2010年10月

竹乃家(割烹の昼メシ) ~群馬県中之条~

005-2011 (2)-2

 創業文化元年(1804年)。206年続く割烹だ。
 写真左。真っ赤なコルベットで訪れるの図。左手奥が玄関。右は帰り際、雨に佇むキャディを眺めるの図。
 昼はどんぶりや定食をテーブル席や小上がりで気軽に食える。勤労者や老人に愛されている地元密着店だ。
 老人がひとりで食事に来る光景に驚いた。昔馴染みの献立を美味しそうに味わっている。中之条町の老人は“ハイカラ”なんだなぁ~と感心した。
 老舗割烹ならではの正統派ダシを使った丼ツユが素晴らしい。揚げ物がまたうまい。
 “割烹で昼メシ”ってのがイイねぇ~。
 珠玉のメニュー全19種類を披露するぜ

ソースカツ丼
534 竹乃家の看板メニュー。
 サクッと揚がった薄めのヒレカツを、ウスターソースが少し入った絶妙の丼ツユにジュッと浸し、キリリと炊いたコシヒカリに載せる。
 カツ、丼ツユ、ご飯のステキな三重奏。
 サックリと歯を愛撫する衣、口腔内で暴れる肉汁、創業206年の老舗割烹ならではの正統派ダシが効いた丼ツユがからんだかためのふっくらご飯。
 味蕾は至福に包まれる。丼ツユに浸してもヒレカツはサクサクだ。
 旅行で群馬を離れると必ず舌に蘇る。麻薬のようだ。看板メニューだが、オレにとっても竹乃家№1。
 しかし、たまに肉と衣の乖離が起こり、そこに丼ツユが染みすぎたり、ご飯に丼ツユがかかりすぎてしょっぱかったり、ご飯が軟らかかったり。
 そんな時は残し
 「丼ツユしょっぱかったよ」「ご飯軟らかいね」と指摘したりする。
 もちろんうまい時は
 「肉汁がジュンッとサイコー」「丼ツユが絶妙だねぇ~」「ご飯がキリッとして瑞々しかった」「味噌汁うまいねぇ」と絶賛する。
 「ありがとうございます」嬉しそうな若女将、大女将。

とり丼
003 鶏モモ1枚を6つに切り、くわ焼き。
 粉なしが照り焼き、アリがくわ焼きだ。タマネギも一緒に焼き、どんぶりに豪快に盛る。ボリュームが嬉しい。青ネギをトッピング。
 とろみが効いたグッと甘この味を猛烈に欲しくなる時がある。うんとハラが減ってる時、寒い時は特にそうだ。
 今焼けました!って絶妙の火入れ。
 ガブリ!うまい。でかく切った肉の醍醐味だ。
 とても柔らかく、肉汁がじゅわ~っピューッと口の中を跳梁跋扈する。
 脂と肉汁ととろみがうんとご飯にからまり、最後は下品にずるずるずるっとメシを一粒残らず食べる。どんぶりには鶏の脂とエキスがピカピカ光っている。
 竹乃家メニュー№2。№1を脅かす№2だ。ご飯との相性はソースカツ丼に及ばない。
 だが、たまに肉の中心がナマで冷たかったり、「いつもの鶏じゃな~い」と思うほど肉がかたかったり、微かに匂いがあったり、タレがしょっぱかったり、ご飯が軟らかかったり…プロにあるまじき不安定ぶり。
 味が一定してないのだ。そんな時は残し
 「肉がナマだったよ!」「鶏、かたいねぇ~」「しょっぱいねぇ!」と文句をつける。
 もちろんうまい時は
 「この甘い味がイイねぇ~」「火入れがちょうど良くって肉汁がドバッと出たよ」などとニコニコ褒める。
 文句を言う顔と別人のようだ。

カツカレー
004 熱々ご飯に揚げたてサクッとロースカツ。
 よ~く煮込んだポークカレーがカツ半分にかけてある。ご飯の白、カツの狐色、カレーのカレー色。見事な造形美だ。
 カレーとカツを一度に食えるなんて凄い。「夢のような出来事だ!」子供の頃はそう思った。今じゃ食いたい時に食える。大人になってヨカッタ(!?)
 サックリと油切れの良いロースカツ。
 一番好きな右から2切れ目。脂と層になってる部分だ。カレーのついてない所をガブリ。うまい。ご飯。しばらくカツライスを楽しむ。そしてカレー。サイコーだ。
 大盛りを食ったあとでも胸焼けしないのは嬉しい。
 だが、たまにカレーが煮詰まってしょっぱかったり、カツを揚げすぎて肉がかたい時がある。そんな時は残し
 「しょっぱかったね!」「肉かたいねぇ」と言う。
 もちろんうまい時は
 「カツがサクッとうまい! 厚くて肉汁がビュッと出たよ」「カレーがよく煮込まれてうまいねぇ~」と喜ぶ。
 「青木さんがコメントする時は緊張します」
 アレッ! いつも聞き流しているように見えた若女将が緊張していたとは!
 まさに青天の霹靂だぜ。
 たまにとんかつ定食くらいカツがでかい時がある。
 「今日はカツがでかかったねぇ」
 「わかりましたァ~?」
 またカツカレーを食いたいって気分になるぜ!

肉丼
734 以前は感心しなかったがここ半年で№4にのし上がった実力派。
 旅行に行って最近思い出すのはソースカツ丼じゃなくこの肉丼だ。それほど上昇著しい。
 厚さ5mm(?)の網焼き豚ロースにしょっぱめタレをからませる。
 端の焦げたトコが香ばしい。到着の5メートル手前から香ばしさが鼻腔を襲う。嬉しくて気絶しそうだ。
 上に載った海苔の香りがすてきなアクセント。
 3枚のうち大判が1枚か2枚ある。大判にしかない色の濃い赤み部分が強い旨味だ。
 タレとご飯の相性はソースカツ丼の丼ツユに負ける。
 出来の悪い時はない。
 うまいからこう言う。
 「端の焦げたトコが香ばしくてイイねぇ~」「ロースの脂がうまかったァ~」
 「ウフフ、ありがとうございますぅ」

モロッコの月(赤木正和シリーズ2)

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 豊かな新潟平野を切り裂く関越道の長岡付近を、赤木正和が豪快に駆るマツダRX-7カブリオレは凄いスピードで楽々とクルージングしていた。
 新開発のエアロボードのおかげでフルオープンにしても風の巻き込みは少ない。
 カルティエ・ファイブマストの炎をマイルドセブンに移す。紫煙を深く吸い込む。
 女はあまりのスピードに緊張の面持ちだ。
 赤木は、女の気持ちをほぐすため98センチHカップでしかも乳暈直径10センチ!の凄いおっぱいを揉んだ。
 赤木はでかい乳暈が好きだ。
 喘いだ女の手はズボンの上から赤木の股間を撫でる。
 ファスナーを引きずりおろし、カリの張った30センチ砲の代物をむき出しにする。
 女は真っ赤に塗った唇を近づけ、赤木の凶器を野獣のようにいたぶる。
 いくら超高速とはいえ抜かれるクルマからは丸見えだ。
 正気に戻った赤木は、唇をはずさせると虚空に勢い良く放射した。
 空高く舞い上がった夥しい量の体液は大きく放物線を描き、今抜いたばかりのダイハツ・ミラクオーレのフロントガラスにベットリと吸着した。
 中の女4人は全員孕んだに違いない!?

 常軌を逸した荒唐無稽なドライブは、新潟黒崎インターで終焉。
 群馬から僅か1時間という、前人未踏の傍若無人ぶりだ。(オレの好きな四字熟語達)
 紫竹山インターから8号バイパスを降り、万代橋を渡って、混雑した中心部の西堀地下駐車場にクルマを突っ込む。
 昼メシは、ウイズビル地階の「越佐」で生簀料理を楽しむ気だ。
 旨味よりも歯応えが取り柄の養殖真鯛の一尾丸ごと活造り。
 脂の乗ったノドグロ(赤ムツ)塩焼き。
 トロリと甘いズワイガニ刺身、フワッと香ばしさが漂いほのかな甘みをも備えた焼きガニ、お馴染みカニ酢、衣をまとってさらに旨いカニ天ぷら、旨さを閉じこめたカニ唐揚げ。
 エビやトビッコ(トビウオの卵)その他諸々をとろろ昆布で巻いた上太巻き鮨など。
 14人前をアサヒビールで平らげる。キリンが置いてない。
 値段は3万円、安いものだ!?
 新潟三越でオスカー・デ・ラ・レンタのスーツを物色。
 ところが、金を使い果たした二人は、コーヒーをすすっただけでそそくさと雨の新潟を後にした。

 長い関越トンネルを抜けると、群馬側は乾いていた。
 急激に道が狭くなったように感じられるのは山の多い地形のせいだ。
 ノロノロ運転から解放されて4車線(当時トンネルの前後は2車線だった)になると赤木は、アクセルを床まで踏み込んだ。
 ホンダCR-X1.5i(往路と復路でクルマが違う!)のクロスフローエンジンに鞭を入れる。小柄なくせに良く応えてくれる。
 クルマってなかなか可愛い。
 アクセル全開でぶっ飛ばしても、駐車場に戻れば置いたときと同じままで、同じ顔で、不平も言わずに待っている。
 そんなさり気ないところが好きだ(機械だからクールなのは当たり前か)。
 群馬に着いて女を降ろすと、赤木は今までにないキビシイ表情になった。
 慣れた道こそ注意が必要なのだ。知らない道では意識下で緊張しているからかえって安全。
 これは、高校時代に古文の授業で習った吉田兼好「高名の木登り」で得た素敵な教訓。
 何でも吸収してしまう前向きな姿勢の赤木正和はエライ奴っちゃ。

 誰もいない家に入ると、朝読まなかった日本経済新聞にザッと目を通す。
 今日も株の動きは芳しくない。
 赤木は、高速クルージングの心地よい疲れを助長するためにコニャックを飲ろうと思った。
 各務クリスタルのブランデーグラスにマーテル・コルドンブルー(ヘネシーやレミーマルタンでいうXOクラス)をなみなみと注ぐ。
 素晴らしい芳香が鼻孔を襲撃し、脳細胞の隅々にまで瞬時に染みわたる。
 マーテルを味わいながらバラの一輪挿しを眺めていると、ふいに、10年前、23歳で単身ヨーロッパに渡り1ヶ月半を各地で過ごしたことを思い出す。

                      2

 孤独な男達がいたロンドンのパブ。
 皆1杯のビールで長い間ねばっていたっけ。話しかけたらとても喜んだ40歳のイギリス人労働者。
 河岸を変えてフィッシュアンドチップスを奢ってくれた。
 本当は優しいのに肩肘張って生きているのかもしれない。
 それにしても彼の発音は変だ。紙を「ペイパー」ではなく「パイパー」などと言う。

 ドーバー海峡を渡り、寒いパリを素通りしてスペインへ。
 国境の町イルンの暖かいことといったら天国だった。
 列車の立ち通しから解放され、税関を通ってセルベッサ(ビールのスペイン語)でノドを潤す。また列車に乗り、マドリードへ。
 外人は皆、利己主義の権化と思っていた俺はそこで大きな親切を受ける。
 許せメロス! 疑ったボクが悪かった。
 マドリード大学(?)訪問の折、学食で知り合った南米ペルーの留学生とデートの約束。色黒小柄で平凡な顔立ちだが、ボクは待ち合わせ場所へ出向く。
 待てども現れない。電話には、マサという日本人に会いに出かけた、とのアパート管理人の声。
 場所を間違えたのだ。携帯電話の開発が望まれる。
 英会話学校に入学。
 英語に自信のあるボクは、英語を習うスペイン女性と特別に親しくなろうと企む。 
 ちょっと親しくなっただけで退学しマドリードを離れる。先を急ぐのだ(ホント?)。

 スペイン料理にはいたく感激。
 セビリヤで食べたパエッリャ(スペインの炊き込み御飯)は旨かった。米を研がないで芯の残るように炊き上げるのが本格派。
 サフランの色と香り鮮やかにイカ、タコ、ムール貝、アサリ、エビ、鶏肉、赤・黄ピーマン、トマト、タマネギ、ニンニク等を大量のオリーブ油で仕上げる。
 その旨さは帰国後に自分で何度もつくったことからも窺える。
 ガスパチョ(冷たいスープ)も香味野菜やニンニクの風味でイケてる。
 ウナギの稚魚のオリーブオイル煮はおもしろい。油の中を泳いでいるみたいで、口はギトギト。
 どんな料理にもニンニクとオリーブ油をたくさん使うようだ。
 カラマレス(イカ)の墨煮も濃厚。お歯黒になった。
 日本でいえば大衆的な定食屋でサラダを注文すると、特大皿にレタス、きゅうり、トマト、ブラックオリーブが溢れんばかりに盛られ、卓上の塩と酢とオリーブ油を好きなだけかけて、ガバガバと口に放り込む。
 ブラックオリーブのキュンとくる旨さが、他の野菜を調和させている。
 ハモンという骨付き豚もも肉のハムも旨い。
 冷蔵庫になんか入ってなくて、天井からぶら下っているのも一興だ。かたく締った身をナイフでできるだけ薄く掠め取る。凝縮ぶりがすごい。
 果物もおいしい。
 朝から食事もとらず街を徘徊した夕方、小さな八百屋で買ったオレンジの旨かったこと、毛細血管の先端にまで行き渡るが如く。
 八百屋前の路上で貪り喰っていたのは遠い日のボク。通行人が見ないふりをして恐る恐る見ていたのを、私は知っている。
 バルというのがある。
 カウンターだけの立ち飲み屋で、もちろんきれいなネーちゃんはいない。
 大きな器に魚介類や野菜料理、肉の煮込などが所狭しとカウンターに並ぶ。
 それをオカズに安いワインやビールを立ち飲みするのだ。ギュッとレモンを搾った茹でエビがうまい。
 白眉はジャガイモのたくさん入ったスペインオムレツ。ほっこりしたイモの感触が何ともいえない。

 スペイン食品の感激ぶりに“喰い道楽”の片鱗がうかがえる。
 だがもっと以前、小学生の頃。
 親にもらった小遣いを貯めて握り鮨を2人前とり、家族の突き刺さる視線をものともせずにひとりで平らげたのが喰い道楽の起源か。それとも単なるけちん坊か。
 子供の頃からコハダ(あの頃食べたのは成魚コノシロ)が一番好き。
 おまえは呑ん兵衛になるよ、と母親に言われたものだった。
 ガキの頃から通だったんだなあ~。

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 アフリカ大陸上陸前夜、出船の港アルヘシラスで1泊600円のホテルに宿泊。
 各階にひとつしかないシャワーは冬なのに途中で水に豹変。
 粗末なベッドは身体をくの字にさせ、夢ん中でボクは海老になる。
 ジブラルタル海峡を渡って北アフリカ・モロッコの港町タンジールへ。
 大荒れの海峡は船を木の葉のように翻弄し、朝メシ抜きで乗船したボクの胃液を最後の1滴まで抽出してくれた。
 トイレにカンヅメなのは他の乗客も同じで、お盆に載せた大量の櫛切りレモンを乗組員が配り歩く。

 船中で知り合ったカナダ人の二人連れとハッシシをやる。
 モロッコ料理クスクスを食べながら、口八丁手八丁の怪しげな現地人から購入。
 チューインガム型で緑色を帯びた焦げ茶色のヤツをごく小さく切り、針金に刺して火をつけ、煙を口から、息を出さないようにのみ込む。
 1回目は何ともなかったが、2回目にして左半身になだらかなバイブレーションが起こり長い長いまどろみに陥る。
 半覚醒なので、ホテルはす向かいの妖艶なバーからベリーダンスの切なくも叙情的なメロディーが夢うつつに聴こえてくる。   
 その間ずっと官能的なしびれが継続。龍宮城の浦島太郎もこんな気持ちかな。
 酒では味わえない陶酔だ。習慣性はない。
 ここタンジールでは、カナダ人達に対して依頼心をみせてしまった。まだまだ俺は甘い。

 再びスペイン。バルセロナに向かう列車の中だ。
 車掌がいきなりコンパートメントに入ってきて切符のことでウダウダ言う。
 彼の主張も一理あるが、従えば面倒なことになる。その場を切り抜けるため自分がいかに正しいかを大声で力説。馬の耳に念仏、と諦めて車掌はしぶしぶ退散。
 “多少不利でも大声で押し切れば道は開ける!”密かにそう思う。
 イタリアはピザ。
 ローマ駅前の小さな店のショーケースには四角のでっかいピザが何枚も陳列してある。それを切り分け、インクが滲んだ新聞紙にじかに包んで渡された。汚いとは思わない。
 かぶりつく。チーズたっぷりで旨い。
 ベニスでは今後の日本でも流行りそうな薄いピザ。
 ジェラートというザラッとしたアイスクリームは未体験ゾーンの美味。       
 物価の高いスイスは、なんと日本で350円のビッグマックが500円!
 そんなことで驚くとはセコイぜ。チョコレートはとってもとってもクリーミー。
 そして町並みは清潔だ。 
 スイスではユースホステルを利用したが、普通、ホテルは駅の裏に安いのがある。
 ある町に着くと駅裏の安ホテルを探し、荷物を置いて地図を片手に繰り出すのだ。
 名所旧跡よりもそこで生活する人々、現地のヒトが行く食堂、歓楽街などに興味がある。
 観光バスの中から眺めるだけでは、自分を安全圏に置いて映画を観ているのと同じこと。旅の醍醐味は味わえないのだ。              
 危険地帯では話は別だけど。

