2011年03月

新三浦(水だき) ~博多~

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  21,000円  / 水炊きコース(8,000円)×2+ビール /  2人

  明治43年(1910年)創業。水炊きの老舗。大きな料亭だ。廊下を歩くと鶏をとことん煮込んだスープの強烈な芳香がただよう。期待大だ。
 博多は4回目なのに水炊きがまだなのは不覚だった。一生の不覚と言ってもいい(?)
  博多には水炊きは2種類ある。
  水だきは白濁スープ。新三浦はこちら。
  水たきはスープが澄んでいる。
  白濁スープはガラを一昼夜グツグツ煮るが、澄んだスープはガラは使わない。

  先ずはささみ刺身。爽やかな旨さはある。
  そしてメイン。
  白く濁ったスープ。柔らかく煮込んだ鹿児島の地鶏。
  最初はスープをソバ猪口くらいの器で呑む。粗塩と青ネギだ。
  見た目とは裏腹にかなりサッパリした、スッと入ってくる味わい。
  とはいうもののやはりコクはある。
  うまい。
  肉はそれ自体の旨みが素晴らしく、固柔らかめの歯応えもまさにピッタリ。
  〆は、御飯に白濁スープをかけてザバザバと掻込む。
  おなかいっぱい、大満足。

  重厚な個室のデッカイ窓のすぐそこは、御笠川。
  そのすぐ先は玄界灘で、ボラがぴょんと跳ねていた。
  ゆったりと時間が流れ、涼しくていい気持ちだ。 *以後1回  (1999.8)

小泉武夫という輩(シャバで気になる事)

 数年前、日経新聞で毎週うまいもの(特に珍味)を紹介。
 あまりにうまそうなので自分で作ったり取り寄せたりした。
 以前やってたテレビ朝日“ニュースステーション”。
 発酵食品の大家としてよく出た。久米宏とのやりとりが面白かった。
 食に対する造詣の深さに感銘を受けた。
 著書も2冊買って読んだ。
 『納豆の快楽』と『食の堕落と日本人』だ。食い入るように読んだ。ますますファンになった。

 そんな頃、群馬県北西部の吾妻地方で県主催の講演会が開催された。
 タイトルは“吾妻地区の農業振興について”。ナマ小泉が見られる。嬉々として聴きに行った。
 そこに登場した小泉武夫なる人物は別人かと思われた。
 テレビで見るのとは大違いの無愛想さ。横柄でさえある。顔中で笑っていたテレビの中のあのヒトは今いずこ?
 しかも講演内容がふるっていた。
 90分の大半をいかに色んなモノを食っているか、どれほど自分が発酵学の権威か、オレほどの喰い道楽はいない、などとジマンのオンパレード。ネタはテレビや新聞や雑誌や本で聞いたことばかり。
 「物凄くうまいモノがありますよ!」などと秘密を暴露する勢いで教えてくれたのは、松尾ジンギスカンのタレ。
 「コレはうまい!色んな料理に使えます」会場からは失笑が漏れていた。
 「発酵食品を毎日食ってるから私は健康だ!」腹の出た太ったカラダで豪語。
 こんな話をとめどなく繰り返し、最後の1分でついに本題に入った。
 「吾妻地方は観光資源に恵まれているのでそれを生かして農業を振興することが大事です! 私はこれから大阪に飛ばなきゃならない。時間がないので質問は受けません!」
 小学生でも分かるような結論をもっともらしく言い放つやいなや、太ったカラダを揺すりながらサッサと壇上から降り、あれよあれよという間に姿を消してしまった。
 「こ、小泉センセイに盛大なる拍手を!」司会者が慌てて遠ざかるコイズミの背中に悲痛な叫びを浴びせていた。
 アメリカの要求にホイホイ従い怒濤の規制緩和をやらかし、日本を殺伐とした格差社会に貶めたのもコイズミ。まったくロクなもんはいない。
 これでギャラをいくらもらうのだろうか。ワタシの貴重な90分を返してくれェ~。

 ファンであった自分を情けなく思い、烈しく悔いた残念な日となった。(2003年頃)

ベーコン釜飯(マサ料理)

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 もう3月も末、今日は山菜と海老で春の天ぷらだ。
 勢い込んでいつもの店でウドとフキノトウをカゴに入れた。
 「タラの芽ある?」馴染みの野菜&果物担当中年店員に訊く。
 「終わっちゃったんですよ~入るのは月曜んなっちゃいます」
 主役のタラの芽がなけりゃ天ぷらは中止だ。フキノトウとウドを戻す。
 代わりに何にしようか。
 刺身を見ても肉のケースを覗いても食指が動かない。買ってあるベーコンともらったキャベツを炒めて食おう。
 バナナだけではレジでカッコ悪いので必要のないデルモンテ・ホールトマト缶2つを加えた。

 家に帰る。急にメシが食いたくなった。ベーコン釜飯だ。釜飯はマサ・スペシャリテ(特別自慢料理)。
 ユニフレーム・ダッチオーブン10インチ。コシヒカリ3合を搗いて磨いでザルに空ける。ベーコンは400gを拍子木切り。
 日本酒を切らしているのでウイスキーだ。ベーコンのフレイバーと合いそうだぜ。醤油とバランタイン・ファイネストと水で2合分。

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 コメをダッチオーブンにザラザラッ。醤油達を入れる。ベーコンをバラバラと撒く。以前は笹がきゴボウを合わせたが、ベーコンの香りを生かすため今回は入れない。
 強火。沸騰。弱火。15分。台所はベーコンと醤油とスコッチウイスキーの芳香に包まれる。歓喜に気を失いかけた。
 最後の仕上げ、お焦げ造り。強火にして耳を鍋に寄せ音を聴きながら1秒2秒3秒…72秒でパチパチ音が最高潮。火を消す。蒸らし5分。ちょっと焦げ臭い。

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 重いフタを開ける。おー良いカンジの色艶。
 右写真は鉄鍋の向こうに、家に持ち込んだ時から1cmも動いていないキャディのフロントグリルとオーナメント。片付けられない症候群?
 ぐいぐい混ぜる。どんぶりに盛る。食った。
 「うまいっ!」
 醤油の味、スコッチの香り、メシのかたさ、ベーコンの醍醐味。
 ベーコンだけのシンプル釜飯なのにこのうまさは驚きだ。すばらしい。ベーコンとウイスキーが相思相愛だったに違いない。日本酒がないから図らずもこんなうまいモンが出来た。

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 2杯目は鍋肌からギギギギとお焦げをはがす。1杯目を食べてる間に蒸れて簡単にはがれる。いい色だ。焦げすぎてない。よかった。ばりばりとイイ歯触り。少し残った。

 夕食時。ハラが減ってない。ビール中瓶だけで済まそうと思った。
 日本TV“青空レストラン”。でっかい羽釜で椎茸釜飯。オレも昼の残りを食いたくなった。
 「うまい!」
 釜飯は炊きたてがうまい。だが冷めたのはご飯にグッと味が染み、すべてが馴染んでまた違ったうまさだ。炊きたてを凌駕するかも。

 熱いのと冷たいの。ふたつのうまさを味わえた本日の釜飯。あ~うまかった。(2011.3.26)

ベーコン賛歌(マサ料理)

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 切ってそのままビールのツマミにしたり、雑煮のダシにしたり、クリームシチューを作ったり、色んな場面で活躍するベーコン。
 ベーコンエッグじゃなくベーコンだけを焼いてご飯のオカズにするぞ!と密かに計画していた。クリームシチュー製作過程の焼いたベーコンがとってもうまかったからだ。

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 ベーコンブロック679gの半分ほどを切って焼いた。弱火でじっくり焼いたが脂があまり出ない。中火にして好い加減に色づいた。皿に盛る。
 せっかく出たベーコンの脂が勿体ない。長ネギを焼いて醤油を垂らした。
 じゃじゃじゃじゃ~!
 キリッと凛々しくかたく炊けた2合のご飯。たくあんも切った。期待に胸膨らむ。
 焼いたベーコンを口に入れた。うまい。ご飯を食べた。ご飯がうまい。

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 3分の1を食べて“どんぶり”にした。
 焼きベーコンと焼いたネギを食べ続けてアゴが疲れた。やっと食べ切った。

 結論。焼いたベーコンはビールのツマミが良い。ご飯のオカズにはあまり適さない。(2011.3.25)

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 昨日のビールは蒸しダコ&ボイル海老で。
 両方外国産だがうまい。歯触り、甘み、歯応え、舌触り、プリプリッぷり、鼻に抜ける香り、絶妙の塩加減。
 これを買うぞ!って決めないで行った魚屋。そこで選んだってことはまさに食いたかったモノ。おいちぃ~。  

月乃家(城下カレイ) ~大分県日出~

  11,000円  / 城下鰈コース+ビール+焼酎 /  1人

  別府で開催の全国大会(ただ出ればいいだけの某会議)出席を終え、鈍行電車で訪問。
  城下鰈(シロシタカレイ)。
  もう、前から食べたくて食べたくてどうしようもなかった! これを食べなきゃ美食家を名乗れない。
  日出城(暘谷城)のすぐ下は海。
  そこは海底から真水が湧き出し良質なプランクトンが多く発生する。
  それを求めてマコガレイ(通称クチボソ)が集まる。
  良いエサを食べて、おいしくてエッチなカラダになる。
  城の下にいるから“城下鰈”。
  別格扱いだ。市場では他の真子鰈の数倍の値がつくらしい。

  役場近くの細い道に“月乃家”はあった。
  間口は狭いが中は広い。歴史ある古い料亭だ。
  個室に通される。
  コースだけのメニュー。
  酢の物、からあげなど7品が出たが、何といっても刺身だ。
  甘み、すごい。
  歯応え、物凄い。
  旨み、ものすごく強い。
  刺身をもっともっと食べたくて追加を頼んだ。叶わなかった。
 白身横綱に推挙しようかな。
  それじゃあトラフグ・シロの立場はどうなる!
  ヒラメやマダイだって、黙っちゃいないぞ!!

