F1、無線での暗号メッセージも使用禁止: 無線通信の制限が明らかに
Teams can not use coded messages on drivers' radios
日本GPから完全実施
F1チームは、チーム無線によるドライバーへのアドバイス禁止の一環として、無線メッセージの使用を禁止した。
FIAは、コーナーでのタイム短縮法のアドバイスなど、無線による「コーチング」を禁止しようとしている。
15日、チームに送付された禁止項目リストには、ブレーキ摩耗および燃料消費に関する警告も含まれていた。
チームは、この新規約が信頼性問題、あるいはブレーキに関する場合は安全性問題につながるのではないかと懸念している。
BBCスポーツが確認した禁止メッセージおよび許可メッセージは2ページに及び、50項目近くある。
この新たなアプローチは、ドライビング・アドバイスやマシン管理に関する無線メッセージは、ドライバーが事実上ピットのエンジニアの計画を実行するだけの操り人形であるという印象を与えるという懸念に対応したもの。
あるシニア・エンジニアは「世間は何を求めているのか、慎重になるべきだ。これでは無線通信がほとんどなくなってしまうだろう」と述べた。
チームは、これは燃料消費がレースの中心部分となっている複雑なF1において、ドライバーをさらに苦しめるだろうと懸念している。
ドライバーは、レースで使用した燃料量と、前の周回での消費量に関する情報しか入手できない。
そのためドライバーは、レースの燃料量制限を守るため(マシンがグランプリ1戦で使用できる燃料は100kg、消費速度は1時間あたり100kg以下)に燃料使用量を節約する必要があるのかどうか、わからなくなるだろう。
チームは、用心してレースのスタート時に多目の燃料を搭載することもできるが、燃料が1kg増えると、1周あたりラップタイムが0.1秒遅くなる。つまり、平均的なレースで合計約6秒遅くなるのだ。
レース・スタート時のマシンの準備もかなり難しくなり、電池の充電状態(SOC)をドライバーに伝えることが禁止されるので、ハイブリット・エンジンの管理も複雑になるだろう。
電池(バッテリー)の故障によってマシンが機能を停止することもあるので、場合によってはリタイヤにつながるかもしれない。
ブレーキ摩耗、ブレーキ温度、タイヤ圧、タイヤ温度などのチームからドライバーへのメッセージは、今回の禁止事項に対応する時間を与えるため、来月の日本GPから禁止される。つまり、すべての禁止は鈴鹿からになる。
-Source: bbc.co.uk
+追記
2014年09月17日
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