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 初めて外人娼婦と接したドイツのミュンヘン。
 古いヨーロッパ映画にありそうな、薄暗いが毅然とした娼館で、今にも屈強な男が二人出てきて殴られそう。
 しかも目の前にはプロポーション際立つ白人美女!         
 だから、緊張したボクを責めないでくれ。
 ミュンヘン駅ホームで売られるヴァイスヴルスト(茹でた腸詰)とビール。こんな手軽で美味しいモノが駅のホームにあってよかった。    
 列車でフランスに移動中、国境で官憲が乗り込み、乗客の顔をササッと一瞥しながら進んでくる。
 目が合う。逸らす。
 それが悪かった。奴は俺にパスポートの提示を求める。
 目を逸らすのはどこかしらやましいからだ、との判断に違いない。
 “ポーカーフェイスがいかに重要か!”をこのとき知る。

 パリでは、ビストロとかいう町の酒場のような食堂の旨さに驚愕。
 狭い店内に客が犇いている。
 何の変哲もないパテやサラダ、フレンチフライポテトなどが滅法旨いのだ。びっくりしたなぁもう。
 道行く女達も、質素な装いにもかかわらず色使いがとても巧い。
 お洒落は色から。自分に似合うものを知っているんだ。
 決して分不相応な高級ブランドに頼ったりしないのはステキなこと。
 駅の待合室では、危なそうなジジィがボクに向かって「イロヒト、イロヒト!」と叫ぶ。昭和天皇ヒロヒトのことを言っているらしい。人なつっこい奴だ。
 こんなフランスじいさんまで知っているとは、日本の天皇も有名なんだ。
 いろんな国をまわると、タバコの違いに気づく。
 料理に合うようになっているのだ。
 ニンニクやオリーブ油をよく使うスペイン、イタリアは濃い。
 スイス、イギリスと北に行くほど香りはあるが軽くなる。
 もちろんフランスも濃厚。
 日本蕎麦の後にボクの好きなジタンカポラル(ジプシー女が踊っているパッケージの濃厚で独特の香りあるフランスタバコ)じゃ合わないから。

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 小さくて、オモチャの町のように可愛いオランダのアムステルダム。
 ここの路面電車は自由に乗ることができる。
 払いたい人だけ料金を払う。
 何というフトコロの深さ。
 なんていう大人の感覚。
 杓子定規の日本は子供の感覚だ。
 もちろん、俺はもっぱらタダで乗った。

 アムス中央駅左手の運河沿いには、世界に冠たる“飾り窓”がある。   
 大きな窓にはきれいなカーテンが脇に束ねられ、ブラとパンティとガータで吊ったストッキングの女がイスにかけ、高々と脚を組んでいる。
 斜に構え、タバコを粋な仕草で喫いながら、道行く男どもを誘(いざな)うのだ。
 黄色人種の宿命か、白人の肌の白さと凹凸のはげしい顔、しっかりした骨格と堂々としたスタイルに、見る女すべてが美人に映る。
 そんな娼家が運河の両側に何十軒とあるのだ。
 界隈を一巡すると下着の色は圧倒的に黒が多い。
 たまに白を見るとひどく新鮮。
 中には寒空の下を、超ミニと一見ゴージャスな毛皮で立っている強者もいる。

 ピチピチの若いグラマーではなく、雰囲気のあるスリムで落ち着いた女性を選択。
 南米チリからの出稼ぎのカルメンちゃん、今でもキミの粋な股のひろげ方を私は覚えているよ。
 キミは開脚すると犬の臭いがしたね。
 と思ったら、ベッドの下にでっかい犬がいた。ボディガード付きだったんだね。
 通勤着のGパンやセーターが棚の上にキチンとたたんである。
 子供の頃の躾が良かったのか。なぜかボクはうれしくなる。
 キミはその最中、値段のつり上げ交渉を持ちかけた。
 「貧乏学生だからあまり金がないんだ(もちろん英語で)」
 待遇悪化を懸念する飼犬のような表情でやんわりと、だがハッキリ断る。
 「OK」
 カルメンは微笑み、うちとけた。
 向こうもダメ元で提案してくるのだ。交渉を楽しんでいるフシもある。こちらの力量を試すのかもしれない。
 要求されると何でもハイハイときいてしまうから外人に舐められる。
 日本の外交はだからダメなんだッ! しっかりしろ!! 
 夜はバーで昼は喫茶店の店が、飾り窓街の一角にある。
 しっとりとした、きわめてムードのある中年マダム。
 艶っぽさを、その落ち着きの中に塗り込めているように見える。  
 ボクは昼間コーヒーを2度飲んだだけ。                     
 カルメンに逢う前に、その店のトイレでウンコをしたっけ。
 あ~スッキリした。
 夜は、きっと仕事を終えた女達がフラッと立ち寄り、そして家路に着くのだろう。

 アムステルダムからTEE(ヨーロッパ横断特急)でパリに向かう。
 ピガールで、街角に立つ娼婦と交際。
 つまらない。
 そこで、翌日にはもうアムステルダムのカルメンの元にとって返し、再会を果たす。
 こういう時の行動はきわめて迅速だ。
 「あらっ、パリに行ったんじゃなかったの!」
 「キミに逢いたくて戻ってきたよ」
 パリで買った美味しそうだが安いキャンディーを差し出しながら、戯れ言を交わす。
 諸外国からの絵葉書が楽しみと言うキミと、スペイン語混じりの英語で何度かやりとりした。
 キミは、穏やかに生きているだろうか。

                     6

 いろんな日本人にも会った。
 都庁を辞めて自分を見つめ直すため、放浪の旅に出た29歳。
 青年海外協力隊でアフリカに3年いた奴など、皆それぞれ生きていた。

 金持ちの旅行者もいれば、団体もいる。ひとりで頑張ってる奴もいる。
 十人十色で価値観は違うんだ。
 みんな自分と同じと思うから、ズレが生じる。
 自分の主張は強くすべきだが、相手にも意見があることを忘れてはならない。
 何かをやらかした奴がいたら、必ず理由があるはずだ。
 人を表面だけで見てはいけない。
 そして何よりも大切なことは、自分が楽しむことだ。               

 そんな調子で行こうじゃあ~りませんか!   (1987年)

鮨青木 ~銀座~ 3点

 12,700円 / 18貫、ビール、酒 / 2人

 12席しかないカウンターに団体客8人。
 握り手は1人。
 仕事はていねいで感心するが、客が何人居ようとおんなじペース。全くおかまいなしだ。
 おまかせでドンドンいくように頼んだが、あまりのノロさに途中で棄権。
 8人でカウンターを占拠。
 でかい声を出したり知ったかぶりをしたり。何とあさましい日本人の姿よ。
 個人だと大人しいクセに団体になると見苦しい日本人の国際化は、まだまだ遠い。
 純粋に、うまい鮨を静かに、店の雰囲気と共に味わうのが名店の楽しみ方なのに、バカな奴等だ。
 常連らしき品の良いお爺さんも怒って帰ってしまった。
 恐縮する母親と弟子を尻目にKYの若主人。

 マグロ赤身から始まる。
 白身からが好み。
 やはり酢メシは究極のかたさ。甘くなくてとてもうまい。
 赤貝にはギョロッとした歯応えがあり適量の煮キリ。
 二枚づけのコハダに感激。
 噛むとじゅっと出るジュース。濃い目の味で凄くうまい。日本橋吉野の上をいくかも。

 午後1時の予定が都合で12時入店。
 そうしたらこの始末。
 1時入店ならこのうまさだからその後何度も通うことになったろうに。
 でも一度ケチがつけばそれまで。
 そう、ボクってヘソ曲がりなのさ。 (1994.1)

新橋鶴八 ~新橋~ 3点

 19,000円 / 35貫、ビール / 2人

 芸術的な指の動きを見せびらかせながらとてもていねいに握る。
 手の周囲だけ別の空間が存在しているようで、見る者をうっとりとさせる。
 タネもよく、酢メシはまぁまぁだ。
 特に車海老はうまい。注文を受けてから茹でる。中心はナマだ。

 以前NHKでやっていた『イキのいい奴』のモデル。
 TVとは大違いの小太りで、横柄で、客を客とも思わない野郎だ。
 そのくせ勘定を頼むと、若いモンと二人で夢中になって音をバシバシさせながら電卓をたたく。その時の指の動きは鋭い。
 しかもカネをもらう時だけ気持ち悪いほど異様にニコニコしている。イカレた奴だ。
 ゴールドフィンガーを持つ男だけに惜しいと思った。

 タネは氷漬けになっている。
 氷に載っているくらいならイイけど、氷水の中にバシャバシャ入っているのだ。水っぽくなるぞ。
 勘違いの甚だしい男と言えよう。 (1992.11)

耳かき店員殺人事件(シャバで気になる事)

 平成22年10月25日に東京地裁で結審したこの事件。
 web産経新聞“法廷ライブ”を読んだ。
  2人を殺害したこの男は極悪人だ。
 出入り禁止にされた。何故だかわからない。
 思い込みから脱出できず極端な行動に出てしまった。まともな奴なら気持ちを切り替えて何事も起こらなかっただろうに。

 “耳かき店”をインターネットで調べた。
 1時間5千円前後。浴衣姿の若い女と狭い個室で二人きり。
 ひざまくらをして耳をかいたり頭皮マッサージをするらしい。
 来店してください!との浴衣姿の動画はとても可愛い。彼女たちは“耳かき小町”と称する。

 「こんなに優しくしてくれてこの女は俺に気があるに違いない」
 モテない男はそう思うかもしれない。
 店の女は自分の成績向上と店への貢献を考慮して、多少嫌な客にも笑顔で接する。
 モテない客の勘違いを積極的に正すことなく(結果的に)心をもてあそぶかもしれない。
 それは客と店の女との自然な関係だ。それが仕事なのだ。
 耳かき店は、飲み屋のホステスと客の関係に似ていると思う。
 ホステスは客に気があると思わせ通わせる。客は俺に気があるだろうと思ってカネを使う。
 優しさ、思い込み、遊び心、思わせぶり、芝居心、勘違い、駆け引き、愛憎。
 それを楽しむのが醍醐味なのだ。
 そこを理解できず視野が狭くなり凶行に及ぶのは間違っている。
 働く女も「プロのホステスとは違う」とアルバイト感覚で気軽に勤めてしまう。その気持ちに危険が潜んでいたと言えるかもしれない。

 被告は週末に5~6時間も居続け、1年以上も月30万円使っていたそうだ。
 被害者は多い時で月67万円の収入。
 被告にプレゼントをもらったり、弁当やお菓子を買ってきてもらったり。
 秋葉原店の他に新宿東口店でも深夜勤務。
 そこでも被告は何時間も指名して居続けたらしい。予約の際も配慮があった。被告が勘違いして自分を「特別な客」と思っても仕方ない。

 この男は極悪人だ。
 しかし“法廷ライブ”を読む限り、検察やマスコミは動機や経過を「極悪」「極悪」の方向に無理に導こうとしているように思える。
 「何の落ち度もない耳かき店員をストーカー行為のあげく無慈悲に殺害した!」として死刑を求刑した検察。
 「裁判員裁判初の死刑判決か!?」と色めき立つマスコミ。
 『何の落ち度もない』というのは、普通に道を歩いていていきなり後ろから刺された時を言う。
 「初の死刑判決か!?」を繰り返すマスコミ。初の死刑判決を報道したいのだろう。
 重大な判断を迫られる裁判員は「初の死刑判決!」が民意と錯覚してしまう。
 「死で償うしかない」被告は言っている。
 死刑を逃れたいのではなく、動機や経過の点で検察の主張に納得できないようだ。

 この男は悪い奴だ。
 しかし「何の落ち度もない」とする検察の主張は変だと思う。(2010.10.26)

シトロエンC6(2007年型)

 学生時代、東京の街中でよく見たシトロエンCX。カッコ良かった。
 特にベタッと塗ったグレーの奴は宇宙船みたいで浮世離していた。
 大学を卒業した春休み、ヨーロッパと北アフリカを徘徊した1ヶ月半。
 スペインのセビリヤで遭遇したクリーム色のGS。小さいのに粋で存在感が凄かった。
 故障したらしく若人3人で押していた。
 「シトロエンって壊れるクルマなんだ」と思いつつ、歩くのを嫌がっているモノグサな猫のようで風情があった。

 2005年東京モーターショーで観たC6
 古典と未来が併合した宇宙船。ふわりと会場に舞い降りたようだ。カッコいい。
 コンパニオンは小柄で粋なフランスねぇちゃん。舞台は整った。
 ケツ(クルマ)の眺めがいい。
 リアウインドゥは逆に湾曲している。フロントオーバーハングが異様に長く、この世の物とは思えない。
 そんな印象を抱いたままシトロエン群馬(ハンユウオート太田)にやって来た。
  今日はどうしてもお昼に、メシを炊いて生卵と納豆とシラス生姜醤油が食いたい。
 新潟石打の親戚から毎年玄米で買う南魚沼産純度100%コシヒカリだ。
 だから土曜なのに早起きして8時15分に出発した。
 昨日の雨で路面が濡れている。今は冬だ。凍結して滑るのを警戒しよう。そこそこのスピードに抑える。
 やがて道は乾いた。アクセルを深々と踏み込む。速い。さすがC6コルベット。
 伊勢崎ICから上武国道と県道を20分。ハンユウオートがあった。
 昨日電話を受けた25~26歳のネーチャン。化粧が激しい。
 「コルベット格好いいですね。見せてもらってよろしいですか?」
 ほぅ、なかなかもてなし上手だ。
 「ハイどうぞ。スピード出ますよ~」
 嬉々として若いネーチャンのケツを追おうとした矢先、
 「シトロエン担当のKです!」
 などと横から四十女がいきなり現れた。
 若い化粧過多ネーチャンとの楽しいであろう会話は、一瞬のうちに切断されたのであった~。

 早速試乗。
 茶色がかった黒のボディ。ベージュの内装。フランスっぽくシックだ。
 だが宇宙船とは違う。残念ながらフツーのクルマ。
 最初は助手席。空いた道で交代。
 ずいぶん慎重なディーラーだ。
 ハンドルがチョー軽い。赤ちゃんでも回せそうだ。キャディより軽いぞ。軽いハンドル好きの俺にも軽すぎる。
 自慢の、世界に冠たる乗り味。
 「キャデラックのような乗り味」「シトロエンのような乗り心地」
 自動車評論家三本和彦はそう言う。この2台が素晴らしい乗り味の基準なのだ。
 ところがゴツゴツする。
 細かい路面の不整を正確に拾うのだ。
 「何じゃコリャーッ」松田優作ならワメくだろう。
 アクセルをガバッと踏んでも加速は鈍い。許容範囲といえば許容範囲だ。
 アクセル半開の方が気持ちいい。スッと踏むとそれ以上のスピードがスルリと得られる。
 カクンッと効く異なブレーキ。

 シトロエンC6=大したことない
 期待が大きかっただけに残念だ。クルマは乗ってみなきゃ分かんない。
 キャディより高い682万。
 キャディが100倍イイ   (2007.1.27)

ランボルギーニ・ムルシエラゴLP640(2007年型) ~試乗なし~

ランボ白2
 
 イグニッションを(店員が)ONにする。
 クククク、カチカチカチカチ…電気信号がエンジンのすみずみに行き渡る。サイボーグに命を吹き込む。荒唐無稽なアメリカ映画の世界。
 「ドワワワン、ドガガガッ!!!」
 爆発は“儀式”の5秒後に起きた。エンジン始動などという生やさしいモノじゃない。ベスビオス火山大爆発だ。
 大音響!といえば、レジスタンス集団“トゥパク・アマル”が貧困打破のため引き起こしたペルー日本大使館占拠事件。
 狡猾なフジモリ政権は彼らを殲滅するため、地下道を秘密裡に建設。
 掘削の重機音を消すため、大音響の音楽を24時間垂れ流す。
 そして完成なった地下道から次々に侵入した軍の特殊部隊員がテロ組織(政府曰く)をめでたく制圧。それが表の報道。
 真相は、無抵抗なレジスタンスの男達を即座に射殺し、十代の女レジスタンスは血に飢えた極限状態の特殊部隊員に全員強姦され、泣きながら、なぶり殺しにされた。
 奴等は数ヶ月後に虐殺の罪で起訴される。だがその後の報道はない。