 白身横綱推挙に当たり“迷える仔羊”になったキャディのマサさんでした。(1998.11)
 *以後2回

 ある日の東京日本橋吉野鮨本店。
 「城下カレイ食ったけどうまくなかったよ!」
 放言するカウンター3つ右隣の下品な中年オヤジ。
 その日揚がった一番良いモノを適正価格で仕入れ、ウデの良い板前が冴えた包丁で調理する。そんな良い店に行けばサイコーを味わえる。
 安かろう悪かろうなサカナを法外に値切って仕入れ、ウデの悪い板前(シロート?)がテキトーに作ったモノを“日出名物城下カレイ”と臆面もなく称する店もある。それは真の城下カレイに対する冒涜であり、地元や客に対する背信行為だ。そこにしかない“宝”をもっと大事にして欲しい。
 土地の名物を少しでも安く手軽に食べたい。宝を尊敬しないから堪能出来ない。愚かなオッサンだぜ。
 不味かったら黙っていればいいだろう。この的外れな知ったかぶり発言により、美味しく食べた経験のあるヒトを不愉快にさせ、おのれの馬鹿さ加減を披露した。
 カウンターの内外には、アホで愚かで下品な中年オヤジに対する哀れみの雰囲気が満ち溢れていた。

手羽先カレー(マサ料理)

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 カレーを作ると3日連続になり飽きてイヤになる。
 昼には出前のチキンカレーをよく食うが、自分で作るのは年1~2回だ。
 今年もカレーの日がやってきた。
 鶏モモが一番多い。鶏モモと豚モモを挽いてもらって作る挽肉カレーもうまい。今日は以前よくやった手羽先カレーだ。いつも手羽先をそのまま使う。
 NHKきょうの料理で数年前どっかのホテルのシェフが披露した手羽先カレー。
 関節でカットし、身の中にある骨2本をグイッと押し出し、先っぽ&骨2本グループと身に分ける。先っぽと骨でダシを摂り、身はフライパンで香ばしくパリッと焼いて完成したカレーに入れ、ちょっと煮るだけ。肉の食感を楽しむカレーだ。
 身もよ~く煮て味を極限まで引き出したマサ手羽先カレーとどうか?
 今日はホテルシェフスタイルを採用だ。

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 「手羽先3kg!」
 「はい、2kgのが来てますのでそれを1つとあとは1kgでよろしいですか」
 「はい」
 レジのネーチャンとの会話。
 「手羽先でカレー作るで!」
 「え~、肉の代わりに手羽先入れるんですか?」手羽先も肉だぜ。
 「良いダシが出てうまいよ~」
 「でも食べにくくないですか? あ、これ骨抜き?」
 「自分で抜くんだよ」
 「カレーはいいんですか?」
 「もう買ってある」
 別のネーチャン。
 「そのへんは抜かりないですよねェ~」
 「うん」

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 手羽先3,018gは61個。
 出刃で関節をカット。太い方にある骨2本をニュルッと出そうとした。どうやっても出ない。急遽、そのまま煮込むスタイルに変更。こんな時の決断は早い。

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 でかい鍋に入れ、鍋ごと手羽先を洗う。そして水をたっぷり張りネギの青いトコと青森産6片ニンニクの残り4片。

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 煮立てる。物凄いアク。取っても取っても湧き出る。やがて沈静化。味見。あまり味がしない。手羽先を食う。まだかたい。

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 フタをして弱火。計2時間煮込む。呑む。うまい。博多“長野”の水炊きに迫る勢いだ。手羽先を食う。とろりと柔らかい。

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 玉葱5個、セロリ2本、ニンジン1本を半寸胴鍋で炒める。スープを2.2リットル。沸騰、弱火。1個だけあったじゃが芋も。
 煮込んでる間に米をセット。さっき食べたたくあんとお葉漬けで腹一杯なので1.5合だ。

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 まだやることはある。手羽先の解体だ。するりと2本の骨は取れる。先っぽのわずかな皮と肉も逃さない。手は脂とゼラチンでギトギトだ。鍋に入れた。

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 コスモ直火焼きカレールー。中辛、辛口、甘口りんごカレー。火を消して入れる。火をつける。混ぜる。とろみがついた。

 でかい白磁の皿に、生卵で軽く1杯食べた後のご飯を盛る。カレーをかける。
 先ずはメシだけ。うまい。キリッとかたく炊けた南魚沼産コシヒカリ。来たばかりと比べ5ヶ月経ち瑞々しさが薄れた。
 カレーとご飯。
 「まぁうまい」って程度。
 最近カレーのウデが落ちた。
 「うまい!」ってのが出来ない。
 手間を掛けた割にはイマイチだった。今度はシンプルな料理がしたい。(2011.3.19)

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 3日目。
 バターを入れて少し煮詰めた。
  うまい。
 濃度が増してコクが出た。
 色んな旨味が渾然一体となって素晴らしいカレーになった。熟成した。
 カレーに対する自信を取り戻した。
 ほっとした。(2011.3.21)

キャデラック・エルドラド・ビアリッツ(1989年型)

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  伝統のキャデラック・エルドラド。キャディの2ドア・パーソナルクーペだ。
 エルドラドとは“黄金郷”。烈しすぎる名前。素敵だ!
 スタイルが美しい。ランドウトップを持つリアスタイルが特にいい。
  四頭立て馬車を思わせる直立したリアウインドウが凛々しい。
  全長4860mmと小さいのに豪華で存在感がある。
 5500mmもあった70年代のでかいキャディの雰囲気をそのまま凝縮したようだ。
 こんな煌びやかさはベンツにはない。
 鷹揚で、何でも来いってカンジなのに規律みたいなものを持っている。
 現代のCTSクーペも悪くないが余裕のないデザインだ。当時のエルドラドは別格だった。
 だがそう思うのは少数派。日本では見るからに効率的なドイツ製小型スポーツセダンが人気だ。
 俺には全く理解出来ない。機能に裏打ちされないデザイン。美しいムダ。劇画的カッコ良さ。クルマには遊び心が必要なのに。

  初めて外車を買った1988年7月1日。シボレー・カマロだ。
 当時のヤナセはベンツだけでなくGM各車を扱っていた。ポンティアック・ファイアーバード・トランザムやグランダム、ビュイック・リーガル、キャディ各車を嬉々として試乗した。

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 エルドラドには一種独特の雰囲気がある。
  ヤクザっぽい。だがスピードが出ない。
  スピードが出ないのに、キャディらしからぬうるさいエンジン音。
  V8-4500cc155馬力だから仕方ないか。
 一種独特の雰囲気に水を差された。
  残念だ。

 そんな些末なことは気にしないのがアメ車を愛でる資格なのだ。(1988.11 10分)

ベンツS350(2006年型)

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 「左ハンドルですが大丈夫ですか?」
 「 … キャデラックに乗ってますから … 」
 「シートのスイッチおわかりですか?」
 「これでしょ」
 意外と冷静な俺。外車歴17年の俺になんたる態度だ!ヤナセ高崎支店。
  担当のH氏め、何も言ってないな。
 「私は出張で居ないから言っときますよ」と調子だけはいい奴だ。
  グインッとアクセルを踏んでやる。走行距離370kmのおろしたてだ。
 「コルベット発注済みなんですよ。東京まで試乗に行ったし」ジャブをかませてみた。
 「 … あっそうですか、何色をご注文なさったんですか?」
 いきなり顧客ぶりを暴露されて狼狽える初めて見る営業マン。わざとらしい言葉遣いだぜ。
 「17年前からカマロ2台、キャデラック2台乗ってるんですよ」言い放つ!
 「あっ、そうですか ‥‥‥‥‥ 」決まった、俺の勝ち!
 嗚呼、このヒトはユニクロのベージュ色ジーンズにセントジェームス紺白ボーダーシャツと黒コンバースのきわめてカジュアルなイデタチだけど、上得意だったのだ!
  応対を誤った!と反省したのかそれ以降はオレに畏敬の念(?)を抱くに至った。

  素晴らしいハンドリング。低速操舵でしっとり軽くしかもガッシリ感は健在。
 2年前に3日間試したE240はパーキングスピードが異様に重く、それだけで欲しい気持が萎えたものだった。4ドア妖艶クーペCLSから劇的に変化。しっとりしなやか安心感付き。
 この感触が新型Sクラスの白眉だろう。
  CLSとは印象の違う、回すとガラガラうるさい3500cc272馬力エンジン。
  不整路面をいちいち拾う足回り。
  モーターショーで不細工なスタイルもヤナセショールームでは輝いていた。四脚動物のモモの筋肉を思わせるリヤフェンダーのふくらみ。威圧感を取り戻したデカイ顔。
 インテリアもなかなかだ。木目の雰囲気、本格的なアルミ削り出しスイッチ類、クラシックな時計。あふれる高級感。コクピットの広さは平凡。

 俺のキャディ・コンコースに較べれば皆狭くなっちゃうけれど。 (2005.11 10分)

しそわかめⅡ(マサ料理)

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 しそわかめ卵スープ。
 地震により帰宅が遅くなったので飯炊き中止。ウォーキングも中止。
 簡単な食事。卵スープ。
 ただ鍋に湯を沸かし卵2個を溶いて入れた。
 ラーメンどんぶりに盛ってからしそわかめを入れる。
 ワカメが柔らかく広がってうまい。
 とても簡単な食事。なかなかイイぞ。(2011.3.11)

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  しそわかめ卵焼き。
 卵6個を溶いてしそわかめをドサッと入れた。混ぜて焼いた。
 ざっくりと半熟に仕上げる。
 うまい。良い具合の味だ。
 ビールのツマミにしたが、次回はご飯で食いたい。(2011.3.18)

