機動戦士ガンダム サンダーボルト 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
ムーンライトマイルで緻密な現代からの延長としての近未来、宇宙時代の戦争を描く太田垣康夫が、その連載を止めてまで描くガンダムとあって、それが面白くない訳なく実際数あるガンダムを扱うマンガのなかでも飛び抜けている。
連邦/ジオンの敵対する両軍それぞれの兵士が主人公で、この戦争で手足を失うも退役させられることなく義足や義手の兵士ばかりをまとめたリビングデッド師団に配属され、一級の狙撃手として撃墜数のトップを走るダリルと、故郷であるコロニーを破壊され復讐のために戦う同胞団のなかで、戦争という政治的なしがらみから逃れるように命をかけた闘争に身をやつす天才的な技能をもつイオの二人のパイロットが、お互いがお互いをあと一歩まで追い詰めながらギリギリの攻防を繰り返していく。一年戦争末期、熟練兵の多くが戦死し、数合わせのための学徒動員で兵士の年齢層がどんどん下がっているなかで、戦争の狂気に捕らわれた若い兵士がどこに向かうのか。
ガンダム知らない人には手の出しづらいかもしれないが、オリジナルキャラクターしかでてないし、それぞれのバックボーンはきちんと劇中で語られるので、単体のSF、戦争ものとしても十分面白いと思う。
あれ、このアドベントカレンダーのタイトル、読み終わる、って書いちゃったな…まあなんでもええか。まだ1巻しか出てないんだから読み始めるなら今がチャンス!
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