 ランボルギーニ福岡。
 ショールームとは誰も気付かない黒塗りの扉。ボサッとした店員と中に入る。
 商談(密談?)中の二人が胡散臭そうな顔を向ける。
 悪の巣窟、悪党の溜まり場、ヤクザの事務所、自動車窃盗団のヤサ、麻薬取引現場。
 どんな凶悪な表現をしても、し足りない。
 お目当てのムルシエラゴは外に居た。
 イタリアンアーミーカラー。ネズミ色だ。小学生が絵の具をベタッと塗ったような色。艶なしのせいでドスが効いている。
 脱色した巨大なゴキブリが地べたを這いつくばったみたいな凄い迫力。
 核戦争後の荒廃したロサンゼルスを徘徊する車両(アメリカ映画)のようだ。
 ドアを上に開け、アクロバットダンサーの所作で黒い車内に入る。
 広い。ダッシュボードもフロントスクリーンも遥か向こうにある。横幅もかなりのもの。
 振り返るとすぐにリアウインドウ。
 背後に、剥き出しにされたV12のドでかいエンジンが躍動している。カバーがガラスなのだ。外から丸見え。ストリップ小屋のステージのようだ。勃起したデカいチンボコをビコンビコンと動かしているようにも見える。
 凶暴なドーベルマンがグルグル唸る凄さ。
 鉄のカタマリとは思えない不気味な生命体だ。この世のモノじゃない。
 さすがの俺も完全に毒気に当てられた。しばらく立ち直れそうにない。

 我に返ると、小さく大人しい仔羊ちゃんが居心地悪そうに待っていた。
 アウディTTクーペでも、ポルシェタルガ4でも、シトロエンC6でも、試乗後は絶賛した俺のコルベットが。
 スタイルだって、スピードだって、排気音だって、存在感だってすべてサイコー!と自負していたコルベット。
 キミがただの乗用車に見えた戸惑いの日、2007年3月11日。

 「上には上が居る」んだな。 (2007.3.11)

サバ寿司(マサ料理)

032001
034037

 うまい!
 京都の老舗“いづう”を凌駕するワケないが、肉薄するくらいうまい!?
 作りたては塩の弱さを感じた〆鯖の分厚い背側は、一晩冷蔵庫で熟成して良い塩梅になった。
 俄然やる気が出た。
 サバ寿司作るぞ~。フキンがないからいづうのような布巾締めじゃなく、押し寿司型を使う。
 合羽橋道具街で買った。接着剤ではなく各部を日本建築のようにハメ込んである。
 コシヒカリ3合を酒と昆布と水でかために炊く。
 沸騰直後から昆布と酒のステキな芳香が充満。
 合わせ酢。
 ミツカン米酢を味噌汁のお椀になみなみと入れ、ガバッと一掴みの三温糖、少しの伯方の塩。指の温度で溶かしながら混ぜる。
 お湯で濡らしておいた飯台に炊きたてご飯をドカッとあけ、しゃもじの上から合わせ酢。
 スッスッと切るように混ぜる。ぐちゃぐちゃ攪拌してはいけない。
 びしゃびしゃに多かった合わせ酢はどんどんご飯に吸い込まれる。うちわで扇いじゃダメだ。熱々だからこそ合わせ酢を吸ってくれるのだ。
 〆鯖を押し寿司型に合わせて切る。
 鯖をきれいに並べ酢メシを丸めながら盛り上がるくらいに入れる。
 フタを置き、体重をかけてギュッと押す。半回転させギュッ。さらに半回転ぎゅっ。
 フタを指で押したまま側面をぐ~っと持ち上げる。逆さにしてサバに触れている板を外す。
 おぉ、きれいだ。脂がびかびか輝いてる。にじみ出ちゃったとも言える。シャリ側を外す。
 サバ押し寿司は、その全貌を現した。
 良い出来だ。サバ半身2枚600gと酢メシ3合で5本。
 1本を4つに切り20個を青磁皿に盛り付け。握り鮨は1貫30gだが、これはサバだけで30gある。
 キリンクラシックラガーを呑む。サバ寿司を喰らう。
 うまい。
 サバもシャリも酢が強めだ。
 食品添加物や旨味調味料を使わないからとてもピュアな味。ぐいぐい食べ進む。
 いくらピュアな味とはいえ、脂ノリノリでかい〆サバ600gは効いた。
 ビール1リットルと日本酒も効いた。
 3個残した。
 爆睡した。

 「食い過ぎはもう止めよう」いつものセリフだ。(2010.10.23)

ヌキテパ ~五反田~ マイナス100星

  31,050円 / シェフのお任せ(1万円)コース×2、ワイン /  2人

  「元プロボクサーのオーナーシェフが三崎の魚と低農薬有機栽培の野菜を使うフランス料理店!」とヨダレの出るようなふれこみ。
  ヨダレが出るには出たが、しょっぱ過ぎたせいだった。
 フランス料理屋に三ツ星評価をしているオレだが、この店は「マイナス100星」をつけた。ゼロ星では飽き足らなかった。それほど酷い。
 三ツ星を付けたタイユバンロブションやシマカンとは雲泥の差がある。まさに天と地。
 オーナーシェフとやらは正常な舌を持っているのだろうか?
 それとも塩フェチ?

 シェフのお任せコ~ス(10,000円)。
▲  先ず、海鼠の酢とオリーブオイル味、紫キャベツ添え
  ナマコは嫌い。でもよく効いたにより素材の持ち味を殺し、無理して食べられた。
●  蛤の炭火焼き
  まっ黒に焦げた殻。ギョッとするほどだ。中には美味しい身。熱々を頬張ったらうまい。
  だけどそれが何なの?
  どうしてこれがフランス料理? ただハマグリを焼いただけだぜ。
  九十九里に行けばもっとうまい奴が1キロ1,500円で食えるぞ。
■  魚のコンソメ
  鱈の味がよく出ているスープ。
  これが強烈にしょっぱい
  塩をドカッとぶち込みやがったな!
  常軌を逸した塩の量。
 寄せ鍋のあとに自分で塩加減した方がずっとうまい。
▼  赤座海老の塩焼き
  赤座海老に塩を山盛りにしてオーブンで焼いてきた。
  をきれいに落としきってないから、しょっぱい。
  海老だって特にうまくもない。
  何だ、この料理は!!!
▲  黒鯛のヴァンルージュ
  黒鯛が赤ワインでサッと煮てある。
  しょっぱ~い!
 死ぬ程しょっぱい 死ぬかと思った。
  黒鯛自体は身が締ってうまい。でもこの程度ならそのへんの魚屋でいくらでも売っている。
 わざわざ三崎直送なんて銘打つなら「う~ん」と唸るくらいうまい魚を出してくれ。
●  トマト
  桃太郎と品種不明青いトマトに、塩とオリーブ油。
  田舎に住んでいれば(都会でも)うまいトマトはいつでも食える。
  わざわざ一皿で出すなんてどういう神経をしているんだ。
  しかも丸のまま2個!
  これは料理じゃない。八百屋の陳列皿だ。
 こんな仕事で恥ずかしくないのか!
 これを本気で料理と思っているのか?
 これでカネを取って詐欺とは思わないのだろうか?
■  デザートとエスプレッソかハーブティー
  バニラアイスクリームと味のないカボチャ。ただそれだけ。
◆  ワイン
  サンセール。7,000円。
  酸味が強く後から蜂蜜、と例の味。
◆  なぜ?
  こんなもんがどうしてフランス料理なんだ!
  俺には信じられない。
  こんな店がなぜ評価されるのか!
  なぜ、料理とは口が裂けても言えないまがい物をカネを取って客に出せるのか。
  永遠の謎だ。
  ヌキテパというのは“忘れないで”というフランス語らしいが、オレは早く忘れたい。
  4時間経っても、今なお舌の上に1キロの塩のカタマリを載っけているような気分だ。
  舌を根こそぎ抜いてしまいたい、そんな衝動に駆られる。
  最低な店だ。シャバにこれ以下の店はない。
 塩消費拡大推進協議会の会長だろうか?
 塩ムダ遣いオリンピックがあれば、堂々の金メダルだ。
 日本中の飲食店で塩消費量第一位に違いない!
 気が狂っているとしか思えない。

  その後、TVで賄い料理特集に登場。
 「うまいんだけど何か足りないんだよ! 塩入れろ、塩を!!」
  弟子の賄い料理に“塩フェチ野郎”が塩投入を強要する。正気の沙汰とは思えない。戸惑う弟子。
 
  テレビでもバカを披露した瞬間だった。
  (1998.2)

〆鯖(マサ料理)


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 「自分で〆鯖やりたいから良い鯖を土曜に入れてもらえるかい?」
 馴染みの魚屋で木曜日にリクエスト。
 「でかいのいくら位する?」
 「800円から千円ですね」
 「結構するんだね」
 「はい、良いのはしますよ」
 そこに魚屋の兄貴分現る。
 「青木さんが鯖欲しいんだって」
 「明日(金曜)なら良いのが入りますよ、でかい奴。5kg箱に4本だから1.25kg。この大きさは滅多に入らないですよ」
 「じゃ2本もらおうか」
 「はい明日でいいですか?」
 「うん、6時に来ます。いくらくらいする?」
 電卓をバチバチ叩く。
 「1本1,400円です」2本2,800円。た、高ぇ~。
 群馬で良いのを買うには仕方ない。海がない県だから。

 で、で、でけぇ~!
 全長45cm。重量1.2kg。キャデラック・エセックス・リムジン並み。
 丸々と太った筋肉質の背中には見事な刺青を背負っている。目はウインクするほど澄んでいる。素晴らしい真鯖だ。
 出刃包丁を駆使。
 ズバッとアタマを落とし、肛門から刃先を入れ腹を割き、ハラワタを取る。変な匂いは全くしない。かぐわしくさえある。新鮮だ。
 腹を洗い、ネピア・キッチンタオル激吸収で拭き、ギギギと背骨に沿って出刃を走らせ三枚におろす。
 1尾目は背骨に肉が残りすぎた。2本目は巧くいった。3つ目があればチョー完璧だろ~。アバラ骨をそぎ落とす。
 博多の好きなオレだから伯方の塩を使う。
 鯖が見えなくなるほど真っ白にする。べた塩だ。
 1時間置き、水で洗い、激吸収で拭き、酢に30分。
 今日の鯖は相撲取り並みにでかい。だから塩90分、酢45分にした。
 塩を洗う時、グッと締まった手応え。イイぞ。
 酢の海から鯖を引き上げる。
 “いづう”みたいに中骨もろとも血合いを三角に取ろうとグレステン包丁をスッと入れる。取れた。
 裏返して透明の皮をビリビリばりばり剥いだ。
 終盤、尻尾側20%ほどが背中と腹に分裂。アタマに来たから全部を腹と背に分け、そぎ切りだ。

 うまい。この世のモノとは思えぬ物凄い脂。
 塩が足りない。
 身の薄い腹側は最適だが分厚い背側は塩が弱いのだ。塩を2時間すべきだった。
 食べたのは22時38分。
 豚バラキャベツ蒸し煮を夕飯に食った後に脂ノリノリ半身300gの〆鯖はしつこい。
 血合いを焼いて食べた。〆鯖を焼くとうまいのだ。

 結論:ガタイのいいサバには懲りた。
 写真:左から鯖ヌード。三枚おろし。べた塩。残骸塩焼き。気持ちよく泳ぐ酢の海。完成。作品。(2010.10.22)

クライスラー300C(2005年型)

 群馬県のクライスラーディーラー。
 ケツから駐車していると、先ずやや太めの受付ネーチャンが立ち上がり、すぐにセールスマンが夢中で背広の上着を羽織るのが見える。
 顔とボンネットだけを洗った“アタマ隠して尻隠さず”キャデラックのお出ましに、ショウルームに緊張が走る。
 「300Cはありますか」
 いかにも金持ち風に鷹揚に尋ねる。
 「外に試乗車がございますが」
 こわばった笑顔の三十代セールスマン。黒の300Cが待っていた。
 ド迫力のデカいツラ。想像以上だ。
 やや寸詰まりのカラダに大きなタイヤ&ホイール。225-60-18! 当時は18インチはでかかった。
 写真で見る下品さはなく、ただ迫力あるのみ。

 ゴツい外観ほどには重くないハンドル。許容範囲内だ。
 V8-5700ccOHV340馬力。ちょっと踏むとグワーッと加速。痛快だ。2年前に2ヶ月乗ったフェアレディZ並みに速い。
 だが窓が小さく要塞のような車内はとても静かだ。
 加速時のボロボロボロッとカマロのような排気音が耳に心地よい。
 前方にせり出したヘッドレストには不満。
 ゴトッとかたい乗り心地。急激な車線変更はビシッと決まると思いきや、蛇行ぎみにグニャリ。意外とだらしねぇな。
 CDは1枚のみ(キャディは12連奏)。ナビもない。
 色は白、黒、銀。第一弾は群馬に4台。残りは銀の3500ccV6のみ。
 アメリカで人気が爆発してタマ不足なのだ。発売以来9ヶ月で12万台とは凄い。
 ブレーキのタッチや鋭い加速、信頼できないハンドリング等を話題に無事試乗終了。

 直後に見た我がキャディの顔はひどく華奢で、はにかんでいるように見えた。
 軽いハンドルをシュッと操作し店を後にする。
 いつまでも深々とコウベを垂れる営業マン。
 ダークグレーの背広にスリ切れた薄茶の靴を合わせる信じられないセンス。
 クルマの出来がいくら良くても、あの靴一足のせいで、もりもり沸いていた購買意欲がひょんなことから欲望を減じられたチンボコのように、しゅるしゅると音を立てて萎えてゆくのであった。
(2005.3)

サンマ釜飯(マサ料理)

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003004
005008

 今年はサンマを2度しか食っていない。いずれも塩焼きだ。
 秋に一度はサンマ釜飯をやらなきゃ“釜飯野郎”の名が廃るってモンだぜ。10月も中旬になると脂が乗ってくる。黄色いくちばしがそれを表す。
 サンマ釜飯はアユ同様素焼きにして炊く。
 昨年のサンマ釜飯は失敗した。
 スマートなカラダなのに細いアバラ骨がかたく、ご飯全体に数百本が撒き散らされ、とても食えたシロモノではなかった。
 数年前のサンマ釜飯。
 新聞の料理コーナーを真に受けて仕上げにバター。ハラワタの脂にダメ押しのバター。しつこくて食えなかった。
 失敗は許されない今年。
 サンマの背中を下に、腹を上にして肛門から包丁を入れ、グググッと背骨に沿い、ハラワタも腹の身もアバラ骨もカットし、アタマもろとも棄てる。
 腹の身が勿体ないがボディ全体に脂がまわってるから問題ない。それを素焼き。
  いつものユニフレーム・スーパーディープ10インチ。
 といでザルに空けておいた米3合をザザザッと鉄鍋に。
 ヤマサ特選有機丸大豆吟選しょうゆ+新潟銘酒八海山+ゆっくり煮出して冷ました昆布ダシ=2.5合。醤油が肝心だ。有機栽培大豆と小麦と塩が原料。
 スーパーの大安売り醤油は塩水に香料と着色料をぶち込んだモノ。発酵食品じゃないのだ。醤油とは言えない。安いモノにはそれなりの理由がある。
 焼いたサンマを並べ千切りショウガをバラバラ撒き、さっきの昆布を載せ、重いフタをし強火。
 沸騰したら弱火で15分。沸騰直後からサンマの良い香りが台所に充満する。
 最後に強火でお焦げ。パチパチ音を確認。52秒で完璧。蒸らし5分。フタを開ける。
 サンマとショウガのステキな香り。うまそぅだ。
 昆布を退け、サンマを皿に取り骨を外し鉄鍋に戻す。混ぜる。ジャキジャキジャキッと鍋肌のお焦げ。どんぶりに盛る。喰らう。
 「うまい!」
 脂もしょっぱさも丁度良い。際立つサンマの存在感。アバラ骨がないから安心してでかい口で食える。
 アユ釜飯よりサッパリだ。
 爽やか味はショウガのせいばかりではない。アタマもハラワタも取り除いたから丸ごとの鮎よりアッサリなのだ。
 サンマ釜飯大成功! サンマの名誉を回復できた。

 珠玉のカキ釜飯の足音はすぐそこまで来ている。
 その前に、秋のうちに、もうひとつ何かやらなければ!と嬉しく悩んだ。
 「松茸だ!」ハラは決まった。

 写真左から、シルバーメタリックのボディが艶っぽいサンマ。魚は美しい。次が酒と醤油。ハラとアタマをえぐって焼き、鉄鍋にセッティング。ダッチオーブン。ついに炊きあがり。どんぶりに盛った。(2010.10.16)

キャディCTS(2008年型)2日間モニターキャンペ~~~ン

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 2008年夏。
 “CTS2日間乗り放題”に飛びついた。モニターキャンペーンだ。
 東京、横浜、札幌、名古屋、滋賀、福岡等全国の拠点を会場に各2回の日程で実施される。
 会場受け渡し。東京より群馬からコルベットで行きやすい埼玉会場だ。
 電話した。
 東京支店で試乗したCTSの素晴らしさ、キャディとコルベット所有、ヤナセとは20年。
 電話の女性好反応。当選は俺だ!って手応えアリ。
 当選通知が来るべき日に来ない。ハズレか!?
 ジャパネットたかた購入のアルインコ電動ウォーカーでウォーキング開始。
 電話。知らない女の声。怪しい。キャッチセールスか!?
 GMAPジャパンから嬉しい当選の声だった。

 YGMさいたまから電話。打合せ。
 「コルベットでイク~」「ダメ」
 常連じゃないヒトのクルマを2日間預かって
 「傷が付いたぞ!」などと難癖つけられるのを回避したいのだろう。
 そこで新幹線で大宮、そして埼京線。
 与野本町駅に出迎えの課長補佐。
 斜め45度からケツを堂々とさらす黒のCTS。
 凄いボリューム。小さいのに圧倒的な存在感。文句なしにカッコイイ。
 縦長テールランプがクリスタルのようにキラキラだ。ブラックインテリアはシック。
 GM車2台所有、モーターショーでのCTSの輝き、東京支店CTS試乗の素晴らしさ、ヤナセとは20年の付き合い…名刺代わりの初期トークだ。
 モニターは俺の他にもう一人。
 「青木さんには洗車済みの赤いCTSを用意しています」
 店に着いた。中古車センターの一角にあるプレハブ建てのYGMさいたま。
 隣にはデカいベンツ専売店舗。力の入れ方を如実に示している。
 なぜか輝いていない赤CTS。派手さが足りないクリスタルレッド。
 豊橋ナンバーだ。モニター車として全国を巡り手荒い扱いを受けているのかも。

 新大宮バイパスへ。
 10m走っただけでダッシュボードのビビリ音、不快な突き上げ、しっくりしないハンドルの手触り。
 ゴツゴツの乗り心地は、高速道路ではガッシリと快適だ。
 群馬でオンナを乗せ新潟県小出ICまで。
 セダンにしちゃ速い。かなりなスピードが出た。
 左後方からヒューヒュー音。継ぎ目でドンと跳ねて危険。
 欧州志向のCTS。
 スポーツセダン。今までのキャディとは一線を画す。
 ベンツもアウディも最近ハンドルが軽い。CTSはなぜ重い?
 重い方がスポーティーとの考え? それは間違っている。低速では軽い方がイイぜ。
 無骨で扱いにくいクルマ。もてなし感がない。キャディじゃない!!