しそわかめ(井上商店) ~萩から取り寄せ~

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 テレビか雑誌か新聞か。何かで見た“しそわかめ”。
 うまそうだ。取り寄せよう。井上商店が良さそうだ。
 HPをお気に入りに入れといた。何度か買おうと思い、その都度止めた。
 深夜2時。風呂上がりにビールを呑み、日本酒も呑んだ。
 発作的に購入した。
 普通のは90g。業務用300g、500g、1kgがかなりお得。3,150円以上で送料(300円)無料。送料を無料にするためムリに3,150円以上にした。術中にハマッたぜ。
 しそわかめ。ソフトふりかけだ。細かい柔らかワカメにシソ、白ごま、カツオ …。
 明日、ご飯2合に合わせよう。待てない。ツマミとして食べてみる。
 「うまい!」
 しょっぱすぎず絶妙の味付け。明日のご飯が楽しみだ。業務用300gだから食べでがあるぞ。(2011.3.9)

 翌日。18時帰宅。
 背広を着たままコメを搗き、磨ぎ、炊飯器に仕掛ける。もちろん石鹸で手を洗ってだ。おもむろに着替える。
 全裸でチンニング(懸垂)。最近68kgもあるから広いグリップだと1度に3回しかできない。由々しき事態だ。
 ビールを呑み、メシが炊けるのを一日千秋の思いで待つ。鶴首して待つ。

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 炊けた。食った。
 「?」うまいが期待した程じゃない。期待が気球ほどに膨らんでいた。膨らみすぎだ。後半はご飯に混ぜた。
 「・」混ぜない方がイイ。
 2日連続ご飯で食おうと予定した。決心が揺らぐ。(2011.3.10)

 ビールのツマミにガンガン食べちゃうしそわかめ。2度目のご飯のオカズ。
 「うまい!」今日はうまい。1袋終わったらまた発注しそうな勢いだ。(2011.3.22)

BMW Z4 2.2i(2005年型)

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  530iに続きZ4も試乗。走行距離3,233kmの2.2iだ。
 尋常でないヤツがノミでぐりぐり削って造りあげたってカンジの凄い造形。日本車にはあり得ないデザイン。エロい。まさにガンメタがぴったりで凄みさえ放つ。
 タイヤと路面が発するガタガタごとごとザラザラ音。
 アクセルをガバッと踏んでも騒音が高まるばかりで加速は貧弱。
 口だけで行動の伴わないヒトみたいだ。2.2iのせいか。
 途中で試乗中止。

 Z4は、すれ違って「カッコいい!」と叫ぶクルマであって、自分が選ぶシロモノではないと思った。(2005.3)

BMW530i(2005年型)

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  来年二月に予定している“キャディ後継車”選定のため、候補グルマを鋭意試乗中の俺。クライスラー300C5.7ヘミとベンツCLS350は味わった。あとはコルベットだ。
  今日はBMW5シリーズ。
 月曜(祝日)のためショールームに人影はない。カウンターに控えめな二十歳のねぇちゃんとセールスの若人。
 おっ、黒のZ4がカッコいい。アタマのおかしい奴がノミで大胆にえぐり取った彫刻のようだ。日本人の感性では表現できないエロいデザイン。
 試したのは530i。特徴的な顔。あまり見かけないプロポーション。低速でスッと切れるアクティブステアリングが売りだ。
 タバコ臭い。17年前に禁煙してから他人のタバコが気になる。
 飲食店は禁煙の店を選びがちだ。特に鮨屋のカウンターでのタバコはサイテー。繊細な鮨の味が破壊されてしまう。タバコの臭い匂いをかいでいたら鮨職人だって感覚が鈍るぞ。
 走行距離5466km。営業部員のクルマ? ヤナセみたいに昨日おろしたのを用意してくれ。
 “シルキースムーズ”と称されるBMW伝統の直列6気筒エンジン。
 滑らか。そして色気たっぷりのエグゾーストノートを奏でる。いい気分だ。
 だがCGテストデータによるとゼロヒャク、ゼロヨン、40-80キロ追越加速すべてで我がキャデラック・コンコースに劣る。最高速243キロ。注目のアクティブステアリングは思ったよりも自然だ。
  走りはとても快感だがこの顔はイマイチ好みじゃなかった。(2005.3)

栃木産イチゴの落胆

 俺はイチゴが大好きでよく食べる。
 1月と2月に博多で食べた“あまおう”はサイコーだった。
 2度の3泊4日旅行中、ホテルニューオータニ博多近くの百旬館や柳橋連合市場で毎日買った。
 福岡産や糸島産の表示。でかくて甘酸っぱく果汁が凄い。「これぞイチゴ!」ってイチゴだ。熊本産“さがほのか”もかなりうまかった。
 群馬に帰っていつもの店。なるべく群馬産を買うよう努めている。
 「おっ」栃木産“とちおとめ”がとてもうまそうだ。
 ヘタもピンと新鮮。真っ赤な大粒の実が「アタシを食べてください」と訴えている。今日は群馬は止めて栃木にするか。
 食後。食べた。うまい。「超」ではなく「まぁ」うまい。
 でかいから「食べた!」って醍醐味はある。このでかさはステキだ。

 「!」
 上の段が胃に収まり、下にあったモノは…。
 同じパックの住人とは似ても似つかぬ小ささ。10分の1の大きさだ。
 信じられない。
 こんなイチゴのパック初めてだ。多少差があるのは商品の常。
 だがこれはちょっと大袈裟に言えば大玉スイカと温州ミカンくらい違う。
 もっと大袈裟ならばベンガル虎と日本猫だ。
 いや、ティラノザウルスとチワワほどの差だ。
 小さいのをひとつ食べた。不味い。残りはゴミ箱に直行した。
 消費者をバカにするにも程がある。
 栃木県の農業生産者は皆こんなにも狡猾なのか?
 それともイチゴ農家がセコいのか?
 たまたま1人だけが悪質なのか?
 「今後、絶対に栃木産イチゴは買わない!」
 そう心に決めた。(2011.2.23)

挽肉親子丼(マサ料理)

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 岐阜で遊びたくてムリに出張を作った12年前。
 群馬から上越新幹線、東海道新幹線。岐阜って字の付いた岐阜羽島かと思ったら名古屋まで行って在来線が良いらしい。
 昼の仕事はサッと片付け、夜は岐阜を堪能した。
 翌日の昼メシは名古屋だ。
 老舗かしわ&鰻料理屋“宮鍵”。ミヤカギだがミヤケンと思っていた。
 親子丼が珠玉の味。初めて食べた挽肉の親子丼。
 大ぶりカットの鶏モモをガブリとやるのが親子丼の醍醐味と考えていた。
 うまさが渾然一体となった挽肉親子丼。素晴らしい。
 これが食べたくてその後何度か名古屋を訪れた。
 他にわさびあえがうまかった。霜降りムネ肉とツンと甘みのある辛い本わさび。塩加減が絶妙だ。
 櫃まぶしは大したことない。宮鍵は鶏に限定しよう。

 昨日作った鶏そぼろを利用して俺も挽肉親子丼だ。
 具がそぼろだからダシではなく水、ミリン、醤油を煮立てる。
 そぼろを入れた。熱くなった。サッサッと混ぜた卵3個投入。
 ざっくり混ぜた。まだ早い。トロトロになった。完成。

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 ラーメンどんぶりに盛った2合メシに、鍋から一気に滑らせる。
 お~見た目は宮鍵に遜色ない。左下にはとろとろ白身がぷるぷる震えているではないか。
 食った。
 うまい! 宮鍵に肉薄してる。
 鶏挽肉の良いところが全部出た味。数多あるどんぶりの中でも最上位ランクだ。素晴らしい。
 ナマ挽肉じゃなく、そぼろだからか?
 宮鍵は生の挽肉か煮たヤツか。名古屋までカクニンに行かねばならない。これで名古屋に行く口実が出来たぞ。
 親子丼だから箸で食った。
 昨日のそぼろ丼はバラバラこぼれるのでスプーン。どんぶりにスプーンは相応しくない。だから昨日はイマイチだった?
  白身はぷるんぷるんだが黄身はややかたい。
 「ちょうどトロトロ」で止めたから余熱で火が入った。次回の反省点だ。


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 挽肉親子丼。
 予想以上の出来映え。マサ・スペシャリテ(特別自慢料理)に加わった。(2011.3.13)

鶏そぼろ(マサ料理)

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 数年前に一度作った鶏そぼろ。
 味見をしながらミリンと醤油をどんどん追加し、冷めたら濃すぎる味になった。今回は良い塩梅にしよう。
 ミリン、醤油、酒、砂糖、生姜しぼり汁、水。これらを自分好みにドバドバ入れればうまいのが出来るだろう。
 一応ネットでレシピを見た。
 調味料はその通りだが材料名にあるのは“鶏ひき肉”や“鶏ミンチ”。
 これが気に食わない。鶏ひき肉ではどの部位をどのくらい使われたか不明だ。脂の具合、肉のかたさがわからない。それに挽肉は表面積が大きいため酸化が早く、味の落ちも早い。
 だから挽肉料理の時はいつもその場で挽いてもらう。モモとムネの割合も好きに出来るし。
 “そぼろ”だからコクが持ち味のモモとサッパリ爽やかなムネを同数にした。

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 「鶏モモ3枚とムネ3枚を挽いてください」
 同じ手間だからどうしても大量になってしまう。
 「はいわかりました」
 おぉ、1,831g(モモ916g、ムネ915g)。凄すぎる。レジのネーチャンの反応が楽しみだ。
 「今日は鶏そぼろ作るぜ!」
 「こんなにたくさん?」
 「うん、同じ手間だからうんと作るんだ」
 「あっはっはっ!」
 こんな会話の予定だった。だがあまり親しくないネーチャンのレジに入ったため、時候のあいさつに終始した。

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 矢床鍋に肉をドサッとあける。左がモモ、右ムネ。
 ボウルに酒、砂糖、ミリン、醤油、生姜しぼり汁、塩コショー、水。高知産根生姜1袋全部使う。

