節 約
2009年04月08日
皆さんのご相談にお答えします:ケース4
この「相談コーナー」では、皆様から寄せられるコメントのなかからピックアップして掲載しています。前々回の「新すまい55」をアップして以降、いただくコメントの数が日に日に増えていて嬉しい限りです!
ピックアップするものけっこう大変ではありますが、がんばって続けていきますので、引き続きご覧いただき、コメントをいただければさらにありがたいです。よろしくお願いします!
今回の相談は、このような内容。
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今度一戸建て(狭いけど!)に引っ越す予定です。引越しに際して、家具や家電を買い替えようかと思っています。省エネ・省スペースなど「節約」によさそうな家具や家電を教えてください。
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家具・家電を選ぶ際に気を付けたいことは、展示されているスペースと部屋に置くスペースの広さの違いを認識することです。
展示場はとても広く、一見その家具が小さくみえてしまいがちですが、実際部屋に置くと意外とスペースを大きくとってしまい、部屋の狭さが強調されてしまうことがあります。特に背の高い家具・家電は、部屋の圧迫感を生んでしまうことがあるので、それほど広くない部屋ではなるべく家具・家電は低めに設置すると視界が広くなって開放感を得ることができます。
家具は後付けのものを買うよりも、その家に合った家具や収納をオーダーすることをおすすめします。
オーダーであればその家に合ったサイズで作ることができますし、後付け感が無いのですっきり見せることができます。収納が少ないと、外側にどんどん後付の収納家具が増えてしまい、結果より部屋のスペースを狭く見せてしてしまいがちです。ものをできるだけ増やさないことはもちろんですが、後付け収納を増やさないこともお部屋をスッキリと見せるコツです。
長い目で見ても、はじめにその家と部屋に合った収納を作っておくことが余計な収納グッズに惑わされることも少なくなり、ムダな出費を抑えてくれることになるでしょう。
最近の家電製品は、省エネでしかも省スペースの商品が多数出回っています。
テレビも以前のブラウン管に比べて液晶テレビは薄型でしかも消費電力量もかなり削減されています。最近発売されている液晶テレビでは、ブラウン管と液晶テレビを比較すると、消費電力が60%OFFになるというデータもあるくらいです。(※ソニーブラビアの場合)
冷蔵庫も省スペース型のものが増えてきています。コンパクトキッチンにも設置できて、しかも容量が大きいタイプのものが増えてきていますので、そういったものを選ぶようにすると良いですよ。
そして気になるのが、年間の電気代です。同じ買うなら少しでも電気代が安くなるものを選びたくなるのは当然のことです。そんな時は、「省エネラベリング制度」を活用しましょう。対象となる家電製品は16製品で、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなどです。省エネ基準を達成しているラベルには、このよう(↓)に緑地に白のeマークが付いています。
達成率が高いものほど省エネ効果(節約効果)の高い製品と考えることができます。
また、統一省エネラベルも製品を選ぶ際の参考になります。
小売店の店頭で、エアコン、電気冷蔵庫、テレビについて表示されていますので、この表示を見れば、年間の電気料金の目安などを知ることができます。
また、私の場合ですが家電製品を購入する際は必ず価格.comを利用して比較検討するようにしています。ここはユーザーの意見がダイレクトに聞けるメリットがありますので、パンフレットにも書いていないような情報が得られるのでとても参考になります。
一度購入すると、買い直しをすることができない大きなお買い物ですから、その場の勢いで決めるのではなく冷静に考えて、大きさが心配な場合はメジャーなどを持ってサイズを計りながら検討すると良いでしょう。
2009年04月02日
皆さんのご相談にお答えします:ケース3
前回アップした新すまい55についての記事「550万円住宅に潜入してきました♪」に、予想以上に多くのコメントをいただき驚きました。多くの方々にブログを見ていただいているんだなと改めて実感。皆さんに感謝です!レギュラーコーナーとなっているこの「相談コーナー」にも俄然、気合が入ります。
さてさて、今回のご相談です。
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光熱費についてお聞きしたいと思います。最近「オール電化」というものをよく見聞きするのですが、一般的な住宅とくらべてどれぐらいお得なのでしょうか?
