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 鮎料理第五弾は“鮎こく”。
 昨年は鮎4尾でネギと。今年は5尾&ゴボウだ。成功の予感。

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 ゴボウを半本使おうとした。あっ、しまった!1本流しに置いちゃった。濡れたからには使わなきゃならない。1本全部やっちゃえ。
 長いゴボウ1本を笹がき。これには難儀。肩が痛い。休みながらやる。平気なプロの料理人は大したもんだ。筋骨隆々になるに違いない。
 昨日から浸水させた昆布。じっくりダシ摂り。大量笹がきゴボウ投入。

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 愛知産の鮎。1尾230円。福島産じゃなくてよかった。
 福島産農畜水産物を毛嫌いする消費者に対し、「けしからん!フクシマに対して失礼だぞ!絆だ!絆だ!絆だっ!」とわめく輩がいる。似非正義漢だ。
 放射能汚染が気になれば買いたくないのは消費者の正常な心理。責めるには当たらない。
 「一生懸命作る福島の生産者が“被害者”で買わない消費者が“加害者”だ!」って図式が持ち出される。
 それは間違っている。正しくは「生産者も消費者も“被害者”であり、“加害者”は東京電力と国!」なのだ。
 国と東電に騙されてはいけない。「絆」という名の“免罪符”。真っ当な感覚が、こんなモノに麻痺させられるのは危険だ。

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  鮎をサッと洗い、出刃で頭を落とし、ハラを出し、尻尾も落とす。5つに切る。
 ゴボウが煮えたら鮎。アクがすごい。ていねいに取る。煮えた。
 2種類をブレンドした味噌。汁で溶く。火を消し鍋に。混ぜる。味見。しょっぱい。水を足す。沸騰前に完成。
 ラーメンどんぶりに盛る。食う。

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 「うまい!」
 だが具沢山すぎ。鮎の味噌汁というよりもツユだく煮物の様相。
 ゴボウが多すぎる。香りも旨味も強いゴボウ。鮎の持ち味を削いでいる。脇役なのに出しゃばり過ぎだぜ。

 昨年やったネギ入り鮎こくの方がずっとうまい。イマイチでややガッカリ。
 いつも巧くいくとは限らない。それが世の理。だから料理はスリリングで魅力的。
 第六弾“鮎佃煮”で雪辱だ。(2016.8.19)