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2013年03月29日

バーニー・エクレストン、グリブコウスキーへの賄賂の背後にある本当の話

Ecclestone, the French race circuit and the real story behind that $44m 'bribe’

ゲルハルト・グリブコウスキー、バーニー・エクレストン

ポール・リカール・サーキットと賄賂の関係
F1のボス、バーニー・エクレストンは、収監されたドイツ人銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーによって4,400万ドル(41億3,908万円*)の脅迫を受けたという申し立ての詳細を初めて明らかにした。

グリブコウスキー氏は、エクレストン氏と彼のオフショア家族信託バンビーノから4,400万ドル(41億3,908万円*)を受け取ったとして、昨年ミュンヘンで8年半の実刑判決を受けた。

ミュンヘンの法廷は、2006年、グリブコウスキー氏は、F1を現在のオーナーである非公開投資企業のCVCに売却するよう仕向ける見返りとして、支払いを受けたと判断した。エクレストン氏は不正行為の罪には問われておらず、彼はその支払いが賄賂であったことを否定する証言を行った。

エクレストン氏は、グリブコウスキー氏が、金を支払わなければ英国歳入関税庁(HMRC)に税金問題で虚偽の告発をすると脅迫したと述べた。

しかし、エクレストン氏はこれまで、グリブコウスキー氏が4,400万ドル(41億3,908万円*)を入手するために利用した脅迫の詳細を明かさなかった。

エクレストン氏は今回、これが1970年代および1980年代にフランスGPを開催したマルセイユ近郊のレーストラック、ポール・リカール・サーキットを巡るものだったことを明らかにした。

1999年、このサーキットはフランスの会社エクセリスが買収したが、この会社の最終的なオーナーはバンビーノだった。1,200人の労働者による広範囲の改修工事が行われ、サーキットはハイテク・テスト・トラックに生まれ変わった。

この工事は、エクレストン氏とともにエクセリス社のフィリップ・グルジャンが担当したが、エクレストン氏はこれがグリブコウスキー氏の脅迫の元になったと語る。

エクレストン氏は「リカールのサーキットを所有している会社に協力した。その会社が家族信託につながっていた」と語る。

「彼らに協力し、医療センターやランオフ・エリアを建設するべきだとアドバイスした。グリブコウスキーは、わたしがその信託を運営している、これが一例だと言った」

リヒテンシュタインにあるバンビーノは、1997年12月エクレストン氏のクロアチア人元妻スラヴィカによって設立された。彼女は3人の受益者のひとりであり、残るふたりは娘である。

同信託の重要な資産はFOCAアドミニストレーションの株式である。同社は、F1の権利を直接所有しており、以前はエクレストン氏が全株式を所有していた。

彼は、元妻が英国定住と認められるほど長く英国に住んでいなかったため、彼の持株を彼女に移すようアドバイスを受けたと語る。エクレストン氏が死亡すれば、元妻は遺産として受け取った金額の40%を相続税として支払わなければならない。ただし配偶者は通常、この相続税を免除される。

エクレストンは現在82歳、1990年代後半には心臓病に悩まされ、1999年にはトリプルバイパス手術を受けた。

これが家族信託設立のきっかけとなった。英国の納税者として、エクレストン氏は信託の管理が認められていなかった。彼が管理していた場合、偽装と判断され、課税される。

その理由は、1988年所得税と法人税法の条項にある。この条項はその後、2007年所得税法にも引き継がれている。

その条項は、英国在住者が、資産を非定住者に譲渡し、非定住者に収入が支払われる場合、譲渡人はいかなるときもその収入を「享受する力」を持ってはならず、そうでなければ彼自身の収入と見なされると規定している。

エクレストン氏は、F1の実権を握るというユニークな経験と立場のため、自分はポール・リカールの仕事をする最適人者だったと語る。そして同サーキットは例外ではなかったとつけ加える。「世界中のほとんどのサーキットと同様、彼らはわたしに協力を求めた」

エクレストン氏は証言で、グリブコウスキー氏の申し立てには具体的な根拠はなかったが、HMRCが真剣に受け止めれば「わたしは脱税していないと信じているが、数十億まではいかなくても数億ポンドの脱税をしていると判断するかもしれない」と懸念したと述べた。

彼は「そうなれば、当局の判断が間違っていることを、こちらが証明するという負担がかかるので、彼の支払い要求に従った」と述べた。

エクレストン氏は、グリブコウスキー氏がこの件で収監されるのは当然だと思うと語る。

「言っておくが、グリブコウスキーは収監されてしかるべきだった。彼はわたしを脅し、彼がおそらく脅しを実行に移すと信じるような立場に追い込んだ。ただし彼は実行することができなかったが」

「だから、彼は間違いなくその件で罰を受けるべきだった」

エクレストン氏は依然としてミュンヘンの検察官から取り調べを受けており、HMRCは彼の問題についての調査を開始した。F1のシンガポール証券取引所上場予定に関する目論見書によると、HMRCはエクレストン氏の脱税を疑ってはいないが、彼の納税が十分だったかどうかを調査しているという。

上場目論見書は「エクレストン氏は2012年3月、英国のHMRCが、主に彼とオフショア信託との直接的・間接的関係に注目した税金問題を調査しているという通知を受け取った」と述べている。

「HMRCはエクレストン氏に、調査は実務規範8に従って実施されていると通知した」

「この規範は、脱税の嫌疑はないが、HMRCが納税者による税金対策が意図された効果の達成に有効であるかどうかを調査したい場合に適用される」

「この調査の目的は、納税不足があるかどうかを特定することである」

-Source: Telegraph.co.uk

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*日本時間2013年03月29日12:29 の為替レート: 1ドル=94.070000円


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