 試乗後アンケート。
 ハンドリングとインテリアを褒める。あとはコキおろす。
 「高級とスポーティが中途半端に合体。決して両立していない。1台で二つを賄うのは難しい。高級車コンコースとスポーツカーコルベットに乗っているからそう感じる」
 「状態の悪いクルマで印象悪化。代替えの検討を止めます」言い放つ。
 CTSに心ときめかせたのは遠い昔(のようだ)。
 俺のキャディ・コンコースとコルベットの良さを再認識。
 モニターの価値はあった。 (2008.7.9~10 500km)

キミの辞書に“美”の文字はあるか?Ⅲ

006 古い話で申し訳ない(PART3)。

 谷亮子が民主党から参院選比例代表に立候補表明(2010.5.10)
 「もちろん現役を続けます。ロンドン五輪を目指します」
 嗚呼!馬鹿もここまでくると金メダル級だ。恥を知らない女。
 政治って片手間に出来るほど甘いモノなの!? 柔道も現役バリバリの時から福見や山岸に完璧に負けているじゃないか。
 「政治に専念する」と言えないのか! 小沢幹事長とのツーショットは滑稽だ。

 世界卓球モスクワ2010。
 女子団体準決勝(5/29)で中国に敗れた瞬間の解説者。
 「昨日の韓国戦(接戦の末勝利)で精根尽き果てたという感じですね」
 さっきまでは「昨日の勢いを持続していますね」と言っていたクセに。インチキは止せ!

 相撲界野球賭博。
 村一番の力持ちが集まって裸の勝負をするのが大相撲。
 並みの人間とは違う凄いカラダを持った奴等が力の限りを繰り広げるのが相撲だ。
 華やかな世界にはイイ女が集まるし、カネの匂いを嗅ぎつけて色んな輩も登場する。
 我々とは別の特別な世界の事を普通の社会、サラリーマン社会と同じに論ずるのはどうかと思う。
 相撲取りは暴れん坊でやりたい放題やってきた奴等。それが大人になって急に改まるハズがない。それでイイのだ。
 誰だって賭け事はする。
 もちろん法律違反は悪い事だ! だが賭博力士をこの世のモノとは思えぬ極悪人かの如きに報道しまくる。国民の目を何から逸らしたいのか?
 無差別殺人や巨額脱税等もっと悪い奴等はいっぱいいる。
 相次ぐ懸賞辞退やスポンサー辞退。
 世間の目を気にしての辞退だ。“自分”を持っていないから付和雷同するスポンサー達。だがホトボリが醒めれば知らないうちに復活する。
 熱し易く醒め易い人達、それが日本人だ。
 末代まで恨みを忘れないアラブ人との相違。

 数年前の福岡市職員飲酒追突殺人事件。
 泥酔運転の挙げ句事故を起こし飲酒を隠そうと大量の水を飲むなど悪質極まりない。こんな悪い奴見た事ない。
 だが問題はそれだけじゃない。
 普通のしっかりしたガードレールが設置されていれば被追突車両は川に落ちず、あの惨事にはならなかった。
 道路基準が問題なのだ。その落ち度が全く問題にされないのはおかしい。
 大きなモノに立ち向かわず、画像受けする21歳のヤサ男加害福岡市職員をTVに何度も何度も垂れ流すマスコミとはいったい何なのか?
 とにかく目先の悪を糾弾し、そこに人々の目を惹きつけてもっと悪いモノを見えなくするのが常套手段だ。

 カルロスゴーンの年俸8億9千万円!
 瀕死の日産自動車を立て直した功績は大だが、嵐のような容赦ないリストラと下請け切りによるもの。何千人の人間を泣かせたのか?
 ガイジンゆえに大ナタがふるえたに過ぎない。
 これは貰いすぎだ。期間労働者や派遣労働者が年収200万以下で生活しているのに度が過ぎている。
 国際基準からは妥当だとォ!? 恥を知れ恥を!

 サッカーワールドカップ2010。
 対パラグアイ。PK戦で駒野のミスにより負け。
 「誰一人駒野を責める人はいないと思います」
 またアナウンサーが馬鹿げな事を言っている。責められるべきは駒野しかいない。責任の所在を明らかにしないでぼかしてオブラートに包んで有耶無耶にする。
 みんな一緒、の日本の悪しき伝統健在。責任を明らかにし
 「お前のせいだ!」と責め、その後慰め合い
 「これが勝負というもんだ、気にするな」となればいいのだ。
 どんな競技でもどんな大会でも負けると異様に慰め、腫れ物に触るように扱い、総括を避ける。だから日本は突出できない。予選突破は見事だったが。
 岡田ジャパン帰国会見。
 「もっと試合をしたかった」
 「もう1試合でいいからやらせてやりたかった」
 選手も監督も口々に発言。これにより、敗戦直後に肩を抱いて駒野を慰めていてもハラの中じゃ
 「駒野、テメェのせいだ!」と思っていたことが証明された。
 驚くべきは、記者から肝心の駒野に質問がなかったこと。
 ズバリ核心を突けばスッキリし彼も魂が開放されたろうに、オブラートに包むという実に下らない日本的伝統を駆使し、大人になり切れない日本を暴露した。
 記者は駒野にこう訊くべきだった。
 「皆さんは言外にあなたを責めていますが如何ですか?」と。
 会見の席じゃ命までは取られないんだからこの場でズバッとカタをつけ、駒野が背負った重い十字架を下ろしてやるべきだった。
 良かれと思ってした配慮が実は間違っていたのだ。これこそが俗に言う決定力不足。
 最後のおちゃらけ物真似とアフリカソング。
 死に物狂いの試合を汚した気がした。高校生じゃないんだからおふざけは止めてくれ。
 おっ、会見後駒野登場。しきりに同級生に感謝してた。十字架は下りたようだ。
 「俺が蹴っても失敗してたよ、と言われて救われた」らしい。
 慰めの気持ちもあるが、外したのが俺じゃなくてヨカッタとのホッとした気持ち。つまり自分を安全圏に置いての発言だ。対岸の火事に似ている。
 今度はしっかり総括し、そして明日に向かってくれ。

 3連敗予選敗退の前回大会。
 「次はオシム、あれっ言っちゃった!」
 次期監督をポロッと漏らしちゃった風を装った会見の川淵
 次期監督に人々の関心を向け、絶対必要な情けない3連敗の総括を避けた。セコく狡猾でダサい野郎だ。
 キミの辞書に“恥”の文字はあるのか!?
 俺はサッカーに造詣が深くないから戦術や采配は分からない。ベスト16で浮かれているが、公言したベスト4を逃した。吐いた言葉は呑み込まなきゃならない。多くのヒトが納得できるような総括をキチンとすべきだ。
 「ドイツがあのアルゼンチンから4点取りました」「あの」「あの」あのを強調しすぎだぜアナウンサーよ。
 メッシとマラドーナが居るからってアルゼンチン贔屓はいい加減にしろ! アルゼンチンだって神様じゃないぞ。
 ドイツの怒濤の戦いぶりは世界に冠たるメルセデス・ベンツを思い出させた。
 復活したガルウイングSLS AMGがチカラを発揮し、ドイツを優勝に導くかもしれない。

 福見友子太った!
 何の気なしに観た世界柔道2010。48キロ級準決勝前に流されたインタビュー映像。
 「昨年の世界チャンピオンは谷亮子の後継者としてじゃなく、私自身が掴み取ったという思いが強いです」
 イイぞ福見!そう言ってこそいい女だ。谷はもう終わりだ。
 意気込みは素晴らしかったがまん丸顔には驚いた。太った。顔パンパン。落合の女房みたいだ。
 あの可愛い福見ちゃんがふてぶてしいオバサン顔に豹変するとは予想だにしなかった。流石に試合では締まった顔だったが…。
 可愛かった福見ちゃんに何があったのか? オトコ?
 52キロ級の西田優香が色っぽい。
 延長戦では逃げ回っていたのに白3本! 西田の勝ち。おかしな判定に中村呆然。
 不可思議な判定には色っぽさも色褪せた。

 谷亮子引退会見(2010.10.15)。
 やっとその気になってくれたか。しかし引退理由がふるっていた。
 「日本のスポーツ全体のためにという気持ちが、競技より強くなった」とは。
 あれほど議員と柔道家を両立するって豪語していたじゃないか。そんな弁を述べて恥ずかしくないのだろうか?  
  勝つ自信がないからじゃないの?
 「今となっては福見にも山岸にも勝てません」と言えば、最後の最後に好感を持たれて終える事が出来たのに。 
 最後までイヤな奴だった。
 新設されるかもしれないスポーツ省初代大臣狙いとの見方もあるらしい。とにかくイヤな奴だ。
 また小沢一郎と一緒。30過ぎて自立してないのか?
 上村全柔連会長がひょうきんだ。
 「小さい体でよく引っ張ってくれた」
 48kg級だから小さいのは当たり前。デカけりゃ48kg級じゃないぜ。

 以上のように、恥を知らない奴はどこまで行っても恥ずかしい。
 キミの辞書にあるのは“恥”って文字だけだ!!!

キミの辞書に“美”の文字はあるか?Ⅱ

501 古い話で申し訳ない(PART2)。

 また同じ事が繰り返される2010冬季バンクーバー五輪。
 4度目のオリンピックで自他共に金メダルを期待された女子モーグルフリースタイル上村愛子。
 長野で7位。以後6位、5位。
 得意のエアーは配点25%。大きな配点(50%)のターンに磨きをかけた今回。
 世界選手権で優勝を遂げ、意気揚々と乗り込んだ。
 望遠カメラは決勝で飛び出す直前の表情を捕らえる。極度の緊張が手に取るようにわかる。
 案の定、2発目エアー着地に失敗し4位。
 泣きながらのインタビューは可哀想だったが、スタジオではいつか見た光景がビデオテープの如く繰り返された。
 「良い滑りをしました。金メダルと同じ価値があります」
 これではいつまで経っても同じだ。
 本番に弱い日本人。
 メンタルが弱いからこうなる。それを総括もせず曖昧な態度を取りお茶を濁す悪い体質。
 改めなければ、こんなビデオテープを4年後8年後12年後、未来永劫観続けることになる。
 数年前“クラブで外人と事件”を起こした長野金メダル里谷多英。
 転倒して19位に沈んだが、残念そうな悲しそうな表情が色っぽい。タイプだぜ。

 浅田真央はキムヨナに負け銀だろう。いや金も射程内だ。
 恋仲(と噂される)ロシア人コーチとインタビューでもベタベタするミキティは良くて9位?
 俺の好きな村主章枝ちゃんが不参加なのは淋しい。
 滑舌の悪いあの喋り方と口の動きがカワイイのに残念だ。

 國母などというイカれたスノボー野郎。
 ユニフォームをだらしなく着てバンクーバー空港に降り立った。ズボンを下げ、シャツの裾を出し、ネクタイをゆるめて。髪型も酷い。
 批判の嵐。恥知らず総本家の橋本聖子団長と臨んだ会見でのふざけた態度。
 「チッうっせ~な」マイクが拾う小声。更なる批判。
 競技は個人でやるもんだが五輪は国民の税金で行く。最低限の事は守れ。
 ところがこの男を擁護する輩が現れた。
 本気でそう思うなら見解の相違で仕方ない。だがヒトと逆を言って目立とう、注目されようと目論む者達もいる。
 恥を知らないダサい奴等。

 またもや不思議女出現。岡崎朋美だ。
 スピードスケート500m16位、1000m34位に終わったこの女は
 「スケート靴が合っていなかった」と言い訳。
 「このままじゃ終われない」などと現役続行の意欲を見せているらしい。
 5度もオリンピックに出りゃもうイイだろう。あなたのせいで出られない女が何人いると思ってるんだ。後進に道を譲れ。自分ばっかり出たがるな。

 1000mの女子中学生高木美帆は最下位(35位)。
 自分のために代表の座を奪われた成人女性をどう想うんだろう。こんな若人を選んだ協会だか連盟も如何なモノか。
 次に繋がる!? 未完成な選手を育成するのがオリンピックじゃないぞ。勝てるヤツ、今一番の実力者を出すのが五輪だ。
 恥を知らない、見通しのつかない輩が横行する国ニッポン。

 連日の接戦が伝えられる女子カーリング。
 マリリン、近江谷、山浦等可愛いコ達。
 ショットの瞬間の真剣な表情はどんな女優やモデルをも凌駕する。
 ハッとする美人もいる外人選手。
 息詰まるミリ単位の戦いは手に汗握る。
 LIVEで観たイギリス戦は勝負の醍醐味を存分に味わえた。司令塔目黒の活躍が光った。
 「あれ掃除してるの?」「高級料亭の仲居がどうぞって出してるみたいだ」
 などと失礼発言が相次ぐ下らないTV番組。
 極めた者を尊敬する気にならないのか!? そんな事でしか笑いを取れないならTVに出るな。
 健闘空しく予選敗退。8位が決定した。
 今までずっと気丈に振る舞っていた目黒の涙。美しい涙だった。
 もう一人の31歳の最初に投げるヒトもステキだ。

 女子フィギュアSP。
 1位ヨナ。2位真央。点差はいつもより少ない。フリーが得意な真央ちゃん、充分逆転可能だ。
 SP後の公式会見。
 「五輪は何が起きるかわからないから金を取れなかった時の対応も出来ています」のヨナに対し
 「金メダルが欲しいですぅ~」と真央。
 真央が金を取る。今から負けた時の対応を言うようじゃヨナに勝ち目はないぜ。そう思った。

 また言ってる。
 「すばらしい銀メダルです。200点を超えての銀メダルでした」
 負けたのだ。ハッキリ負けたと言え。
 直前の完璧な演技をして感激の涙で戻るヨナを尻目に緊張の面持ちでリンクインする真央。
 2つのミス。後半は悔しそうな悲しそうな表情で演じる真央。
 大差の2位。
 直後のインタビュー。
 「長かったと言うかアッと言う間でした。ハァ~。…突然の大粒の涙で30秒中断… 色々考えて長かったように思いますがアッと言う間に終わってしまいました。トリプルアクセルを2度飛べたのは良かったですけどそれだけです。演技は満足してません」
 こっちも泣けてくる。素晴らしい感情の発露だ。
 表彰式。しみじみ銀メダルを見つめる真央。
 「キム・ヨナに負けたと先ず言いました。納得してないとも。満足した、悔いはないと自分を慰める選手がほとんどなんですが、負けを受け入れるのは難しい事なんです」
 ほぅ、解説もたまには良い事言じゃないか!
 Nスペでの回想。
 着地がぐらついたジャンプについて
 「このジャンプで9点もらえると思ったんですね。集中していなかったんです」
 あの直後インタビューの涙は可哀想の一点だったが自分が悪かったのか。
 北米の人が喜ぶ選曲、加点をもらう振り付け、表現力。戦略でヨナ陣営に負けていた。

 女子パシュートなる競技で銀メダル。
 びっくりした。
 しかも0.02秒差。ゴール時サッと足を出したドイツ勢に対し普通に滑っていた日本。戦略の差だ。
 3人の内の1人穂積雅子のキツい表情が可愛い。
                                       
 こうしてバンクーバーオリンピックは終わった。
 金メダル0、銀3、銅2という惨憺たるもの。
 橋本聖子団長は「前回より多い」などとたわけた事を言っている。馬鹿は死ぬまで治らない。

キミの辞書に“美”の文字はあるか?

