頸部、背部、腰部、肘、大腿部など至るところに痛みを伴う原因不明の病気に線維筋痛症(fibromyalgia)があります。

ある日突然、身体の一部に痛みを感じます。
貼り薬などを用いても痛みが取れず、整形外科などで血液検査や磁気共鳴画像装置(MRI)検査、筋電図検査を行っても異常は認められません。
一見、心因性の症状にも見えるので、精神科や心療内科への受診を勧められるケースもあるようです。
患者さんは、関節リウマチ(RA)の約3倍にも上り、国内では推定200万人がいると言われています。


好発年齢および性差
中高年に多く、約8割が女性。
10代に発症することもある。

症状
背中や首、肩、手足など身体のあちこちに疼痛が出現。
関節のこわばり感や免疫やホルモン、自律神経系が乱れて、不眠や疲労感、下痢、月経異常などの不定愁訴や、不安感や憂鬱感などの精神的症状を訴えることも多い。
約9割に睡眠障害を伴う。


治療により一過性で症状が軽くなることもあれば、5〜6年と長引く例もある。


発症の仕組み
現在のところ未解明。
鞭打ち症や脊髄損傷、虫歯治療などで神経が傷付いて、それが元になって発症するケースや、職場や家庭内の人間関係やトラブルがトリガー(引き金)になって発症するケースがある。
不眠やうつ病がきっかけとなって発症する場合もある。
何事にも完全さを求め、脅迫的に無理をするタイプで、ヤリ手といわれるが、実はストレスに対する適切な対処ができないというタイプがかかりやすい。(心身の管理をきちんとしておいてくださいね♪)

診断
疼痛が3ヶ月以上続き、診断基準となる18か所のポイントで11か所以上で圧痛を訴える場合は線維筋痛症と診断される。

分類》厚生労働省研究班
stage 1:
診断基準18か所のうち11か所以上で痛みがあるが、日常生活は可能。
stage 2:
手足の指などに痛みが広がり、不眠・不安感・うつ状態が続く。
stage 3:
爪や髪への刺激、温度・湿度変化でも激しい痛みが全身に広がる。
stage 4:
痛みで身体を自力で動かせず、ほとんど寝たきり状態になる。
stage 5:
激しい痛みに加え、直腸の障害、口の渇き、尿路感染なども現れる。

治療
薬物療法が中心。
炎症に基づく痛みではないので消炎鎮痛剤はほとんど効かない。
抗うつ剤に、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤や漢方薬などを組み合わせる場合も多い。

重症なものは例外として、stage1〜2のものであれば、私たちの施術所を訪れるケースも否定できないようです。



我々も単なる肩こりや腰痛、筋肉痛として見逃しがちなこの病気の勉強が必要なようですね・・・


参考:JFSA 線維筋痛症友の会
   :まさる的健康法