ミナルディ、ベッテルのシンガポール圧勝を疑問視
Minardi questions Vettel's Singapore superiority
シンガポールGPから1週間経過したが、元チームオーナーのジャンカルロ・ミナルディは、セバスチャン・ベッテルのレース圧勝のある側面に当惑していると述べた。
彼は「韓国GPが迫っているが、わたしはマリーナ・ベイ市街地サーキットでの体験につながる素晴らしい思い出を振り返り、シンガポールGPに関するいくつかのコメントをしたい。それについては、みなさんと共有し答えを見つけたいと思う」と書いている。
「シンガポールには魅了された。真新しい経験であり、これまでの経験とは全く違っていた」
「(最初のシケインにつながる)ピット・ストレートの端にあるスイートから、全ドライバーのトラック上の行動を見るチャンスがあった。わたしがレースを観戦するために使ったモニターは、ドライバーのラップタイムも表示していた。しかし、シンガポールを離れてからも、わたしはチームメイトのマーク・ウェバーや他のドライバーに対するベッテルの2.5秒のアドバンテージについて考え続けている」
「レッドブルを最高の方法で走らせているセバスチャン・ベッテルを貶めたり、他の誰かを攻撃するつもりはないが、この3日間のイベントで個人的に見聞したことをお話ししたい」
「わたしの経験によると、毎周2.5秒のアドバンテージというのは、あまりに大きすぎると思う。これはまるで3世代分の差のように、とてつもなく大きい。さらに、FP3におけるベッテルとグロージャンの差、そして予選におけるベッテルとロズベルグの差は10分の数秒だった。ベッテルはじらしていたのかもしれないが、それでもわたしには、まだはっきりしないことがある」
「わたしがいたスイートから、ドライバーのドライビングを見て比較するための基準点として、いくつかのポイントを選んだ。そのポイントとは、リパブリック大通りにつながるコーナーにある縁石だった。その機能は、マシンが縁石を通過するのを防ぐことだった。わたしは、トラックのこの部分におけるベッテルの素晴らしい走りに強い印象を受けた。彼は、ライバル(やチームメイト)とは異なり、何の修正もすることなく走ることができた。彼は、コーナーが最も多いセクターであるT3のラップタイムも際立っていた」
「同じ範囲で、セバスチャンはウェバーを含めた他のドライバーより、50m手前から加速することができた。他のドライバーは同じ場所から加速していたが、ベッテルは彼らより手前から加速することができた。わたしが一番驚いたことは、エンジンの出力音だった。他のドライバーより50m手前から加速した以外に、ベッテルのルノーエンジンは、マークや他のルノーエンジンとは全く違う音がしていた。その音は、過去にトラクション・コントロール・システムが稼働しているときに聞こえる音に似ていた」
「さらに、その音はベッテルが見事なパフォーマンスを見せているときに限って聞こえた。例えば、セイフティ・カーが退場したあと、彼は素晴らしいリスタートをして、何周か素晴らしいパフォーマンスを見せ、アロンソに対して32秒の差をつけた。その後、彼は安定し、もう一度ピット・インしなければならない場合に備えて予防措置をとった。このようなとき、ルノーのエンジンは他のエンジン(ルノーと他のブランド)よりも強力だった」
「ベッテルの非常に几帳面なドライビングと他のドライバーより50m手前からの加速、ルノーエンジンの異常音、ライバルに対するベッテルの2秒以上の速さなど、いくつかの状況がある。わたしはこれらについて考えているので、答えが知りたいものだ」
「ウェバーが普通の人間で、そのようなことができないと考えるとしたら、疑いはさらに深刻になるだろう… わたしは誰かを非難しているのではない。この問題をもっと深く掘り下げたいだけだ」
-Source: Pitpass
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