GT-R44日間日本一周!

生還、GT-R44日間〈50〉日本一周! ~エピローグ~

DSC08898DSC09630

 荒唐無稽、支離滅裂、傍若無人ステキ企画“GT-R44日間〈50〉日本一周!”。
 やり遂げた。
 「日本は狭くて広い!すばらしい!」
 平凡だが、一歩一歩巡ったからこその深い感想だ。
 ガガーリンの「地球は青かった!」くらい重い?

 北関東道から関越道。栃木県から群馬県。
 速度は変わらないが事故を起こさぬようぐっと気を引き締める。
 吉田兼好「高名の木登り」で得た教訓。慣れ(狎れ)や安心が最も危険なのだ。
 最後の最後に来て違反や事故など災いはよく起こりうる。

 関越道を降りる。
 自宅までのいつもの道を行く。見慣れた風景なのに何か違う。くすんで見える。
 44都府県の各都市に出没した。大きい街も小さな街も、古い所も近代的も、色っぽい場所もそうでないところもあった。
 色々見過ぎたもんで懐かしいはずの我が街が当たり前に感じ、心に響かなかったのだろうか?

jpg-2jpg-2
jpg-2DSC09625
jpg-2DSC09627

 ゴール前にPAで汚れたボディを激写。
 強烈。50日間7,200kmの汚れは尋常じゃなかった。
 フロントには無数の虫の死骸がプリントされ、、リアは排気ガスと雨水の巻き上げで黒ずみ、ブレーキパッドの粉でホイールは真っ黒けに変質した。

DSC09631DSC09632
DSC09633

 ゴ~ル!
 生還した。目標達成。これこそが最大の望みだった。
 感謝と祝福の意味を込め、GT-Rに冷えたビールをかける。
 「オレを無事に、不安なく日本一周させてくれてありがとう
 屋根から、窓から、ボンネットから、トランクから、ケツから、タイヤから、ホイールまで万遍なくビールを浴びせた。
 「熱いカラダにキモチいい~!」
 馬はそう言って喜んだ。
 中瓶1本を馬に飲ませてから今度は自分が呑む。久々のクラシックラガー。あまりにうまく、立て続けに2本1リットルを喉に送った。

  毎日毎日よく走った。
  こんなにイッキに日本中を駆け巡ったヤツはいないだろう。
 地べたは途切れることなくどこまでも繋がっていた。南は鹿児島から北は青森までも。

 オレはクルマの中では音楽を聴かない。エンジンサウンドとエグゾーストノートが音楽だ。
 チェックアウト。11時。出発。すると思わぬ歌が口を突いて出てくる日がある。カラオケで一度も歌わない曲が。毎回異なる。歌がその日の気分を表していた。

DSC09647

 家の中は出発した4月10日のままだった。あの寒い冬仕様の部屋。
 季節は変わった。浦島太郎になった気分だ。50日の長さを思い知る。

 病気も体調不良も他人とのトラブルもなく、馬(GT-R)の故障もあり得ず、交通違反で捕獲されもせず、快調な50日間だった。
 今回の最大の功労者はGT-R。オレを事故と疲労と退屈とオービスと覆面パトカーから守ってくれた。
 水をたっぷりかけて洗車してやるぜ。待ってろよ。
 タイヤも新しくしてやるからな。

 毎日うまいモンを食べ、ビールを呑み、歓楽街に出没した。
 出逢った人達に日本一周ジマンをする。旅の期間中、日程表を60枚バラ撒いた。旅前と合わせたら相当な数になる。
 多くのヒトは関心を寄せ「すごい!誰にも出来ない!あなただけ!」と称賛し「なぜする気になったの?いつから計画?」と質問し「毎日じゃ休むヒマがない。運転が大変だわ。これからも気をつけて!」と心配し激励してくれた。

 44のホテルに泊まった。これほど違うのか!と驚いた。
 従業員の態度、笑顔、トーク、物腰、もてなし、いかに客に心地よく過ごしてもらうかって気持ち。
 部屋の広さ、豪華さ、清潔感、空調、照明、使いやすさ、冷蔵庫の冷え加減、バスルーム、ベッドの快適さ。
 ホテルの構えや設備。玄関前にクルマを横付けできないシティホテルも。
 駐車場はホテル専用か他の施設兼用か?良い気分で駐められるか否か?
 すいぶん異なるホテルの経営方針。

 定宿のニューオータニ博多は別格として、思い出深いのは鹿児島の城山観光ホテル。スタッフも部屋も設備もすばらしい。再訪したい最右翼だ。
 琵琶湖一望の大津プリンスホテル、日本のホテルの歴史を感じさせるクラシックな横浜ニューグランド、フレンドリーな甲府の談露館、フロントねぇさんカンジ良いリーガロイヤル京都と秋田キャッスル・・・。
 別府温泉「白菊」や料理のうまい会津の料理旅館「田事」などの日本旅館。流石に落ち着く。

 もう一度食べたいのは和歌山地魚料理「魚彩鶴巳」、鹿児島黒豚とんかつ「竹亭」、宇和島「河合太刀魚巻焼店」、宮島あなごめし「うえの」、静岡おでん「藤の家」、大阪ジャンジャン横町の串カツ「てんぐ」、盛岡じゃじゃ麺「白龍」・・・。
 肉より魚の方が続くと飽きることを発見。魚好きを自負するオレが意外だった。

 ステキなねぇさんたちに何人も逢った。土地柄の違いもとても興味深い。
 数人にはまた逢いに行くと決めている。

 ホテルも、飲食店も、高速道路も思い通りにはいかない。それが世の常だ。
 ある程度は仕方ないが、あまりに真っ当さを欠いているとオレのセイカクとして行動を起こさざるを得なくなる。
 思えばホテルや飲食店に文句ばかり言っていた。
 何も言わずもう行かなければいい、って意見もある。でもそれでは精神衛生上良くないし相手のためにもならない。屈した気持ちになる。
 ホントは自分を誇示したいだけ???
 長距離ドライブは安全第一。だから高速道路上の闘争は控えめにした。偉いぞマサ!

 毎朝、ホテル朝食バイキングで生野菜を欠かさず食べた。
 ヤクルトもほぼ毎日、ミルミルは買えないことが多く時々飲んだ。
 美木良介のロングブレスを「ぶぅ~っ!」と毎日エクササイズ。
 来る日も来る日もビールを呑んだ。
 歓楽街に28日出撃。57%の稼働率。
 予定した日課はやり遂げた。「やると決めたらヤル!」を旨とするオレ。自分を裏切らずに済んだ。とても嬉しい。 

 夕方、長い時間居所寝をした。
 目醒めると大臀筋が痛い。毎日160km、45日で7,200kmの運転。
 無事帰宅によりカラダが安心し弛緩したためか、疲れが噴き出したようだ。

 連日異なる環境に身を置くと、昨日と比較して一喜一憂しても仕方ないと解る。
  日本は狭くて広い。土地によってそれぞれ個性、流儀が違う。人々も言葉遣い、顔つき、雰囲気、行動が同じではない。
 それを受け入れ翻弄されるのが旅人の運命だ。
 狭角でなく広角にモノを見られるようになった。
 イッキに一筆書きに日本を巡った効能だろう。

 身構えず、ムリをせず、自然に、気持ちのままにマサスタイルを貫く。それがイイ。
 ヤバい世相のニッポン。いつ何が起こるかわからない。
 地震、噴火、原発事故、テロ、戦争。最初のふたつ以外はすべてノータリン安倍晋三のせいだ。
 いや地震も噴火も、ゲスな安倍晋三のインチキっぷりに地球が激怒してのことかも知れない。
 後悔なきようにしなければ、と痛感する。

 カネを使った。50日で200マン。価値ある50であり200だ。
 ヒトがやらない事をやった経験は心の奥深く宿り、日々の生活や思考に大いに好影響をもたらすだろう。
 嗚呼、すばらしきかな“マサ大遠征”。

 カラダを休めよう。
 しばらくしたら44都府県のうち“お気に入り”をピンポイント攻撃するぞ。
  または半分うろ抜いた「22日間日本一周!」もイイぜ。
 今度はセカンドカーのコペンに登場願おうか?
 大遠征は終わったが、中遠征や小遠征はこれからも際限なく続くのだ。飛び歩くのが好きなオレ。

 こうして「GT-R44日間〈50〉日本一周!」は成功裡に幕を閉じた。

DSC09634

*収支決算

 (走り)
 走行距離    7,263.5km(4,500km~6,000kmを予想)
 1日平均       161.4km/45日(1日100km~150kmのつもりだった)
 使用燃料            906.8リットル
 平均燃費                 8.01
 総走行距離 50,679.0km(オドメーター) 

  (カネ)
 総額      2,067,920円(250万~300万を予測)
 ホテル        693,910円(75万?)
 食事           330,333円(50万?)
 歓楽街       559,800円(ヒャクマン予定)
 タクシー等      64,722円
 土産              32,000円
 その他     88,000円
 高速料金      151,800円(高速とガソリンで50万予算)
 ガソリン        147,355円
  *記録洩れの虞アリ。ホントはこれ以上かも

  (カラダ)
 体重          +2kg(予想より少なく安堵。すぐ戻せる値)
 ヒゲ           +数cm(このまま伸ばそうか?)
 (2015.5.29)

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(44) 栃木 ~最終目的地~

DSC09614DSC09617

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年5月28日(木)。最終目的地は栃木県。宇都宮市だ。
 ついにここまで来たか。今までの43県の思い出が走馬燈のようにアタマを駆けめぐる。
 水戸から宇都宮。80km。かなり近い。
 空いた北関東道を適度なスピードで巡航する。
 「ゴロゴロゴロゴロッ」
 ネコが喉を鳴らすように可愛く鳴き続けるGT-R。愛おしいぜ。

jpg-2

 リッチモンドホテル宇都宮駅前アネックス。
 GT-Rは幅が広く低い。ゴンドラ式の立体駐車場はムリだ。平面の広い所に駐める。
 12:40。チェックインにはまだ早い。荷物を預かってもらい池上町に出没。
 日本一周歓楽街巡りも今日が最後。有終の美を飾るに相応しいステキな時間を過ごすことができた。

DSC09618

 餃子を食おう。餃天堂。ホテルのフロントねぇさんから聞いた。
 「うちは七味とマヨネーズで食べてください。アタリメのように」
 もちもち皮が特徴のこの店。イマイチ。
 その後、有名なみんみん**支店に行ったら4人行列。すぐホテルに帰る。
 餃天堂。嫌いなアサヒスーパードライと焼酎水割りと焼き餃子3人前で2,214円。
 高ぇ~。王将の方がずっとうまくてずっと安い。

DSC09621DSC09620

 東武百貨店で買ったびわ。
 栃木で長崎の果物を食う。
 儚い味わいが風情あるぜ。

 朝食。和食バイキングか洋食バイキングでホテルが違う。
 顔がコテコテの日本人のオレは和食を選ぶ。泊まってるアネックスじゃなく本館1階“日本海庄や”。
 おっ、朝から鶏唐揚げがある。肉野菜炒めもある。ちくわ天ぷらもある。久々しらすもある。キハダ刺身もある。もちろん納豆もある。鯖はあるが鮭がない。
 朝から刺身でご飯はうまい。唐揚げもイケる。皆うまい。
 栃木は群馬の隣県だから塩加減が似ているのだろうか?
 納豆に添付のおいしくないタレじゃなく醤油を使えたからより感激?

 旅の最後の食事がうまくて嬉しい。
 「ごちそうさま。おいしかったです!」
 「ありがとうございます。お気を付けて行ってらっしゃいませ!」
 「はい、ありがとう」
 ホテル代に含まれる朝食バイキングを食って「おいしかった!」なんて言う奴はいないのだろう。
 初老女性店員はニコニコ嬉しそう。
 笑顔に接し、オレも嬉しい。

 さぁ、安全運転だ。

DSC09615

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(43) 茨城 ~期待外れのあんこう山翠~

DSC09592DSC09596

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年5月27日(水)。第43県目は茨城。ついに関東に戻った。
 群馬、栃木、茨城で北関東3県という。
 特に交流はない。各県民とも東京は行くが横にはあまり移動しない。
 茨城には水戸納豆とあんこうがあり、栃木はカンピョウと餃子が有名だ。誰もが知ってる名物。
 「群馬って何がおいしいの?」と日本各地で訊かれた。「これだ!」って誇れるモノがない。わざわざコンニャクと下仁田ねぎを食べに他県からヒトは来ない。
 しかも両県には“歓楽街”がある。温泉だけじゃ対抗できない。
 うまいモノもアソビもないとは致命的だ。どうやって群馬を売り込めばいいんだ?
 群馬県民として憂いは尽きない。

 磐越道。トイレと自販機しかないPAで放尿。温かい缶コーヒーを飲む。
 「GT-Rのオーナーさんですか?」
 若人が話しかけてきた。
 「はいそうです」
 「僕スカイライン乗ってるんですよ。GT-Rが見えましたので・・・」
 「あれはR32ですか?」
 「はい」
 R35に湾岸でぶち抜かれて以来憧れているという若人。
 「スカイラインGT-Rじゃなく日産GT-Rにした意味がわかりました。ものすごく速いですね!」
 GT-R談議に花が咲く。クルマに思い入れのある若人もいるんだ、と嬉しくなる。
 「今度はぜひR35を買ってください」
 「欲しいですけどおカネがないですよォ~」
 GT-Rはやはりすごいブランド。GT-Rというだけでヒトが寄ってきて話に花が咲く。
 我が馬を見直したぜ。

 いわきJCT手前で“放射線量**”と電光掲示。
 「あっ、ここはフクシマに近いんだった。安倍政権が蔑ろにする過酷な現実がここにはある!オリンピックに浮かれている場合じゃないぞ!ノータリン安倍晋三よ、恥を知れ!恥を!」

 水戸到着。群馬を出てからついに7,000km。
 ダイワロイネットホテル水戸。
 入口は小さくフロントは6階。チャチなホテルっぽい。落胆する。
 13時着。荷物を預かってもらい天王町へ嬉々として出かける。う~ん、良い街だ。
 「・・・すっから!」と威勢の良い茨城弁。同じ関東なのにずいぶん違う。面白い。
 期待しなかったこのホテル。おっ、何も言わずツインにしてくれた。27㎡。快適。
 終盤に来てこの予見しない喜び。嬉しさひとしお。

DSC09604

 ほとんどのホテルに空気清浄機がある。今日みたいに広い部屋なら問題ないが鰻の寝床部屋では鬱陶しい。
 法律でも変わって各部屋設置が義務づけられたのだろうか?
 こんなモノは使ったことがない。無用の長物だ。

DSC09594DSC09595
DSC09597

 あんこう料理の老舗“山翠”。
 「群馬県から来たんであんこうを色々食べたいんですが何がいいですか?」
 「あんこうの氷鍋は如何でしょう?」
 神戸で逢ったSちゃんに似ている仲居。
 「あとは・・・」
 「あんこう洋風唐揚オレンジ風味もおいしいですよ~」

 氷に包まれた鍋。まったく冷えてない。生温かい。ポン酢と味噌。
 味の抜けたあんこう。これがあんこうか!なんとか食べた。

 唐揚オレンジ風味。
 「苦い!」
 6個あったが2個しか食えない。4個残す。

 うまけりゃイワシ天ぷらとあんこう釜飯もイク予定だった。4,449円。
 這々の体で店を後にした。

DSC09598DSC09599
DSC09600

 ホテルの部屋で昼間買っておいた念願の藁づと納豆。だるま納豆。
 箸もどんぶりもないからコーヒーカップに納豆、タレ、芥子を入れて歯ブラシの柄で混ぜた。前代未聞。
 「うまい!」
 が、日頃食べてるおかめ納豆極小粒と変わらない。豆がかたい。
 カツブシもねぎも醤油もないからフェアな判断は出来ないが、期待値を大いに下まわった。
 コーヒーカップはちゃんと洗った。ルーム係ねぇさんを辟易させたら悪いから。

DSC09603

 水戸駅ビルでパンも買った。水戸駅は若者であふれてる。茨城は群馬よりでかい。
 神戸屋キッチン。3個で1,080円。高ぇ~。食べた。うまくない。
 あっ、地元にも神戸屋キッチンってパン屋があって美味しくないから閉店になったんだった。
 買ってから思い出した。後の祭りだ。

 ホテルも歓楽街も良いのに食事はダメ。水戸再訪の可能性はビミョーだ。

 翌朝、駐車ビル最上階から1階を目指す。駐車し、降りたり乗り込む女達。皆ハデだ。全員イイ女に見える。
 茨城は隠れた美人地帯なのだろうか?

DSC09593

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(42) 福島 ~前から行きたかった料理旅館田事~

DSC09590DSC09591
DSC09573

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年5月26日。42県目の福島は会津若松。
 ずいぶん前に旅館の本で見た。料理がもの凄くうまいと評判の料理旅館“田事”。
 いつか来たいと思っていた。日本一周ドライブでついに実現。
 会津若松ICから一直線。近い。

DSC09567DSC09585
DSC09589DSC09570

 16時チェックインだが15時到着。にこやかに迎え入れてくれた。ありがとう。
 日本旅館。畳の部屋。落ち着くぜ。良いカンジ。
 「ここは玄関の上のお部屋で田事では一番イイお部屋なんですよ~」
 美人仲居頭Kちゃん。
 「ありがとうございます」
 早速キリンビールを注文。注いでくれる。
 「うちのお風呂は温泉じゃないんですよ~檜風呂というだけで・・・その分お料理で頑張らせていただきます」
 「ワタシは食うことが三度のメシより好きなんですよ~」
 「あはは。帳場にそう伝えておきます」
 日本一周ジマン。
 「はい、事務員がそう言ってました。GT-Rでいらっしゃるから楽しみだなぁ~って申してました。あっ、赤だっ!って思いましたよ」
 近ツーIちゃんが予約時に言っといてくれた。
 「青木様が味わったなかでベスト3には入りたいですね」
 そうとう料理に自信があるみたいだ。期待大!

 檜風呂、キモチ良い~。

DSC09582DSC09575
DSC09576

 夕食。食事処にオレだけ。貸切状態。
 「うまい!」
 「お口に合いました?」
 「ひとつひとつに愛情がこもってるね!」
 「おいしいモノ食べてきてるからどうかと思ったんですけど・・・」
 「うまいよ!服変えるとカンジが違いますね」
 「どういう風に違います?」
 「最初に会った時の方がよかったなぁ~」
 「あ・・そうですか・・・」
 次々に料理が登場。食いっぷりの鮮やかなオレでもハラ一杯。おっ、料理長登場。女性だ。
 「料理長のMです。如何でしたぁ?」
 「うまかった。愛情がこもってる!」
 「感じました?何が一番おいしかった?ステーキ?」
 「厚焼き卵!」
 「厚焼き卵ォ???」
 びっくりした料理長。
 「ステーキもうまかった。焼き方がちょうど良いね。焼き過ぎちゃう店が多いんだけど。タレもよかった。香りからもううまそう」
 「サーロイン100gです。男の人だからヒレよりいいかと思って。明日のめっぱ飯は何にしました?」
 「しらす!」
 「おいしいですよ~」
 「楽しみ!」

 美人仲居頭Kちゃんは明日朝居ない。昼から。
 「哀しい・・・」
 「あはは。ベスト3じゃなくベスト5に入ったかな?」
 「ベスト3!」
 「入りましたか?嬉しい。またいらしてください」
 「うまかったからまた来るよ!」

DSC09584

 久々の布団。ここで寝る。このカンジ、いいねぇ~。

DSC09568DSC09586
DSC09587DSC09588

 朝食。夕飯とは違う部屋。おやっ、ふたり分あるぞ。
 案内されてガイジン中年女性が来た。
 「おはようございます」
 オレから言う。
 「おはようございます」
 流暢な日本語だ。
 通訳&翻訳を生業とするアメリカ人。フランス語にも堪能。コロラドに家があるが日本にも長いらしい。会津若松は通訳の仕事で1泊。
 “日本一周”に並々ならぬ興味を示す。
 「日本人でこんな事するヒト初めて会いました。自由な精神、スバラシイ!」
 日本社会、日本人の行動、安倍晋三の馬鹿っぷり、仕事、クルマ・・・多岐にわたり意見を述べ合う。
 日本各地を巡るのが楽しみというKさん。ホテルや飲食店など良かった所を熱心に訊かれる。嬉々として教える。次々にメモする。
 「全部憶えてるってスゴイですね!」
 「自分が泊まったところですから」
 これを参考に各地を訪れる!と喜んでくれた。
 「とても楽しい時間でした。今度コロラドに遊びに来てください!」
 「ワタシこそ楽しかったです。ぜひ群馬にも!」
 日本旅館はこんな事があるからステキだ。

 めっぱめしはしょっぱい。白いご飯に味の濃いしらすと大葉を載せ蒸してある。
 新潟のわっぱ飯はご飯にも味がついていた。白いご飯だから具は濃いめか?
 こづゆ。新潟のっぺに似たもの。温かい。これもしょっぱい。
 夕飯に較べイマイチな朝食。

 チェックアウト。フロント主任Jちゃんと外で激写していると料理長が出てきた。
 「Mちゃぁ~ん!」
 オレは懐かしさに声を上げる。
 「気をつけて帰ってください。ひとりじゃ勿体ないね!」
 「乗ってく?」
 「あはははっ」
 「わっはっはっ」
 「また来てくださいよ、クルマで!」
 「おいしかったからまた来ます」
 短髪だが、後ろ髪を引かれる思いで料理旅館田事を後にした。

DSC09569

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(41) 宮城 ~ホテルについて考えさせられる~

DSC09550DSC09560

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年5月25日(月)。仙台国際ホテル。
 むか~し昔、初めてのクルマ中古日産グロリアで松島に来た。初長距離ドライブだった。クルマを買ってくれた女と小さい料理旅館に泊まった。料理がすごくうまかった。
  仙台は過去4回来たことがある。
 仙台名物牛タンを食べた。有名な太助。
 店内は水を打ったように静か。誰も一言も発しない。調理人も客も皆が無言の行を貫いている。息の詰まる中で食べた牛タン。味の記憶はない。もう行きたくないと思った。

 盛岡から仙台。わずか180km。快調なドライブ。GT-Rは軽やかなリズムを刻む。
 ガソリンが減った。給油するか。前のクルマ3台がSAに入った。混んでいそうだ。次にしよう。
 次がなかなか現れない。ようやくガソリンをゲット。コーヒーとトイレ。
 燃料タンクが満たされるとどうしてもアクセルを踏む右足に力がこもる。安心感からだろうか?

 仙台国際ホテル到着。オドメーターは5万kmを超えた。
 13時チェックイン。ベルガールのエスコートはない。部屋に辿り着く。
 「うわっ!」
 予想通り狭い。テーブルと椅子がない。物を置けない。こういう部屋は息が詰まる。気持ちが暗くなる。
 おやっ、ランケーブルを差し込む箇所がないぞ。ここも無線のみか?
 電話したらなんとモデムを持ってやって来た。セッティングしてくれた。
 「変わってますね~多くのホテルは差し込むだけでしたよ」
 「当ホテルは古いので、ご不便をおかけします」
 ちょっと色っぽい中年女性が大きな目でじっと見る。

DSC09554DSC09557

 ひとっ風呂浴びて国分町にアソビに行く。
 その後“ほそやのサンド”。日本最古のハンバーガー屋だ。1950年創業。66年の長きにわたる。
 「キリンビールください。群馬から来ました」
 「遠くからありがとうございます」
 「ジャンボハンバーガー・チーズとダッグウッドサンド」
 「はい」
  “牛100%にこだわって60余年、おかげさまでほそやのハンバーガー100マンコ達成できました”
 などとエッチげな文句が書いてある。
 例によって日本一周ジマン。年配夫婦(?)妻が関心を示す。日本各地の話題で盛り上がる。
 「あ、横浜のホテルニューグランドいいですよね~あたしも泊まりました」
 「クラシックでいいですよね~」
 サンドイッチ。
 「うまい!」
 子供の頃、近所のおいしいパン屋のおばさんが手作りしたあのサンドイッチの味。懐かしさがこみ上げる。
 ハンバーガー。
 「うまい!」
 ハンバーグがジャンボなだけでパンは普通。
 いかにも肉って味がイケる。チーズはとろ~り。ケチャップがびゅっと飛び出した。
 「もうひとつ何か食べたいけど何がいいですか?」
 「ジャンボハンバーガー・チーズとダッグウッドサンドは食べたから・・・スパゲティかな・・・」
 「ステーキサンドがいいんじゃない?」
 「じゃそれイキましょう~」
 ステーキサンド。
 トーストに挟んである。ステーキといってもかなり薄い。ケチャップ。
 これは肉の醍醐味がない。やはりハンバーガーだ。
 日本最古のハンバーガー屋。正当派って味わい。うまかったぜ。3,150円。

 ホテルに戻る。
 「???」
 ゴー!ゴゴゴゴッ!って騒音。風の音?いや、エレベーターだ。1部屋置いてエレベーターの近く。また広げた荷物をたたんでまた広げ、か。面倒臭ぇな。
 「夜遅くにチェックインしてこの部屋しか空いてなければ仕方ないけど何故ここに案内したの?」
 「お掃除の終わっているお部屋が限られていましたので・・・」
 「あそう」
 チェックイン開始時にすべての部屋を整えていないとは。
 替わった部屋は旅行鞄置き場が小さい。
 「これじゃ置けないねぇ」
 「もう少し広めのお部屋が空いてるかどうか確認します」
 「はい」
 「若干広いお部屋が空いておりました」
 「おっ、これなら置ける。ありがとうございました」
 椅子とテーブルのある部屋に移動できた。スタンダードシングルからデラックスシングルへ。
 「いえ、また何かありましたらおっしゃってください」
 ポーカーフェイスの黒服。ハラの中では「うるせぇ客だ!」と毒づいただろう。

 ホテル勤務はストレスが溜まりそうだ。
  オレみたいに理屈の通った文句を言うヤツばかりなら良いけど、中にはとんでもない要求をぶちかます輩もいるに違いない。それでも花札フェイスで謝らなくてはならない。
 オレのように優しい顔ならいいが、凶悪なツラ構えの凶暴な野郎だったら暴力の恐怖にも耐えなくてはならない。
  ホテルマン(ウーマン)は大変な職業だ。

 ホテルで問題なのは騒音だ。
 上の階のバンケットルームの清掃音(横浜ニューグランド)、隣の製氷室のカチカチ音(グランヴィア岡山)、水回りのポタポタ音(クレメント高松)、古いホテルの部屋の古い冷蔵庫の振動音(金沢都)、上の階のレストランの靴音(数年前の新潟イタリア軒)、上の階のバンケットルームの冷蔵庫の爆音(八戸グランドホテル)・・・薄い壁を通して隣室の騒音(数ホテル)・・・効かないエアコン(宮崎観光ホテル)・・・。
 設計の根本から考え直した方がいい。考え方を変えるべきだ。
 多少カネがかかっても良い設備にしておけば気持ち良く泊まった客がまた来たいと思うだろう。
 こんなホテルもう絶対来ねぇ!と拒絶されるより結局儲かるはずだ。
 「将来よりも目先のこと!」 「木を見て森を見ない!」 「とにかく経費節減!」
 これじゃぁホテルに未来はない。

DSC09562DSC09563
DSC09564

 久々のホテルバー。行こうと思って夕食に呑みすぎて行けなかったり、行く気満々なのに定休日がだったりで、本当に久しぶり。
 「うまい!」
 ダイキリ、ロブロイ、アレキサンダー、マタドール。4杯も呑んじゃった。
 すごくうまい。ひとりで4杯は初めて。
 「みんなキリリと凛々しい味。ウデが立つね!」
 「いえ、そんな。ありがとうございます」
 4年前、横浜のニューグランドに居たという二枚目K氏。
 「秋田キャッスルに面白いバーテンダーが居ますよ。お調子モンですが」
 よし、日本一周第二弾リストに仙台国際ホテルは挙がった。いや、違うホテルに泊まってバーにだけ来ようか?グッドアイデアだ。
 珠玉企画“GT-R44日間日本一周”が終了する前に第二弾に言及してしまった。気の早いオレ。

 翌朝、目醒める。カラダがだるい。ベースの異なるカクテルを4杯呑んだからだ、と思った。違った。
 強いアルコールがカラダの奥に潜む疲れをおびき出したのだ。噴き出したと言ってもいい。
 今日は13時チェックアウト。朝食後2時間寝る。起きる。
 だるさは取れない。かなり中心部の疲れもお出ましになったと思われる。熱い風呂に入る。
 もう最終盤。気を引き締めて完遂しよう。

