2011年10月

自家製甘塩鮭(マサ料理)

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 10月になると魚屋に生鮭の半身がどんと出る。
 何枚も重なって発泡スチロールに並ぶ。サーモンピンクが俺を誘う。
 誘われて買う。今日は2枚(1尾分)2.05kgだ。自分で塩漬けにするとうまい。
 店ではチリ産甘塩銀鮭を一年中買うことができる。
 脂の強さがうまい時もあるしイヤなこともある。
 四季のある日本。
 故郷の川にやってくる健気な白鮭。
 海で捕る。産卵のため川をさかのぼり精力を使い果たすと脂気が抜けて不味くなるのだ。
  この時季だけの味覚。大いに楽しまなきゃ損だ。

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 出刃で皮のヌメリを取る。洗ってキッチンペーパー。

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 皮を下にし斜めに分厚く切る。1枚を4つに切った。背びれ部分と尾の部分が各300g。その他200g。でかい。
 よくスーパーで売っているのは100g以下。いつもの店のでかい奴が200g。1切れ300gとは豪快だ。

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 半身2枚で8切れ。
 1切れは今日オリーブ油で焼いて食っちゃう。もう2切れは数日後に食うから冷蔵。残り5切れを冷凍だ。

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 べた塩と見紛うほどの大量塩。多すぎる!と心配するくらいが焼くとうまい。
 伯方の塩だ。ずりずり塩をこすりつけてアルミ製バットに並べる。
 1切れずつラップで包みポリ袋に入れる。冷蔵室や冷凍室で冷えていく過程で鮭の身にグッと塩が入る。
 自分でやった塩加減だから甘くても辛くても受け入れる。包容力のあるヒトになる。それが自分で作る醍醐味であり、責任だ。

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  鮭よ、冷凍室と冷蔵室で静かに眠ってくれ。オレに起こされ焼かれて食われるまで。
  その日まで、塩を徐々にカラダにまわしうんと美味しくなって待っていてくれ (2011.10.28)

CoCo壱番屋⑫オムエッグ(カレー) ~渋川店~

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 640円 / オムエッグカレー3辛 / 1人

 「これ、オレの名刺」
 10人中12人が笑うおちゃらけた名刺を差し出す。
 「わっ!何なさってる方ですか」
 「普通のサラリーマンだけどブログやってるんだ。ココイチの事もいくつか書いたから読んでください」
 「じゃケータイで」
 「ケータイだとココを、パソコンなら“マサ青木”で検索できるから」
 「じゃ家に帰ってパソコンで見ます。ケータイだと小っちゃいから」
 「面白いよ~~~。オムエッグカレー3辛ご飯は普通」
 「普通ですかァ」
 来た。
 「うまそうだねぇ」
 「辛そう~って色ですよね」
 オムエッグはトロトロ部分がある。やや甘い味付け。うまい。
 カレーは一口目から辛い。舌がピリピリする。
 柔らかオムエッグと合わせると良いカンジだ。
 福神漬け、オムエッグ、ご飯、カレー。4つが一体となって総合力を発揮している。こないだのチーズとカレーもよかった。
 汗は少ない。この辛さに慣れたのだろうか。
 あっという間に食べた。食べきったら汗がドバッ。
 会計。
 「おいしかった~」
 「ありがとうございます」
 「卵うまいね」
 「オムエッグおいしいですよね」
 「辛かった~。4辛まで食べたけどオレには2辛がちょうど良いね」
 「3辛、辛いですよね~。あたしは1辛でも辛くてダメですよ。普通でも体調が悪い時はダメですよ」
 「じゃ甘口がイイんじゃない。オレも今度甘口食べようかな」
 「物足りないんじゃないですか」
 楽しい会話もご馳走のうちだ。
 ホテル仕様フェイスタオルで汗を拭き拭き店を後にした。

 次回は“甘口”だ。決心は固い。一度思うとやらなきゃ気が済まないタチなのだ。
 「誰が何と言おうと甘口を食うぞ!」
 誰も何とも言うワケないぜ。(2011.9.27) 

ゴボウ&あぶらげ釜飯(マサ料理)

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 最近、釜飯好いてるオレ。
 新潟の親戚から新米コシヒカリが来る前に1年前のコメを食っちゃいたい。
  こないだの鶏釜飯に使った残りのゴボウ。ゴボウは足が速い。煮干しと煮ようと考えた。
 そうだ、ゴボウ釜飯って手がある。
 だがゴボウだけじゃ殺風景だ。
 オレは5~7日間ヒゲを伸ばして床屋に行く。プロの手できれいに整えてもらうのだ。
 モミアゲから途切れることなくアゴヒゲ、口ヒゲ。全部きれいにつながっている。それをプロがミリ単位の仕事で整えていく。
 床屋に行ってから2~3日は男前がぐんとアップする。
 だが1週間経つと伸びすぎる。超カッコ良かったヒゲ面がむさ苦しくなる。
 自分で全部ヒゲを剃る。鏡を見る。ヒゲに慣れていたからヒゲ無しに違和感を覚える。
 「う~ん、殺風景だ」
 顔は殺風景でもイイが、釜飯が殺風景であってはならない。
 そこで実力派のあぶらげを登場させた。困った時のあぶらげ頼みだ。

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 濃い煮干しダシ、ミリン、醤油、あぶらげ5枚、1本半の笹がきゴボウ。

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 良い味に煮えた。ザルで具とツユに分ける。
 大活躍のユニフレーム・ダッチオーブン・スーパーディープ10インチ。

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 といでザルにあけたコメ3合、煮汁2合、具も載せ炊く。大量だ。
 強火。沸騰。弱火。15分。ミリン入りだが、あぶらげの油が潤滑油になり不当に焦げつきはしないだろう。
 強火でお焦げ作り。左耳をユニフレームに寄せ1秒2秒3秒・・・。ハラの中で数えたつもりだが唇は微かに動き小さい声も出ていた。
 大量の湯気。パチパチ音が全然しない。どうしたヘンだぞ。80秒。怖くなって83秒で消した。
 その瞬間、一気に焦げた匂い。失敗か!

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  5分蒸らす。思いつきで始めた釜飯が完成。開けた。

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 じゃ~~~~~~っ。
 水滴がしたたる。焦げ臭さは薄れた。
 混ぜる。鍋底一面にお焦げ。まったく取れない。

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 食った。シンプル。ジミだ。見た目もジミで味もジミ。
  カマロ、キャデラック、コルベットを乗り継いだ派手好きのオレ。
 この釜飯はオレには物足りない。ご飯のかたさだけはヨカッタ。

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 2杯目はよ~く蒸れて鍋底一面のお焦げをほぼ収穫できた。
 83秒はやりすぎだったが、超香ばしいと思えば問題ない。そう思うと、濃すぎるお焦げの色までステキに思えてくる。

 月曜に鶏釜飯を炊いて火曜に残りを食い、水曜にまた釜飯。明日も残りを食べる。
 怒濤の釜飯攻撃。釜飯好きのオレもさすがに飽きた。
 思いつきの釜飯はもう止めよう~。
 王道の“カキ釜飯”まで封印だ。(2011.10.19)

アウディA1 1.4TFSI、小気味よいクルマ(2011年型)

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 高崎タカシマヤ京都展で“いづう”鯖姿寿司を買ったついでにA1を試した。
 2,890,000円のクルマが4,410円の鯖寿司のついでとは大胆だ。
 ラインナップ中の底辺を担うA1に対し、いづうは鯖寿司の最高峰。
 だからこの構図は間違ってはいない。
  試乗ばかりで買う気配のサラサラないオレを疎んじるアウディ高前セールスM氏。
 ケータイに電話するといつも留守。最近は折り返しの電話すら寄こさない。
 だから電話しないで行った。
 なにしろA4、A6、A7、A8、TT、S4をすでに味わい、残るはA5とA3とA1くらいだからだ。
 A5とA3は興味がないからA1でアウディ試乗は完結する。
 「もう少しの辛抱だよ~Mさん!」
 乗るたび「右ハンドル仕様の左足スペースが狭すぎる!」などと文句ばかり言うから嫌われて当然だ。
 男には(女にも)、損得を考えず言わなきゃならないことがあるのだ。自分を誤魔化す事は出来ない。それが男の(女の)生きる道だ(!?)

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 赤い奴が待っていた(ただ居ただけ?)。
 アウディ全車共通の顔はステキだ。
 同じ構成だが目と口の大きさ形が少しずつ違い、ちゃんと格を表している。
 先代A6から始まったこの顔。今じゃ違和感は全くない。ハンサムでありベッピンだ。
 コルベットをケツから駐車していると、ブラックスーツの小柄な可愛いネーチャンが出てきて「オ~ライ、オーライ」とやり、ドアまで開けてくれる。おぉ、待遇良いぜ。
 「青木ですがMさんいらっしゃいますか」
 「あ、今そこで接客中ですのでどうぞこちらでお待ちください。今日は良いお天気だからドライブ日和ですよね。どちらかへお出かけでしたか」
 「高島屋で京都展やってて、いづうの鯖姿寿司買いました。1本4,400円もするんですよ」
 「まぁ では美味しいお昼ご飯になりますね」
 「はい、あはは」
 至れり尽くせりじゃないか。
 こんなにトークの出来る女を置いておくとアウディ高前が好きになっちゃうぜ。
 “もてなし路線”に舵を切ったのか。業績絶好調アウディに漂う余裕の成せるワザか。
 ドリンクメニューからホットコーヒーを選び、本日来店の目的はA1試乗だと伝える。
 コーヒーをサービスする手が小っちゃく、華奢な指に劣情(!)を催す。
 別の美人&剽軽系ネーチャン現る。 
 「A1のキーお持ちしました。コーヒーがお済みになりましたらどうぞご試乗ください」
 「ひとりで乗ってイイの?」
 「はい、Mの方が手が離せませんので・・・」

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 最近ハヤリのプッシュボタン式でなく、キーをグサッと差し込んでグイッと捻る往年のスタイルだ。
 国道17号に出る。おっ、なかなか良い。
 踏み始めに無反応な部分がありレスポンスのよくないアクセル。その後は速い。小さいのに高級感さえ漂う。
 信号待ちでストンと消えるエンジン音。再始動はスムーズだ。苦にならない。
 痛快で良いクルマだ。重厚でもある。こないだのA6よりずっとイイ。アウディの入門編だからと軽く見ていた。侮れない。A1、良いぜ!

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 こんなに良いと思ったのはワケがある。A1の足元が広いのだ。
 A4、A6、A7、A8の断じて許せない欠点。
 それは右ハンドル仕様左足スペースのエコノミークラス症候群発症的狭さ。設計変更して出っ張りを左に移すべきなのにやらない。それが許せない。
 日本の消費者をコケにしているのか? 醸し出す“クールな色気”に惑わされアウディを買ってしまう哀れなニッポン人。
  なぜ自動車雑誌はこの狭さに言及しないのだろう。
 本当の事を言ってアウディとの関係を悪くしたくないのか。これはコキ下ろすべき事柄だ。
 ジャーナリストの側にもクルマを良くしようとする姿勢がなければダメだ。
 これでは、東京電力を頂点とする“原発利権仲良しグループ”と変わりない。国民の命よりも自分達の利益を最優先する極悪グループ。
  強く主張する自動車評論家は日本に存在しないのだろうか?

