masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

住民の生き様が見えてこその地域包括ケアシステム


昨年10月、アローチャート天領会主催の研修に講師としてお招きいただき、初めて大分県日田市を訪れた。

その時午後からの講演会の前に、小鹿田焼の里などをご案内いただくなど日田観光をさせていただいた。その時に井上酒造も見学させていただいたことは、「百合さんのお酒」で紹介したところである。

井上百合専務(当時:現社長)からその際に、酒造りへの思いを聞かせていただいた。何不自由なかった東京での生活を捨てて、故郷に帰ってきて酒米から手作りしてお酒を仕込むことになったエピソードをお伺いする中で、その情熱に触れることができた。そのときに百合さんの思いを広く介護関係者に伝える講演と、僕の講演がコラボできたらよいなあと思いついて、アローチャート天領会の志田さんにお話ししたところ、その場で賛同いただいた。そして1年後の昨日、そのコラボ講演が実現した。
アローチャート天領会講演
アローチャート天領会主催研修会
ということで当日の講演会場では、講演タイトルがこんな風に表示された。

しかし看取り介護と酒造りを並べての講演会ということについては、「なぜそんなふうに違ったテーマを一緒に行うの?」という疑問の声もあったと聞く。そのことで参加に二の足を踏む介護関係者も多く、講演事務局の皆様はずいぶん苦労をしたようだ。

しかし保険・医療・福祉・介護の分野で「地域包括ケアシステム」の構築と深化が目指され、そのための多職種協働が叫ばれる中で、そこに地域に住まう人の姿が見えなくてよいのかと言いたい。地域には様々な職業があり、様々な人が息吹いているわけである。その人たちが様々な思いを持って、地域を愛し、地域で活動しているわけだ。その姿を見てその思いを知ることこそ、地域の人々の命と暮らしに寄り添うためには必要なことではないのだろうか。

井上社長のように、故郷を愛し地元の素材でお酒を造る思いこそ、真の地域密着型サービスであり、地域包括ケアの基盤となりうるものではないだろうか。看取り介護を考えるにしても、そこに住まう人々の思いに寄り添う必要があるのだから、愛のこもった素晴らしいお酒がある故郷をより深く知り、そこで旅立っていきたいという人々の思いを知ることが大事だろう。そのためのコラボ講演である。

幸いにして当日は介護福祉士や看護師を目指す学生も含めて、100人を超える受講者が集まってくれた。

受講する人の中にも、この二つの講演テーマの組み合わせに疑問を呈する人もいたようであるが、百合社長の素晴らしい講演を聴いた後は、そんな疑問の声も吹っ飛んでいた。故郷に寄せる思い、自分が生まれ育った歴史ある蔵と家族への思い、故郷に帰って蔵を守ることを後押ししてくれた娘さんの言葉、蔵人との争いがいつしか絆に変っていったエピソード・・・どれも心に響く内容であったし、同時に会社経営の話は、介護事業の経営にも相通ずる貴重な示唆を含んでいたように思う。

他業種とはいえ、地域の中で情熱を持ち地域と地域に住まう人々を愛する思いで仕事をしている人の、貴重な体験談を聞く機会を簡単に逃したり、否定したりする医療・海保関係者に、地域を包み込んで、住民ニーズに即した適切なサービスを提供できる能力や器があるわけがない。こうした講演を否定する、価値観の広がりのない人が、多様化する住民ニーズに対応して地域を支えられるわけがない。

そもそも地域は医療と福祉だけで作っているわけではない。それに気づかない輩は恥を知れと言いたい。
アローチャート天領会講演
この日の講演後は、同じ組み合わせのコラボ講演を他地域でも行いたいという話までいただいた。後を受けた僕も熱の入った3時間講演をさせていただいた。受講者の皆様の反応もよく、とても気持ちの良い講演会だった。それもこれもアローチャート天領会の皆様のおかげである。特に真っ先にこのコラボ講演に賛同してくださり、先頭になって企画・運営に携わってくださった居宅介護支援事業所・光洋の志田さんには感謝しきれない。ありがとうございます。

久留米の同志たち
昨日の講演会には日田市の方のみならず、大分市や別府市など他地域の皆さんも講演会場に駆けつけてくださった。久留米から岡田さんと林田さんも駆けつけてくださった。また久留米で講演を企画してください。よろしくね。