DSC09561

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(40) 岩手 ~美味しいじゃじゃ麺~

DSC09540DSC09548

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 40県目は岩手。5月24日(日)。
 今日は走行距離が短い。136km。ラクチンだ。東北道。
 丸い看板が3つ立っている。何が書いてあるのか?見てみる。
 「雨の日」 「事故多し」 「速度落とせ」
  呆れるほどアタリマエの事。呆れた。
 ドライバーは幼稚園児ではない。高いカネを払ってるんだからマトモで有益な情報を与えてくれ。

 盛岡ICからホテルに向かう。おっ!
 ディープブルーのランボルギーニ・ウラカンだ。洒落たグラサンで気取った態度の助手席女。
 まさか盛岡でランボルギーニに遭遇するとは夢にも思わなかった。長野でベントレー・フライングスパーを見たり、世の中フシギだ。
 アヴェンタドールと違い、ウラカンはランボルギーニの持ち味である破天荒ぶりが弱い。おとなしい印象だ。

 ホテルメトロポリタン盛岡ニューウイング。期待してなかったが悪くない。
 玄関前に駐車。1時間以上早いのに部屋に入れてくれた。
 盛岡は暑い。27度。とても北東北と思えない。

DSC09545DSC09546

 歓楽街に出没。その後カワトク地下の白龍(ぱいろん)でじゃじゃ麺。期待してなかった。
 「うまい!」
 期待しなかったことが悔やまれた。
 「熱々の麺がうどんとはちょっと違ってうまいですねぇ~」
 「ありがとうございます」
 アタマから汗が噴き出す。
 「ラー油かけたから汗がすごい」
 「生姜も入ってますからね~」
 初めてですか?と訊き、説明してくれる。
 「味噌を麺の白いところがなくなるくらいよく混ぜてラー油、おろしニンニク、酢をかけてお召し上がりください。みなさんこの3つをかけられますよ」
  その後卵スープ(ちーたんたん)。これは麺に較べ平凡。大にすればよかったなぁ~と思いつつ中を食べた胃は卵スープでなんとか収まった。
 「催事に毎年来る九州のヒトに教わったんですよ~」
 「あ~」
 じゃじゃ麺、満足の味。

DSC09544

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(39) 青森 ~職務怠慢八戸グランドホテル~

DSC09524DSC09530

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  5月23日(土)。39県目は青森。
 秋田道から東北道へ。
 「速度取締路線」の看板。注意して走行。看板1枚だけで梨の礫。
 他の高速道路は看板2枚の後オービス。東北道は3枚の後かなり先に本体。
 フェイントやじらしをするとは東北の警察はセコい、スルい、ダサい。
 八戸道に入る。
 ガタンッ!ごとんっ!ガツンッ!
 絶え間なく続く強いショック。100も200も段差がある。最初は道路の施工が悪いと思った。違った。
 わざとやっているのだ。スピードを抑えるため?馬鹿げてる。
 雨の日に段差に乗り上げたらスリップするぞ。事故を誘発する道路だ。
 GT-Rの精緻なサスペンションが狂うじゃないか。
 東北は、交通行政も道路行政もヘンだ。

DSC09526

 八戸グランドホテル。
 地下駐車場入口におじさんがいる。
 「宿泊の青木です」
 「あ、ご予約の・・・すげぇクルマですねぇ~いひひひ。10番に駐めてください」
 広い良い場所を確保しておいてくれた。チェックイン。
 「部屋が広い!」
 カーテンが閉まって真っ暗。シングルなのに広い。
 でも何か匂う。むか~し行った古いモーテル(ラブホ)の匂いがする。
 クローゼットが驚きの広さ。だがハンガー3つ。なんかヒョウキンなホテルだ。

DSC09527

 タクシーで八食センターに向かう。行きも帰りも運転手が人懐っこい。
 日本一周ジマン、GT-R自慢に「あれあれあれ、すっげぇなぁ~イヒヒヒヒヒ」
 「テレビに出てるヒトですか?ヒゲのカンジが・・・」
 「出てないですよ~」
 勢登寿司。いちご煮と握り上とビール。
 流石のうまさ“いちご煮”。ウニとアワビ満開。でも塩強すぎ。2,000円。
 握り鮨。12貫もあって1,650円。クールではないがなかなかイケる。

  部屋に戻る。あれっ、何だこの音は?
 ゴ~ン、ゴゴゴゴと騒音。フロントを呼んで聞いてもらう。設備部門に電話。
 古いホテルなので空調元の音らしい。全室この音。20時くらいにはスイッチを切るから静かになる。

 ところがその後電話が来た。
 「音の新たな発生源が解りましたので別の部屋の音を一緒に聞いていただけないでしょうか?」
 別の部屋。同じシングル。静かだ。
 「ひとつ上の10階にバンケットルームがありまして冷蔵庫が青木様のお部屋の上にあるんですよ~夜から営業になりますのでさらにうるさくなるかと・・・」

 最初に指摘した時なぜもっと音源を追求しなかったのか?尋常な音じゃないだろう。
 ホテルが古いせいにした。
 全室同じなら20時まで我慢しなきゃならないと思った。
 いったん広げた荷物を荷造りして再度広げなくてはならないのは手間だ。
 今まで苦情が出なかったのか?
 あの部屋は今後閉鎖すべきだ!

  オレの指摘にアタマを深く下げっぱなしのフロントねぇさん。
 「宿泊代半額にしてください」
 あまりの怠慢ぶりにムカついた。ホントにまけてもらうつもりはないが言ってみた。さぁ、どう出るか。
 “不手際があったらワンランク上の部屋に移動させ客の怒りを鎮める”
 というホテルの鉄則を解っていない。八戸グランドホテルは駄目ホテルだ。
 昨日361km(含む一般道)、今日299km。
 昨日4時間、今日3時間半。
 疲れたせいで余計アタマに来る。

 替わった部屋の朝食券をいつまで経っても持ってこない。電話。
 小柄な黒服男がやって来た。
 「わたくし宿泊責任者の**と申します。大変ご迷惑をおかけしました・・・」
 「さっき女の人に宿泊代を半額にしてくれって言ったけどどうなりました?」
 「値引交渉(!)の件ですね。それはちょっと・・・私の一存では・・・帰って検討しませんと・・・」
 値引交渉なんてしていない。責任を感じてなさそうだったから「半額!」と言ったまでだ。支配人のクセに決定権がないのか?
 「じゃ検討してきてください」
 また来た。さっきとは打って変わった神妙な態度だ。白封筒を持っている。
 「全額お返しいたします」
 何だこの男は!オレは乞食じゃないぞ。
 「泊まるんだからタダってワケにはいきませんよ」
 「いや、こぉ~れだけご迷惑をおかけしましたんでワタシの気持ちが・・・」
 さっきまで否定的だったのになんだこの態度は。
 「これを受け取っていただき、日本二周めにもぜひ当ホテルを・・・」
 嗚呼、この男は完全にズレてる。壮大な日本一周をコケにしている。続けて日本二周なんてやらない。
 「要りません!」
 「それでは明日フロントで・・・」
 こんな人物が支配人(兼)宿泊課長じゃこのホテルの将来が危ぶまれる。

DSC09533

 瓶詰めの生ウニ。八食センターで買った。(有)マルタマ横道商店。八戸の純米酒と。
 「うまい!!」
 ウニに甘みがある。塩水漬け。ウニは少しもしょっぱくなってない。ちゅるんっとうまい。ちゃんと粒もわかる。
 これは価値ある千円だ。2千円でもいい。良いモノに遭遇、いや邂逅した。
 期間限定、とあったがもし次に八戸に来る機会があればまた食いたい。
 うまかった。

 朝食バイキングには行かない。このホテルのメシは食いたくない。
 チェックアウト。10:55。1階に下りる。エレベーターが開く。目の前に待機していた。
 「青木様、これをぜひ」
 また白封筒を出す。
 「要りません。このホテルは10年前と20年前に2度泊まってるんですよ、違う女と」
 「2度目でしたか?」
 「いや3度目だよ。思い出のホテルに日本一周でもぜひ泊まりたかった。旅行会社が決めたのではなく、どうしても来たくて来るヒトもいるんです。だからちゃんとしてもらいたかっただけですよ」
 「はっ、ではまた当ホテルのご利用を!」
  まったくズレた男だ。もう来るワケないだろう。昨日のフロントねぇさんはオレを理解した顔つきだ。
 クルマまで荷物を運びたいと言う。この男の顔は見たくないから断ったがどうしても運びたいらしい。
 「本日はどちらに行かれますか?」
 「盛岡です」
 昨日言っただろう。ヒトの話を聞かない奴だ。
 オレは這々の体で八戸を脱出した。

DSC09536

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(38) 秋田 ~キャッスルホテル~

DSC09499DSC09501

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 5月22日(金)。秋田が第38県目。
 米沢から秋田。一般道と高速道を合わせ361km。4時間かかった。
 群馬を出てから6,033km。37日で割ると163km/1日。
 米沢南陽道路。いきなり対面通行。距離わずか10km弱。こんな短距離高速を造ってどんな意味があるんだろう?
 国道13号を35km北へ。山形蔵王ICから山形道に乗る。すぐ村田JCT。東北道。
 ここ10年は博多にご執心だが、それ以前は東北道を使って秋田、青森、岩手、宮城などに出掛けた。
 IC、SA、PAの懐かしい名前が続く。

DSC09517DSC09516

 秋田ならキャッスルホテル。むか~し、群馬のYと泊まったことがある。カマロで行った。
 あの時、エントランスで数学者の秋山仁と遭遇。彼はYをじ~っと見ていた。好みのタイプだったのだろうか?
 イイ女と一緒でちょっぴり誇らしい気分だ。

jpg-2

 玄関前にGT-Rは着いた。外にスタッフはいない。言いに行こうとクルマから降りる。
 その時、美人ベルガール(フロント?)が出てきて「あ、スカイラインの・・・駐車場にご案内いたします」
 R35は日産GT-Rだが、スカイラインGT-Rと思ってるヒトが未だに多い。
 1階の一番良い所を取っておいてくれた。
 「都合でツインのお部屋をご用意いたしました」
 「ありがとうございます」
 「いえ、ごゆっくりお過ごしください」
 別の美人フロントねぇさんが部屋にいざなってくれる。
 「クルマで50日かけて日本一周してるんですよ~」
 例によってジマンを始める。このセリフを何回吐いただろうか。
 「はい、ご予約の時にそういう情報を得ております。すごいですねぇ~」
 近ツーIちゃんが言っといてくれたんだ。それで駐車場も部屋も良くしてくれた。嬉しい。

DSC09518

 「廊下も広いんですねぇ~」
 GT-Rでゼロヒャク加速できそうだ。
 「あっ!青木様こちらのお部屋でございます」
 広くてきれいな部屋。気持ちがパッと華やぐ。昨日とは雲泥の差。今日は良い日になりそうだ。
 なった。川端歓楽街サイコ~!

DSC09506DSC09510

 食事は“比内や”。
 比内地鶏で知られる。17時開店。17:42入店。客なし。予約席多数。
 大沢あかねに似た仲居にキリン生ビール(一番搾り)注文。
 ねぎま平凡、地鶏串カツサクサクうまく、つくね棒旨味じゅうぶん、炙りたたき味薄く、ねぇさん推薦もつ煮込みしょっぱい。
  “男前”って地ビール2杯。
 「これ呑んだら男前になるかな?」
 「もう~~~今以上に男前になりますよ!」
 「あっはっはっ!」
 なかなか客あしらいに長けた女だ。
 「おっ、濃くてうまいね!」
 「好みに合いましたか?」
 男前ってビールをオトコマエが呑んだせいか、酔った。

DSC09512

 続いて稲庭うどん。川端にタクシーがぜんぜん居ない。仕方ないから西武百貨店まで歩く。ちょうど良い運動だ。
 西武B1に七代佐藤養助。数年前に一度。今日は二度目。
 「二味(ニミ)せいろください」
 「はい」
 醤油だれと胡麻ダレの2種。
 「二味(フタミ)せいろお待ちどおさまでした」
 読み方が違った。すぐに指摘しないのは優しいようだが、本人のためにはならない。
 「うまい!」
 麺がすばらしい。つるっつる、つるつるつる。ステキに滑らか。呑んだ途端、イッキに肛門までイッちゃいそうだ。
 まずは醤油だれ。イケる。醤油だけで麺半分を攻める。
 次に胡麻ダレ。しょっぱい。前回はこの胡麻ダレがうまく、醤油だれは要らない!と思ったほど。今日は醤油だれがイイ。
 もっと食いたい。カレーつけ麺がよさそう。
 あっ、フォンテ地下のスーパーで檜山納豆を買っていた。カレーうどんを食べたら念願の檜山納豆を食べられない。止めとこう。

 比内地鶏の5,314円より稲庭うどん880円がうまい。
 それが世の中だ。

 ホテルに帰っても酔いが醒めず一眠り。
 起きたら背中と首と頭が痛い。地ビールが濃いせいでうんと酔ったと思った。
 違った。運転疲れだった。一般道込みの361kmは疲れる。
 昨日も一般道が50km。PAでクルマから降りる時、一瞬背骨に痛み。
 今日明日だけ特別にバニーガールが登場するメインバーに行くつもりだった。断念。
  計画を遂行できない日もある。受け入れよう。

DSC09519DSC09521
DSC09522DSC09523

 翌朝、おいしくない朝食バイキングの後、フェリオで買っておいた檜山納豆を食べる。
 藁づとがなくて普通のパック。いつも食べてる極小粒よりかなり大きい。
 「うまい!」
 豆は甘みがある。でもどうしてもこれを!ってことじゃない。

DSC09500

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(37) 山形 ~米沢で米沢牛~

DSC09485DSC09490

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  今日から日本一周もいよいよ東北シリーズ。終盤にさしかかる。
 5月21日(木)。東北初っ端は山形。第37県目。
 新潟から米沢へ。
 ナビは日本海東北道ルートを執拗に示す。オレは磐越道ルートに固執。この方が一般道が短い。
 時間の読めない一般道は少ない方がイイ。でも後で地図を見たらあまり変わらないようだ。ナビが正しかったかも知れない。
 磐越道を会津若松ICで降り一路米沢へ。
 数年前、群馬Mと彼女のクルマで八戸&米沢ドライブをした。空いた峠道が気持ちよかった。
 今日も流れが良い。2時間半で着いてしまった。東京第一ホテル米沢。Mと泊まったのもこのホテル。ダブルの部屋は広かった。
 1時間以上早いが入室OK。こういう配慮は嬉しい。
 シングルは狭い。“座敷牢”にでもぶち込まれた気分だ。ソファとテーブルがないと物を置くのに困る。

 米沢のお目当ては鯉と牛。鯉を食ってから牛にいこう。
 昨日新潟で、アソビに行く前に“鯉の六十里”に予約電話。
 「予約お願いします。明日5時にひとりなんですが」
 「あーーー夜は二人以上の予約なんですよ~」
 「10年くらい前に行って美味しかったんでまた群馬から行きたいと思ったんですよ~」
 「ちょっとお待ちください・・・申し訳ありません、もう少し時間早くできないですか?3時半とか4時とか・・・」
 「3時にチェックインだからムリですね。はい結構です!」
 「申し訳ありません~」
 ヒトを食った話しぶり。とてもカンジ悪い。
 「よしわかった!何とかしましょう!」って心意気のない店は行かなくていい。ちょうど魚が続いて肉のタイミングだ。鯉の出番じゃなかった。
 肉の黄木に電話。
 金剛閣。電話に出た女性は良いカンジ。

DSC09487

 近所の地元資本スーパー訪問。キムラ。ヤクルトとビールを買う。
 久しぶりに果物が食いたい。いちごだ。
 うまそうな山形産発見。“おとめ心”って色っぽい名前。買った。食った。
 「うまい!」
 ミルクの味。フシギだ。甘さは少なく独特の酸味。この味は初めて。収穫だった。

DSC09488

 金剛閣。ステーキ、焼肉、すき焼きとしゃぶしゃぶの3部門ある。
 すき焼きは“毘沙門”。精肉販売は黄木。エレベーターを3階に上がる。
 「いらっしゃいませ~青木様ですね」
 きれいな若い仲居さんが待っていた。
 秋田美人と新潟美人。2つの美人地帯に挟まれた空白地帯と言われる山形。ウソだった。これが山形美人だ。
 特選米沢牛すき焼きコースを昨日電話で頼んでおいた。イチバン良いヤツ。
 「味噌ベースのすき焼きが美味しくて、むか~し群馬からクルマで日帰りで1年に3回来ましたよ!」
 群馬AとホンダCR-Xで。一般道もかなりあるのにうまいモノのためには労を惜しまない。
 「そうだったんですね~遠いですよね~」
 仲居Mちゃんは群馬の伊香保温泉に行ったことがあるらしい。水沢うどんも食べた。

DSC09493

 Mちゃんが作ってくれる。まず笹がきゴボウを牛脂で焼く。他の野菜も入れ、最後に米沢牛。
 登場、味噌ベースの割り下。すき焼きに味噌は米沢だけ(と思う)。
 久々の味噌すき焼き。ややしょっぱく感じた。でも食べ進むうちドンピシャ味に。肉や野菜のエキスでちょうど良くなったのだろうか。
 主役の米沢牛。きれいなサシだ。繊細に見える。
 食べても繊細。強い味噌割り下に押され気味だ。
 米沢牛。うまい。だが品行方正でイヤらしいうまさに欠ける。とても正当派。不良っぽさがない。
 あっ、「米沢牛 = 浅田真央!」だ。
 キム・ヨナに較べて妖艶さ、スケベっぽさがない。胃もたれで寝苦しかった飛騨牛と対極を成す。
 米沢牛の持ち味は“繊細”かもしれない。でもこの牛が毎夜毎夜歓楽街を徘徊すれば、分厚い魅力に満ちたすごい牛になると思う。
 肉お代わりして130g+100g。ビールと11,664円。安い。

 日本一周ジマンに関心を持って応えてくれる。
 ステキな仲居さんに会えた。今日一日すべてがステキに思える。

 帰りのタクシー。夕日が眩しい。
 「夕日が烈しいですねぇ~」
 「そうですねぇ~角度が強いですねぇ~」
 「高いビルがあると大丈夫ですねぇ~」
 「あはは、そうですねぇ~」
 「太陽に近い街ってカンジですねぇ~」
 「あっはっはっ」
 タクシードライバーとの会話。米沢はなぜこんなに夕日がすごいのか?
 わかった、平家や2階建ての建物が多いからだ!

 枕が分厚すぎて寝にくい。外して枕なしで寝る。
 布団が重い。どうも居心地悪いホテルだ。

DSC09486

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(36) 新潟 ~馴染みの街~

DSC09479DSC09483

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 富山から新潟。36県目。5月20日(水)。
 北陸道は何度も通っている。交通量が少なくとても走り易い。好きな高速道路だ。
  “故障車有り”の掲示。しばらく行くと赤いフェラーリが故障し路肩に停まっている。パトカーまでいる。何事だ?
 いくら格好いいスーパーカーでも動かなければただの鉄の塊。高速道路を走っていて止まっちゃうなんてどういう構造をしてるんだろう?流石イタリアン、お茶目だ。

 米山SAで放尿とコーヒー。おやっ、GSがある。タンクにはまだ一目盛残っている。
 新潟まで行ける量だ。でもせっかく停まったんだから給油するか。
 「オーライ、オーライ」
 おっ、巨乳な美人だ。推定年齢37歳。
 「窓はお拭きしてよろしいですか?」
 「お願いします」
 伝票にサインの時に日本一周ジマンしよう~と意気込んだら男が来た。

 わずか富山~新潟間で数カ所道路工事。舗装補修だ。
 数年間で傷むように施工し、数年後にまた補修工事。良い道路を造るのではなく、継続して仕事が出来る道路造り。
 設計から施工まで、役所から業者まで、そういうシステムなんだろう。
 車線規制をするから渋滞し、事故も増える。カネ儲けのためにはカンケーないらしい。

DSC09484

 新潟。
 日本で一番訪れている街だ。馴染みがある。“腐れ縁!”もある。
 群馬の隣なのに海がある。米も酒も日本一。魚も鮨もうまい。イイ女も悪いオンナもいる。
 だが最近ご執心なのは福岡。近い新潟より頻繁に訪れる。
 新潟なら「ホテルイタリア軒」と決めている。
 部屋数100室のこぢんまりした老舗シティホテル。
 繁華街“古町”のすぐ近く。行形亭も鍋茶屋も丸伊もよしの寿司も田舎家も港すしも天狗寿司も麺亭も歩いて行ける。
 ホテルオークラもあるが万代橋のほとり。

 万代橋といえば約20年前、年末の夜中に群馬TVで観たヤクザ映画“修羅の伝説”。
 小林旭主演。スマートで昔気質な若頭役だ。カッコイイ。白い背広で白いセルシオに乗っていた。運転手付きだ。
 アホな組長は三木のりへい。東京のホテルでルーム係に化けたヒットマン(ジョニー大倉)にボディガード役の鹿内孝と共にやられてしまう。あたりは血の海。壮絶だ。
 地元政財界とつながる近代的な関西系対立組織の狡猾な若頭が萩原流行。
 震える手で鉄砲を構える鉄砲玉に撃たれて死んでしまうアキラ。それがラストだ。雪が降っていた。
 この映画のオープニングで上空から撮影されたのが万代橋だ。豊かな信濃川を跨いだ雄姿。ナレーションがドスが効いていた。新潟じゃなく「北陸の中都市」って言い方が粋だった。DVDがあればまた観たい。

 順調に新潟。ホテルイタリア軒到着。地下駐車場入口に満車のバー。
 横に寄せ、フロントに行こうとした。ヒトが出てきた。ジンガイねーちゃんだ。
 「宿泊ですが・・・」
 「宿泊の方はここ入っていいんですよ~」
 「満車って出てるよ」
 「他の人が駐めないように出しときました。どうぞ」
 「バーが下がってる」
 「今上げます」
 日本語の巧い綺麗なネーチャン。ロシア人っぽい。顔が小っちゃくスタイル抜群。
 「新潟も暑いですね」
 「え~アタシまだ寒~い。どちらのご出身のお客様ですか?」
 「群馬です、隣の」
 「あー」
 いかにもプロのホテルマン!ってカンジの格好いいフロント中年男。終始にこやか。
 ホテルはこれでなくっちゃ。

 富山第一ホテルのカンジ良いキレイなねーさん、GS巨乳美人、イタリア軒イタリア美女。
 昨日のご機嫌ナナメはこの3人により完璧に治癒した。

DSC09482

 歓楽街に出没。イマイチ。さぁ、鮨を食うぞ。
 予定してた丸伊。予約でいっぱい。港すしも予約で席はなし。
 驚いた。新潟の鮨屋が予約で満席なんて初めてだ。世の中どうなってるんだろう?天変地異の前触れか!

 そこで何度か行ってる天狗。安くてうまい店だ。
 おっ、空いてる。先客ひとり。
 「お任せで1貫ずつ握ってください」
 いつものセリフ。
 「うまい!酢メシの具合がいいですね!」
 「えっ?」
 「酢メシがうまいですね!」
 「えっ?」
 「シャリが美味しい!」
 「あーありがとうございます」
 評論家の寺島実郎に似た板前が怖くてでかい顔をほころばせた。
 握り大きめ。24貫とキリンビール2本1リットルでハラ一杯。握るのが遅いのも満腹の一原因。
 「かなり食べましたね。みんな違うタネですよ!」
 想像以上のうまさ。甘えび味噌汁がぐいっと甘えびの味が出てうまい。7,010円。わずか30分。
  今日の天狗は丸伊や港に遜色なかった。結果オーライだ。

 朝食。
 和定食。バイキングじゃない。
 うまい。オカズの種類豊富。ひとつひとつきちんと作っている。さすが新潟、ご飯がうまい。ちゃんと焼き海苔。ヘンな味の付いた味付け海苔じゃない。
 たん熊北店よりずっとイイ。

DSC09481

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(35) 富山 ~ロクでもない富山第一ホテル~

DSC09463DSC09469

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 金沢から富山は近い。5月19日(火)。35県目。
 ミツオカ自動車本社に行こうと思ったが定休日。
 SAで時間をつぶし富山第一ホテルへ。昔、群馬Aと泊まったことがある。
 「宿泊の青木ですがクルマどこに駐めたらいいですか?」
 「ご案内します」
 フロントの若人が出てきて「こちらの27番にお駐めください」などと狭小場所を指定。
 「狭いなぁ~」
 「車高が低いからですね・・・」
 「ここはダメなの?」
 玄関前に4台駐められる場所を指差す。
 「宴会がありましてご予約をいただいて・・・」
 その時フロントのネーチャンが出てきた。
 「青木様?」と若人に訊く。
 「青木様ならここよ」と若人に玄関前を指示。
 「ど、どうぞ」
 近畿日本ツーリストIちゃんから広い駐車場を用意するように連絡があったのだ。重要情報はフロント全員で共有しなきゃダメだろ。
 むかつくホテルだ。
 ユアーズフクイは「青木です」と言うやいなや「伺っております」と間髪を入れず応えただちに専用駐車場に案内してくれた。

 まだ早いので手続だけする。クーポンを見せる。
 「これだけですか?お預かりして、もしかしたらお返しするかも知れません」
 「もしかしたらお返しする?返してもらわなきゃ困るよ。次のホテルで見せられないでしょ」
 「そ、そうでございますね。お返しいたします」
 なんだこのフロント野郎は。

 外出から帰る。
 「まだ入れませんか?」
 さっきのネーチャンに訊く。
 「まだ、お掃除が・・・」
 「クーポンの確認は取れました?」
 「はい取れました」
 日程表を細かく折って返しやがった。借りたものは借りた状態で返すのが礼儀であり常識だろ。ホテルに限らず日常生活でもそうだ。失礼千万なホテル。
 「何が悪かったの?」
 「お預かりするチケットがあるかと思ったんですが、ないようなので結構です」
 結構です、じゃないだろ!
 本日このホテルに泊まるマサ青木ってのはオレひとりだ。日本全国にはマサ青木ってヤツは何人かいるだろうが今日この場所はひとり。
 だからクーポンを確認するまでもない。インチキじゃないか?って態度は失礼極まりない。
 もうこんなホテル絶対来ない。百万円もらってもだ。

 数年ぶりに行こうとした寿司栄。水曜定休なのに今日火曜も休み。
 つくづく富山とは相性が悪い。博多にご執心になる10年以上前は、富山が好きでよく来ていたんだが。

 部屋。
 「狭い!」
 機能的ではある。

DSC09464

  ますの寿司。いくつか店がある。有名なのが“源”。どこでも目にする。
 “青山”もうまかった。一番のお気に入りは“高芳”。
 オートメーションで大量生産する源に対し、高芳はすべて手作業。サイコ~にうまい。
 「ひとつください」
 「一重ですね?」
 二重と言わないんだから標準型に決まっている。1,400円。
 どんどん高くなるますの寿司。以前は千円だった。1,100円、1,200円になり、今じゃ1,400円。そのうち2千円か?
 いくらうまくても2千円じゃ買わない。

DSC09471

 食えばすごくうまい。
 塩の効いた絶妙な鱒、良い酢加減のもっちり富山コシヒカリ。
 熊笹の香りが芸術の域にまで高める。
 あっという間に食べ終わっちゃった。

DSC09477DSC09475

 寿司栄が休みだから何を食おうか?
 そうだ!富山だってカニがあるぞ。デパ地下だ。
 北海道を旅行した時、観光客向けのカニ専門店よりデパ地下が良い!と地元のヒトに聞いたことがある。札幌三越のカニは安いしうまかった。
 大和百貨店。おぉ、紅ズワイガニが居た。さすが富山、1杯丸々パック詰めだ。
 カニ1杯なんて群馬ではご馳走だが、富山ではさらりとパック詰め。いいねぇ。
 ホタルイカも買った。
 本場のホタルイカ。でかいし濃厚。
 さらっとした味の紅ズワイもうまかったが濃厚ホタルイカが図らずも主役だった。

 予定してなかった紅ズワイとホタルイカを得て、少し機嫌が治ったゲンキンなボク。

 朝食バイキング。入った所に従業員がいない。ガチャガチャとテーブル片付けに夢中になっている。
 「すいません、お客さんですよ」
 と客に言われて気づく始末。
 従業員同士のお喋り、野菜の補充なし、食べ残しの皿や茶碗を客の見える場所に山積みの無神経さ・・・。しょっぱい味付けはこの土地このホテルの流儀だろうから仕方ない。

 フロントも朝食係も、接客業ってことを忘れている。
 「客のことを考えて」や「良いホテルにしよう」とわざわざ意識しなくても、真っ当な仕事をすれば自然にそうなるはずだ。
 ホントに富山第一ホテルはダメなホテル。
 唯一良かったのはベッドの寝心地。
 給水と排水の速度が合わずお湯が溢れる驚きのバスタブは初体験。