009 古い話で申し訳ない。

 「田村で金、谷でも金、ママになっても金」
 などと気色悪い事を言って嫌われている女柔道家谷亮子。この輩のせいで2007年体重別選手権で勝ったのに世界選手権に出られない可愛い福見ちゃん。
 「負けたんだから私には出る資格がありません」と言えないのか!?
 「世界が恐れる者を選んだ」とアホな説明をする日本柔道連盟も愚かだ。
 スポーツなのにこの場にフェアって言葉は存在しない。
 翌2008年4月6日の体重別選手権でも負けた。今度は山岸に。しかも有効を二つ取られての完敗だ。
 敗戦後のインタビュー。依然北京五輪の最有力候補ですが…との問いかけに
 「はい、まぁそうでしょうが何とも言えません」
 負けた者は北京に行くべきでない。何のための選考会か!?

 日本女子初の快挙。
 高橋尚子がオリンピック女子マラソンで金メダルを取った瞬間だ。
 ほぼ日本人全員が拍手喝采した。
 次の大会で金を取った野口みずきも凄い。
 ところが二人とも又出てまた金を取りたいと狙っている。
 誰も成し得ない事をやり遂げたんだから速やかに引退し、後進に道を譲れ。
 五輪枠は3人だけ。僅差の実力で涙を呑んでるヒトが何人いるかわかっているのか!? 一回金取ればイイだろう。あとは好きな事やりまくって面白可笑しく暮らせ! 今まで出来なかった事をとことんやれ。後にQちゃん落選。

 古くは橋本聖子。
 スピードスケートで名を馳せた。
 そこで調子に乗って自転車競技に進出。大いなる勘違い女!
 だが世はこぞって称えた。
 自転車は体力の他に長年培った駆け引き、勝負勘、一瞬の判断力が重要なのに。青春をこの競技に捧げた自転車界の第一人者は、醜い出しゃばり女のために代表の座を奪われてしまった。
 脚力しか取り柄のない橋本が負けたのは当たり前だ。その後の説明は、本人からも協会からも無い。

 頂点に達した。欲が出る。ずっと中心で居たい。もっと賞賛を浴びたい。他人の事はどうでもいい。自分さえ良けりゃいい。
 人間の醜悪な部分をさらけ出してしまう憐れな人間達。自分じゃなくても活躍できるヒトは一杯いるのだ。サッと退けば「サイコーにカッコイイ奴」で居られたのになぁ~。
 シャバは、♪右を向いても左を見~ても(鶴田浩二)♪自分の馬鹿さ加減を知らない者だらけだ。

 もうひとりオモロイ奴が居る。柔道100キロ超級の篠原だ。
 シドニーオリンピック決勝。世紀の誤審で負け。ロクに抗議しないまま確定。
 情けないのは表彰式だ。
 優勝したフランス野郎に肩を組まれ下を向いて泣く始末。銀メダルを首に掛けられる時
 「こんなモン要らねぇ!」と叩きつけるのが男だ。なのに
 「自分が弱いから負けた」などとカワイイ発言。
 自分の将来、連盟の立場、日本柔道の未来を考えての行動だろうが主張をしない、自分を犠牲に、我慢、忍耐という古くからの日本人の姿をそこに見た。
 “叩きつけるべきだった”
 会うヒト皆に力説した俺。賛同者は皆無。それが日本だ。
 
               ←以上2008年北京五輪前に記述
                    以下オリンピック後に記す→

 谷負けた!
 初戦から精彩を欠いていた。力の衰え、気力の萎えを隠しようがなかった。ママになったらもう辞めろ。
 「期待される以上まだやりたい」らしいが期待するヒトは少ない。
 福見や山岸の怨嗟の声を感じているのか? 嫌われてる世間の評判は耳に入っているのか? まわりが雑音を封印し“裸の王様”状態なんだろう。
 連盟役員は総辞職しろ。別格扱いは止めろ。日本のスタジオでは
 「…み、見事な銅メダルでしたァ!」
 茶番は止せ。負けた原因を検証しろ。そして反省しろ。
 マスコミや文化人や評論家は、悪いモノは悪いとちゃんと言え! 日本に言論の自由はないのか!?
 敗戦直後のインタビューでこう訊くべきだった。
 「選考会で負けた山岸さんにどう報告しますか?」と。
 トヨタ所属だから財界政界から圧力があったのかな? 憂うべき国NIPPON。

 野口みずき出場断念。
 出られない本人は可哀想だが調整ミスは致命的。業界トップだぞ。せっかくの代表3人枠が勿体ないじゃないか。
 補欠を取り消した連盟だか協会も問題。
 途中棄権の土佐礼子は、顔と雰囲気が好きだから批判しない。痛いのによく頑張ったネ。

 web産経News(2008.8.15)に素晴らしい記事。
 「北京五輪グレコローマン準決勝判定に抗議し表彰式で銅メダルを投げ捨て立ち去る」
 スウェーデンのアラ・アブラハミアンは男の中のオトコだ! やっと俺の主張を実践する凄い奴が出てきた。称賛に値する。
 改めて篠原の不甲斐なさが際立った。IOCは判定の調査開始。声を上げなきゃ丸め込まれちゃうのだ。
 後の報道はメダル剥奪。だが本人は本望だろう。これこそが男だ。
 男には(女にも)後で損をするとわかっていてもやらなきゃならない時がある。やれるかどうかでステキ(お馬鹿)な奴か、ダサい(お利口な)輩かが決まる。

 篠原は解説者としてはサイコー。石井の試合後
 「今日みたいな柔道やれば全日本でもっと強くなるんですけどねぇ」
 インタビュー後
 「石井はあまり喋らない方がいいですね」
 表彰式で、銀メダルの選手とは何度かやった事ありますねとアナウンサーに問われ
 「はいそうですね」一拍置いて
 「ちなみにワタシは圧勝でしたけどね」
 笑いのセンス最高。

 フェンシング男子フルーレ驚愕の銀メダル。
 高校時代フェンシングをやった者としてその凄さはわかる。
 だが太田は表彰式でメダルをかじることにより素っ頓狂を露呈した。
 純金は柔らかい。だから「これは純金かな?」とおどけてかじってみせるのもイイ。しかしそんなお茶目は金メダルだけに許されること。浮かれすぎて役割を間違えた太田。

 女子レスリング72kg級浜口銅メダル。
 アテネ同様金ならず。オヤジが出しゃばりすぎ。オヤジに頼るから精神的に弱くなっちゃうのだ。またしても
 「素晴らしい銅メダルですね」
 日本人の弱い種目でやっと取った銅なら素晴らしいが、期待され環境を整えカネを使い、捕れて当然の金を逃したのだ。非難されて然るべきだろう。
 称えるにしても、まず負けた理由をきちんと説明すべきだ。
 「楽しめた」「精一杯やった」「金メダル以上に嬉しい」だと!?
  タワゴト言うな。誤魔化しは止めろ。人間の誇りを確保しろ。

 星野仙一も恥を知らない野郎だ。
 野球最後の五輪で4勝5敗。初めてメダルなしに終わった。
 戦前「金しか要らない」などと毎日TVで豪語。首脳陣に田淵と山本。仲良しグループを結成してお山の大将気取り。
 弱いから負けたクセに
 「強い者が勝つのではなく勝った者が強いのだ」「ルールがヘンだ」と負け惜しみ。
 くだらない奴だ。負けた時の態度で男の価値が決まるのに、筆舌に尽くし難い勘違い男。
 こんなヘボ野郎の元で何億も貰ってるプロ野球選手がマジメにやるワケないだろう。韓国チームとは意気込みが違うぞ。WBCでまだ監督をやりたい様子。
 奴の辞書に“恥”という文字はない。

 オリンピック報道に限らず気になる事。
 NHKアナウンサーは「チーム」を「ティーム」と言う。外来語で日本語同然の言葉をなぜ英語読みするのか!? バカげている。それなら横文字はすべて英語の発音をしろ。
 NHKに限らずTV出演者がリベンジだのヘリテージだの知ってる単語を並べたがる。復讐とか遺産って日本語で言え。
 「東京メトロ」なんだそりゃ!「地下鉄」って立派な名前があるのに何故フランス語を使いたがるんだ!?
 イギリスは「アンダーグラウンド」アメリカじゃ「サブウェイ」と固有の名称を守っているじゃないか。マネをして恥ずかしくないのか。
 以前、山手線を「E電」などと如月五月あたりが馬鹿げな名前をつけた。あんなのは廃れて当然だ。
 「驚きを隠せない様子でした」はまわりくどい。「驚いた」でいいだろぅ。
  TVでBMW-X1のインポーターが驚きの低価格に「頑張らさせていただきました」と発言。「頑張りました」でOKだぜ。
 最近はよくセレブと言う。
 セレブリティとは名士のこと。金持ちとか上流階級のつもりで使うのは間違いだ。昔、白いトヨタマークⅡがハイソ(ハイソサエティ)カーとして人気を博した。マークⅡが上流社会のクルマとは嗤わせてくれる。

 若冠28歳とか33歳と平気で使う輩がいる。若冠とは20歳のこと。あまり逸脱しないでくれ。
 リーズナブルは丁度良い価格、理由(リーズン)ある価格のこと。「安い」と間違って使うな。

 “ギネスに挑戦”もヘンだ。
 何百メートルの海苔巻きやら何十トンの御供え餅だの、無理やり世界一を作ってギネスブックに載ろうとしている。
 ギネスというのは、3m近い長身野郎や500kgのデブとか150mの超深海素潜り等、本来持っている特徴や能力や鍛えあげた技能を記録するもの。神聖で崇高なモノだ。
 ムリやり長い海苔巻き作ってどうする!? なにがギネスだ! 下らない地元興しのイベントにするな!! 恥を知れ恥を!!!

 “恥を知る”のが日本古来の美点のはず。恥ずかしい国になった。
 特に「郵政選挙」と称し自民党が大勝したあの時から“何でもアリ”の酷い世の中になった。
 アメリカ追従政策を強行し市場原理主義を導入した小泉・竹中コンビ。
 日本を、こんなに殺伐とさせた罪は重い。

ダサい運転の困った人達

017

 高速道路で追越車線に居座る奴 … パッシングとクラクションの阿鼻叫喚
 後ろに数珠繋ぎでも峠道で退かない奴…クラクション雨あられ! 皆もやれ! やれば迷惑運転に気付くのだ
 トロトロ走るクセに黄信号でスピードアップの輩 … 普段からその俊敏を
 外側に膨らんで交差点を曲がる小さいクルマ … 身勝手ヘタ運転
 直後に居るのにウインドーウォッシャー液出す奴 … グインと抜いて俺も大量噴射
 スーパー駐車場に入る時ケツを道に残したままスペース探すアホ … クラクションだ
 遅かったり速かったり一定しないバカ … 交通秩序破壊迷惑車
 信号青になった狭い交差点左折車横断歩道はるか手前停車 … 後続車通行不能
 コンビニから出るクルマをイチイチ入れる … 自己満足親切励行偽善者め
 信号待ちで夜ウインカー出す前車 … ムダに出すな眩しいぞ! 無神経
 夜中1時に近所でアイドリング1時間の馬鹿 … 「切れよエンジンッ!」叱り飛ばした俺
 *写真は冴えた運転をするボクのクルマ

ベンツA180(2010年型)

008006

 ゴクン!ぶわんブワン。段差を超えると一発で治まらない。
 ごろごろブィ~ン。情けないエンジン音。
 ザラザラと不快な路面を拾う。しっとり感欠如。運転して楽しくない。
 自分で買う事はないだろう。2,690千円。
 1,200千円のマツダ・デミオの方がイイ。
 俺はマツダが好きだ。
 初代サバンナRX7のカッコ良さ。世界唯一ロータリーエンジンをモノにした素晴らしさ。ロータリーエンジンを駆使して日本車たった1台のルマン優勝。その際にはRX7に「ル・マン」の名を冠して欲しかった。せっかくル・マンで優勝したのに勿体ない。
 F1で一時代を築いたホンダも好き~。
 安くて壊れないクルマを大量に売るだけでなく、ピカッと光る何かを持つメーカーに惚れる。

 コルベットのブレーキパッド交換に1泊2日で来た代車。
 ほとんど高速走行の俺のコルベット。パッドが5万kmもった。スポーツカーなのに驚異的だ。嬉しいやら悲しいやら。工賃込みで117,285円は高ぇ~。
 せっかく初めて乗るベンツA180が来たのにコキ下ろしてばかりじゃ可哀想。ドイツ車の得意種目、高速走行で名誉挽回だ!
 アクセルを床まで踏んづけた! 加速は遅々としている。期待した高速道路でも運転は楽しくなかった。

 結論;一家4人で仲良く乗って、一応ベンツだから洒落てるだろぅ~、と小さく満足するヒトのためのクルマ。
 (2010.10.8)

チャーハン(マサ料理)

541-2573
 
 ご飯を炊くには玄米を搗き、とぎ、炊飯器にセットし45分待たねばならない。
 ウォーキングをやる日なら時間を効率よく使えるが、何もしないととても長い45分間となる。
 シンプルに刺身や納豆や鮭でご飯を2合か3合は一度に食べる俺だが、たまに翌日炒飯がやりたい時は4合か5合炊く。
 炒飯は炊きたてじゃなくチンしたご飯で充分だし手間を省くためだ。

 店で見た時はそれ程でなくても家に持ち帰ったらかなりデカい直径36cmの打出し北京鍋を5分以上熱し、一旦火を止めてサラダ油。全体に行き渡らせ再点火。
 よく混ぜた3~5個の卵をじゃ~っと入れる。
 すぐに熱々にチンしたご飯(2~3合)をドサッ。
 重い鉄製お玉で攪拌。程よく混ざったら両手で布巾を巻いた柄を持ち煽る。30回。力が要る。又お玉を使う。煽り。
 それは突然にやってくる。
 卵の良い香りがプ~ンとするのだ。その日によって早かったりなかなかやって来なかったり。
 この香りがネギと塩コショーのタイミング。
 ネギは鍋肌でしばらく焼いてから混ぜる。煽る。最後に香りづけの醤油をタラリ。最後の煽り。完成。直径34cmの青磁皿に盛る。
 食う。「うまい」パラパラだ。
 スプーンですくっても何も載ってないくらい軽い。ご飯1粒1粒に油と卵がコーティング。
 旨味調味料だの中華顆粒ダシなどは入れない。火と油をコントロールすれば塩コショー醤油だけでこんなにうまいのだ。
 「うまいうまい」汗はナイアガラ瀑布だ。ビールと炒飯、よく合うぜ。

 基本の卵とネギが一番好き。
 甘塩鮭、しらす、焼豚、ロースハム、ボロニアソーセージ、アジの開き、カニ缶、貝柱缶詰、ブラックタイガー、桜えび、ニンニク、しょうが、玉葱、コンビーフ等を加えるのもまた一興。
 余分な味とも言えるがこれはこれでうまい。次回はアレを入れよう、と楽しみでもある。
 ベーコンは脂が重くパラリとしない。
 カレー粉もイケる。
 特に銀座ナイルレストランのカレー粉は素晴らしい。夕方の屁やウンコが素敵なスパイスの香りに彩られる。トイレはかぐわしい香辛料が充満する。無理に屁やウンコをしたくなるほどだ。
 写真左は卵をたくさん入れて黄色くなった海老チャーハン。右がカレー粉チャーハンだ。

 “卵を入れてすぐご飯”は周富徳氏が数年前にTVで初披露。
 それが炒飯の最大ポイントなのに今まで誰も教えなかった。だから家庭ではべちゃべちゃな炒めご飯を余儀なくされていた。何かの陰謀と言わざるを得ない。
 この手法により誰でも簡単に美味しいパラパラ炒飯が作れるようになった。ありがとう周さん。あなたは家庭料理の功労者だ。
 時にはパラパラにならない事もある。
 ご飯が多すぎたり、熱々までチンしなかったり。そんな時「俺はプロ級だ」と豪語できず「しばらく炒飯しない」と意気消沈する。
 巧くいったりいかなかったり。それが素人のイイ所だ、などと誤魔化す。
 食べ切れなくて冷凍した炒飯をチンしても、作りたてに遜色ないのは驚きだ。
 白いご飯を冷凍すると味が落ちるが、炒飯や釜飯のように味をつけたモノは悪くないのだ。

