ロマン・グロージャン「ニキ・ラウダのことを考えた、死ぬと思った」 F1バーレーンGPのクラッシュ火災で
Grosjean says he thought about Niki Lauda and reveals he ‘saw death coming’ in fiery Bahrain crash


ロマン・グロージャンは、日曜日の大クラッシュのあと、燃えるマシンから抜け出そうとしながら「死ぬと思った」「子供たちのために、抜け出さなくてはならないと自分に言い聞かせた」と述べた。
グロージャンは、日曜のレースの1周目、ターン3のあと障壁に衝突、マシンが真っ二つになったあと炎に包まれた。彼は、衝突のあと間もなくマシンから脱出したが、クラッシュ後初めてのインタビューで、子供のこと、さらに1976年ニュルブルクリンクで開催されたドイツGPのクラッシュ火災で瀕死の重傷を負った元F1レーサーのニキ・ラウダのことを考える時間があったと語った。
ロマン・グロージャンはフランスのテレビ局TF1に「28秒よりずっと長く感じた」と語った。
「バイザーが一面オレンジ色になるのが見えた。マシンの左側に炎が見えた。ニキ・ラウダなど、いろいろなことを考えた。そしてこのような終わり方はダメだ、今じゃないと思った。このような形でF1のストーリーを終えることはできなかった」
ハースのドライバーは、家族のためにマシンから抜け出さなくてはならなかったと言う。
「子供たちのために、抜け出さなくてはならないと自分にいい聞かせた。火の中に手を入れたので、シャシーが燃えているのを感じた。マシンから出ると誰かがスーツを引っ張るのを感じたので、抜け出せたのだとわかった」
2020年11月30日
F1バーレーンGP決勝
この誰かとは、FIAの医師イアン・ロバーツ博士だった。彼はメディカル・カーのドライバーのアラン・ファン・デル・メルヴェや数人のマーシャルと現場に到着した最初のひとりだった。ロバーツ博士は、炎がマシンから噴き出す中、グロージャンがガードレールを乗り越えるのを手助けした。
グロージャンは「最終的に(自分よりも)家族や友人のこと、特に、僕の誇りとエネルギーの最大の源である子供たちのことを心配していた」と続けた。
「これまで見た中で最大のクラッシュだった。マシンから出火し、爆発した。バッテリーも炎上したので、衝撃に大きなエネルギーが加わった」
そして彼は、このクラッシュのイメージは一生つきまとうだろうが、アブダビでのシーズン最終戦、ハースでの最後のF1レースではマシンに戻ることを決意していると明かした。
「本当に死ぬと思ったので、心理的なトレーニングを受けると思う。生きていて嬉しい、物事の見方が変わったという感覚がある。でも、違う方法でF1でのストーリーを締めくくるために、可能であればアブダビで、マシンに戻る必要があるとも思っている」
「生まれ変わったようなものだ。あの日、炎をくぐったことは、僕の人生を永遠に変えるかもしれない」
「奇跡という言葉があるのかどうか、それを使うことができるのかどうかわからないが、いずれにせよ、今回は僕が死ぬ番ではなかったということだろう」
グロージャンのチーム、ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは火曜日、グロージャンは事故で負った火傷の治療を続けるため、もう一晩入院すると発表した。
-Source: The Official Formula 1 Websiteこの動画は指が動かせたので録画できた。お見舞いありがとう。Managed to push the button to record. Again thank you for all the messages 🙏 pic.twitter.com/czgrZi0MOf
— Romain Grosjean (@RGrosjean) December 1, 2020
2020年11月30日
グロージャン、炎からの脱出 - 動画:F1バーレーンGP
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