 カニとホタルイカで治ったご機嫌は、またナナメになってしまった。

 チェックアウト。クルマに近づく。
 「うわっ!」
 鳥の糞がくっついてる。クルマが汚れるのはぜんぜん平気だが鳥の糞はイヤだ。
 「すいません、鳥の糞がいっぱい付いてるんでお手ふき貸してもらえますか?」
 外にいたフロントかベルねぇさんに頼んだ。昨日、荷物を後から持ってきてくれたきれいなヒトだ。
 「はい。カラスがたくさんいましたので、申し訳ございません」
 小走りに、濡らしたタオルを持ってきてくれた。
 「私お拭きしましょうか?」
 「いえ、いいです」
 オレが拭き出すとじっと見ている。
 「終わったら持っていきますからいいですよ」
 「いえ・・・」
 などとちょっと離れてまだ気にしている。
 「お水、足しましょうか?」
 「大丈夫ですよ」
 カラスのせいなのに、自分が糞をしたみたいに済まなそうだ。
 こびりついた6箇所をようやく落とす。
 「ありがとうございました」
 「いえ、こちらこそ申し訳ございませんでした」
 ニコニコとカンジ良くてきれいなヒト。この人のおかげでご機嫌が上向いた。 

DSC09473

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(34) 石川 ~古ーい都ホテル~

DSC09448DSC09449

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 金沢のホテル。ニューグランド、日航、全日空。皆違うオンナと泊まった。間隔が開いているから問題ない。
 第34県目は石川県。5月18日(月)。
 今日は都ホテル。良いツラ構え(建物構え)が気になっていた。駅前だ。
 何年ぶりかの金沢。GT-Rの窓からホテルが見えた。
 「うわっ!」汚い。外壁は薄汚れ、所々剥がれている。失敗か!
 部屋は12㎡。34県泊まって最狭ルーム。酷い部屋。
 ニューグランド、日航、全日空のどれかにして「**年前に群馬**と泊まったホテルだ!」と感慨に浸ればよかった。
 良いイメージを持っていた都ホテル。がらがらと崩れ去った。
 古い冷蔵庫の音が工事現場のようにうるさい。
 早く今日が過ぎるのを待つだけだ。

 ランケーブルを繋いでもネットが出来ない。係の人に来てもらう。
 「パソコンに触ってもよろしいでしょうか?」
 「はい」
 おやっ、机の下に何かあるぞ。
 「これは何ですか?」
 「あっ、原因はこれでございました」
 元が外れていた。掃除の人が外したままにしたらしい。
 「冷蔵庫の音がうるさいんですが何とかなりませんか?」
 極めて紳士的に、とてもやんわりと窮状を訴えた。
 決して、絶対に、誓って、怖い顔で静かに威嚇などしていない。
 新型冷蔵庫設置のツインルームに替えてくれた。広くて良い部屋だ。 
 「早速ありがとうございました。お手数かけました」
 「とんでもございません。申し訳ございませんでした」

DSC09451DSC09452
DSC09450

  千取寿し。20数年前とその後、2度来ている。
 初回は感激のうまさ、2度目はそうでもなかった。
  1回目はオヤジさんが握り、再訪は弟子。
 今日も弟子。
 「お任せで1貫ずつ握ってください」
 鮨屋のカウンターでお約束のセリフ。ビールを呑む。
 アラから始まり、日本一周ジマンとGT-Rジマンを経て、わさびを入れたカンピョウ巻で終える。わずか30分の攻防。
 3度目は初回と2回目の中間くらい。感激のうまさではない。
 「何貫食べたろう?」
 「数えましょうか?・・・24貫です」
 紙に書いたのを数えやがった。鮨屋ならアタマの中で交通整理しなきゃダメだ。
 14,040円。この味で1貫500円は高い。300円でじゅうぶんだ。
 今日から3日間、北陸鮨三部作。
 金沢「千取寿し」富山「寿司栄」新潟「丸伊」だ。本日より、明日や明後日の方がうまいと思う。
 千取は3度だが、寿司栄も丸伊も何度も何度も食べている。
 今日が一番高い。だが初っ端だから“露払い”と位置づけよう。

DSC09456DSC09454
DSC09457

 加賀に来たらかぶら寿しを食う。一度食べたことがある。うまかった。1個500円もした。
 駅の土産物屋で買う。四十萬谷本舗。2個入り1,296円。
 加賀の辛口純米酒で。
 「うまい!」
 ぶりっとした甘みある爽やかかぶらに挟まれた濃厚ぶり。絶妙な組合せ。
 暴れん坊が優しく厳しいオンナにおだてられながら説教されてるみたいだ。微笑ましい関係。
 限りなく甘い。麹によるものか。それとも甘く味付け?
 大いにマンゾクした。

 気分が良いから久々ホテルバーだ。HPをみる。1階ラウンジ。
 「あっ!」
 なんと日月は休み。ホテル内レストラン・バーに定休日があるとはにわかに信じ難い。あーびっくりした。
 行こうと思って行けないホテルバー3連発。米子全日空、ユアーズフクイ、金沢都。
 明日こそは行けるか、富山第一ホテル。

DSC09453

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(33) 福井 ~天たつ汐雲丹~

DSC09431DSC09446

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 神戸から福井へ。楽しかった西日本に別れを告げ、群馬県の属する東日本へ戻る。
 一抹の淋しさを感じつつも安心感も覚える。
 第33県目。5月17日(日)。
 阪神高速3号神戸線。昨日降りた京橋から乗る。10km先に渋滞情報。
 あっ、ホントに渋滞。9分間。原因がわかった。
 反対車線で6台が絡む軽い事故。そこを過ぎたら順調な交通。
 事故を見てアホな奴がブレーキを踏む。すると数十台、100台後では止まってしまう。
 事故見物渋滞とは馬鹿げてる。反対車線は延々と止まっている。きっと情報が乏しくイライラしていることだろう。
 すぐに名神高速。
 博多遠征の帰路では中国道の宝塚で渋滞に遭遇し、名神は暗くなってから。
 今日は日中。明るい。日曜のためか空いている。快調な走り。
 舞鶴若狭自動車道コースも考えたが、四国の高速や松江道で対面通行は飽き飽きした。名神を選んで正解。
 群馬を出て33県目で5千キロを突破。5,091km。1日平均170kmだ。

 昔馴染みの北陸。
 今じゃ福岡贔屓のオレだが、ずっと以前はグロリアやCR-Xやカマロやキャデラックで北陸や東北によく行っていた。北陸も山陰と同じく“しっとり”を連想する。
 ユアーズフクイ。ビジネスホテルっぽい。また狭い部屋か。意気消沈しそう。
 「宿泊ですが駐車場はどこですか?」
 「青木様、伺っております。こちらのエレベーターでクルマごとB2に降りていただきましてお好きな所にお駐めください」
 「はい」
 14台だけの宿泊者専用駐車場。良いカンジに駐車。

 部屋に入る。おっ!
 「ツインだ!」
 シングル予約なのにツインとは嬉しい。意気消沈どころか意気軒昂。
 「あらっ!」
 部屋の冷蔵庫。ビールが200円だ。たいてい500~600円。
 この旅では毎日呑むから呑みすぎを憂慮しビールは夕食時のみと決めている。
 でも200円。こりゃ呑まなきゃ損だ。きゅーっとイッた。

DSC09433

 ホテル10階の部屋から外を見る。
 駅前大通り。15:20。クルマもヒトもほとんど居ない。
 いくら日曜とはいえ異様な光景だ。福井は人口が少ないのだろうか?

 ヨーロッパ軒に向かう。外に出るとヒトは少し居た。クルマを駐めて立ち話の人達が目立つ。
 皆ピッタリ馴染んで仲が良さそうだ。距離感が異様に近いように見える。
 時間の流れが遅い。ゆっくりした空間だ。
 道行く女はイイ女が多い。女優の宮地真緒みたいなのが何人もいた。これが福井美人なのか???

DSC09437

 ヨーロッパ軒。20年くらい前に一度来た。大したことないや!との感想を抱いた。
 さぁ、久々の今日は?
 不味くはないが、すごくうまくもない。
 3種盛りスペシャルカツ丼セット(1,280円)とサッポロ生ビール。
 とんかつ、メンチ、エビフライの3種。
 薄くかたいとんかつ。豚もも。ヒレの方がうまいのに。
 開いて揚げたエビフライも薄く醍醐味がない。
  メンチカツはうまい。良い味してる。普通のソースで食べたらもっとうまいかも。
 肝心のソース。本当にソースだ。ウスターソース。
 群馬のソースカツ丼は丼つゆにウスターをちょっと配合する。ご飯にはこの方が合う。
 ご飯に掛かりすぎたソース。ソース茶漬けを食ってるようだ。

DSC09442DSC09441
DSC09445DSC09447

 20年前に天たつの汐雲丹も食べた。ものすごくうまい。機会があったらもう一度!と思い出しては切望した。
 日曜で本店が休み。福井駅の支店で買う。3,564円(22g)。
 「20年前に食べてすごく美味しかったんで今回旅行に来てぜひ食べようと思ったんですよ~」
 「まぁ~ありがとうございます~」
 ホテルで食べた。
 「サイコ~~~!」
 滑らか、濃厚、熟成、究極のうまさ。
 すばらしい。“世界うまいモノ選手権”があれば優勝必至。

 こんなすごい汐雲丹のある福井、すごい!
  ユアーズフクイ。部屋もスタッフもいい。
 気分が良いから久々ホテルバーだ。1階に下りる。ラウンジに向かう。
 「!!!」
 数十人の白人どもがラウンジを占拠しお喋りに興じている。
 「ここは外国か!」
 部屋に戻り、サッポロビールを呑んだ。

 翌朝、チェックアウト。チェックイン時のねぇさんがいる。
 「ツインの部屋、ありがとうございました」
 「いえ、とんでもございません」
 ニコニコと嬉しそうだ。感謝の気持ちを言葉に表すのは大事なこと。それに応えてニコニコされるとオレも嬉しい。
 「ビールが安いんですねぇ~呑まなきゃ損だと思って2本呑みました!」
 「あははははっ!」
 おすましを旨とするホテルウーマン。お茶目にも、オレの発言に大声で笑ってしまった。

DSC09432

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(32) 兵庫 ~期待した神戸ビーフだったが~

DSC09408DSC09422

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 山陰から山陽へ。米子から神戸。
 5月16日(土)。第32県目。兵庫。 
 米子自動車道はわずか66km。地図上ではもっとあると思った。
 中国道、播但道、神戸淡路鳴門道、阪神高速31号神戸山手線、阪神高速3号神戸線で京橋ランプ。
 コルベットで群馬Mと泊まったことのあるホテルオークラを過ぎると神戸メリケンパークオリエンタルホテルだ。
 でかい。カッコイイ。
 「宿泊ですがクルマはどこに駐めたらいいですか?」
 ドアマンに訊く。

jpg-2

 「ご案内いたします。こちらでしたら隣にクルマは駐まりません」
 GT-Rだけの特等席を用意してくれた。

DSC09406DSC09407
DSC09405

 14:20。15時チェックインには少し早いが笑顔で歓迎。
 部屋に連行してくれたのは歯がビーバーのように可愛いベルガール。
 例によって日本一周ジマン。
 「え~~~っ!すごい!ステキですね!」
 うんと反応してくれた。良いコだねぇ~。
 「おっ、ステキな部屋。景色がいいですね!」
 「はい、マリンタワービューになっております」
 ダブルやツインがもっとでかい海に面しているのだろう。でもこの部屋もバルコニー付き。景色が良いといい気分だ。

DSC09424DSC09425
DSC09427DSC09428
DSC09429

 ホテルからタクシー。Fという歓楽街を徘徊する。風情のある良い女性と逢えた。
 そして食事。タクシーの車窓風景。神戸の街はでかい。ヒトもたくさん歩いている。
 部屋から見る夜景。すばらしい。群馬に棲息するオレにはまるで別世界だ。
 夜になると毎日この夜景が現れるのは、すごい。

DSC09420

 神戸に来たからにゃ神戸ビーフ。A1って店が良さそうだ。
 ずっと以前に群馬のYと来た時はオリエンタルホテルに泊まりグリュックでステーキ。
 1階が肉屋で2階がレストラン。200gで12,000円のサーロインステーキを食った。超うまい!
 A1はフィレ。サシで勝負の銘柄牛。サーロインで特徴が出る。はたしてヒレの味は?

DSC09417DSC09413

 うまいことはうまいが「超」は付かない。
 昔、沖縄からよく買ってきた冷凍オージービーフ。でっかいサムソナイトに1本2kgのヒレを5本入れて持ち帰ったことがある。
 当時は牛肉が高かったとはいえ、10kgも肉を抱えてくるとは常軌を逸していた。
 今日食べたのは黒毛和牛ヒレ。感激して食べたあのオージービーフとあまり違わない。
 やはり和牛はサシがきめ細かく入ったサーロインにすべきだ。
 客が3人しか。納得。

DSC09409

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(31) 鳥取 ~全日空H&紅ズワイ&吾左衛門鮓&マクラーレン~

DSC09389DSC09394
DSC09399

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 今日は久々の短距離走。70km。
 松江を出て皆生温泉を目指す。35kmで到着。某所で60分過ごす。
 31番目の県は鳥取。5月15日(金)。

DSC09387DSC09388

 次の目的地は境港水産物直売センターだ。いくつか鮮魚センターはあるがここがクラシックな雰囲気で気に入っている。2度目。
 「カニ如何ですかぁ~食べてみる?」
 「おっ、うまいね!」
 「こちらは3杯1,000円、そっちは5杯2,000円です」
 「一番でかいのはどれ?」
 「こちらです。3千円」
 「少しまけてくれぃ」
 「これはちょっと・・・箱要りますか?箱サービスします」
 「よし買った!2杯の方がイイかな?」
 「ひとりで?独りなら1杯でじゅうぶんですよ!そりゃ食べる方もいますけど・・・」
 「1杯にしよう~ねぇさんがイイ女だから足が止まっちゃったよ」
 「まぁ~何も出ないよォ~」
 「箱が出る?」
 「そうそう」
 魚屋の女は威勢が良くて好きだ。

 境港から米子へ。繋ぐ道は片側2車線直線道路で超快適。空いてる。
 有料の山陰道よりペースは速い。

jpg-2DSC09403

 米子全日空ホテル。13:08到着。チェックイン手続。14時からなので荷物を預かってもらい駅に向かう。
 宅配業者の軽トラその他、女性の姿が多い。鳥取の女は働き者なのか?良いコだねぇ~。

DSC09396

 吾左衛門鮓。米子駅構内。
 「これください。群馬から来ました!」
 「まぁ~遠くから!」
 「デパートやスーパーの催事や取り寄せで何度か食べてますよ」
 「まぁ~~~ありがとうございます~ここが本店なんですよ~本社は別にありますけど~これは作ったばかりです~3日間持ちます」
 「本店で買えてヨカッタ!」
 「まぁ~またよろしくお願いします~」
 「はい」
 朗らかでカンジ良い女性店員だ。

 ホテル隣のドラッグストアでビール3本とヤクルトLTとミルミルを買う。
 13:48ホテルに戻る。
 「青木ですがまだ入れませんか?」
 「あ、ご準備できております。大変お待たせいたしました」
 「いえ」
 部屋まで単独行。昨日一昨日と同じく狭い部屋なんだろうなぁ~と覚悟を決める。
 「広い!ダブルだ!幅180cm(200cm?)のベッド!やったぜ!嬉しい!」
 シングル予約なのにダブルにしてくれた。東幹久似のフロント兄さんにお礼言わなきゃ。

DSC09395

 紅ズワイガニ。持参の木屋キッチンバサミを駆使して喰らう。
 「うまい!」
 サッパリ味。軽い味。でもイケる。本ズワイと較べたら甘みも旨味も薄い。
 だが3千円なら妥当だ。
 まったくハラ一杯にならない。

DSC09398

 続いて吾左衛門鮓。昆布を通して鯖の刺青が透けて美しい。
 持参のグレステン・アップシェンクで華麗にカット。喰らう。
 「うまい!」
 群馬で食べるより数段うまい。酢がきゅんきゅん効いている。作りたては酢が立ってオレ好みだ。
 ビール3本と紅ズワイガニと吾左衛門鮓。かなりハラ一杯。歯を磨き、歯間ブラシを使い、熱い風呂に入る。気持ちいい~。
 やがて睡魔に襲われる。爆睡。自分のイビキが聞こえる。快調に寝ていた。
 いきなりケータイが鳴る。知らない番号だ。旅行中出会ったどこかのねぇさんだろうか?
 「はいマサです」
 低音の魅力的な声を出した。
 「青木様でしょうか?」
 おやっ、男の声だ。

DSC09243

 「マクラーレン福岡のAでございます。今お電話大丈夫でしょうか?」
 「お~~~。大丈夫です」
 「もう群馬に戻られたのでしょうか?」
 「今日は鳥取の米子なんですよ~帰るのは月末です」
 「そうですか。ご案内なんですが先日発表になったばかりの540Cを5月**日~**日まで夜だけシークレットに展示するんですよ~その後に東京で展示します。でもまだご旅行中ですね」
 「そうですね~」
 「そのあとは6月**日~**日に570Sと540Cを展示します。でも月末に帰られるのでは福岡に来られないですよね」
 「いや群馬に帰って少ししたら福岡に行きますよ。試乗車はいつ出ます?」
 「展示の少し後になります。その頃になったらまたお電話します」
 「よろしくお願いします。ありがとうございました」
 「いえ、ありがとうございました」
 次の博多遠征が俄然楽しみになってきた。
 ホテルが良いと何もかもうまくいく。

 食べて3時間後の放尿。紅ズワイの濃い香り。
 ホテル備え付けの煎茶を6杯飲んだ。カラダは落ち着いた。

 今日は気分が良いから久々にホテルバーでカクテルだ。
 勢い込んだがバーがない。

 翌朝。チェックアウト。
 「ダブルの部屋ありがとうございました」
 「いえ、ゆっくりお休みになれましたか?」
 「はい」
 東幹久との会話。
 超でかいベッドはふたつをくっつけたように真ん中にかたい部分があり、縦横無尽に寝ることは出来なかった。
 でもぐっすり眠れたからマンゾク。

DSC09404

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(30) 島根 ~残念な宍道湖七珍~

DSC09374DSC09382

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 5月14日(木)。島根が第30番目。
 下関ICから中国道に乗る。ガラガラに空いている。快適だ。
 連続するカーブやアップダウンも好ましく感じられる。
 片道1,300kmの博多遠征帰路でははるか先の群馬を目指してぐいぐい運転する区間。豪雨に見舞われる箇所でもある。
 IC、SA、PA。記憶にある名前ばかりだ。
 そこをちょっと走って山陰で宿泊。フシギな感覚。

 下関を出て250km。三次東JCTから松江道。また対面通行の始まりだ。わずか100km。ガマンしよう。
 無料区間だからとんでもなくのろいクルマに遭遇する。70キロ制限を60キロで走っている。
 後ろに10台連なっても意に介さない。意志の強さまたは無頓着さがすごい。
 高速道路は(もどきも含め)すべて有料にすべきだ。そうすればこんな輩は乗らないだろう。精神衛生上も時間的にもその方がイイ。
 “無料区間終了”の看板が出るやいなや次々に降りていった。やはり無料狙いだったか。由々しき人達だ。

DSC09383

 松江西ICを降りる。やがて宍道湖。でかい。イイねぇ。
 エクセルホテル東急到着。
 玄関前に滑り込んでGT-Rの勇姿を見せつけ「宿泊ですが駐車場はどこですか?」とドアマンに訊こうとした。
 あれっ、いきなり駐車場のバー。玄関前には入れないあり得ない構造だ。びっくり仰天ホテル。
 異様に目をパチパチさせるフロントねーさん。部屋へは単独行。
 「うっ!狭い!」
 昨日とあまり変わらない。3月まで東急イン、4月からエクセル東急。名前は変わっても中身はビジネスホテル。
 バスルームも狭い。バスタブ横やシャワーの位置に馬油石鹸を置く場所がない。

 “山陰”。言葉の響きだけでしっとりステキな気分になる。
 華奢で色白で控えめな女ばかりいるような印象だ。実際はおっかないヒトもいっぱい居るんだろうなぁ。
 松江といったら“宍道湖七珍(シンジコシッチン)”。これを食いたかった。
 ネットてみてだいぶ前に“てれすこ”と決めていた。
 昨日もう一度調べる。雑然とした賑やかな店のようだ。山陰のイメージに合わない。しかも全席喫煙可。別の店を探した。
 川京。カウンター15席だけの良いカンジの店みたいだ。電話の声もしっとり。

DSC09379DSC09378

 タクシーで向かう。街は異様に静かだ。死んだように見える。すぐに着く。
 ごちゃごちゃした外観。戸を開ける。
 「!」
 イメージと違った。しっとりした白木のカウンター割烹を予想。
 雑然とした一杯呑み屋風景が広がっている。コバエが飛んでる。
 右視界に何か。うわっ!でっかい蜘蛛がカウンターを走り回っている。お手ふきでサッと払った。
 モノがありすぎるから色んな所に色んなモノが潜んでいるのだろう。コワイ。
 日本一周ジマンを始めたら、老夫婦と息子(40歳?)の3人連れ。
 「宍道湖ナナチンってなんやの?」
 「奉書焼きってなんや?」
 「宍道湖って淡水が混ざっとるの?」
 せっかく島根に旅したのだからそのくらい勉強してこいよ。聞くに堪えないぜ。
 しかも「ずーずー!じゅるじゅる!グチャグチャ!じゅじゅじゅじゅ!」とキモチ悪い濁音オンパレード。
 「こんなグロテスクなもんよう食わん!」
 カメの手って貝に対し大声でわめくお婆さん。
 残念そうな女将。
 帰りたいなぁ。

DSC09381DSC09380

 3品目の刺身を食って決心した。生ぬるくてうまくない。
 「お腹一杯になっちゃった。会計してください」
 「えっ!・・・ではお出しした分だけいただきます」
 1万円出してトイレに行く。
 「それでは、体調に注意して・・・これで・・・」
 「ごちそうさまでした」
 店を出てからオツリを見る。
 「!」
 8,100円もある。ビールと3品で1,900円。安い。安すぎる~。

 この店はカウンターの端に映りの悪いテレビが稼働。
 “いんちきウソ誤魔化し”を駆使して善良で羊のようにおとなしく騙されやすい国民を愚弄する安倍晋三。
 安全保障関連法案について漫談を興じていた。
 世にも怖ろしい笑えない内容だ。
 よく聴かなかったがそうに違いない。

 今日は歓楽街にアソビに行かない。
 ホテルも食事も良くない。ということは島根は丸々ガッカリな県ってことか?

DSC09376

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(29) 山口 ~ふく~

DSC09369DSC09360

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 別府IC。またもや対面通行。もう対面はイヤだ。
 途中5kmくらい一般道でほぼ高速道路もどきが繋がっている。
 楽しかった九州に別れを告げる。「また来るぜ!」と言いながらGT-Rは関門橋を渡る。
 わずか120km。1時間半で着いちゃった。ホテルに荷物を預け市内に繰り出す。
 某所でくつろぐ。
 29県目。山口。5月13日(水)。下関。

DSC09357DSC09358
DSC09356DSC09364

 防府市の母の友人からいつも送ってもらった蒲鉾“白銀”。すごくおいしかった。
 蒲鉾がうまいってことは鮮魚もしかりだ。
 唐戸市場でふぐを喰らう。初唐戸市場。
 「この時間(13時)やと唐戸市場はガラガラやけん隣のカモンワーフって所に行ったらええよ」
 さっきの女子が教えてくれた。
 行ったらホントにガラガラ。午前中でモノがなくなるらしい。

DSC09359DSC09366

 ふぐの関って店。
 とらふく刺身、鯨竜田揚げ、ふく天ぷら、うに丼、ビール、ふくひれ酒。
 流石にうまいとらふく刺身、旨味の足りない鯨竜田揚げ、キスのように淡泊なふく天ぷら、うにが少しだけのうに丼、冷たいビールがキュッとうまく、熱いひれ酒が味わい深い。

DSC09371

 ホテル。
 部屋。狭い!ビジネスホテルだから覚悟の上だ。
 バスルーム。殺人的狭さ。これには驚愕。風呂に入る気がしない。サッとシャワーだけ浴びよう。9,640円は暴利だ。

DSC09373

 寝具もキモチ悪い。掛け布団がカバーですっぽり覆われてない。白布1枚の上に掛け布団。寝返りを打って白布が丸まったら洗ってない掛け布団に直接触れることになる。

 粗末なホテルに来るとがっくり来る。茫然自失。やる気が失せる。
 ニューグランド、リーガロイヤル京都、ニューオータニ博多、城山観光ホテル・・・素敵なホテルがいっぱいあった。
 泊まるという同じ行為なのに、どうしてこうも違うのだろう?たまの旅行だから良いホテルに泊まってゆったり過ごしたい。
 少しでも安いホテルにして浮いたカネを他に回したい。そう思うヒトが多いのだろうか?
 それともビジネス客だから出張費が限られるのか?
 もうビジネスホテルはイヤだ。勘弁してくれ~~~。

 朝食バイキング。9:15。客は誰もいない。
 「!!!」
 品数が圧倒的に少ない。でかいホテルの10分の1くらい。
 オカズも味噌汁も濃い味付け。ご飯はうまい。

 朝からくしゃみ。旅の途中で風邪をひいたら困る。熱い風呂に入る。
 湯は太く出るし小さいながらもちゃんと入れた。
 昨日はコキ下ろしたが、機能は満たしていた。

DSC09372

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(28) 大分 ~ステキな別府温泉~

DSC09343DSC09346

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 宮崎から別府へ。5月12日(火)。大分。28県目だ。
 最近、「**から**へ」と書くことが多い。道中を書きたいとは、走りに疲れたのだろうか?
 東九州自動車道と延岡道がぜんぶ繋がった。台風6号接近による雨の中、宮崎西ICから乗る。いきなり対面通行。
 対面は四国で慣れている。でも大分まで190kmずっと対面は疲れた。
 頑として退かないトヨタ・ヴィッツ。「絶対退くもんか!」って意志がダイヤモンドの次に硬い炭化タングステンのように固い。
 小さな待避所ですぐに退いてくれた軽トラ。宮崎県で出会ったすばらしい人ナンバーワンだ。

 別府ICを出る。「左方向~キジマ高原方面です」とナビの声。
 キジマ???聞いた名だ。
 あっ、1年半前に行ったことがある。城島高原遊園地。バードマンは気持ちよく、木製ジェットコースターはガタンッゴトンッと怖かった。
 旅に出てから4,022km。28県目。1日平均144km。

 ハマって辺鄙な場所までローカル電車で3度も行っている日出の城下カレイ「月乃家」。
 コース仕立てのみ。刺身がサイコーだ。
 「刺身をもっと出してくれ」 「それは出来ない」数年前の会話。
 ギョロッと歯応え、絶妙な甘さ、爽やか後味。このマコガレイ(口細)は素晴らしい。
 日出城すぐ下の海は底から真水が湧き、プランクトン豊富なためクチボソガレイが居つき、たっぷりと栄養をつける。他の産地とは一線を画し“城下カレイ”として別格扱いなのだ。値段も数倍。
 天然とらふぐシロ、天然ヒラメ、鳴門の真鯛、唐津のアラと白身チャンピオンの座を争える実力。

 泊まるのは別府温泉。歓楽街もある。ホテル白菊。近畿日本ツーリストIちゃんに選んでもらった。
 小柄なフロントの可愛いねーさん、長身美人な部屋係ねぇさん。

 部屋。10畳でも和室だと広く感じる。
 大浴場。良い湯だ。
 すぅ~っと疲れが取れた。キリンクラシックラガーがうまい。
 タクシーに乗って街に繰り出す。良い歓楽街だった。
 食事係はベテラン。皆カンジ良い。
  日本一周を部屋係美人に言った。食事係やフロントにまで伝わった。嬉しい。

DSC09345

 料理もうまい。
 炊き合わせは繊細、旨出汁しゃぶしゃぶは旨味たっぷり。
 鯛の重ね造りがイケる。関アジは平凡。
 太刀魚は温度が問題。生ぬるい。きりっと冷えた方がうまいハズ。

 久々の日本旅館。いいねぇ~。多くの人と接する。
 シティホテルではドアマン、フロント、ベルガール、ルーム係。
 ここはドアガール、フロント、客室係、食事係、布団敷き係。にこやかに話すとみんなもニコニコ。オレはコワモテだが笑うと可愛いとよく言われる。
 落ち着く畳。
 日本旅館ってイイ。

