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2016年01月01日

フェラーリF1パワーユニット 写真で詳細解説 3: フェラーリ059/4

Exclusive pictures of the Ferrari power unit

フェラーリF1パワーユニット(フェラーリ059/4)

タービンのサイズを上げる

2014年マシンでは空力学を最大限にし、タイトなリアエンドにするため、スクーデリアはターボチャージャーを非常にコンパクトに設置していた。しかし、空力学ゲインではエンジン出力の不足を補えなかったので、これはタービンの効率を損なった。実際、小型のタービンは出力が少なく、背圧が大きいので、高い回転数で内燃エンジン(ICE)にとって不利になる(ウエストゲートが頻繁に開くため)。

フェラーリのテクニカル・ディレクター、ジェイムズ・アリソンは、新しいSF15-Tの発表会のときに「昨年のマシンの明らかな弱みは、ターボから回収することができる電気エネルギー量が、レース中に競争力のある出力を生み出すほど十分ではなかったことだった」と述べた。

「これは、昨年フェラーリの予選パフォーマンスがレース・パフォーマンスに比べ相対的に強かった理由のひとつだった。我々はエンジンのアーキテクチャを変えて、よりよい妥協案にした」

059/4の設計をするとき、マラネロのエンジニアはエンジンと空力学のそれぞれの重要性を再検討し、タービンのサイズを大きくすることに決めた。タービンは、マニホールドの一部、コレクタ、単独排気管の一部などとともにギアボックス・ハウジング内に納められている。大きなタービンにしたことで、MGU-Hはタービン・シャフトからより多く出力を吸収し、より大きな電気的展開ができるようになる。わずか1シーズンで、フェラーリは、ホンダが現在引きずっている問題を解決することに成功した。これは、あまり大胆ではないがより理路整然とした技術的アプローチ、賢明な人材採用、多額の投資によって達成された。

さらに、エネルギー効率を改善し、ノッキング(内燃プロセスを妨害する制御できない爆発)を防止するため、フェラーリとシェルとのパートナーシップが強化された。

ジェイムズ・アリソンは「昨年は、シェルと並行して開発を進めていたが、今年はパフォーマンス、特にノッキングに関して彼らに目標を設定した」と語った。

「彼らは今では我々の希望やエンジンで達成するべき目標を知っている。彼らはそれを達成しなくてはならない」

「そのため、我々がダイノ(エンジン動力計)を使うたび、彼らは燃料候補を持ち込み、レースに最適であることを確認する。今はとても緊密な関係だ」

すべてが組み合わさり、その進化によりマラネロのパワーユニットからさらに60bhpを引き出し(マラネロのエンジニアは、実際に試してどのくらい改善したかがわかった)、メルセデスとの差を縮めることができた。

上の写真では、ラジエータをすぐに見つけることができる。ラジエータは平らに設置され、出入口の気流をうまく導くよう、巧妙なルーバーシステムを備えている。

下の写真では、断熱と内部空力学を改善するために、ほとんどの部品が流線形になっていることがわかる。

フェラーリF1パワーユニット(フェラーリ059/4)

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フェラーリF1パワーユニット 写真で詳細解説: フェラーリ059/4
part 1: ルーツへの回帰…
part 2: ...ただしすべてではない
part 3: タービンのサイズを上げる
part 4: あまり曲がりくねらない設計
part 5: 2016年の展望

-Source: F1i.com

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markzu at 23:45│Comments(0)フェラーリ 



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