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 A1は広い。異様に広い。左足に履いたピンクのハワイアナスは自由を謳歌している。
  短時間の試乗を終えケツからA1を駐車し、激写。
 ネーチャンふたりが揃って出てきた。
 「如何でしたか?」
 「アクセルレスポンスは悪いけどスピードに乗ると速いですね」
 「今お乗りのおクルマ(コルベット)に較べたらアレですけど・・・」
 「小さいのに高級感があるネ。予想してたよりずっとヨカッタ。こないだ乗せてもらったA6より良いよ」
 「ありがとうございます。どうぞこちらへ」
 「いえ、Mさんによろしく言ってください」
  カマロ、カマロZ28、キャディ・コンコース、コルベット。でかいアメ車ばかり乗っているオレ。豪快なアメ車より小気味よい小型車に新鮮味を感じたのかもしれない。
  タイプは違うがフィアット500の2,150千円に対し2,890千円。高い。
 カンジ悪かったフィアットディーラーのセールス。500がどんなに欲しくても絶対買わない。
 良いカンジのアウディ姉さん達。それも含めれば2,890千円は妥当だ(!)

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 一見お洒落な白いライン。カッコ良くない。1色の方が良さそうだ。
 黒かガンメタで渋くキメよう~。

 Mの奴、とうとう現れなかった。
 そのおかげでネーチャンふたりと楽しい会話が出来た。
 今後もMは居なくていいぜ!(2011.10.23)

いづう、抗しきれない魅力(鯖姿寿司) ~京都/高崎タカシマヤ・京都展~

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 4,410円 / 鯖姿寿司 / 1人

 京都の老舗“いづう”。サイコ~にうまい鯖姿寿司。
 花折もイケるが、いづうには敵わない。
 群馬から京都は遠い。他に用事があれば行ってもいいが鯖寿司だけが目的では遠すぎる。
 ありがたいことに各地のデパート催事で実演販売をやる。
 京都から職人が来てその場で作る。
 京都で作ったのを持ってくると時間が経ちすぎて不味くなったりする。だから大丸東京店デパ地下のいづうはうまくない。包丁を入れたハーフサイズだからさらにダメだ。実演販売は完璧。
  高崎タカシマヤは9月か10月、大宮そごうが3月。
 旅に出ると福岡でも札幌でも、デパートで京都展をやってないかチェックしてから行く念の入れようだ。やってると歓喜し、そうでないと絶望する(大袈裟ッ!)。
  高崎タカシマヤに開店前の09:45に着いた。待ち時間15分は長い。
 地下3階駐車場からエレベーターで6階催事場を目指す。扉が開く。
 いづうを探す目は鷲のように鋭い。発見。一目散に駆けつける。
 「!」
 昨年と一昨年の粋な姉さんが居ない。
 見慣れぬ手際の悪い中年女性と地味な若い女だ。職人の爺さんは昨年と同一人物。あの姉さんがいなくて軽妙な(おちゃらけた?)会話を楽しめない。
 どうしたんだろう~? 辞めたのか、病気休暇か、元気なのか。心配だ。

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 待望のいづう鯖姿寿司。時々思い出してはヨダレを垂らしていた。ついに逢えたぞ。
 うやうやしく包みを開ける。

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 竹皮が姿と芳香を顕す。

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 竹皮の下には昆布。旨味を鯖寿司に移し、使命を終えた健気な真昆布。

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 鯖姿寿司は、その全貌を露わにした。
 あれっ! 鯖が小さい。他から持ってきたお助け部分が多すぎる。
 端のわずかな三角部分のハズが、全体の4分の1もあるじゃないか
 許せない比率だ。デパート催事はこんなモンでイイや!と軽んじているのか。
 地方にもオレみたいな鋭い美食家が居るのだ。
 テキトーな仕事は衰退につながりかねない。 
 全貌を露わにした670gの鯖姿寿司に、オレはやや失望した。
 室内ウォーキング後の熱い風呂のあとに冷たいビールは呑んだ。
 せっかくのいづうにビールなしでは失礼だ。中瓶もう1本。

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 若狭の鯖。小さくてもカット断面はちゃんと厚みがあった。
 一番厚いヤツをガブリ。うまい。
 おやっ! 酢メシがグチャッとしている。いつものいづうじゃない。
 合わせ酢が多すぎたか、熱々ご飯に混ぜずに冷め加減に混ぜたか。老舗のプロだからそんなことはあるまい。
 あっという間に7分で食べ切った。4,410円をたった7分。不経済でもあり、痛快でもある。
 「鯖寿司1本が4,410円とは高い!」と言うヒトがいる。でも食ってみれば納得するハズだ。
 卓越した技術への正当な対価、つまりリーズナブルなのだ。今日の4,410円はちょっと高いけれど。

 食べ切って歯茎に残る酸っぱさと鯖の脂。食べてる最中より素晴らしい。
 いつも食後すぐ歯を磨くが、しばらくこの余韻を持続させたい。何時間も磨かなかった。
  いづうは、「その時」より「あと味」に重点を移行したのか。それとも老舗のプロにあるまじき“佳作”なのか。

 常に“最優秀作”を求められる業界トップの老舗。
 オレみたいにうるさい「喰い道楽野郎」をいつでも陶酔させてくれ。(2011.10.23)

名残の鮎(マサ料理)

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 走り、旬、名残。
 季節モノはそれぞれを味わうべきだ。代表的な季節魚“鮎”。
 初夏の訪れとともに塩焼きを食い、7月には鮎釜飯をやる。何度か塩焼きを食べるうち「アユも飽きた」などと疎んじる。
 舌は秋のサンマを求める。鮎の事はアタマからすっかり抜け落ちる。存在すら忘れてしまう。
 10月19日18時。いつもの魚屋。鮎が居た。
 「おっ、まだ居たのか
 昔付きあって円満に別れたオンナに再会したみたいだ。
 3尾1パック。和歌山産。養殖。客の少なくなったこの時間にまだ5パックも残っている。15尾の鮎達は虚ろな目をし、皆さびしそうだ。
 「!」太字で“子持ち”と殴り書き。この時季しか出回らない。
 今日の献立はゴボウ&あぶらげ釜飯。
 だが今を逃したら子持ち鮎とはこの先1年逢えないかもしれない。食いすぎを懸念しつつ買った。
 “邂逅”を大事にした。

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 妊娠してるとハラがでかい。
 軽く洗い、塩を塗りたくる。ガスコンロの魚焼きグリル。
  表面をよく焼き裏返す。ウラは早い。
 焼けた。

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  箸を背中に突き立て身を割った。
 卵がでかい。内臓は卵に駆逐されて見当たらない。ハラはぜんぶ卵巣だ。
 子供を産むためにすべてを犠牲にする鮎。凄い。偉い。
 一瞬で感心するのを止め、ガバッと食らいついた。
 ぷちぷち良い歯触りの卵。味は薄い。
 身を食う。味がしない。栄養を卵巣に取られて身は抜け殻だ。
 2尾目はアタマを取ってガブリと食いついた。
 「アッチッチッ!」
 すぐに口から出した。もの凄い熱さ。また食った。プチプチ卵、痩せた身、骨の歯応え。一緒に食べると悪くない。
 あっという間に塩焼き3尾。鮎の醍醐味はない。

 “名残”という感傷と卵の歯触り。10月にめぐり逢えた事を喜ぶべきだ。
 産卵という自然の摂理。メス鮎から大仕事を奪った。
 味に文句は言えないぜ。(2011.10.19)

鮨健改め“地魚 馬場”(鮨) ~新潟県鯨波~

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 6,500円 / 42貫  / 1人

 鮨健。
 地の白身ばかり常時20種類以上揃える希有な店。コメは地元コシヒカリ。オレ好みの濃いめの酢メシ。
 1貫を8回しか噛まず次々に50貫を平らげるオレ。
 コルベット並みのスピードだ。
 「もっと味わった方がイイよ」などと言うヒトがいる。
 味は、触れた瞬間に味蕾が察知するから心配無用だ。
 オヤジさんの握るスピードも速い。速くてもやや細長めの握りの姿は美しい。
 「食べ方がキレイね」と女性に言われる、速くても食べ方がエレガントなオレとの共通点だ。
 カウンターを挟んで握り手と食べ手が対峙する。心地よい緊張感。
 目の前で1つずつ作っては饗される。間髪を入れず食らいつく。
 握り鮨は繊細で贅沢な料理だ。両者の息がぴったり合うと、絵にも描けない素晴らしい空間となる。
  日本海フィッシャマンズケープ(米山)にあった鮨健が閉店して3年半。
 魅せられて群馬から20年100回(大袈裟?)通った。
 地元の割烹のオヤジに「青木さん、アソコはうんまいよ」と教わったのがキッカケだ。
 最初に訪れた時は1988年型シボレーカマロ・スポーツクーペ。イデタチはミスタージュンコ紫色ダブルの背広だ。
 以後95年型カマロZ28、98年型キャデラック・コンコース(白)、同(紺)、2006年型コルベット。
 オヤジさんはオレの外車遍歴をすべて知っている。一緒に行ったオンナ達の顔も。

 ブログの“鮨健”の頁にコメントが入った。
 「鮨健が再開したようですよ。昨日大将から電話がありました。鯨波で土日だけの営業です」
 LISA様、貴重な情報ありがとう。
 それから1ヵ月が経過しオレにもようやく鮨健のオヤジさんから連絡が来た。
 「海水浴場の真ん前でお盆の時季だし魚も揃えられなかったんで満足させられないと思って連絡しなかったんですよ。電話しろって言われました。来てくれる前日に電話くれれば色々仕入れときます」
 「群馬のコルベットのマサにも連絡するよう言ってください」ってコメントの返信をちゃんと伝えてくれたLISA様。
 ついに鮨健の復活だ。この日をどんなに待ちわびたことか。一日千秋の思いだ。鶴首して待った。

  屋号は“地魚 馬場”。地魚への思い入れが表現されて良い名前だ。
 よく「こだわりの店」「素材にはこだわっている」とテレビで連呼する。
 こだわり(拘り)という言葉は気に入らない。本来こだわりとは悪い意味で使われていたはずだ。メチャクチャになった日本語。この場合「思い入れ」が正しいぜ。
 「パスタァ~」テレビでわめくのをよく聞く。
 パスタとはデュラム小麦のセモリナ粉製品全般を言う。マカロニもラザニアもピザもそうだ。スパゲティを食う時は「スパゲティ!」と限定して言ってくれ。

 1ヵ月半後の土曜日。
 真っ赤なコルベットで駆けつけた。舌が早くあの味に再会したくてアクセルを踏む足に過剰な力を与える。
 11時開店。鮨健時代は9時半だった。
 「ひとりでやってるもんで、前みたいに女の子がウロコ引いてくれたり下ごしらえしてくんないからこの時間になっちゃうんですよ。一から全部やんなきゃなんないんで」
 環境が変わったオヤっさん。電話で言っていた。

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 「おっ、相変わらずコルベット乗ってますね! お久しぶりですッ」
 「おっ、お元気そうで!」
 「マサさんこそ! 痩せましたね」
 「うん、鍛えてるから」
 ロングブレスダイエットの効果絶大だ。
  「マサさんが来るんでうんと仕入れときました」
 「30種類?」
 「いや、前みたいにそんなには入れられないですよ」

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 出番を待つ柵取りの地魚達。
 美しい。全員が主役の舞台女優みたいだ。
 ミスインターナショナル日本代表選出大会決勝進出の面々30人にも見える。

 鮨屋で激写したことはない。
 握り鮨はカウンターに置かれた瞬間から1秒ごとに乾き味が落ちていく。だから写真を撮っているヒマはないのだ。でもブログに載せたい。
 「最初だけ写真撮るよ」
 さぁ、食うぞう!
 「4年ぶりだと握るスピードが落ちますね」
 それでもすごく速い。先ずは3貫出た。オレは食うのが速いから1貫ずつでは間に合わないのだ。