DSC09344

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(27) 宮崎 ~ムカつく宮崎観光ホテル~

DSC09326DSC09328

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 鹿児島から宮崎へ。高速道路はガラガラ。
 ステキな鹿児島滞在のおかげで疲れは完全に消えている。温泉も効いた。アクセルを踏む右足に力がこもる。
 5月11日(月)。宮崎が27県目。
 時間調整にSA。ゴミ箱の近くにネコちゃん。汚れているが顔立ちは良い。
 にゃ~ん、ニャーンとよく啼く。人懐っこい。どうしてここに居るのだろう?
 馬鹿な飼い主が連れてきて見失ったのか?それとも無常にも棄てたのだろうか?
 「棄てられたんですかねぇ?」
 「前から居るんですけどこの子は人懐っこいんですよ~」
  スターバックスねぇさんと話す。人間に見捨てられて可哀想なネコちゃんだ。

jpg-2DSC09329
DSC09330DSC09331

 宮崎観光ホテル。
 駐車場は裏手の4階建て立体。最上階に持ってゆく。
 チェックイン。なかなか出来ない。奥に入ったり出てきたり。何をしてやがるんだ?
  「確認が取れました」
 確認が取れただと?オレをインチキ野郎と思ったのか?ムカつくぜ。
 部屋への案内はなし。単独行。うわっ、狭い。昨日と打って変わった環境。良い日ばかりは続かない。
 最強、最涼にしてるのにエアコンがぜんぜん涼しくない。
 天然温泉大浴場に行く。雄大な城山観光ホテル大浴場とは天地の差。チャチな温泉だ。塩味。
 部屋に戻る。チェックインから1時間。暑い。耐えられない。
 「エアコンが涼しくないんですけどちゃんと効いてるんですか?」
 「係の者を伺わせてよろしいでしょうか?」
 紺の作業着のネーチャンが来た。
 「最強、最涼にしようと思って来たんですが・・・あ、風向きが・・・」
 「1時間経ってもぜんぜん涼しくならないんですよ」
 「扇風機をお貸しいたしましょうか?」
 「要らないよ!」
 「ちょっとお待ちいただいてよろしいでしょうか?」
 いったん退室。また来た。
 「大元の温度を下げましたのでもう涼しくなるかと・・・」
 「何時に温度を下げて今どうなってるかをちゃんと言ってくれ!」
 今度は背広の男がやってきた。宿泊課客室マネージャー。
 「青木様、エアコンの件で大変申し訳ございません。今、大元を送風から冷房にしましたので3時か4時には涼しくなるかと・・・」
 「チェックインは2時なんだから部屋に入ってすぐ涼しくなきゃダメでしょ」
 「はい・・・」
 「時間によって温度を上げ下げするの?じゃ夜は暑いの?」
 「いえ、いったん入れたスイッチを切ることはしませんので・・・」
 「今スイッチ入れたって言ったでしょ。じゃ今日初めて冷房にしたってこと?」
 「はい・・・」
 「そんなことないだろ。こないだ暑かったでしょ」
 「・・・」
 「宮崎は暑いとこなんだから。ここは北海道じゃないんだよ」
 「・・・」
 下を向いてもう何も応えない。
 「暑けりゃ扇風機使えなんて、一流ホテルなのにおかしいでしょ!」
 「はい・・・タッチパネルで調節できるお部屋もございますのでチェンジさせていただけますでしょうか?」
 「そうしてください」
 広げた荷物をまた荷造り。まったく世話の焼けるホテルだ。
 今度はフロントネーチャンが来た。
 「申し訳ございません。12階にご用意いたしました。こちらでございます」
 「おっ、涼しくていいですね。お世話様でした」
 「いえ、とんでもございません」
 ねぇさんが去ってカーテンを開ける。
 「おぉ!」
 良い景色。目の前は川だ。相変わらず狭いがさっきよりいい部屋にしてくれた。最初は我がGT-Rの見える駐車場眺望だった。ムカついた気持ちはいったん収束。

DSC09332

 道は広い。街並みは大きい。そこらじゅうにヤシの木。南国ムード満開。

DSC09334

 おぐらチキン南蛮。
 某店でビールを呑みまたビール。チキン南蛮が来た。
 「うまそうだね!」
 「ありがとうございます」
 「うまい!」
 じゅわっと肉汁溢れる鶏。
 「明日はおぐらのチキン南蛮ですかぁ?あたし先週食べましたぁ~ムネじゃなくてモモ肉なんですよね~」
 城山観光ホテル可愛いベルガールが言ってた。
 甘酢が絶妙。タルタルソースは甘い。ない方が良い。ぐちゃぐちゃご飯は二口で残す。

DSC09339DSC09338
DSC09341

 なんじゃこら大福。
 「なんじゃこら!」
 数年前に初めて食べた時は斬新さ、うまさにそう叫んだ。
 「なんじゃこら!」
 今日の叫びは粉の多さ。こんなにいっぱい粉を付ける必要がどこにあるのだろう?
 まったく理解に苦しむ粉だった。大福本体より粉を食ってる気がした。
 次回もし訪宮しても買わないと思う。

DSC09342

 歓楽街は悪くない。食事もまずくはない。
 ホテルはダメ。
 椅子もないしテーブルもないし物を置く場所がない。鏡も入口にひとつだけ。とにかく狭い。
 バスルームのシャワーカーテンは幅が足りないしシャワーは横を向くし湯の溜まりは遅い。
 部屋のスリッパはかたくて痛い。部屋でもずっとビーサンを履く。今は使い捨てが主流。清潔だ。こんなスリッパがまだ生き存えてるとは驚き。
 カーペットなしのホテルは初めて。板張り。中学時代の自宅勉強部屋みたいだ。
 いくらシングルルームでももっと造り方があるだろう。この設計士はホテルに泊まったことがないのだろうか?

 なぜこんな酷いシロモノが宮崎を代表するホテルと名乗れるのか?どう考えても解らない。
 早く寝て、目に触れる時間を少しでも減らそう。意識から遠ざけよう。
 このホテルに泊まったために宮崎県の印象が悪くなってしまった。
 今まで逢った宮崎女性はみんな良いコだった。なぜホテルだけ良くないのだろう?解せない。

 朝食バイキングを食ってみて、昨日あまり良いと思わなかった城山観光ホテルの良さがわかった。
 客も酷い。大声でケータイ通話のオッサン多数、バサッバサッと新聞音。
 部屋の草履を履いてる奴、部屋の浴衣姿の中年女ふたり連れ・・・。これを許すのだから三流ホテルだ。
 あっ、ここはシティホテルじゃなくリゾートホテル?それなら草履浴衣はOKか。
 会場は一木一草って店。異常なテンションと異様な愛想のスタッフ達には疲れた。
 朝の元気を与えてるつもりだろうが、エネルギーを吸い取られてしまう。
 静かに朝を迎えたい。居酒屋チェーンのノリは朝食にそぐわない。

 チェックアウト。
 「お部屋は大丈夫でしたでしょうか?」
 昨日12階に連れてってくれたフロントねーさん。柔らかな笑顔に少し救われた気がした。
 「はい、涼しかったです」
 駐車料金700円を払おうとした。
 「結構でございます。ご迷惑おかけしましたので」
 またもニッコリ。オレもニコッ。

DSC09336

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(26) 鹿児島 ~すばらしい城山観光ホテル~

DSC09308DSC09318

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年5月10日(日)。26県目は鹿児島。城山観光ホテル。
 かなり前、最初のカマロで群馬Aと群馬~鹿児島イッキドライブをやった。
 1,600kmを21時間半。熊本県内人吉~えびの間が未開通。ループ式道路で山道を走った。
 あの時泊まったのが城山観光ホテル。ホテルに着くなりタクシーで鹿児島ラーメンを食べに行った。のぼるや。
 疲れたカラダにとんこつスープが染みた。うまかった。お土産にゆで卵とぼんたん飴をくれた。今、のぼるやはないらしい。
 今回もここに泊まりたかった。

 熊本から鹿児島へ。
 昨日と打って変わり九州自動車道はガラガラだ。快調に、快適な速度で距離を刻む。
 八代を過ぎて山岳地帯。いくつものトンネル。高度はどんどん上がってゆく。奥深い山々。オレはどこに向かっているのか?
 幻想的。別世界。山の精が出てきそうだ。

 快調ドライブのおかげでもう鹿児島北IC。予定より早い。
 国道3号から左折して曲がりくねった狭い坂道を登る。こんなに急坂だったかな?記憶は曖昧だ。
 正面玄関到着。左窓を開け「宿泊ですが駐車場はどこですか?」と訊こうとした。
 「青木様ですか?」
 「はい」
 「駐車場は確保してございます。ご案内します。重たいお荷物はここでお預かりします」
 なんでオレの名を知ってるんだろう?
 荷物を預け先導者に従う。駐車場に着いた。すぐ近くだ。

jpg-2

 「2台のスペースの真ん中で如何でしょうか?」
 我が馬GT-Rのために2台分を使わせてくれるとは!至れり尽くせりだ。
 「2台分もすいません。旅行会社から連絡があったんですか?」
 「私はフロントから申しつかってますので。GT-Rでお見えになると伺っておりましたのでお声をおかけしました」
 嬉しい対応。恐縮してしまう。

DSC09322DSC09311

 チェックイン。
 「青木様、本日はシングルでご予約いただきましたがダブルのお部屋に変更させていただきます」
 「ありがとうございます」
 部屋に案内してくれたベルガールがまたカンジ良い。
 「20年くらい前、このホテルに泊まったことがあるんですよ」
 「あ~ではお帰りなさいませ、ですね」
 部屋に入る。
 「きれいな部屋ですね!」

DSC09309DSC09310

  「青木様の**のお祝いに“枯れないお花”をご用意いたしました」
 「あー、ありがとうございます。こんなこと初めてです」
 そしてオレを椅子に掛けさせ、自分はその前の床に座り、館内の説明をにこやかに表情豊かにしてくれる。
  これも至れり尽くせり。わずか12,900円の宿泊代では勿体なく申し訳ない。すばらしいホテルだ。
 「お写真お撮りいたしましょうか?」
 「一緒に撮りましょう!」
 「はい、お願いいたします」
 カシャッ。
 「おっよく撮れてる。こんな美人と一緒に写真撮れてうれしいです」
 「ありがとうございます。またそう言われるように磨いておきます」
 過剰とも言える嬉しい接客。また来たいと強烈に思わせる。
 ベストホテル賞はここに決定か!?

 館内に温泉がある。大きな露天風呂に入った。
 標高108mの高台に建つ城山観光ホテル。眼下の鹿児島の街並みとその向こうにそびえる雄大な桜島が一望。
 眺めながらゆったり温泉に浸かる。嗚呼~今までの疲れはすべて吹っ飛んだ。

DSC09313DSC09312

 ホテルのシャトルバスで鹿児島中央駅に行こう。近くが黒かつ亭だ。
 あっ、乗り遅れた。次便は30分後。タクシーにする。
 「城山観光ホテルはスタッフがすごく良いですね!」
 「あ、ありがとうございます。社員教育がものすごく厳しいと聞いております」
 「あそうなんだぁ」
 「はい鹿児島でも一番のホテルです」
 「以前来た時は熊襲亭で郷土料理食べました。今日は違う所に行きますけど」
 「今日はどちらに行かれますか?」
 「黒かつ亭です」
 福岡行きスカイマークの機内誌でCAが推薦した黒かつ亭。
 「あ~黒かつ亭もおいしいんですが丸一もおいしいですね。日曜休みなんですが。竹亭もおいしいです」
 黒かつ亭は17時から。竹亭は通しでやってる。運転手さんが電話してくれた。口ぶりから竹亭がうまそうだ。
 黒かつ亭までの料金で郊外の竹亭に連れてってくれる。しかも食べ終わるまで待っててくれる。

DSC09316

 「タクシーの運転手さんにここが一番うまいと言われて来ました」
 「ありがとうございます」
 気さくなカンジ良い女将。のそっとしたシレッとしたオヤジが良い味出してる。
 「ダブルカツ(ロース180g)定食とメンチカツと生ビールください」

 「うまい!!!」
 じゅばっと肉汁。旨味たっぷりお肉。衣はサクッ。
 見ただけでうまさが解った。中心は赤く、まさにドンピシャの揚げ具合。衣はピタッと肉に密着。芸術だ。
 ナマ玉葱の歯触り香りがステキなメンチ。
 すばらしくうまい。

 「サイコ~にうまかったです。良い店教えてもらってよかったぁ~」
 「実は心配だったんです。気に入ってもらえて良かったです」
 その後、街や名所旧跡を案内してくれた。買い物にも行ってくれた。
 数十分も走って1,260円。え~!安い。少ないが2千円受け取ってもらった。

DSC09317

 すばらしい鹿児島。ホテルも人も食事もステキ。

DSC09320DSC09321

 バータブロー。小さなホテルバー。座席数席。カウンターは2席。
 22;18。先客ふたり。地味なバーだ。バーテンダーひとり。
 甘さ抑えめうまいダイキリと平凡なマルガリータ。
 日本一周、GT-Rジマン、アソビ自慢に対しノリがイマイチ。
 竹亭だけは「一番です」と大ノリだった。2杯で3,240円は高い。

 部屋の風呂。湯温調節が難しい。“40度”って目盛がなく、湯と水の蛇口をひねりながら調整する。
 こんな良いホテルなのにこれは驚き。

 朝食バイキング。毎年ベスト5に選ばれるすばらしさらしい。
 博多の鮨屋の板前と熊本のねぇさんから聞いた。
 喰らう。味は特別ではない。
 ちゃんと手を掛けたモノはいくつかある。豚やマグロのスジやもつの煮込みがそうだ。
 キビナゴやアジやサバの干物はあるが塩鮭がないのは土地柄か。
 朝から鯛の刺身は嬉しい。マグロのカルパッチョをご飯に載せたらイケる。
 薩摩揚げはボリューム。ご飯と味噌汁は平凡。ねぇさんが盛ってくれるのはラクだ。
 サラダも果物もコーヒーも普通。
 “全国ベスト*”などと言わなければ鹿児島独自のモノや種類もたくさんあってうまいと思う。
 ベスト*って朝食ではない。食材が限られる朝食に他を引き離す大きな特徴は出しづらい。
 客筋が悪い。
 いっぱい並んだ料理に向かってゴホンゴホンと咳をする37~38歳のバカっぽいハデな女。悪びれた様子はない。子供の頃「咳をする時は口を押さえるんですよ!」と母親や学校の先生に教わらなかったんだろうか?
 その周辺の料理には近づかない。
 バイキングって、こういう輩がいると興醒めだ。

 チェックアウト。
 昨日の可愛いベルガールに逢えた。嬉しい。
 マサ名刺を渡す。彼女は会社の名刺をくれた。
 おちゃらけ名刺 vs 公用名刺。それぞれの思惑の違いが面白い。

DSC09319

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(25) 熊本 ~うまい馬刺し~

DSC09292DSC09289

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年5月9日(土)。25県目は熊本。
  以前泊まったのはホテルキャッスル。熊本城の近く。今日はニューオータニ。熊本駅隣だ。

DSC09285

 長崎から熊本。
 八女ICの先で事故渋滞4kmの表示。でも大した渋滞ではなかった。
 八女を過ぎてもその影響か慢性的か、2車線高速道路はクルマがびっしり。九州ってこんなにクルマが多いのか!と絶望感、嫌悪感、疲労感を覚える。

 チェックイン前に栗山商会で馬刺しを買う。
 菅乃屋で馬刺しを食う予定だった。だが福岡の友人から「菅乃屋より栗山商会が断然うまいですよ!」との耳寄りな情報を得た。
 料理屋ではなく肉販売のみ。ホテルで食べられるよう友人から栗山商会に電話してもらった。

DSC09287

 「こんにちは。群馬県の青木です。**さんから昨日電話が来たと思うんですけど」
 「あー聞いとります」
 「何を食べたらイイかなぁ~?」
 「こちらはバラ、こちらは赤身になります」
 サシがすごい三枚バラは100g1,835円。それを200gと肩ロース、ロースを100gずつ。
 土曜は特売日で5,530円。発泡スチロールに入れてもらう。馬刺たれ215円。サービス用醤油はないらしい。おろし生姜は添付。

DSC09290

 大事にGT-Rの助手席に乗せて運ぶ。ニューオータニ熊本。
 正面玄関前は歩道が高くクルマは入れない。横かな?違う。一回りしてまた正面玄関。
 クルマから降りてドアマンに訊く。
 「駐車場はあちらなんですよ~」
 少し離れた所に専用駐車場。なんだこのホテルは!玄関にクルマを横付けできないし地下駐車場もない。
 「青木様、2時にご到着と聞いておりました」
 いくら聞いていてもこの設備じゃダメだ。シティホテルの体を成していない。
 がっかりなホテル。部屋も狭くて再度ガッカリ。

 日本有数の歓楽街を誇る熊本。もちろん行く。
 完全会員制高級店“ブ・・・・トー”。高いが納得の内容。

DSC09296

 駅の物産店でからし蓮根とビールを買う。
 福岡友人推薦馬刺を喰らう。
 「うまい!」
 三枚バラはすごいサシ。だがかなりサッパリ味。
 どうしても馴染みあるマグロとろや牛刺しと較べてしまう。
 馴染みのないせいかマグロと牛に分がある。

DSC09291

 馬刺400gはかなりなボリュームだ。途中で飽きた。でもすべて胃に収める。
 うまかった。だが明日にでもまた食いたい!って程じゃない。機会があれモノにしよう。
 その際は、アタマから鮪と牛を消し去り、純粋に馬を味わう。それが馬に対する礼儀だ。

DSC09301DSC09298

 直後にからし蓮根。辛い方のメーカーを買う。
 「辛い!」

 こうして熊本の夜は更けてゆく。
 夜中になったらカラダが熱い。馬の効能か?

 寝る。大きなベッドは寝心地悪い。マットレスが平らじゃない。でこぼこだ。背中が痛い。
 博多、佐賀、熊本。同じニューオータニでもぜんぜん違う。
 当然と言えば当然だが、あまりの違いに目眩を覚える。

 起きる。疲労感。
 ベッドのせいか、絶望的交通事情のせいか、体を成さないホテルエントランスのせいか?

 朝メシ。おやっ、意外にうまい。
 ご飯も、味噌汁も、オカズの味付けも。ポテトサラダの他にマカロニサラダまである。
 やや塩が強いが疲れたカラダにちょうど良い。
 コーヒーゼリー発見。ぷちゅんつるんっとおいちぃ。
 「ここはダメホテルだ!」との烙印押すこと能わず。

 大きな荷物を抱えて毎日クルマで隣県に移動すると、アメリカで“プロレス巡業”している気になる。
 今日はどんなファイトで客を楽しませようか。大技炸裂か?流血ありか?マサスペシャルか?
 マネージャーはおらず、宿の手配から会場の設営までぜんぶ自分でやらなきゃならない弱小団体のプロレスラー、って設定だ。
 リングネームは何がいいか?
 GT-Rマサ?韋駄天マサ?色男マサ?などと色々考えて楽しむ。

DSC09305

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(24) 長崎 ~ホテルグラバーヒル~

DSC09271DSC09281

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年5月8日(金)。24県目は長崎。
 ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル。とても長い名前だ。イッキに言えてホッとした。
 以前は東急ホテルだった。群馬Aと昔来た。近くの専門店で鼈甲のカフリンクスをプレゼントされた。亀のケツ側の甲羅が上級品。34,000円。
 料亭で卓袱料理を食べた。ちゃんぽんも皿うどんも食った。うまかった。

DSC09268DSC09270

  長崎の前に佐世保。
 喰い道楽のオレとしては、長崎県に来たからにゃ有名な佐世保バーガーを食わねばならない。
 ハンバーガー1個のためにわざわざ遠回りするのが喰い道楽野郎のサガ(性、佐賀)だ。
 佐世保中央ICからすぐ。店の真ん前に真っ赤なGT-Rを駐める。他車が入りにくいがパッと食ってサッと出るから勘弁してくれ。
 スペシャルバーガー。950円。でかいだけで味は普通。
 挟まってる卵焼きが甘すぎて異物感。ケチャップやマヨネーズが手にべちゃべちゃくっつく。
 あっという間に食べ、すぐに退店。
 わざわざ遠回りの味じゃなかった。でもやってみなきゃわからない。これで気が済んだ。

 ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル。13:12到着。
 東急ホテル時代は大きくきれいな駐車場が玄関前に放射線状にあった気がする。今は裏手にP。以前と印象がだいぶ違う。あの時はクルマじゃないから確かではないが。
 チェックイン開始の14時まで荷物を預かってもらいラウンジでキリンクラシックラガーを呑む。
 なかなかカンジ良いバーテンダーだ。駐車場の件を訊いてみる。
 「あー私全日空になってから入社したものですから・・・」と済まなそう。

DSC09272

 14時。待ちに待ったチェックイン。
 「青木様、禁煙ダブルのお部屋をご予約ですね。最上階7階のデラックスダブルにグレードアップさせていただきました」
 「ありがとうございます」
 「いえ」
 細身のきれいなネーチャンが部屋まで連れてってくれる。ルージュが濃い。
 日本一周ジマンに好反応だが警戒の表情は解かない。オレが野獣のごとく飛びかかるかと危惧の念を抱いたのだろうか?怯えた仔鹿みたいで可愛い。
 大学で4年間法律を学んだ。遵法精神に富むオレ。そんな犯罪行為はやらない。安心してくれ。

 部屋。確かにデラックスだ。九州はどこも待遇が良い。
 ますます九州を好きになるワタシ。
 おっ、バスルームに体重計がある。乗る。
 群馬を出た時とあまり変わらない。安心した。

DSC09278

 使い捨てスリッパ。
 カカトが厚くなってる。履きやすい。こんなスリッパ初めて。
 履くヒトの身になったモノ。かなり良いホテルだ。

 あとでHPを見たらデラックスダブルじゃなくデラックスシングルだった。
 フロントねぇさん、ウソは良くないぜ。でもスタンダードがデラックスになったんだからヨシとしよ~。

DSC09273

 昨日も今日も遊びに行かない。こんな時は栄養と休養をたっぷり摂る。
 昔食ってサイコーにうまかった“とら寿司”。
 キスの締め具合も酢メシの加減もすばらしかった。10点満点中9点をつけた。今はもうない。
 TVで観た「坂本屋」か知人女性推薦の「吉宗」か?
 テレビより長崎出身知人女性を信じた。タクシーで吉宗本店に向かう。
 「平地はじぇんぶ埋め立て地とです・・・ながしゃきの街ば坂が多かですけん自転車ば乗りよりましぇん・・・皆バイクに乗りよります・・・自転車屋はじぇんじぇん商売にならんとです・・・いしぇつ(移設)・・・」
 長崎弁全開のドライバー。長崎のことを色々聴かせてくれる。
 吉宗到着。茶碗蒸しで有名な老舗。
 「うまい!」
 ダシが濃くすばらしい茶碗蒸し。ぷるぷるつるんつるん。久々喜ぶ味蕾。
 蒸し寿司、豚角煮はうまいがすばらしくはない。
 作務衣姿の仲居。物静かな、いかにも日本的な美人。
 「茶碗蒸しおいしかったぁ~~~」
 「ありがとうございます。うふふふふふふ」
 おぉ!静かな仲居が笑った。良いコだねぇ~。
 ホテルベルガールも仲居もイイ女。機会があったら長崎に長逗留しよう~と思わなくもないオレだった。

DSC09282DSC09283
DSC09284

 たまにはホテルバー。初日の大宮で甥と行って以来。
 ダイキリ、アレキサンダー、マルガリータ。
 女性バーテンダーは居ないが若人ふたりとのトーク、楽しかった。
 オレのジマン話によく付き合ってくれた。3,500円。
 せっかくの日本一周。良いホテルに泊まるのだからバーにも行かなくちゃ。
 ホテル批判ばかりしないでこれから毎日行くぞ。
 後半戦に突入しますます余裕綽々のボク。

DSC09280

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(23) 佐賀 ~ニューオータニ、しょっぱい佐賀牛~

DSC09250DSC09249

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年5月7日(木)。ニューオータニ佐賀。
 今日で23県目。今日から後半戦だ。
 博多で6日間ゆっくりしたせいか今日が初日のような気がする。
 筑紫野市の薬師堂本社で日本一周ジマンをし、しかる後にニューオータニ佐賀。13:30着。チェックインにはまだ早い。
 「宿泊なんですが駐車場はどこですか?」
 「はっ、お取りしてございます」
 玄関前に“予約車”のコーン。オーライオーライと速やかな誘導。フシギな気持ち。
 重たい荷物を持ってくれる。フロント。
 「予約した青木です」
 宿泊者名簿を書くべくペンを取ろうとした。もう部屋のキーが用意してある。何も書かず部屋にいざなわれる。エレベーター。
 「昨日まで博多のニューオータニに泊まったんですよ~」
 「はい、Mに聞いております。同じ会社なんですよ」
 「あ、そうなんですか」
 それで厚遇ぶりの謎が解けた。ニューオータニ博多からニューオータニ佐賀に「こういう男が赤いGT-Rで行くぞ!うるさいヤツだぞ!」と伝えてくれてたんだ!嬉しい配慮。流石ニューオータニ。
 「お堀が見えて景色が良いですねぇ」
 「はい、佐賀城の外堀を残してございまして・・・天皇陛下が・・・の時建てられたホテルなんですよ」
 よく聞き取れなかったが由緒あるホテルらしい。
 部屋に入ってまたビックリ。シングル予約なのにツインだ。嬉しいずくめのニューオータニ佐賀。
 「ツインの部屋ありがとうございます」
 「いえ、とんでもございません」

 オレは佐賀が大好きになった。

 数年前、雑誌ダンチューに浜玉町「銀鮨」。
 田舎で本格的な鮨。一度行ってうまかった。その後コルベットで行った。とっちゃん坊や風情のオヤジは性格がひねくれていた。仕事の遅さに拍車がかかっていた。もう絶対行かない。思い出すのも胸糞悪い。サイテーの鮨屋だ。

DSC09257DSC09259
DSC09263DSC09260

 最近伸してきた佐賀牛。
 博多“せいもん払い”と“ひだまり”で食った。季楽博多店ではせいろ蒸し。うまかった。
 銀鮨のサイテーが伝播したのか、季楽本店もサイテ~だった。
 佐賀牛スペシャルディナーコース13,980円。ロース200g。
 あり得ないしょっぱさ。塩を紙で拭き取っても変わらない。染み込んでるんだ。肉の塩漬けって料理?
 黒服を呼ぶ。
 「塩加減間違えたかどうか作ったヒトに訊いてみて!」
 「は、はい」
 佐賀牛は甘みが強いから塩強めとのこと。愚にも付かない言い訳だ。
 「アナタこれ自分で食べたことある?」
 「いえ・・・」
 閻魔様に頼んで舌を根こそぎ引っこ抜いてもらいたい。舌も塩漬けだ。
 ステキなサシの佐賀牛をヘタな調理人がロクでもない物に格下げする。これが佐賀の流儀なのか?

