2012年02月03日
だらだら
あんたのそれと、おいらのこれを、つないでみせたらどうだろう。
おいらのダメさと、あんたの欠落、つないでみせたらどうだろう。
どうせ足りてないんだな
どうせ俺たちゃ足りてないんだな
二人足しても足りてねえんだ。
見りゃわかるだろ、この態なんだぜ。
足りてないんだ、その態だもんな。
足してみなくてもわかるよな。
もっとつないでみせようぜ。
これじゃあ足りない、ってんならよ。
もっとつないでみせようぜ。
そーやってくしかないじゃんよ。
かっこ悪ぃよ、だったら笑おう。
かっこ悪ぃな、だから笑おう。
ダメだダメだ、って言い続けてさ、
だらだら、じゃらじゃら、腐り続けてさ
だらだら、じゃらじゃら、鎖つなげてさあ…
そしたらなんかに成れんじゃないかね。
そしたらなんかと会えんじゃないかね。
わかんねー、って言いつつな。
続けてくのがいーもんな。
くたばれ
ただ黙って、果てろ。朽ちろ。だれろ。
日はまた昇るのだから。
ただ黙って、寝てろ。そこで、死ねよ。
そのうち生き返るのだから。
じたばた、わぁきゃぁ、騒ぐんでないよ。
見苦しいこと、繰り返すんじゃないよ。
どうせまた起きるんだろう?
どうせまた立ち上がるんだろう?
どうせまた誰かと話すんだろう?
明け方の珈琲を思って
ただ黙って、おまえ、くたばれよ。
ただまた立ちゃそれで一話は終わるんだよ。
それでまた二話に続くんだよ。
2012年01月02日
水面
こじあけようとしないで下さい。
私が必死で重しをつけて海に沈めたものを
拾い上げようとしないで下さい。
探さないでください。
誰にも見えないように深く深くへ沈めた「それ」を
敢えて見ようとしないで下さい。
沈めた「それ」が、私にぶち当たる。
私は粉々になるだろう。
私は散り散りになるだろう。
そんな日がどうか訪れるのではないかと、毎日毎日不安にかられるんです。
だから
どうか探さないでください。
いま、目の前でけらけらと笑っている馬鹿みたいな私だけ。
それだけを見ていてもらえれば、もうそれで充分なんです
こじあけようとしないで下さい。
ただ、ここで一緒にコーヒーを飲んで、それでいいんじゃないかと
私は思っているのだから。
火を放て
マッチ棒を擦る。ぽっと小さなあかりがともる。
ねえ、火を放ちましょう?
これがもっともっと燃え広がるように。
ねえ、火を放ちましょう?
この灯りを、お祭りみたいにさ、大きく広めようよ。
灼熱の場所でダンスを踊ろうよ。
手もつないだりしちゃってさ、
思い切り暑苦しくて、汗かいて見苦しい感じでさ、
ダンスを踊ろうよ。
小さな火、広がる。気持ち、大きく広がる。
真っ赤な真っ赤な赤。それは情熱みたいな色。
かっこわるくて、最高に楽しい火を、
僕らのまわりいっぱいに広がらせようよ。
それ、すごくいいアイデアだと思うんだ。
さあ、早くそのマッチ棒を擦って!
考えるだけでさ、もう待ちきれないんだ!
2011年04月05日
散り散り
そこが好いとは限らないから
ひとまとまりにしようとしないで
私はそれを好まないから
散り散りになったガラスでも 光が当たればダイヤみたいでしょ
箒で掃いたりしなくていい
この散り散りが それぞれ居場所
ひとまとまりにしようとしないで
引きずり込もうと脅さないでよ