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 「(左から)ヤナギメバル、カマス、マガレイ」
 1貫ずつ指さして名前を言うスタイルは健在だ。オヤっさんの声の張りも健在。嬉しいぜ。
 うまい!!! サイコ~。
 ヤナギメバルの酢メシが舌に触れた刹那、4年が一瞬で縮まった。4年前がまるで昨日のようだ(?)
 濃いめの酢メシ。オレ好みだ。
 弁天山美屋古寿司より柔らかい。3貫がきれいに揃った凛々しい姿。甘さ、歯触り、旨味、喉ごし全て異なる地の白身達。
 ヤナギメバル、カマス、マガレイ、ヒラメ、イシダイ、スズキ、クロダイ、アイナメ、ウマズラハギ、キジハタ、マゴチ、ホウボウ、コショウダイ、ヒゲソリダイ、タナゴ、レンコダイ、チダイ、カナガシラ、カサゴ、メジナ、カレイのエンガワ、アマダイ。地の白身全22種類。その他甘エビ、〆サバ、ズワイガニ、卵焼きの4種類。計26種類。
  「マガレイの歯触りがイイね」
 「今絞めたばっかりです」
 「イシダイの歯応え凄いね」
 「はい、これは凄いです」
 「キジハタがグッとくるね」「ホウボウ、うまいねぇ~」「タナゴはキョロッとしたトコがイイねっ!」
 「はいっ!」
  甘みと歯触りの秀でたのを中心に、味の感想を交えながら追加。また追加。
 「オレ何貫食べた?」
 「24の6の6で36貫です」
 「少ないね。40貫にしよう。あと4貫」
 「あはは、はい」
 新潟の白身達よ、こんなにも素晴らしい鮨職人と喰い道楽野郎に鮨にされ食われて本望だろう~。
 魚達も人間に食われるのを前提に泳ぎ回っていないので、本望かどうかは分からない。
 でも、出されてもベチャクチャお喋りしてなかなか食わなかったり、酢メシの方にドバッと醤油を大量に染み込ませたり、食ってる途中でタバコを吸ったり、ぐちゃぐちゃ音を立てて汚らしく食べたり … そんな鮨の尊厳を破壊する狼藉者に較べたら、美食家のオレに食われる方がはるかに魚達はシアワセだ。
 まだ食いたい。うまそうな焼きたてだし巻き卵がドンと1本置かれている。
 「卵焼きもらうか」
 「はい、端がイイですか」
 旨味の凝縮した端っこ。分厚く切って真ん中に包丁を入れグイッと酢メシを挟んだ。
 「う~ん、ダシがじゅわっと出てうまい!」
 「一人でやってるから大変なんですが買ってきた物を出せないんで。うまいでしょ!と言えませんから」
 「卵焼き食ったら急にハラ一杯になったよ」
 「甘い物ですからねぇ」
 「いつもは二人で70貫、オレだけでも44、46、50貫はイクのに今日は久しぶりだから42だ」
 「あっはっはっ」
 ひとりだからビールを呑めない。お茶をがぶがぶ飲んだせいもあるだろう。
  「LISAさんにオレの食いっぷりを見せてやりたいね
 「そうですね、はっはっはっ」
 途中、発砲スチロールがドワンドワンと音がする。
 「何か暴れてるね」
 「先ほどのマガレイです。2尾仕入れたもう1尾です。絞めときましょう」
 急所にグサッと包丁を突き刺す。
 「成仏させた?」
 「成仏させました」

 会計。
 「お勘定して」
 「6,500円です」
 「こんなうまい鮨をいっぱい食べてこの値段じゃ、イイねぇ~」
 「人件費かかんないんで前より安くしてます。前の店ならあと2千円くらいイキますよ。儲かんないですよ。でもいいんです。握れるだけで幸せですよ」
 「うん、そんなカンジするね」
 「仕事離れてみてよく分かりました」
 本当に鮨職人って仕事が好きなんだ。オヤっさんの鮨に対する真摯な姿勢がヒシヒシと伝わってきた。
  「握れるだけで幸せですよ」
 これを聴いただけでも4年ぶりに来た甲斐があった。
 サラリーマンのオレは仕事にそんな情熱を持っていない。オヤっさんは幸せな男だ。

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 スピードを出して舌からあの素晴らしい味の軌跡が飛散しないよう、帰りはゆっくり(?)コルベットを走らせた。

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 湯沢IC出口付近に見慣れぬガンメタの低く格好いいスポーツカー。なんだろう?
 近づく。おっ、ベンツの誇るスーパーカーSLS AMGだ。
 昨年11月にシュテルン福岡東で試乗した。速い。痛快を絵に描いたようなクルマだった。
 そんな24,300千円の速いクルマをなぜチンタラ走らせるのか。
 「宝の持ち腐れだ!」「571馬力に対する冒涜だ!」「AMGへの侮辱だ!」「トロい奴に乗られたらスーパーカーが可哀想だ!」
 自分で買えないから、これだけわめいて気が済んだ。
 スーパーカーとはスーパーに行くクルマじゃないぞ。スーパーなクルマなのだ。

 群馬に戻ってなお、舌は陶酔の渦中にいた。(2011.10.22)

鶏釜飯、派生形(マサ料理)

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 新潟県南魚沼市石打の親戚から純度100%自家用新米コシヒカリがもうすぐ届く。
 日本一うまい米だ。
 “群馬県川場村の某さんが二年連続金賞受賞!”
 コメ品評会(?)の受賞を地元新聞が華々しく伝える。
 「ほぅ、群馬のコメが日本一か! すげぇ~!」
 驚いて記事をよく読むと、なんと金賞受賞者は全国に17人!
 他県の地方紙にも「いよっ、日本一!」などの文字が虚しく躍る。
 日本一はひとりじゃないんだ。
 生産者の士気を高めるため、そこらじゅうにニッポンイチをちりばめるのが品評会だったのか。認識を新たにした。
 金賞を滅多矢鱈と出すモンドセレクションと同じだ。ガッカリした。
 去年のコメがまだ残っている。釜飯をしてみんな食っちゃおう~。白いご飯は新米でやりたい。

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 鶏モモ2枚535g、ほだ木栽培椎茸6個、ゴボウ半本。

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 今日はいつもの鶏釜飯と違い、小さめに切った鶏モモを分量の醤油に揉み込んだ。
 コメは3合。といでザルにあけダッチオーブンへ。酒と水(と醤油)2合。

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 醤油で揉んだ鶏モモ。いい色だ。

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 椎茸。厚めの5mm幅。

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 粗めの笹がきゴボウ。ワザと粗めじゃなく、そうなっちゃったのだ。

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 強火。沸騰。

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 弱火15分。弱火にした瞬間、ゴボウの芳香。やがて椎茸、鶏の香り。
  強火でお焦げ作り。パチパチ音を聴く。57秒。蒸らしは5分。完成。

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 開けた。
 じゃぁ~~~~~っ。したたる水滴。
 混ぜた。鶏モモの脂がご飯にまわりピラフのようにピカピカしている。底にくっついている。しゃもじで持ち上げると山が崩れる。普通のご飯とは全く違う様相を呈していた。
 食った。うまい。
 鶏がうまい。醤油を揉み込んだからだ。以前は鶏の味が薄かった。このテクニックはイイ。大成功だ。
 厚く切った椎茸。ステキな歯応え。
 実力派のゴボウ。
  かたいご飯が好きなオレ。椎茸から水分が出たが大丈夫だった。お焦げの出来は良くない。脂過多だ。
 すごく旨味の出た釜飯。
 “鶏モモ&ゴボウ”コンビが鶏釜飯。
 椎茸が割って入った。不協和音が生じた。でも許容範囲だ。

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 2杯目。鍋底のお焦げが少し取れた。翌日用。

 「派生形」と銘打ったのは椎茸を入れたからじゃなく鶏を醤油揉みしたからだった。良いアイデアだぜ。
 (2011.10.17)

 翌日。
 冷蔵庫でよ~く冷えたどんぶり1杯の鶏釜飯はなかなか熱くならず、結局9分チン。
 食った。鶏に火が入りすぎてかたい。鶏独特の匂いも強調された。
 鶏飯弁当の鶏みたいだ。いや、子供の頃よく食べた“ホテイのやきとり缶詰”だ。あれはうまかった。また食いたい。

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  卵2個。よく混ぜる。超熱々ご飯に卵が煮え、親子丼よりかたくなった。
 さらに1個の卵。醤油を何度もかける。
 やっと食い終わった。

 チン鶏釜飯はNGと判明した。
 昼炊いて室温で夕飯ならOK。馴染んだ味が炊きたてを凌駕するほどうまいのだ。(2011.10.18)

CoCo壱番屋⑪チーズ(カレー) ~渋川店~

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 770円 / チーズカレー2辛400g / 1人

 毎回違うカレーを食い、ココイチ全メニュー制覇を目論んでいるオレ。
 辛さは4辛で打ち止めにした。
 ご飯の量も700gで終わりだ。あれは食いすぎた。
 チーズのトッピングじゃボリュームに乏しいのでご飯を400gにしてみた。チーズでまろやかだから3辛。丁度いい。
 揚げ物等ボリュームトッピング時は300g。
 ボリューム欠如にはちょっと多めの400g。
 辛さは2辛か3辛。
 マサ基準ができた。

 チーズがとろり。良いカンジのコクを与えてくれる。うまい。
 もっとドバドバ入れてみたい。
 4辛を経験したせいか3辛じゃあまり汗をかかない。慣れたのだ。会計。
 「チーズカレーうまかった~」
 「足りましたか?」
 700g7分完食の印象が強いようだ。
 「大丈夫」
 「大丈夫ですか」

 次回は何にしようか。期待に胸を膨らませながら店を出た。(2011.9.15)

ロングブレスダイエット、効果絶大!

 ハラは凹みかたく締まりズボンはゆるくなり、大胸筋や広背筋を始めすべての上半身の筋肉が増大してワイシャツがきつくなった。
 体重減はわずか1.5kg。
 電動ウォーカーによる室内ウォーキングを6年、シットアップベンチで腹筋4年、チンニングマシーン(ぶら下がり機?)で懸垂を3年。
 以前からエクササイズしていた。
 やっていたのはアイソトニック・トレーニング。筋肉を動かして鍛える方法だ。
 ロングブレスダイエットはアイソメトリックス。止めたまま力を入れる。
 肝心なのは呼吸法。
 鏡の前で、3秒吸って強く7秒吐く。このおかげで腹がグッと引き締まったとみている。
 前から良かったウンコの出がさらに快調になった。
  朝起きると上半身が心地よく痛い。
 一番効く背中は心地よさを通り越して「痛ぇ~!」と顔をゆがめるほどだ。
 痛すぎて1日トレーニングを休むこともある。
 今日は左上腕三頭筋も痛い。左手親指付け根は激痛だ。
  7秒息を吐いている時、目をずらすと後ろに置いた小さな鏡に背中が映った。
 広背筋はパンパンに盛り上がり何本もスジが浮いている。
 「こんなに力が入っているのかッッッ!」
 オレは愕然とし、効果を確信した。

  筋肉に関し“ルーの3法則”ってのがある。
  ①筋肉は使わないと退化する
  ②筋肉は使いすぎると障害を起こす
   ③筋肉は適度に使うと発達する
  当たり前だが、これを法則としたルーさんはエライ。

 通勤にも使うシボレー・コルベットのハンドルを握る。背中の筋肉が躍動する。
 ロングブレスダイエットを始めてからチンニングマシーンとシットアップベンチの出番が減った。あるのに活躍できないのは残念な事だ。
 開始後50日。
 今では力を入れるコツも呼吸法も板に付いてきた。
  この先どんどんやったらますます格好いいカラダになり、ナルシストっぽく全裸で鏡ばかり見て、冬になれば風邪をひくかもしれない。
 そんなお馬鹿な想像を掻きたてる素晴らしい“ロングブレスダイエット”。

 開発した俳優の美木良介はよかオトコたい。(2011.10.21)

