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2019年07月17日

レッドブルをポール・ポジションに近づけているわずかな変更:F1技術解説

The tiny change that is pushing Red Bull closer to pole

レッドブル・ホンダRB15:2019年F1イギリスGP

シルバーストンは、レッドブルにとってオーストリアでの優勝ほど素晴らしい結果にはならなかったが、マックス・フェルスタッッペンのイギリスGP予選の最速ラップタイムは、パーセンテージ的には、シーズンを通じて最もポール・ポジション・タイムに近かった。

オーストリア優勝のすぐあと、フランスでホンダによるエンジンのアップグレードで進歩しただけでなく、チームによる空力学的大躍進も確認された。

フェルスタッッペンは、オーストリアでの新ウィング導入以降、やっとフロントとリアがつながったマシンになったと感じており、以前のようにリアが不安定になることなく、コーナー全体を進入スピードで走ることができると報告している。

旧ウィングと新ウィングの外見上の違いはごくわずかであるが、それに見合わない大きな意味、メルセデスがスペインで見せた大きな改善と同程度の意味がある。このふたつの変更は、エレメントの車側の小さな外形変化とエンドプレートの再形成(長さの3分の2について、上縁が下向きに曲がっている)である。

マックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダRB15、上図は中国でのフロント・ウィング。下図はオーストリアでアップデートされたフロント・ウィング
マックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダRB15、上図は中国でのフロント・ウィング。下図はオーストリアでアップデートされたフロント・ウィング。

これらの変更は、組み合わせることによって、バージボードの3番目のエレメントにある小さい切り欠きの周囲に供給される気流を増やすことを目指しているように見える。この切り欠きは、バージボードに流入する気流の速度を上げる渦流を生成し、その周囲の気流の形状を変えるので、渦流をさらに強くする。この気流が十分なエネルギーを持たない場合、アンダーフロアとボディ側面に十分な気流を供給するのが難しくなる。アンダーフロアまたはボディ側面の気流を損なうことなしに、十分な気流を供給できる閾値を超えるように、その渦流の力を増強すればよい。

エンドプレートの変更は、内側の変更とも関連しているかもしれない。エンドプレート・ウォールの高さを下げたことは、ウィング・エレメントの外側が過負荷になっていたことを示唆しており、エンドプレートの高さを下げることで、ウィングのその部分の圧力の一部を解放し、その代わり、フロント・ホイール周囲のアウトウォッシュ強化に利用できるだろう。

エレメントの外形にわずかな変更を加えただけで、外側の縁での圧力が、閾値を超えさせることができたのかもしれない。これは、ウィング周囲には操作するべき気流があまりに多いが、最も方向づけするべき気流は圧力抵抗によって決まる。

レッドブル・ホンダRB15のフロアにある小さいベーンは、アウトウォッシュ気流をディフューザーに向かう気流から分離させる
レッドブル・ホンダRB15のフロアにある小さいベーンは、アウトウォッシュ気流をディフューザーに向かう気流から分離させる。

エアロダイナミシストは、このホイール周囲のアウトウォッシュ気流を、マシンの長さ方向に沿った外側に留めておき、サイドポッドを通過し、ディフューザーの上部と側面に向かうダウンフォース生成気流を妨害しないようにする。図に示すフロア外側の小さいベーンは、このふたつの気流を分離させておくのに役立つ。

レッドブルは伝統的に、フロントとアンダーフロアから多くのダウンフォースを生成するのが非常に得意だった。しかし、今年、ウィング下のターニング・ベーンが3つに制限されたことでそのアドバンテージがなくなり、それを取り戻すのに長時間かかってしまった。

だが、突破口が開いたので、さらなる進歩が期待される。

レッドブル・ホンダRB15 技術解説

-Source: The Official Formula 1 Website

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