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 しらす納豆やオクラ納豆のうまさに触発され、急遽やりたくなった。
 しらすとオクラの卵とじ丼だ。
  卵とじ丼のバリエーションがどんどん広がっている。
 喜ばしいことだ。だがいつも「うまい!」と叫ぶワケじゃない。
 やる前から疑問符が付くのもある。でもやってみなきゃわからない。想像だけで批判したり排除するのは間違っている。相手に失礼だ。
 “怖いモノ見たさ”って好きな言葉もよぎる。

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 丼ツユは水、酒、ミリン、醤油。丼ツユだけのためにわざわざ昆布ダシを摂るのは面倒だから代わりに酒だ。
  直径20cm黒皮鉄板フライパンに丼ツユを煮立てる。

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 オクラ10本投入。

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 すぐにしらす2パック136g。

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 そしてほとんど溶かない卵3個を入れた。
 フタをする。

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 周囲は少し固まった。中はナマだ。
 火を止める。

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 ラーメンどんぶりに盛ったご飯2合にフライパンを滑らせる。
 あっ、ゆっくりやったら真ん中のナマの卵が先行し、ご飯の下に潜っちゃった。
 下から卵を引きずり出そうとするがダメだ。
 食った。

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 「うまい!」とは叫べない。
 確かにしらすは旨味を出している。オクラの歯触りも健在だ。
 だが丼ツユで煮て、卵でとじて、ご飯と遭遇する“卵とじ丼”とは、しらすとオクラは相容れない。
 後半はしらすのえぐみまで感じた。オクラの歯触りも衰えた。
 卵とじ丼シリーズ第1弾のカキフライ丼がうまかったのは、油を含んだ甘みのある衣(パン粉)のおかげだったのだろう。
 こうなったら親子丼と卵とじどんぶりの双璧を成すカツ丼をやるべきだ。(2012.4.15)