09:00。
目覚ましで起きて朝食に行く。10階から12階に会場は移り、バイキングスタイルも変わったらしい。
受付でルームキーを示そうとすると「青木様ですね、席は自由席となっております!」と初めて見る若いねぇさん。
「ヒゲでわかりましたか?」と問うと「M(部屋係)からよく聞いております」
嬉しい対応だ。
席に着きメシを食う。聞こえてくるのは中国語ばかり。中国のホテルにぽつんとひとり居るようだ。
日本人観光客はどこに行ったのだろうか。短い休暇にできるだけ多く観光しようと早起きし早く出発するため7時に食っちゃったのかもしれない。働き過ぎのニッポン人。余暇でさえも欲張る。
たくさん食べコーヒーを飲んでいると「空いたお皿お下げいたします」と別のねぇさんが二度目の食器下げ。
「お腹いっぱいになりました!」と可愛らしく言う。
「ありがとうございます。うふふふ」と「あら、この人ヒゲ面なのにカンジ良いわ!」って表情。
狭くなった会場、トレーを使わないバイキングスタイル。以前の方がよかった。
10:23。
てんてんてんまりてん手鞠~てんてん手鞠の手が逸れて~どこからどこまで飛んでった~垣根を越えて屋根越えて~表の通りへ飛んでった飛んでった~~~
と懐かしい曲。
別府市ゴミ収集車が「来ましたよ~!」とお知らせする曲だ。ゴミ収集は行政の大事な仕事。だが汚くてきつくて大変な仕事だ。そこにのどかな曲。住民も仕事をする人も良い気分でいられる(と思う)。
うちの地元は無音。エンジンと排気音と作動音だけが無機質に響くだけ。
11:55。
フロントに支配人。
「青木さん、犬がうるさかったそうですね。あそこの3階建ての家によく吠える犬がいるんですよ!」
地元の犬騒動を簡単に説明。それ故気になった、と。
「夜は静かだったから大丈夫ですよ!」
「そうですか」
今日もGT-Rに打ち跨がりMちゃんの元に馳せ参じる。わずか5分の近距離に550馬力を出動させる。西部劇のガンマンが信頼を寄せる馬のようだ。
リクエストのごぼまんを戸次から取り寄せてくれたMちゃん。白菊から買っていったパティシエ自慢のフィナンシェと共におやつ。しっとり60分。