2010年03月

2010年03月13日

三月吉日記

こちらの学生は私を、というより、若い日本人女性の先生を心待ちにしていてくれたようで、本当にみんな良くしてくれます。
「先生の面倒は私が見る!!」みたいな学生がクラスに何人かいて、買い物に誘ってくれたり、ご飯に誘ってくれたり、夜近くのバス停まで送ってもらったり・・・とにかくどっちが先生かわからないくらい面倒を見てもらっています。
やれ困ったことはないか、やれ寂しくないか・・・などなど。



そして、今日はとってもとってもうれしい手紙をもらいました。なんでも捨てちゃう私だけど、これだけは、きっと、一生捨てませんー。



この二週間を、学生が本当に本当によくしてくれたこの二週間を忘れてはいけない、ような気がします。

こうやって学生が本当に本当に歓迎してくれて、私の言葉を一言一言一生懸命聞いてくれて、慕ってくれて、敬ってくれることに慣れて、それに甘んじてしまうようになれば、きっとうまくいかなくなる、ような気がします。



この地で、私が教師として、特に日本語教師としてどれくらいの経験がつめるのか、成長できるのか、日本国内で通用するのか・・・
はっきり言ってけっこうあやしいです。
だって適当にやろうと思えばいくらでも適当にやれるから。
今、新卒の教授経験なしの、日本古典文学専攻の私に期待されているのは、日本語がネイティブであることと、学位と、若さ、主にこの三つなんだろうなーというのは強く感じるし。
多分ここでは(?)その三つがある限りこの仕事を「形の上」では続けていけるんだろうと思います。たとえ教師としての資質や能力がなくとも。努力をしなくとも。なんとなく授業が成り立って、なんとなく学生も何かを学び、私もなんとなくお金を稼ぐこともできるのでしょう。

それにどうやって、どういう方向に努力すれば生徒の役に立てるのか、そして変な言い方だけど、教師として周りから評価してもらえるのか。
まったくわかりません。
特に日本に戻った時、この経験を活かして誰かの役に立てるのか?誰かに評価してもらえるのか?
まっったくわかりません。
一生懸命授業をしても、独りよがり・・・ということになりかねないでしょう。




「適当に」

同僚の先生を含め、周りの人にそんなアドバイスを受けることも多いです。
それはすごくよくわかります。
が、正直今はどんな風に適当にすればいいのかもわからないのです、よ。

しばらく手当たりやってみるしかないです。先のことも考えずに。
学生の好意に報えるくらいの授業ができるように。



なんだかまとまらないし、何が正解なのかもわからないし、きっと考え方も変わるのだろうけど、とりあえず。


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2010年03月11日

ドウドウ

顔のブツブツの話。

顔にブツブツができました。

こんなにたくさんのブツブツが顔にできたことなかったので、原因が全くわかりませんでした。

何を食べても何を飲んでも洗剤を使っても新しい匂いのする家にいてもすべてが原因に思え、気が気ではありませんでした。



が、いろいろな人の話を総合すると、どうやら、辛いものが原因らしいです。

辛い物を食べると「ドウドウ(ブツブツ)」ができる、と皆口々に言います。

そしてドウドウができる前の日、私確かにめっちゃ辛い料理を食べました。

しかも、ただ唐辛子辛いのではなく、独特の花山椒みたいな辛さの食べ物を。

それもおなかいっぱい。

ついでにいうと脂っこいものを食べても同じことが起こるらしいのですが、その料理は、辛いだけでなくかなり脂っこかったです。

あの料理をおなかいっぱい食べたら・・・そりゃドウドウもできるわ・・・

なんとなく一人で納得したら、気持ちも落ち着き、治りも早くなったような(?)気がします。



まだ、治らないんだけどね。
肌がかなり気持ち悪いかんじになっています。


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今日はやってしまいました。
朝、学校について、カバンを開けたら、ない。
昨夜準備したプリントもUSBも、ない。




家に・・・置いてきた・・・・




・・・・・・・私・・・・・・・・ばか・・・・・・・・・




忘れ物の多い私、

学生の時からいつかこんな日が来るのだろうと思っていました。

でもこんなに早くくるとは・・・・

先が思いやられます・・・・


なんか、なんか、工夫しよー

2d610de9.JPG








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2010年03月07日

なんかおかしい

なんか、おかしい。


話に聞いていた中国と全然違う。


いい意味で、ね。


例えば
・中国人はよこしま、そして無礼→超やさしい
・福州のパンはおいしくない→普通においしい
・日本の百均のより傘がしょぼい→私が日本から持ってきた傘が一番しょぼい
・料理が全部脂っこい→そうでもない
・道にゴミが多い→そうでもない
・スイーツのセンスが皆無→おいしいよ!?


