ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版
昨今「勝手な思い込み」で殺人が起きる現在では、ちょっと考えられないピュアな人生の物語。
実はこの映画は昔から有名だったんで、自分が高校生位の頃に一度観てなんだか話の展開が遅いしつまんないなーって思って途中で観るのを止めた映画でした。でも、大人になってから改めて見るととっても感動しました。なんていうか、誰でも泣かす事を狙った映画ではなくて、せつない恋愛や、誰かに思いを伝えられなかったような大人になっていく過程でそういう何かにぶつかって乗り越えた事を経験した人が観て感動する事の出来る作品なんだと思います。
でも、そういう経験って人間生きてるといつか経験するんですよね。そりゃ経験しない方がいいに決まってるけど、そういう経験をした人の方が優しくなるってもんです!!せつない経験をした人がこの映画を見るとその時の事を思い出して、きっと心に残る名作になるんだと思います。
さて、ちょっとこの映画の感想を。
この映画って奥に秘められた物が単純ではないんで人それぞれ解釈の仕方があるんじゃないでしょうか?アルフレードが本当にトトの将来を考えていたからこそ、トトの成功があったわけで、でも、その代償にトトは大切な物を失ってしまいます。あんまり書くとネタバレになってしまうんで、書けないけど大人になってからだと「どっちが良かったんだろう?」ってちょつと考えさせられるテーマではあります。
でも一つだけ言えるのは、一人の人を何十年も思いつづける事って素敵だなって事。特別な存在の人が自分をどう想っていようと心の片隅にずっといつづけるって良いなって思います。
ただ、これを見て感じた事は、女の人って恋愛を頭で整理出来るんだなって思う。
恋愛をひきずるのって男の方なんだなと共感。
しんみりとした気分を感じたい時には良い映画だと思います。一人でゆっくりと過ごす休日なんかの日に見るといいですヨ!