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2018年06月14日

オーバーテイクを増やす2019年F1技術規約の詳細説明

Examining the 2019 F1 rule changes to boost overtaking

2018年と2019年F1マシン比較

接戦とさらに多くのオーバーテイク、これは2019年シーズンに向けた規約変更が発表されたときの重要な目標だった。ジョルジオ・ピオラとマーク・ヒューズという我々の技術チームがつくったビデオで、2019年のレーシングを盛り上げることを目指した大きな改正を説明する…


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F1ほど競争の激しいスポーツでは、すべての関係者が一致団結することは必ずしも期待できないが、将来の規約となると、ファン、FIA、F1、チーム、ドライバーのすべてが、さらなる接戦とオーバーテイクが最優先であることで意見が一致している。

パット・シモンズ率いるF1の空力学チームと協力しているFIAは2021年の技術規約の策定を行っており、これらの検討事項は重要な要素である。しかし、この研究の最初の成果を見るのに3年も待つ必要はない。実際、最初の進展はもっと早く登場する。レーシングを盛り上げるために、いくつかの大きな空力学的変更が来シーズン導入されるのだ。

それらは上のビデオで詳細に示されているが、変更を要約すると以下のようになる。

・単純化されたフロント・ウィング。寸法が変更され、エンドプレートは標準化、上部フラップはなし。これによってエアロダイナミシストはアウターボディ(外側)よりも(先行マシンの乱れた後流にそれほど敏感ではない)アンダーボディに多くの気流を導くことが可能になる。

・ウィングの外縁にある上部フラップがなくなることで、アウターボディ空力学を強化するために、非常に複雑になった今のエンドプレートによって渦流を生成することが不可能になる。さらに、現在は先行マシンからの気流に非常に敏感な「アウトウォッシュ」を重視するため、マシンが先行マシンに近づくのが難しいが、「アウトウォッシュ」よりも気流をアンダーボディに導くいわゆる「インウォッシュ」と呼ばれる空力学的理念が奨励されるようになる。

・フロント・ウィングの寸法変更と、両側のアンダーウィング・ストレーキの制限は、さらにアウトウォッシュ空力学を阻止する。

・ブレーキ・ダクトに搭載されたウィングレットは、ボディの外側に気流を導くのに重要な役割を果たしている。これらは2019年から禁止される。また、後方のボディワークの外表面に流れる気流を活性化するために、高速走行中のホイール中心部から外に流れる空気を利用している吹きつけ車軸も禁止される。

・バージボードは(気流調整力を弱めるために)150mmに下げられ、先行マシンによって乱される気流への感度を下げるために、前方に100mm移動される。

・リア・ウィングのエンドプレートは、水平ルーバーをつけてはならない。水平ルーバーは、エンドプレートの内面と外面との圧力を均等にし、ウィング上部を流れる気流速度を高めてダウンフォースを増加させるが、後流をさらに乱すので、後続マシンのパフォーマンスを低下させる。

・DRSの開口部が65mmから85mmに拡大される。ウィングの幅と高さの増加と相まって、DRSは25〜30%強力になり、現行システムでは効果がない短いストレートでも新規約では有効になる。また、FIAはこの変更の効果を最大限にするために、すべてのサーキットのDRSゾーンの長さを再検討する。

・ウィングの高さが引き上げられたことで、「水しぶき」状の後流が現在よりも高い位置から生じるようになる。後流のエネルギーの多くが後続マシンに影響を与える前に、周囲の空気中に拡散する。

-Source: The Official Formula 1 Website

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