2016年04月23日

発明の日

4月18日は、発明の日でした。
もう過ぎてしまいましたが...(+_+)

何故、発明の日かというと、下記特許庁のwebサイトには、
『1885年(明治18年)4月18日に、現在の特許法の前身である「専売特許条例」が初代特許庁長官を務めた高橋是清らによって公布された日です。』
とあります。

4月18日は「発明の日」です(特許庁webサイト)
http://www.jpo.go.jp/torikumi/hiroba/hatsumei.htm

高橋是清といえば、歴史の教科書などで、2・26事件で暗殺されたとか、大蔵大臣や総理大臣を歴任した政治家だとかでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、初代特許庁長官でもあるわけです。
世間的にはほとんど知られていませんが、知財業界では有名だったりします。
また、特許庁には高橋是清像もあったりします(現物は見たことないけど)。


さて、日頃は眼前の業務でバタバタと忙しくしているわけですが、発明の日あたりになるとふと特許制度というものを大局的に考えたりすることがあります。
特許制度は当たり前のように存在しますが、現行法の前身となる専売特許条例が公布されてたかだか130年ほどで人類の歴史からしたら微々たるものです。

とりわけ医薬品特許の南北格差を鑑みれば持つ者と持たざる者の格差は確かに存在するので、特許制度不要論を唱える経済学者等もいたりして、未来永劫に亘り現状のまま存在しつづけるものでもなさそうです。
さすがに特許制度を消滅させることは極論という気がしており、本当に特許制度をなくしてもしまうと技術の進歩は鈍化するであろうことは想像に難くありません(まぁ、根拠のない憶測ですが...)。

一般には、特許というと権利で技術を囲い込んで巨万の富を得るというイメージだと思うのですが、例えばiPS細胞の山中先生が考えておられる特許戦略を見聞きしていると、外国などであるような製品価格の高騰やアグレッシブな特許紛争を狙っているのではなく、むしろ逆に製品価格を抑え紛争に巻き込まれずに患者のために一早く提供するための道具として特許制度を使っておられるようです。
(かつて某ノーベル賞受賞学者は世間に広く使ってもらうために特許にしなかったという趣旨のことを言っておられましたが、技術を商品化することまで見据えるとむしろ個人的には山中先生の考え方のほうが正しい気がしています)
ビジネスという視点からするとまた話は違うのかもしれませんが、要は、特許に関するいろいろな問題は特許制度そのものが根源的な問題なのではなく(こまごました問題は法整備等で対処する必要はあるんでしょうが)、どちらかというとそれを使う人間の意識に依るところの方が大きいんじゃないかと思わけです。

なんてことをボーと考えたりするわけです。
そして、また日常に忙殺されていくのでありました。
(う、笑いもオチもない...)

maruchan_73 at 08:00コメント(0)トラックバック(0)雑談  

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