 オレは佐賀が大嫌いになった。

 翌朝10時、チェックアウト。佐世保経由長崎だから1時間早く出る。
 「青木様、ご無沙汰しております!」
 「おーしばらくです!」
 ニューオータニ博多の料飲副部長だったW氏がニコニコしてる。1年前から佐賀勤務らしい。
 「博多から青木様が行かれるぞ!と連絡受けたんですが私昨日休みだったんでお会いできるかな~と思ったんですよ~」
 「私も久しぶりに会えて嬉しいです~」
 ニューオータニ博多の良さを再認識したことに言及。
 「Hさん、喜んでましたよ。私いつも文句ばかり言ってたから」
 「いえいえ・・・」
 数年前、最大に文句をつけたのがこのW氏だったのだ。そんな事があるとより親しくなれる。
 「ぜひまた佐賀にもお越しください」
 「はい」

 ホテルから佐賀大和ICに向かう。片側2車線道路。
 中央寄り車線は混雑、左側はガラガラ。来る時もそうだった。
 静かで地味な街なのに運転の主張は強いのだろうか?佐賀はフシギだ。

DSC09251

GT-R 44日間〈50〉日本一周!(22) 福岡 ~馴染みの街~

DSC09233DSC09234

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年5月1日(金)。22日目は馴染みの福岡。
 ついに本州に一旦別れを告げ、九州上陸。
 トリップメーターは2,976km。「もう3千kmか!」
 群馬~福岡イッキ遠征では1,300km。各駅(各県)停車は倍以上走った。
 “1,300km / 1日 = 2,976km / 22日”とは感慨深い。

DSC09235

 いつものニューオータニ博多に6泊する。なぜか?
 明日からゴールデンウィーク。高速道路も一般道も烈しく渋滞しとても動きが取れない。隣県移動に10時間もかかってしまう。
 そこで喧噪の静まるまで博多でゆっくり羽根を休める。賢い計画だ。
 だから「44日間日本一周!」は「44日間〈50〉日本一周!」が正しい。

 これまで21箇所のホテルに泊まった。色んなホテルがあった。部屋もずいぶん異なる。
 ニューオータニ博多。
 スタッフが顔見知りなのが嬉しい。部屋に入る。
 「やっぱりここがイイ!!!」
 馴染んでるからしっとりする。故郷に帰ったような安心感を覚える。
 ツインルームだから広い。でも、この良いカンジはなんだろう?
 あっ、ベッドが低い。他のホテルに較べ明らかに低い。
 部屋と一体化している。ベッドがどんっと威張ってない。部屋全体が調和している。
 それで落ち着けるのか!
 いくつも泊まってみて初めて抱く感情だ。

DSC09238

 バスタブに沈んだ風景。
 流しの内臓はきちんとカバーされて見えない。
 これだぜ!
 どんなに高級ホテルでも配管バレバレのバスルームがあった。興醒めだ。
 ニューオータニ博多が快適なのは、ここにも表れてる。
  また、湯の溜まるのが早い。
 蛇口からぶっとい湯がドバドバ迸る。
 これも超快適だ。

 見てくれだけでなく客の立場に立ったホテル運営。
 これが解ってるのが一流ホテルだ。

 ニューオータニの上記美点を顔見知りの美人コンシェルジュに言う。
 話し始めは、オレにまた文句を付けられるのか?との警戒の目つき。
 真意が伝わると「そう言っていただけて嬉しいです!」
 警戒警報は解除され、美しい顔がふっとほころぶ。
 オレは文句ばかり言うヒトじゃない。良い所はちゃんと称える。真っ当な人物なのだ。

DSC09228DSC09226

 広島から福岡へ向かう前、宮島で穴子めし弁当を買った。もちろん“うえの”。
 昨日予約した。2個。
 福岡まで持ってこようと思ったがとても待ちきれない。最初のPAで温かいお茶とともに2個をペロリ。
 「うまい!サイコ~!!」
 穴子の焼き方、味付け、ご飯の炊き方、かたさ、味わい・・・すべて完璧。
 駅弁ナンバーワンと言っても過言ではない。3,456円は安い。

DSC09247

 初日の夕食はレストランバー・モダンタイムス。もう何度も登場しているので写真は撮らなかった。
 エレベーターで2階に上がる。
 「あっ!青木さん!」
 「おっ!Nちゃん、復活したの?」
 なんと懐かしのNちゃん。もう辞めたのに居るじゃないか!
 「今日と明日だけですよ~
 「あっそう
 泡が細かくしっかりしたギネスビール。 
 ごぼうスティックフライ、海老フリットマヨネーズ和え、マルゲリータ(フルサイズ)。
 「青木さん、きれいに召し上がりますよね~」
 「ホント?」
 「はい、食べ方に品があります。きれいです!」
 「そんなこと言われて嬉しいね」
 料理もビールもうまく、Nちゃんと懐かしい話をいっぱい出来た。良いカンジに酔ったぜ。

 0時就寝。エアコン設定24度。風量はオードだ。
 「暑っちぃ!」
 3:24目醒めた。とても暑い。
 あっ!このホテルは夜中にエアコンが止まるんだった。以前も止まったことがある。
 それとも温度を感知して自動的に止まったのか。
 暑くなった室内を冷やすため風速が最大になってすごい爆音。
 またすぐ眠り起きたのは11:06だから問題ないけど。
 風速は自動から弱に変更。

 2日目。
 昼は大丸福岡天神店の中むら高玉で鮨。
 カウンターで1人前のあと数貫とビール。4,644円。
 いつもより酢メシがキリリと凛々しくうまい。タネは中トロがとろりと甘くてイケる。絶妙な味付けと歯触りの煮だこも。
 ボルサリーノ。
 「Tちゃ~ん!」
 「あらぁ~青木さん!」
 日本一周ジマン。どこに行っても知り合いにジマンする。

 夜は今日もモダンタイムス。
 行く途中、渡辺通で3台連なる“花自動車”を目撃。ハデでキレイだ。見世物小屋の自動車のようでもの悲しくもある。
 野菜サラダ、鴨のロースト、オムライス。
 今日もNちゃんとたくさんお話をし、おいしい料理を食べ、ギネス2杯。
 「ギネスは時間が経っても泡が消えないのがイイね!」
 「きっちりフタをされてるカンジですね」
 香川照之似のバーテンダー。
 Nちゃんに下ネタ。あっはっはっとNちゃん。
 「マサさんはカラッとしてるから下ネタも全然イヤらしくないですね~!」
 「そう、それがオレの良いところだぜ!」
 「ほんとそうですよね!」
 Nちゃんはオレの持ち味をよくわかってる。

 翌朝10時。目が醒める。
 「!!!」
 背中がどよ~んと重い。鉛を背負ったようだ。
 トイレに行こうと起きる。カラダ全体が痛い。こんな感覚初めて。
 2日間たっぷり寝た。昨日1日運転しなかった。毎日クルマに乗った22日間の疲れが噴き出したのだろう。
 ホテルに到着して1泊して出発する。これを21回繰り返した。だから疲れを感じるヒマがなかったに違いない。
 流石に22日間3,000kmはきつかったのか。慣れない道を毎日平均140kmだから疲れるのは当たり前だ。
 博多遠征イッキ1,300kmとは種類の異なる疲労感。
 博多でゆっくりしてリフレッシュだ。

DSC09241DSC09240

 3日目の夕飯はイグニッションスイッチ。
 イベントの弁当大量注文で忙しいらしい。
 チリチーズポテト、クラブハウスサンドイッチ、サッポロビール2杯。
 「うまい!熱っちぃ!」
 「ありがとうございます!」
 「博多座のところにマクラーレンのディーラーができたろ。行ってきたで!」
 「私も行きたいと思ってたんですよ~」
 「ケツが長くてすごい迫力だったぞ!」

DSC09244

 ホテルに帰ってトランクスを洗う。
 色鮮やかなのは勝負パンツ、勝負しないパンツは黒やグレィ。

 4日目。博多駅までバスに乗る。消費税が上がっても100円バス健在。
 新潟では200円バスが210円になっていた。博多はエライ。
 駅の向こうのとんかつ大将ででかいのを食うつもりだった。暑い中歩いて行ったらGWは休み。がっくりきた。電話すべきだった。
 毎日毎日太鼓の音や大きな歌声。
 ニューオータニ玄関横(部屋の前)の広場は朝から晩まで“博多どんたく”。11階でもすごい音。
 こう連日だとうるさくてアタマがおかしくなりそうだ。

DSC09246

 5日目。
 たまにはパンが食いたい。群馬ではウィークデー昼メシは毎日サンドイッチだった。
 てんちか(天神地下街)を歩いているとうまそうなパン屋。
 物色する。どうしても必要以上に取ってしまう。5個。
 ホテルに帰って食べる。期待ほどじゃない。ビール500ccとレッドチェダーチーズで超ハラ一杯。
 先程某店で750cc呑んだばかり。1.25リットルに酔った。
 しばらくパンとビールは要らない!と思った。
 「・・・し過ぎてもうイヤだ!」
 旅に出てもやることは変わらない。
 どんたくの喧噪は去り、ようやく静寂が支配する。

 6日目。また鮨が食いたい。大丸の高玉。5,940円。うまい。特に煮だこと穴子。
 ニューオータニから大丸は地下鉄七隈線で1駅。100円。つい足が向く。
 馴染みの板前だったので日本一周ジマン。反応良好。
 「気をつけて行ってきてください!」
 みんなが心配してくれる。社交辞令にせよ、身が引き締まる思いだ。
 ボルサリーノ。
 ハデでステキなライトブルーのペーパー。32,000円。
 被る。肌が透き通るカンジ。バッチリ似合う。欲しい。
 今までの食事も歓楽街も予算よりだいぶ安い。よし、買うぞ。
 だがサイズが小さい。
 「60cm、他店を当たります・・・銀座にございます。取り寄せましょうか?」
 「今買って日本一周で被りたかったんだよ~」
 「まぁ~~無い物ねだり言ってぇ~~~」
 「いやホントだよ」
 「群馬に送ろうかと思ったのにぃ~」
 「今被りたいんだよ」
 買うぞ!との固い決心は崩れ去った。

 夜はまたモダンタイムス。滞在中3度目。うまいモノをどんっと食いたかった。某店でビール750cc後。
 アンチョビと半熟卵のサラダ、ハンバーグステーキ和風200g、チキンカレー、ギネス1杯。
 ハンバーグ付け合わせのペペロンチーノでハラ一杯。でもカレーも食いたい気分。
 歩いてホテルに帰ったら良い具合に消化した。

 休養も、食事も、歓楽街も堪能した博多。
 さぁ、明日から1日1県旅の再開だ。忙しくて疲れが噴出するヒマはないぞ。

DSC09237

GT-R 44日間日本一周!(21) 広島 ~まずい酔心とうまい宇和島の河合太刀魚巻焼店~

DSC09213DSC09216

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月30日(木)。群馬を出て3週間。
 第21日は広島。

DSC09203DSC09207
DSC09209

 松山から広島に行く前に、逆方向の宇和島の河合太刀魚巻焼き店を目指す。
 男前の長女Kに逢えた。おっとり母も健在。妹Tは不在。
 「うまい!」
 「太刀魚が1ヵ月ぶりに入ったんよ~」
 面白く楽しいひととき。

DSC09219jpg-2

 広島市内は道路が広い。路面電車が走ってる。大都会っぽい。
 デミオを始めマツダ各車がうじゃうじゃいる。まさにここは広島だった。
 リーガロイヤルホテル広島到着。今日は最長380km。
 GT-Rは玄関前駐車場だ。ベンツ、アウディ、BMWが多い。キャデラックがいないのは淋しい。
 見えない所には平凡なクルマ達が屯している。

DSC09212DSC09211

 しまなみ海道は酷い。大きな橋だけ片側2車線。あとは対面通行。
 これでは高速道路の体を成していない。時間はかかるし疲れるし。
 PAの海景色も大したことない。途中は一般道。信じられない。高速が完全に繋がっていないのだ。
 本四3本目の橋だから蔑ろにされたのか?

DSC09215DSC09214

 旅に出ても名所旧跡は行かない。まったく興味がない。
 だが平和記念公園と原爆ドームは行かなきゃならない。日本人であるならば。
 人体実験をしたいがために無用な原子爆弾を落とし日本人を虫けらの如く殺戮した憎っくきアメリカ。
 政権を維持したいがためにそんなアメリカに盲目的に隷属するインチキ安倍晋三。
 この男は天皇陛下の平和への思いを軽んじ、蔑ろにするふざけた輩だ。
 父親安倍晋太郎をバカにし、母方の祖父岸信介に心酔して悲願の憲法改悪に憑かれたように猪突猛進するアタマの弱い男。
 ヒトを小馬鹿にした薄ら笑いが気持ち悪い。ウサギのような口の動きの喋り方もさらに気色悪い。
 子供の頃から何不自由なくわがまま三昧に育ってきたに違いない。人に使われまともに働いたことはない。
 そんな奴が庶民の痛み苦しみを解るワケがない。

DSC09217

 原爆ドームも平和記念公園も白人の団体観光客が多い。
 奴等は原爆ドームを見て何を思うのだろう?
 アメリカ人なら「俺達が原爆を落としてやったおかげで悲惨な戦争を終わらせることができた。日本人に対して良い事をした。感謝しろ!」などとうそぶくのか?
 アメリカこそが善で反対したり逆らう国は悪だ!と考えているのか?
 キリスト教が唯一であり、イスラム教その他は認めないのか? 

DSC09225DSC09224

 ロクな店じゃない酔心本店。
 5,080円が50,800,000円の損失に思えた。
 広島のタクシーは安い。550円。

 またもや部屋でランケーブルが使えない。
 超快適リーガロイヤル京都に対し、不満なリーガロイヤル広島。
 天井から無遠慮に降り注ぐ白い照明。小さい会社の事務室のようだ。デスクが窓のそばも気に入らない。
 壁からじんわり温かく黄色っぽい柔らかな光が届くのが落ち着けるホテルの部屋。
 ホテルは泊まってみるまでわからない。

 チェックアウト。駐車料金2,160円。高ぇ~。
 部屋は古いし、照明はしっくりこないし、ランケーブルは使えないし、駐車料金は高い。
 このホテルはもう来ることはない。

DSC09220

GT-R 44日間日本一周!(20) 愛媛 ~道後、河合~

DSC09196DSC09200

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月29日(水)。
 第20日。四国最終日。松山全日空ホテル。
 ホテルに行く前に、以前一度行って美味しくて楽しかった宇和島の“河合太刀魚巻焼店”を目指そうとした。
 2006年型赤いC6コルベット。買ってすぐ博多遠征。帰りに松山に宿泊したのだ。
  宇和島の伝統料理“太刀魚巻き焼き”。絶妙なタレで焼いた太刀魚。うまかった。
 アジすり身コロッケもコショーが効いておいしい。
 ド派手な姉妹は健在だろうか? 当時、2人と何度かメールをやりとりした。9年ぶりだぜ。懐かしい~。あの時姉は居なかった。
 妹Tは9年分歳を取っているだろうか?それとも若返ってる?

 昨日電話。
 「はい!」
 おぉ、ドスの効いた男前な女の声。これが姉のKちゃんに違いない。
 「河合さんですか?」
 「はい河合です」
 「明日店やってますか?」
 「明日なぁ~明日材料が入るんよ~太刀魚巻きやろ!」
 「うん。明日はやってない?」
 「明日は仕込みやなぁ~焼くんは明後日や!」
 「わかりましたぁ~」
 「すまんな」
 なければ仕方ない。でも今後愛媛に来るのは何年先だろうか?また電話。
 「さっき電話したモノですけど」
 「あはは、はい」
 「明後日は何時からやります?」
 「9時頃には焼き始めるで!」
 「じゃ明後日行きます」
 「はい」
 終始ドスの効いた愛媛弁(?)。極真カラテの顔が怖い真樹日佐夫を彷彿させるド迫力。どんなツラなのか、早く会ってみたい。

 高知道から松山道。全線片側2車線のちゃんとした高速道路だった。
 高知から先と同じく、松山の先も対面通行。
 松山全日空は何度か泊まっている。部屋が狭いのは承知の助だ。
 従業員がカンジ良い。テキパキしてるし過度な愛想を振りまかずちょうど良い按配だ。

DSC09198DSC09199

 道後に行った。
 行きはタクシー帰りは路面電車。
 「ゴトンゴトンッ」と風情がある。こんな良いムードを味わって160円は安い。
  石田えり似のステキな女性に逢った。

DSC09201DSC09202

 石田えりに教えてもらった鮨屋に行く。
 “いさみ寿し”本店。
 「お任せで1貫ずつ握ってください」
 「何かお好みはありますか?」
 「任せます」
 キリン一番搾りを呑む。鮨が出てこない。かなりのんびりな板前だ。
 なかなかうまいが、酢メシの味弱くご飯軟らかめ。キリリとかたくキュンッと酢が効いたヤツが好みだ。
 最後の卵焼きはうまかった。ちょっと強めの甘さがイイ。
 道路は広いし路面電車はあるし、四国4県では松山が最大都市?
 もちろん、オレも松山がイチバン気に入った。

 朝食会場。テキパキにこにこカンジ良いスタッフ。
 メシはフツーだし部屋は狭いが従業員の教育がすばらしい松山全日空ホテル。
 到着時の地下駐車場では警備員がふたり居て、駐車誘導やエレベーターのボタンを押して待ってくれたりした。
 狭い部屋の不満も解消せざるを得ない。

DSC09197

GT-R 44日間日本一周!(19) 高知 ~美人のハズだったが・・・~

DSC09183DSC09193

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月28日(火)。19日目。高知。
  高知は4回目。
 最初は群馬のAと。はりまや橋を見たり、桂浜に行ったり、伊勢海老を食べたり、珊瑚のブローチやカフリンクスを買ったり、皿鉢料理を喰らったり。
 二度目は出張。全国会議に出席。
 三度目は復活成った5代目Z33赤フェアレディZで2003年に長距離ドライブ。急拵えの登場のせいか足回りが酷く、二ヵ月で手放した。
 3月の四国。山間部の高速道路で雪に降られたのを憶えている。
 土佐料理「司」で皿鉢料理やノレソレや鯖姿寿司などを堪能した。でも3度目の「司」はイマイチだった。

 高松道も徳島道もほとんど対面通行。
 対向車がいて事故の危険度は高まるし補修した路面はガタガタ。
 とても高いカネを取られる高速道路とは言えない。
 法定速度より低速の小っちゃいクルマやトラックやヘンな動きをする暴走プリウスなど、スムーズな走行のできない対面通行は走り難く疲れる。
 ところが高知道に入ったらずっと片側2車線。驚いた。カーブやトンネルだらけではあったが。
 群馬を出て19日で2,000km突破。1日100kmちょっとか。
 博多遠征“1,300kmイッキ”に較べたら短距離だ。でも毎日100km以上はけっこう走ってる。

DSC09185

 ホテル日航高知旭ロイヤル。
 「ご契約いただいたお部屋はまだ掃除ができておりませんのでワンランク上のお部屋をご用意いたします」
 「ありがとうございます」
 マネージャーも、部屋に案内してくれたコントトリオ“我が家”のイケメンに似た男もよく喋ってカンジ良い。アットホームな雰囲気のホテル。
 17階からの眺め良好。部屋数が少ない。1フロアわずか14室。どうりでフロントは小っちゃいしエレベーターは2基しかないと思った。
 細長いビルだ。

 部屋は無線対応のみでランケーブルは使えない。1階のPCルーム限定らしい。
 部屋でネットができないとは!19日目にして初めての不便。
 1階に行く。PCルームって狭い。トイレの隣、エスカレーターの下、喫煙所の近く。カタンカタンうるさく、煙い。
 こんな不便なホテル、いくら9,300円と安くても、もう絶対来ない!
 冷蔵庫は冷えないしエレベーターの作動もおかしい。田舎のホテルだ。
 蛇口を力一杯閉めないと水が止まらない。こんなホテルはいくつかあった。
 何年も使うとガタが来るのだろう。経営難か経費節減かで細かいことは見て見ぬフリか?

DSC09189DSC09190

 テレビで観て美人ふたりに会いたくなって訪れた“お箸の国”って居酒屋。
 「!!!」
 それ程の美人じゃなかった。まったく違う印象。ヒトが変わったのかと思った。二品だけで退店。

DSC09192DSC09194
DSC09195DSC09191

 直後に司で鯖姿寿司。豪快な造形だ。
 塩強い鯖。酢をまったく感じない。
 塩をなめてるようなカツヲ塩タタキとかたくて何の肉かわからない鯨串カツも。

 今日は早寝しよう~。それが得策だ。

DSC09187

GT-R 44日間日本一周!(18) 徳島 ~鳴門の鯛転じて徳島ラーメン~

DSC09173DSC09170

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月27日(月)。18日目。徳島。
 有名料亭「青柳」は14年前、割烹「婆娑羅」には9年前と7年前に行った。
 最高の料理、最高の鳴門鯛を出す店。
 主人の小山氏は世界的に有名だ。
 フランス料理界の寵児ジョエル・ロブションとも親交があるらしい。NHKきょうの料理で料亭の味を家庭用に披露もしていた。
 群馬Aとふたりで66,000円の料理が終わった頃、「会いたい」とリクエストしていた主人登場。ムーミン体型の大きなカラダ。ニコニコしてるが目は笑ってない。あまり良いカンジではなかった。
 だが徳島に来たからにゃ行かずばなるまい。最近ご無沙汰の婆娑羅仲居Hちゃんは元気かな。桜鯛の季節は過ぎた。今は何が良いんだろう。鳴門のうまい魚を堪能するぞ。
 調べたら徳島から鳴門に移転していた。残念だ。

 先月、徳島JCT~徳島IC間が開通。高松道と徳島道が繋がった。嬉しいタイミングだ。
 専用駐車場のないホテルクレメント徳島。
 駅ビルの買い物客と共用する600台の大駐車場だ。
 でかいパーキングビル最上7階までGT-Rを連れて行く。ここまで来れば空いている。ゆったり駐められる。
 いつも駐車場は感心しないが部屋は良い。

DSC09171

 玄関前にクルマを駐め「よっ!」と重い荷物を降ろす。フロントで預かってもらい駐めに行く。
 チェックイン。12階。おやっ、ツインだ。なぜだろう?
 12年前、買ったばかりのフェアレディZで徳島と高知を旅した。
 ホテルクレメント徳島。玄関前に着いた。大駐車場以外にないか訊こうとした。誰も出てこない。
 クルマの中から電話して「なぜ外に誰もいないんだ!」と怒り、現れたねぇさんに「なんですぐ出てこないんだッ!」と威張った。
 凶暴な輩との警戒警報が発令されたせいか、シングルの予約なのにデラックスダブルに通された。
 今日もシングルの予約がツイン。あの時の記録が残っていたワケでもあるまいに・・・。
 外に誰もいないだけで怒るなんてオレは理不尽な輩だった。今思うと恥ずかしい。

DSC09172

 買い物。駅前にはフェニックス。いかにも南国の風情がステキ。20代の頃よくアソビに行った台湾を彷彿させる。
 駅前を行く人々は皆のんびり歩く。暖かいから焦らないのだろうか?
 オレはラーメンは滅多に食べない。年1~2回。ラーメン屋に行かないしカップラーメンを食うこともない。
 麺よりご飯が好きなのだ。だが旅行をしたら評判のラーメンは食いたい。
 徳島ラーメン。とんこつ醤油味。とんこつだけでも、醤油だけでもない美味しいスープ。
 徳島ラーメンは数軒食べ歩いた。“いのたに”が一番好き。肉玉大を喰らう、との目論見だった。なんと月曜休み。
 珠玉の企画、GT-R44日間日本一周で目指した店の定休日は大市に次ぐふたつめ。

DSC09177

 そこでちょっとしつこいがうまい記憶のある“東大 大道本店”。さぁ今回はどうだろう?
 半熟煮卵肉入り890円、瓶ビール。
 悪くないが“いのたに”には敵わない。
 トッピングの豚バラが強く、ラーメンというよりすき焼き割り下に麺を入れたカンジ。

DSC09174

 その後、昔好きだったフィッシュカツをすだち冷酒で食べる。
 カレー粉がピリッと効いた魚すり身フライ。薩摩揚げは素揚げだがパン粉を付けた揚げ物。
 ラーメンの後だからしつこい。
 すだち冷酒は酔いがまわるぅ~~~。急いで歯ブラシと歯間ブラシを使う。
 2時間爆睡。柑橘系のお酒は効くぅ~と誰かが言ってた。ホントに効く。

 最近、これぞ!ってうまいモンに当たらない。
 おいちぃものを喰らいたい。

 掛け布団が重たい。羽毛じゃないから重い。
 毎日々々ホテルを泊まり歩くと、わずかな違いにますます敏感になる困ったオレだった。

DSC09175

GT-R 44日間日本一周!(17) 香川 ~しょっぱい骨付き鶏~

DSC09159DSC09165

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月26日(日)。17日目。ホテルクレメント高松。
 いよいよ本州を離れ四国。初っ端は香川。
 本州と四国を繋ぐルートは3つ。最初に出来た瀬戸大橋を渡る。

 橋のない頃は宇高連絡船だった。
 古い映画。女博徒役の藤純子が宇高連絡船に乗る場面がある。この映画でそこだけよく憶えている。
 オレは高校時代フェンシング部だった。真夏にインターハイが高松であった。
 宇高連絡船に乗る時、藤純子も乗ったんだ!と感激。
 宿泊は銀星旅館。狭い部屋に数人で寝た。あの時の風景をまだ憶えている。試合後は金比羅様にお参り。

 瀬戸大橋ができた1988年の夏、買ったばかりのシボレー・カマロで群馬のAと高松まで走った。
 凝った料理を出す日本料理屋に行った。屋号は忘れた。
 讃岐うどんも食べた。うどんのつゆは真っ黒が常識!の関東モンのオレには澄んだツユが馴染めなかった。
 群馬から高松1泊2日ドライブ。深夜に帰った翌朝には韓国旅行。強行軍だ。
 忙しい時はうんと忙しく、ヒマな時は際限なくヒマが好き。

DSC09164

 クレメント高松。駅に隣接。チェックイン。
 「広めのお部屋をご用意いたしました」
 フロントねーちゃんはとても事務的。
 「?」
 どういうことだろう~。無表情だから言ってる意味がよくわからない。
 契約より良い部屋をくれたのならもっとニコニコするはずだ。
 おっ、なかなか広くて良い部屋だ。
 部屋にいざなった新人っぽいベルガールは友達のようによく喋る。良いコだねぇ。
 だが部屋に瑕疵。
 洗面台や風呂を使ったあと水がぴちゃぴちゃ音がする。蛇口ではなくどこから洩れてるかわからない。
 気にしなきゃ聞こえない程度。あっ、そのうち鳴り止んだ。
 連日文句を言うのに飽きた。部屋を変わるのも面倒だ。
 たまには「ま、いっか」を決め込もう。

DSC09167

  今日は「一鶴」の骨付鶏。
 以前大阪店で食べた。カード決済し、リーガロイヤルホテルに戻ってリラックス。何の気なしにレシートを見た。3,800円が38,000円になっている。一桁間違えたのだ。電話をし、店員がホテルまで差額を返金に来た。
 その時強く言ったせいか、群馬に帰ってからお詫びとして骨付鶏がたくさん送られて来た。数日間楽しめた。かえって恐縮。また行きます!とメールした。
 また行く!と言ったからにゃ行かなきゃならない。お礼の意味も兼ねて。
 オレは義理堅いセイカクなのだ。数年前だから向こうはもう忘れている。本部でもないからわかりっこない。だがカンケーない。行くと言ったらイク。オレ自身の問題なのだ。

 数年ぶりの一鶴はうまいがしょっぱく香辛料過多な味。
 おやどり&ひなどり。生ビール中3杯呑んでもまだ塩が舌に残る。

DSC09160

 深夜、風呂から上がる。エアコン設定18度。汗が退くのを待つ。
 「ようやく四国まで来たか~感慨深いぜ!」
 群馬を離れてもう17日。1日1県ずつのドライブは、クルマのなかった江戸時代に歩いて諸国を漫遊したヒトを想起させる。
 博多遠征イッキ走破では通り過ぎてしまう土地にわずか1日だが停泊する。
 1日で触れるヒトや味わうモノは少しだ。でもその少しの体験が先入観念を覆したりそのままだったり、オレだけの世界を形成する。
 今回の日本一周はとても興味深い旅だ。
 さぁ、明日は四国第二弾。徳島。

 翌朝。朝食会場に向かう。14階からエレベーターに乗り1階を目指す。
 12階で男女が乗ってきた。1階に近づく。1階に着いた。イヤな予感。扉が開く。
 ブルータス、お前もか!
 男は“開”のボタンを押してオレを先に降ろそうとする。一見紳士的行動だ。
 「すいません」と言って先に出る。男は軽く会釈。善行を施した!って得意げな表情だ。
 これが面倒臭い。
 乗客わずか3人。すぐに出られる。たとえ閉まろうとしてもヒトが降りかけていればセンサーが感知して閉まらない構造だ。
 だから出口に近いヒトから速やかにス~ッと降りればいいのだ。
 “開”押し待機は、エレベーター機能に関知しない不必要な紳士的親切行為。この行為には度々遭遇。
 「エレベーターは閉まらねぇから必要ないんだよ!」
 良かれと思ってしてくれるヒトにこんなセリフは吐けない。今日も矛盾を感じながらエレベーターを降りる憐れなオレ。
 老人等動作の遅い人がいれば“開”押し待機は正当な行為だ。

 国産米使用と書いてあるご飯はおいしかった。
 讃岐うどんがある。セルフ。湯で温めゴマと青ねぎ。ポットに入ったうどんだし。
 「うまくない!」
 やっぱりお湯みたいなこのつゆはイヤだ。真っ黒な醤油色じゃなきゃ。ふた口食って残した。讃岐うどんとは相性が悪い。

 チェックアウトすべく部屋を出る。ギリギリの11:55。
 ルーム係は女性ばかりを見てきた。ひとりオッサンが混ざってる。
 「・・・20(号室)も出たし!・・・」と大声で怒鳴る。
 オレの部屋はエレベーターのすぐ前。ホールで待っているから丸聞こえだ。
 『やっと出たか!12時近くまで居やがって!掃除ができねぇじゃねぇか!』
 そんな気持ちなのだろう。カンジ悪いぜ。
 どこのホテルも廊下で遭遇すると礼儀正しい女性スタッフ。
 定年退職後に再就職した風のこのオッサン。現役時代は偉かったのかな。立場の違いをちゃんとわきまえてくれ。