 チャーハンのうまさを臨場感豊かに再現したらヨダレが出た。
 「近日中にやるぜ!」
 「あっそ」

アウディS4アヴァント(2009年型)

 V6-3.0TFSI333馬力。
 A6の290馬力をチューンしてある。トルクは44.9。もちろんクワトロ。
 クルマ雑誌で絶賛のアウディS4。自分のモノにしたいくらい興味がある。
 昔はベンツやBMWに大きく水をあけられていたアウディ。
 クワトロを武器にブランド力を上げた。
 特にA6を皮切りにでかい顔になってからはカッコイイ。このカッコ良さは常軌を逸している
 ダイナミックでありながら理知的でもある。クールだ。凛々しい。
 水もしたたるイイ男。度を超すと怒られそうなイイ女。
 今ではBMWを抜き去りベンツと並んだ。
 ル・マンでの快進撃も素晴らしい。

 「試乗できるようになったら連絡してくれ」アウディ高前M氏に言っといた。
 「今度の土日だけS4アバントを試乗できます。要予約」嬉しい手書きが添えられたDM。
 約束の10時より早く着いた。
 Mが黒のS4を車庫から出した。
 「皆さんにはお知らせしてないんですよ」
 「おぅ、ありがとう」特別と言われると嬉しい。
 ディーラー社長のクルマ。おろしたてを幾人かに乗せるらしい。
 A6はスッと動き出す平行移動感覚が素晴らしかった。なぜかS4に感動はない。
 「音静かだね」
 「この回転ですから」
 中速域でゴロゴロゴロとまぁそれなりの音。
 ハンドルやや重い。A6の軽さがイイ。街中ではグインと速い。
 先日のA6試乗は俺のETCカードだったが、今日はディーラー持ちで高速に乗る。
 チョー混雑の下り線。上りに期待だ。
 段差でドンッ!嫌でない反応。
 渋川ICで下りるべくブレーキ。グラリとハンドルを取られた。
 「ワダチに足を取られたのかな?」
 「タイヤ太いですから」
 後で見たら245-40-18と大したことない。挙動不審なクルマだ。
 上り線。アクセルをガバッと踏んだ。加速がイマイチ。
 車重が重く馬力も少ないA6の方が速く感じる。
 前が空いた。アクセル。高速域の加速に感動がない。
 「加速、あまり良くないね」
 「そうですか?」不満そうなM。
 これが高性能モデル“S”か! Aと変わらない。
 クルマ雑誌で絶賛のS4。乗るのがとても楽しみだった。
 でも美味しくなかった。
 もっとパワーが欲しい。超高速域でもコルベットのようにドバドバ加速してもらいたい。
 「次の候補になりますか?」
 「そうだねぇ~」あれだけ騒いだのに、興味を失ったとは言えない。
 「出すんだったらキャデラックですか?」
 「11年のキャディじゃ下取り値段出ないだろ」
 「コルベットですか?」

 ショールームで対面したときの拍子抜けした印象は、乗ってもそのままだった。
 ヒトと同じで、クルマも第一印象が決め手だ。
 プロ絶賛のS4。
 舌の肥えたシロートの俺はシビれなかった。
 期待が大きかっただけにとても淋しい。 (2009.7.11)

ラ・メール(シマカン3年目の夏) ~三重県賢島~ ★★★

004001 (2)

  127,696円  / アラカルト4品×2+ワイン /  2人

  海の幸フランス料理で有名な志摩観光ホテル。
 3年連続、4回目のディナーを求めてやってきた。
  今回は買ったばかりのキャデラック・コンコースだ。サイズは5,350×1,940×1,470。
 ダークブルーメタリックのボディにインテリアも紺の革張り。リアとリアサイドには濃紺のウインドーフィルム。上品と凄みが同居している。
  ではその顛末を。

▲ ウニのほうれん草包みグラタン キャビア添え  3,500円
  4回連続で食べちゃう程おいしい前菜。
  ウニの濃さと生クリームとバターの重さで、あたかも濃厚さを絵に画いたよう。キャビアの塩が心地よい。
● 伊勢海老クリームスープ(高橋料理長自己流)  2,500円
  甲殻類の旨さがガチョ~ンと詰まった、激しい旨さのビスク。
  ホイップした生クリームにオーブンで焦げ目をつけた、なんとも凝縮された逸品。
  まるで濃厚さをビデオで撮影したよう。
■ 鮑 志摩風(アワビステーキ)  7,500円
  大根とともに2時間煮て柔らかくした鮑をステーキに。
  でっかい鮑に焦がしバターがたっぷりかかっていて、これはもう濃厚さを映画に撮ったよう。
▼ ひとひ、われ海を旅して(伊勢海老料理のタイトル)  10,000円
  高橋忠之(志摩観光ホテル総料理長)のフランス料理本「伊勢海老」に収録された約百点の伊勢海老料理の中から、キャディのマサが鋭い目で選んだ一品。
 ~伊勢海老の殻をぶつ切りにしてバターソテーしフュメドポアソンで火を通す。煮汁をこして煮つめ、クリームとウニを入れて調味し、ソースを作る。身は塩をきかせたクールブイヨンでブイイールしてタルトの中におく。全体にソースをかけ、グラス・ド・ヴィアンドとトリュフをおいて回りにブールブランをかける~という壮大なもの。
  この一皿は、絵にも画けない濃厚さだ。
◆ ワイン  53,000円
  白の最高峰、モンラッシェを所望。
 ドルーアンがつくるマルキドラギッシュ90年、高い評価のものだ。
  きれいに澄んだすてきな琥珀色。
  爽やかさを微かに残しつつ、大人を感じさせる極上の香り。
  分厚いベルベットのように舌をゆったりと愛撫する。
  非常に目の詰まった緻密さを持ち、まるでV12-48バルブエンジンが寸分の狂いもなく永遠に回り続けるような。
  ソムリエ曰く「モンラッシェは半年ぶりに出ました」

  昼食は松阪市の「牛銀」で松坂肉の刺身、網焼き、水だき、すき焼き。
  肉を喰ったせいで夜になっても全く腹が減らない。
  二人で約500グラムと控えたのに、バッチリとサシが入っていたから何時までも美味しさが胃に残り、一抹の不安がよぎる。
  それでも、ワインでも飲めば食欲がでるだろう、などと無理矢理不安感をごまかしてラメールの席についた。
 “牛銀の網焼き”は特に旨かったなあ。
  ヒレなのにものすごくサシが入っている。あんなの見たことない。炭火でサッと焼いて、酸味少なめのポン酢をつけて頬張る。メチャクチャ柔らかく、この世で一番旨い!とそのとき密かに思ったりした。
 「大将、気が短いなあ。」
  焼き過ぎないうちにと早く食べたがるボクに、係りのババァが呆れる。それもご愛嬌だ。
 “和田金の網焼き”は、みりんとたまり醤油をつけて焼く。
  気分次第でどっちでもいいぞ。

  ラメール。
  ウニのグラタンの超美味しさを堪能。
  伊勢海老クリームスープ。もちろん旨い。ところが半分までいったら、かなり腹がいっぱいに。
  とうとう不安が的中して、不安になった(?)
  鮑ステーキ。去年よりうまくない、と思ったのは満腹のせいか。
  焦がしバターのソースがとてもしつこい。途中からは細かく切って口に入れた。
  やっとの思いで食べ切る。
  グレープフルーツシャーベットのおかげでやや復活。
  いよいよメインの“ひとひ、われ海を旅して”の御登場。
  ウニとクリームが究極にたっぷり。烈しいソースだ。見ただけで胸がいっぱい。伊勢海老のヒゲがピンと伸びて豪華だ。
  「普通こういうオーダーはお受けしないのですが、本を見て注文していただいたのでお出しします。ただし1万円です。料理長と相談の結果そうなりました」
 ウエイトレスも、メートルドテルも初めて見る料理だ。目を輝かせている。
  さすがキャディのマサ、ひと波乱起こしたぜ。
  とにかく濃厚のひと言。空腹なら皿まで舐めちゃうほどなのに、惜しいことだ。
  無理に喉を通し、腹に納める。                          
 これでは、リクエストに応えてせっかく作ってくれたシェフが泣くというもんだ。
  こんなにコッテリしたのを4品も頼んで無謀極まりない。
  モンラッシェも分厚いベルベットみたいだから、スッスッと入っていくワインではない。
  群馬から三重県にそうたびたび来られないから、アレもコレもと欲張った。
  でもボクは日本人のカラダ、にわかフランス人にはなれないのね、シクシク。
◆ 教訓
 「過ぎたるは及ばざるが如し」
 「二兎を追う者一兎をも得ず」(昼食は制覇したけど)   (1998.6)

うどん1.5kg(マサ料理)

019003
 1300km(北陸まわり)13時間の旅。
 博多遠征から帰ると猛烈に汁物が食いたくなった。長時間運転でカラダが水分と塩分を要求するのだ。昨年もそうだった。歴史は繰り返すのか。
 近所のうどん屋で玉麺(茹でたヤツ)を6個買う。
 昨年は5玉。今年も5玉ではオトコが廃る。俺のコダワリだ。
 1玉250g。6玉で1.5kgだ。鮨も50貫1.5kg食う。どうも俺は肉や魚は600g、メシや麺は1.5kgが相場のようだ。

 煮干しと昆布を水に浸す。
 水がイイ色になったら火をつける。弱火でじっくり煮出す。沸騰してもしばらく煮る。湯はシャンパンゴールドに輝いた。ちょっと呑む。ステキな味と香り。これだけで美味しい一品になりそうだ。
 煮干しを食べてみる。味がしない。全てエキスを出し切ったサインだ。昆布と煮干しを取り出す。だが棄てない。あとで食うのだ。
 ミリンをドバドバッ。醤油をバシャバシャ。
 味見。うまい。かぐわしい煮干しと昆布のダシが強烈に効いている。でもうどんのツユにはちょっと薄い。ミリンと醤油を追加。味をみる。甘ければ醤油、しょっぱいとミリンを足す。
 テイスティングに次ぐテイスティング。最後にはよく分からなくなる。「最初の味を修正しなけりゃヨカッタ~」と思ったりする。
 直径34cmの青磁皿にうどんを盛る。おぉ、山盛りだ。見てるだけで嬉しい。
 蕎麦猪口が好きなオレ。主に室温の日本酒を呑む。

 大丸福岡天神店。
 きれいなネーチャン(推定年齢34歳の店員)から買った愛媛の砥部焼2つ。
 「アナタが美人だから吸い寄せられちゃいました」爽やかな(!?)笑顔を向ける。
 「そんなこと言われると嬉しいですぅ
 美人だなどとは子守歌の如く四六時中聴いていると思われたネーチャンの美しい顔が真っ赤になった。
 おぉッ!美人なのに恥ずかしがり屋さんとはポイント高いぜ。
 スケベ心を起こして翌日も行ってみた。
 昨日のはかない雰囲気は跡形もなく消え、ツンとすましてスキがない。会話にも笑顔がない。美人と言われて真っ赤になった事を消去したいかのようだ。
 キミ、昨日と同一人物? あまりの豹変ぶりにボクは愕然とした。青天の霹靂と言ってもいい。
 前回購入した有田焼の代表といわれる深川製磁の黄色いヤツ(4725円)。買ったばかりのソバチョコを使いたい。

 3つの味を楽しむ。ネギと七味、ネギとワサビ、ネギとおろした根生姜。
 戦前の予想では七味が一番。食べたらおろし生姜だった。爽やかな辛さがカラダの隅々に行き渡り、体内がキレイになった気がした。
 かためのうどんは塩加減がちょうど良く、歯触り最適だ。年に2~3度しか買わないが、食う度に「うまい!」とわめく。
 蕎麦猪口では食べにくい。でかいドンブリに変更。
 3玉終わった段階でやや腹一杯。勢い込んで6玉買った手前、ここで終われない。全部食うゾ!との強靱な意思により1.5kgを完遂した。

 達成感は少しだけ。
 自分との闘いなのだ。途中で止めるのは自分に負けたことになる。胃袋の負担や血糖値の上昇よりもメンツを重視する。人が見ていてもいなくても同じだ。
 うどんを1.5kg食っただけで、キミはそこまで言及するのか!?(2010.7.24)

スマート(2010年型)

201007191418001-2007

 コルベット点検の代車に古いオペルアストラが来る予定がきれいなスマートが来た。
  銀色で内は赤だ。1泊2日の滞在。
 スマートはクライスラーディーラー扱いの初代と昨年の2度試乗した。
 カックンカックンと挙動不審な初代にはとてもビックリした。これが文明社会の作品なのかと目を疑った。
 可愛いヤツが来たからには恒例の新潟ドライブだ。
 新潟市内のよしの寿司か丸伊で鮨を50貫食べよう。
 カネはないがVISAカードがある。大船に乗ったつもりで鮨屋に突入だァ~。
 休暇を取った。高速に乗った。アクセルをガバッと踏んだ。美味しくない。水上ICで引き返す。
 全高1250mmのコルベットから乗り換えると、スマートの1550mmはトラックの運転席に思える。
 だがすぐに慣れた。ヒトは順応する動物なのか。嬉しいやら悲しいやら。
 普通に踏んでもガクンとつんのめる瞬間が存在。初代の悪しき伝統は健在だ。
 加速は遅々としているが安定感は高い。総じて「悪くはないなァ~」
 だが超弩級スポーツカー(コルベット)と超高級セダン(キャデラック・コンコース)に乗るこのオレが買うクルマじゃない。悪くはないがスカッとしないのだ。
 「環境、環境!」
 馬鹿のひとつ覚えの現代にアイドリングストップ機構は訴求力がある。
 信号で止まるとエンジン停止。コンプレッサーも止まってしまいエアコンは送風だけになる。
 残暑厳しき折、すぐにエコボタンをオフにした。それでいいのだ。
 189万円。外車で洒落てるから高くはない。
 だが動力性能も乗り心地もしっとり感も優れるマツダ・デミオは120万円だ。
 いくら洒落ていてもスムーズさの点でスマートに勝ち目はない。常軌を逸したあのカックンカックンには耐えられそうにない。

 でかいロールスロイス・ファントムを買ったら(!?)入れ替えせずに庭からファントムを乗り出せる極小スマートだ!との構想は消えた。
 ロールスロイスなどと奇想天外、支離滅裂、荒唐無稽な白昼夢なのに、相棒はスマートではなくニッポンの誇るデミオに任せることに決した、とマジメな俺。(2010.8.25)

アジフライ(マサ料理)

013014015016

 「いつかアジフライをやるぞ!」
 2週間前のアジ天ぷらの成功に気をよくした俺はそう決めていた。
 馴染みの魚屋で目の澄んだ宮崎産アジに遭遇し「メバチマグロづけでご飯3合だ」との想いは消滅。
 1尾170円。160円の愛媛産もあったが目の澄み方とボディサイズに10円の差があった。
 写真左から、「アジ10尾さばくのは難儀した~」というウソ。魚屋でやってもらった。ちゃんとゼイゴまで取ってくれる。次は粉・卵・パン粉。そして自慢の直径33cm砲金鍋で揚げてるの図。刺身でもイケるシロモノだからすぐ揚がる。最後は作品。

 最初の4尾が揚がった。何もつけずにガブッ。
 「うまい!!!!!」
 イクスクラメーションマークを5つ付けたかったが「うまいけど軽い」が現実。
 サクッと揚がってジュースもジュワッとくるのだが、醍醐味不足。
 理由はわかる。以前は塩コショーしていたカキフライ。ここ2年は塩コショーなし。なしの方がウマイ。だからアジにもしなかった。旨味充分のカキとは違ったのだ。
 5分前にかいて伏せておいたS&B粉からしをつけガブリ。「?」
 ブルドックウスターソース。「おぉ、ソースでうまい」
 カントリーハーベスト中濃ソース。「これがベスト」
 とんかつソースはないから試せない
 マヨネーズ、ケチャップ、醤油、酢醤油。
 6尾食った。75g×6=450g。今日は少食だ。
 1時間後もう1尾つまみ食い。突然ハラが一杯になった。525g。胃じゃなく、目が食いたかったのだ。

 「この先1年アジフライもアジ天ぷらも要らねぇ!」お決まりの結論。
 このセリフが出てこそマサ料理だ。(2010.10.2)

BMW740i(2009年型)

 BMWは昔、キャブレター仕様と区別するため数字の後にインジェクションの「i」を付けた。
 キャブレターが消滅しても「i」を未だに止めない。
 どんな意味があるのか? 280SEのように数字の後の「E」を早々止めたベンツへの対抗心か?
 いったいいつまでインジェクションと表示するつもりなんだろう?
 
