妊娠中の肩こりや腰痛の際のシップの使用について問い合わせがあったもので軽く説明します。



確かにシップといえど立派な鎮痛薬ですんで皆さん心配されるところかと思います。



一般に妊娠4〜8週くらいが一番お薬の影響を受けやすいと言われています。
肩こり・腰痛を我慢できるのであればこの時期はなるべく使用を避けた方が賢明かとは思います。


実際に妊娠中にシップを使用した場合の安全性を明確にした疫学調査の結果は今のところないようですが、インドメタシンの大量摂取が早産を惹起すると言う論文も最近発表されたようですし、全く危険性がないとは言えないというのが現状ですかね。



当院では妊婦の方にはお風呂や蒸しタオルで地道に温めることを指導し、念のために湿布の使用は控えています。

妊娠時は薬をまったく服用してはいけないということではありませんので主治医や薬剤師さんによく確認された方がいいでしょうね!


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また、冷シップ温シップの使い分けについてもよく訊かれます。


基本的考えは
★外傷・けが直後〜3日間くらいの患部が熱を持っている急性期・炎症期の場合は患部を冷やすことにより炎症を抑え痛みを鎮めることになりますので冷湿布を使用します。
★急性期・炎症期以降や腰痛・肩こりなど、疲労や血行不良が原因の慢性的な症状の場合は患部を温め血行を改善することにより痛みを和らげますので、温湿布の使用ということになります。



という風に私も患者さんに説明することが多いのですが(笑)、実際は冷シップには患部をそれほど冷やすという効果はありませんし、温シップに患部をそれほど温めるという効果もありません。
温シップにはトウガラシエキスが含まれていまして、それによる体感の違いのみと考えていただいても過言ではないでしょう。
と言いつつも急性期・炎症期に温シップを使うのはやはり抵抗があるのも事実です。
ですから当院では8割がたは冷しっぷの使用となっております。




患部を冷やすのであればビニール袋に氷と塩を入れて患部に10〜15分×2〜3回くらいというアイシングをした方がはるかに効果がありますし、患部を温めるのであれば蒸しタオルの方がはるかに効果があります。



また、温湿布のトウガラシエキスのせいで患部がヒリヒリしてかぶれやすいやすいですから肌の敏感な方は使用を控えられた方がいいですし、温しっぷをはがした後は蒸しタオルなんかでよく拭き取ることが必要です。




湿布薬の効果の持続時間は目安としては5〜6時間です。
24時間貼り続けても効果がないわけではないのですが、長時間の使用は肌に栄養が行き渡らずにかぶれの原因にもなります。
肌の弱い方は2〜3時間ではがして場所を少し変えて貼るのがいいでしょう。



さらには欧米ではあまりシップを使いません。
漢方で開発され、我が国で発展した伝統的治療法と言えます。
元々は薬草をすりつぶした汁を塗布するものでしたが、その後薬剤を布の上に塗布したものが製品化されるようになり現在に至ります。






そして最後によく患者さんで「シップのおかげで楽になった」とか「シップのおかげで痛みが取れた」とか言う方がいらっしゃいますが、これは治療家としては凹みます(´−д−;`)
士気にも影響しますのでもう少し配慮をお願い申し上げます(笑)


参考:まさる的健康法