井上酒造・井上百合社長
講演後のオフ会には、井上社長も参加してくださり、同社の麦焼酎「百助」をごちそうになった。癖のないすっきりしたおいしい焼酎だった。
百合仕込み・特別純米
なかなか手に入らない百合仕込み・特別純米もお土産としていただいた。うれしい。

<a href=高塚愛宕地蔵尊にて" hspace="5" class="pict" />
講演前には、高塚愛宕地蔵尊や咸宜園なども観光させていただいた。ありがたい。

2回目の日田市講演の思いでも胸に、明日の鹿児島県霧島市講演に向けて日田市を後にする。日田市でお会いした皆さん、本当にお世話になりました。また愛ましょう。

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終末期支援の場での礼儀作法はなぜ大事なのか


介護施設に入所されていた利用者が亡くなった際に、当該施設の職員がジャージ姿で告別式に駆けつけ、遺族の顰蹙をかったというケースがある。

当該職員が礼服を着ることもなく告別式に駆けつけた理由はきっとあるのだろう。しかしこれは世間の常識からみれば、「非常識極まりない行為」であると言われても仕方がないし、「死者を冒涜する行為である」と批判されても仕方ない行為である。このようなことで遺族の方々の悲憤を買い、嫌な思いをさせることは絶対に避けなければならない。

当該職員に悪気がないから、そうした行為が許されることにもならないわけである。

そうであるがゆえに、我々は世間一般的に身に着けるべき礼儀作法というものを軽視してはならないのである。

対人援助の場でも礼儀作法は重要である。相手はお客様であり、高齢者介護の場合は人生の先輩である。そうした方々に接するのだから、2重の意味で礼儀作法は必要となる。外国と違ってわが国では、年下の人が年上の人にフレンドリーにタメ口で話しかけるという文化はないし、現在、高齢期を迎えている人ならなおさら上下関係を基盤にした礼儀作法が染みつているのだから、そのことには十分配慮が求められる。

礼儀作法に配慮することは、お客様に対して「真のおもてなしの心」を持つことにもつながるが、それ以前に大事なことは、そうした礼儀作法を護ることで、知らず知らずのうちに人の心を傷つける行為をなくすという意味がある。

介護サービスを受ける方々は、身体の不自由な方も多く、心のどこかで介護してくれる人に対する遠慮がある場合が多い。文句を言ったらきちんと世話してくれなくなるのではないかと考えている人もいる。もっと丁寧に接してほしいという思いを持っていても、口に出せない人が多いのだ。

介護職員の悪気のないタメ口に、いつも傷ついている誰かがいるということを忘れないでほしい。

特に看取り介護の場面で、悪気のない言動で対象者を傷つけてしまったとしたら、それはもう二度と取り戻すことができない失敗となってしまう。看取り介護対象者は、人生の最後の場面で嫌な思いをして、その悔しさに胸をかきむしりながら、心の中に血の涙を流しつつ、息を止めていくのではないだろうか。

そうしないために、すべての対人援助関係者は日ごろから利用者に対する「礼儀作法」を護る習慣を身に着け、対人援助のプロとしてのコミュニケーション能力として丁寧語を使いこなすよスキルを持つように心掛ける必要がある。

特に終末期で体調の変化があり、精神的にも揺れ動く幅が大きいことが予測される方々には、細心の注意が求められる。そのように考え、11/3(土)の札幌会場を皮切りに全国7カ所を回る、「日総研出版社主催・看取り介護セミナー」の講演用に作成したPPTスライドの一枚が次の画像である。
看取り介護セミナーPPTスライド
旅立つ人を送るたときに、決して犯してはならない間違いとは何か。どんなところに気を配るべきなのか。それらのことを伝えるために、終末期にも生かしたいサービスマナーという観点から話をさせていただくので、是非お近くの会場にお申し込みいただきたい。特に近直の札幌にお住まいの方、日曜日まで申し込みを受け付けているので、よろしくお願いします。
(※あと2名申し込みがあれば開催が決まります。なければ中止となる可能性が高いので、ご了承ください。)

あなたはどんな言葉で最期を看取ってほしいですか?

