将棋「スマホ不正」全真相
渡辺明竜王独占告白「放置すれば竜王戦がなくなる」
羽生善治三冠「限りなく黒に近い灰色」
「私は三浦弘行九段にスマホ遠隔操作を教えた」核心証言

―――「週間文春」2016年10月27日号(10月20日発売)
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 二〇一七年十月二十日、第三十期竜王戦七番勝負が開始された。
 この番勝負、「永世七冠」を目指す羽生善治が渡辺明に挑戦することで大きな注目を集めている。

 ところで、ちょうどこの一年前に何があったか?
 例の「週間文春」(2016.10.27号)が発売されたのが正に十月二十日だったのである。
 中村徹記者による記事の冒頭にはでかでかと次のような文字が並んでいた。

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将棋「スマホ不正」全真相
渡辺明竜王独占告白「放置すれば竜王戦がなくなる」
羽生善治三冠「限りなく黒に近い灰色」
「私は三浦弘行九段にスマホ遠隔操作を教えた」核心証言
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 「週間文春」はその翌号でも、『将棋スマホ不正 三浦弘行九段「反論文」のウソ』と題する記事を出し追い打ちをかけている。

 かかるデタラメにより三浦弘行はカンニング犯として世間に喧伝されたのである。連盟執行部は彼の竜王位挑戦権を剥奪し、三ヶ月の出場停止処分を下していた。
 世間からの大バッシングの中、幼い子供を抱える彼の妻は、「発狂しそうだ」と夫に訴えたという。

 だが、三浦弘行の潔白が明らかになってからも、これらの記事に対し「週間文春」からの謝罪は未だ一切無い(中村記者ものうのうと将棋の仕事をしているらしい)。
 また、こんな無茶苦茶な記事に協力した棋士もまったく酷いものだった。
 更に加えて、久保利明・渡辺明の妄想と千田翔太の非科学的データを信じ、一人の棋士を「殺そう」とした連盟執行部のなんと野蛮だったことか!

 この事件は三浦弘行にとって最大の屈辱だったが、むしろ、無実の棋士を抹殺しようとした理事たちこそ、「われわれはこんなとんでもないことをしてしまったのだ」と、その屈辱を噛み締めるべきなのである。
 また、久保利明や渡辺明にとっても、これは人生最大の屈辱であるはずた。「妄想により一人の棋士をどん底に陥れてしまったことに対してはお詫びのしようがない」と責任を取って然るべきではないのか。

 十月二十日。
 「週刊文春」に「スマホ不正」の記事が出た日。
 この日を忘れてはならない。
 こんな醜態を再び繰り返さぬために、十月二十日を、将棋界における「屈辱の日」として記憶すべきである。