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 ばしゃばしゃっと肉にかけた。おぉ、汁が多い。菜箸でずんずんかき混ぜる。しゃもじに変える。全部ほぐれたら点火。
 米3合をとぐ。
 鶏を混ぜる。沸騰した。アクを取る。中火。混ぜながら煮詰める。ビールを呑む。
 味見。ふんわり優しい味だ。少しずつ煮詰まる。味見を何度もする。良いカンジ。やや甘めがステキだ。かなり煮詰まったところで火を止める。

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 冷ますと本当の味が出るが空っぽの胃袋は待っていられない。メシもあと6分で炊ける。鶴首して待つ。
 お約束の卵かけご飯を軽く1杯。残りの3合メシをどんぶりに盛る。山盛りだ。
 鶏そぼろを載せる。バラバラこぼれる。ご飯が山盛りのせいだ。
 「これでもか、これでもか!」とうんと載せる。食べにくいほど山盛りになった。

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 こぼさないよう、そろりそろりとコタツに運ぶ。
 食った。こぼした。味が優しすぎる。強烈な旨味がない。前回に懲りて薄味にしたせいだ。
 半分しか食えない。

 料理は難しい。(2011.3.12)


 翌日夕飯。馴染んだ。汁は全部吸い込まれ、グッと旨味が増した。
 メシは食わずビールのつまみ。(2011.3.13)

かない亭(カツ丼) ~群馬県長野原~

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 680円 / カツ丼 / 1人

 やんばダムで話題になった群馬県長野原町。
 草津温泉に向かう国道沿いに“かない亭”はある。焼肉屋だがでっかいカツ丼で有名だ。
 「かない亭に行く」と言うと
 「カツ丼ですか?」って答えが必ず返ってくる程だ。
 11時10分前に到着。クルマの中で待っているとすぐに札を営業中にして会釈してくれた。おぉカンジ良い~。5年ぶり2度目の訪問。

 「いらっしゃいませぇ~
 「カツ丼2つください」出張中だから職場の者と一緒だ。
 「は~い
 おぉ、けだるい雰囲気がイイぞ。娘さんかな? 嫁さん? 30歳位のネーサンだ。
 来た。でかい。
 「でかいねぇ~
 「ウフフ
 おっ、いいねぇ~この退廃的ムード。マスク着用だから顔の全貌は顕れない。

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 先ずは味噌汁。
 甘めの味噌にワカメ、ネギ、豆腐。ちょっとぬるいが重厚感があって美味しい。味噌の舌触りがイイぜ。ダシは主張しない。味噌のうまさが際立つ。
 カツ。肉だけで厚さ2cmある。
 ガブリ。うまい。旨味の強い肉だ。
 だが味にバランスを欠いている。下味の塩コショーがしてないのだ。肉は塩コショーにより本領を発揮する。だから肉の実力を出し切っていない。
 それを補うかのように丼ツユはしょっぱい。卵もややかたい。
 肉に強めの塩コショーをして揚げ、丼ツユを甘くする。それが食べた瞬間も後味も両方うまい、と思う。
 メシが見えないからでかい2切れを皿に移す。玉葱と卵とご飯をガバッ。ご飯を食えばしょっぱい丼ツユも良い具合だ。
 かなり良い豚肉を使っている。
 噛んだ時、歯がスッと肉に入る。ステキだ。肉汁ジュワッと良い揚げ具合。
 すぐにはがれる衣は疑問符だ。
 無言で食べ進む。250gかな。途中で強いスジにぶち当たる。強い旨味と強いスジは肩ロースの所以だ。
 背ロースは焼肉メニューに出すので、カツには肩ロースを登場させるのかもしれない。
 後半は汗。ナイアガラでなく華厳の滝クラス。鼻も出た。ジバンシーの紫色ハンカチにくっついた。

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 7分で食べた。ご飯が少ないから楽勝だ。
 難点はあるがマンゾク。退廃的ネーチャンも気に入った。これで680円は安い!

 「美味しかったァ~
 「ぁりがとうございますぅ
 「7分で食べちゃったッ」
 「…、食べ切れましたか?」
 「7分で食べたよ
 「えっスゴイ
 一瞬見開いた小ぶりな目が色っぽい。表現力に満ちあふれた瞳。垣間見せた艶っぽさ。パッと表れそして消えた。
 「肉は何グラムくらいあるんですか?」
 「・・300ぐらいです」
 300gのカツ丼とは凄い。一拍おいて300と言ったのはどうしてだろぅ。

 ボリュームのカツ丼と退廃ムード。また行きたいぜ。
 3時間後、舌の先端をいきなり襲う“名残のしょっぱさ”。(2011.3.15) 

新宿 中村屋 本店(カレー) ~新宿~

  1,869円 / インドカリー+生ビールM /  1人

  うまい!
  辛さがちょうど良く、香辛料の効きが素晴らしい。
  ゴロッとした骨付き鶏ぶつ切り肉はホロリと骨から離れるほどよ~く煮込まれ、ピカピカ輝くルーはご飯とからんでまことに良い具合だ。
  オレの好きなジャガイモが一片、嬉しい。
  ゲップがまたうまい。
 全然しつこくなく胃から香辛料の香りが鼻に抜ける。爽やかでさえある! 
 こんなにゲップの美味しいカレーは初めてだ。もっとゲップが出ればいいな。
  半分まで食べ進んだら汗の洪水。やっぱり辛かった。
 浮世絵柄のハンカチはびしょびしょ。ポケットに入れたら太腿にまで浸みた。
  薬味は4種。
 きゅうりのピクルス、らっきょう漬け、タマネギの辛いヤツ(唐辛子味)、柚子味噌みたいなもの。ピクルスがうまい。
  他にはヨーグルトをたくさん使ったコールマンカリーやシーフード野菜ミックスカリーがあり中華もある。2階のルパとかいう気楽な食堂。
  最近カレー漬けなのはどういう訳だ? 
 高知徳島ロングドライブでは3日連続昼メシにカツカレー。
  年1回しか食べないオレにしては驚異的だ。
  体調の変化か。心境が変わったのだろうか。
  今日も“つな八”の天ぷらと思っていたが直前になって“中村屋”のカリーに。
  謎の多い今日この頃ではある。
  その後すぐに新幹線でビールと崎陽軒のシウマイ弁当。
 シウマイ5個、唐揚げ1個、筍煮付け、マグロ照り焼き他。もちろんシウマイはうまいがメシはもっと美味しい。メシが肉汁も脂もすべて吸収して胃にもたれない。
 「うまい旨い」と言いながら後半はやっとのことで食べきった。カレーライス直後のせいかもしれない。
 そんな行動に出るのも謎と言えば謎だ。(2003.3)

ベーコン・クリームシチュー(マサ料理)

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 “コスモ直火焼銀のクリームシチュールー”
 このルーを使うとうまいのが出来る。鶏モモ、玉葱、じゃが芋が定番。カキを入れることもある。今回は鶏モモを入れずベーコンを主役に据えた。
 職場で昼メシ出前に毎日チキンカレー。先日は家で鶏唐揚げをやった。趣向を変えたかった。
 ベーコンブロック638g、玉葱2個、じゃが芋10個。
 昨秋、8kgもらった後に10kg買った群馬県嬬恋産じゃが芋“わせシロ”。男爵以上にホクホクしてうまいイモだ。早く食わないと芽が出ちゃう、と強迫観念に駆られていた。これで食べきれる。
 あっ、油がない。サラダ油は使い切った。天ぷら油も先日の鶏唐揚げでその使命を終え廃棄した。脂の層が小さいベーコン。うまく焼けるか。

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 分厚くカットしたベーコンを直径24cm矢床鍋に並べる。
 プロが使ってるのを見てカッコイイから買った矢床鍋(やっとこなべ)。道具を本格的にするとウデが上がった気がする。ペンチみたいな矢床で挟んで使う。鍋だけで4,700円もした。
 弱火では脂が出ない。中火でこびりつく。何とか焼けた。食う。うまい。焼かずに食ってうまかったがそれ以上だ。いつかご飯3合のオカズにするぞ。
 玉葱。炒める。水900cc。沸騰。弱火。煮込む。
 じゃが芋の皮むき。10個は難儀だ。2個に発芽。厚く皮を剥く。早く食べたいから薄く切る。鍋に投入。
 イモが柔らかくなった。火を止め、ルー。火をつけ混ぜる。とろみがついた。味見。しょっぱい。
 湯をあと100cc。まだしょっぱい。さらに100cc。規定の1リットル+100ccだ。
 鶏肉と違い塩の効いたベーコンだからそうなった。完成。

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 ビール。ノドに効く~。
 クリームシチューを食う。
 うまいッ! ルーのコクが適度ですばらしい。ハウスクリームシチューは脂(油)が強い。
 甘い玉葱、ホクホクと旨味充分なじゃが芋。
 分厚いベーコンが凄い。脂は甘く柔らかく、赤身はちょうど良い歯応え。すばらしい味わいに舌は陶酔する。分厚いから(ちょっと大袈裟に言えば)ステーキを食ってるみたいだ。
 深夜、入浴中に突然「エクストラバージンオリーブ油が残ってた!」と気づいた。

 チキン・クリームシチューよりうまい。
 ベーコン恐るべし。(2011.3.7)

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 翌日。うまい。でかいラーメンどんぶりでたくさん食べた。(2011.3.8)

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 3日目。サイコー。
 じゃが芋と玉葱が一部溶けて濃度が増した。色も付いた。濃縮された味だ。
 形あるじゃが芋には味がグッと染みて素晴らしい。
 とても柔らかくなったベーコンはスモークの香りが強くなった。不思議だ。
 こんなにうまければ又やりたいが、春はすぐそこ。これは冬料理。来シーズンまで温存しよう~。(2011.3.9)