明太子釜飯(マサ料理)

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 明太子をビールのツマミやご飯のオカズやお茶漬けだけじゃ能がない。明太子スパゲティをやった。うまかった。
 今日は釜飯。積極的にバリエーション展開だ。向上心旺盛なオレ。

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  道具はもちろんユニフレーム・ダッチオーブン。

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 昆布ダシ、酒、少量の醤油。
 明太子1腹をドンと置く。

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 その上にダメ押しの昆布。あとは炊くだけ。
 変則的な釜飯だ。旨味をうんと出すカキやキノコと違う。
 でもお茶漬けのうまさは格別だった。だから釜飯でも明太子が良い味を出してくれるに違いない。
  沸騰、弱火15分。弱火5分頃から明太子のエッチっぽい艶やかな香り。

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 炊けた。

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 昆布を退けた。
 赤かった明太子が白っぽいピンクに染まっている。真っ赤な唐芥子が所々張りつく。
 ザクザクッとしゃもじで明太子を切る。混ぜる。
 具が少なく脂もあまり出ないから白米を炊いたように鍋底一面にご飯がくっついた。全然取れない。

 どんぶりに盛る。
  うまい。お茶漬けみたいに強烈な明太子味は出ない。
 3合の米に水2合でバッチリ。究極のかたさだ。
 以前の明太子釜飯は生姜で匂い消しした。明太子だけがイイ。明太子のイヤらしい匂いがステキだ。劣情をもよおす。
 プチプチパラパラ明太子。素晴らしい。
 3合を一度に食べた。久々だ。
 胃袋がイカレたか? 満腹中枢が破壊されたか?
  オカズは明太子1腹だけと少なく、味つけご飯だからどんどん食えたってコトだろう~。

 やや醤油が多かった。
 うまいことはうまいが感激するほどじゃない。
 マサ明太子料理リストに“釜飯”は入れないことにした。
 明太子よ、文句はあるめぇ~!(2011.10.12)

とん平(とんかつ) ~巣鴨~

  2,500円 / 串カツ定食2 /  2人

  9年前、山本益博の本を見て行ったとんかつ屋。群馬から二人で出張した。仕事前だからビールを呑めない。
                           *                     *
 往年の名優アンソニー・クインを貧相に下品にしたような、見方を変えればサッカーのカズが年寄りになったみたいな店のオヤジが咥えタバコで現れ、さらにスパスパと熱心に喫い続ける。
 調理場での狼藉は料理に対する低調な姿勢を彷彿とさせ、この店もハズレか、と早くもガッカリさせられる。
 やおら「よしッ!」などと気合いを入れようやくタバコを消す。それからの動きは申し分なく、弟子も手際の良い仕事ぶりだ。
  20分経過。もう限界だ。帰りたい。
  その時出てきた串カツ定食。
 串がないけどホントに串カツ? 串を抜き縦半分にカットしてある。長ネギが肉の間で窮屈な思いをし、小麦粉の後卵に念入りにくぐらせた痕跡がうかがえる。
 芥子をつけソースをかけガブッ! サクッ!
  うまい。このネギの旨さはなんだ!
 砂糖をまぶしたようなネギのトロリとした甘さが口中を席捲。
 揚げ加減によってこれ程までにネギの才能を引き出せるのか? 絶妙のテクニック。もともと美味しいネギには違いないのだろうけど。
  サクッと軽いこの肉はヒレ。軽いとはいっても素晴らしい香りを秘めた肉汁が歯の間からあふれる。
 コクのあるロースが好きだけど、ネギを主役に据えた場合存在感のやさしいヒレがちょうど良いのだろう。
 主役のネギを盛りたてるため、主役しかしたことのないヒレが不平も言わず嬉々として脇役を演じている。エライぞ豚ヒレ!
  ご飯はキリリとかために炊かれた。
 具の少ない豚汁。味噌の香りが消えずに小さくてもやわらかいコマギレ肉を自由に泳がせている。
 お新香。タクアンとなにか細かいもの。夏ならヌカ漬けがいい。きゅうりのヌカ漬け(もちろん自家製)を3切れでいいのだ。
  帰り際。
 ニコニコとオレの方を見て「ありがとうございました」と頭を下げられたらオヤジの悪い印象も消え失せたぜ。俺に優しい人はみんな好いヒトだ(!)
  ピロピロピロピロロロロ~ッ! 
 公衆の面前でマナーモードにすることなくでっかい着メロを鳴らし、大声で喚いている中年女が居る。巣鴨だからか。客筋に問題ありだ。

  残り少ない貴重な有給休暇を断腸の思いで清水の舞台から飛び降りたつもりで使ってでももう一度行きたい店。
 うまい! 山本益博はハズレが多いがこの店はイイ。(2002.9)

純米酒“美肌”、顔につける酒(北川本家)

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 京都北川本家の純米酒“美肌”。顔や手につけるための酒だ。
 300cc入りペットボトル6本セットのまったく普通の純米酒。
 米と米麹のみが原料の純米酒。
 余分なモノは入ってない。アミノ酸や有機酸豊富で肌に良い。特に日本人は昔から米を食ってきた民族。ピッタリ合う。
 昔に較べ最近の相撲取りの肌が汚いのは、日本酒を呑まずブランデーやウイスキーを好んで呑むせいだといわれる。
 オレは男のクセに肌がきれいだ。
 元々きれいだが純米酒を顔にはたいているからでもある。
 手も女のようにしなやかスベスベ。「働かないヒトの手みた~い」と言われることもある。
 純米酒だから呑んでもうまい。
 賞味期限は1年。1本で半年もつから2本あれば足りる。
 だから4本は呑んじゃうのだ。
 「まぁちゃん、日本酒を顔につけるとしっとりしてうんと良いよ
 昔付きあった年上のヒトY。色白美人でシワひとつなかった。“まぁちゃん”とはオレのことだ。
 当時は酒を顔につけるなんて想像だにしなかった。ベタベタしてハエがたかりそうな気がした。
 数年前、何かのキッカケで顔につけた。しっとりだ。匂いはすぐ消える。
 それ以来ファンになり毎年買っている。1升の酒を小分けにするとは良いアイディアだぜ。
 頻繁にCMを流し自然派を標榜するヘンな化粧品をつけて「しっとりすべすべ!」などと喜ぶヒトがいる。
 あれは肌自体が良くなったのではなく、顔にワックスを塗りたくって良くなったと錯覚したに過ぎない。店頭に並ぶミカンやリンゴが艶々ピカピカなのと同じだ。
 世の中の隅々にまではびこる合成界面活性剤や食品添加物。
 そんな怖ろしいモノは極力使わず摂取せず、できるだけ自然のモノを使って毎日を過ごそう~。

  オレが一番好きなのは日本酒じゃなくビールだけど・・・。

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 今日、ブツが到着した。
 HPをよく見たら開封後は3ヵ月とある。オレは開けてから6ヵ月使っていた。
 これからはキャップを開けたら半分呑み、残り半分を3ヵ月で使い切る。4本必要になった。(2011.10.18)

明太子スパゲティ(マサ料理)

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 もっぱらビールのツマミかご飯のオカズにする明太子。
 お茶漬けや釜飯をやったこともある。博多柳橋連合市場の明太子屋“中弥”。うまいから最近5年間はここばかりだ。
 たまには趣向を変えてスパゲティ。
 麺類よりご飯が好きなオレは年に2~3回しかスパゲティを食わない。店でスパゲティを食う事も皆無に等しく、当然明太子スパゲティは食ったことがない。
 凝り性のオレはうまけりゃ何度でも食う。初明太子スパゲティ、責任は重大だ。

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 前回のスパゲティ・トマトソースにはディ・チェコ1.6mm500gを使った。
 今日はヴァリラ。300g入りしかない。600gじゃ多すぎるから1袋だ。1.7mm。

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 大きな鍋に湯を沸かす。塩をドバッ。グワンッと沸き立った。ヴァリラ投入。再沸騰、中火。ボコボコ言うくらいの火加減。
 大ぶり明太子1腹。
 切れ目を入れ包丁で中身をかき出す。
 うわっ大量だ。500gスパゲティに相応しい量。残った皮はパクリと食った。皮だけの味はビミョ~。

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 バター2cm。20秒チンして柔らかくする。明太子とグリグリ混ぜる。塩コショー。

 9分が標準ゆで時間。超々アルデンテが好きだから6分。力強い芯がステキな歯触り。
 ザパ~ッとザルにあけザッザッザッと湯を切る。ザルを持つ手が熱い。深めのでかい皿にスルリと入れる。
 明太子バターを載せ、フォークでどんどん混ぜる。よく混ざらないがもう待てない。食っちゃえ。

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 うまい。
 バターが良いカンジ。塩が多かった。コショーが効いてない。素晴らしい味を醸し出す明太子。プチプチしている。イヤらしい匂いを発している。
 かなりうまいぞ。途中で醤油をタラリ。うまさアップ。強すぎる塩を中和し、まろやかになった。
 あっという間に食べ終わる。ちょうど良い満腹感だ。
 前回の500gは少し残したから450gが適量だ、と考えていた。300gが苦しくなくてイイぜ。
 超々アルデンテはミドルが超アルデンテ、ラストは超に近いアルデンテ。最後まで極上歯触りを堪能できた。ヴァリラはディ・チェコよりつるつる感が際立つ。
 前回、急に火が入ったのは熱いトマトソースをからめたせいだった。
 今日混ぜたのは冷たい明太子バター。500gに対し300gと量も少ないから食べ終わりも早い。だから超アルデンテが最後の1本まで健在だった。

 スパゲティは微妙な食い物だとわかった。侮れない存在だ。
 バターの後味がうまい。ゲップの明太子はかぐわしい。
 次はブイトーニだ。
 スパゲティを次々に展開しようと欲するオレだった。 
 今度はミートソースかな?(2011.10.10)

ル・ピッコロでランチブッフェ(ハイアット・リージェンシー福岡) ~博多~

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  4,800円 / ランチブッフェ2、ビール、グレープフルーツジュース / 2人

 姪と昼食。
 今回の訪福(3泊4日)は夕食の予定が詰まっている。姪とは昼メシだ。 
  たまにはホテルのランチバイキングはどうだろう。
 いくつか候補に挙げ、オークラとハイアットリージェンシーが残った。姪の家に近いハイアットリージェンシーに決定。
  スフィンクスを模したといわれる堂々たる特徴的なグリーンの建物。
 ロビーの照度は落とされ、しっとりしたとても良い雰囲気だ。荘厳ささえ漂う。
 ここには2度泊まったことがある。シングルとダブル。
 シングルでも20㎡と1人には十分。2人で泊まったダブルはそれほど広くない。きれいで落ち着きのある部屋だったと憶えている。
 朝食バイキングのスモークサーモンがうまかった。
 脂ノリノリ塩加減ばっちり。そればかり山盛り3皿食べた。気持ち悪くなった。物事には限度があると判明した。
 ランチブッフェにもスモークサーモンがあるとイイなぁ~。

 ビール500ccを注文。良い形のグラス。一番搾りだがグラスのせいでうまく感じる。

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 結局4皿食べた。小さいステーキや天ぷらや麻婆豆腐もあった。どれも平凡だ。

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 カレーフェスティバルと称して10種類のカレーをスタンバイ。トマトカレーの酸味がうまい。

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  姉にはマカロンのお土産。

 やはり食い放題は食い放題の味でしかなかった。作り置きだから当然だ。
 味には満足できないが、たまにはこういう食い方も楽しい。
 姪のYちゃんと色々話も出来たし。(2011.5.23)

キノコそばのテイタラク(マサ料理)

