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2019年03月15日

メルセデス:2019年F1 最良と最悪のシナリオ

Mercedes in 2019: Best Case, Worst Case

メルセデスW10

1度が2度になり、そして3、4、5度とチャンピオンシップに優勝してきたが、メルセデスは2019年本当に6連覇を達成できるだろうか? シルバーアローの最良と最悪のシナリオを考えてみよう…

・2018年順位:1位(655ポイント)
・ドライバー・ラインアップ(2018年年順位):ルイス・ハミルトン(チャンピオン)、ヴァルテリ・ボタス(5位)
・2019年F1マシン:F1 W10 EQ Power+

ルイス・ハミルトン(メルセデスW10)

最良のシナリオ

メルセデスにとって最良のシナリオは、かなりシンプルで「平常通りの業務」である。冬季テストから、フェラーリの方がメルセデスよりもわずかに速いかもしれないことを強く示唆したが、必ずしもわずかに優れているのとは違う。正直なところ、この2チームの最速タイムの差はわずか0.003秒で、統計学的には無意味である、1,189周を走行したメルセデスは、唯一1,000周を越えたチームであり、フェラーリ(997周)よりレース距離を3回分多く走行したことは、意味がある。それでも彼らは2019年チャンピオンシップはフェラーリが優勝候補だという世評に喜ぶだろう。これは、不必要なプレッシャーなのだ。

未来を占うのではなく、冬季テストから推測できるのは、フェラーリもメルセデスも、今年タイトルに挑戦できるプラットフォームを持っている、ということである。アルバート・パークで一番速いマシンが、1年中圧勝することはないだろう。むしろ、開発のペースと、優れた意思決定が違いをもたらすシーズンになるだろう。そしてこれについては、このところメルセデスの方が優れている。彼らはチーム運営が卓越しており、勝つことに慣れている。チームに必要なものはそれだけ、という場合もある。

それからドライバーだ。ベッテルとルクレールのパートナーシップがフェラーリでどのように展開するのか、判断に苦しむ。おそらくとてもうまくいくだろう。しかしハミルトンとボタスは、リスクのないコンビである。明らかな敵対意識がないために、ハミルトン対ロズベルグの時代を懐かしむファンがいるかもしれないが、メルセデスはロズベルグが去ってからより強くなって団結力も高まり、平等を保証するのではなくレース優勝のための戦略をうまく活用できるようになった。今のペアは互いにぶつかる習慣もないので、これも役に立つ。

過去には、ガレージでのちょっとした挑発がなければモチベーションを維持できないドライバーもいたが、ハミルトンはそうではないようで、昨年はおそらくこれまで以上によい走りをした。必ずしもこれまでよりも速くなかったとしても(だがスピードが問題になったことはない)、より冷静になり、より一貫性が増し、よりよい判断を下した。自分自身と折り合いをつけ、整然とした気持ちで楽しくドライビングしているルイス・ハミルトンは、ライバルを縮み上がらせるに違いない。

2019年03月02日
F1テスト2月26日〜3月1日4日間の順位
2019年03月04日
2019年F1シーズン前テスト8日間のデータ

ヴァルテリ・ボタス(メルセデスW10)

最悪のシナリオ

どんなことにも終わりがある。F1には周期的な流れがあり、おそらくメルセデスの圧勝時代は終わりに近づいている。5年連続のダブル・ワールドチャンピオンシップはとてつもない印象的な偉業であるが、スポーツでは永遠に続くものはない。永遠に続くものがあれば、それはスポーツではない。過去数年間、その兆候はあった。メルセデスはこれまでよりもシーズン中に、深く掘り下げマシンをさらに開発しなければならず、それが次のシーズンに影響している。コンストラクターズ・チャンピオンシップ優勝のポイント差の減少がそれを語っている。2位との差は296、275、297ポイントだったが、2017年は146ポイントになり、昨年はわずか84ポイントだった。

メルセデスの最悪のシナリオは、優勝以外というのはフェアではない。大きな組織のなかでは、たとえ最終的に負けても、ハラハラする優勝争いによる露出を歓迎する向きもあるだろう。本当の最悪のシナリオは、メルセデスが戦うことなく、哀れっぽく意気地なく王座を渡して、覇権を終わらせることだろう。そんなことがあり得るだろうか? 一見したところ起きそうにないことだが、F1はどんな弱点も残酷に曝露するのが得意である。そしてフェラーリはおそらくテストでは、タイムシートで示されたよりも余裕があった。

競争力のないマシンがメルセデスにどんな影響を与えるのかはわからない。彼らの2018年のスタートはそれほどよくなかったが、W09は常に優勝争いに加わっていた。彼らは、序盤戦は不運だったと主張していた。今年、序盤のフライアウェイ・レースで完敗した場合、メルセデスが埃を払って欧州レースで立ち直れるかどうか、興味深い。彼らはこれまでそのような状況に陥ったことがないのだ。

2018年11月30日
F1ランキング 2018年:F1コンストラクターズ・ランキング

ヴァルテリ・ボタス(メルセデスW10)

びっくり統計

シーズン前テストでのルイス・ハミルトンの最速ラップタイムは1分16秒224で、セバスチャン・ベッテルの1分16秒221にわずかに及ばなかった。設計、テスト、製造プログラムが約16か月間続き、マラネロとノーサンプトンシャーではそれぞれ1000人以上のインプットがあったのに、メルセデスとフェラーリは0.003秒(バルセロナ-カタルーニャ・サーキットのラップタイムの0.01%)しか違わないマシンをつくった。F1がいかに競争が激しいかを説明する論拠が必要なら、これがまさにそれである。

移籍

メルセデスのドライバー・ラインアップに変更はない。ただし、ガレージをウロウロする非常に才能のあるエステバン・オコンに、ヴァルテリ・ボタスが神経質な視線を送るかもしれない。技術部門では、メルセデスは穏やかに変化しつつある。昨年「計画された移行」として発表があり、エンジニアリング・ディレクターのアルド・コスタがコンサルティング職に退き、チーフ・デザイナーのジョン・オーウェンが昇格した。パフォーマンス・ディレクターのマーク・エリスが長期休暇を取り、車両ダイナミクス責任者のロイック・セラが昇格した。

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2019年F1 最良と最悪のシナリオ
フェラーリ | メルセデス | ウィリアムズ

-Source: The Official Formula 1 Website

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