トイズベーカリー(パン屋) ~群馬県中之条~

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        (美人女主人、順ちゃん

 10年前、職場のすぐ前にあったトイズベーカリー。
 歩いて30秒。2年間、昼に毎日買った。“1週間に10日”行った。それ程ご執心だった。
 チーズフランス。
 かたいチーズと柔らかいチーズが入ったフランスパン。味わいの違いを楽しめる。11時に焼きたてを買う。凄くうまい。だがもっとうまいのは“冷めたて”だ。すべてが馴染んでサイコーのうまさを発揮する。
 売り切れそうになると俺のためにモモちゃんが取って置いてくれた。
 カツサンド。
 ボリューム。柔らか食パン、サクッとロースカツ、千切りキャベツ。酸っぱ辛い濃厚ソースがパンとカツとキャベツを蜜月関係にさせる。

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 ロングウインナー。
 長さ40cmのフランスパン。端から端まで1本の長い粗挽きウインナーソーセージ入り。粒マスタードが効いている。
 これを長いまんまプロレスラー張りにバリバリかぶりつく。豪快この上ない。パリッとフランスパン、肉汁たっぷり旨味充分ソーセージ。それぞれの歯触りを楽しむ。傑作だ。

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 ハンバーガー。
 厚さ1.5cmのハンバーグがグッと挟まっている。ゆで卵の薄切り、濃いめのソース。芥子が良いアクセント。レタスが爽やかだ。
 ハンバーガーばかり3個食ったら「凄いんねぇ~」と職場のネーチャン(年増ネーサン)に笑われた。
 焼きカレーパン。
 コクのあるカレー。スパイスが効いている。揚げないからサッパリだ。上に載ったパン粉はバラバラ落ちて邪魔になる。無用の長物だ。

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 雑穀パンのサンドイッチ。
 やや塩味が強い。トマト、きゅうり、レタス、ハム、卵。人工的でなく、自然のしっとり感に好感が持てる。
 うまいパンが目白押しだ。
 ピザトーストもうまかった。厚切り食パン斜め半分にたっぷりのチーズ。11:55に行く。熱々、濃厚。

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  食パンもサイコ~だ。1斤189円。北海道産小麦を使い丹精込めて焼く。
 柔らか温ったか、ミミはパリッ。塩味最適チョーうまい。重厚感がある。11時に焼ける。焼きたては得も言われぬうまさ。
 2斤買って帰り、6枚切り1斤はその日のうちに柔らかいのを食べる。
 先ず2枚は何も付けない。パンそのものを繊細に、奥深く堪能する。4枚にバター、マヨネーズ、マスタード、トマト、きゅうり、ハム、コンビーフ、ベーコンなどと。
 翌日は4枚切りを魚焼きグリルでトースト。表面サクッ、内側しっとり。
 バター、マヨ、ニンニク、コンビーフ、ケチャップ …。
 圧巻はバター。1cmに切ったヤツを3切れ載せる。焼けたパンに触れた部分は溶け、上部は冷たいまま。コントラストが素晴らしい。

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  トレーとトングを持ってパンを物色。
 あれもコレも欲しくなる。4~5個載せてしまう。そして1,029円とか1,102円となる。
 食堂で定食やどんぶり物を食うより高い。食いすぎてこう言う。
 「腹一杯だぁ!しばらくパン食いたくねぇ~」お約束のセリフだ。

 今は移転して違う場所にある。
 オレも転勤した。でも舌があの味を欲する。買いに行く。変わらぬうまさに舌は歓喜する。
 チーズフランスを止めて久しい。ピザトーストもなくなった。カツサンドも見かけない。お気に入りが3つ減った。残念極まりない。
 原料高騰の折、値上げしてもイイから変わらぬうまさを守ってくれ。
 そして喰い道楽のオレを楽しませてくれ。(2000.4~)

アランドロン・サムライ(オードトワレ)

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 世紀の二枚目俳優アラン・ドロン。世界一だった。
 若いネーチャンにアラン・ドロンを尋ねる。
 「え~知らなァ~い」
 あんな有名なオトコを知らないとは! 隔世の感がある。
 そんな凄いヤツが三船敏郎をイメージして作ったと言われる“サムライ”。
 ネットで買った。1万円が1,500円。なぜこんなに安いんだ。セクシーじゃなく甘いだけの香りだろうが、一度使ってみたい。
 シュッシュッシュッシュッシュッ。左脇下に5回、右に5回。
 おぉ、良い香りだ。甘いがセクシーでもある。ヨーロッパ物だから懸念したがちゃんと夜まで香っていた。しかもラストはかなりセクシーだ。気に入ったぜ。
 侍。刀を華麗に操る強く荒々しい男のイメージ。
 サムライ。侍とは似ても似つかぬ甘~い香り。強い侍の中に潜む繊細な部分。これをアラン・ドロンがサムライとして表現したのか。

 躊躇しないで興味ある香りはどんどん試そう。
 香りに限らずイイ物は見つけたらすぐ確保する。
 「この次でいいや」と次回行くとないことが多い。せっかくの“邂逅”を重視しなかった結果だ。
 アランドロン・サムライ。思わぬ掘り出し物に喜んだ。

 最近、クリーニング屋が来ない。ワイシャツがなくなってきた。ワイシャツは皆オーダー。首が太いから既製品は合わない。首を45cmにすると胴がブカブカになってしまう。
 30枚くらいあるが底をついた。そこで禁じ手の2日着用。3日前に着た白地に細い紺ストライプのクレリックを引っ張り出した。匂いをかぐ。
 「!」床屋の匂いだ。アランドロン・サムライの後味は良くない。
 ムスクは甘くセクシーな香りが漂う。
 強烈にスパイスが残るセックスアピール・フォーメン。
 何日経っても素晴らしいのがアラミスだ。

 考えさせられたサムライではあった。(2011.2~)

 昨日のM8.8の大惨事。
 テレビ局によってはアナウンサーや解説者が背広に真新しいヘルメットを被って喋っている。わざとらしく違和感を感じる。アナウンサーの後ろで慌ただしく働く人達は誰もヘルメットを着用していない。
 総理や官房長官が新品の作業着を着て会見するのも異様だ。現場に行かず、安全な場所に居るのだから普段通りの背広姿が自然だと思う。
 変な演出をしないでもらいたい。(2011.3.12)

ジョーバン・セックスアピール・フォーメン(オーデコロン)

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 ステキな名前の香りを発見した。これを見つけて買わなければオトコじゃない。
 買った。つけた。セクシーだ。名は体を表す。
 セクシーだが強すぎるスパイス。調べるとパチョリって香辛料入り。何日経っても服にパチョリだけが残り、強烈さにアタマがくらくらする。
 これに慣れた頃、瓶にわずかに残るムスク・フォーメンを嗅いだ。少しの違和感。甘すぎる。やはり慣れが嗅覚を支配する。恐ろしい事だ。
 いかなる基準からしてもこれは香辛料が強烈すぎる。
 半年経って1瓶終わった。イヤだとは思うが欲しい気もする。“怖い物見たさ”だ。
 買おうとしてネットを見る。在庫切れだ。
 ムスクに戻した。ホッとした。(2010.2~7)

ジョーバン・ムスク・フォーメン(オーデコロン)

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 体質が変わったせいかアラミスに脇の下がかぶれた。長年愛用したアラミスを泣く泣く諦めた。次は何か?
 ブラザー・コーンがTVで言ってた“ジョーバン・ムスク”。
 昔からムスクには関心があった。若い頃、銀座ソニービル(ソニープラザ?)で嗅いだムスクの香り。ずっと鼻腔に残っていた。
 ネットで買った。6,500円が1,200円。安い。シュッシュッとやった。
 おぉ、得も言われぬセクシーな香り。いっぺんで気に入った。しばらく慣れてからアラミスを嗅いだ。違和感がある。
 ひとつの香りを気に入って慣れると、他のモノをヘンに感じるのだ。

 香りはパンの味に似ている。
 サラリーマンに付き物の転勤により、昼メシに馴染んだパン屋の味と別れを告げる。凄くうまかったのに、と残念な気持ちだ。
 新任地で新たな店を味わう。最初に受けるのは違和感だ。だが慣れるとそれが最良の味になる。
 チャンスがあって以前の店でパンを食べる。「?」と思う。
 慣れ親しみ、馴染んだモノを一番と思うのか?
 人間に備わった適応能力の為せるワザなのか?
 舌も鼻も人間の器官の一部。なるほど。納得したぜ。

 ジョーバン・ムスク・フォーメン。
 まさにオレの香りを発見したぞ。(2009.7~2010.1 2010.8~2011.1)

アラミス(オードトワレ)

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 品があってセクシーな素晴らしい香り。
 アラミス。
エス・テ・ローダーの男性化粧品だ。
 遠い昔。1年間の浪人生活から解放され、晴れて大学生になった19歳の春。
 梅田晴夫著『男の一流品199の知識』に感動的な一文。
 「昔はマリリン・モンローがシャネルの5番を着て寝たが、今はロバート・レッドフォードがアラミスを着て寝る時代だ」
 おぉ、そりゃ凄い!
 さっそくデパートで買い求めた。強烈な艶やかさ。こんな素晴らしい香りがシャバにあったのか?
 俺は度肝を抜かれた。以来、香りに夢中になった。
 マックスファクター・ジェット、レブロン・ブラッジィ、タバック、ダンヒル・ブレンド30、ムッシュ・ロシャス、ゲラン・プール・オム、イヴ・サンローラン、アラミス900、アラミス・デヴィン、シャネル・エゴイスト、ラルフ・ローレン …。
 強い男っぽいセクシーな香りが夜まで持続するアメリカ物。どこか女っぽい儚い香りのヨーロッパ。
 アメ車とヨーロッパ車もずいぶん違う。
 シャネル・エゴイストだけはアメリカナイズされた強烈なシロモノだった。
 色んな香りに浮気しては必ずアラミスに戻る。惚れているけどつい他の女の夢をみちゃうのは男のサガか。

