デフレ対策「日銀は眠り病」亀井金融相
デフレ
政府の「デフレ」認定を受けて、24日の閣議後の記者会見などでは、関係閣僚からデフレ克服に向け、日本銀行の協力を求める声などが相次いだ。
亀井金融相は「日銀は眠り病にかかっている」と述べ、日銀が追加的な金融緩和に否定的なことに強い不快感を示した。藤井財務相も「金融の役割は大事」などと発言し、デフレ克服に向けて、日銀が金融政策面で果たすべき責任は大きいとの認識を示した。
政府内には、日銀のデフレに対する危機感の乏しさに対して不満がくすぶり始めており、デフレ認定を受けて、金融緩和を求める声は一段と強まりそうだ。
ただ、財政面の対策では、亀井金融相が今年度の第2次補正予算を11兆円規模に膨らませる積極的な財政に踏み込むべきだとの考えを示した。一方、藤井財務相は「需要不足への対策を財政(出動)だけでやるのは、主たる役割ではない」と述べ、慎重な姿勢を示すなど、政府内も一枚岩ではないことが浮き彫りになった。
(2009年11月24日22時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091124-OYT1T01141.htm
___
政府の2006年6月以来3年5カ月ぶりのデフレ宣言。
http://blog.livedoor.jp/marubiz/archives/51531206.html
どうも政府は日銀に対応を丸投げしているように見える。
藤井財務相は、
「物価は金融の問題であり、金融の役割が大事だ」
「(財政出動は)主たる役割ではない」
亀井郵政・金融担当相は、
「日銀が相変わらず寝てしまっていて起きそうにない」
しかし、それは違うだろう。
デフレ克服には財政と金融が一体となった取り組みが求められる。
しかし、財政支出拡大と国債の日銀購入増大という短期的なデフレ脱出策だけではどうしようもない。
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【デフレの罠 処方箋を探る】日本企業 試される底力
2009/11/23
■負の連鎖、付加価値で斬る
「新しい価値を創造して、何としてでも価格下落を食い止め、反転上昇のスパイラル(連鎖)を生み出したい」
テレビ事業を統括する東芝の執行役常務、大角正明はこう力を込める。東芝は12月上旬に店頭価格100万円前後の高級液晶テレビを発売する。地上デジタル放送8チャンネルの番組を約26時間分保存し、好きなときに視聴できるなど、手持ちの「付加価値」をすべてつぎ込んだ。
安さ最優先の消費者ばかりを追っていては、売っても売ってももうからない。東芝にとってデフレにあらがうチャレンジでもある。
都内の大手家電量販店の店頭では、売れ筋の32型の新モデルに実売で8万円前後の値段が付く。1年で2割も値下がりした。量販店の担当者は「機能を高めた新製品だからといってすぐには買ってくれない。値下がりを待つお客さんが多い」と打ち明ける。
テレビ事業はソニー、シャープ、パナソニックなど多くのメーカーが赤字。コスト削減も限界に近く、部品調達先を新興国のメーカーに切り替えざるを得ない状況だ。このままでは国内の仕事が失われていく。
縮小の連鎖を断ち切ろうと、シャープが導き出した一つの答えが「LEDテレビ」だ。バックライトに消費電力の少ないLED(発光ダイオード)を使う。10日から順次発売した「LEDアクオス」は、店頭価格25万〜55万円と想定。副社長の松本雅史は「消費電力を3割削減し、画面の隅々まで明るくコントラストも鮮明」と、下落阻止の切り札と位置付ける。
◇
「最終的には無料になるんじゃないか」。低価格ジーンズ戦争に火をつけたファーストリテイリング会長兼社長の柳井正が語った冗談が現実になった。
衣料品チェーン、ジーンズメイトが10月22日から4日間、大阪と広島で毎日100着を無料で配布したのだ。配ったのは「リーバイス」など1万円はくだらない有名ブランド品だ。ジーンズメイト社長の福井三紀夫は「激安品の影響は大きい」と苦悩する。国内メーカーのボブソンは、ジーンズ事業を売却して撤退。クラボウはデニム生地の糸を生産する工場を閉鎖した。ここでも仕事が失われている。
柳井は「みんなが低価格に集中すると価値はなくなり、価値がないものは売れなくなる」と警鐘を鳴らす。
政府は20日の月例経済報告で、物価が持続的に下落する「デフレ」状況にあると認定。モノが売れず、値段が下がり、経済規模がどんどん縮小する重い病だ。売れるモノを生み出してもうけ、賃金を増やし、消費を拡大させる。デフレとは逆の好循環へと歯車を動かすことができるのか。日本企業の底力が試されている。
■エコ住宅促進や環境投資減税で需要創出
デフレスパイラルを阻止するには、4〜6月期で40兆円に上る需給ギャップを埋める必要がある。民間企業だけでは限界があり、政府が果たすべき役割は大きい。