最期の瞬間、息を止めようとするときに、若い職員から馴れ馴れしい言葉で話しかけられたいと思う人が何人いるのでしょうか?

旅立ちを、家族でもない若輩者に、ため口で送ってほしいと思う人がいるのでしょうか?

逝く方が寛大な心で許してくれるとしても、一緒に看取ろうとしている家族は不快な思いを持たないのでしょうか?他人である年下の職員が、ため口で言葉を掛ける姿を見て、親しみを感じる前に、慇懃無礼な馴れ馴れしさに不快感を持たないのでしょうか?

そんなことを共に考えるセミナーにしたいと思う。会場で語り合いましょう。

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老健施設の今までとこれからを紐解いてみた。


医療機関に入院した高齢者が、在宅復帰するためにリハビリテーションを行う施設として誕生し、医療機関と自宅をつなぐ中間施設と呼ばれて老人保健法に位置付けられた、「老人保健施設」(以下、老健と略)は、2000年4月以降、介護保険法に位置付けられる介護保険施設の一つとなった。

主管する法律が老人保健法から介護保険法に変わった後の老健は、利用者の在籍期間が長くなった際に、収入が減るというルールがなくなったことから、一部の施設では在宅復帰率が著しく低下し、中間施設としての機能不全が懸念される状態がみられた。

そこに大ナタを振るったのが、2002年8月に老健局長に就任した中村秀一氏である。

中村氏は老健局長に就任する直前に、医療保険と医政を担当する厚生労働省大臣官房審議官として、戦後初めて診療報酬をマイナス改定した剛腕として評判が高かったが、老健局長就任後もその剛腕を振るって、私的諮問機関を立ち上げて、「2015年の高齢者介護」をまとめ上げたことでも知られている。

その中村氏が局長就任後最初に批判したのが、「在宅復帰率の低い老健」であり、「在宅復帰機能のない老健は看板を下ろせ」として様々な改革を迫った。その際に在宅復帰が進まない理由の一つとして、在宅療養支援機能が低いという地域事情が挙げられたところから、老健施設自体にも在宅療養支援機能を持つ必要があるとして、2003年〜老健施設から訪問リハビリテーションを行うことを可能にしたのである。

つまり老健の訪問リハビリテーションとは、単に併設事業として運営可能という意味合いではなく、老健の基本機能として実施することが求められたものなのである。よって老健の訪問リハビリは、老健から在宅復帰した人、その予定がある人に対して必要な支援機能として、「実施しなさい」という意味合いが濃いものであるといえる。当然、老健併設の通所リハビリテーションも同じ機能が求められており、単なる併設事業という括りで考えてはならないのである。

さてそのような経緯を踏まえて、2017年に地域包括ケア強化法が改正された後、(介護保険法第8条第28項)に示されている老健の定義が、「介護老人保健施設とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、 施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その 他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。」<平成29年6月2日公布、平成30年4月1日施行>と変更されたのである。(緑色の部分が付け加えられた文章。)

これにより老健は、在宅復帰・在宅療養支援のための地域拠点となる施設であり、かつリハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設として法的に位置づけられたことになる。

さらに地域包括ケア強化法改正では、新たな介護保険施設として介護医療院が創設されている。これにより介護療養型医療施設の廃止後の転換先として創設された「療養型老健」は、その歴史的な使命は失われたと言って過言ではないだろう。

そのため本年4月からの介護報酬改定では、「療養強化型老健」の区分が廃止され、「療養型老健」に一元化された。これによって療養強化型を算定していた施設は、基本サービス費が下がることになった。

さらに介護療養型老人保健施設から介護医療院に転換する場合について、療養室の床面積や廊下幅等の基準緩和等が図られているのだから、将来的に老健施設から療養型という冠がついた分類はなくなっていく方向であると予測される。

また療養型以外の老健は、「在宅復帰・在宅療養支援等指標」によって区分されることになり、そのポイントが20未満の老健は「その他」に区分され、基本サービス費が前年度と比較して概ね2%減算される他、短期集中リハビリテーション実施加算など14の加算が算定できなくなった。これは実質ポイント20未満のその他型老健の事業撤退を促しているルールである。

もしかすると次の報酬改定時には、「その他」の区分自体が消滅し、一定ポイント以下の老健は、報酬算定不可=事業撤退、という大ナタが振るわれる可能性だってゼロとは言えないのである。

