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2016年01月08日

メルセデスF1パワーユニット 写真で詳細解説 2: メルセデスPU106Bハイブリット

Exclusive pictures of the Mercedes power unit

メルセデスF1パワーユニット(メルセデスPU106Bハイブリット)

革新的なセットアップ

ルノーとフェラーリのパワーユニットでは、コンプレッサーとタービンは並べて設置されているが、メルセデスは、2015年仕様のPU106Bについても当初の分割ターボ・セットアップを維持した。ふたつの部品は通常に比べ、互いにかなり離して設置されている。したがって、両部品を接続するシャフトは必然的に長くなり、エンジンのV字部分を通るが、そこには偶然MGU-Hが設置されている。

上の写真からわかるように、コンプレッサーはパワーユニットの前に、タービンのシャフトはパワーユニットの後ろに設置されている。潜望鏡スタイルの吸気口は、エンジンの前に向かって下がり、コンプレッサーに空気を供給する。この設置のため、メルセデスのエンジニアはV6を納めるスペースをつくるために、オイルタンクをくりぬかなくてはならなかった。ちなみに、同じく分割ターボ設計を採用したホンダは、オイルタンクの後ろに吸気システムを置いている。

2015年05月01日
ホンダの革新的F1パワーユニット設計 3
2015年のF1パワーユニット(ホンダRA615H、メルセデスPU106Bハイブリット、ルノー・エネルギーF1-2015、フェラーリ059/4)

3倍のアドバンテージ

メルセデスのかなり異例なアーキテクチャには3つのアドバンテージがある。第一に、アルミニウム製のコンプレッサーと付随する配管がV6の前に取りつけられているので、1000℃という非常に高温のタービンと排気管から離れているため、冷却に優れている。したがってコンプレッサーは小さいインタークーラーで機能することができる(圧縮空気をあまり冷却する必要がない)。

もう一つのアドバンテージは、コンプレッサーとインタークーラーを接続する配管を短くできることに由来する。これによって恐ろしい「ターボ・ラグ」を減らすことができるのだ。したがって、アクセルを踏んでいないときにタービンに供給されるエネルギーのうち、MGU-Hによって回収される比率が少なくて済む。言い換えれば、メルセデスのパワーユニットは、タービンの最適回転速度を維持するために「無駄遣いする」エネルギーが少なくて済み、エンジンを強化するためのエネルギーが多いのだ。PU106Bはまたバッテリーを速く充電することができる。例えばホンダのドライバーとは異なり、メルセデス・エンジンを使うドライバーは、1周あたり、最大限の電気エネルギー量を展開することができるので、その結果燃料の使用量が少なくて済む。

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メルセデスF1パワーユニット 写真で詳細解説: メルセデスPU106Bハイブリット
part 1: 調和のとれた複雑性
part 2: 革新的なセットアップ
part 3: エンジンの統合がすべて
part 4: 社内の専門知識を養成
part 5: 常に一歩先を行くための努力
part 6: 勝つための組み合わせ

-Source: F1i.com


markzu at 21:50│Comments(0)メルセデス | F1特集



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