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2016年01月14日

新井康久(ホンダ) Q&A: 2016年の現実的な目標

Honda exclusive Q&A: Realistic targets for 2016

ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)、2015年F1

ホンダのモータースポーツ責任者、新井康久が、マクラーレンとの2年目のF1シーズンに向けた期待と計画を語る。

Q: 今年パワーユニットはどのくらい進歩できますか? 昨年と同じように緩やかな進歩でしょうか、それとも大躍進でしょうか?
新井康久: いくつか問題があります。ひとつは信頼性で、もうひとつは展開です。コンセプトは固定されているので、今はMGU-Hとターボをテストしていますが、信頼性を確認するには時間が必要です。(2015年から2016年まで)3ヶ月ありますが、様子を見るにはもっと時間が必要です。

Q: 現行の規約はパワーユニットの改善を難しくしているので、冬の間にできることは限られていると感じていますか?
新井康久: トークン・システムは、開発分野を制限するので、コスト削減にはよいシステムです。でも、差が大きいと、追いつくのがとても難しいです。これについては、他のサプライヤーやFIAと話し合って、2016年も同じトークン数になりました。これはどのサプライヤーにとっても十分だと思います。おかげで、大きな部品を変更するのもそれほど難しくありません。

2015年12月03日
2016年のF1技術規約および競技規約の変更: FIA公式プレスリリース

Q: 独自の設計が許されたとしても「サイズ・ゼロ」を採用しましたか、それとも、パワーユニットのレイアウトを変えればさらなるポテンシャルがあると思いますか?
新井康久: サイズ・ゼロは、マクラーレンと話し合う中で最終決定した、我々のレイアウトです。ホンダは多くの乗用車を製造しており、「マン・マキシマム、メカ・ミニマム(人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に)というモットーがあります。これが我々の基本的理念なので、それを実現しています。

Q: より大きなターボに合わせて、V字レイアウトを変更する予定ですか?
新井康久: それほど大きな変更ではありません。依然としてコンパクトなレイアウトですが、より大きなサイズのターボチャージャーが必要であることはわかっています。そのため、コンセプトは維持しますが、チャンバー内部の変更あるいはパーツの小型化が大きな目標です。

新井康久(ホンダ)、2015年F1アブダビGP

Q: ターボの効率向上にとって、サイズは最大の問題だったのですか、それとも他の問題もあったのですか?
新井康久: サイズのおかげで非効率になりました。サイズが小さいので、エンジンは高圧の空気を必要としました。つまり、高回転(120,000rpm)が制限されることを意味します。

Q: メルセデスは、モンツァでパワーユニットをアップデートしたとき、パフォーマンスを改善する新しい燃料を使いました。御社はパフォーマンス向上のためにどれくらい密接にモービル1と協力していますか?
新井康久: とても密接です。直接モービル1と話し合っています。もちろん、彼らは大手パートナーの1社ですが、R&Dの観点から(我々のR&Dとモービル1のR&D)、非常に大きな議論(協議)をしています。彼らは多くの種類の燃料を製造し、我々は何が最善の方法であり、何が最善のソリューションであるかを理解するために、何度もテストしました。毎日、毎週、毎月、それを続けています。

Q: 明らかに改善の可能性がある分野はまだありますか?
新井康久: あると思います。燃料開発を始めたときは急速に改善しましたが、今はやや緩やかになりました。どのチームも同じ問題を抱えていると思います。今の燃料はとても高機能化していますが、今後、改善の余地がまだあると思います。そのため、馬力を改善するために燃料性能を上げ続けることが必要なので、その努力を継続していきます。

Q: 御社は勝つため、そしてメルセデスに挑戦するためにF1に参戦しました。それを達成するのは、最初に参戦したときよりも長くかかると思いますか?
新井康久: 正直なところ、その目標はかなり遠いですが、敵を観察して常に追いつこうとしています。目標達成のために頑張るつもりです。

Q: 今の立場からすると、今シーズンの現実的な目標は何ですか?
新井康久: メルボルンまでに、ERS問題と信頼性問題を解決したいです。これは技術的問題です。そして正直なところ、チームとして、Q3に進出したいです。これが本当の気持ちです。

Q: 表彰台や優勝を話題にするのは2年以内、それとももっと長くかかると感じていますか?
新井康久: (2015年の)冬季テストの前、わたしが表彰台について語ったところ、みんなに大口叩きだと言われました! 表彰台に立ちたいですが、現時点では、いつ、どこでとは言えません。わたしだけでなく、全員が上位を目指しています。だから最初のステップとしてはQ3進出です。それが最初のステップです。

Q: 2016年シーズンに向けて励まされることは?
新井康久: 他チームと戦い、ファンや関係者を勇気づけることです。チーム内では、他チームと戦いたいと思っています。

-Source: F1i.com

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