 どこに居るか分からない。ショールームですぐに見つからない。
 写真の印象とずいぶん違う。キドニーグリルは特大だがスラントしてないノーズは躍動感がない。
 木偶の坊に見える。
 展示会じゃないから客はゼロ。
 若い軽めの男が出てきた。立ったままカウンターで住所氏名電話番号を書き、免許証をコピーされ、さっそく試乗。
 キビキビ走る。大きく重い740i(1990kg)を小型車のように走らせる。これがBMWの味か。気持ちいいぞ。
 「お~っ速いねぇ」先ずは褒める。
 「ありがとうございます」良い調子だ。
 お約束のコルベットスピード自慢。驚いたり感心したり呆れたり。
 新潟出身男と新潟好きの俺。新潟談義に花が咲く。
 「高速乗りますか」
 「うん乗ってみよう」もっと早く言ってくれれば遠回りせずに済んだのに。
 「休日千円でも思ったほど混んでないね」
 「そうですか?」
 「混んでる?」
 「はい、以前の日曜日はガラガラでした」
 確かに午前10時半の前橋渋川間はクルマが一杯だ。あまりスピードが出せない。
 渋川ICで降り、すぐ乗ろうとするが「Uターンご遠慮ください」の看板。しかも警官がいる。
 仕方なく国道17号から入る。上りはいくらか空いている。アクセルを床まで踏んづけグイグイ走る。目地段差も巧く通過。
 ルームミラーに映る巨大キドニーグリルが相当な迫力らしく、車間をぐんぐん詰めるとどんどん退く。ヤクザ顔負けだ。荒唐無稽を画に描いたような走り。よか気分たい(博多弁)。
 「みんな凄い勢いで退きますね」
 「食いつかれそうに思うんだろう」
 「あはははは」痛快無比な高速走行。
 脚回りを“コンフォート”から“スポーティ”に切り替える。
 「如何ですか?」
 「おーっ引き締まったネ!」
 「そうでしょ」的確な表現に嬉しそうだ。
 締まっているが不当にかたくない。
 ギュッと効くブレーキ。真綿で首を絞めるようだ。
 「前に行くんじゃなく、下にグッといくカンジでしょ。言い方難しいですが」
 「そうだな、こらぁ良いブレーキだ」褒め殺し作戦進行中。
 アウディは俺のETCカードを使ったが、BMWはサッと彼がセッティングした。

 BMWの受付孃はちょっと可愛い程度。最近TVで観ない佐藤江梨子を素人にしたカンジ。
 「走行感覚いいですねぇ~」試しに言ってみた。
 「はい」とノリが悪い。キミはボクみたいなヒト嫌い?
 さっきアウディ、今BMW。立て続けに2台試乗した。合計1時間も乗せてくれた。
 “一般道でアウディ、高速がBMW!”
 予想と逆の結果だ。共に良いクルマ。

 受付ネーチャンが美人だからアウディの勝ちだ! (2009.4.18)

アウディA6アヴァント3.0TFSI(2009年型)

 S4に興味がある。中型セダンのスポーティ版だ。
 333馬力とクワトロと7速Sトロニックで良い走りが期待できる。左ハンドルが選択可能だ。
 昨日大宮駅前で見かけたA8。迫力が凄かった。
 ガタイがでかいからシングルフレームグリルもチョーでかい。
 巨乳女が乳暈もでかいように。
 ボディはガンメタ。ピカピカの大径ホイール。ベンツSクラスの上をいく貫禄。

 ドロドロドロッと低い排気音をハラに響かせて、アウディ高前にコルベットが登場した。
 若い男がニコニコ出てきてオーライオーライしてくれる。
 「コルベット大きいですねぇ~」
 「低いから幅が広く見えるでしょ」
 おー、なかなかいい男だ。まず客のクルマを褒めるとは偉いぞ。お約束のスピード自慢他をぶちかまし、驚愕と笑いをプレゼント。珈琲サービスのネーチャンは美人だ。
 S4の展示は6月。A8は今日、太田店に居るらしい。
 そこで新型エンジンを積むA6を試す。
 S4用をディチューンした290馬力。それでもエンジン音、排気音は迫力。
 銀色のドアを開け黒内装に納まる。
 「クールな色気があるねぇ」
 「ありがとうございます」
 鮮烈な第一歩。
 スッと踏むと瞬間移動。速い。とてもスムーズ。
 後ろ足で蹴るFR、前から引っ張られるFFとは全く異なるクワトロ感覚。初めて味わった。
  ワープしたみたいだ。素晴らしい。
 俺はずっとキャデラックの乗り味こそが最高だと信じて疑わなかったが…。
 カッチリして軽いステアリングと相まってこのアウディA6、大した実力だぜ。ブレーキもキチッと効く。普通の6AT。
 高速道路。かなりなスピードからの加速はジミだ。安定感はある。
 橋の継ぎ目でゴツンとくる驚きのショック。強い失望。しなやかじゃない。
 「高速をどこまでも走っていったらイイだろうなぁ~」関越道に乗る前のこの発言は撤回したい。
 A6でこのかたさならS4じゃ思いやられるで。

 直後のコルベット。余裕の加速。ゆるく、おおらか。
 レシピ通りキッチリ作った霜降り和牛200gサーロインステーキわさび醤油。
 ドカンと焼いた1kgアメリカンビーフA1ソースがけ。
 アウディA6とコルベットの違いだ。スタイルの良い女vs巨乳ネ~チャン。
 欧州車開眼の記念すべき日になるか? (2009.4.18)

シマカン(2年目の夏、2日目) ~三重県賢島~ ★★★

  70,480円  / アラカルト3品ずつ+ワイン /  2人

 「しつこいのはもうイヤだからお寿司にしよう」
  昨夜の段階で女から出た鋭い意見。
 「なんとおっしゃるウサギさん!」
 弱気を叱咤し、勇気を鼓舞するボク。
 ホントはバターと生クリームのしつこさに辟易していたが、昼食を手こね鮨とサバ押し鮨でさっぱりしたら、せっかく2泊するんだから高橋料理長“海の幸フランス料理”を堪能しなきゃダメじゃないか、と際どいところで踏みとどまり、どうにかラ・メールの席に落ち着いた。よかったヨカッタ。

 「この伊勢海老は昨日と重なりますので、ソースをお替えしましょうか?」
 ちゃんと昨日のオーダーをチェックしているんだ。
  エライ!
  昨日のディナーでも「ご昼食と重なるものはございませんか?」なんて言っていた。
 感心したぜ。

▲ 伊勢海老のサラダ  5,000円
  伊勢海老が半分だけ。でもさっぱり。
● 鮑のカクテル  5,000円
  たぶん、クールブイヨンで茹でた鮑を冷やして、バジルなどの香草ソースをあしらう。  鮑の強い味を香草ソースがうまく調教している。
  ウメェ~。
■ 伊勢海老のクリームスープ  2,500円
  これはサイコーにうまい。
  単品だから昨日より量が多い。
▼ 伊勢海老のクラシックな(?)ソース  8,500円
  アメリカンソースだと昨日とダブるから、名前は忘れた別なソース。
  うまいけどやや重。
▲ 鮑ステーキ 二色ソース  7,500円
  う~ん、今年はどうして鮑がこんなにうまいんだ。
  昨日と変化をつけるため香草ソースをリクエスト。
  「バターとの二色で如何ですか?」とステキな提案。
 ギャルソンやソムリエとの協議や会話からすばらしい一皿を獲得できる。
● フルーツタルトとアップルコンポート
  忘れちゃった味。
◆ ワイン
  ルイ・ラトゥールのコルトン シャルルマーニュ93年。
  ボクには酸味が強すぎるぅ~。
  22,000円。

  3品でも満腹して部屋に帰る。二夜連続フランス料理のためか?
  今度は、的矢牡蠣の季節に来たいもんだ。
  日本で一番の的矢牡蠣。佐藤養殖場モノ。
  東京では、ホテルオークラと帝国ホテルだけが使っている、というシロモノ。
  生牡蠣にレモンを絞って、もちろんシャブリグランクリュで。
  サッと火を通して生クリームの濃いソースもいいなあ~。
  冬の到来が待ち遠しいカマロのマサではあった。 (1997.8)

シマカン、ラ・メール(2年目の夏) ~三重県賢島~ ★★★

009

 105,569円  / コース2+ワイン /  2人

  は~るばる来たぜ(去年に続き)シマカンへ~♪
  とやってきた志摩観光ホテル。
  今年は喰うぞぉ~!

  昼食  ラ・メールでガスパチョ、伊勢海老コンソメ、海の幸カレー、海の幸ピラフ、グラス白ワイン

  夕食  優雅なる晩餐(3万円のコース)  ~海の響きをなつかしむ~
 各料理に詩的なタイトルがついている! 素敵だ。
▲ 海の幸 思いつくまま一品の歓び(ウニのほうれん草包みグラタンキャビア添え)
  去年は、自ら選んだ逸品。俺の嗅覚も鋭いもんだ。 
 今年は、コースの中だから小っちゃくって一口だけどネットリとうまい。
  かすかにほろ苦いウニの素晴らしさ。キャビアの濃厚さがウニの美味しさを加速する。
● 鮑 神々の饗(鮑のステーキバターソース)
  去年は感心しなかったが、今年は違った。
  柔らか過ぎず、鮑の旨みがタップリ。
  噛めば噛むほどじゅわじゅわと、うまさが際限なく口中に横溢する。
  素敵だ。
■ 車海老 海の星 光り輝く美(伊勢海老のコンソメゼリー 車海老 キャビア載せ)
  うまいが味が弱い。主役の伊勢海老に続く前のワンクッション。
  前の鮑の味を切って、伊勢海老アメリカンソースへの橋渡しと思えば、立派に役割を演じている。
▼ 伊勢海老 天に鳴響む(伊勢海老アメリカンソース)
  クールブイヨンでブイイールした伊勢海老にアメリカンソース。
  なかなか濃厚な。
▲ 伊勢海老クリームスープ 料理長自己流 
 これがこのレストランの白眉。
  去年は、そうとは知らず缶詰を買って家で食べたところ、うまい。
 「伊勢海老のクリームスープを食べずして志摩を語るなかれ」と言われる程のもの。
  甲殻類の旨さがギュギュッと詰まって、五体の隅々までシアワセになる。
● 松阪肉 天地の神(ヒレステーキ)
  しつこいソースがかかってイヤ。
  やはり松阪牛は和風が良い。
 松阪市「和田金」の志を焼き、網焼き、すき焼き、刺身はうまい。
■ デザートとコーヒー
  簡単な一品。
◆ ワイン
  91年物バタールモンラッシェ。ルフレーヴのものだ。25,000円。
  かすかに蜂蜜風味。
  最初は酸味強いが、冷えるうちに最適に。
  蜂蜜の味を珍重するとは…ワインは奥深い。 (1997.8)

ラ・メール(志摩観光ホテルメインダイニング) ~三重県賢島~ ★★★

  58,500円  / アラカルト3品ずつ+ワイン /  2人 

  海の幸フランス料理で超有名な志摩観光ホテル。
 “高橋料理長自己流”のすばらしい料理。
 「火を通して新鮮、形を変えて自然」という鮑と伊勢海老。

  カマロZ28でやってきたシマカン。
  従業員の態度も良く、部屋もきれいで広いし眺めも良くって、気分のいいリゾートホテルだ。
 
~昔、若くして総料理長に抜擢された高橋忠之氏は今までの洋食メニューを全て廃し、本格フランス料理を展開。反発した料理人の半数が退職。本場フランスでの修行経験はなく、権威あるフランス料理本を独学した。だから自己流。豊かな志摩の海に合わせオマールエビを伊勢海老に代えたり、塩の強いビスクは食べ終わった時にちょうど良い塩加減にしたりと工夫。その素晴らしい料理は世界に轟き、フランスの三つ星シェフ達が東京に出張した際はわざわざ三重県賢島まで訪れるという。そして、フランスで修行しないのにどうしてこんなに素晴らしい味が出せるのかと、皆一様に驚くらしい~

 昼飯はホテルの和食堂で鮨や刺身。
 上質な魚。だがお上品に量が少なくってマイッタ。
  そしてディナー。
▲ ウニのほうれん草包みグラタン キャビア添え
  ウニのねっとりと濃いうまさをほうれん草が封じ込め、生クリームをタップリと使った濃厚なソースを張り、ややパリッとしたほうれん草の上に違ったねっとりさ加減のキャビアが鎮座して調和。
  生でうまいウニを火を入れることによってさらに美味しくするとは、凄い技!
  オードブルがメインの素晴らしさを示唆する。
● 鮑の燻製
  軽い味でイマイチ。
■ スッポンのスープ
  研ぎ澄まされた凄さ。垣間見せる優しさ。
  自然にカラダに染み入る。
▼ 伊勢海老のコールコンソメ
  伊勢海老エキスのゼリーが舌に載るとス~ッと融けて吸い込まれる、はかなくもまさに伊勢海老テイスト。
▲ 鮑ステーキ バターソース
  柔らかくて、味が抜けてしまったようなカンジだ。
  鮑は、甲府の煮貝か輪島の蒸し鮑、そして刺身が好き。
● 伊勢海老のグリル
  影の薄い味。
◆ ワイン
  ワイン道楽以前なので、ソムリエに勧められるままにシャブリ。
  酸っぱい。

  色々文句も言ったが美味しかった。
  また行きたい、と僕はそう思う。

*当時は伊勢海老クリームスープがラ・メールのスペシャリテと知らず、フランス料理にも造詣の浅い無邪気なワタシ。ワインに凝る前でもあった。 (1996年7月)

天ぷら(マサ料理)

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 粉と油と火の芸術“天ぷら”。一番気合いの入る料理だ。
 刺身でも焼いても蒸しても煮てもうまい魚や野菜を、油に気持ち良く泳がせてさらに旨味を引き出す。
 道具の善し悪しが大きく影響する。
 薄くて小さい鍋と堂々とした砲金鍋では全く違った出来映えとなる。
 素人の私でも道具によってウデがぐんと上がるのだ。
 卵を氷水で溶き、粉をふるい、グルテンが出ないように菜箸でサッサッと混ぜる。
 神経が消耗するほど(!?)衣作りには気を遣った。だが今では「コツのいらない天ぷら粉」を使えば簡単だ。

 トップバッターはエビ。
 もちろん活車海老じゃなく冷凍ブラックタイガー。天然ホワイトえびの時もある。
 室温で徐々に戻すより水に入れて急速に戻す。この方がうまい(らしい)。
 殻を剥き、尻尾の先端をカットし、背側に包丁を入れて背ワタを取り、腹側に3箇所ほど斜めに切れ込みを入れ指でプチップチッと伸ばして丸まりを阻止し、キッチンペーパーで拭き、粉を打ち、衣をつけて、砲金鍋になみなみとたたえた高温のサラダ油に泳がせる。
 じゃじゃじゃじゃじゃじゃ。
 「気持ちイイ~」歓声を上げるエビ。
 気が向くと追い衣をし、まだまだ早いだろうってタイミングで油の海から引きあげる。
 中には私の意に背いて背中を少し曲げるヤツもいる。
 先ずは塩だ。サクッ。うまい。塩がエビの甘みを引き出す。
 次は醤油。おぉ、旨味が増した。
 そして天つゆ。昨夜から水に浸した昆布でダシを摂りミリンと醤油。流石に天つゆで食うとうまい。
 プリッとしたエビの濃さ、サックリ衣、衣にからんだ甘辛加減サイコーの天つゆが良いバランスを醸す。
 エビは天ぷらの華だ。

 二番手はホタテ。
 近所のプロ用食料品店で調達の北海道産大粒生ホタテ。
 でかいの3つを刺身でつまみ食い。甘くてオイチイ~。醤油もワサビも要らない。
 粉を打ち衣。鍋へ。重いから沈む。刺身用だからミディアムレアに仕上げる。
 ガブリ。火を入れて甘さが10倍だ。中心はナマ。しかし冷たくはない。
 アッと言う間にでかいのを5個食べた。

 三品目はイカだ。
 広く普及しているスルメイカ。群馬でも新鮮で安いのがたまに手に入る。
 脚を持ち、胴とつながった一点を外し、ズズッと引き抜く。エンペラを持ってピ~ッと引き、布巾で皮を剥く。胴を包丁で開き、長く三等分。でかく揚げるのだ。
 丸まり防止に包丁でしつこいくらい筋切りをする。
 粉、衣。刺身用だから短時間。
 無数の筋切りのおかげで丸まらず、美人に揚がった。独特の甘みと歯応え。イカ天はうまい。

 四番はメゴチ。
 ホクッとおいしい。俺にとってメゴチは天ぷらの西正横綱。
 だが魚屋にほとんど出ないのは淋しい。

 五番手はアジ。
 大きめのヤツのゼイゴを取り三枚におろす(写真は馴染みの魚屋で開いてもらったモノ)。
 これも中心が生で揚げ、余熱で完成させる。
 じゅばっとジュース。醤油がうまい。炊きたてのメシに載せたらイイだろうなぁ。
 五番手がイワシの時もある。手開きにし、かたい背ビレは包丁で取り除く。ツンとくる骨の香りが素晴らしい。これも醤油でご飯が食いたい。