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 高校時代、フェンシングをやっていた。
 “フレッシュ!”という捨て身の飛び込み技が得意だった。防御より攻撃を好んだ。
 モモが異様に発達した。中肉中背だが右モモ周囲59cm、左は56cm。
 短パンを穿く時右に切れ込みを入れる必要があった。標準攻撃型“ファンデブ~!”で右足に負荷をかけるからだ。
 群馬県でフェンシング部のあるのは当時わずか5校。
 一年生の時“県大会高校男子ジュニア”で優勝した。一年生大会だ。あまりスポーツの得意でないオレにとって、スポーツで生涯唯一の輝かしい出来事だった。
 「個人戦で優勝したで!」
 意気揚々帰宅した。
 「あっそう」
 家族はテレビに夢中で酷く素っ気なかった。
 オレの大会優勝よりテレビドラマの展開が大事なのか。愕然とした。自分がいくら嬉しくても皆が嬉しいワケじゃないんだ。高校生心に悟った。悲しい悟りだった。一気にテンションが急降下した。あの怖ろしい光景は今でも昨日の事のように鮮明に憶えている。
 誰かに嬉しい事があったら大袈裟に喜んでやる。うんと褒めてやる。それが礼儀だぜ。
 “優勝!”
 といっても参加者は12人。でも優勝には違いないから大いにジマンした。
 大会や他校への遠征の帰り、新前橋駅のホームで“立ち食いそば”を食うのが楽しみだった。
 よく食べたのが天ぷらそば。
 いつ茹でたか分からないくっついたソバを温め、桜エビとネギが少し入った衣だらけの薄っぺらい油っこいかき揚げを載せ、熱い真っ黒いつゆをたっぷりかける。粗く刻んだ乾いたネギ。七味。
 「はい、天ぷらそばッ!」勢いよく置かれてタッポンとつゆがこぼれる。
 つゆを吸う。うまい。濃いダシと濃い味。これぞ北関東の味だ、とは当時思わなかった。
 歯触りのよくない麺。
 グチャッとしたかき揚げ。つゆに浮く大量の胃もたれしそうな油。
 うまい要素はないのに不思議とうまかった。
 運動後にみんなで食ったからか。駅のホームで立って食べるのが珍しかったのか。タヌキうどんも好きだった。
 舌の肥えた今でも食いたいと思う。立ち食いそばは郷愁を誘う。

  そばは盛りそばが一番好きだ。
 超アルデンテに茹でる。薬味はネギだけ。ワサビを入れたりたまには七味。濃いめのつゆをちょっとつけ、ズズズッとすする。
 うまい! 超アルデンテだからたくさん食べるとアゴが痛くなる。
 キノコのうまさにハマッた。高校時代の立ち食いそばも思い出した。
 よ~し、冷たいそばに熱いキノコ汁をかけてキノコそばを食うぞ~。

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 生麺400g3人前1袋。盛りそばでは2袋800gを茹でて食べる。具もつゆも多い今日は1袋だ。ちゃんと胃袋の容量を計算できたぞ。超かたく茹でる。
  昨日のキノコ汁。
 一晩冷蔵庫で寝かせた。グッと味が入ったに違いない。熱くした。

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 どんぶりに冷たいそばを盛る。キノコたっぷり熱いつゆをドドドッとかける。ネギを載せる。七味をパラリ。食った。
 薄い。そばの水気で薄くなった。醤油をタラリ。
 最初の二口はそばの冷たさが残り、熱いつゆとのハーモニーはなかなかだ。やがて温度差はなくなり馴染んだ味となる。
 オッキーなめこ(でかいなめこ)の存在感が際立つ。
 どんぶりに3杯。
 完食後の体重は2.2kg増! 汁物はハラにたまる。びっくりした。
 ハマッたキノコ料理だったが、キノコそばは期待外れだった。
 味わいがない。感激がない。喜びもない。キノコうどんはうまかったのに~。
 “そば=盛りそば”って不文律に支配されたのか。
 「うまい!」ってわめこうと待ち構えていた。不発に終わった。

 永遠に続くかと思われたキノコ料理への憧憬は、キノコそばのテイタラクにより急ブレーキが掛かった。やはりいつかはこんな日が来るんだ。
 「シャバに絶対はない!」
 そう思わずにいられない。(2011.10.14)

キノコ汁、初日の味(マサ料理)

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 キノコうどんとキノコ釜飯をやってキノコにハマッてしまった俺。
 キノコ料理をどんどん展開しようと考えた。四六時中食い物の事を考えてるとはヒマなヤツだ。
 キノコそば、キノコカレー、キノコクリームシチュー、キノコスパゲティ、キノコソテー・・・。食いたいもんが次々浮かぶ。
 でも今日はキノコ汁。
 大量に作って翌日キノコ卵とじ丼、翌々日は水溶き片栗粉でキノコとろみ丼だ。
 キノコだけではサッパリすぎる。あぶらげが重要な役割を果たす。

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 キノコは色々。
 アワビ茸、ぶなしめじ、舞茸、エノキ、オッキーなめこ、なめこ。壮観だ。
  あっ! 肝心なほだ木栽培椎茸を忘れた。しかもナメコを2つも買っちゃった。

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 煮干しを水に浸す。弱火でゆっくり煮出す。湯はシャンパンゴールドに輝く。オレは煮干しダシが好きだ。

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 例によってミリンと醤油。大きめに切ったあぶらげ5枚。

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 バラしたキノコ達。24cm矢床鍋からあふれんばかりの山盛りだ。

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 煮えたらガサが減った。味見。ミリン追加。いい具合だ。
 
 ラーメンどんぶりにドンと盛る。
 うまい!
 アワビ茸。数年ぶりだ。アワビのようにコリコリとの印象だった。ところがふわふわ。意外な強い旨味を発揮。これは凄い。実力派キノコと判明した。
  ぶなしめじ。痛快な歯応え。
 舞茸。いつもの雪国舞茸じゃなく群馬産。色が濃い。ステキな香りと歯触り。深い味わい。
 オッキーなめこ。おちゃらけた名前だ。大っきいなめこ。強烈な香りにクラクラする。
 アレッ!煮えたらキレイな茶色が焦げ茶色になった。びっくりした。娘さんから一挙に中年女になったカンジだ。歯応えもイイ。
 なめこ。すばらしい香り。柔らか優しい。
 ググッと濃厚あぶらげ。
 ただじっくりダシを摂り、甘じょっぱい味をつけただけ。それでこんなにうまいとはキノコは大したもんだ。尊敬に値する。あぶらげも偉大。
 汁はやや甘かった。次は酒と醤油だけにしてみよう。
  だが真価を発揮するのは翌日。
 作りたてだけで味を評価してはキノコ汁が可哀想。

 次はどんなキノコ料理をやろうか。妄想を逞しくした。
 ある日プツッと情熱を失うまでキノコへの憧憬は続く。
 だがもうすぐ11月。
 冬の風物詩“カキ”の足音がそこまで迫っている。
 カキフライは筆舌に尽くしがたいうまさなのだ。(2011.10.13)

彩華、しょっぱい!(台湾料理) ~渋川~

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 680円 / 台湾ラーメン+麻婆飯 / 1人

 扉を1つ入る。ネーチャンが奥から出て来て2つ目の扉の向こうで迎えてくれる。
 「イラシャイマセ~
 可愛いハタチの色白台湾ネーチャンだ。即座に昔よく行った台湾を思い出した。
 台北、高雄、台南、台中。あの頃の出来事が走馬燈の如くオレのアタマの中を駆け巡った。カラダの底にズキンッと快感が走った。特に高雄が思い出深い。
 うまければ通うぞ! 一瞬で決断した。士気は高い。
 「台湾ラーメンと麻婆飯」
 セットメニューが良いと誰かに聞いた。
 「カシコマリマシター」別の年増姉さん。
  来た。
 台湾ラーメン。
 まずレンゲでスープ。
 「しょっぺぇ~!」舌にビリビリ来る。その後「やや辛ぇ~」
 麺は艶々、歯応えあってうまい。濃いゆえ挽肉の味付けも良い。もやしとニラ。
 麻婆飯。
 山椒のヒリヒリが全くないどんよりした味の麻婆豆腐。やはりしょっぱい。
 ご飯がヘンだ。
 軟らかいようなかたいようなヘンに固まったご飯。焼きおにぎりの出来損ないの表面みたいな異物感。
 食えば食うほどヘンだ。
 何かの残りを活用したのか。このまま食べ進んで大丈夫だろうか。初めて食べるご飯の感触に、この異様な物体の正体を掴みきれずにいた。
 「ご飯うまくねぇ~!」
 隣のテーブルの若人三人組の一人が小さく叫んだ。
 不味いと思ったのはオレだけじゃなかった。
 新潟石打の親戚から自家用100%南魚沼コシヒカリを玄米で買ってその都度搗いて炊く。日本一のコメを食ってるからこれが普通なのか、と思ったりもした。
 隣の声を聞いて安心してご飯を3分の1残す事が出来た。
 店は新しくキレイで大きい。
 ガテン系の客が多い。タオル鉢巻き、ニッカボッカ、普通の作業服 …。
 味が濃く量が多いから体力を使う人に好まれるのだろう。

 可愛い色白台湾ネ~チャンがいるのに残念だ。この味ではとても再訪できない。
 辛くて汗を垂らしながら、オレは断腸の思いで店を後にした。
 でも、もう1回くらい行こうかな (2011.9.16)

キノコ釜飯、完璧(マサ料理)

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 「今まででサイコ~の釜飯だ!」
 釜飯を炊くとほとんどの場合そうわめく。いつも「今がイイ」とはポジティブ思考だ。オメデタイとも言える。
 それ程うまかったキノコ釜飯。
 先日のキノコうどんが美味しかった。この具と煮汁で釜飯やったらさぞかしだぞ。そう思うと実行しなきゃ気が済まない。
 24cm矢床鍋に少ない水。煮干しを浸す。弱火で30分じっくり煮出す。
 湯はシャンパンゴールドに輝いた。先代のジャガーXJにこんな色があった。呑む。濃厚だ。
 煮干しを取り出しミリンをドポドポ、醤油をバシャバシャ。味見。醤油追加。うまい。
 あぶらげ5枚を1cmに切る。投入。軽いから浮く。お玉で優しく押す。食べる。うまい。
 原木栽培椎茸8枚を5mmにカット。
 ぼろぼろと面白いように分解するぶなしめじ。
 パコッと爪を入れて分ける舞茸。
 それぞれが素晴らしい香りだ。鍋からはあぶらげが煮えるエロい香りが漂う。
 時間差で椎茸、ぶなしめじ、舞茸を入れた。凄いガサだ。煮えれば減るだろう。
 煮えた。食った。うまい!
 このうまさは怖いほどだ。どんなに優れた食品添加物でもこの味は出せない。

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 すぐボウルの上にザルを置き、具と汁を分けた。そのままだと煮汁に出たうまみが冷めていく過程で具に戻ってしまう。煮汁が主役なのだ。
 あっ! 釜飯なのにミリンを使ってしまった。鉄鍋に焦げ付きそうだ。醤油と酒でやるつもりだったがいつもの調子でミリン&醤油。
 作品の出来に暗雲が垂れ込める。

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 道具はユニフレーム・ダッチオーブン・スーパーディープ10インチ。

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 といでザルにあけたコシヒカリ3合。煮汁は2合。かたく炊く。
 大量の具の扱いが問題だ。煮汁だけで炊き、蒸らしに具を合わせるか。具も一緒に炊くか。
 今回は前日キノコを煮て翌日炊くパターン。
 冷蔵庫で冷えた具を、炊きあがったばかりでこれから蒸らしってご飯に載せたらビックリして巧く蒸れないかもしれない。