 何十年も愛用したアラミス。
 朝、掌に受け、脇下と臍下陰毛にパンパンとはたく。その手でハンドルを握るからドアを開ければステキな香りに包まれる。
 新潟三越ミスタージュンコ売場社長I氏に最初のカマロを売った。6年9ヶ月乗った1988年型だ。
 「青木さん、半年経ってもカマロのハンドルからアラミスが香りますよ~」
 アラミスとはそんな凄い香りなのだ。
 50万で売った。50万といっても現金ではなく、ミスタージュンコの背広やネクタイなどの現物だ。20万回収しただけでヤツは店をたたみどこかへ行ってしまった。オレの30マンを返してくれェ~~~。

 何十年も愛用したのに最近、脇の下がかぶれる。なぜだ?
 食品添加物や合成界面活性剤を極力避けるこの頃。体質が変わったのか?
 アラミスの輸入元に問い糾した。アラミスお客様センター(?)Tさんの対応は誠意あるものだった。
 脇下のかぶれはどうしても改善されない。泣く泣くアラミスを諦めた。

 こうして永年に渡る“アラミスとの蜜月”は終演した。(2009.5)

鶏唐揚げ(マサ料理)

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 「鶏唐揚げが食いたい!」と切実に思う時がある。だが
 「今は冬、カキフライの季節」とか
 「春はタラの芽、ふきのとう、ウド等春野菜の天ぷらだ」だの
 「夏だから鮎をフライや天ぷらに」だったり
 「秋と言ったら松茸やサンマの天ぷらだぜ」
 と天の声がして鶏唐揚げのチャンスを与えてくれない。
 一年中あるモノは季節物に優先され、陽の目を見ることが出来ない。
 特に冬は、カキフライ大好きオトコの俺にとって鶏の「と」の字も出ない。
 ところが昨シーズンあれほど食べたカキフライが今シーズンはたった2回で「もういいや」となった。フライ以外の料理も含め319個食べた昨シーズン。
 今年は何故かカキへの執着を感じない。まだ166個。昨年ほど美味しく感じないのだ。昨年の食べ過ぎか。暑すぎる夏でカキが疲れたか。

 そのおかげで鶏に出番が回ってきた。
 昨年5月。NHKきょうの料理で土井善晴がやった“骨付き鶏唐揚げ”。冷たい油からやるのがポイントだ。その通りやろうと思った。
 いつもの店。鶏丸ごと1羽は冷凍しかない。火木土に入荷するから注文すればナマがOKとのこと。
 そこでいつもの骨なしモモ唐揚げに変更した。一度唐揚げモードに入ると変更が利かない一本気なオレ。
 3枚810g。スジをカットし1枚を7つに切る。21個を塩コショー、おろし生姜、おろしニンニク2片、酒、砂糖、醤油。

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 ぐりぐり混ぜる。水分はやがて肉に吸い込まれる。味見した。しょっぱめでイイぞ。
 ウォーキングマシーン部屋歩きの30分寝かせる。
 風呂がぬるかったので長湯をし、その後チンニング(懸垂)と冷えたクラシックラガー。結局50分漬けた。
 天ぷらとカキフライをやって汚れた油。唐揚げはいつも油の残務整理だ。
 道具は砲金鍋ではなくダッチオーブン。釜飯続きの油分を失った鍋肌復活を兼ねての登用だ。
 50分経って水分が出てきた。またぐりぐり混ぜる。肉に吸い込まれた。
 ボウルに片栗粉をあけ、ひとつひとつ丁寧にまとわせる。片栗粉を何度も追加しながら。
 ダマになった片栗粉を油に入れてみる。
 じゃ~~~っ。183度だ!?

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 「全部入れてやろう」と目論み、次々に油の海に泳がせる。
 21個中12個で止める。分厚い鉄鍋だから目一杯入れても油温が下がらない。具合が良いぞ。
 表面がかたくなった。混ぜる。パチパチ言い出したら油の海から救出だ。2本目のビール。唐揚げ。
 「うまい!」濃いめの味つけが泣かせるぜ。ニンニクと生姜が絶妙だ。最近はショウガのみだったので相乗効果のうまさに驚いた。
 塩と醤油がちょうど良い。ひとつまみの砂糖が味に奥深さを加えた。砂糖は偉大だ。
 2度目の9個で全部揚げた。コタツじゃなくガスコンロ前でガンガン喰らう。

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 21個中3個残った。18個700gも食べたのだ。肉や魚は600gが適量(限界)のオレ。100g更新。偉いぞマサさん!

 1時間経った。
 胃もたれは全くない。売ってるモノと違って添加物一切なしだから。舌の奥両サイドにコショーの面影。グリッグリッとミルを20回かいた。
 最後に予期せぬ登場をした黒コショーは、主役の鶏モモに肉薄する風格に満ちていた。
  2時間経過。
 舌の奥がぶっとくなった。20回のゴリゴリで黒コショーが効き過ぎたか?
 3時間後。
 ニンニクのゲップ。胃もたれ。やはり700gは多かった。(2011.3.5)

 翌日。キッチンペーパーに包んでポリ袋に入れた唐揚げを冷蔵庫から出し、袋を破り新たなキッチンペーパーに載せラップをしないで1分30秒チン。
 「うまい!」
 パリッと感はやや弱まったが凄くうまい。揚げたてよりイイかも!
 でもそれは18個ではなく3個だからだ。
 3個中2個にキューピーマヨネーズ。また一興。(2011.3.6)

ホタテ缶炒飯(マサ料理)

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 チャーハンは久々だ。基本はネギと卵。これが一番好き。
 +桜えび、ブラックタイガー、コンビーフ、カニ缶、ニンニク、挽肉、ロースハム、ボロニアソーセージ、アジ干物、サバ文化干し、甘塩鮭、カレー粉、玉葱、椎茸、アスパラガス等を加えるのもまた一興。ベーコンは脂が重いからパラリ感が弱まる。
 今日はホタテ缶。コンビーフの予定を、初のホタテ缶に変更した。
 昨日4合炊いた。うち2合を博多柳橋連合市場の“中弥”で買った明太子で炊きたてを食った。今日チャーハンをやりたいから4合炊いておいた。俺にしては用意周到だぜ。

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 山田工業所製打ち出し北京鍋(直径36cm)を空焼き。
 冷蔵庫から出した昨日のご飯約2合をチンする6分間、ギンギンに熱くする。
 一旦火を消しサラダ油。白い煙が上がる。ぐるりと油を回す。
 火をつけ、溶いた卵3個をじゃーっ。間髪を入れずチンした熱々ご飯。鉄製お玉でご飯の固まりを重みを利用して潰し、混ぜる。
 「卵を入れてすぐご飯!」は数年前に周富徳が初めてTVで教えてくれた。これにより家庭で作るチャーハンは飛躍的にうまくなった。ありがとう周さん。
 煽る。鍋がデカいから重くて片手じゃ煽れない。小さいタオルを巻いて両手で煽る。30回。すでにパラパラ気味。お玉で混ぜる。煽る。
 突然プ~ンと卵の香り。
 この時がネギと塩コショーのタイミングだ(と俺は思う)。小さく切ったネギ1本は鍋肌で焼いてから混ぜる。煽る。
 そしてホタテ缶。缶汁はチュ~ッと呑んだ。カニ缶の汁を入れたらパラパラ感が損なわれた経験を生かした。ちゃんと学習している。
 貝柱7個中2個を食った。本体より汁がうまい。味が汁に流れ出たカンジだ。味の弱い貝柱を入れてもチャーハンのうまさが飛躍的に上昇するか、危惧の念を抱く。
 これも鍋肌経由。混ぜる。煽る。完成間近。最後に醤油をタラ~リ。混ぜる。煽る。出来た。青磁皿に盛る。

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 ビールを呑む。チャーハンを喰らう。うまい。絶妙の塩加減。
 パラパラ。しかもふんわり。ご飯1粒1粒を卵と油が完璧にコーティング。火と油で蹂躙したのに、コシヒカリはちゃんとご飯のうまさを遺憾なく発揮していた。
 久々なのに凄い出来映えだ。100回以上に及ぶ両手を駆使した空高く舞い上がる“煽り”が奏功。
 チンニング(懸垂)、クランチ(腹筋)、ウォーキングで鍛えたカラダはこのためだったのか?
 
 ホタテ缶を加えてほのかな旨味が増した。やはり期待した強烈な旨味は訪れなかった。ネギが素晴らしいアクセント。
 怒濤の勢いで食べ切った。あ~うまかった。ホタテの絶妙に甘い後味。ステキだ。
 でかい皿に盛ると皿に面したトコは冷めてしまう。温めるべきだ。

 美味しいチャーハンを食べるとシアワセな気分になる。(2011.3.4)

カステリアンルーム(ホテルバー) ~ホテルニューオータニ博多~

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 数年前の夏。
 シルクの“ふくわうち”ムラサキ系和柄アロハ、アイボリー半ズボン、ハワイアナス白地にピンクのハート柄ビーサンを左足に、右足には黒地にピンクの粋な(?)スタイル。こんなイデタチで女とバーに向かう。入口で立ちはだかる黒服。
 「ビーサンはちょっと」
 「あっそう」
 まったく同じスタイル(ビーサンの色は左右逆)の昨夏はすんなり入店できた。
 今年はなぜダメなのか? 何月何日から方針変更したのか? 東京の一流ホテルでさえOKなのにここはそんなに格調高いのか?
 翌日、さっそく支配人に手紙をしたためフロントに渡す。
 夕方、責任者2人と話合いが持たれた。
 「ドレスコードは決まっているが運用者によってバラツキがあった」ことを謝罪され、和解した。
 誠意ある対応だった。4年半27回、博多に行けばニューオータニばかりだ。

 バーテンダー達とも顔見知りだ。
 シェーカーを振る姿にそれぞれ特徴がある。目付き、目ヂカラ、視線の角度、振りの大きさ、カラダのリズム、強さ、回数、カッコ良さ、おもろさ …。
 一番面白いのがO氏だ。自己陶酔極まり、イッた目になる。
 オートバイが好きで最近ブガッティを買ったらしい。いきなりケータイの待受画面を見せられてしまった。俺はクルマは好きだけどオートバイには興味がない。
 あっ、オレもクルマの写真を誰彼かまわず見せて関心のないヒトにそう思われていたのかも?

