2018年05月31日

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糸島店武富です。
私は長年の底物釣りで、幾度も悔しい思いをしてきました。でも、今回ほど無念だった釣行はありません。自分の未熟さで大物を捕り逃がしてしまったのです。

下へ下へグイグイと突っ込む猛烈なスピードとパワーは凄まじいものでした。容赦なくシメ込む怖いくらいの強烈な引きに愛竿とハートが破壊されました。壮絶な抵抗は、これまで経験してきた5㎏超のイシダイや青バチ、13㎏のカンダイの引きとは比べものになりませんでした。


決戦場は頭ヶ島、小松崎

釣行日は
519日、同行者は神戸から遠征してきた釣友の石丸さんです。彼とは16年の付き合いですが、今回初めて竿を並べるとあってとても楽しみにしていました。
場所は長崎県、平戸宮ノ浦。当日は北東の風が強く、丸銀釣りセンターの柴山久幸船長が勧めたのは頭ヶ島の小松崎でした。釣り座はマップの黄色で示す位置(ヒットポイントも同色で表示)にし、石丸さんは私より西側(拡大地図の緑で表示)に釣り座を構えました。

満潮は10時半頃(中潮)。小松崎は高い所(南~南西向き)と低い所(南~南東向き)から竿が出せ、私の釣り座は低い所でした。ここは潮が上がると被って竿出しできなくなるため、勝負のタイミングは限られ手持ちで集中します。
手持ち








                     

                                                        本命の気配はなく、満潮をやり過ごして下げ(左から右流れ)を迎えました。少しでも早く竿を出したかったので、波を被りながら釣り座にピトンを打ち置き竿で攻めます。

大バラシ劇を演じたのは、15時前でした。石丸さんが用意してくれた弁当を食べながらふたりで釣り談義に花を咲かせて、遠目で置き竿を見守っていました。すると私の竿が北東の風に煽られながらもフワフワと上下に揺れています。
この日、似たようなパターンで幾度かサザエを素バリにされたので、また同じかなと思い話も弾んでいたことからそのまま様子を見ていました。
ツケエはヤドカリで、1匹掛けの上に尻尾だけ盗られて残っていた胴の部分を通し、カウンター35に落ち着かせていました。
仕掛けは、キザクラの石鯛ナマリクッションゴムを利用した自作遠投テンビンです。これはシンプルで投げやすくその上素材がゴムでクッションの役割を果たすため、根掛かりが外しやすいスグレモノです。
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   不意の大アタリで致命傷を負う
『長いトンネルに入ったみたい』と最近の不調を嘆いていたときでした。竿先がいきなり突っ込んだのです。その勢いで竿は前に倒れ込み岩場にブチ当たりました。

慌てて駆け寄ると、ピトンはしっかり立っていて竿尻を掛けている竿受けの輪っかが倒れていました。私は竿尻にキーパーセットを取り付けて輪っかに掛けているので、咄嗟にキーパーセットを輪っかから外して大合わせを入れます。魚はガッチリ掛かっていて、強烈な抵抗がダイレクトに伝わります。強引にリールを巻きますが、重戦車のように重くて簡単に寄って来ません。
合わせ寄せる










相当な大物のようですが、頼りになる愛竿の粘り腰で徐々に寄せます。ところがここぞとばかりに瀬際で真下へ突進します。足元はそんなに深いのか?必至で耐えますが、力負けして海へきずり込まれそうになります。容赦ない強引に70の文字が頭を横切ります。
やり取り










ヤバい!と反射的にハンドルドラグを逆転させて道糸を出そうとします。ところが動きません。
「あれ
!?」と一瞬ひるむと、さらに強烈なシメ込みに襲われます。腰を落として踏ん張りながらハンドルを逆転させようと再度試みます。やはりダメです。


どこまで突っ込むのか












絶対絶命のピンチ!!
万事休す、と思い渾身の力で竿を起こそうとしたとき、「バキッ」と乾いた音が磯上に響きました。何!? 竿を見ると、なんと2番の根元近くから折れているではありませんか(このとき、竿が磯にブチ当たった拍子に致命傷となるキズを負っていたとは思ってもみませんでした)。