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「オール電化」とは、キッチン・給湯、冷暖房などすべてのエネルギーを電気でまかなう住宅のことを指します。一般的な住宅は、キッチン、給湯、床暖房がガスでそのほかが電気というスタイルですが、それがすべて電気に変わると考えた方が分かりやすいかと思います。
具体的には、キッチンはガスコンロにかわってIHクッキングヒーターに、ガス給湯システムが、電気温水給湯器に変わることです。
IHクッキングヒーターのメリットは火を使わないから年配の方や小さなお子さんがいるお宅でも事故になりくいこと。調理中の「着衣着火」のリスクがかなり軽減されます。
また、ヒーター部分がフラット(平面)になっているため、ガスコンロに比べてお掃除がラクになります。
デメリットとしては、炎が見えないので慣れるまで火力調節に戸惑う、使える鍋がIHに対応していなければ使えなくなるので、対応する鍋を新たに買う必要があることなどです。
電気温水給湯器は、深夜電力で電力が安い時間帯を利用してお湯を作って保温タンクに貯めておくシステムです。お湯を貯めるタンクが大きいというところが若干のデメリットでしょうが、戸建ての場合はあまり気にならないのではないかと思います。また、エコキュートは空気の熱でお湯を沸かすシステムなので、効率が良いシステムです。ランニングコストを考えた場合、電気温水器と比べて初期導入コストが若干かかったとしてもこちらの方がお得だと思います。また、タンクのお湯が非常用水として使うこともできるので、災害時の助けになることでしょう。
また、オール電化住宅には「電化上手」(季節別時間帯別電灯)「全電化住宅割引」など、割引制度もありますので、オール電化住宅にした場合は是非利用したい制度ですね。
東京電力のデータによると、オール電化住宅の月々の光熱費(電気代)は平均で13,394円/月(2007年度実績)ですから、現在の使っている光熱費と比較してみてはいかがでしょうか。また、ランニングコスト比較でもオール電化住宅100に対して、ガス・電気併用住宅の場合142という試算もあります。
また、電気料金メニューの「電化上手」プランは、昼間の電気料金はちょっと割高になってしまうので、電気料金の安い時間帯である午後11時〜朝7時までの間に洗濯乾燥や炊飯など電気を多く使う家電製品はタイマーなどを使って上手に利用するとより経済的です。
2009年03月25日
皆さんのご相談にお答えします:ケース2
今日も皆様から寄せられたご相談にお答えしたいと思います。今回の相談内容は、このようなもの。
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家の購入を検討している者です。現在は賃貸マンションに住んでいます。賃貸から持ち家になった場合、「増える負担」と「減る負担」について教えてください。
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やっぱり「負担」については気になるものですよね。特に持ち家になったら一気に負担が増えた、というのでは購入するのも足踏みしてしまいますし。以下、私の“お答え”となりますので、ぜひご参考にしてください。
まずは、賃貸時のかかるお金を考えてみましょう。
[入居時にかかるお金]
入居時には敷金礼金が賃料の2ヵ月分ずつに仲介手数料が約1ヵ月分の計5ヵ月分かかることになります。そこに、月々の管理費と賃料がかかります。
また2年に1回ほど更新のあるところもあり、更新料と手数料は賃料の1.5ヵ月分が相場です。また、礼金や更新料と手数料は敷金に充当されませんので、退去時に差し引きされたり戻ってくるものではありません。
次に、持ち家時にかかるお金を考えてみましょう。
[購入時にかかるお金]
物件のお金(土地、建物)、住宅ローンを組む際は保証料金や手数料と、その後の金利負担、団体信用生命の保険料負担、他には登記費用、不動産取得税、仲介手数料、火災保険料などです。
[購入後にかかるお金]
固定資産税や家の修繕費用が主なものになります。
持ち家にして減る負担としては、購入後は賃料や管理費がかかりませんし更新料の負担がなくなります。また、住宅ローン減税や固定資産税の減額措置も要件によって適用されます。また、賃貸は何年、何十年と支払っても自分の持ち物にはなりませんので、いずれは引っ越しをすることになるかと思いますので、その際の新たな敷金礼金等がかかることになりますが、購入した場合はそういった負担はなくなりますし、当然ですが住宅ローンが完済されれば月々のローン負担はなくなりますが、賃料はそこに住み続ける限り続くことになります。
購入時は、負担が多いので所得と物件価格、頭金のバランスを取ることが大切だと考えます。
2009年03月19日
皆さんのご相談にお答えします:ケース1
ブログを立ち上げたばかりですが、うれしいことに早速ご相談をいただきました。今回からこのブログでは、皆様からいただくご相談にお答えしていきたいと思っています。
まず、最初のご相談。以下その内容です。
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家の購入を検討している者です。でも貯金がほとんどなく、これから節約して貯めようかと考えています。そこでお聞きしたいのですが、いくらぐらい貯めればいいでしょうか?今度「550万円」の戸建てが販売されると聞きました。たとえば、その格安住宅を購入する場合、あるいはその周辺価格の住宅を購入する場合などについて教えてください。
