2011年11月14日

特許申請と特許出願

よく、目にする、または、耳にする「特許申請」という言葉。
一方で、「特許出願」という言葉もあり、クライアントと話していて同じように使用されている方が多い感じがします。

広辞苑によると、
申請:国家や公共の機関に向かって一定の行為を求めること。願い出。
出願:1;願い出ること。願書を提出すること。
    2;特許・免許・許可・救護、その他、権利の設定、禁止の解除、積極的な給付などに関することを国家機関に願い出ること。

とありますので、辞書的には「特許申請」よりも「特許出願」のほうがいいのかなという印象を受けますが、どっちでもいいような気がしないでもないです。

まぁ、特許申請という言葉が間違っているとまでは思いませんが、一般的に弁理士は特許申請とはまず言いません※。少なくとも非常に違和感を覚えます。

なぜなら、特許法には、特許申請という語句は存在せず、専ら特許出願という語句しか出てこないからです。
一般の方は意識されないでしょうけど、特許出願って言葉は法律用語だったりするわけです。
ちなみに平成20年改正の特許法では、特許出願という語句を含む言葉が338個あるのに対して、特許申請という語句を含む言葉は0個です。

どうして、クライアントの中には特許申請と仰る方が多いのだろうかと考えていたところ、巷に特許申請という言葉を使っている本がたくさん存在していることから、特許に関する本を執筆されている人がそもそも分かっていないことが一つの要因と思っています。
また、役所に提出する書類はふつう申請書ですし、日常生活で「願書」なんて受験願書くらいにしか使わないので、特許法に詳しくないクライアントとしては、むしろ特許申請の方がしっくりくるんでしょう。

特許申請だろうが特許出願だろうが意味は通じるので、実質的にはどうでもいい話ですが、クライアントとの打ち合わせなどで、特許申請という言葉が出ると、「このクラインアントは、特許法については馴染みが薄そうだな。制度とか手続をちゃんと分かっておられない可能性が高いので、丁寧に説明する必要があるな。」と、その後の説明のレベル調整をする上では、ある意味で重宝するキーワードです。

結構打ち合わせの冒頭に出てくる言葉なので、クライアントの方が特許法に詳しくないのかどうかの一つの試金石になります。
(ま、あくまで一つの指標ということで)

(11/14追記)
※:
と言っておきながら、ちらっとネットで検索すると堂々と「特許申請」と記載された事務所が散見されました。
つっ込まれる前に解説すると、一応括弧書きか何かで特許出願と併記されていることからも分かるように、これは一般のお客さんを呼び込むためのSEO(検索エンジン最適化)対策だと思います。
すなわち、「一般のお客さんは特許申請と言うことが多いので、きっと事務所を探す目的でネット検索をするとき、特許申請という語句で検索する可能性が高いと思うので、検索に掛かり易いようにホームページに入れておこうっと。」ということだろうと思うわけです。

maruchan_73 at 08:00コメント(0)トラックバック(0)雑談  

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