5日目はギャグマンガです。(この出だしそろそろ無理そう…)

秋津 1 (ビームコミックス)
秋津 1 (ビームコミックス)


マンガ家を父に持つ小学生が主人公の日常が舞台のギャグ。
父親が人格破綻しているせいで母親は逃げ、自身も面白おかしくもてあそばれながら強く生きていく話。

息子の参観日にテカテカのスーツをきて本気で母親を狙いに行ったり、描けないマンガ放り投げて編集者からの催促も無視して料理を作ることで現実逃避しつつ創作欲求したり、自意識昂まりすぎて描けなくなった同業者をいたずらにフットサルに連れ出してどうにもならないすがた見てニヤニヤしたり。黒い。絵柄も黒い。

稲中における前野に対する竹田とか、ピューと吹くジャガーにおけるジャガーさんとピヨ彦とか、常識を境界線にして向こう側にいる人とこちら側にいる人のギャップが笑いになるギャクマンガでの黄金律の型ながら、前作で凄惨な殺すの殺したりの話を描いていた人がその絵柄のまま描いているので、それ自体のギャップがもう一つのブースターのようになっていて突き抜けた面白さになってる。