鳩山政権の重点施策には手厚い家計支援が並ぶ。財政支出は2010年度で6.9兆円。日本総合研究所の松村秀樹は、子ども手当だけで家計の所得は10年度に総額2.8兆円増え、「年間可処分所得を1%前後押し上げる」と試算する。だが、増えた収入が実際に消費に支出される割合は55%にとどまるとみる。
さらに、「次第に増税などの負担増も明らかになってきた。将来不安から増収分を貯蓄に回す可能性があり、流動的だ」と支出の目減りを懸念する。
需要創出効果に疑問が残る財政出動でも新規の国債発行が増え、借金は膨ら
む。09年度は過去最高の50兆円に達する。
9月末時点の国の債務残高(借金)は、約865兆円、国民1人当たり約678万円に上る。
将来の成長で借金を返済する大胆な財政支出も選択肢の一つだが、現実的には限度がある。
需給ギャップを埋めるには、エコポイントのような政策の効果は大きく、7〜9月の実質GDP(国内総生産)が年率4.8%増の高成長を記録する原動力となった。ただ「需要の先食い」の側面は否めず、エコ住宅への建て替え促進など、政策を一歩進めることが欠かせない。
企業の環境投資を促す減税も有効だろう。工場などの省エネ化や新技術の開発が進めば、需要が創出されるだけでなく、将来の成長にもつながる。
デフレを退治するため、今何をすべきなのか。政策の優先順位をはっきりと示す必要がある。=敬称略
(吉村英輝、佐藤克史、小熊敦郎)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911230016a.nwc
___
日銀の白川総裁の言うとおり、
「根本的な原因に働きかける、つまり設備投資や個人消費といった最終需要が自律的に拡大する環境を整えることが不可欠」
「家計の将来の安心感や企業の成長期待を確保することが最も大事な課題」
そう、上記記事にもあるとおり、民間の活力が最重要。
そのためには、政府による需給創造という後押しが必要。
もっとも、たとえ速やかに財政政策や金融政策、そして産業政策が実行されたとしても、急に景気がよくなるわけではない。
したがって、国民は「特効薬」がないこともまた理解しなければならない。
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政府の「デフレ」認定を受けて、24日の閣議後の記者会見などでは、関係閣僚からデフレ克服に向け、日本銀行の協力を求める声などが相次いだ。
亀井金融相は「日銀は眠り病にかかっている」と述べ、日銀が追加的な金融緩和に否定的なことに強い不快感を示した。藤井財務相も「金融の役割は大事」などと発言し、デフレ克服に向けて、日銀が金融政策面で果たすべき責任は大きいとの認識を示した。
政府内には、日銀のデフレに対する危機感の乏しさに対して不満がくすぶり始めており、デフレ認定を受けて、金融緩和を求める声は一段と強まりそうだ。
ただ、財政面の対策では、亀井金融相が今年度の第2次補正予算を11兆円規模に膨らませる積極的な財政に踏み込むべきだとの考えを示した。一方、藤井財務相は「需要不足への対策を財政(出動)だけでやるのは、主たる役割ではない」と述べ、慎重な姿勢を示すなど、政府内も一枚岩ではないことが浮き彫りになった。
(2009年11月24日22時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091124-OYT1T01141.htm
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政府の2006年6月以来3年5カ月ぶりのデフレ宣言。
http://blog.livedoor.jp/marubiz/archives/51531206.html
どうも政府は日銀に対応を丸投げしているように見える。
藤井財務相は、
「物価は金融の問題であり、金融の役割が大事だ」
「(財政出動は)主たる役割ではない」
亀井郵政・金融担当相は、
「日銀が相変わらず寝てしまっていて起きそうにない」
しかし、それは違うだろう。
デフレ克服には財政と金融が一体となった取り組みが求められる。
しかし、財政支出拡大と国債の日銀購入増大という短期的なデフレ脱出策だけではどうしようもない。
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【デフレの罠 処方箋を探る】日本企業 試される底力
2009/11/23
■負の連鎖、付加価値で斬る
「新しい価値を創造して、何としてでも価格下落を食い止め、反転上昇のスパイラル(連鎖)を生み出したい」
テレビ事業を統括する東芝の執行役常務、大角正明はこう力を込める。東芝は12月上旬に店頭価格100万円前後の高級液晶テレビを発売する。地上デジタル放送8チャンネルの番組を約26時間分保存し、好きなときに視聴できるなど、手持ちの「付加価値」をすべてつぎ込んだ。