また「在宅復帰・在宅療養支援等指標」によるポイント区分が、未来永劫 20ポイント60ポイントを基準に区分されると考えるのも間違っている。このポイントは法改正しなくとも変えられるために、国の考え方一つで引き上げが可能なのである。20ポイントぎりぎりで基本型老健の基準をクリアしている施設は、ホッとしている暇などなく、次の改訂で最低ポイント基準が引き上げられても困らない準備が必要だ。

また4月の報酬改定では、在宅復帰率が50%に達していなくとも強化型が取れるルールとなっているが、これは老健の在宅療養支援機能を評価したものであり、老健の機能が施設完結型ではなく、地域に向けたものであることを十分理解しなければならない。・・・この意味が分かるだろうか?

現在、在宅強化型老健の報酬を算定している施設の中には、入所条件として一定期間後の退所を条件としている施設がある。そうした老健入所後のリハビリテーションの効果や予後に関係なく、利用者を一定期間を経たというだけで退所させ、退所先の確保も利用者に責任を押し付け、退所後のフォローも全く行わない老健が存在する。次の改訂では、こうした在宅療養支援に無関心な老健に鉄槌を振るう改正が行われるかもしれない。

老健関係者は、そのこともしっかり理解すべきである。

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看取り介護アンケートの結果報告〜ご協力に感謝いたします


インターネットのアンケートフォームを通じて、9月28日〜10月15日の期間において、「看取り介護」に関連する二つのアンケートを実施しました。その結果が出ましたので、報告させていただきます。(※貼り付けたリンク先からアンケート結果をダウンロードすることができるほか、このブログ記事後半に結果画像などを貼り付けていますので、ご覧ください。)

その結果は早速分析したうえで講演に反映します。すでに講演スライドを送っていた10月21日(日)に日田商工会議所で行う、「アローチャート天領会主催 講演会」のスライドは修正し、当日新データを反映したもので講演させていただきます。

10月23日(火)に鹿児島で行う、「社会福祉法人政典会・職員研修」のスライドはぎりぎりまで待っていただいておりましたので、昨日新データを反映したスライドを送付いたしました。

11/3の「日総研・看取り介護セミナー・札幌会場」以降の看取り介護講演では、すべて新データの分析に基づいた講演となります。ちなみに札幌会場の申し込みはまだ受け付けております。19日までに最低人数に達しない場合は、セミナー開催を見送ることがありますので、そうならないように是非お近くの方のお申し込みをお願いします。看取り介護・ターミナルケアの知識のみならず、これからの介護サービス全般に必要な情報と知識を得ることができる内容となっておりますので、よろしくお願いします。

さて結果について少しだけ解説しておきます。

自分の最期の時を、どこで過ごしたいですか。」には、522件の回答をいただきました。その結果、最期の時を過ごしたい場所のトップは「自宅」(48.1%)であり、次に「最期に過ごしていた場所」(27.2%)と続き、両者を合わせると75%を超えております。

このことは、医療機関で8割以上の方がなくなっているわが国の現状とはマッチしておらず、それは「自分が死にたい場所と、親を死なせてる場所が異なる」という意味になると思われます。

また「その他」(6.1%)を選んだ人のコメントを読むと、場所は問題ではなく、家族や親しい人など、愛する誰かに見守られていれば場所はどこでもよいという意見が多かったようです。

自分の最期の瞬間を誰かに看取ってほしいと思いますか?」には、397件の回答をいただきました。その結果、「家族など親しい人に側にいてほしい」(56.2%)と過半数を超えて一番多い回答数になっております。次に「その時にならないとわからない」(13.1%)、「どちらでもよい」(12.1%)、「一人で旅立ちたい」(10.1%)と続いています。

このアンケートは前提条件として、「介護が必要な人が周囲に支えられていれば、旅立つときに側に誰もいなくとも、それは孤独死ではなく「ひとり死」であるといわれ始めました。あなたは周囲に支えられながら旅立つときに誰かに側にいてほしいですか? 」として問いかけているのですが、それにもかかわらず過半数を超える方が、「親しい人には側にいてほしい」と答え、さらに「誰でもよいから側にいてほしい」という回答が5.8%あることを考えると、「孤独死ではない、ひとり死」を受け入れる考え方は、広く浸透していないといえると思います。

