3日目は絵だけ見たら手抜き?と思われそうなマンガ

マスタード・チョコレート
マスタード・チョコレート

学校では無愛想で表情も顔に出ないせいで友達のいない主人公。高3の夏から美術予備校に通い始めるが、ここでも周囲に馴染もうとせず溶け込めない。一人でいることが楽に感じることもあるが、自分が孤独であることも気にしている。そんな主人公がなぜだか気になる周囲の人達がすこしずつ変化を与えていき…
というようなお話。

変わっているのは、コマが1ページ均等に4分割された形で、最後まで変わることがない。もともとケータイコミックとして週刊連載していた関係でこういうコマ割りになったようだけど、これが作品の中に近づきすぎず離れ過ぎないちょうどいい距離感を出してくれる。

ドラマティックな出来事で心が動いていく物語はわかりやすく感動的でそれはそれでいいですが、こういうゆっくりとした心の動きを淡々と見せてくれる物語もまた面白い。

↑のカバーのに書かれているのが主人公の津組倫子で、これが表紙だけ見ると全然かわいくないしなんか変な絵だなーと思うんだけど、読み終わることにはそんなことはすっかり忘れて読みふけってしまった。もし本屋で手にとって絵がなーと思って棚に戻したらそれはとてももったいないのでぜひ読んでほしい