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一体いくらぐらいあれば家って買えるんだろう、という疑問をお持ちの方は多いですよね。実は私もそうでした。以下私なりの回答となりますので、ぜひご参考にしてください。
住宅を買う場合、物件価格の3割程の頭金が必要だといわれています。その内訳は2割を頭金、1割を諸費用として考えるのが一般的のようです。もちろん頭金が多ければ多いことにこしたことはありませんし、住宅ローン負担が軽くなるというメリットもあります。
しかし、そもそもの物件価格がお手頃価格である場合、仮に貯金がほとんど無くても日頃お支払いになられている家賃と仮に購入した場合の住宅ローンを比較して、家賃と変わらないもしくは低くなるようであれば、購入を具体的に検討されても良いのではないかと思います。
仮に土地が1,000万円、建物550万円の1,550万円の物件の場合、返済期間35年、元利均等返済、2.45%の固定金利で支払った場合、月々の返済金額は約55,000円という試算になります。条件は融資を受ける金融機関によっても違いがあるかと思いますが、計算してみるとそれほど遠い存在でないことはお分かりになるはずです。
1,550万円の物件を購入する場合の頭金ですが、3割と考えれば約465万円です。2割の310万円を頭金に充てて同じ条件で返済をした場合、月々の返済額は約44,000円となります。
しかし、購入した際は賃貸の時にはかからなかった維持費や固定資産税といった新たな負担も発生します。それらも踏まえて資金計画を考えると良いでしょう。家という大きなお買い物をするのですから、日頃のお金の使い方なども今一度見直す良いきっかけにもなると思います。
また、住宅を購入すると我が家という意識が芽生えとても愛着があるものとなるかと思います。寄り道をせず早く帰りたくなったり、家で楽しむことが増えたりと節約にはプラス要素になることがたくさんあります。繰上返済を上手に利用して早期の完済を目指すことによって生活にもハリが出るのではないのでしょうか。最近では、繰上返済時の手数料が何度でも無料といった住宅ローンも登場していますので検討されてみてはいかがでしょうか。
2009年03月13日
節約のはじまりは、住まいへの憧れでした
いずれ家は欲しいと考えていたので、今後の参考のために住宅展示場へ足を運んだのが22歳の時。
素敵な家が並ぶ中で「いつか私も素敵な家に住みたい!」と思うようになりました。やっぱり、自分の家というもので家族と暮らすことって素敵♪って想像しちゃいますよね。でも現実は狭くて暗くて、壁の薄いアパート暮らし。現実の厳しさを感じる瞬間でした。
しかも、お恥ずかしながら頭金という言葉すら知らなかった私。モデルルームの係の方に頭金という言葉とおよその金額の目安を教えてもらい、「そうかー頭金さえあればこんな素敵な家が買えるんだ!」といった単純な動機からお金を貯めることを決心したのです。
とはいえ、どうしたらお金が貯まるのか?その当時の私にはとても難しいことでした。言うまでもありませんが、貯金はほぼゼロに近い状態。しかも収入の少ない私にとってお金を貯めることは、「収入を増やして貯金をする?」「それとも投資・運用をして増やす?」といった選択肢しか見あたらず悩んでいた時期もありました。
収入を増やすにも限界がありそうだし、投資・運用をするにもその元になるお金もないし。といった状況で、たまたま「1000万円貯める本」という本に出会い、そこから節約に目覚めることになったのです。
収入が少ないから、ひとり暮らしだからお金は貯まらないと思っていた当時の私でしたが、その本を読みすすめるうちに、それは理由にならないということが分かりました。
まず1ヵ月分のお金の出入りを書き出してみました。そして、○×△をそれぞれにつけてみたのです。○は必要なもので、安く買え最後まで無駄なく使えたもの。△は必要だったけど買い方、使い方によっては安くできそうなもの。×は無駄だったもの。
するとどうでしょう、×の合計が3万円あったのです。私はこの数字に愕然としましたが、この無駄だった3万円は翌月から貯金できると思ったらむしろとても嬉しい気持ちにもなりました。しかも、まだ節約をしていなくても、ただ日頃のお金を見直しただけでこれだけ貯まるのですから、「これから節約をしたらどれだけお金が貯まるのか」と考えただけでもワクワクしてきました。
×が多かったものは、ジュースやちょっとした外食費。こういったものは「消えもの」と言われるもので、使ってしまう(食べる、飲むなど)と消えてしまうのでその無駄に気づきにくいものばかりだったのです。たとえ少額でも積もれば、ですよね。それから自分でお茶を作ったり、食事はほぼ自炊、昼食はお弁当といったまずは消えていくものから徹底的に省くようにしました。化粧水は手作りし、洗顔石けんも1つ100円程度の純石けんを使うようにしました(ちなみに今でも使っています)。
このように日々使うものからできることを実践していくと月々の出費を大きく減らすことに成功しました。1年後のある日、ふと貯金額を合計したら、なんと200万円近く貯まっていることがわかりびっくりしました。
もともと無駄遣いが大好きな私でしたが、「家を買う」という具体的な目標がありましたので、全く辛くはありませんでした。むしろ、「これでまた一歩家に近づけた」ことが嬉しくて仕方ありませんでした。それから4年後の26歳の時に縁あって、住宅(マンション)を購入することができました。しかしそれもこれも22歳の時から始めた節約のお陰だと思っています。今は住宅ローンを支払って完済に向けて頑張っていますが、日々のやりくりも全く苦にならずとても幸せです。
※ご質問・ご相談は「コメント」から受け付けております。どうぞお気軽にお送りください。