などなど。


こんな風にいい意味で期待を裏切られたのはきっといくつか理由があって、まず日本に入ってくる中国の情報が結構偏っているせいなのではないかと。
報道のされかたもあるんだろうし、中国に行った人が大げさに状況を話す、という傾向もあるんだろうと思います。


そして、東西南北の地域によって多分結構差があるんじゃないかと。人も食べ物も文化も。
特に沿岸部と内陸だとすごい差があると聞きます。私の住んでいる沿岸部は本当に物が豊か。
「中国国内で使う中国製品は特に粗悪」だといろいろな人から聞いたけど、全然日本との差は感じないかなー。期待値が低かったせいかもしれないけど。
それにアメリカ製品・ヨーロッパ製品・日本製品・韓国製品など意外にも(?)日本以上に外資系の製品があります。
なので割と化粧品も日用品も食品も日本とほぼ同じものが手に入ります。


食べ物も私の住んでいる南の方はスープが多いのでそんなに脂っこいとは感じません。
あと台湾が近いので台湾風のスイーツがたくさん。
私日本ではあまり甘いものは好きじゃないけど、こちらの伝統的なスイーツは結構好き。
これも期待値が低かったせいもあるんだけどね。


あと多分、時代の違いもあるんだと思う。
すごい勢いで変わっているのではないでしょうか。この国。
何年か前に留学したり働いていた人の話とは全然違います。

日本を発つ前、ある日本語教育の教授に「中国でダイエットの話を例文に使ったりするのはよくない、みんな食べるものがなくてダイエットどころじゃないから」と言われました。「うん、気をつけよう!」と思っていたのです・・・・

が、テレビではダイエット食品や整形、補正下着の宣伝ばかり・・・
学生もダイエットの話題、かなり好きです。
15年前とは全然状況が違うのでしょう。

習慣や文化も若い人と年をとった人ではかなり違うようで・・・
特に中国名物といわれる「タン吐き」。
若い人は・・・絶対吐かない。
昨日初めておじさんが「カーーーーーッペッ」とタンを吐いてるとこ見て、「おぉ!これか!!」と興奮したくらい。



とにかく、私が想像していた「社会主義の暗い中国」とは全然様子が違うのです。
多分、期待値が低かったせいでもありますが。



そして、特筆しておきたいのはとってもとっても人がやさしいということ。
本当にやさしいのです。


なぜ・・・??


私の期待値がひくかったから??
それとも私が日本人だから??
小さくて中国語が話せない日本人だから??
哀れに思えるのか??

大学の人はもちろん、お店の人やマンションの管理人さん、大家さん、みんなみんなやさしいんです。
何かというと話しかけられます。そして「中国語話せない」といっても、結構辛抱強く他愛もないことを話したり聞いたりしてくれるのです。「どこから来たのか」「いつ来たのか」「中国語上手いね」(※ほとんど「はい」と「いいえ」しか言えないのに笑)などなど。そして「困ったことがあれば言え」とみんな口々に言ってくれるのです。

こんなこともありました。
ある日、お世話になっている先生に夜、家まで送ってもらったので、私が「今日はありがとうございました」とぺこぺこしてると、それを見ていたマンションの管理人さんが笑って
「あなた日本人か」
といわれました。
「はい。私は日本人です。」
というと
「こう(ぺこぺこ)するのは日本人だ。あなたたち日本人いいよね。(你们日本人很好)」
と言われました。
なんか、うれしい・・・。

大家さんも家の契約の時、「日本人だ」と伝えたら大いに喜んでくれました・・・。

なんで??中国人冷たいんじゃなかったの??
もっと嫌日なんじゃなかったの??


ま・・・いいことですが・・・

逆に若干とまどってしまいます・・・

なにせ・・・・・期待値が低かったから・・・・・


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出発前、例によって父上に
「その国の、最初の一週間での印象をずっと覚えていることが大事だ」
とわかるようなわからないような格言をいただいたのですが、私の印象はこんな感じでしたよ。父上。(多分見てないと思うけど)


寝よー。

maru_qo at 02:52|PermalinkComments(1)clip!