また「一人で旅立ちたい」や「どちらでもよい」と回答した方々のコメントには、「最期はどうせ意識はないし、家族にも迷惑をかけたくない」というふうに、残された遺族や親しい人を思いやってのコメントが多々見られました。そうであるがゆえに、実際にその人たちが旅立つ際に、愛する誰かが手を握ってくれるとしたら、それは必ず意味があることに思えるし、「一人で旅立ちたい」や「どちらでもよい」と回答した方であっても、本当にその時に側に誰もいなければ寂しい気持ちで旅立っていくのではないかと思ったりしました。そういう場面での「おせっかいの寄り添い」はあってもよいのかなと勝手に思ったりしています。

なおこのアンケートに回答してくれた方の割合は、下記の円グラフの通りで、30代〜50代の方で大半を占めいます。そうするとその世代の方でもこうした意識結果が出ていますので、我々が看取り介護・ターミナルケアの主な対象とする80代以降の方々は、もっと多くの方が「自宅や最期に過ごしていた場所で死にたい」と思い、「家族や親しい人に看取られて旅立ちたい」と思い、それがかなわない場合でも旅立つ瞬間を、「誰でもよいから看取ってほしい」と思っているのかもしれませんね。

下記画像も参考にしてください。
自分の死期を過ごす場所2

自分の死期を過ごす場所

旅立つときに誰かに看取ってほしいか
このアンケートは各末端から1回限りしか回答できないように設定しておりますので、回答数は極めて実人数に近い数字であると言えます。最後に回答にご協力いただいた皆様に、心より御礼申し上げ、ご報告に代えさせていただきます。本当にありがとうございました。

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サービスマナーは全職員で学ぶ機会を持ちたい


僕に講師依頼をすることについて、「敷居が高い」と感じている人が多いようだ。

表の掲示板での厳しいコメントや、このブログでのわがままで勝手な意見を読んで、「怖い人」と思われ、そのことで敷居の高さを感じてしまっているなら申し訳ないことだと思う。

しかし僕が偉い先生で、受講者が少なかったりしたら失礼に当たりはしないかと遠慮して、講師依頼をできないと考えているとしたら、それは間違いである。先日の福島講演でも、そのような心配する声が聞かれたが、「そんなことはない」ということを理解していただき、早速来年9月7日に福島県いわき市に再訪して、講演を行なう約束をしてきたところである。(参照:masaの講演予定

どんなに小さな会場で、どんなに受講者が少なくとも、日程と条件さえ合えば全国どこでもお邪魔するので、まずは相談していただきたい。「北海道介護福祉道場 あかい花」のサイトの右上にメールが送れる機能がついており、そちらをクリックして相談してほしい。メールは常に心待ちにしている。

そもそも実際の僕は小心者であり、他人に対して常に強圧的な態度で振舞うわけではない。実際に逢ってみると決して怖い人ではないので、恐れることなく気軽に声をかけていただきたい。

ところで先日から「介護事業者におけるサービスマナー」の問題について、いくつか提言する記事を書いているが、介護事業者の職能団体等で実施するサービスマナー研修には、職場でリーダー役となっている職員を派遣し、その人が職場に帰って他の職員に伝達講習を行うとともに、自らがマナーを守り、リーダーシップをもってその教育を継続的に行ってほしいと思う。

しかしできれば職場全体で、すべての職員がサービスマナーについて考えることができる研修を受け、そのうえで定期的に職場内研修として「サービスマナー研修」を位置付けて、常にマナーチェックをしていくことが望ましい。全員が一堂に会して温度差なく「やる気」にならないと、なかなか礼儀作法は変えられないからだ。

そのためのきっかけとなる研修については、サービスマナーとは何かということと、その必要性をきちんと説明でき講師が必要であり、その際にも是非僕にお声がけいただければ幸いである。

例えば僕の講演予定)を見て、自分が所属する事業者のある地域に滞在しているのに、間に時間がありそうだなと思ったら、その空き時間で講演できないかと相談していただいて調整がつく場合、交通費や宿泊費がかからずに講演が可能になる。そんな風にして主催者様のご負担が少しでも少なくなるように調整することもできるので、ぜひ声をかけていただきたい。よろしくお願いします。