DSC09163

GT-R 44日間日本一周!(16) 岡山 ~暑い街~

DSC09153DSC09156

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月25日(土)。16日目。グランヴィア岡山。
 岡山も倉敷も来たことがある。
 岡山より倉敷がイイ。ずいぶん前に第三世代カマロで女と泊まった倉敷国際ホテル。しっとりした良いホテルだった。
 その時うまかったホテルから歩いて少しの鮨屋。でも店名も位置も忘れている。
 「あっ!」
 岡山には“デミカツ丼”なるモノがあった。丼物が大好きなオレ。テレビで観て前から目を付けていた。
 単独で岡山に来ることはあり得ない。今回これを食わなきゃ一生食べられない。悔やんでも悔やみきれなくなる。
 そこで倉敷じゃなく岡山に変更。食いしん坊なオレ。食べ物が最優先されるのだ。

 大阪から180km。中国道と違って山陽道はクルマが多い。トラック同士の追い越しが頻繁。89キロで走るトラックを90キロのトラックが追い越す。所要時間は無限大だ。トンネルも多い。走り難い。
 今日は“GT-Rいいよなオジサン”は出現しなかった。嬉しいような淋しいような。
 グランヴィア岡山。駅の近くなのに行きにくいホテルだ。
 部屋に連れてってくれたのはベルガールじゃなくベルボーイ。意気消沈した。
 狭い部屋。簡素な造り。これで17,000円はぼったくりバーのよう。
 グランヴィアホテルは良くない。和歌山も岡山も。岡山にもう一度来ることはないが、美味しいモノに巡り逢った和歌山は再訪必至。違うホテルを検討しよう。

DSC09158

 味司野村。ドミグラスソースカツ丼の元祖だ。
 ホテルから歩く。夏のように暑い。ついこないだまで冬のように寒かった。
 日本は四季じゃなく二季になったようだ。夏と冬だけ。秋と春はない。
 「しょっぱい、小さい、かたい!」
 観光客がひっきりなしの店。一度食べてガッカリして二度と行かないヒトがほとんどだろう。
 「ウチはうまいですよ~!」って店構えも気に入らない。
 800円だが、8千円を失ったくらい後悔の味。

 カチッ!カチカチッ!カチカチカチッ!
 冷蔵庫の音?違うなぁ。あっ、隣は製氷室だった。氷の音だ。夜は静かだから聞こえてきたのだ。
 「隣の製氷室の音が時々カチカチうるさいんですけど」
 フロントに電話。
 「では確認いたします」
 製氷室の何を確認するのか?製氷機は止められないから部屋を替えるしかない。電話が来た。
 「同じフロアにお部屋がございますので移っていただけないでしょうか?」
 「支度に時間がかかるのでできたら電話します」
 いったん広げた服、洗面道具、PCその他を荷造り。面倒臭い。電話する。来た。
 移動。入室。臭い。
 「ん?酢の匂いがしますね。禁煙室?それとも禁煙処理しただけ?」
 「フロントに確認いたします・・・隣も空いておりますのでマスターキーで入って一緒に確認していただけますか?」
 「はい」
 今度は臭くない。ほっとした様子だ。オレはホッとしてない。
 「部屋がいくつも空いてるんだからなぜ製氷室の隣にしたの?そこしか空いてないなら仕方ないけど、おかしいでしょ」
 「申し訳ございません」
 と言いながらねぇさんは新カードキーを取りに戻る。

 ピンポーン。おやっ、男が来た。
 「宿泊サービス課のAと申します。製氷室の隣で申し訳ございませんでした。新しいカードキーでございます」
 「他に部屋が空いてるのになぜ製氷室の隣に配置したか、理由を教えてください」
 「お掃除ができていたお部屋をコンピューターで探しまして・・・」
 「到着したのは14:45だよ。そこしか空いてないって事はないでしょう~!」
 「お連れ様がいらっしゃる方とか・・・」
 「ここはシングルだよ!コンピューターじゃなくて、ちゃんとした理由を教えてくれよっ!」
 「は、はい。当時のフロントの状況を確認しませんと・・・」
 「じゃ確認してきてください」
 男は確認してまたやって来た。
 「確かにチェックインされた時はお部屋はたくさんございました。最初にご希望をお訊きすべきでした。申し訳ございません。エレベーターの近くがいいですとか、非常口の近くだとか・・・」
 「製氷室の隣が良いなんて希望する人いないでしょ!この時間になってチェックインしてそこしか空いてなきゃしょうがないけど」
 「はい・・・」
 もう理由も何も答えようがない。何も考えないでただ配置しただけだからだ。そうも言えないから無言になっちゃった。
 「中国地方ってのはこの程度の部屋で17,000円もするの?どこも同じ?」
 「・・・」
 「高いねぇ」
 「・・・」
 まったく返答できないAさん。
 「もうイイです!」
 まともな答えは聴けないからこの辺で解放してやろう。

 このケースの場合、処理の巧いホテルでは文句を言う客を広い部屋に移動させ、満足させ、恐縮させ、黙らせる。そしてホテルに良い印象を与える。
 どうせ稼働してない部屋なんだから将来を見据えれば得をする。
 同じタイプの部屋に移ったのでは時間と労力を客に浪費させるだけだ。さらに悪感情のまま帰らせることになる。
 それが解らないのだからグランヴィア岡山はダメなホテルだ。

 朝食バイキング風景。
 「30分300円じゃ高いよね。1時間ならいいけど」
 目の前の駐車場を見て真剣に議論する隣の中年男女。すると、
 「ズズーッ!ずずずずーっ!」
 お茶とコーヒーをすするけたたましい音。議論は爆音に変わった。蕎麦を食う時よりでかい音だ。
 「吉野家のすき焼き御膳を食ったらうまくてさぁ~ハマッちゃったよ。熱々でねぇ~卵が付いてるんだよ。吉野家を見直したなぁ~~~!!!」
 背後からレストラン中に響き渡るような大きなだみ声で吉野家に感激してる。
 「うんうん、そぅ~~~?」
 つまらない話題にも女は好意的だ。
 帰りに見ると、精力的70オヤジとド派手ファッション50女。カネのため?
 どんな状況にも対応できるんだから女は逞しい。

 早く岡山から脱出したい!そんな思いでバイキング朝食会場を後にした。
 宿泊客だから県外のヒトだろうが、ますます岡山に疑問符が点灯。
 ステキな岡山県人に会えなかったのは残念だ。

 チェックアウト。
 「昨日は申し訳ございませんでした」
 もう謝らなくていいぜ。
 駐車料金をサービスしてくれた。帰る時になって千数百円まけてくれなくても・・・。

 岡山の交通事情。
 右矢印が消えても右折車両がどんどんなだれ込んでくる。
 驚きの交通環境。
 イヤな思いでいると、走りッぷりまでムカつくぜ。

DSC09154

GT-R 44日間日本一周!(15) 大阪 ~串かつ、ボルサリーノ~

DSC09147DSC09142

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月24日(金)。15日目。ホテル日航大阪。
 和歌山ICから阪和道に乗る。
 昨日のコーヒーボトルを棄てたり放尿のため最初の紀ノ川SA。
 クルマを降りる。その時だった。
 「GT-Rいいですねぇ~!」
 中年で長身な少ない髪がもしゃもしゃのオジサン現る。
 「ありがとうございます」
 「自分GT-R好きやから・・・」
 と言うやいなや途切れることなく話し始めた。
 ヨーイどんして100キロ200キロはポルシェやフェラーリより速いだの、わざと重くして安定感を増してるとか、左右不等長サスペンションやら、ランサーやスバルと違い前後トルク配分を緻密に行う・・・などとオーナーのオレに向かってGT-Rの良さやメカを詳しく述べる。フシギでヒョウキンなオジサンだ。
 褒められて最初は嬉しかった。だがオーナーしか知り得ない貴重な情報を教えてもスルー。とにかく自分が喋りたいようだ。
 GT-Rを持ってるヒトにそんな話をしても仕方ないと思うが、よっぽど好きなのだろう。
 面倒臭くなって途中から歩き出す。オジサンは付いてくる。
 「一番安いヤツなら800万900万やけどニスモは千五百万やろ」
 よくもオレのクルマを安いと言ってくれたなァ~!
 「総額で970マンだよ」
 「そんなにするんや!ほな気をつけて行ってや」
 「ありがとう」
 放尿を終えて歩く。あ、オジサン発見。見つからないようGT-Rに到達できた。
 オジサンが来ないうちに出発だ。走り始める。あ、オジサンに見つかった。
 とても嬉しそうにニコニコ手を振っている。オレも笑って手を振る。
 きっと良いヒトなんだろうけど・・・ウザい。

 大阪が好きな時期があった。20回くらい来た。
  泊まったホテルはリッツカールトン、リーガロイヤル、日航、ウェスティン、プラザ、天王寺都、第一・・・。
 オンナと来たのは4人。あとは友達やひとりで。

 今回は日航大阪。群馬のYとむか~し来た。
 御堂筋に面した高層ホテルだ。高級ホテルだが庶民的雰囲気も併せ持つ。当時はそんな印象だった。

DSC09150

 チェックインは15時と遅い。12:30到着。和歌山からだからすぐだ。
 地下4階にGT-Rを駐め、荷物を預かってもらい、街に繰り出す。
 大阪に来たらまず地下鉄御堂筋線で動物園前に行く。そして新世界と逆方向にしばらく歩き左折する。そこを徘徊。
 その後ジャンジャン横町で串かつを食う。さらにづぼらやでふぐも喰らう。
 イデタチはグリーン&白のセントジェームスボーダーシャツ、H&M赤チノパン、ハワイアナスの左右色違いビーサン、ZARA麦わらハット。
 これでこの界隈をエラそうな歩き方で闊歩する。とても観光客には見えない。ちょっと派手な地元民風情。

 「マサさんアメリカン~。日本人の感覚じゃない。お洒落です
 「人柄も素敵
 と歓楽街の若い美女。
  人柄を褒められることは滅多にない。
 “性格”でなく“人柄”とは何とも嬉しい言い方だ。

DSC09146

  今日の串かつは八重勝でなく隣のてんぐ。八重勝がほぼ満席に対してんぐは客まばら。
 この先に大々的に宣伝してる派手な店がある。こういう店は嫌いだ。インチキ臭い。
 くいっとよく冷えたキリンビール大瓶、甘~く煮えたどて焼き3本、カラッと揚がった串かつ3本、海老、イカ、たこ、ホタテ、レンコン、アスパラ。 
 「どてが甘くて良いねぇ」
 「衣がカラッとうまいねぇ!」
 「海老がボリュームあってイイねぇ~」
 「ホタテが旨味強いねぇ~」
 「レンコンの歯触りがいい!」
 「おいしいですか?ありがとうございます!」
 この兄さんと色々話す。メインは日本一周だ。美味しくて楽しかった。

 15時過ぎた。ホテルに戻る前に大丸本館5階ボルサリーノ売場。大丸は日航大阪の目の前だ。
 「よく福岡の大丸で買うんですよ~」
 2月の店長会議での福岡店長と大阪店長の遣り取りを披露。
 「あ!お客様がその方でしたか!福岡店長から目立つ方がいらっしゃると聞いております」
 「わっはっはっ!」
 「わたくしRと申します」
 「青木です」
 「ボルサリーノのことを書いてくださるとのことでブログ拝見してますよ」
 「ホント?ありがとうございます」
 ボルサリーノのこと、お約束の日本一周ジマンなど、色々話す。
 「大阪店長はイイ女だった!と福岡に行って言っときます」
 「ヘンな女だったって言うんでしょ~」
 「わっはっはっ!」
 楽しいぜ。
 「お邪魔しました」
 「ありがとうございました。よろしくお願いします」

  いよいよチェックイン。
 中国人フロントネーチャンがテキパキしてない。「少々お待ちください」などと3回も持ち場を離れる。
 イライラする。一部屋を手配するのになぜ手間が掛かるのか?
 「お待たせしました。ひとつ上のクラスのスーペリアをご用意しました!15階の**室です」
 ルームカードを手渡される。一流ホテルなのに独りで部屋まで?
 重い荷物ふたつを持ってエレベーターに向かう。
 「大丈夫ですか?」
 黒服が訊く。
 「大丈夫です」
 数歩行くと今度はベルガール。
 「大丈夫ですか?」
 「大丈夫です」
 手伝う気があれば「大丈夫ですか?」ではなく「お持ちします!」だろっ。
 やる気もないヒトに大丈夫かと訊かれてダメだと弱音を吐きたくない。教育がなってないホテルだ。

DSC09148

 やっとのことで部屋に着く。
 「・・・」
 これが上のクラス???冗談にも程がある。
 狭い部屋だ。何の情緒もない。まわりじゅう壁だらけ。殺風景を絵に描いたような部屋だ。二流三流ホテルと同程度。
 これが18,500円。呆れ果てた。
 バスタブにふざけた表示発見。
 “地球環境に優しい適正水位”。
 よくこんなバカげなセリフを思いつくもんだ。
 地球環境に優しいんじゃなく、ホテルのフトコロに優しい!だろ。
 「お湯を使いすぎて水道料と燃料費を浪費しないでください~」
 正直にそう書けばいいものを。

 ホテルはダメだが歓楽街と食事とボルサリーノは良かった。
 大阪はなかなか良い街だ!と言える。

 翌朝。
 気に入らないことだらけのホテル日航大阪だが朝食だけはよかった。
 洋食バイキングか和食バイキングのどちらか。生野菜を食いたいがパンは食べたくない。
 日本料理弁慶。入場にちょっと待たされる。
 「じゃ洋食に行きます!」
 待て!はできないオレ。
  「片付けるだけでほんの1分でございます」に待った。
 和え物、焼き物、煮物・・・取り皿がみな違う。ほぅ、これはなかなかだ。食う。
 「うまい!」
  ちゃんと作った味だ。バイキング用にドバッとやったのではなく、普通に店に行って一品ずつ出てくるカンジ。
 特に焼鮭とさやえんどうの胡麻和えはお代わりしたほど。
 生野菜もあった。大好きなポテトサラダは切っただけで潰した芋がないのはガッカリ。
 うわっ、モスグリーンの着物を着た大柄中年女性店員がいきなり無言で空いた皿を面倒臭そうに片付ける。
 「失礼します」 「お下げします」の一言で柔らかい雰囲気になるのに。

 どこにいっても中国人観光客が溢れている。
 右隣テーブルの男ふたり連れはぐちゃぐちゃとメシを食い、左の女は盛大に音を立てて爪楊枝を使う。
 もう中国人なしに日本経済は回っていかないのだろう。
 中国脅威論を大袈裟に振りかざして戦争のできる国に鋭意邁進中の安倍晋三。
 やがて戦争に行って自衛隊員は死に、TPPによって国民生活も死ぬ。すべてアメリカの命令。
 日本国民の幸福より自分の利益のためアメリカに尻尾を振る官僚、政治家、大企業、マスメディア、司法関係、御用学者、インチキ専門家・・・。
 日本はどんどん破壊されてゆく。

 あっ、国を憂うより旅を楽しむのがオレに課せられた使命だ。

DSC09149

GT-R 44日間日本一周!(14) 和歌山 ~期待しなかった和歌山、サイコ~!~

DSC09140DSC09128

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月23日(木)。14日目は和歌山。
 奈良ホテルから西名阪天理ICに向かう田舎道でオレンジ色のマクラーレンに遭遇。
 低くて幅が広くて良い音でカッコイイ。スーパーカー然とした形はステキだ。

 ホテルはグランヴィア。部屋は狭い。鰻の寝床部屋。でも効率的ではある。
 和歌山で有名なクエ。今はその季節じゃない。
 以前食べてぬるくて不味かった和歌山ラーメンでも食ってあの時の印象を挽回するか。
 でも舌はサカナを欲する。
 和歌山は知らないからネットで調べた。

DSC09132DSC09133

 “魚彩 鶴巳”で地の鮮魚を食おう。
 電話。「はい鶴巳ですっ!」
 元気の良い声だ。聴いた瞬間、絶対うまいと確信した。
 店構えからして粋だ。カウンター割烹。
 すっごくうまかった。特に初っ端の刺身盛り合わせ。その中でも最初に舌に触れた真鯛。
 こりこり!甘み!瑞々しさ!
 徳島料亭「青柳」をも凌駕するすばらしさ。
 その後焼き物、煮物、揚げ物、湯引き、握り鮨。
 おやっさんも、きれいな女性達も、若人も、みんなカンジ良い。
 「今までの旅で一番うまいです!」
 「ありがとうございます!」
 今回の日本一周で“白眉”になりそうな予感。予感は確信に変わるだろう。

 「あたし甲府の談露館に泊まったことあるよ
 日本一周ジマンに好反応の某店女子。元カノY似。とても楽しい時間だった。
 和歌山。
 鶴巳も、歓楽街も、サイコ~!
 大いに気に入った。必ず再訪するぜ。

DSC09131

GT-R 44日間日本一周!(13) 奈良 ~がっかりオンパレード奈良ホテル~

DSC09121DSC09123

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月22日(水)。
 13日目は奈良だ。奈良ホテル。
 むか~し、初代ホンダCR-Xで群馬のAと7月に来た老舗ホテル。歴史あるホテルのせいかエアコンの効きが悪く、良い部屋だが暑苦しかったのを憶えている。
 でも泊まるなら奈良ホテルだ。老舗ホテルが好きだから。4月なのでエアコンが効くかどうかは問題ではない。

DSC09116

  京都から40km。高速道路もどきと一般道。途中PAがない。11時に出て12時に着いてしまった。
 カッコイイGT-Rだから玄関前に駐めさせてくれる。
 カッコ悪いクルマは下の大駐車場に何十台も駐まっている。
 「いらっしゃいませ。チェックインは15時なんですよ~」
 「じゃ手続だけでも」
 「手続も15時じゃないと出来ないんですよ~」
 「あそう」
 手続も出来ないとは杓子定規だ。役所よりカタいぜ。
 仕方ないから荷物を預けて街に出る。道が狭い。観光客が多い。ガイジンもいっぱい。西洋人も東洋人も。
 一方通行道路にクルマが溢れてる。きっと古い建物が多く道路拡幅できないのだろう。由々しき街だ。

DSC09119DSC09120
DSC09117DSC09118

 朝9時に朝食を摂った。昼夕食はホテルでゆっくり入浴後の16時に予定した。
 だが部屋に入れない。まだ12:30だ。でも食えば食えるだろう。
 柿の葉ずし“平宗”。奈良に来たら柿の葉ずしと決めていた。
 「柿の葉ずし盛り合わせと鮎ずしと焼き鮎ずし!」
 顔は可愛いがかなり太めのねぇさん。3人前に軽く驚くもちゃんと受け止めた。
 ビールはキリンはナマ、アサヒが瓶。キリン生ビール。きゅんと冷えててうまい。
 柿の葉ずし盛り合わせ。「うまい!」
 だが予想した範囲。酢メシはイケる。
 献上鮎ずし。「うまい!」
  酢メシがピカピカ輝いている。鮎はかなり浅〆。皮がかたい。歯はいいが舌がそう感じる。
 焼き鮎ずし。「うまい!」
 鮎かどうか味がぼやけた。焼き穴子と言われても納得しそうだ。

DSC09122

 ぶらぶらしてもしょうがない。暑い。ホテルに戻る。14時。あと1時間。
 ロビーラウンジで居眠りする。30分寝た。
 突然けたたましい喋り声で目が醒める。中年女ふたり連れだ。かなり遠くのソファ。
 地図を見ながらここを通ったの通らないの、あれは興福寺いや東大寺だ、道なき道を通ったいや道はあった、どうしてこの地図に奈良ホテルが載ってないの?とワタシがわたしがと我先に機関銃トーク。
 どこを歩いたっていいじゃねぇか!愚にもつかない話は部屋でふたりだけでしろ。
 不覚にも、旅に出てまで以前の職場のよく喋る中年女性達を思い出してしまった。

DSC09124

 14:57。ラウンジを出てフロントに向かう。もう二組がチェックイン中。
 「3分前ですけど手続はまだ出来ない???」
 さっきのベルねーちゃんにわざと訊いてみた。
 「お帰りなさいませ。お手続きお出来になります」
 普通に応えやがった。「お」を使いすぎだぜ。
 チェックインOKになったらすぐオレに言うのがスジだろう。ラウンジでおとなしく待ってたんだぞ。ムカつくホテルだ。他にも待ってるヤツが何人も居た。
 「青木様、本館ダブルのお部屋をご用意しました」
 シングルを予約したのになぜダブル?
 「本館ダブル・・・」と2度も言った。よっぽど本館に自信があるのか。それとも感謝して欲しいのか?

DSC09125

 歴史を感じさせるなかなか広い部屋。天井は高い。
 あれっ、ライティングデスクがない。ランケーブルはどこに差すんだ?パソコンはどこでやるんだ?
 中央の丸テーブルにPCを置く。

DSC09126

 うわっ!!!!!
 バスルームが狭い。バスタブが小っちゃい。赤ちゃんのお風呂のようだ。
 水と湯を出す握りはホームセンターに売ってるモノ。ホテル独自の握りにしろよ。
 洗面台は便器みたい。
 あー風呂に入りたくない。バスルームに行きたくない。
 今まで良いホテルでは当日翌日計3回入浴した。今日は寝る前に1回だけにしよう。

DSC09127

 極めつけは鏡の前のモノを置く場所。たったこれだけ。ビジネスホテルより狭い。駅のトイレみたいだ。
 酷いホテルに来たもんだ。
 同じ老舗ホテルでも日光金谷ホテルは猫足バスタブ。それが歴史というもんだろう。奈良ホテルとはいったい何なんだ!!!

 老舗をジマンする奈良ホテル。
 “老舗”にアグラをかいている。昔のブランドだけではダメだ。
 切磋琢磨し、控えめでいいから現代でもきちんと通用するサービスや設備を提供しなければやがて客は去ってゆく。

 がっかりのオンパレード。
 これだけパレードが続くとまた来たいとは絶対思わない。
 がっかりオンパレードの対価は19,100円。高い、高すぎる。
 立派な構えの玄関が虚しく映る。
 嗚呼~奈良ホテル~~~。

 翌朝。
 「チェックアウトですがその前に支配人にお話があります」
 ちょっと待つと名刺を持った男が現れた。
 「わたくし**と・・・」
 「そっちでお話ししましょう」
 ラウンジにいざなう。
 「わたくしWと申します」
 「青木です。バスルーム、狭いんですねぇ~!」
 バスルームの感想を余すところなく述べる。ニューグランドや金谷についても。
 「申し訳ございません。以前からご意見うけたまわっているんですよ~。来年から3年間かけて改修工事に入ります。ホテルが出来た当時は大浴場がありまして部屋に風呂がなかったんですよ。それで部屋に造ったのですがこんなスペースしか取れなくて・・・」
 「前から意見があったのならなぜもっと早くしないのですか?」
 「全館ですとおカネがかかりますので・・・」
 「もうこんなホテル絶対来ない!ってヒトが何人もいたでしょ。早くに対策しておけばまた来たいって人が増えてそんな投資はすぐに回収できるでしょ!」
 「おっしゃるとおりでございます」
 「バスルームを見てから暗澹たる気持ちになってこの二日間楽しくなかったです!こんなホテル来るんじゃなかったと思いましたよ!」
 「申し訳ございません。申し訳ないと言うしかございません」
 丁寧な言葉で済まなそうに装ってるが『そんな事わかってるよ!イヤなら来なきゃいいだろ!』って雰囲気がカラダ全体から噴霧している。由々しき野郎だ。
 「クルマで日本一周してて奈良ホテルを一番楽しみにしてたんですよ」
 「あっそうですか、申し訳ございません」
 「それともうひとつ!」
 チェックインの顛末も議題に挙げる。
 「それはお役所みたいに杓子定規ですね」
 などとまるで他人事。
 「手続は15時前でもするように言ってあるんですが、ワタクシの監督不行き届きです」
 何を言っても表面だけの男だ。
 「このホテルの印象は、老舗にアグラをかいて設備や従業員のしつけがおろそか、ってことですね!」
 「・・・・・」
 流石にこれは気に障ったか無言だ。
 「はいわかりました!」
 これ以上コイツと向き合ってもラチが開かない。帰ろうとする。すると思いがけないことを言いだした。
 「この先も良い旅をお続けください」
 「あなたに言われたくない!!!」
 オレは正直だ。
 「お、おクルマまで荷物お持ちいたしましょう」
 「いいです!」
 それでも玄関からはどうしても持ちたいというから持ってもらう。
 あとで名刺を見たら支配人でなく営業本部宿泊部長だった。 

DSC09129

GT-R 44日間日本一周!(12) 京都 ~大市に行こうとしたが・・・~

DSC09101DSC09115

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月21日(火)。12日目は京都。
 『老舗の都ホテル。俺の好きなクラシックホテルだ。
 でもウエスティン都ホテル京都になっちゃった。世の中変遷する。
 老舗といえどもこうなる。磐石なモノなんてこの世にないのかもしれない。
 変わり映えしないのはオレくらいか?』
 都ホテルに泊まってこんな事を書くつもりだったが叶わず。

DSC09104

  そこでリーガロイヤルホテル京都。
 ここも昔は違う名前だった。老舗が大資本や外資に買収されるという厳しい現実。
 大阪のリーガロイヤルに群馬のAと泊まったことがある。デラックスダブル。値段は高いがすごく良かった。その後新潟のCとも。
 VISAリーガカードを作った。ダークグリーンが気に入ったからだ。

 リーガロイヤルホテル京都。ムードある外観。色がステキ。
 フロントねぇさんがすごくカンジ良い。ニコニコてきぱき。彼女自身が部屋に案内してくれる。
 「私クルマで日本一周してるんですよ~群馬を4月10日に出て今日で12日目です」
 「え~~~~~っ!すごいですねぇ~!あっ、今日で2週間くらいですね!」
 「良いホテルと美味しいモノが好きなんですよ」
 「昨日はどちらでしたか?」
 「大津プリンスホテルです。窓いっぱいに琵琶湖が広がってイイですねぇ」
 「いいですよねぇ~私もホテルが好きで栃木も群馬も行かせてもらいました」
 「あっそう。群馬は温泉?草津温泉?」
 「はいそうです」
 「草津の湯はいいよな。うんうんうんうん」
 などと志村けん“いいよなおじさん”のマネはしなかった。
 昨日まで肉が続いたとか、明日は老舗の奈良ホテルだとか、良いホテルやらうまい店など部屋での会話は永遠に続くと思われた。

DSC09114DSC09102
DSC09113

 部屋。シンプルに洒落てて清潔でなかなか広い。22㎡。高級感もある。
 バスルームの小っちゃいタオル。配置がオシャレだ。タオルの肌ざわりがすごく良い。バスタブに湯が溜まるのが遅い。浴衣はお茶目。
 ルームキーカードを部屋にもエレベーターにも差し込まなくていいのも嬉しい。

 各地を連続で旅するとホテルのドアマン、フロントねぇさん、ベルガール、ルーム係、飲食店のねぇさん、スーパーのレジ、デパートねーさん、某所のねぇさん・・・毎日初めてのヒトにたくさん遭遇する。
 オレはヒゲを蓄えたコワモテだ。ホントは優しいが初対面ではわからない。
 そこで目が合った時、わずかに微笑むようにした。
 笑うと可愛いオレ。相手の緊張をほぐすことが出来る。
 連続長旅から習得したワザだ。

 食事は待望のすっぽん料理“大市”。
 ずっと来たかった。今回の旅行中、一番期待していた。
 1人前24,000円。量が少ないらしいから追加をすれば4万になる。だがビビってはいけない。ここは京都。清水の舞台から飛び降りるのだ。
 コークスの火を使う。二千度。すっぽんエキスが染みこんだ浅い土鍋。水を煮るだけでもすっぽんの旨味が溢れ出すらしい。
 今回どうしても食べたいすっぽん料理「大市」
 満席を警戒し1週間前に予約電話。
 「予約お願いします」
 「お日にちはお決まりでしょうか?」
 「21日5時にひとりなんですが」
 「あー21日火曜日は定休日になっております。それから、おひとりはお昼しかお受けしてないんですよ~すんません~またお願いしますぅ~」
 「あそうなの?わかりました~」
 定休日なおかつ夜ひとりはダメとは!
 次回に期待だ。

DSC09105DSC09110

 そこで代替店を思案した挙げ句に決定。
 大好きな鯖姿寿司。“いづ重”だ。“いづう”も“花折”も何度も食っている。
 いづ重は初めて。他店も候補に挙げたがいずれも全面喫煙可。
 タバコの匂いと煙の中で繊細な寿司を食うことほど馬鹿げた行動はない。
 営業は19時まで。材料のなくなり次第閉店を謳う。
 15時に赴いた。リーガロイヤルホテル京都からタクシーを使う。