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 もっと若いバーテンダーが、前回からダイキリに脚がスーッと伸びた粋なグラスを使う。
 オーストリア“リーデル”。何用グラスか忘れちゃった。グラスがステキだとさらに美味しくなる。
 俺も家でリーデルのブルゴーニュ、ボルドー、フルートグラスを使っている。
 一番好きなダイキリ。
 フレッシュライムを使うか? ライムジュースか? フレッシュレモンで代用か? レモンジュースか? 砂糖の量は? シェイクの仕方は?
 ビミョーな違いが仕上がりに大きく影響する。とても興味深いカクテルだ。ホテルごとの味を楽しむのが面白い。
 ずいぶん前の新潟イタリア軒“バー・ゴンドリーナ”のダイキリが酸味と甘みの具合が絶妙だった。もうバーテンダーは変わっているだろうなァ~。

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 「明朝早いから今日は呑まない」博多のネーチャン用ブルーベリー主体ノンアルコール。ちょっと飲んだら甘酸っぱくて凄くうまい。

 バランタイン30年を棚に見付けた。
 「芳醇で、凝縮されて、舌に載せると最上級のベルベットのようになかなか舌の上から去ろうとしないね」
 素晴らしさと味蕾の確かさを吹聴する。
 「ご自分で買われたのですか?」
 「うん」
 並行輸入で25,000円(正規品8万)のバランタイン30年は1杯9,000円。
 平行モノで13万のコニャック最高峰レミーマルタン・ルイ13世は1杯2万。
 その値段に驚く博多ネーチャン。驚き方がカワユイ

 静かな雰囲気のホテルバーは大好きだ。スカイラウンジより重厚なメインバーがイイ。
 ぎゃーぎゃー騒ぐ二次会グループや、異様にテンションの高い酔っぱらい女や、「高速で200キロ出した」などと口角泡を飛ばしてチャチな自慢をする男客が居なければだが …。(2011.1.21)

ジャガーXF 3.0ラグジュアリー(2008年型)

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 先週もその前も眠さに負けた新型ジャガーXF試乗。
 三種あるうち中間サイズSタイプの後継モデルだ。優雅でスポーティでシックなジャガーの伝統を破壊した意欲作!? 端正なインテリアはステキだ。
 現代風なクールな色気を醸す。画期的と言っていい。だが写真で見る限り顔はブス。グリルの形はヘンだしヘッドランプの形状も醜い。
 ジャガー群馬前橋(ハンユウオート)の駐車場にコルベットをケツから突っ込む。ブラックスーツの若いセールスがニコニコしながら誘導する。
 「コンニチハ。いらっしゃいませ。コルベットC6ですね。カッコイイですね
 褒められるとうんと嬉しいオレ
 「ありがとう。おっXFだね」
 格好いい。写真よりずっとイイ。ボンネットが長く、とんがってスラントしている。クーペのような全身。水色が爽やかだ。
 ショールームにはグラマーな白。隣の“旗艦XJ”がひどく古臭く見える。
 センターコンソールのスタートボタンを押す。
 音もなくダイヤル式ドライブセレクターがせり上がる。今までになかった発想だ。同時にエアコン吹出口が静かに回転して口を開ける。
 儀式はもう始まっているのだ。男心(女心)をくすぐる憎いもてなし。
 道路に出る5mだけで、軽やかなステアリングとなめらかな乗り味が分かる。
 「あっりがとうございます。色んな車に乗ってるからすぐ分かるんですね」
 明るく元気の良い若人だ。ややお世辞が強いが…。
 踏めばサラリと速い。ボンネット先端が低くて見えない。ステアリングはかなり敏感で感じ過ぎる女のようだ。
 とにかく滑らか。この味はキャディCTSに似て、しなやかさでは凌駕する。力強さはCTSだ。
 ジャガーはイギリスの伝統そのもの。由緒あるブランド。
 深い。新型をこの手で運転して大人の魅力を肌で感じた。クルマはパワーだけじゃないのだ。味わいが大事。
 シックな高級ホテル、オークラ東京のオーキッドバーが“バーの中のバー”であるように、ジャガーは“クルマの中のクルマ”と言える(大絶賛!)。(2008.6.15)       

 6日ぶりダッジの店。クライスラー300cに乗ってチャージャーの片鱗を味わおう。まぁまぁ速い。足回りグニャ。ステアリング不正確。XF直後じゃ色褪せる。
 コルベット査定3,500千円。2年で半値以下? アタマ来た。ふざけるにも程があるぞ。
 ダッヂ・チャージャーへの憧憬は瞬時に消え、百年の恋も冷めた。(2008.6.15)

けんちん汁(マサ料理)

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 今冬の大鍋料理第三弾。
 第一弾は肉じゃが、第二弾がおでんだった。筑前煮もやろうとするけど、いつもやる前に春が来てしまう。
 いよいよけんちん汁の登場だ。
 根菜類をイヤというほど味わえる。おでんと同様、日を追うごとにうまくなる。
 だが材料を刻むのが大変だ。
 大根。皮を剥かずに小さく切る。3日目4日目の大根はサイコーにうまい。
 ゴボウも皮付き。包丁の峰でゴリゴリやらず、スポンジの荒い方でズリズリする。そのままだと香りが強すぎるので水に放つ。
 里芋の皮剥きは難儀する。何度やってもこの作業は好きになれない。
 生芋コンニャク。手触りがエッチっぽい。下ゆで不要、とあるので切っただけ。
 レンコン。独特の食感がイイねぇ~。ピーラーで皮を剥き、滑らないようにザクッザクッとカット。
 大好きなあぶらげも入れる。うんと旨味を出してくれ。
 豆腐も。
 ニンジンは嫌いだから入れない。彩りは良いが嫌いなのだ。
 乾し椎茸をダシにしよう。昨晩から水に浸す。

 直径36cm打出し両手鍋に多めのサラダ油。一気にあぶらげと豆腐以外の材料を入れる。
 じゃじゃじゃじゃ~っ。
 ガンガン炒める。ひたすら炒める。よ~く炒めた方がうまい。
 野菜から水分が出てガサが3分の2になった。炒めにも飽きた。
 椎茸の戻し汁。あぶらげ。沸騰してわずかのアクを取る。
 味つけ前に呑んでみる。うまい。
 何だろう、この甘みは。あぶらげに思えるし、椎茸の戻し汁かもしれない。それともすでに野菜達が甘みをこれでもかと発揮しているのか。これで成功は約束された。
 酒。新潟の八海山本醸造を1升瓶からドクドクドクッと派手に入れる。
 続いて醤油。すべてテキトー。味見。うまい。やや醤油が強い。今は薄いくらいの方がイイ。3日目4日目の味を視野に入れている。
 豆腐の水分で丁度良くなるだろう。グチャグチャッと握りつぶしながら入れる。
 味見。まだ醤油が強い。酒。今度は薄い。ちょろっと醤油。OK。
 あとは30分弱火で煮るだけ。何もしなくて完成するのだから、けんちん汁はお行儀が良い。
 その間を利用して電動ウォーカーでウォーキングだ。ジャパネットたかたで買ったアルインコ製。傾斜5度、時速4.1キロ、30分。もっと傾斜をつけて負荷を増したいが0度と5度の二段階だけ。
 冬でも汗びっしょだ。熱い風呂が快感。風呂上がりクラシックラガー最高。ビールの前にチンニング(懸垂)。
 最近、体重が増えた。博多3泊4日で2kg増。1kgしか戻らず2ヶ月後にまた博多で2kg増え、1kg戻し。その結果2kg増えた。だから手の位置を広くしたチンニングが3回しかできない。由々しき事態だ。

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 ラーメンどんぶりに盛る。
 うまい。乾し椎茸とあぶらげが効いている。出来たてだから馴染みは悪い。それぞれの野菜の持ち味は冴える。
 意外な爽やかさの大根。甘い里芋。れんこん歯触りステキ。ゴボウとコンニャクと豆腐の存在感は薄い。明日以降の活躍だ。ツユはすでに完璧。
 「オレが一番」「僕がサイコー」「あたいが美味しいわよ」みんなが勝手に主張する。
 冷めていく時、野菜達から出た旨味が奴等に戻り素晴らしいモノとなるだろう。ツユがコンダクターとなり野菜達を調和させる。

 こうして大鍋料理の真打ちはやや控えめに登場した。野菜のみだから派手さに欠けるのは否めない。しかし明日以降は燻し銀の凄さを発揮するぞォ~。(2011.1.29)

 2日目。
 ツユが凄くクリーミー。あぶらげのおかげ?
 れんこん、ゴボウ、コンニャク、大根、椎茸、里芋、あぶらげ、豆腐。
 かたさ、歯応え、歯触り、旨味、甘み、柔らかさ…皆ちがう。
 それぞれが持ち味を遺憾なく発揮している。
 あたかもハーレムで世界各国のオンナ達と戯れているようだ。
 何ともステキなけんちん汁。

  4日間で食った。
 得も言われぬ味わいの4日目。調和して、ツユも野菜も調味料も蜜月関係だ。野菜だけでこれほどの旨味を出すとは!
 野菜に尊敬の念を抱くに至った。
 
 4日連続けんちん汁は、博多食い倒れ旅行で増えた体重をグッと減らしてくれた。
 根菜類ありがとう。(2011.2.1)

和風カレー(マサ料理)