安さ最優先の消費者ばかりを追っていては、売っても売ってももうからない。東芝にとってデフレにあらがうチャレンジでもある。
都内の大手家電量販店の店頭では、売れ筋の32型の新モデルに実売で8万円前後の値段が付く。1年で2割も値下がりした。量販店の担当者は「機能を高めた新製品だからといってすぐには買ってくれない。値下がりを待つお客さんが多い」と打ち明ける。
テレビ事業はソニー、シャープ、パナソニックなど多くのメーカーが赤字。コスト削減も限界に近く、部品調達先を新興国のメーカーに切り替えざるを得ない状況だ。このままでは国内の仕事が失われていく。
縮小の連鎖を断ち切ろうと、シャープが導き出した一つの答えが「LEDテレビ」だ。バックライトに消費電力の少ないLED(発光ダイオード)を使う。10日から順次発売した「LEDアクオス」は、店頭価格25万〜55万円と想定。副社長の松本雅史は「消費電力を3割削減し、画面の隅々まで明るくコントラストも鮮明」と、下落阻止の切り札と位置付ける。
◇
「最終的には無料になるんじゃないか」。低価格ジーンズ戦争に火をつけたファーストリテイリング会長兼社長の柳井正が語った冗談が現実になった。
衣料品チェーン、ジーンズメイトが10月22日から4日間、大阪と広島で毎日100着を無料で配布したのだ。配ったのは「リーバイス」など1万円はくだらない有名ブランド品だ。ジーンズメイト社長の福井三紀夫は「激安品の影響は大きい」と苦悩する。国内メーカーのボブソンは、ジーンズ事業を売却して撤退。クラボウはデニム生地の糸を生産する工場を閉鎖した。ここでも仕事が失われている。
柳井は「みんなが低価格に集中すると価値はなくなり、価値がないものは売れなくなる」と警鐘を鳴らす。
政府は20日の月例経済報告で、物価が持続的に下落する「デフレ」状況にあると認定。モノが売れず、値段が下がり、経済規模がどんどん縮小する重い病だ。売れるモノを生み出してもうけ、賃金を増やし、消費を拡大させる。デフレとは逆の好循環へと歯車を動かすことができるのか。日本企業の底力が試されている。
■エコ住宅促進や環境投資減税で需要創出
デフレスパイラルを阻止するには、4〜6月期で40兆円に上る需給ギャップを埋める必要がある。民間企業だけでは限界があり、政府が果たすべき役割は大きい。
鳩山政権の重点施策には手厚い家計支援が並ぶ。財政支出は2010年度で6.9兆円。日本総合研究所の松村秀樹は、子ども手当だけで家計の所得は10年度に総額2.8兆円増え、「年間可処分所得を1%前後押し上げる」と試算する。だが、増えた収入が実際に消費に支出される割合は55%にとどまるとみる。
さらに、「次第に増税などの負担増も明らかになってきた。将来不安から増収分を貯蓄に回す可能性があり、流動的だ」と支出の目減りを懸念する。
需要創出効果に疑問が残る財政出動でも新規の国債発行が増え、借金は膨ら
む。09年度は過去最高の50兆円に達する。
9月末時点の国の債務残高(借金)は、約865兆円、国民1人当たり約678万円に上る。
将来の成長で借金を返済する大胆な財政支出も選択肢の一つだが、現実的には限度がある。
需給ギャップを埋めるには、エコポイントのような政策の効果は大きく、7〜9月の実質GDP(国内総生産)が年率4.8%増の高成長を記録する原動力となった。ただ「需要の先食い」の側面は否めず、エコ住宅への建て替え促進など、政策を一歩進めることが欠かせない。
企業の環境投資を促す減税も有効だろう。工場などの省エネ化や新技術の開発が進めば、需要が創出されるだけでなく、将来の成長にもつながる。
デフレを退治するため、今何をすべきなのか。政策の優先順位をはっきりと示す必要がある。=敬称略
(吉村英輝、佐藤克史、小熊敦郎)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911230016a.nwc
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日銀の白川総裁の言うとおり、
「根本的な原因に働きかける、つまり設備投資や個人消費といった最終需要が自律的に拡大する環境を整えることが不可欠」
「家計の将来の安心感や企業の成長期待を確保することが最も大事な課題」
そう、上記記事にもあるとおり、民間の活力が最重要。
そのためには、政府による需給創造という後押しが必要。
もっとも、たとえ速やかに財政政策や金融政策、そして産業政策が実行されたとしても、急に景気がよくなるわけではない。
したがって、国民は「特効薬」がないこともまた理解しなければならない。
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