ソース焼きそば。
年に1~2回猛烈に食いたくなる。
そんな時作るのが巨大焼きそばだ。
業務用1kg蒸し麺に肉や野菜やキノコや海老やホタテやイカなどを入れた。
いかに色々入れるか、に腐心してきたマサ焼きそば。
今回は初心に戻りシンプルにキャベツ焼きそばだ。
焼きそば専用に買ったドでかいフライパン。
合羽橋えぞやHPのサイズ表中最大の直径45cm。深さは9cmもある。柄が極端に長い。
運んできた宅配便の兄さんが梱包の大きさにびっくりしていた。
ガスコンロに載った姿もすごいが洗う時が大変だ。狭い流しに納まりきらない。
やっとの思いで洗い終わると「もう焼きそば作らねぇ~」と悪態をつく。
でもまた食べたくなって巨大フライパンを登場させる。
焼きそばとはフシギな食い物だ。
広島のオタフクソース。この焼きそばソースをよく使った。
だが関東モンのオレには甘すぎる。ウスターソースをブレンドしてももうひとつの味だ。
埼玉県本庄市の高橋ソース。
カントリーハーベスト中濃ソース、ウスター、とんかつソースが大好きだ。
自然の味で凄くうまい。これを味わうとカラメル満載のヘンなソースは食えなくなる。
高橋ソースは焼きそばソースも製造している。HPをみる。通販で扱っていない。
ケンコーコムにあった。1.8リットルとデカいけど買っちゃえ。
今回の巨大焼きそばは猛烈に食いたくなった衝動ではなく、焼きそばソース到来によりやる気になった。やや不純な動機だ。
不純でも純粋でもやるからにはうまいのを作るぞ。
取っ手付き1.8リットルボトルをよ~く振る。底の沈殿が消えた。
開けた。舐めた。
うまい。甘くない。広島のオタフクソースと違う。さすが関東の味だ。
このソースを舐めた時、成功は約束されたと感じた。
ソースを主役に据えたから具はシンプル。豚バラ薄切りとキャベツだけ。
フライパンにサラダ油。1kg麺を焼く。大量だ。よ~く焼けたら大皿に取る。一部はパリッとキツネ色。
テキトーにカットした豚バラ薄切り327g。俎板の上で塩コショーした。
肉を巨大フライパンに。じゃ~~~っ。
焼けてくる。いつも漂う良い香りがしない。どうしてだ。
ざく切りキャベツ5枚。大量だ。
キャベツ投入。焼けた。
麺を合流。フライ返し2つを駆使する。よ~く混ぜる。
主役のソース登場。
1kg麺にはソース300ccが相場。取っ手のついた1.8リットルボトルからどばどばどばっとテキトー量を放射した。
じゃァ~~~~~っ。烈しい音響。
ざっざっざっと大きく混ぜる。すぐにすべてがソースの茶色になる。
出来た。
直径34cm青磁皿。山盛りだ。
真ん中に箸を突っ込み、麺も肉もキャベツも大きく持ち上げ、ガバッと喰らいついた。
「しょっぱい!うまい!熱っちぃ!」
ソースが多すぎた。
キャベツが甘くない。冬のキャベツだからか。旨味を出していない。
肉も本領を発揮しない。先日作る予定が延期になった。冷凍した。そのためか。
第1希望の日に用意していた+αのぶなしめじもない。
久々ソース焼きそば。
シンプルな肉とキャベツだけの焼きそばは期待値に届かなかった。
ソースを舐めた時の“成功の予感”は当たらなかった。
シンプルゆえにウデが要求されるのだろう。
次回は、色々具を入れてウデを誤魔化そう~。
それとも趣向を変えて“あんかけ焼きそば”か。(2012.12.12)