2019年08月16日

特許判例百選(5版)が出た!

久しぶりの書籍の紹介。
知財業界ではメジャーな判例に関する本で、7年ぶりの改訂となっております。
近時の最高裁や重要な知財高裁の判例を盛り込んで6割ほどが新収録判例とのことで、まぁ買わざるを得ないよな┐(´∀`)┌ということで購入しました。
クライアントにも弁理士の方や判例に詳しい方が増えるなど、そんな判例知りませんではカッコ悪いという話も...

まぁ、一応にも専門家ですし、弁理士会の研修などもあるので最近のメジャーどころの判例は抑えているつもりではあるものの、こうやって重要判例ばかりを解説付きでまとめてもらえると思考の整理もしやすいですし、判例間の関連性も見えてきますし、とてもありがたいです。また、普段は下級審までは抑えていないので新たな発見があったりして意外と楽しめたりします。

出願から訴訟まで10年ほど実務をしていると、判例百選の中に知財のダイナミズムみたいなものを感じたりと、弁理士試験の受験時代とはまた違った角度で見えてきて、自分も成長したものよなぁと感慨深かったりします。
なお、弁理士試験の対策本としてはオーバースペックのような気もしますが、余力があれば最高裁判決くらいは抑えておいて損はないと思います。受験生の方だとなかなか読むのに骨が折れると思いますが。

昔は字の小ささもさほど気にならなかったのですが、最近は段々と気になるようになってきて...
まだ裸眼でちゃんと読めますが、次の6版では、老眼鏡や拡大鏡を使うか電子版じゃないと読めないかもしれないですね...




maruchan_73 at 16:00|この記事のURLComments(0)書籍 

2019年07月01日

知財業界での初体験(弁理士の日特別企画)

本日、7月1日は弁理士の日。
今年も、ドクガク先生から「弁理士の日を勝手に盛り上げよう!」企画にお声を掛けて頂きました。
https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2019/
(ドクガク先生、毎年ありがとうございます。)

さて、今年のお題は、タイトルのとおり「知財業界での初体験」ということですが、この業界に身を置き早10年が経とうとしている今日この頃、これまでを振り返る良い機会です。

事務所に入った最初の頃は、初めてのことばかりで覚えることもたくさんあり、週末になるとどっと疲れが出るというような日々でした。
それらの中でも印象に残っているのは、やっぱり特許庁、裁判所への出廷ですかね。
(これを挙げる先生は多そうですね)

企業で研究開発をしているときは、自分でも特許の明細書等を書いたりしていましたが、さすがに特許庁や裁判所へ出かけることはありませんでした。
しかし、代理人という立場になって初めて、拒絶理由通知に対する審査官面談、無効審判のために特許庁へ出廷したり、侵害訴訟、審決取消訴訟のために大阪地裁、東京地裁、知的財産高等裁判所などの裁判所へ出廷したりして、非常に緊張したことをよく覚えています。
始まる前にロビーとかでクライアントと落ち着いた感じで打ち合わせや談笑をするも、不安なことも多く結構心臓バクバクでしたからw

自社のためでなく、クライアントの代理人としての出廷ですので、準備等もたいへんですし、責任は重いですよね。
望む結果になってクライアントから感謝の言葉を頂いたときに、たいへんな分だけ企業にいるときには感じることのできないタイプの充実感が得られ、業務への自信へとつながっていった感じです。
有資格者としての自覚と責任感が大きく育まれた、お金では買えない貴重な経験でした。


maruchan_73 at 18:00|この記事のURLComments(0)雑談 

2019年02月17日

出戻り転職?!

