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2014年12月22日

ケータハム、クラウドファンディングから1,400万円の利益

Caterham: Formula One team reveals £75,000 profit made from crowdfunding plan

小林可夢偉(ケータハム)、2014年F1アブダビGP

ケータハムF1チームは、10月に破産を申請したあと、先月のシーズン最終戦の出走を可能にしたクラウドファンディングから、7万5,000ポンド(1,402万1,276円*)の利益を得たことを明らかにした。

F1ファンは、チームが機材を購入するための資金を合計240万ポンド(4億4,868万円*)寄付し、レース・マシンに名前を記載してもらった。しかし、最近公表された企業文書によると、ケータハムが寄付金の見返りに提供した記念品や古い機材の価格は、16万316ポンド(2,997万1,133円*)だったので、クラウドファンディングから大きな利益を得たことがわかった。

この文書はまた、チームは小林可夢偉(アブダビGPでリタイヤ)と、英国人のウィル・スティーブンス(最下位)のスポンサーシップ料から、51万5,298ポンド(9,633万5,144円*)を得たことを明らかにしている。

しかし、この収入の大半は、レーシングの莫大なコストに消え、文書は「最終的な黒字は、7万5,000ポンド(1,402万1,276円*)の範囲に落ち着くと推定される」と述べている。

ケータハムの最終戦では、ガソリン代8万ポンド(1,495万円*)、旅費および宿泊費3万1,142ポンド(582万2,007円*)、そしてケータリングに何と2万8,577ポンド(534万2,480円*)かかった。

対照的に、ケータハムの49人のチームメンバーはひとり2,000ポンド(37万3,900円*)しか得ておらず、これはF1の有名な高額のサラリーとはかけ離れている。

実際、チームのクルーは、今年どのチームよりも給料が少なかったと見られる。破産して16日から清算のために資産を売却し始めたマルシアが最もよい比較になる。マルシアの最新の会計報告書によると、チームの168人のスタッフは、グランプリあたり平均2,800ポンド(52万3,460円*)を支払われていた。

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ケータハムは、元従業員への負債17万7,600ポンド(3,320万2,383円*)を含め、合計1,640万ポンド(30億6,598万円*)の負債があるので、7万5,000ポンド(1,402万1,276円*)の利益はたいした額ではない。ケータハムの管財人スミス&ウィリアムソンのパートナー、フィンバー・オコネルはチームの返済可能額について「確実なことを言うには時期尚早だ」だと述べた。

スミス&ウィリアムソンは、買手に対してアピールするためにチームのアブダビ出走を認めた。オコネルは、チームがアブダビに出走したからこそ「いくつかの組織がチームに関心を示した」と述べた。

2014年12月11日
ケータハム、チーム救済の買手候補3組織と交渉中

ケータハムが来年グリッドに戻るかどうかは不明であるが、オコネルは「レース・イベントが成功したので、管財人は複数の買手候補と有望な議論を続けており、交渉は現在も続いている」と述べ、まだガス欠になっていないようだ。

-Source: The Independent

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*日本時間2014年12月22日11:59 の為替レート: 1ポンド=186.950356円


markzu at 23:11│Comments(0)ケータハム 
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