DSC09111

 八坂神社の向かい。小さい店。店内は奥に細長い。食う。
 悪くはないが「うまい!」と叫ぶほどではない。
 やはり鯖姿寿司は“いづう”だ。揺るぎない東正横綱の地位。

 京都駅ビルや伊勢丹を見る。
 伊勢丹デパ地下。果物が食いたい。
 「!!!」
 びわ1パック2,000円、デコポン1個580円、アメリカンチェリー1パック1,280円・・・高ぇ~!
 このデパートは値付けが狂ってる~。高価格にビビッたオレはヤクルトとジョアを買っただけで伊勢丹をあとにした。
 いくら高い果物があっても、オレにとって必需品のミルミルがないとはロクなデパートじゃない。
 各地のデパートやスーパーに入ると売ってるモノ、店員ねぇさん、ネーチャン店員、雰囲気、レジの形態・・・大きく違ったり、ビミョーに異なったり。
 観光客を食い物にする名所旧跡を歩くよりこういう場所が面白い。

 京都の街はヒトがいっぱい。ガイジンが多い。
 「アジア人が多いですよ。中国ばかりでなくインドも豊かになって多いですわ」
 色々話してくれるタクシードライバー。

 翌朝。8:30に朝食に出向く。1階コルベーユでバイキングだ。京漬物が色々あるらしい。ご飯が楽しみ。
 あっ。「満席のためしばらくお待ちください」と出てる。男がひとり待っている。
 変わった衣装の女たちの集団。新興宗教だろうか。
 朝食会場が満席は初めて。びっくりだ。
 待て!のできないセイカク。9時に出直すか。歩き始める。そうだ!たん熊北店で和定食って手がある。B1に。
 「いらっしゃいませ。おひとりですか」
 小柄の若い美人仲居。対応はとても事務的だ。笑顔がない。
 和定食。見たとこ田舎の安い温泉旅館の朝食と変わらない。食う。
 まったく普通の味。期待の味噌汁も大したことない。熱々ご飯は良い。
 オカズに感動は皆無。ヘンな味のついた味付け海苔はまずい。焼き海苔で勝負してくれ。
 なぜこれが(別に払えば)2,733円もするんだろう。信じ難い。
 ホテルの和定食 = 出さなきゃならないから面倒臭いけど仕方なく作ってる料理、と感じる。
 気取った仲居だけは印象に残った。
 京料理“たん熊北店”。
 今まで泊まったホテルにいくつかあった。軽井沢万平ホテルにもある。
 うまいんだろうか?と実は気になっていた。美味しければ夜もアリだ、と思っていた。
 もう行くことはない。

 すべてが良いホテル!はないなぁ。

DSC09112

GT-R 44日間日本一周!(11) 滋賀 ~琵琶湖の雄大さに感動~

DSC09091DSC09087

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月20日(月)。11日目。滋賀。
 滋賀県もうまいモノ目白押し。鮒鮓は代表格だ。
 大好き。すしの起源と言われる熟れ寿司。琵琶湖名産だ。
 独特の香りで好きなヒトはうんと好き、嫌いな人はまったく受け付けないシロモノ。
 昔、高校生だった姪Yに食わせたら泣きそうな顔。「出してイイよ」にトイレに駆け込んだ。
 今は亡き“喜多品老舗”。
 半年で作る他店と違い、完成までに3年を要する本格伝統技。
 それ故かどうか、400年の歴史を閉じてしまった。
 高嶋町の店に群馬のYと琵琶湖ホテル宿泊翌日に赴いた。カマロZ28だからかなり昔だ。
 遠い群馬から来てくれたから、と漬ける現場を見せてくれた。
 だが塩漬けのみ。ご飯で漬ける段階は異菌混入を防ぐため立ち入り禁止だった。
 1尾17,000円のでかいヤツを買った。すごくうまかった。
 店舗で食べた鮒鮓茶漬け。サイコ~だった。
 滋賀というとあの優しくカンジ良い喜多品老舗の女将さんを思い出す。

DSC09063DSC09084
DSC09085

 群馬のYと琵琶湖クルーズ船“ミシガン”に乗った。
 当時、最上階は特別室。高いカネを払って良い気分を味わった。フツーのカネを払ったヒトが間違って入室。女性スタッフが即座に毅然と退室させた。
 カネを払うってことはそういう事なんだ、と感心した。

 強雨の中、三重県松阪市を出発し滋賀県大津市を目指す。
 伊勢自動車道、新名神、名神。大津IC。チェックインの前に某所に寄り道する。
 たまには温泉に泊まりたい。有名な雄琴。
 でも雄琴温泉も独りは高い。そこで大津プリンスホテルに変更。
 高層ホテル。全室琵琶湖ビューだ。
 玄関前は広い。駐車場はどこだろう。雨の中クルマから降りるのは面倒だ。ホテルに電話して訊いてみよう。
 その時、松原のぶえを若く細くしたような可愛らしいベルガールが出てきた。
 「宿泊なんですが駐車場はどこですか?」

DSC09099DSC09100

 「あちらの赤くPと書いてある所へお進みください」
 重いサムソナイトはのぶえちゃんに預けて駐めに行く。
 広大な平面駐車場が忽然と姿を現す。良い景色じゃない。
 ホテル駐車場は地下にあって駐めたらそのままエレベーターでフロントに行くのが「ホテルに来た!」って気分だ。

DSC09058DSC09059

 別のベルガールに案内され19階。カーテンを開けてくれる。
 「おぉ~!景色がすごいですね!」
 「あいにく雨ですので天気が良ければ・・・」

DSC09057DSC09060

 部屋は広い。36㎡。ツインのシングルユース。昨日のビジネスホテルとは雲泥の差だ。
 広くて景色が良くて嬉しいなァ~と喜びながら風呂に入る。
 風呂を上がった。PCやろう。おやっ、ランケーブルがない。コンセントもない。
 客室係のボサッとしたカンジの兄ちゃんが来た。
 「このお部屋だけデスクの背面にございまして・・・」
 などと言いながら壁にピッタリくっついたデスクをズズズッと力任せに異動させランケーブルを引っ張り出した。
 「コンセントは?」
 「**をお持ちします」
 二股コンセントを持ってまたやって来た。普通の家のコンセントみたいに床に近い位置の狭い場所に差し込む。
 「不便だね!」
 「申し訳ございません」
 ホテルならデスクにいくつも付いてるのが常識だ。
 「なんでこの部屋だけデスクの後ろにあるの?」
 「ここからお隣のお部屋に電波を飛ばしますんで・・・」
 「フロントでランケーブルは備えつけてあるとしか言わなかったよ!これじゃいくら探しても訊かなきゃわかんないね」
 「申し訳ございません」
 風呂上がりで暑い。
 「そこに“室温はサーモスタット下側のダイアルで調節できます”ってあるけど涼しくならないよ」
 「この時季は暖房24度の設定になってますのでダイヤルを動かしていただいても涼しくはならないんですよ」
 「いつなら調節できるの?冷房だけ?だったらそう書いとかなきゃダメだろ」
 「申し訳ございません」
 何を言われても「申し訳ございません」と応えればすべてOK!と社内研修で教わったのだろうか?

 部屋の広さとレイクビューに喜んだのも束の間だった。
 何から何まで良いホテルってなさそうだ。

DSC09072DSC09071

 食事はもちろん近江牛。滋賀が誇るもう一方の雄だ。
 オレは神戸ビーフはステーキ、松阪肉はすき焼き、そして近江牛はしゃぶしゃぶと決めている。それが一番うまい食い方と頑なに信じている。
 松喜屋。近江牛の老舗らしい。楽しみだ。
 ホテルからタクシー。大都市でもないのに道が混んでる。
 ニッポン一のでっかい琵琶湖に大きな面積を占領されて生活圏が脅かされているのだろうか?
 それで道路が混むに違いない。
 普天間飛行場に土地を取られて狭くなった宜野湾市、とは事情が違うが狭い点は同じだ。

 期待した松喜屋。ところがイマイチ。
 近江牛のもつ甘みも旨味も喜びもない。落胆な肉。
 やはり近江牛は近江八幡で食うべきだ。

 夜の湖は怖い。真っ黒に暗い不気味な湖面。19階からでも、波が容赦なく黒く打ち寄せるのが見える。

DSC09081DSC09082
DSC09083DSC09086
DSC09088DSC09089
DSC09090DSC09092
DSC09079DSC09080DSC09093DSC09094DSC09095DSC09096DSC09098

 翌朝。京都までわずか15km。すぐ着いちゃう。
 そこでホテル目の前の琵琶湖畔を散歩。近くで見るとものすごく雄大だ。
 珍しいモノ発見。
 “外来魚を入れよう!回収ボックス・いけす 滋賀県”ってのぼりとゴミ箱みたいな箱。
 元はと言えばペットの外来種を飼いきれなくなって放したのが始まり。
 無責任なヤツの下品な行動により湖の生態系が狂った。飼いきれなきゃ殺して棄てればいいんだ。「可哀想~」などと自分さえ哀しくなければいい!とのセコい感情が重大な事態を引き起こした。

DSC09097

 大津西武。大好きな家庭用品売場。蕎麦猪口が好きだ。
 リサ某って外人デザインのネコの豆皿。こんな小っちゃいのが2,160円。
 可愛い。欲しい。
 買おうか?どうしようか?迷った挙げ句に止めた。後悔はない。買わずに正解。

 時間に余裕があると散歩したりデパートに行ったり。
 12日目にしてようやく長期連続旅に慣れてきたってことか?
 それにしても琵琶湖は雄大ですばらしい。
 日本一のでっかい湖を県の真ん中に戴くとは、滋賀県は包容力がある。

DSC09062

GT-R 44日間日本一周!(10) 三重 ~期待した松阪牛もつ焼きだったが・・・~

DSC09044DSC09054

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月19日(日)。10日目。
 美味しいモノの宝庫、三重県。
 志摩観光ホテル(通称シマカン)。オンナとよく来た。
 ジマンすると「おぉ!」と三重県の知人が尊敬の眼差し。地元でも一目置かれるリゾートホテルだ。
 “海の幸フランス料理”として有名。
 伊勢海老、アワビ、ウニ。生でサイコーにうまいモノを火を通してさらにうまくする。シマカンの料理は素晴らしい。
 フランスの三つ星シェフが東京に出張した際、わざわざ日程を取って三重県まで足を伸ばしシマカンの料理を味わうらしい。驚きだ。
 今までのホテルをシマカンクラシックと称し、シマカンベイサイドって豪華なヤツが新設された。
 ウニのボンファム、伊勢海老クリームスープ、伊勢海老ソースアメリケーヌ、グラム売りの一番でかい鮑ステーキ(16,000円)。
 翌昼に「和田金」の松阪肉(すき焼き、しお焼き、網焼き、刺身)を食うのが決まりだった。

  今回はひとりなのでシマカンは食わない。
 以前から狙っていた松阪市の脇田屋。松阪牛もつ焼きだ。しかも八丁味噌味。う~ん、そそられるぜ。
 宿泊はビジネスホテル。狭くて簡素でもてなしも無くて嫌いだがシティホテルがないから仕方ない。
  ホテルルートイン松阪駅東。シングルは12㎡。狭すぎる。17㎡のツインをシングルユースにした。
 古くて殺風景であまりきれいじゃない部屋。こんなとこに来るんじゃなかった。
 ツインだから8,700円。

DSC09048DSC09051

 脇田屋のもつ焼き。松阪牛もつ焼き。期待して臨む。
 これがうまけりゃ粗末な部屋を挽回だ。
 「大したことない!」
 オレはこのために嫌いなビジネスホテルに泊まってまで松阪に滞在したのか!
 深い後悔の念に苛まれた。
 でもこんな日もあるさ。それが世の中だ。だから良い日がうんとよく思える。
 今日は早寝しよう。

DSC09056

GT-R 44日間日本一周!(9) 岐阜 ~サシがすごい飛騨牛~

DSC09020DSC09033
DSC09019

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月18日(土)。9日目。
 岐阜には1998年1月に白いキャデラック・コンコースの慣らし運転に来たことがある。
 納車翌日、群馬~岐阜往復880kmを日帰り走破した。
 全長4910mmの第4世代カマロZ28から乗り換えた5335mmのキャディ。全幅も1940mmあり、初日は庭が狭く感じた。
 第9日目は岐阜都ホテル。良いホテルは岐阜駅周辺ではなく長良川沿いにある。
 大きなホテル。長良川を最大限に活かしている。
 群馬の県庁所在地は前橋。中心部を利根川が流れているが“ただの川”扱い。氾濫しなけりゃイイってカンジ。蔑ろにしている。
 観光立県群馬県!などと言いながらやる事をやってない。

DSC09022DSC09023
DSC09024DSC09043

 名古屋を出て岐阜各務原ICを降りる。ナビに案内され長良川を渡る。
 川沿いの道を進む。風光明媚かと思ったら民家やホテルなどがいっぱいあってごみごみしている。想像と違った。
 岐阜都ホテル。
 地下駐車場からエレベータールームへの扉。初めての自動ドア。これは嬉しい。
 両手に重い荷物を持つから今まで手動ドアで難儀してきた。
 9階プレミアムフロアのプレミアムシングル。プレミアムラウンジでコーヒーもクッキーも自由だ。
 中国人のベルねぇさんが案内してくれる。
 部屋は結構広い。コーナーに位置するから景色がいい。9階からの眺めは雄大だ。
 でも長良川は「ただの川」ってだけで大したことない。鵜飼いの季節なら良いのかも。
 遠くに鵜飼いの船が見える。

DSC09026DSC09025

 おやっ、山のてっぺんに城がある。小さい。ホントの城?
 あんな所に城を造るとは素っ頓狂だぜ。

DSC09035DSC09027

 岐阜に来たら飛騨牛だ。
 店は“潜龍”と決めていた。お座敷で飛騨牛を食わせる料亭!と思っていた。
 昨日、電話番号を途中までプッシュ。イヤな予感がした。ネットでもう一度調べる。なんと“松阪牛”だ!オレは愕然とした。
 せっかく岐阜に来てなぜ松阪牛を食わなきゃならないのだ!松阪牛は松阪で食うのがスジだ。
 予約しないでよかった。間一髪のところで命拾い。危なかったぜ。九死に一生を得た。岐阜だから飛騨牛と思い込んでいたのだ。
 岐阜の地でなぜ飛騨牛でなく松阪牛を食わせたいのか?
 鋭意売り出し中の地元ブランドを育てたいとは思わないのか?
 潜龍のやり方は理解に苦しむ。
 歓楽街に遊びに行き、まったく違う土地出身のコに遭遇したみたいだ。

DSC09042

 そこで“特選飛騨牛 花ざくろ”に変更。網焼きの店。
 飛騨牛特選ロース(サーロイン)250gのコースを注文。17,850円。一番高いヤツだ。
 「うまい!」
 が、脂強すぎ。
 甘くて軽やかな脂を期待しただけに面食らった。ビール2本呑んで20,600円。

 タクシーで2千円の距離。都ホテル到着。直前にガンメタのフェラーリFFもホテルに入る。
 「ボ~~~~~ッ!」と烈しくもステキな咆吼。だがカッコ悪い。昔、BMWでこんな格好の2シーターがあった。
 フェラーリが駐まった隣を見るとなんとロールスロイス・レイスだ。憧れのレイス。
 でもカッコ良くない。迫力がない。しかも地味なエンジ色。
 これなら半額のベントレー・フライングスパーのほうがよっぽど良い。
 なぜツートーンカラーにしないのだろう。似合うクルマなのに。

 超高級車が二台。岐阜都ホテルって高級ホテルだったんだ!
 初めて見たFFとレイス。この2台により、飛騨牛の過多な脂があたかも好ましい脂加減に思えてきた。人間の感覚はフシギだ。

 ダブルベッドがかたくて良いカンジ。フランスベッド社最高級“ロイヤルベッド”らしい。枕はボリュームありすぎ。
 ふわっと上に掛けただけの羽根布団がイイ。ぎっちり挟まってると寝る前に外さないと足が窮屈だから。
 特選飛騨牛サーロインの重い脂で寝苦しい。

 朝食バイキング。まずい。
 レタスはふにゃふにゃ、ご飯はぼそぼそ、ダシも味噌も感じない味噌汁。
 料理の補充がなされない。残り少なくても平気でそのまま。なくなると持って行ったきり。ケチってことだ。
 二度目を取りに行ってる間にきれいサッパリ片付けられた。
 従業員に笑顔はなく面倒臭そうに仕方なくやっているだけ。まずいメシが余計に不味くなる。
 冷え冷えパリッしゃきっレタスは名古屋マリオットアソシア。
 毎朝違うホテルで同じような朝メシを食うと、オレには少しの違いが大きな相違点になる。

DSC09021

GT-R 44日間日本一周!(8) 愛知 ~マリオットアソシア、宮鍵~

DSC08999DSC09012

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月17日(金)。8日目。
 長野を出発し名古屋にやって来た。280km。
 博多遠征は1日1,300km走るが日本一周では1日100km前後。だからすごく長く感じる。感覚って相対的だ。
 中央道で工事渋滞。だが何とか計画通り14時に到着できた。地下4階駐車場にGT-Rを横たえる。ゆっくり休んでくれ。
 トリップメーターBを見る。日本一周トータル距離だ。1,060km。
 群馬 ⇒ 名古屋直行の2倍以上走っている。日本一周を終えた時、何千kmになるのだろうか。楽しみだ。

DSC08997

 超高層ホテル“マリオットアソシア”。名古屋駅の上に建つ。52階建て。
 キャデラック・コンコースで群馬のMと泊まった思い出のホテルだ。あの時はデラックスダブル。ステキな部屋で蜜のように甘い一夜を過ごした。
 今日はひとりだからスタンダードダブルのシングルユース。
  スタンダードなせいか広くもないし豪華でもない。でも一応25㎡あるらしい。ホントにあの時と同じホテルだろうか。高級ホテルなのにバスローブもない。これで朝食付き24,800円は高い。

DSC09006

 31階エレベーターホール。ここは豪華だ。洒落たアメリカ映画に出てきそう。エレベーターが8基もある。
 ベルガールねーちゃん二人が部屋に案内してくれる。例によってエレベーター内で日本一周ジマン。
 「わぁ~!すごいですねぇ~!」
 「えっ~~~!!!」
 ふたりとも大袈裟に驚いてくれる。なかなか教育が行き届いてるぜ。横浜のホテルニューグランドのベルガールも大いに驚いてオレを喜ばせてくれた。
 これが一流ホテルの対応だ。オレに優しいヒトはみんな良い人。本心でも営業上でも構わない。

DSC08996

 経済の冴えない日本でひとり気を吐く名古屋。大阪を抜く勢いらしい。
 暗黒街の中枢も今は名古屋が占めると言われる。
 街にはヒトやクルマが溢れポルシェやベンツも多い。
 だがホテルメトロポリタン長野地下駐車場で遭遇した超高級ベントレー・フライングスパーもオレ愛用の超弩級GT-Rも見ない。なぜだ?

DSC08998

 一時期、名古屋が気に入って何度か通った。食べ物も歓楽街もよかった。
 有名な手羽先(世界の山ちゃん、風来坊)、味噌カツ(矢場とん)、櫃まぶし、きしめん・・・。
 だがオレが一番好きなのは“宮鍵”だ。かしわ&鰻の老舗。
 鶏料理がすごくうまい。櫃まぶしはダメ。だから専ら鶏を食う。
 風呂で汗をかきハラを減らして臨む。

DSC09004

 宮鍵。
 二階座敷で鍋もイケるが、一階小上がりが良いカンジ。
 わさび和え、モモ焼き、つくねでビール。メシは挽肉親子丼。これがいつものパターン。
 だが今日は前回目をつけた鶏丼だ。ほかに霜降り、鶏マヨネーズ和え、焼きどり(てり)、キリンビール。
 食った。4品すべてイマイチ。ビールもグラスが青くて色が見られずイマイチ。
 期待外れだ。歓楽街も大いに期待外れ。

DSC09010

GT-R 44日間日本一周!(7) 長野 ~毅然としたカッコイイ田中康夫~

DSC08980DSC08990

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月16日(木)。7日目。長野メトロポリタンホテル。
 海なし県の群馬に住んでいると内陸部の長野に魅力を感じない。
 旅行する時はどうしても魚のうまい所に行ってしまう。海なし県住民の宿命だ。
 海辺の人達は子供の頃から捕りたての魚を食って大きくなったのだろう。羨ましい限りだ。
 だが当人達は毎日サカナでイヤになっているかもしれない。常態化するとただの日常になってしまうのか。
 長野は信州牛がうまい。リンゴを食わせて育てるらしい。
 軽井沢万平ホテルのメインダイニング。
 250gのサーロインステーキをミディアムレアでうまかった。

 2000年に長野県知事となった田中康夫。
 2001年12月20日、長野県議会で“脱ダム宣言”を行った。
 ムダな公共事業との決別。センセーショナルだった。強力な県議会やゼネコンを敵にまわし果敢に戦った。まったく怯まない。顔はニヤケてるのに凄いオトコだ。
 こんなに毅然としたヤツは居ない。脱ニッポン人だ。
 群馬のやんばダムにも影響を与えた。卓越したセンスで改革をいっぱいやった。
 美食家でクルマ好きオンナ好き。好きな物がオレと似ている。
 機知や皮肉に富んだすばらしい多くの著書。何冊か買って読んだ。
 知事を辞めてから新党日本党首で参議院議員と衆議院議員をやっていたが、2012年の総選挙で落選してしまった。
 真っ当なヒトが当選しないこの世の不条理。

DSC08981

  ホテルはメトロポリタン。なかなかきれいなホテルだ。
 GT-Rを地下駐車場へ持ってゆく。おっ、カッコイイ。
 近づくとベントレー・フライングスパー。でかい。長さも幅も。白だから余計にでかく見える。ホイールが大きい。きっとオプションの21インチだ。
 フライングスパーには青山のコーンズで試乗したことがある。雲の上の絨毯の乗り心地だった。旗艦ミュルザンヌじゃなくてもすごい迫力だ。
 長野ナンバー。まさか長野でベントレーに遭遇するとは思わなかった。

 チェックイン。
 スタッフが極端に少ない。フロントふたりだけ。ドアマンもベルガールもひとりもいない。
 もちろん部屋へは単独行。若いベルガールねぇちゃんに連れられて部屋に着きたいよぅ~~~。

DSC08983DSC08984

 バスタブに浸かって見える風景。洗面台の裏側の配管がすべて露わ。興醒めだ。
 シャワーは無用の長物。上の位置に差し込むと斜め左を向いてまったく用を為さない。
 配慮の行き届かない二流三流ホテルだ。

DSC08985DSC08991

 信州牛すき焼き“すき亭本店”。
 「すばらしい霜降りですね!」
 見た目は良かった。食べた。割り下がしょっぱくて肉の旨味も甘みも殺いでいる。
 残念な店だ。
 三井ゆりに似た仲居ねぇさん。ぐっと目を見て話し、表情豊かでいいぜ。

 翌朝、バイキングの朝食。しょっぱい。
 野菜サラダのドレッシングも、マカロニサラダの塩加減も、ご飯のオカズの漬物も、鶏の味噌炒めも、味噌汁も・・・みんなしょっぱい。
 これで納得。すき亭のしょっぱい割り下は長野では普通の味付けだったのだ。
 土地によって味わいは異なる。すべて受け入れなきゃ「日本一周だ!」なんてジマンできない。
 しょっぱい長野のおかげでオレはひとつオトナになった。

DSC08982

GT-R 44日間日本一周!(6) 山梨 ~フレンドリーな談露館~

DSC08976DSC08978

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月15日(水)。6日目。甲府。ホテルは談露館。
 1998年5月、2台目となるキャデラック・コンコースの慣らし運転に甲府に来た。
  1台目のホワイトダイヤモンドに対しダークエイドリアティックブルー。平たく言うと紺だ。
 裏春日で遊んだ。森雄二とサザンクロスのご当地ソング“夜の甲府”に出てくる歓楽街だ。

 甲府でうまいものは名物“煮貝”。
 アワビを煮たヤツ。すごくうまく何度か食べた。1個8,000円くらい。
 みな与。ここがうまい。キモ付きだ。買いに行ったり通販で取ったりした。だが店の応対にガッカリ。煮貝を食べるのはもう止めた。
 大好きでもちょっと気に入らないとすぐ嫌いになる。一本気であり困ったセイカクでもある。

 雨の静岡。東名に乗る。地図上の検討では御殿場まで行くつもりだった。高速道路主体だ。
 ナビは富士ICで東名を降りることを指示。今日はナビに従おう。
 先日の赤坂から千葉までは湾岸線を主張するナビを無視し、事前シミュレーション通り京葉道路に進んだ。快調だった。
 富士ICで東名を降りる。有料道路や街中や**ライン。山越え区間は大型トラックの後ろでチンタラ走行。ナビはとんでもないルートを選択したもんだ。
 こんな走りの2時間は疲れる。高速2時間とはぜんぜん違う。
 甲府に近づいたら早かった。結局、これが正解かも。

 ホテルは甲府市役所の隣。市役所交差点を左折。道の反対側にホテル。
 あっ、反対車線は渋滞だ。これではホテルに入れない。サッと一瞥。
 駐車場は狭い。ホテル正面に数台だけ。ほとんど埋まっている。あとは立体式。
 ぐるっと一回り。戻る。
 今度は道路にクルマ無し。フレンドリーな黒服コンシェルジュO氏に案内されGT-Rを隙間に駐める。かなり狭い駐車場だ。
 昔ながらの古そうなホテル。群馬の温泉旅館に似た風情。温泉旅館みたいに源泉掛け流しの大浴場がある。
 館内は浴衣スリッパ履きOK。ホントに温泉旅館だ。
 柔らかな、なかなか良い湯だ。ぬるいからゆっくり温まる。
 近代的なシティホテルとは趣を異にするホテル談露館。良いカンジだ。
 女性従業員も品良く丁寧。いっぱい話をしたOコンシェルジュ。ふたりは趣味が合いそうだ。湯原昌幸を若くしたカンジ。
 異様に寒いのにオレのイデタチは例の如くボーダーシャツ&ビーサン。
 「白人の大男みたいな格好ですよ~」
 「わっはっはっ」

DSC08974DSC08973

 ほうとうを食おうとした。
 あっ、甲府には鳥もつ煮がある。B級グルメ大会で優勝したアレだ。
 ネットで調べる。奥藤がよさそうだ。
 馬刺し、鳥もつ煮、アサヒビール。ぜんぜんうまくない。
 旨味も何もないただのサッパリした赤い肉。
 強烈に甘いだけの鳥もつ煮。
 終始咳き込んでいた若い調理人。マスク着用だが不潔感甚だしい。
 この味では到底食べきれない。残す。

DSC08975

 この店でほうとうの予定を変更し、近くの小作。かぼちゃほうとう。
 薄い味噌汁に太くてかたいうどんが入ってるだけのシロモノ。
 麺はうまい。汁は呑む気にならない。でっかい野菜は栄養摂取のために食べる。
 この味では到底食べきれない。これも残す。

 食事、歓楽街、ホテルの部屋&設備、ホテル従業員。
 日本一周ドライブ旅行中、四つすべてに丸印が付く日はない。
 あっち良ければこっちダメダメ。そっちダメならこれは良し。
 今日は歓楽街と従業員に○、食事×。

 道で行き交ったりデパートに勤めたりの甲府女性は美人が多い気がする。
 新潟や秋田のように「山梨美人」って呼び名はあるのだろうか?

