今日は昔の職場へ、武道ちっくに云えば出稽古に行ってきました。
監督がバドミントンを専門にやったコトがないというので、私がルーキーたちの相手をするという寸法。
去年おととしからいるコたちはいいんですが、やはり監督が素人だと基本の指導が難しいですからな。
そういやぁワシ、この職場でバドミントンは全くやらんかったなぁ・・・。
ストレッチ・筋トレ・素振り・フットワークという基礎基本の部分を、私が普段やっているまんまに指導。
筋トレは肩・肘・手首の順に、普通のスポーツではやらないと珍しい方法を・・・。
素振りはとにかくユックリやることを心がけます。
手首や肘の角度、肩胛骨の動き方、身体のねじれ、膝の動き、体重の移動などなど、とにかく身体の全ての動きを認識しなさいとアドバイス。
いたずらに勢いだけで振ってもスピードで誤魔化してしまい、間違った動きが身に付いてしまいます。
「基本は奥義」という言葉があるとおり、最初に教わる素振りに全てが含まれています。
一にも二にも素振りで身体を造らないと、全くお話になりません。
必要な部分の筋力を上げ、余計な筋力を使わない身体に仕上げる。
それしか上達するコツはありません。
筋トレも必要かもしれないけれど、実際の動きの反復で身体を造るのがイチバンです。
筋トレやりすぎたら、動きがおかしくなるし。
フットワークは指導者の考え方やプレイヤーの体格などで変わってくるので、あまりイジれません。
ゲームが終わると再び素振りを100回ほどやり、悪い動きをリセット。
ゲームでは自分がやりやすいようにしか動かないため、悪い癖が残ってしまいます。
シャトルは打てば打つだけ、動きが悪くなります。
コレはあまり云う人いないんだけど。
最後に1時間ほど余ったので、私が心がけているコトを話してみたり。
其之壱:しっかり挨拶しようぜ!
体育館にコーチなどが入って来た時に、挨拶ができるかどうかはプレーにも影響します。
挨拶ができるというのは、それだけ周囲に気を配れているというコトです。
そういうコトを心がけていると、コートの中でもシャトルだけでなく対戦相手の動きも見えてきます。
其之弐:しっかり掃除しようぜ!
挨拶とも通じますが、キッチリ掃除をできる人は隅々まで神経を配ることができます。
特にバドミントンの場合はシャトルからちぎれた羽根が落ちるので、手抜きするとすぐに分かってしまいます。
其之参:道具の手入れをしっかりやろうぜ!
私は練習が終わると、必ずコレでグリップの汗と脂分を落とします。
ベタつきや滑りがなくなり、グリップテープが長持ちしますからな。
イヤなニオイもなくなるし。
もちろんグリップだけでなく、フレームもきれいに拭きます。
フレームショットをやってしまうと、シャトルヘッドの塗料がつくし。
そういうトコを見ていると、ガットの状態も分かります。
「ゲーム中にガットが切れた、ラケット1本しかない」なんてコトになったら、試合だとシャレになりません。
グリップはプレイヤーとラケットの唯一の接点ですから、そこを特に大切にしなければより高いパフォーマンスを引き出すコトはできません。
だからプレイヤーはグリップの手入れや、テープの巻き方に工夫を凝らすワケです。
(↓たとえばこんな感じ)
其之資:ラケットに名前をつけようぜ!
名前をつけると愛着が湧き、大切にします。(たとえばこんな感じ)
いにしえの武人は己の命を託す刀に名前をつけ、愛する人の如くに接したもの。
就眠に際しては愛する人と同衾するが如く、抱いて寝ていました。
コレは単に、寝込みを襲われる用心だけではありますまい。
それによって我が刀の性を知り、最高のパフォーマンスを引き出すことを目指していたのだと私は思います。
左官職人だった祖父や父が、道具をどのように扱っていたのかを日々見ていました。
ソレは最高の仕事をするための大前提。
鏝の端が少しでも傷ついていたら、壁にヒケ傷が出てしまいます。
大工にしても鋸や鉋の歯が甘ければ、いい部材を作るコトは無理です。
だからラケットとかシューズとか、大事にしようね。
「基本って大事だよ」というので、同じように左官や大工を例に出して話をしました。
左官仕事では、まず壁土を練るのが新入りの仕事。
大工の新入りは、ひたすらに鉋がけで板を作らされます。
どちらも基本となる材料ですが、ソレがダメだとまともな家は造れないと・・・。
「腕のいい大工は、2枚の板を1枚にした」と、祖父が云ってましたっけ。
鉋がけした面がピシッと平らになっているから、2枚を合わせて荒縄で搦げて水に浸けるとうまい具合に反って貼り付き、外れなくなったんだとか。
鉋がけの腕もそうですが、刃の手入れがしっかりできていたからこそできる技です。
刃が甘ければケバ立つし、刃毀れがあればヒケ傷が出るし。
そんなんでお互いの板が貼り付くワケがありません。
板前修業でも芋の皮むきやら魚の三枚おろしやら、素材の下ごしらえばかりですわな。
どれだけ腕前があっても、素材が悪ければよい料理ができるハズがありません。
ソレを分からせるための追い廻し修行なワケです。
板前修業でもうひとつ大切なのが、包丁の研ぎ。
包丁の刃が甘いと切り口が悪くなり、当然歯触りにも影響します。
だから道具の手入れが大事なんだと・・・。
思いつくままに話をしたけれど、少しは分かってもらえたかなぁ・・・?
