レーシング・ポイント、ハミルトン、レッドブル、マクラーレン:F1バーレーンGP ブランドルのコラム
F1 column - Martin Brundle: 2020 Bahrain GP

ダニール・クビアトの左フロント・ホイールが、レースに与えた影響はオープニングラップだけではなかった。リスタートで、ターン6と7を抜ける間、ランス・ストロールのレーシング・ポイントは小競り合いをしており、ターン8のブレーキング・ゾーンに向かう時にクビアトは、中途半端とはいえ、ストロールのインサイドに並ぶことができた。
ストロールはクビアトに気づかず、ヘアピンでターンインしたので、クビアトは距離的にも時間的にも避けることができず、幅の広いスリックタイヤが接触し、レーシング・ポイントは回転し始めた。ドラマチックに見えたが、ありがたいことにマシンはさかさまになったがストロールは無事だった。しかし、遊園地のアトラクションよりも大きな負荷が体にかかっただろう。
これは、レーシング・ポイントにとってひどいレースの始まりの合図だった。
ルイス・ハミルトンはその間レースを完全に掌握し、全周回先導を達成できなかったのは、マックス・フェルスタッペンが20周目にピットインしたのに対し、19周目にピットインしたからだった。ルイスの冷静な確実さとマックスの執拗な追跡、ふたりともマスタークラスの走りだった。

アレックス・アルボンは、皮肉にもセルジオ・ペレスのトラブルのおかげでタイムリーなことに3位になった。レッドブルのアルボンのシートを狙っているセルジオ・ペレスは、残り3周で、メルセデス製エンジンがブローしたのだ。彼は完走扱いとなったので、スタートまたはリスタートして1周もしないうちにリタイヤしたのは、ロマン・グロージャンとストロールのふたりだけだった。
2020年11月30日
F1バーレーンGP決勝
54周目
ぺレス、スローダウン、エンジンから白煙が
55周目
ぺレスのマシン、白煙のあとは火を噴いて走行し、ストップ
セーフティカー出動LAP 54/57@SChecoPerez was P3 - and a second consecutive podium was in reach
— Formula 1 (@F1) November 29, 2020
And then this happened 💔#BahrainGP 🇧🇭 #F1 pic.twitter.com/qkXhMhs62L
ぺレス、チーム、がっかり、残り3周で連続表彰台だったのに。
57周目 ファイナル・ラップ
セーフティカー先導でゴールに向かう
アルボン、3位
表彰式
フェルスタッペン、ハミルトン、アルボン
レッドブルの2台表彰台は2017年日本GP以来
マクラーレンは素晴らしい夜を過ごした。ランド・ノリスはグロージャンのクラッシュによる赤旗中に、ペナルティなしでノーズを交換するツキに恵まれ、その後は素晴らしい走りをした。予選での機械的トラブルのため15番からスタートしたカルロス・サインツも、嫌われたソフト・タイヤで21周走った。
4位と5位になったマクラーレンは、残り2戦で、レーシング・ポイントに対して17ポイント、ルノーに対して27ポイントのアドバンテージを得た。両チームともコンストラクターズ・ポイントを獲得できるので、各レースで最大44ポイントを手にすることができる。
2020年12月01日
F1ランキング 2020年第15戦バーレーンGP
2020年F1コンストラクターズ・ランキング
順位 得点 チーム(パワーユニット)優勝回数
01. 533 メルセデス(メルセデス)13勝
02. 274 レッドブル(ホンダ)1勝
03. 171 マクラーレン(ルノー)
04. 154 レーシング・ポイント(メルセデス)
05. 144 ルノー(ルノー)
06. 131 フェラーリ(フェラーリ)
07. 097 アルファタウリ(ホンダ)1勝
08. 008 アルファロメオ(フェラーリ)
09. 003 ハース(フェラーリ)
10. 000 ウィリアムズ(メルセデス)
ボタスは2回目のスタートでパンクするという不運に見舞われ、8位フィニッシュだった。フェラーリは、昨年圧倒的に速かったトラックで、シャルル・ルクレールの1ポイントしか獲得できなかった。
今週末、COVID-19検査陽性のため、全く違うトラック・レイアウトで行われるレースをハミルトンが欠場するため、サキールGPは誰が優勝してもおかしくないだろう。
マーティン・ブランドルのF1コラム-Source: Sky Sports
F1バーレーンGP
part 1 | part 2
2020年12月01日
ルイス・ハミルトン、COVID-19陽性でサキールGP不参戦:チーム公式発表
2020年12月02日
ジョージ・ラッセル、ハミルトンの代役でサキールGP参戦:メルセデス公式発表
markzu at 15:22│Comments(0)│マーティン・ブランドルのF1コラム
2日間アクセスランキング |
10日間アクセスランキング |
30日間アクセスランキング |