竿折れ










想定外の展開で頭が真っ白になります。それでもなりふり構わず必至にリールを巻きます。もはや竿の機能をなしていないのに‥。
逃がしてはなるものかと今度は竿を置き、道糸を手で手繰り寄せます。ところが根掛かりのようで上がってきません。

道糸から伝わるのはボヨーンとした感触です。モタモタしていたから、どうやら根掛かりで切れた仕掛けに絡んだようです。でも獲物はまだ付いていて、道糸から生命反応が伝わります。立ち位置を変えてあらゆる角度から引っ張りますが、カウンター15で止まりそれ以上上がっては来ません。
とってももどかしいです。自分にとって記録物であろう(70㎝6㎏超の本命と信じています)獲物が、15m下にいるのに勝負できません。しばらく様子を見ますが進展はありません。

シビレをきらして、道糸が切れてもいい覚悟で道糸を引っ張ろうとしたとき、『もうすぐ回収だから船から引っ張ったらどうですか?』と、無様な大格闘をカメラに収めていてくれた石丸さんが冷静に声を掛けてくました。頭に血が上っていた私は、はっと我に返ります。確かに、このまま引っ張ると仕掛けがブチ切れるのは必至でした。最後の望みを託し帰る準備をします。

やがて久幸船長操るマリンアローがやってきて、船に乗り込み引っ張ることにしました。ホースヘッドに立ち道糸を手繰り寄せますが、残念無念、結局道糸が切れてジエンドになってしまいました。

大物を取り逃がし愛竿を失ったショックで、完全に打ちのめされた気分でした。
船から









明らかな2つの敗因
今回の大バラシ劇を演じてしまったのは、最後の詰めの肝心な場面でモタモタして主導権を握れなかった自分の未熟さにあります。敗因は2点です。

ひとつめは、キーパーセットを掛けている竿受け後方の輪っかが倒れたことです。それによって竿が傾き岩場にブチ当たって傷ついたため、やり取りの最中に折れてしまったのです。
ではなぜ倒れたのか?私は置き竿の場合、写真Aのようにキーパーセットを竿尻に取り付け輪っかに掛けています(本来は輪っかの中に竿尻を入れて使い、輪っかはコンパクトに収納できるように前に倒れます)。通常の使い方をしておらず、これだと竿の重みで輪っかが前に倒れるので、写真Aのように赤い遠投天秤用のパイプを穴に通して倒れないようにロックしています。ところが大アタリの衝撃でパイプが折れて輪っかが倒れたのです(写真B)。釘などの金属を入れていればよかったのに、プラスチックなので耐えきれなかったのです。かなりの負荷が掛ったのでしょうが、それを想定できていなかった私の考えが甘かったのです。
Ab


















ふたつめは、ハンドルが逆転せずに道糸が出せなかったことです。道糸が出せていれば、主導権を握ったやり取りで竿を折らずに取り込めたかもしれません。なぜ逆転しなかったか?力づくでリールを巻いたときにハンドルがきつく締め込まれ、逆転の際は潮が噛んで容易に動かなかったのです。素晴らしい機能のリールですが、どんな状況でもスムーズに反転するようにしていなかったメンテナンスの悪さに尽きます。まさに自業自得です。
ハンドル1









    大自然に感謝、人のご縁に感謝
帰港後、待合室で石丸さんが久幸船長に大格闘の模様を解説し、それから親父さんの茂樹船長も加わって話は盛り上がりますがもう後の祭りです。すでに私のハートはリベンジの火がメラメラと燃え上がっていました。
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「釣りは大自然に感謝、人のご縁に感謝」です。石丸さん、丸銀釣りセンターの皆様ありがとうございました。心より感謝いたします。そして次なる目標を与えてくれた好敵手にもですm(__)m

水温が上昇して安定し、魚が活発に動き出す宮ノ浦ではこれから本格的にデカバン本イシが狙えます。是非、チャレンジされてはいかがでしょう。丸銀釣りセンターの方々はとても釣り人思いなので、初めての方でも安心してご利用できます(^^)
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使用渡船=丸銀釣りセンター℡0950291006(長崎県、平戸宮ノ浦港)

底物釣りのお問合せは、まるきん糸島店(℡0923258088)武富までご連絡くださいませ。

 








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