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 そこで具も一緒に炊くと決断した。キノコを煮てすぐ炊く場合は蒸らし時に合わせることにしよう。
 強火。沸騰。弱火。
 弱火にしてすぐ強烈にうまそうな香り。気のせいか焦げ臭い。超弱火で15分。焦げ臭さは消えた。気のせいだった。
 強火でお焦げ作り。
 左耳をダッチオーブンに寄せ、1秒2秒3秒・・・ハラの中で数える。29秒でパチパチ音。33秒で火を消す。いつもはパチパチ音が大きくなるまで60数秒は耐えたが、今日はミリンの恐怖がある。
 5分蒸らし、重いフタを開ける。

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 じゃ~~~~~っ。
 フタに付いた水滴がしたたり落ちる。これも旨味のうちだ。
 良い香り。イボイボしゃもじでギギギッとお焦げを外す。色が濃いが良いカンジのお焦げだ。ミリン入りでも平気だった。早めに火を消して良かった。よ~く混ぜる。

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 食った。「うまい!」
 かた~いメシ。究極のかたさだ。うまさが極限まで染み込んでいる。ミリンがイイぜ。お焦げに特にミリン味。
 一緒に煮てもぶなしめじも舞茸もステキな歯触り。椎茸は柔らかい。
 キノコ三重奏の醸すうまさ。しかも一緒に煮たのに3種のキノコは自分の持ち味を失っていない。団体でも個人でも強いアスリートみたいだ。
 あぶらげは凄い実力者。ジミなあぶらげあってこその花形キノコ達。
 「一番うまい釜飯」
 そう断言する。

 この秋はキノコ料理にハマりそうな気配。
  次はキノコ汁だ。アワビ茸、エリンギ、エノキ、なめこも加える。
 たくさん作って残りは翌日キノコ丼にする。卵とじ丼?片栗粉とろみ丼? 嬉しい悩みだ。
 もうヨダレが垂れている。まるでオアズケを喰らったポチのように・・・。(2011.10.9)

キノコうどん、旨い(マサ料理)

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 急にキノコが食いたくなった。思いはどんどん強くなる。一度思うとやるまで止まらない。
 何にしよう。うどんだ。
 煮干し8尾を水に浸す。弱火で1時間煮出す。湯はシャンパンゴールドに輝く。
 飲む。良い味だ。でも昆布と違いこれだけでお吸い物にはならない。
 煮干しを食ってみる。まったく味がしない。エキスを全て出し切った証拠だ。
 ミリンをドポドポ。醤油をバシャバシャ。味見。醤油追加。
 あぶらげ5枚を2cm幅に切り投入。油抜きはしない。油をバッチリ纏ってこそあぶらげだ。

 「余分な脂を取る」
 料理番組の鶏モモ料理で判で押したように毎回発言する料理研究家達。鶏が生きていく上で余分な脂などありゃしない。
 今まで生きてたモノを人間が殺して食べるんだから、食えるモノは全部食わなきゃ殺した動物に失礼だ。
 いったい料理の何を研究しているのだろうか。
 どうしても取りたけりゃ「余分な」は言わず「脂が多いから取る」と言ってくれ。それが殺したモノに対する礼儀だ。

 浮いてるからお玉で押す。あぶらげはすぐにツユと仲良しになった。

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 あぶらげの他は椎茸、ぶなしめじ、舞茸、なめこ。
 ほだ木栽培椎茸。石づきを取り軸の付いたまま6個を6等分。
 ぶなしめじ。ゴチャゴチャした部分を切って手でほぐす。でかいのは1本に、小さいのは3~4本まとめて。
 雪国まいたけ。テキトーな大きさにほぐす。
 脳天を直撃するすばらしい芳香。こんなオードトワレがあればいいと思う。あればジョーバン・ムスク・フォーメンから乗り換えるぜ(?)
 鍋にキノコ3種を入れた。煮た。ツユを味見。うまい。キノコはもの凄く味が出る。醤油追加。
 最後にサッと洗ったナメコ。煮すぎると軟らかくなるからすぐ火を止める。

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 今は食わない。明日忙しいから作っておいた。温め返すとナメコの柔らかさが気になるがグッと味が入ってうまさは増すハズだ。

 翌日、近所のうどん屋で手打ち麺を買う。
 ラーメンどんぶりにうどん1玉(250g)を入れ熱くしたキノコ汁をタップリかけた。山盛りにかけた。ネギを載せる。
 まずはズズズッとツユを呑む。うまい。良い味加減だ。
 箸を底の方にグサッと入れ、うどんを大きく持ち上げキノコもろともガバッと喰らいついた。
 うまい。モロにうまい。
 キノコの味、歯応え、香り。ツユをじゅうぶん吸い込んだあぶらげ。“爽やかキノコ達&濃厚あぶらげ”。この組合せがヨカッタ。
 うどんも歯触りがイイぞ。ナメコのとろみでツユが良いカンジ。
 いつもは5~6玉食べるが具満載の今日は3玉。オレもちゃんと腹具合の計算が出来た。
 夢中で食べて咽せた。鼻をかんだら鼻から3cmのうどん。どうもむず痒いと思った。
 夢中で食べて激写を忘れ、具の少なくなった途中で具を下の方から総動員させて撮影。
 
 うまいうどんだった。
 この具で釜飯をやったらイイぞきっと。その場合は焦げを懸念しミリンは使わない。酒と醤油でいこう。
 煮汁だけで炊くか、煮たキノコやあぶらげも一緒に炊くか。
 それが問題だ。
 いつやるか分からない料理に気を揉むとは、俺もヒマな男だぜ。(2011.9.25)

イビサルテ(スペイン料理) ~博多~

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 14,470円 / オマール海老パエッリャコース2他 / 2人

  ニューオータニ博多からタクシー。
 地図を見せたのに道に迷う運転手。無線でカクニン。迷ったすぐ近くに店はあった。
 一階はバル。カジュアルな雰囲気のスペイン風バーだ。
 二階にレストラン。予約したからちょっと他とは隔絶された良い席。
 一階も二階も清潔感にあふれ、フレンドリーな中に凛々しさが漂う。

 二階レストランは嬉しい“全席禁煙”。
 うまい料理を食うのに禁煙は必須だ。日本中の飲食店を禁煙にすべき。先進国で喫煙に寛大なのは日本くらいだ。
 “健康増進法”施行以来もう6年。
 受動喫煙防止が同法第25条にちゃんと書いてある。
 飲食店も、学校や官公庁施設と並んで例示されている。でも努力規定だから守られない。強制されれば仕方なくやる日本人は自ら進んで物事を実行できない国民なのだ。
 国民の命や健康より、タバコ農家やタバコに携わるヒトの利益を優先する国。この国は変わりようがない。
 変わるとしたら外圧のみだ。黒船襲来以外考えられない。そんな情けない国、ニッポン。
 職場の喫煙ルームも問題だ。
 勤務時間中に10本吸うとして1本10分なら100分サボっていることになる。1時間40分の減給にすべきだ。

 姉さんに料理の説明をテキパキと受ける。流暢なしゃべりだ。メインは肉か魚か。サカナの種類を忘れ奥に一旦引っ込む。
 「・・・です」「グリル?」「はい」
 「ずいぶん前にセビリヤ行ってパエッリャうまかった~。イカの墨煮、ウナギの稚魚のオリーブオイル煮、ハモンセラーノ、トルティージャも美味しかった」
 「ウチのパエッリャは本当においしいですよ。でもおいしくないって言うヒトもいるんですよ。スペインで食べられたのならウチのはバッチリだと思います」
 本場のパエッリャはコメに芯を残してグチャッと炊きあげる。それを知らないヒトは日本の釜飯とのギャップに驚き失敗作と思うのだろう。
 「ウチも、ウナギの稚魚は手に入らないんですがシラスが出た時はオリーブオイル煮やるんですよ」
 「姉さんの説明受けたら料理への期待がグッと高まったよ」
 「話すの上手ですね。テレビみたいに淡々と話してる」連れのNも言った。
 「滑舌は良いですね。舞台に立ってましたから」
 「ほう!」「おぉ!」
 ジマンが入った。姉さんは得意げな表情だ。
 “オマール海老パエッリャコース”が色々食えてよさそうだ。
 オレはグラスの赤ワイン。Nは巨峰ジュース。
 「普通、巨峰の色を出すために皮も入れるんですが今日は実だけでやりました。この方が純粋な味で美味しいと思います」

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 ハム盛り合わせ。
 ハモンセラーノがうまい。ぎゅっと凝縮されている。塩気も最適。本店で添加物なしに2ヵ月熟成させた逸品。後味の脂がくどくなくすばらしい。
 「ハモンセラーノうまいねぇ!」
 「本店の作り方を見て感激して、これを説明したいためにこの店に入ったんですよ」
 本当にこの味を愛しているんだ。そこまでの思い入れとは恐れ入った。
 あとはチョリソー、鶏燻製、コショーの効いた腸詰め?

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 カボチャのスープ。カボチャ自体あまり好きじゃない。悪くないって味。

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 サバのマリネ。平凡。野菜はしゃきしゃき。

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 トルティージャ。コースにないから別注した。
 じゃが芋の入ったスペインオムレツだ。スペインで食った味じゃない。じゃが芋の感触がボソボソと悪い。曖昧な食べ物。

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 広島産ムール貝の白ワイン蒸し。
 広島はカキの季節の前にムール貝を多く産するらしい。
 うまい。ネチャッとした旨味じゅうぶんのムール貝。エッチっぽい味がステキだ。
 蒸し汁がサイコー。スプーンで呑んでいたが後半は熱い器を持ってズズズッと呑んだ。ご飯にかけて食べたいほど。
  「エッチっぽい味がイイねぇ~」
 「えっ???」
 姉さんはそうは感じないようだ。失礼しましたっ!

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 マッシュルームのアヒージョ。エビではなくこちらを選択。
 ニンニクと唐辛子と多量のオリーブ油。小さい土鍋でぐつぐつ煮たもの。ブラウンマッシュルームのコクと快適な歯触り。なかなかのモノだ。
 オイルをパンに染ませて食う。
 ムール貝の白ワイン蒸しにパンを浸したかった。

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 牛サガリの赤ワイン煮。
 柔らかいけどなかなか切れない。ナイフのギザギザが小さい。
 噛むと肉のうまさがジュンと出る。特別なうまさではない。

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 いよいよオマール海老のパエッリャだ。写真はさっきと同じ。
 豪快に載るオマール。あとはアサリ、ムール貝、パプリカ、味出しの小さく切った鶏。
 サフランで真っ黄色のご飯。鮮やかだ。かぐわしい。
 じゃりじゃりじゃりっとお焦げをパエッリャ鍋から解放する。わずかに芯の残る炊き方。もっと芯を残した方が本場っぽい。
 味付けは完璧に近い。
 塩加減、グッと味の染みたご飯、ニンニクの具合、オリーブ油の量、たっぷりサフラン。
 搾ったレモンがよかアクセント。
  オマール海老もうまいが主役はご飯だ。

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 イチジクのコンポートとバニラアイスクリーム。
 甘く煮たイチジクとアイスクリームの冷やっこさが良い対比を醸す。
 コーヒー。

 「パエッリャうまかったァ~! 後味がしつこくないね」
 俺はサフランのような笑顔を向けた。
 「これはオマールの良いダシが出てそれはそれはご飯がおいしいんですよ」
 姉さんの滑舌にますます磨きがかかった。
 「今度、ハモンセラーノとムール貝白ワイン蒸しの後、テーブル一杯くらいのでかいパエッリャが食いたいね!」
 本気とも冗談ともつかない口ぶりで言い放つ。顔は笑っているが目は真剣だ。
 「あはは、今度ぜひっ!」
  そんな大きいのないですよ!と言われないでヨカッタ。オレと波長が合ってきたぜ。軽妙な(?)会話も食事の大切な一部だ。
 最初は少量ずつで物足りなかったが、2時間の食事でハラ一杯。

