2004年04月05日

会いたい人がいます

 会いたくてたまらない人が居る。
 もう10年近くも会っていない。あたしに「トットちゃん」という徒名をくれたひと、小学校一年生のときの担任の先生。
 全く記憶にないのだけれど、あたしはかなりの問題児だったらしい。「アンタにはホント、手を焼いたわ。放課後いつまでも遊んでて、夕方7時過ぎに帰ってくるし、授業参観に行けば一人だけ前向いて座ってないし…」と未だに母がぼやく。そんな子供だった。まぁ、いま風に言えば、ADHD(注意欠損・多動性障害)だったのかもしれない。
 そんなあたしを、その先生はたくさんたくさんほめてくれた。そう、ちょうど「窓ぎわのトットちゃん」で、校長先生がトットちゃんに「君は、ほんとうはいい子なんだよ!」と言っていたように。彼女が職員会議で「うちの児童をみんな、真砂ちゃんみたいにしたい。」と発言したところ、「とんでもない!」と総反対されてしまうような状態だったのに。
 それから数年して、彼女が他の小学校に転任してからは、手紙をやりとりする日々が続いた。あたしは中学生になり、高校生になった。そして高校1年生の初夏、突然、先生のお嬢さんが亡くなった、ということを人づてに聞いた。まだ20代という若さで。
 お葬式には行けなかった。行ってはいけないような気がしたのだ。あたしが元気な姿を見せたりしたら、いけない気がしたのだ。
 そしてそれからも手紙のやり取りは続いたのだけれど、頂く手紙に、なんとなく翳りがいつも見え隠れしていた。いつでも。そしてだんだんとお返事を頂けなくなり、ぱったりと途絶えてしまった。その後、どうやら心を病まれているということを聞いた。原因は、職場でのトラブルと、お嬢さんが亡くなったこととが重なって、自分のしてきたことが正しいかどうかということに対して自身を失ってしまわれた、ということらしい。
 そんなことない。あなたは間違ってなんかなかった。少なくともあたしに関しては。ずっとずっと、最近まで気がつけなかったけど、あなたに出会えなかったら、今のあたしはなかった。他のことに関して、あたしは何を言ったらいいのか解らないし、言う権利さえ持たないと思う。
 でも、あなたは間違ってなかった。それだけはあたしにだって言えるし、あなたに伝えたい。けれど、伝えられない。夏に帰省する前に、勇気を出して電話をしてみたけれど「今、体調を崩していて会えないの。」と言われてしまった。なんだか、あたしが今、こうして元気に存在していること自体が罪悪みたいで、辛かった。
 それから、手紙さえ書けないままでいる。

masago1 at 02:24コメント(3)トラックバック(0) 
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こゆいやつらとモラトリアム

 パンク…あ、あたしが日々その脅威に怯えている「あれ」なのね、RANTAさん。食べられそうもなく、悩みの種になりそうで、わけが分からなくていいのがパンクなのね。
 実は真砂は悩んでいるのよ、RANTAさん。進学はしたものの、医学生なんていうタイトルはあるものの、自分はいったい何者なんだろうと自問自答する日々なのよ。これってパンクでなんとかなる? ぱんくしないかな。
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masago1 at 02:23コメント(0)トラックバック(0) 
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あたいを認めてよ!

 皆さんそろそろお気付きかと思うが、あたしはキワモノである。
 はみだし者ともいう。今でこそだいぶ愉快なはみだしライフを楽しめるようになったが、自分がはみだしていることに関し本気で悩んだこともあったのよ。
 あたしが「大野真砂」として在るためには、あたしの存在を認めてくれる(≒肯定してくれる)「誰か」が必要だと思う。
 否定されることはある種の存亡の危機であり、ひどく怖いことになってしまう。続きを読む

masago1 at 02:21コメント(0)トラックバック(0) 
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若葉マークが欲しい!!

RANTAさんが自己紹介から始められたようなので、大野も自己紹介をさせて頂きたい。
 大野真砂。医学生で、現在南九州在住。「永遠の不良少年」のRANTAさんに対して、大野は年齢不詳の19歳。本人は歳相応だろうと思っているのに「もしかして、すでに大卒?」(医学部は再受験生が結構居る)と訊かれた翌日に「あら、高校1年生?」と切り替えされる。続きを読む

masago1 at 02:19コメント(0)トラックバック(0) 
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