前職の研究開発職を辞して、知財の専門家として特許事務所で勤務することもうすぐ早丸9年。
これまで出願、中間処理、審判、鑑定、訴訟、コンサルタントや大学での教鞭、企業での教育業務、新人教育など多岐にわたる業務に携わることができ、無我夢中でしたが非常に充実した時間でした。

というふうに書き始めると、「お、辞めるのか!」と思われるかもしれませんが、残念ながらそうでもありませんww

今年に入って前職の先輩方が新年会を開いてくださり、楽しい時間を過ごさせて頂いたときに、「研究所に戻ってきたかったら待っているよ」と暖かいお言葉を掛けて頂きました。
社内の構造力学を理解しており、知財の実践経験を踏まえて社内知財力の強化及び社員の知財スキルの向上などを期待してのお言葉だと思います。
知財の専門家としてまがいなりにも(?)第一線でやってきたことを評価して頂いているんだなと感謝感謝です。
もともと会社を嫌になって辞めたわけでないですが、自分をより鍛えたいというわがままで去っているにも関わらず、辞めてからもお付き合いを続けさせて頂いており、仕事のオファーも頂き、そして、そのような言葉も掛けて頂き、そんなわけでふと感傷にふけってしまいこの必死に走り続けてきた時間を振り返ってみたのでした。
何事もご縁なので、タイミングが合えば前の職場へ戻るかもしれませんし、現職を全うするかもしれませんし、あるいは他の選択肢があるかもしれません。

最近、一度辞めた会社にまた戻るという出戻り転職を受け入れている企業もあるみたいですが、まだまだ少数派ですよね。
自分が選んだ道が正解か否かなのではなく、選んだ道を正解にするためにどれだけ懸命に努力できるかが大事なわけで、どの道に進むことになっても前向きにそして楽しみながらやってきたいものです。

maruchan_73 at 08:00|この記事のURLComments(0)転職 

2019年02月16日

審査官面接

久しぶりの更新です。
まだ生きてはおりますが、種々多忙ゆえなかなかブログ更新へと気持ちが追いつかないでおりました。

さて、久しぶりのネタは審査官面接です。
特許出願等で拒絶理由が通知されると、通常書面にて反論することになります。
しかし、書面では、審査官にその趣旨を理解頂けないこともあるため、実際に出願人が審査官と会って説明をする機会を設けてもらえます。これが審査官面接です。
実際に発明等の現物を見て貰ってあれこれ説明すると、審査官にとっても何がポイントとなっているか分かりやすく審査の助けになるものです。
また、審査官も結構フランクにいろいろな意見を述べてくれるので、出願人側からしても争点の整理がしやく応答の指針が立てやすいです。

今回クライアント様の希望もあり、年初から審査官と日程等の調整を行い、今年初の審査官面接に行ってきました。
これまでに審査官面接の経験はありますが、今回も非常に温和な審査官でいらして終始穏やかな雰囲気で進み、裁判所での原告被告のようなピリピリした感じは全くありませんでした。
今回は事前に拒絶理由通知に対する応答案を送っていたのでそれをベースに、出願人の技術者の方にいろいろと発明に関する具体的な商品を基に技術的内容をご説明頂きました。
代理人である私としては、そのような技術的内容が応答案とどのように関係するか、引用文献との関係でどのような意味を持つのかを整理しながらサポートしていきます。
審査官も非常に熱心に聞いてこられ活発な議論となり、こちらの趣旨を十分にご理解頂けました。
終始穏やかな雰囲気ですが、なれ合いの感じはなく、それなりに緊張感もあります。
その場ではもちろん特許すべきか否かの心象開示はなく、改めて先行調査を行い判断するとのことでしたが、クライアント様にも納得頂く非常に有意義な時間でした。

さて、自分はこのような審査官面接の場を利用して一通り面接が終わった後に、審査官と雑談を行っていろいろとリサーチを試みます。
審査官とは初対面であっても、それまでの面接を通じてある種の信頼関係、共闘意識(心理学でいう吊橋効果的なもの)が形成されていることから比較的話が広がっていろいろと話を聞くことができます。もちろん守秘義務的な内容は教えてもらえませんので念のため。
そのような雑談から得た情報を、また別の業務に活用したりしているわけです。
審査する側と審査される側という立場なので、審査官と飲みに行ったりできないわけで、現場の審査官と話すことができる貴重な機会とあって、雑談タイムは自分の中では面接と負けず劣らず重要な時間です。
他の弁理士さんとはこんな話をしないので分かりませんが、ひょっとするとマイナーな部類なのかもしれませんね。


maruchan_73 at 20:39|この記事のURLComments(0)業務日記 
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