 大満足。良い店を見つけたぜ。
 今でもオマール海老パエッリャのうまさが脳裏に舌に鼻孔に蘇る。
 今後通うのは必至だ。(2011.10.2)

河太郎でアオナを喰らう(生け簀料理) ~博多~

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  19,950円 / 活造り、ビール / 2人

 生け簀料理元祖中洲“河太郎”。ヤリイカ、関アジ、伊勢海老をいつも食う。
 今日は趣向を変えて“タカバ尽くし”だ。
 タカバとはハタの福岡地方での呼び名。マハタかアオハタか、調べると両方出てくる。大きな魚だ。白身の高級魚。
 6~7年前の夏、河太郎でキジハタ活造りを食った。
 オレンジ色と白の派手なサカナ。俺もオレンジ色のタンクトップにアイボリー短パン。キジハタとお揃いだ。そんなに大きくないのに1尾2万円。AちゃんとRちゃんと3人で二階の個室。
 もの凄くうまい白身だったと憶えている。初めて付いた二階の仲居がオレンジタンクトップにビビッていた。

 “網横”。河太郎カウンターでオレの指定席。
 「はい、いつものお席(アミヨコ)ですよ」と仲居が案内することもある。生け簀の魚達も板前もよく見える特等席だ。
 連れはオレの右側に着席。
 誰と行ってもそうだ。カマロ2台、キャディ2台、コルベットと左ハンドルばかりだからそれが落ち着くのだ。今日はMりんと。
 「たまにはタカバ尽くしにするか。タカバ居る?」
 粋に着物を着こなしたカウンターママSさんに問う。
 「居ない」素っ気ない返事だ。
 「ちょっと板場に訊いてくるね」
 「うん」
 「一匹いるんですけど大きくて5~6人前。アオナはいかがですか?」
 「どんなサカナ?」
 「見ますか?」
 Mを促し隣の生け簀へ。でかいタカバが悠然と泳いでいた。近くにちょっと派手なサカナ。変な体勢で水面近くをさまよっている。
 「なんか横んなって泳いでるね。大丈夫かな」
 「ウチのサカナは鮮度良いですよ。刺身にしてあら炊きにして、刺身が余ったら鮨にすれば」
 「うん、そうしよう」
  席に戻ってビールを呑む。
 「青木さん!青木さん!逃げ回って捕まりませんよ!」
 活きの良さを大袈裟にアピールするママ。Mと急襲。

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 誇張の甲斐なくすでに捕獲され、網の中でおとなしくしていた。借りてきたネコみたいだ。板前曰く「しっかりしてますよ」
 “馬には乗ってみよ、人には添うてみよ”
 こんなステキな言葉がある。ママと板前に任せたぜッ。
 席に戻る。
 「いきなり呼ばれてビックリしたね」
 「もう網に揚がってたねッッッ」
 「アッハッハッ」

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 「アレ一匹だけじゃ物足りないからヤリイカも」
 「はい、じゃ小さいのネ」
 小さいけど2杯出た。小さいのにした意味がない。でかいの1杯の方がいいぜ。
 うまい。いつ食っても半透明の逸品。脚は元気に動く。
 イカを食い始めたらアオナ登場。早すぎる。

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 愛嬌のある顔。洗いにした身は柔らか弾力。うまい。サッパリ系だ。関アジほどの醍醐味はない。
 刺身より洗いに適したサカナなのか。刺身も食って較べてみたい。

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 ゲソ天。
 サクッと軽く揚がっている。ヤリイカは天ぷらでも爽やかだ。甘~いサツマイモ。

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 アオナのあら炊き。
 うまい。河太郎のあら炊きは物凄くうまい。煮方のウデか、伝承のワザか。
 Mは骨を手で持ってしゃぶっている。
 「若いのに食べ方上手ですね。骨のまわりに美味しいトコがあるからそうやって食べるのが一番ですよ」
 Sママに褒められるMりん。SMだ(?)

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 身よりも煮汁をかけたご飯がサイコ~。
 ゴボウの香りが効いた濃厚煮汁がからまったご飯。旨味をご飯が全て受け止めた。得も言われぬうまさだ。ズルズルかっ込んだ。
 本日の白眉はコレ!
  あとで調べたらアオナとは、アオハタの九州地方の呼び名だった。なるほどうまいワケだ。

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 味噌汁は2種。
 豊かな香りのアオサと豆腐の“白”。
 可哀想なくらい小っちゃいナメコの“赤”。この小ささはブラウンえのきのアタマみたいだ。
 そう言えば「なめこ汁!」と注文した時「できる」「出来ない」とママと板場の応酬があった。できないなら出来ないと言うべきだ。客を騙す(?)のはよくないぜ。

  やや難あるも満足な生け簀料理。
 タカバの旬の冬に“尽くし”を食べよう。
 あっ、冬はトラフグの季節でもある。
 両方食いたいが胃袋はひとつ。
 人体構造を恨めしく思ったりした。(2011.10.1)

かしわめし/東筑軒 ~大丸福岡天神店デパ地下~

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   650円 / 弁当 / 1人

 折尾名物かしわめしは有名だ。
 以前何度か大丸福岡天神店デパ地下で買った。今回も大丸。
 昨日上越新幹線の中で食った高崎名物鶏めし弁当。食べ比べしたかった。
 フタを開ける。

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 なんじゃコリャ~ッ!?
 でかいツラをしてのさばる錦糸卵と海苔。
 “かしわ”は端の方で肩身の狭い思いをしている。一面鶏尽くしの高崎名物とはまったく違う風景。
 真ん中にグサッと箸を入れ、錦糸卵とご飯をグググッと大きくえぐり、ガバッと食いついた。
 うまい!
 鶏のダシで炊いた餅米入りかと見紛うモチモチご飯。濃くてうまいぜ。
 海苔も卵も主張はない。ご飯のうまさだ。
 かしわ。
 そぼろというより小さく切った肉を煮付けたってカンジ。うまい。
  ご飯が主役のかしわめし。
 だからかしわも錦糸卵も海苔も要らない。ご飯だけをうんと食いたい。でもご飯だけの弁当は成立しない。
 容器にくっついて取れない数百粒(?)のご飯。もったいない。材質を改善すべきだ。
 弁当容器は脂で光っている。見ても濃厚ご飯なのだ。

 フタを開けた瞬間の衝撃。
 「鶏肉少なすぎっ!」
 損した気分だった。
 しっかり味わおうと意識しての今回。かしわは少なくてもご飯のうまさで得した気分。
 同じ鶏を使った弁当でもこんなに違う。
 「日本は広い!」
 オレは嬉しくなった。(2011.10.1)

鶏めし弁当/高崎弁当 ~上越新幹線車内販売~

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 800円 / 弁当 / 1人

 日本各地にうまい鶏飯弁当がある。秋田や福岡が有名だ。
 どうしても旅に出るとその地方の味にシビれがちだが、地元群馬の高崎名物“鶏めし弁当”も棄てがたい。
 1884年(明治17年)創業の高崎弁当。鶏めし弁当は1934年発売。77年の歴史を誇る駅弁だ。
 年6回の訪福。上越新幹線の中で食う。
 最近は群馬県渋川市クレッセント製のうまいサンドイッチを昼メシに食っているから、羽田空港のパサパサして具がくどい味で値段が高いサンドイッチは食えなくなった。
 だから羽田に着く前に駅弁を食べちゃうのだ。
 駅弁1個じゃハラが減るから結局羽田でサンドイッチを2個食い「うまくねぇ~」といつものセリフ。

 鶏は3種類載っている。
 一番手前のそぼろから。
 端に箸を入れるとそぼろがボロボロ外にこぼれるから真ん中をグサッ。こぼれないよう口を近づけ食らいついた。
 うまい。脂を極力排除したサラサラのそぼろ。ムネ肉のみで皮も脂も取り除きサッパリと仕上げたのだろう。
 オレの作るそぼろはモモムネ両方使い、コクがあるのが好きだから皮も脂肪も入れる。グッチャリ濃厚がうまい。
 サラサラだが味は濃い。ミリンと砂糖控えめ醤油バッチリ味。うまいねぇ~。
 ご飯は薄味だ。
 次にコールドチキン
 ノリが敷いてある。醤油のみで味付けました!ってカンジ。
 そして期待の照り焼き
 期待外れのサッパリ味。モモなのに脂気も味わいも薄い。かたい。この歯応えは悪くない。
 フタを開けて目に飛び込んだのは照り焼き → コールドチキン → そぼろの順。
 食ってみたら見た目地味なそぼろが一番の実力者だった。
 

 シャバに目を転じる。
 放射能漏れ極悪犯罪を起こした東京電力を頂点とする“原発利権仲良しグループ”を形成する経産省、政治家、銀行、関連企業、御用学者、似非言論人、マスコミが世にはびこる。
 真実を追究する真の言論人、フリー記者、真っ当な学者の声は届かない。大多数の国民や酷い目に遭っている福島県民はさらに無視される。
 シャバでは地味な者は勝てない。これが現実なのだ。
 “とり飯弁当”と“シャバ”。まったく異なる様相を呈していた。

 かつてはチェルノブイリを忌み嫌った。
 今世界は“フクシマ”に重大な関心を寄せている。
 なぜ東京電力は捜査されないのだろう。極悪人災事故により世界中に迷惑をかけているというのに。
 先日起こったフランスの原発関連施設事故。小さな事故もきちんと捜査された。
 警察や検察は存在感を示して欲しい。信頼回復の良いチャンスなのに動く気配はサラサラない。
 「巨悪は眠らせない」のが検察じゃなかったのか。
 「巨悪と仲良し」なのがホントの検察なのだろう。
 電気料金値上げを打診して烈しい批判に遭い撤回した東京電力。
 退任した社長に2億円の退職金を払って平然としている東京電力。そのカネは福島の除染に使うべきだ。
 自分が社長時代に起こした事故。退職金は辞退し私財をなげうって被爆者に誠意を示す。これが真っ当な人間の行動だ。この状況を他人事と思っている恥知らずな輩。
 そんなふざけた会社は法的整理し、送電発電を分離し、幹部は牢屋に入り、社員を新会社に雇うとしても給料を公務員並みにすべきだ。
 インチキはいい加減にしてくれ。日本は狂っている。
 世界から日本はどう見られているのか。包み隠さず全て公表すべきだ。

 あっ!
 そぼろの位置づけからインチキ国家ニッポンにまで話が跳躍してしまった。(2011.9.30)

梅ジャム作ったぜ(マサ料理)

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 以前、ナマ梅から梅ジャムを作ったことがある。なかなか煮えなくて難儀した。
 梅酒の残骸を使えばイイらしい。
 1年以上エキスを焼酎に抽出し、その果てに棄てられる運命だった梅。
 新たな活躍の場を与えられた。梅にとっても嬉しいしオレにとっても棄てる罪悪感が消える。それとももう働くのはイヤで早く役目を終えたいのか。梅は喋らないからわからない。

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  小さめの鍋に一杯だ。
 三温糖をドバッ。梅酒で残った氷砂糖も少し。あとは弱火で焦がさぬよう煮るだけだ。
  なかなか煮えない。下の方がじゅぶじゅぶ言ってるだけ。混ぜる。何度か混ぜる。
 ようやく煮えてきた。

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 竹べらで押す。タネを外す。タネのまわりには実がいっぱいだ。すべてのタネを皿に取り、一つ一つしゃぶってムダの出ないようにする。甘酸っぱくてうまい。食いすぎた。
 さらに煮る。そろそろ良さそうだ。火を止める。冷ます。

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 韓国製密閉容器“LOCK&LOCK”に密閉し冷蔵庫。
 明日6枚切り食パンを買ってきてトーストし、分厚くバターを載せてその上にこんもり梅ジャムを載っけてガブリと喰らうぞ。