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 手羽先カレーをやろうと目論んでいた。
 だが蒸し鶏3枚600gを食ったら鶏に嫌気がさした。
 今週は昼に毎日出前のチキンカレーを食っていた。6日連続チキンでは飽きるぜ。来週は盛りうどんの出前を取ろうと心に決めた。
 NHKきょうの料理で観た“和風カレー”。和風ダシにあぶらげと長ネギだけ。
 以前何もない時にあぶらげとキャベツと玉葱で作ったカレー。あぶらげが肉以上の味を出して凄くうまかった。
 昨晩から1.6リットルの水に浸した煮干しで濃いダシを摂り、あぶらげ20枚、長ネギ3本。
 芽の出ないうちに早く食べなきゃ、との強迫観念に駆られるでかい群馬県嬬恋産じゃが芋(わせシロ)10個。和風だからゴボウも1本。ついでに生芋コンニャクも1枚。
 どんどんエスカレートする。このへんで止めないとレンコン、大根、里芋 … などと際限がなくなる。
 炒めない。まずゴボウ、次にじゃが芋、コンニャク、あぶらげ、長ネギを沸騰した濃いダシに次々に入れる。
 具が多すぎる。さらに水800cc。
 米2合を家庭用精米機で搗き、とぎ、炊飯器にセットする。

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 柔らかくなった。火を止めコスモカレールー中辛と辛口。混ぜながら火をつける。やや薄い。中辛もう1袋。合計カレールー3袋。弱火でしばらく煮る。
 イマイチ味が足りない。ミリン、醤油、ウスターソース、ナイルレストランのカレー粉「インデラカレー」、とんかつソース、コショー。う~ん、まだダメだ。
 そうだ、バターだ。冷蔵庫に残ってた半分を入れる。よし出来た。

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 火を消す。数分でもいいから馴染ませる。メシが炊けた。卵かけご飯を食った。うまい。
 直径28cm深めの白磁皿にメシを盛り、半分にカレーをかける。新潟石打の親戚から玄米で買った100%南魚沼コシヒカリ。メシだけでも食べたいから半分にかけた。
 カレーとご飯をスプーンででっかくすくいガバッと口に入れた。
 「まぁうまい」って程度。以前やったあぶらげカレーほどうまくない。やはり肉が必要か。2合のメシなのに途中でハラ一杯になりやっと食った。
 前に作って凄くうまかった手羽先カレーや挽肉カレー。ウデが落ちたか?

 カレーは店には敵わない。痛感の本日カレー。(2011.2.11)

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 棄てちゃおうかと思った。こんな大量を棄てるのは忍びない。
 ベーコン約250gをフライパンで焼いた。カレーに合わせ、醤油とコショーと七味も入れた。
 食った。うまい。やっとどうにか満足できる味になった。ホッとした。
 ベーコンを焼いたあとの脂がフライパンに残っている。もったいない。白菜を炒めた。醤油を入れた。いい香りが立った。ベーコンの脂と醤油味の白菜。うまい!

 こんな簡単なモノが手間をかけた和風カレーを凌駕するうまさとは、青天の霹靂だ。(2011.2.12)

ぶり返したシルバラード熱

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 ド派手なメキシコ製ウエスタンブーツ「ハカ」を履いた時。
 成田空港を堂々と驀進する小向美奈子をTVで固唾を呑んで見守った時。
 “シルバラード熱”がぶり返した。
 博多のウエスタンブーツカンパニーから送られてきたハカ。
 赤黒コンビの凄いヤツだ。本来ならキャデラックに合わせるがもうキャディ姐さんは居ない。コルベットに履いた。
 コルベットの全高は1,250mm。足を投げ出す低い着座姿勢のため、カカト上部が床に擦れて色が変わってしまった。コルベットとウエスタンブーツの相性は悪い。
 でかいおっぱいをブルンブルンぐわんぐわん言わせながら行進していた小向美奈子。よく知らないヒトだったがあれを見た刹那、熱烈なファンになった。
 美奈子チャン、カッコイイぜ。キミはシボレー・シルバラードの迫力を彷彿させる。
 雪道をコルベットでは乗れない。キャディ姐さんの後継にアウディA1、シトロエンC3、フィアット500、マツダ・デミオ等のFF車を考えていた。
 アウディA8試乗の日。赤いA1が居た。
 こぢんまりしている。プレミアムコンパクトって触れ込みだ。しかしドアの閉まる音は「バシャッ」 
 欧州小型車への関心は薄れた。
 やっぱりオレはキャディかシボレーだ。今は亡きキャディ姐さんの向こうを張れるのはドでかいシルバラードしかない。コルベットとシルバラードの二台体制?
 ヒトをアッと言わせるクルマに乗らねばならない。それが俺の使命だ。
 全長5,335mmのでかい高級車キャデラック・コンコースで、超弩級性能コルベットで、大胆なカマロで周囲の人々をアッと言わせてきた。この路線から少しでも外れればたちまち非難の嵐が降り注ぐ。
 それにしても熱がぶり返したキッカケがハカと美奈ちゃんとは、オレも酔狂だぜ。

 “シボレー・美奈子・シルバラード”。CMS。
 俺にとってのシルバラードはミドルネーム付きだ。
 俺のコルベットと全く同じビクトリーレッドのシルバラードに赤黒コンビのハカを履いて乗る。イイねぇ~ヨダレが出そうだぜ。
 でも熱しやすく冷めやすい性格のオレ。シルバラード熱もそのうち醒めると楽観している。

 楽観は悲観に変わるのか? それとも買うことが楽観なのか! (2011.3.2)

アウディA8 4.2FSI(2011年型)

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 早くA8を見たかった。
 早くA8に乗りたかった。
 アウディ高前M氏に電話。
 「コルベットの青木ですけど、A8試乗できる?」
 「はい、今日ナンバー付けました」
 「じゃ日曜10時に行きます」
 外には黒いA8が堂々たる肢体を惜しげもなくさらしていた。
 でかいおっぱいをブルンブルンぐわんぐわん揺すりながら前をグッと見据え大股で堂々と成田空港を驀進する大戦車軍団のような小向美奈子。
 彼女はシボレー・シルバラードっぽいが、カッコ良さは共通だ。

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 顔がでかい。
 A6に始まったシングルフレームグリル。当初は違和感のあったこの顔も、ついに堂に入ったカンジだ。ピカピカと眩しいぜ。
 端正なアウディのキャラと趣を異にし、力強くふてぶてしくさえある。好みだ。
 ツラのでかいA8。ドイツ車なのにツラの雰囲気は陽気なアメリカン。押し出しはかなりなものだ。

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 貧相なケツは高速道路で危険を招く。
 力強い後ろ姿を見せつけ、抜かれたクルマに追跡を諦めさせるのが望ましい。
 「こんな迫力のクルマなら抜かれても仕方ない」と観念させるのだ。
 しかしこのケツでは「畜生、ナマイキだ」などと追いかけて来るかもしれない。
 競争になれば危険が増す。

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 ショールームには銀色A8 3.0TFSI。乗り込んでドアを閉める。
 「ズンッ」これぞ高級車って音だ。黒の内装がクールな色気を醸す。

 「他のお客さんで出られませんので20分くらいで一回りしていただけますか」
 「あれ、誰も乗らなくていいの? こんな良いクルマ乗り逃げしちゃうかもしれないぜ」
 「あはは、いえいえ」

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 黒ボディのインテリアはヌガーブラウンって粋な茶色。黒内装より饒舌だ。
 A4同様左足スペースが狭い。だから買うなら左ハンドルが良い。左足がエコノミークラス症候群になりそうなA4ほどではないが。
 登録して3日目。走行距離165km。まっさらの新車だ。
 動き出しは普通。以前試したA6の平行移動感覚の感激はない。
 国道17号高前バイパス。アクセルをちょっと踏んだ時の反応は鈍い。グワッと踏んだ。シューッと静かに速い。かなり速い。ギュッと効くブレーキ。ハンドリングはしなやか。乗り味はしっとり。
 素晴らしいクルマだ。誠実でありながら色気もあるイイ女のようだ。
 単独試乗から帰るとM氏がいた。
 「いいねぇ~速いねぇ」
 「ありがとうございます」
 「Uターンが一発で出来たよ。キャディは切り返したけど」
 「あ、そうですか」
 「インテリアはクールな色気があるねぇ」
 マリリン・モンローじゃなくイングリッド・バーグマンの色気だ!と言おうとしたが若人M氏には分からないだろうから言わなかった。
 「12年8ヶ月17万4千kmのキャディが壊れた時、A1かC3かフィアット500のどれかにしようと本気で思ったんだよ」
 「A1売れてますよ」
 外には赤い小さいA1が、でかい兄貴分達に囲まれ居心地悪そうにたたずんでいた。ドアを閉める音がバシャッと安っぽい。
 「でもA8乗っちゃうとねぇ」
 「そうですね、青木さんのようにとことん乗る人だとA8がイイですね」
 クールで素晴らしいA8に、俺は重大な関心を寄せた。

 俺のコルベットに乗る。ザラッとした気がした。
 同じ道なのに感覚が違った。A8は高級車だった。

 530馬力になってグッと興味が湧いたGTR。
 近くの日産サティオ群馬に赴く。展示してない。
 「展示車がないってことは試乗も出来ない?」
 「はい、どの店にも試乗車は置いてないんですよ。11月に年度替わりになりますから、その時に希望者を募って栃木の工場に行っていただくことになります。お手間を取らせてしまうんですが…」
 「あっそう」
 いくら自動車雑誌で絶賛しても乗ってみなきゃわからない。
 フィーリング、加速の具合、アクセルレスポンス、ブレーキ、ハンドリング、相性 …。試乗できないモノを買うワケにはいかない。
 ドイツでは駐めてあるポルシェのフロントガラス一面にGTR試乗を促すフィルムを貼り付けるキャンペーンをやっている。日本車のクセに日本人を乗せないとはナメてやがるぜ。マーチなどの大衆車を多くの日本人が買うからGTRも成り立っているはずだ。
 これでは日本国民の安全よりもアメリカさんのご機嫌取りを優先する日本政府と変わりないぞ。まことに由々しき自動車メーカーだ。
 ぐんぐん膨らんでいたGTRへの興味はしゅるしゅると音を立てて萎んだ。

 アウディ。
 ベンツやBMWよりランクが低かったのは遠い昔だ。
 今ではそれらに並び、凌駕していると言っても過言ではない。(2011.2.27)

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