 六つ目はかき揚げ。
 残ったゲソとエンペラと長ネギと桜エビ。タマネギでも甘くてうまい。
 粉をからめてから衣。
 カラッと出来たりできなかったり。天つゆにどっぷり浸しズルズル食べる。

 七番目にチクワ。
 紀文のチクワ2本。茶色の皮をむしり取る。焦げるからだ。
 青海苔を混ぜた衣でプックリ膨らむまで揚げる。
 小学校の給食の味が忘れられなくてどうしても〆にはチクワをやってしまう無邪気なワタシ。

 以上で一通り。
 季節によってはタラの芽、ウド、ふきのとう、アスパラガス、ホタルイカ、若鮎、輸入松茸、サンマ、ワカサギをやる。
 椎茸、舞茸、しめじ、エノキ、タマネギ、茄子、ピーマン、ゴボウ…。
 天ぷらはサイコーの日本料理だ。
 だが油の処理や洗い物が大変。料理自体にも真剣に対峙するが、後始末を考えると天ぷらをするには覚悟が要る。だからやるのは年に数回だ。
 西がメゴチなら東の正横綱は穴子だ。
 穴子は特別扱い。堪能したいからコースに入れず穴子だけでやる。
 「天ぷら」ではなく「穴子の天ぷら」と銘打ってさらに気合いを入れて油と向き合うのだ。
 穴子ちゃん、待っててネ~。

 写真左からエビ、ホタテ(この回は小さめ)、稚鮎ナマ、揚げた稚鮎、天ぷらには適さない成鮎、アジ、ぶなしめじ、舞茸、ワカサギ生、春のほろ苦さがステキなふきのとう&タラの芽、ウド、チクワと向こうは甘~い新玉葱かき揚げ。

 

みかづき(イタリアン) ~新潟~

281

 320円 / イタリアン / 1人

 焼きそばにトマトソースをかけた“イタリアン”。
 新潟の郷土食。みんな子供の頃から食っているらしい。
 みかづき寄居店を探すが見つからない。
 店に電話。
 案内が悪くかなり歩いてもたどり着けない。強風に雪が舞う。アタマに来る街だ。
 方針転換し万代シルバー店。
 タクシーに乗る。バスセンター、ショッピングセンター、ホテルの一大タウンだ。
 通行人の15~16歳、可愛いネーチャンに訊く。
 「スミマセン、この辺にイタリアンのみかづきって店ありますか?」
 「!」怯えと警戒の入り交じった表情ながらキチンとマジメに答えてくれた。
 「アソコの2階にありますよ
 しかもちゃんと俺の目を見て。

 ソッポを向いたまま朝夕のあいさつをする職場の40代女性&50代男性に較べ、10代のキミの方がずっと社会常識をわきまえている。若いのに、学生なのに偉いネ。
 下を向いたまま、又はパソコンの画面を見たまま面倒臭そうに小さな声を発する人達。そんなに忙しいの? 目を見るために24時間のうち2~3秒さえも割けないの?
 24時間中たった0.0023%だぞ。あなた達は北関東一、東日本一、日本一、アジア一、北半球一、世界一、太陽系一、銀河系一忙しいですね。
 朝のおはよう、夕方のサヨナラ。
 マトモなあいさつが出来ないようじゃマトモな大人とは言えないぜ。
 「ごアイサツは相手の目を見て」と子供の頃教わったハズだ。
 アメリカでこんなあいさつしたら「得体の知れない奴!」と射殺されるぞ。
 このネーチャンは砂漠にオアシス、北極にストーブのようにステキ。

 ハンバーガー屋みたいなファストフード店。
 先にカネを払い、席で待ち、呼ばれて取りに行く。俺の嫌いなスタイル。
 レジのネーチャンは忙しくてお疲れのせいかカンジ悪い。
 プラスチックトレーに載ったスチロールの小さい器とプラスチックフォーク。ここは競馬場か!?
 良い歯応えの太麺にうまいソース。それぞれは悪くない。合体するとダメ。
 「美味しいよォ~」との地元ネーチャン情報に期待しすぎた。
 土着モノは土着ビトが喜ぶモン。部外者が立ち入るべきじゃない。(2009.2.1)

残念なSクラス

139-2

 Sクラスだぉ。
 コルベットルーフパネルのリコール交換後発生した(と思われる)カチャカチャ音。リアハッチ油圧の可能性もアリ。
 そこで詳しく調べてもらうためヤナセ高崎支店に預け、ベンツSクラスを代車に出してもらうハズだった。
 ところが本日担当のY氏から連絡。「代車としてお出ししていた方が事故を起こされたんですよ。それで今後はショールームでの試乗に限定される可能性が高くなりました」
 何ていう事だ。
 最新のS350を駆り、2年前に3日間乗せてもらったS500との違いを鮮明にし、次期候補車の一台としての可能性を探ろうと思ったのに。不注意な輩のせいで私の思惑は水泡と帰した。
 これはどうか夢であって欲しい(何て大袈裟なっ!)。 (2010.7.30)

 後にカチャカチャ音はルーフパネルではなく、最後尾小物入れ内部のプラスチック離れと判明。異音の震源地を解明するとは、凄いぞヤナセ!

ベンツS500 long(2008年型)

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 「S500をコルベットの代車に出してもらえないか?」
  ヤナセ高崎支店New担当Y氏にお願いする。
 「わかりました。調整します」
 わずか3日後「週明け火曜日に如何でしょうか?」
 おーっ、対応が早い。素晴らしい。社会人二年目なのに何十年もやっているようにキチンと仕事をする。
 濃いめのシルバーメタリック。ドスが利いている。
 職場の連中にも大人気だ。三階窓から見るだけにとどまらず、暑い中わざわざ外に出向くヒトもいる。
 「凄いですねぇ~!」素直に感動する奴。性格の良さがうかがえる。
 中には無関心なヒト、無関心を装う人達。
 「ここから見るとトヨタ・マークXにしか見えない」と強がりを言うダサい輩。
 陰で「中古だろッ!」というゲス野郎も。ヤナセが中古を出すワケないだろう。
 自然体でいればいいものを情けない奴等だ。

 14,320千円のクルマに3日間乗れるとは千載一遇のチャンスだ。
 高級車専門“プレミアムレンタカー”ではロールスロイス・ファントムが24時間43万円、S500でも56千円なのだ。それにタダで乗れる。Y氏に感謝しよう。思いっきり堪能するぞ。
 3日間乗るということは10分間の試乗と違い、重箱の隅まで味わうことが出来る。次期車選定の役に立つから客にもヤナセにも有効だ。
 昨日。歩行者の多い交差点を洗車済みコルベットで曲がった。
 「カッコイイ~!」
 辺りをはばからず声を張り上げる子連れ四十女。真っ赤な凄い造形のコルベットは、若い女の如く中年オンナをときめかせた。ハンサムコルベット。我を忘れる女は可愛い。
 午後5時。早く乗りたい。
 乗る前にここまで書いちゃうとは“遠足を待ちわびるお子ちゃま”若しくは“散歩したくてしょうがない飼い犬”だぜ。

 豪雨でも絶大の安心感!と言いたいがハンドル軽すぎ。かなり静か。スッと加速。3000回転で一気に逞しい。
 シート座面が長くヒザ裏を干渉。オレの足が短いのか!? キャディのシートは小さい。米国で最も売れるベンツ。米国人の体格を誤って過大評価?

 静かにグイグイ追越車線を爆走する。
 Sクラスのでかいツラは効果絶大。
 頼みもしないのに前のクルマ達は“蜘蛛の子を散らす”ようにヒョイヒョイ退く。
 Sクラスマジックだ。精神衛生上とてもよろしい。道をふさぐアホには容赦ないパッシングとクラクションの雨あられ。まさに暴走超特急だ。これぞSの真骨頂。
 全く俺ったらSクラス乗りが堂に入ってるぜ。代々Sクラスを乗り継いでいるヒトみたいだ。ドライバーズシートに悠然と納まる貫禄あるその姿は、Sクラスにヒケをとらない。
 「そこ退けそこ退けベンツが通る」
 Sクラスは路上のキング。
 ボンネット先に勃つベンツマークは傍若無人運転を許可する“免罪符”に違いない。俺の体内で凶暴さが増幅する。
 コルベットは、Sほど前車が退かない。知らない奴は赤い小さい国産スポーツカーと思うかのも。
 Sクラス必殺“蜘蛛の子散らし”は究極の技。魂を抜かれたぜ。
 混んだ高速道路なら皆が避けるSクラスがどんなスポーツカーより早く目的地到着だろう。
 新潟市内。
 右折をしたが前車が詰まって交差点中央に斜め停車。
 「ヤバい!」と思ったが迷惑停車に誰もクラクションを鳴らさない。誰にも怒られない。これがSクラスというモノか!? 決定的に惚れたぜ。
 高速コーナーがSクラスの白眉。
 ハンドルは軽いまま、しっとり豪快しなやかにコーナーを駆け抜ける。
 パッと回転を上げるが、高回転音「ウィ~ン」は友人H氏の寝言みたいで情けない。キャディなら「ボロボロボロッ」って勇ましいぞ。
 顔が命のSクラス! だからイッセンマンのS350でも醍醐味を味わえる。欲しい。
 Sクラスワールドにずるずる引き込まれそうなワタシ。

 高速道路で恐れおののかれても街中ではあまり注目されないSクラス。
 銀色が人々の目を惹かないのか、目を合わせるとマズイと思うのか。赤コルベットが注目度大だ。
 庭で写真撮影。
 紺キャディ&銀ベンツ連合軍はとてもジミ。いつもの風景じゃない!
 いつもの赤コルベット&紺キャディの方が風光明媚だ。
 峠で速い。ホンダ製小型スポーツカーのようにヒラリ、シュワッと駆け抜ける。
 良い気分を存分に味わった三日間。サイコー!

 ベンツ、コルベット、キャディの高級車三台に連続して乗った。
 「キャディが一番しっくりくる」最も外車然とした運転席風景。ハンドルはベンツより軽かった。尖った所がない。俺のカラダに神経に感覚に情緒にじんわり染み入る。
 次なるクルマが見えた。
 DTSだ。候補に浮上してはライバル出現で潜航ししばらく海中をさ迷っていた。
 キャディの美点、舐めるように滑らかな乗り味は頂点まで昇華。未だに4ATなのは愛嬌か酔狂かおふざけか怠慢か。
 アメ車だから仕方ないってセリフはもう使えない時代に来ている。アメ車だって国際化の波に呑まれる。
 縦置きFRの次モデルまで寝たふりするつもりか。今買ってもすぐモデルチェンジ?

 SクラスベンツのページなのにキャデラックDTSに言及してしまった。
 許せベンツ。   (2008.8.7 3日間 450km)  

サンキューカレー(カレー) ~博多(渡辺通りサンセルコ店)~

007008

 390円 / サンキューカレー / 1人

 ここ4年で24回泊まっているホテルニューオータニ博多の隣にあるサンセルコ。
 B1フロアは飲食店街だ。ゴールド免許センターなんてのもある。
 でっかくのぼりを立てたサンキューカレー。
 390円だからサンキューらしい。スパイスの会社が経営。ヤフーの口コミで評判が良い。
 ホテルの部屋でキリンクラシックラガー500cc一気呑み。
 10:55。開店前。あたりをぶらぶら。
 開いたのは11時過ぎ。
 俺の時計が狂っているのかと心配になった。1分2分が長く感じられる。ビシッと時間通りに開けてくれ。それが時間厳守の日本人のサガだ。

 カウンター中央席。
 メニューにはご飯の量やとんかつ、唐揚げ等のトッピング多数。でも初回だ、オーソドックスな奴を。
 「ご注文お決まりになりましたらお知らせください」
 フランス・デュラレックスのオールドファッショングラスに入れた冷たいハーブティーを左からサービスした小柄な若いネーチャン。
 左を向くと顔はすぐ近くにあった。生暖かい息まで感じられる。想像を絶する異様な至近距離に劣情を掻き立てられた
 極端な近視なのか? サービス精神旺盛なのか? 下半身にヒヒ~ンと響くイイ気分。これで390円は安すぎる。
 チキンとビーフのダブル。
 先ずは色の薄い左のチキンカレーをご飯と一緒にガブリ。
 「!」スプーンの幅が広過ぎる。食べにくい。
 甘い。ウマイ。一拍置いて辛さが甘みを追跡する。でも追いつけない。まろやかだ。かなりうまい。
 次はビーフ。
 味が混ざらないようにスプーンをよ~く舐めてビーフカレーとご飯。やや辛い。重厚だ。二口目以降はしょっぱい。
 共によく煮込まれている。
 チキンは肉の繊維だけが残る。
 小さい肉がボソッとくるビーフ。バラじゃなくモモ肉? 肩肉?
 トロリと跡形もなくとろけるのが望ましいのに、悪い歯触りだ。
 あっ、脂過多を懸念してのバラ肉以外使用かもしれない。
 「凄くうまかった!」と絶賛のつもりだった序盤。
 塩気やボソッとビーフにより「絶賛」撤回の中盤。
 追加スパイスの唐辛子を入れて汗大量噴出の終盤。
 どうしても再来したいほどじゃない。

 「ごちそうさま」
 「ありがとうございます」
 「チキンの方がおいしかったね」
 「チキンの方がまろやかですね~」
 「ビーフはしょっぱかった」
 「あ~そうですか、ビーフの方が辛くなってます」
 今度はレジを挟んでの会話。遠距離会話が物足りない、じれったい。
 あの至近距離よもう一度!
 至近距離に臨むためだけにもう一度来てもイイ、と密かに思った。

 直後、柳橋連合市場の高松蒲鉾。
 スーパーサンキョーで調達のキリンラガー500ccを呑みつつ店内で練り物6個を喰らう。ハラ一杯。
 その途中で出たスパイシーなゲップ。
 ゲップには塩気を感じず、ステキな香辛料のみ。
 サンキューカレーの白眉は“香り高いゲップ”と決定した。 (2010.9.30)

キッチン・ドン(洋食) ~新潟~

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 2,200円 / 本日のスペシャル、オムライス、ビール / 1人

 いつもは魚ばっかりだからたまには洋食でも食うか。
 いつも日帰りだからたまには旅行気分を味わうか。
 一泊で来た新潟。
 女となら何回も泊まったイタリア軒で初ひとり寝。
 1万円以上するシングルルームがネット予約で4,500円!

 ホワイトソースがムダに沢山かかってるだけの薄くてかたいポークソテー。
 焦げ臭く肉汁ゼロのメンチカツ。
 得体の知れない真っ黒いソースがちょこんとかかっている。メンチカツにはウスターソースをべしゃべしゃかけるのがいい。
 強烈にしょっぱいタレがからんだチキンソテー。
 この3つが一皿に載って“本日のスペシャル”。
 濃いタレやソースを矢鱈とぶっかけるのが洋食と理解しているようだ。
 勘違いも甚だしいぜ。
 オムライス。
 ドミグラソースとホワイトソースが適度にかかり熱々の仕上がり。味もまぁまぁだ。ケチャップの方が好きだけど。
 12~13人しか座れないコの字型カウンターだけの店。
 舞台裏が丸見え。大小10個の底厚2.3mmフライパン。いい光景だ。
 俺のオムライス。
 肉を炒め、メシを炒め、ケチャップをピューッピュ~ッと大量に入れ、別のフライパンで焼いた卵2個で包む。
 俺もやってみたくなった。ご飯3合と卵5個でやるぞ。
 
 「本日のスペシャルとオムライス」
 期待に胸を膨らませ注文した。
 「えっ!? 2つ食べるんですかっっ? ウチ量が多いですよッッッ!」
 ニコリともしねぇババァだ。なんだこの言い方は!
 「スペシャルのライスは要らないから」
 「あ、そうですか!」
 「あとビール。キリンありますか」
 「ウチはサッポロですけどッ!!!」
 カンジ悪いクソ婆だぜ。アタマに来る。
 笑うと損をするとでも思っているのか?
 うんと損をした経験があるの?
 それとも笑う筋肉が退化?
 カンジ悪い方が味にこだわってるように見えてカッコイイとの認識?
 「じゃサッポロ」

 評判の老舗洋食屋らしい。
 インターネットの食べログで調べた。老夫婦二人が40年以上やる店。
 時間をかけた素晴らしいドミグラソース、肉汁じゅわっのヒレカツ、とろけるビーフシチュー…読んでるだけでヨダレが出た。
 「しょっぱい」との記述もあったが「濃厚」と良い方に解釈した。それが間違いだった。
 悔やんでも悔やみきれない!?

 全くのガッカリ。
 うまけりゃ「あまりにも美味しかったんでまた来たよ」と特製牛肉ハンバーグとカツカレーを目指して夕飯に再訪予定だった。
 意気消沈した。
 “筆舌に尽くし難い”焦げ臭さ、しょっぱさだけが残った。
 満足感も料理人に対する尊敬の念も起こらない。
 洋食屋はどこもダメだ。
 有名な日本橋たいめいけん、浅草大宮。街の洋食屋さえも。
 「美味しい洋食はどこだぁ~!」
 叫びたいワタシ。        (2010.2.26)      

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