今回は真面目なお話。




RSD(Reflex Sympathetic Dystrophy)は一般にこそあまり知られていませんが、お医者さんやほねつぎの間ではよく知られており、それどころか『ヘルニア』のように便利使いされる傾向もあります。
最近ではCRPS(complex regional pain syndrome)と言うらしいです(謎)
RVDと間違えないで下さいね!


RSDは日本語訳を『反射性交感神経性ジストロフィー』とかといいます。
教科書的にいうと、怪我をした場合は交感神経が優勢になり、怪我をした箇所の血管が収縮して出血を止めようとします。当然血行は悪くなります。


普通は怪我の回復とともに交感神経の活動が低くなり、リラックス時には副交感神経が優勢になっていくものですが、RSDの場合は器質的な怪我が完治した後も痛みを感じ続けるために交感神経が優位であり続けます。

この時に感じている痛みは、深部感覚性の不快感であると思われますが、自身が痛みとして感じるために交感神経が優位になり、血行が阻害されたままになります。
さらに痛みがあるために動かすことをせず、動かさないために筋肉が硬くなり拘縮を起こします。

これが肩に起これば五十肩の出来上がりですね。『五十肩』がRSDの典型例だと思っていただいていいと思います。

こんなところがRSDの簡単な説明ですが、治療家からしてみるとこれほど複雑で多発し、治し難いものもないのですよ。




まー、RSDについて考えがまとまらないまま書いています(笑)

RSDは単独の疾患として存在することはありません。
あくまでも原因となる怪我なり何なりがあり、その後自律神経系に、いわば負の反射が起こるのです。

最初にRSDを発見した人は、神経を切断するほどの大怪我を負った兵士が、怪我が治った後、神経系が切断されているにもかかわらず痛みを訴えたことから、


「これは知覚神経の問題ではない」


と仮説を立てました。


ずいぶんとうろ覚えですが、確かそうだったと思います。

その仮説をもとに診察を進めると神経を切断した人はもとより、神経の切断のない人にも同様の症状がたくさんあるのを発見したそうです。


痛みが原因で拘縮を起こし、筋肉が萎縮し、変形をおこす。『五十肩』が典型例ですが、その他にも実にたくさんの症例があります。


私の見解では、現在加齢による『変形性膝関節症』といわれるものもRSDの一種ではないか、と思ってます。

膝に怪我をするか、使いすぎて痛みが起こる。
面倒くさいので病院にいかない。
痛いので伸ばすことができない。
そのうち拘縮を起こす。
それでも歩かないわけにはいかないので拘縮が進み、腱や靭帯の付着部に石灰沈着が起こる。
ますます伸びなくなって軟骨や半月版に負担がかかり、すり減っていく。


自画自賛ですがなんだか説得力があるでしょう?(笑)
さらにこういう反応というか反射は、あらゆる関節に起こる可能性があります。膝や肘、手首や足首、肩、股関節、指、脊椎の椎間関節までも。

椎間関節にこれが起こると腰が曲がっていきます。腰だけでなく首や背中も。
実は若い方でも脊椎の変形の予備軍が多くいます。
背骨を触診した時に異様な隆起のある人や弾力の乏しい人。

こういう患者さんを治すのはとても大変で、長く通院される方は大半がRSDタイプの変形があるか、その予備軍であるといえます。
実際の治療で気にしているのは、日常生活全般で決して無理をしないことと緊張した筋肉を弛緩させることです。無理な運動は禁忌です。

先にRSDを便利使いする傾向がある、と書きましたが、


RSDだからどうせ治らないよっ!」


とか


「めんどくせー」


ということをよく聞くのです。


我々が軽度のRSDを治療できなければ商売にならないはずなんですけどね・・・


しかしまだ考えはまとまりませんね。RSDの説明も不十分です。
かといって自分自身、試行錯誤の最中だし、自分の中でのRSDの定義も確定的ではないし。
大切なことなのに答えが見つからない。
人の体って・・・難しい。




参考:RSD


次回RSDにご期待下さい!(いつになることやら・・・_/ ̄|○