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 翌日、ガブリと喰らった。うまい。
 冷やしたらジャムというよりアンコみたいだ。
 オツな味ではある。

 うまい自家製梅ジャム。
 うまいことはうまいが「ジャムに凝るぞ!」ってほどじゃなかった。
 誰かにやらなきゃ食べきれないぜ。(2011.9.27)

暗黒のニッポン(シャバで気になる事)

 今日、小沢一郎の初公判があった。
 悪名高きあの検察でさえも起訴できなかったのに、イカレた検察審査会により起訴された大したことない事件。
 検察とマスコミ+αで小沢氏を潰そうとしている。
 小沢氏が権力を持てば記者クラブやクロスオーナーシップによる独占が危うくなる。取調室の全面可視化が実行される。
 他にも理由があるかも知れないがこのくらいしかアタマに浮かばない。
 自分達の利益、体制の維持のために正義や公正をねじ曲げようとしている。
 捜査機関とマスコミが結託すれば何でも出来てしまう。
 「この顔は悪人だ!」
 テレビの偏向報道で際限なく悪党に仕立てられる小沢一郎。
 大多数の国民が小沢氏を極悪人と思っているに違いない。
 オレもあの顔は好きじゃないが、好き嫌いが正義に優先して良いハズはない。
 “正義”とは揺るぎないもの。

 日本はこれほどまでに腐った国だったのか。
 「日本は平和で良い国だ」
 こんな言葉は死語になった。(2011.10.6)

梅酒、自家製(マサ料理)

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 昨年7月に南高梅を漬けた。同時に白加賀で梅酒も漬けた。
 1年経った7月にウイスキーの空瓶にあけようとしたがなかなかしなかった。俺はモノグサだ。9月も末になりやっと実行した。

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 ビンはバランタイン17年21年30年の3本。
 2ヵ月前に熱湯で洗っておいたビン。
 キャップをひねる。30年はすばらしい芳香がまだ残っている。驚きだ。17年と21年はまったく香らない。
 熱湯洗浄してもなお消えない芳醇。奇跡だ。8,000円と25,000円の違いは大きい。
 呑む時も30年のビンが一番うまいと感じるかもしれない。それが人間のサガだ。

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 まずは生(き)で呑む。
 各務クリスタルのストレートグラスに21年のビンからなみなみと注ぐ。梅を連想させる香り。口に含む。
 うまい。14ヵ月間家の台所で暑い日も寒い時も黙って熟成を重ねた梅酒。オレが博多や新潟や東京に遊びに行って1週間家を空けても、ただひたすら留守宅でエキスを出し続けた梅。健気だ。可愛い。
 そう思うと余計においしく感じる。だが熟成スコッチのうまさはない。

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 次はオンザロックだ。
 バカラのオールドファッショングラスに氷をジャラジャラ入れ、トクトクトクと注ぐ。グラスを揺すって冷たくし、呑む。
 うまい。生よりうまい。良い具合の濃さと温度だ。生で感じたツンと来るアルコールもない。立て続けに4杯呑んだ。
  爆睡。気がついたら3時間居所寝していた。ハダカだから寒い。ベースは焼酎だから効いた。

  「今後しばらく楽しめるぞ!」
 オレは喜んだ。(2011.9.25)

治癒した“王将恋しい症候群”(餃子) ~前橋問屋町店~

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 2,310円 / 餃子10人前 / 2人

 久々の王将。
 6月に新潟で“大阪王将”を食べて“王将”が恋しくなっていた。
  職場のS氏と仕事に出かけた帰りの昼メシ。オレの食いっぷりを見せたくて10人前注文だ。
 7:3か6:4を予想した。
 「餃子10人前。一度に持ってきてください」
 こう言わないと2度に分けて出されたりする。向こうの都合かもしれないし、熱々を食べてもらいたいとの配慮かもしれない。
 「はい5、5になりますが」
 小顔の若いネーチャンだ。色が白い(カンケーないぞ)。
 「いいですよ。バリバリ食べます」
 「あははは。では焼き餃子10人前お持ちします」
 ん? 水餃子も蒸し餃子もないのにわざわざ焼き餃子と言う必要はないぜ。
 5人前ずつ時間差で見ても感動しない。10人前なら壮観だ。撮影のしがいもある。
 オレはひとりで8人前48個を10分で食べた輝かしい(アホらしい?)実績を持つ。口腔内は火傷だらけ。食べるのが早いから最後の1個も冷たくはならない。

  来た。10人前。5人前ずつ2皿だ。ケータイ激写。すぐ食い始める。
 来る前にタレは作っておいた。
 備え付けの“餃子タレ”ではなく酢と醤油とラー油で自分好みにした。
 「これが“餃子タレ”だ!」と強制されるのは面白くない。たとえこっちの方がうまくてもオレは自作を選ぶ。きっと得体の知れない“旨味”入りだろうし。
 途中でサッパリさせるため、酢だけの皿も用意した。
 まずは何もつけない。楽しみにしていた王将餃子だ。ガブリッ。
 「うまいっ!」とわめくつもりだった。
 タヌキ色に近いキツネ色。焼きすぎだ。
 バリバリとかたい。不当にかたい。歯の悪いヒトなら痛くて飛び上がるぞ。焼きすぎて餡はジュバッと汁があふれない。
 記憶にあるおいしかった王将じゃない。それでも超スピードで食った。
 5人前1皿食い終わり2皿目に。

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 今度はキツネ色には程遠い。汚れたシロクマ色だ。白っぽい。焼き足りない。焼き面がふにゃふにゃだ。中が熱々じゃない。
 なんだこの餃子は!
 焼きすぎたり焼き足りなかったり、タヌキだったりシロクマだったり、バリバリだったりフニャフニャだったり。
 60個全部を同じキツネ色に焼けないのか!? シロートだってこんな両極端なムラを出さないぞ。
 これがチェーン店の限界か。
 旨味じゅうぶん、焼き方にムラがない八重洲“泰興楼”や銀座“天龍”とはまったく違う。昔からの職人が長年培った勘にモノを言わせ(?)完璧に焼き上げる。
 これをチェーン店の王将に望むのは無理というもんだ。
 世にはびこる“羽根つき”は嫌い。
 わざわざ小麦粉か片栗粉で余分にバリバリを作るなんて邪道だ。本体だけで勝負できないのか。あんなまがい物を得意そうな顔で出す輩がテレビに映る。信じられない光景だ。王将にそんな虚仮威しがないのは幸いだ。
 オレが6.5人前、連れのS氏は3.5人前。
 
 とても楽しみにしていた王将餃子。
 シロート並みのウデの悪い仕事っぷりに接し、膨らみにふくらんでいた美味への欲求はしゅるしゅると音を立てて萎んだ。とても残念な結果だ。
 今までたまに発症した“王将食べたい症候群”はきれいさっぱり治癒した。もう患うことはないだろう。
 昼に餃子を食うと午後はかぐわしいゲップで二度楽しめる。これが餃子の醍醐味だ。
 餃子は美味しくなくてもゲップはサイコーであって欲しい。(2011.9.22)

絶妙な煮穴子(マサ料理)

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  大好きな穴子。
 天ぷらが好きだ。煮穴子もイイ。
 鮨種としてもコハダ、大トロ、ヒラメと共に上位を成す。
 穴子料理は年に2~3度だから天ぷらと煮穴子を両方やることもある。
 5尾ずつだ。知人女性へのプレゼント5尾を含め、割いてもらって全部で15尾。3日前に予約した。
 3,230円。安い。ウナギよりずっと安い。1尾215円だ。料理屋は儲かるぜ。
 頭も骨もついた状態で100g110円。前回は130円。相場によって違う。
 2,936gが身だけになり1,800g。4割が頭と骨とは驚いたぜ。
 ビールで天ぷらをガンガン食った。うまかった~。
 昼に食いすぎて夕飯はまったく食えない。穴子に触るのもイヤだ。

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 煮穴子。夜遅くなって調理開始。
 出刃でヌメリを取って洗って拭いて、打ち出し大鍋で煮る。
 酒、味醂、醤油だけ。沸騰。
 身を下に(皮を上に)して静かに寝かせる。ツツツ~ッと小さくなる。
 落とし蓋。上の蓋。弱火30分。
 途中から穴子と落とし蓋の木が良い香りを放つ。火を消しそのまま一晩。
 朝だ。
 ほっくりフワッと柔らかく煮えた。
 すばらしい出来だ。かたくなるかと心配したが、初めての料理でこんなに巧くいくとはビックリした。
 木べらと箸で慎重に皿に移す。
 あっ、ひとつ折れた。あとの4尾は巧く移せた。
 うまい。
 煮穴子も旨い。大好きな天ぷらと甲乙付けがたいうまさだ。
 薄めの絶妙な味。並みの鮨屋より美味しい。流石マサ料理長。
 巧くいった時はうんと褒め、まずい時は厳しく反省する。

 「また穴子を成敗するぞ!」
 意気込んでいても、結局数ヶ月先になるのは明白だ。(2009.6.7)

穴子フライ、手抜き(マサ料理)

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        (右が穴子フライ)

 先日、上京の予定だった。
 翌朝早起きして築地場内の定食屋で食うハズだった穴子フライ。
 急遽、行き先が東京から新潟に変わって食えなかった。
 今日は穴子天ぷらの日。
 築地の食えなかった穴子フライを偲んで5尾のうち2尾は初体験のフライにしよう。
 揚げた。食った。期待外れだ。
 かたく厚い衣に覆われ、何の魚かわからない。
 ウスター、中濃、とんかつソース。

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 粉 → 卵 → パン粉って正式な方法じゃなく、余った天ぷら衣が勿体ないから卵の代用にした。ベットリつけたから衣が厚くなった。
 「勿体ない!」は料理に御法度。正しいことをきちんとやらなければダメだ。
  正式衣のアジフライやサンマフライは巧くいったのに残念。
 穴子は天ぷらにトドメを刺すからもう穴子フライをやることはないだろう。
 穴子フライの名誉を回復できない。
 定食屋で食うモノを自分でやった。定食屋のマネをした。そこに無理があったのかも知れない。

 巧くいかない時は文章が短い。(2008.9.20)

うまいぜ、穴子天丼(マサ料理)

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  穴子天ぷらをやった翌日、穴子天丼を作ってみた。
 そのまま食うと冬は皮がかたい時がある。
 直径20cm雪平鍋に昨日の天つゆの残りをあけて火をつける。
 丼ツユだから濃い味にする。ミリンをドポドポ、醤油はバシャバシャ。テキトーに入れる。味見。甘みが足りない。ミリン追加。完璧。
 “いい加減”は“良い加減”なのだ。
 新潟石打のコシヒカリ2合をかたく炊く。ラーメンどんぶりに2合のメシを盛る。
 沸騰した丼ツユに昨日の穴子天ぷらを入れ数秒煮る。こうすれば皮も軟らかくなるハズだ。
 ご飯に載せる。丼ツユも適量かける。
 完成。写真撮影。食った。
 「うまい!」
 濃厚だ。しっかりした穴子の味。皮は柔らかい。
 数秒でも煮たから衣はぐちゃっとしている。だが濃い丼ツユが衣に染みて凄くうまい。
 揚げたて天ぷらで作る天丼とは趣を異にする。
 甲乙付けがたいうまさだ。
 かたく炊いたご飯に絡まる油のにじみ出た丼ツユ。かたいから中まで浸透してフニャフニャにはならない。
 すばらしい。
 ご飯、丼ツユ、天ぷらの三重奏。
 今度はかき揚げ丼をやるぞ。天丼にハマりそうなオレ。

 「すぐ飽きるぞ!」
  天の声が聴こえてきそうだ。(2008.12.23)

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