DSC08977

GT-R 44日間日本一周!(5) 静岡 ~うまい静岡おでん~

DSC08956DSC08970

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月14日(火)。5日目は静岡。
 20年くらい前、仕事の関係で静岡の人ふたりと群馬で関わった。
 イヤミで尊大で横柄な女上司とカンジ悪い男部下だった。
 静岡市は一度遊んだが楽しくなかった。
 だから静岡県は好きじゃない。接したのはわずか3人だけど・・・。
 市外に出れば市を、県外を訪れれば県を、海外に渡航すれば日本を背負っていることを忘れてはならない。
 忘れたこの3人が静岡県の印象を低下させた。困った人達だ。
 大学行くのに東京で一浪した。浪人時代の下宿人10人の中に浜松の男が居た。やはりヘンな奴だった。
 県人口何百万人中、関わった4人全員に好感を持てない。
 本当は居るであろう静岡県の良いヒトに遭遇できなかった。とても残念だ。

 熱海に泊まろうとした。有名温泉地だ。温泉に浸かるのもまた一興。
 ひとりで泊まれる旅館はあまりない。あっても高い。
 良いシティホテルは知ってるが旅館はわからない。近畿日本ツーリストに選んでもらった。
 新かどや。32,950円。朝食のみでも26,000円。
  高いから止めた。それで静岡市にした。ホテルアソシア静岡。

 地下駐車場はなく隣のパーキングビル。B1は宿泊者専用だ。
 1台の間隔が狭い。GT-Rは幅が1,895mmある。ギリギリだ。
 雨のなか傘を差さず、ホテルまで超大型サムソナイトとコマンドPCケースをやっとのことで連れてきた。手が痛い。
 「駐車場が遠いから大変ですね!」
 「申し訳ございません」
 一応済まなそうな顔だが、とにかく謝ればイイやってカンジのフロントねーちゃん。
 部屋まで自力で行く。若いねぇちゃんベールガールが案内してくれるのが好きだ。エレベーター内で日本一周やクルマ自慢。
 「え~すごい!ステキですね!!」
 オベンチャラとわかっていても部屋に着くまで楽しく過ごせる。
 案内があると無しではホテルお気に入り度に雲泥の差が付く。

 部屋は狭い。清潔感はある。
 ポットに水が入れてない。よいしょっとケースから出し、コンセントを差し込み、しばらく待つと水からお湯に変身する。待ったぜ。セルフサービスホテル。

DSC08959DSC08969
DSC08971DSC08965

 閃いた。
 「静岡おでんがある!」
 うまいモノがあればすぐ機嫌が直るお茶目なオレ。
 今日は相性の悪い静岡。呑んで食うだけで歓楽街は1回休み。ホテルでゆっくり寝るとしよう。
 静岡おでんは駄菓子屋系と呑み屋系があるらしい。
 水野菓子店を昼メシに、夜は藤の家。2軒イクぞ!と思ったら水野は休み。
 青葉おでん街“藤の家”16:30。
 「うまい!」
 ぐいっと染み込んで得も言われぬ味わい。甘さ抑えめだ。
 美人(!)で気さくな女将。会話も楽しい。
 「とても**歳に見えないよ!」
 「あんたも**歳にみえない!」
 「・・・だけん・・・だがよ」
 静岡弁(?)を交えた喋り、イイねぇ~。

DSC09011

 帰り道。まったくタクシーが来ない。
 そぼ降る冷たい雨の中、ブルーのセントジェームス・ウエッソン1枚とコンビ・ハワイアナス・ビーサン。
 北極圏を歩けばさぞかし、ってほど寒い。静岡は寒冷地帯だったのか?
 行き交うヒトビトが「このオジサン、靴を買うおカネがなくて可哀想~」との憐憫の視線を向ける。
 家には革靴もスニーカーもうんとあるぜ!と言いたいが言わない。
 早くホテルに帰って風呂で温まりたい。

 藤の家の女将に接し、オレは静岡が好きになりそうだ。
 ゲンキンなオレ。

 朝食は今までで一番おいしくない。
 例によって生野菜、ご飯と味噌汁とオカズ、果物とコーヒー、と3度取りに行く。
 赤魚焼きとシャケにまったく味がない。塩をしてないのだ。
 おひたしやキンピラもピンと来ない味つけ。
 ダシも味噌の旨味もない味噌汁。味噌汁は赤坂エクセル東急がぷ~んとかぐわしくうまかった。
 ご飯もイマイチ。
 コーヒーはうまい。トマトジュースも。これは市販品だからどこも同じか。

DSC08958

GT-R 44日間日本一周!(4) 神奈川 ~老舗ホテルニューグランド~

DSC08953DSC08955

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~

DSC08941DSC08939
DSC08938

 2015年4月13日(月)。
 4日目は神奈川県。横浜だ。
 東京湾アクアラインを初めて走った。海ほたるに立ち寄り景色を眺める。
 朝から強い雨。ビーサンではとても寒い。遠くの海はぼんやりしてるだけ。360度パノラマは幻と消えた。

 神奈川は県より横浜市の方が力を持っているフシギな県。
 「あぁ、神奈川って横浜のある県ね」とか「横浜って神奈川県の中にあるの?」などと言われて神奈川県庁に勤めるヒトは意気消沈するらしい。
 県より市がでかいツラをするとは、ヒョウキンな県だ。

DSC08942DSC08943

  横浜ニューグランドホテル。前から泊まりたかった。
 日本の老舗ホテルのひとつ。今では高層の新館がメインだ。
 部屋は旧館。まさに旧館に泊まりたかった。
 調度品から、絨毯から、天井から、ベッドから、ドアまで歴史を感じさせる重厚で柔らかな佇まい。照明も白くない。温かな色合いだ。
 バスルームも良い。洗面台は異様に高い。ガイジン向けホテルだった昔の名残か。トイレットペーパーもエンボス加工が肛門を愛撫する。
 バスタブに湯が溜まるのが遅いのは唯一の欠点。
 フロントねぇさんもベルガールも教育が行き届いている。柔らかな笑顔の中に威厳がちょっぴり覗く。良いカンジ。
 まさに老舗の風格。
 よく写真に出る旧館階段を激写。期待に反してまったく平凡。

DSC08944

 老舗ホテルが好きだ。
 日光金谷ホテル、箱根富士屋ホテル、軽井沢万平ホテル、蒲郡プリンスホテル、奈良ホテルなどに泊まった。近い金谷と万平はよく行った。
 照明が柔らかく、静かで、時がゆっくり流れる雰囲気が老舗ホテルの良さだ。
 伝統のフランス料理もうまい。バターや生クリーム過多のクラシックすぎる味付けだったりの店もあるけれど。
 部屋のキーもクラシカル。

 食事。
 中華街もいいがホテル伝統のフランス料理も食いたい。
 だがメインダイニングはオンナと着飾って行くところ。男ひとりでは場の雰囲気にそぐわない。背広もネクタイも革靴も持ってきていない。
 グリルにしよう。女連れじゃなくても背広にネクタイをしていなくてもOKだ。肉が食いたい。
 ビーサン禁止。H&Mのエスパドリーユを履く。

DSC08948

 “ザ・カフェ”。
 シーフードドリアとナポリタンが当ホテル発祥料理だ。
 たいめい軒、大宮、香味屋、さくらい・・・「うまいっ!」って洋食屋に当たったことがない。ここはどうか。
 キリンブラウマイスター。黒服に薦められて呑む。400cc。
 「芳醇で苦くてうまいですね!」
 「あーよかった!僕もビール好きなんでこれを採り入れました!」
 「うまいから2杯飲んじゃったよ」
 「早いんでビックリしました!」
 「わっはっはっ!」
 ビールを呑みながらクルマがひっきりなしに行き交う雨の窓を見ていると、「あ~まだ横浜。関東かぁ~。早く遠くに行きたいなぁ~」と思った。
 群馬から博多まで1,300kmイッキのオレには各駅停車がもどかしい。
 シーフードドリアとナポリタン。うまいぜ。
 おいちぃナポリタン。
 「甘くないからケチャップじゃなくてチリソース?」
 「トマトを煮込んで使っております」
 にこやかに応えてくれる黒服。
 まったく笑顔なしの痩せたウェイトレスには愕然とした。

DSC08954

 良いことずくめに思われたニューグランド。
 本館4階のオレの部屋のすぐ上が日本料理“たん熊北店”。
 閉店の22時よりだいぶ前から掃除機をかける音やら水道の音がとてもうるさい。
 朝も7時半頃から音。
 ベッドは大きい(幅1400)が寝心地はよくない。
 良いことばかりは続かない。それが世の中だ。

 気になる事は言わなきゃならない。それがホテルのため、オレの精神衛生のため。
 朝食後、コンシェルジュで知りたい場所を教えてもらったあと、指摘。
 「私414に泊まったんですが上の階の音がうるさかったです。夜の9時半頃からと朝7時半から掃除機をかける音やガタガタ音が」
 「申し訳ございません」
 「たん熊北店ですかね?」
 「はい、たん熊とバンケットルームがございます」
 「昨日は宴会があったんですか?」
 「はい・・・」
 「じゃその後片付けの音かな」
 「うるさくてお休みになれなかったですよね」
 「いえ、寝るのはもっと遅かったから大丈夫なんですが」
 「チェックアウト時刻伸ばしましょうか?」
 「いえ、いいですよ。あ、そうしてもらえますか」
 「今フロントに確認します」
 「414のお客様が・・・大変音がうるさくてお休みになれなかったんですよ。延長できます?あ、はい」
 「1時まで延長させていただきます」
 11時を2時間延ばしてくれた。
 「ありがとうございます」
 さすが一流ホテル、事が起きた時の対応が良いし早い。

 やっぱりここは良いホテルだ!
 ゲンキンなオレ。
 でもコンシェルジュに教えてもらった場所が間違い。コンシェルジュたるもの何でも知ってなきゃダメだ。二度手間になった。
 良かったり悪かったりビミョーなホテルだ。

DSC08945

GT-R 44日間日本一周!(3) 千葉 ~森田健作~

DSC08931

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


  2015年4月12日(日)。
 千葉が第3日目。
 往年の青春役者森田健作が知事。
 テレビドラマ“俺は男だ”では熱血漢の高校剣道部主将役を演じた。カッコ良かった。早瀬久美との軽妙なやり取りも憧れた。
 知事になってからはわざとらしく怒ってみせたり、見るに堪えない滑稽で陳腐なパフォーマンスに終始している。インチキぶりが絶好調だ。
 あのステキだった森田健作はどこへ行ったのか。ただの下品なお爺さんに変貌していた。
 最近では話題がなく、ほとんどテレビに出ない。

 群馬県の大澤正明知事はもっと目立たない。とても地味だ。
 数年前、一度だけ脚光を浴びた。
 なんと知事公舎にオンナを連れ込んだのだ。ジャーナリストもどき女と朝まで。
 バレた時の言い訳が振るっている。
 「コタツで取材を受けていたら眠くなり寝てしまった。何もやましいことはない!」
 保守王国群馬県。「了解しましたァ~」とばかりに不問に付された。
 そんな報道だった。
 それが許されるんだから“偉大な知事”と言える。
 「英雄色を好む!」
 などとうそぶき、高笑いしているのだろうか?
 税金で運営される知事公舎をラブホテル代わりに使用するとはセコく、ズルく、ダサい。
 高給取りなんだから女遊びの時くらい自分のカネを使ってくれ。
 トップたる者、範を垂れる立場のハズだ。
 部下がやれば鬼の首を狩ったかの如く烈しく糾弾し、選挙民の歓心を買うのだろう。
 他人はダメだが自分は何をやってもOK。子供の思考回路。老人なのにいじめっ子小学生レベルだ。
 県を代表する知事がそんなインチキ野郎じゃ「ボクは群馬県人ですぅ~」と旅先で恥ずかしくて言えない。

 東京から千葉へ。
 ナビは執拗に湾岸線を指示。どうしても湾岸線に乗せたいようだ。でも今日は日曜。渋滞が予想される。
 オレは頑なに京葉道路に拘る。頑としてナビに従わない。ナビの悪魔の囁きに打ち克った。流れはスムーズ。我を通して正解だった。
 時にはナビに身を任せ、たまにはオノレを主張する。持ちつ持たれつの関係だ。
 泊まったのは三井ガーデンホテル。
 常識外れの15時チェックイン。14:10到着。早期入室に千円取られた。
 「15時チェックインなんて珍しいですね。14時が多いけど」
 「はい・・・チェックアウトを1時間ずらしましたので15時にいたしました」
 昨日の赤坂エクセル東急は1時間以上早くてもすんなり入れてくれた。三井ガーデンはカンジ悪いホテルだ。
  11時チェックアウトは普通。大宮は12時だし赤坂は特別に13時だった。

 PCを使おうとランケーブル接続。ネットワークが繋がらない。
 従業員のネーチャン来てもわからない。今度はひ弱な男。
 「ファイヤーウォールを入れてますとウチのシステムは古いのではねられちゃうんですよ~お客様自身がWi-Fiに設定し直せば使えるんですよ~」
 「使えないって連絡が来ると皆に設定し直せって言うの?」
 「はい~使えない方が多いんですよ~」
 「そんな事じゃ困るだろ。対策しなきゃダメだろ!」
 「築25年のホテルですので~全館ですとおカネがかかってしまうんですよ~」
 「もっと古いホテルでもちゃんとしてるよ。今の世の中誰でもパソコンやってるんだからこんなことじゃダメでしょ」
 「はい~」
 「こんなホテル初めてだよっ!部屋に早く入るのに千円取られるし」
 「ご用意した部屋と入れ替えるんですよ~」
 「部屋がないんならしょうがないけどあるだろ!赤坂エクセル東急は1時間以上前でもすんなり入れてくれたよ」
 「ですから・・・」
 「エレベーター乗ればカードでチェックしなきゃならないし」
 「最新式でございます!」と誇らしそう。
 「そんな余分なことはいいからパソコンのシステムなんとかしなきゃなんないだろ!」
 「・・・」
 「不満なホテルだなぁ~こんなところまた来たいと思わないよ!」
 「申し訳ございません・・・」
 結局冷蔵庫の横の接続をやり直したら繋がった。
 「熱を持ってしまうんですね~」
 何でもない顔でシラ~ッとしている。
 「はいどうぞ」
 用が済んだら速やかに退室してもらった。何を言っても受け流したり反論するこの顔を1秒でも多く見たくない。
 「申し訳ございませんでした」
 「・・・」
 やるべき事をやらないホテル。職務怠慢。もう来ない。
 旅を初めてまだ3日だが、三井ガーデンホテル千葉が最悪。今後これを上回る狼藉ホテルが出現しないことを祈るばかりだ。
 ホテル隣のパルコ地下に西友があり、ヤクルトとミルミルを買えたのが唯一よかったこと。
 小腸に効くヤクルト、大腸のミルミル。
 まったく風邪を引かなくなった。ヤクルトなしでは生きられないカラダになってしまったオレ。

DSC08932DSC08933

 食べたのは鮨。“銀座福助”千葉そごう店。日本橋吉野鮨本店に行けなかったから食べたかった。イマイチ。カウンターでお任せ1貫ずつを頼んだがビールと10貫だけで退散。
 直後、新宿中村屋インドカリー。こちらはまぁまぁ。
 ホテルも食事も不満な千葉市。歓楽街はよかった。

 朝食バイキング。
 まず野菜を食べる。レタスをドサッ。トマト、きゅうり、玉葱、にんじん、パプリカ、茹でブロッコリー、カリフラワー・・・。これらはホテルによってはない。ドレッシングはフレンチ、サウザン、和風玉葱・・・。ポテトサラダがあると嬉しくてたくさん取ってしまう。
 次にご飯と味噌汁。納豆、しらすおろし、卵焼き・・・。
 最後に果物とコーヒー。
 三度取りに行くのだ。
 朝食だけで15種類以上の食材を摂れる。
  このスタイルは初日から。3日目で確立した。これからもこれだ。

DSC08935

GT-R 44日間日本一周!(2) 東京 ~K氏とフーターズ~

DSC08926DSC08920

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月11日(土)。
 第2日目は東京。ホテルオークラの予定だった。
 オークラの場合、以下を書こうとした。

 『ホテル前の広い駐車場にGT-Rを駐める。オレの他にGT-Rは居ない。
 数年前、オンナとダブルルームに泊まった。東京で初デートした群馬のM。
 昼メシは鮨だった。日本橋吉野鮨本店のカウンター。
 その後、オークラのオーキッドバーでダイキリ、ギムレット、マルガリータ、マタドール、アレキサンダーを嗜んだ。Mは酒が強い。
 部屋は予約しておいた。
 トイレに行ったついでに密かにチェックイン。
 バーカウンターに戻り、チャコールグレーのダブルの背広内ポケットから粋な仕草でルームキーを覗かせた。
 オレのクールな所作にオンナは従うしか術がなかった。
 そして蜜のように甘い一夜を過ごした。Mとは6年間仲良しだった。
 そんなステキな思い出のあるホテルオークラ。あの時の事が走馬燈のようにアタマを駆け巡る。
 今回はひとりだ。オレはひとりでも淋しくない。独り暮らしには慣れている』

jpg-2

  泊まったのは赤坂エクセルホテル東急。オークラより格が落ちるが悪くない。
 首都高は空いていて順調。大宮から35分で着いた。
 地下駐車場のGT-R。3年経っても真っ赤にピカピカ輝いてる。流石唯一無二のニッポンが誇るスーパーカー。カッコイイぜ。
 昨日の部屋が狭かったせいかとても広く感じる。古いけどちゃんとメンテナンスが行き届いてる。快適だ。
 でもエアコン寒い。ここ数日真冬の寒さ。28度設定なのに涼しい風。ビーサンの足が可哀想。

DSC08923DSC08922

 ネスプレッソがサービス。太っ腹だ。2杯飲んだ。うまい。以前から、この旅が終わったらマシーンを買う予定だった。
 おぉぉ!良い事がある。
 なんと同じビルに“フーターズ東京”が入っているのだ。
 オークラ宿泊なら日本橋吉野鮨本店に行こうとした。だが土曜は昼のみ営業。
 そこでナイルレストランでメシを食い、オーキッドバーでビーフブイヨンとウォッカのカクテル“ブルショット”を呑むつもりだった。
 「ブルシット!って言わないよう注意しなきゃ!」なんてバーテンダーに冗談言おうと考えた。

DSC08929DSC08928

 もっと楽しいフーターズだ。
 店のねぇちゃん達は陽気なアメリカンムードを遺憾なく醸しているだろうか?
 友人のモータリングライターK氏と一緒にフーターズへ。日本一周の選別に!とK氏がご馳走してくれた。
 入店の瞬間にガッカリ!
 モロに期待を裏切られた。
 アメリカのマネしてるだけで全然板についてない。ムリして陽気を装ってるだけ。日本人のココロと相容れない。
 店の従業員も客も虚しいアメリカごっこ。え~?オレはこんなところに来たかったのか!
 時折でかい音楽がかかってフーターズガールが踊る。学芸会レベル。
 オレンジ色のホットパンツと白タンクトップ姿。半ケツはセクシー。なかには良いコも居る。でも健康的すぎ。
 一番人気チキンウイング。超くどいけどなかなかうまい。
 「アメリカの食い物はこんなに濃い味なんですか?」
 一度アメリカは行った。味はあまり記憶にない。毎月海外試乗に赴くK氏に訊く。
 「こんなカンジですよ」
 日本料理の繊細さを再認識。
 写真撮り忘れたけどフライドピクルスはうまかった。
 酸っぱいモノのフライ。バージン感覚。これは逸品だ。
 ボトルビールはグラスじゃなくラッパ呑み。これもアメリカンスタイルもどき。
 店にガッカリしたからネーチャンを撮影する気にもならず。
 この店は今後も繁盛するのだろうか?

 K氏とはロールスロイス・レイスを買いにイギリスに行くプラン決定。
 その前に群馬で打合せ。そしてサウザンプトンでロールスを注文。そのままイタリアに行きランボルギーニ・アヴェンタドール発注。
 レイス4千万、ランボーは45,000千円。ファーストクラスがふたりで2百万。
 1年後にレイスを受け取りにまたイギリス。
 ドイツに足を延ばしアウトバーンで最高速チェック。
 良い計画だ。
 あとは宝くじが当たりさえすればいい。ガイシャ二台でイチオク。
 夢物語か?現実になるのか?予断を許さない。
 オレはくじ運がいいから現実になりそうな気がしないでもない。

DSC08927

GT-R 44日間日本一周!(1) 埼玉 ~ついに始まったぜ!!!~

DSC08907DSC08905

~~~ 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。GT-Rを駆って毎日ひとつを巡る。良いホテル
 に泊まり、うまいモンを食べ、歓楽街を徘徊する。勝手気ままなクルマひとり旅。珠玉の全国行脚だ! ~~~


 2015年4月10日(金)。
 “GT-R44日間日本一周”。出発の日。10時起床。
 この部屋とは44日間お別れだ。しみじみ眺める。
 44日後に同じ配置、同じ空気でオレを迎えてくれ。よどんでいても構わない。

DSC08930

 真っ赤なGT-Rのトランクに赤いサムソナイト大型旅行鞄を積み込む。狭いトランクにあまり余裕はない。
 44日分の衣装。
 4月10日から20日間は長袖、5月は半袖の配分。
 セントジェームス・ウエッソンを8枚、セントジェームス・ピリアック17枚、ZARA Tシャツ他10枚。
 長袖ボーダーは1枚を2.5日着る計算だ。半袖は毎日替える。
 チノパンは黒、ムラサキ、ベージュ、赤、紺、水色。半ズボンにはまだ早い。
 足下はブラジルのハワイアナスビーサン9足。オレは真冬でもビーサンで過ごすから問題ない。靴下が要らないのも嬉しい。
 ホテル内のグリルやレストランやバーでビーサンを拒否される虞がある。対応策としてH&Mのエスパドリーユを準備。オレンジ色とグレィの2足。
 トランクスは16枚。2回洗濯しなきゃならない。
 最大級サムソナイトに満杯。GT-Rのトランクに乗せるのが一苦労。えいっと渾身の力を込めて積み込む。
 下ろすのはさらに難儀。えいえいっと声を出さなきゃ持ち上げられない。重たいよぅ~~~。
 助手席にはコマンドに詰め込んだDELLのPC他。

 12時出発。道中の安全を願う。事故も違反もなく無事の生還が最大目標だ。
 44泊分はずべて近畿日本ツーリストで予約してある。松阪と奈良と熊本と新潟だけは本人予約。
 GT-Rのナビはホテル44軒みんな登録済みだ。
 記念すべき第1日目。
 隣県の埼玉。何度も訪れた大宮。泊まりは初めて。パレスホテル。大宮で一番良さそうなシティホテルだ。

 ホテルの朝メシは食わない主義。
 市場で買った練り物や昨日買っといた押し寿司を食うのが好き。1日経った押し寿司は酢メシがかたくなるが、味が馴染んでまた格別。
 長旅で野菜不足が懸念される。夕飯は地元の魚や肉を大量に喰らうつもりだ。
 だから宗旨替えし、全44ホテルを朝食付きで予約。
 遅めの朝食バイキングで野菜や果物をたっぷり摂る。たまに和定食もいい。朝粥定食もうまい。昼メシは抜き。腹を空かせて美味しい夕食をうんと食べる。
 朝に野菜、夕は肉や魚。栄養もカロリーも一日単位で考えればイイのだ。毎日このスタイルでいくぞ。
 クルマばかり乗って歩かない。運動不足も懸念材料だ。
 2011年8月から3年半毎日欠かさない美木良介のロングブレス。このエクササイズは足も鍛えられる。全身運動だ。OKだぜ。

 1,300kmイッキの博多遠征に慣れてるから隣県埼玉に行くのは助走程度に感じる。
 ナビがきっちり目的地に導いてくれた。
 パレスホテルに地下駐車場はない。隣のパレスビル地下にGT-Rを置く。
 チェックインは14時。早く着いた。
 部屋への案内は女ふたり。
 「女性ふたりは初めてですよ~」
 「4月から入社しましたので・・・」
 「じゃ研修を兼ねて?」
  女ふたりに囲まれてご満悦のオレ。GT-R44日間日本一周について話す。
 「え~~~!すごーい!あっ、すごいお話なので通り過ぎちゃいました!」
 引き返す。部屋に着いた。PC入りコマンドバッグを新人がデスクに置く。
 「あっ!」
 などと言いながら、なんとPCもろとも床に落下!ゴトンって音がする。
 「あーパソコンが入ってるのに!」
 「申し訳ありません!」
 今までの笑顔は一瞬で消えオレは本来の怖い顔に激変。
 謝ったのは新人だけ。教官役は無言。これで新人教育が出来るのか?
 奴等は退室。急いでPCを稼働させる。壊れてなかった。ひとまず安心。今後はわからない。これが疵となり故障を引き起こす虞がある。
 後ほどフロントから男が謝罪電話。
 これからはPCケースは自分で持つことにしよう。

 パレスホテル大宮。外観は立派だ。
 だが部屋は狭い。鰻の寝床みたいだ。殺人的狭さ。これで14,300円は高い。
 ロングブレスをやるスペースがない。クローゼットもない。旅行鞄の置き場もない。ドアもきちんと閉まらない。従業員もダメ。ナイナイ尽くしでロクでもないホテルだ。
 エレベーターのスピードだけは感心した。あっという間に8階。
 初日にこれ。厄落としだ。明日からすべて良さそうな気がする。

 風呂に入る。夏でも湯船に浸かって汗をびっしょりかくのが好きだ。シャワーだけでは汚れは落ちてもカラダの活性化は図れない。
 風呂の中でビールを呑む。
 キリンクラシックラガー。苦くて甘くて濃くてうまい。
 軽くて水みたいで人工的な香りのアサヒスーパードライは嫌いだ。
 ついに始まった珠玉の企画“44日間日本一周”。
 前途を祝してグイッと呑んだ。
 「うまい!」
 成功を予感させる美味しさだ。350cc1缶だけにする。

DSC08908

 ハラ減った。古奈家のカレーうどんはよく食った。うまかった。
 大宮そごう9階食堂街。今はない。
 そごうのとんかつも寿司も天ぷらも中華もイマイチだった。
  今日は肉の気分。最近話題の“いきなり!ステーキ”。大宮にも東口に店ができた。
 グラム数を指定してレアに焼いてもらうリブステーキ。
 「500gください!」
 言い放った。1g5.5円だからでかくても2,750円(税抜き)。
  おやっ。567g。端をカット。534g。

 ビールを呑んで待つ。来た。切る。スジがあって切りにくい。喰らう。
 「うまい!」
 安さがイイ。立ち食いスタイルも気に入った。
 店の詳細は後日顕そう。

DSC08913

 夜には江戸勤務浦和在住の甥とホテルバー。
 「日本一周!」の前途を祝して乾杯した。記念すべき第一日。

 こうして傍若無人ステキ企画“44日間日本一周”の火ぶたは切って落とされた。
 44日後にどんな感想を抱くのか?
 このオレが少しでも人間的に成長するのだろうか?
 それともモノグサで怠け者のままか?
 毎日の外食で体重増加必至か?
 真っ赤なGT-Rはどれほど汚れちゃうのか?

DSC08916

決行、GT-R 44日間日本一周! ~プロローグ~

DSC08895DSC01729

 オレが好きなのはクルマとうまいもの。
 今までクルマ、飛行機、電車で日本各地のうまいものを食べ歩いた。すべての都道府県に赴いた。
 いつかまとまった日程を取り、クルマで1日1県を巡る旅がしたい。
 陸続きでない沖縄、北海道と地元群馬を除く44都府県。
 “44日間日本一周”だ。壮大な計画。

 オレは昔からこんな事が好きだった。
 大学卒業の春休みに42日間ヨーロッパひとり旅。
 往復航空券だけを確保。
 ホテルは予約せず行き当たりばったり出たとこ勝負。ある街が気に入ると滞在は長くなる。スペインが好きだ。北アフリカのモロッコにまで足を伸ばした。
 なんと飛行機に乗ったのはその時が初めて。外国旅行も初めて。何もかもが初めてだった。すべてが新鮮。度胸あるぜ。

 ミュンヘンの娼館、パリのピガール、アムステルダムの飾り窓にも出没。飾り窓がイチバンのお気に入り。
 チリ女性カルメンに再会するため特急列車TGVでパリから急いで帰ったのを思い出す。手には安いキャンディーを持って。
 「あらっ、パリに行ったんじゃなかったの?」
 「キミに逢いたくて戻ってきたよ!」
  夜の英会話は得意種目だ。

 自分を試し、鍛えるのに外国ひとり旅は有効。
 ひとりだからぜんぶ自分でやらなきゃならない。日本語は通じない。他人に頼れない。それがイイのだ。
 オレはなんて向上心横溢のマジメなヒトなんだろう。

DSC01733-2DSC08901

 “馬”はGT-R。
 旅の名称は「GT-R44日間日本一周!」
 2012年型日産GT-Rは先月めでたく3周年を迎え、無事車検を終えている。
 ローン完済により名義を変更し、名実ともにオレのモノとなった。
 走行距離43,415km。脂が乗りに乗っている。悍馬の態勢は万全。

DSC01740

 ついに決行の日がやってきた。待ち侘びたこの日。何年も構想を練った。
 有名な歌川広重“東海道五十三次”ならぬマサ“ぐるりニッポン四十四次”だ。
 こんな酔狂ができるのは日本でオレだけだろう。
 1人 / 126,910,000人(総務省統計局発表“人口推計”2015年3月1日現在概算値)。
 さぁ、どんな冒険が待っているのか?
 “快適”なクルマで“安全”な日本を巡るのだから“冒険”とは大袈裟だ。
 でも初の試みだから敢えて「冒険」と呼ぼう。
 大きくても小さくても冒険はワクワクする。

 出発は明日。
 今夜は嬉しくて眠れそうにない。(2015.4.9)

記事検索
プロフィール

マサ

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