監督がバドミントンを専門にやったコトがないというので、私がルーキーたちの相手をするという寸法。
去年おととしからいるコたちはいいんですが、やはり監督が素人だと基本の指導が難しいですからな。
そういやぁワシ、この職場でバドミントンは全くやらんかったなぁ・・・。
ストレッチ・筋トレ・素振り・フットワークという基礎基本の部分を、私が普段やっているまんまに指導。
筋トレは肩・肘・手首の順に、普通のスポーツではやらないと珍しい方法を・・・。
素振りはとにかくユックリやることを心がけます。
手首や肘の角度、肩胛骨の動き方、身体のねじれ、膝の動き、体重の移動などなど、とにかく身体の全ての動きを認識しなさいとアドバイス。
いたずらに勢いだけで振ってもスピードで誤魔化してしまい、間違った動きが身に付いてしまいます。
「基本は奥義」という言葉があるとおり、最初に教わる素振りに全てが含まれています。
一にも二にも素振りで身体を造らないと、全くお話になりません。
必要な部分の筋力を上げ、余計な筋力を使わない身体に仕上げる。
それしか上達するコツはありません。
筋トレも必要かもしれないけれど、実際の動きの反復で身体を造るのがイチバンです。
筋トレやりすぎたら、動きがおかしくなるし。
フットワークは指導者の考え方やプレイヤーの体格などで変わってくるので、あまりイジれません。
ゲームが終わると再び素振りを100回ほどやり、悪い動きをリセット。
ゲームでは自分がやりやすいようにしか動かないため、悪い癖が残ってしまいます。
シャトルは打てば打つだけ、動きが悪くなります。
コレはあまり云う人いないんだけど。
最後に1時間ほど余ったので、私が心がけているコトを話してみたり。
其之壱:しっかり挨拶しようぜ!
体育館にコーチなどが入って来た時に、挨拶ができるかどうかはプレーにも影響します。
挨拶ができるというのは、それだけ周囲に気を配れているというコトです。
そういうコトを心がけていると、コートの中でもシャトルだけでなく対戦相手の動きも見えてきます。
其之弐:しっかり掃除しようぜ!
挨拶とも通じますが、キッチリ掃除をできる人は隅々まで神経を配ることができます。
特にバドミントンの場合はシャトルからちぎれた羽根が落ちるので、手抜きするとすぐに分かってしまいます。
其之参:道具の手入れをしっかりやろうぜ!
私は練習が終わると、必ずコレでグリップの汗と脂分を落とします。
ベタつきや滑りがなくなり、グリップテープが長持ちしますからな。
イヤなニオイもなくなるし。
もちろんグリップだけでなく、フレームもきれいに拭きます。
フレームショットをやってしまうと、シャトルヘッドの塗料がつくし。
そういうトコを見ていると、ガットの状態も分かります。
「ゲーム中にガットが切れた、ラケット1本しかない」なんてコトになったら、試合だとシャレになりません。
グリップはプレイヤーとラケットの唯一の接点ですから、そこを特に大切にしなければより高いパフォーマンスを引き出すコトはできません。
だからプレイヤーはグリップの手入れや、テープの巻き方に工夫を凝らすワケです。
(↓たとえばこんな感じ)
其之資:ラケットに名前をつけようぜ!
名前をつけると愛着が湧き、大切にします。(たとえばこんな感じ)
いにしえの武人は己の命を託す刀に名前をつけ、愛する人の如くに接したもの。
就眠に際しては愛する人と同衾するが如く、抱いて寝ていました。
コレは単に、寝込みを襲われる用心だけではありますまい。
それによって我が刀の性を知り、最高のパフォーマンスを引き出すことを目指していたのだと私は思います。
左官職人だった祖父や父が、道具をどのように扱っていたのかを日々見ていました。
ソレは最高の仕事をするための大前提。
鏝の端が少しでも傷ついていたら、壁にヒケ傷が出てしまいます。
大工にしても鋸や鉋の歯が甘ければ、いい部材を作るコトは無理です。
だからラケットとかシューズとか、大事にしようね。
「基本って大事だよ」というので、同じように左官や大工を例に出して話をしました。
左官仕事では、まず壁土を練るのが新入りの仕事。
大工の新入りは、ひたすらに鉋がけで板を作らされます。
どちらも基本となる材料ですが、ソレがダメだとまともな家は造れないと・・・。
「腕のいい大工は、2枚の板を1枚にした」と、祖父が云ってましたっけ。
鉋がけした面がピシッと平らになっているから、2枚を合わせて荒縄で搦げて水に浸けるとうまい具合に反って貼り付き、外れなくなったんだとか。
鉋がけの腕もそうですが、刃の手入れがしっかりできていたからこそできる技です。
刃が甘ければケバ立つし、刃毀れがあればヒケ傷が出るし。
そんなんでお互いの板が貼り付くワケがありません。
板前修業でも芋の皮むきやら魚の三枚おろしやら、素材の下ごしらえばかりですわな。
どれだけ腕前があっても、素材が悪ければよい料理ができるハズがありません。
ソレを分からせるための追い廻し修行なワケです。
板前修業でもうひとつ大切なのが、包丁の研ぎ。
包丁の刃が甘いと切り口が悪くなり、当然歯触りにも影響します。
だから道具の手入れが大事なんだと・・・。
思いつくままに話をしたけれど、少しは分かってもらえたかなぁ・・・?