サービスマナー研修は、11月と12月に愛媛県松山市と同県久万高原町で実施予定が入っているほか、来年2月には大阪市老連主催のサービスマナー研修を大阪市で初実施する。それらはすべて会員などに向けた職能団体としての研修会であるが、1月31日と2月1日には、愛知県の2つの社会福祉法人さんの職員研修講師としてもお招きを受けている。

法人内研修ということで、「できるだけ多くの職員を参加させたい」という希望を受けて、1/31の法人研修は、午後の早い時間と夕方に、同じ講演を2回実施することにしている。2/1の法人研修は同じ理由で、18:30〜20:30という遅い時間帯に行う予定になっている。

職員研修については過去には複数回19:00〜21:00という時間帯の講演も行った経験がある。

こんな風にして、研修実施主体の方のご要望に合わせて、時間や回数の調整も柔軟に行うことができる。講演内容も含めてわがままを聴くことができる講師なので、様々な団体・組織に必要な情報と知識をお伝えできると思う。繰り返しになるが、講演依頼もしくは依頼前の相談は、お気軽にメールで連絡いただきたい。

どうぞよろしくお願いします。

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終末期における医師の役割り〜金谷先生の金言


先週土曜日は福島県いわき市で行われた、「福島県介護支援専門員協会」の研修で講演を行なってきた。

同協会での講演は、あの3.11の翌年7月に郡山で行われた研修以来2度目であった。今回のテーマは介護保険制度論や報酬改定に関するものではなく、「看取り介護」であった。これは担当事務局の希望によって決まったテーマである。

社会の少子高齢化が止まらない我が国において、死者数が大幅に増える社会情勢を考えると、終末期をどこでどのように過ごすのかということが切実な問題になりつつある。本来ならば、すべての人が人生の最終ステージをどこで過ごそうと、最期の瞬間まで安心・安楽の支援ができる社会が理想であるが、孤独死や孤立死が増えているし、看取り介護・ターミナルケアの間違った理解によって、悲惨な死に方を余儀なくされている人も存在する。

そんな中でケアマネジャーをはじめとしたソーシャルワーカーにも、そこにどのように関わっていくかが問われてくるわけである。そのため4月の介護報酬改定でも居宅介護支援事業所にターミナルケアマネジメント加算を新設したり、末期がんの方のケアマネジメントに関連して、状態変化に応じた迅速なサービス提供が可能となるように、ケアプランの変更作成ルールを改正したりしている。

さらに在宅においても、施設においても、どのように終末期を過ごすのかということを本人の意思に基づいて決定する必要性が叫ばれており、あらゆる人々に対するリビングウイルの支援が重要となってくる。その役割をケアマネジャーが担っていく必要性も高まっている。そのような中で、「看取り介護」を学ぶということは、それは単なる介護実践論を学ぶにとどまらず、人間の尊厳をどのように護るかという「人間尊重」の価値前提を確認するということでもある。まさにケアマネジャーをはじめとしたソーシャルワーカーが学ぶべき大切なテーマであるといってよい。

当日は午後2時からの講演であったが、事務局の方々と少し早めの昼食を摂りながら歓談し、早めに会場に着いた。そのためネットサーフィンしながら、つながりのある人のフェイスブックを見ていたところ、札幌麻酔クリニックの金谷先生が、在宅での終末医療に関わる医師の姿勢に関して素晴らしく感動的なコメントを書いておられた。そのコメントの言葉を是非、福島県の介護支援専門員の皆様にも知ってもらいたいと思い、メッセンジャーで金谷先生に次のようなメッセージを送った。

僕は今福島県いわき市に来ており、これから福島県介護支援専門員協会の皆様に、看取り介護の講演を行う予定なのですが、『ひとつの熟成されたいのちのお手入れ』という言葉にえらく感銘を受けています。講演の中で金谷先生の言葉として紹介させてください。

すると数分後に金谷先生から次のようなメッセージが届いた。

マサさん、どうぞどうぞ。大変恐縮です。」
(※このやり取りは「金谷先生のフェイスブック」の10/13、8:55発信の『さいごのお手入れ』を参照してください。)

ありがたいことであり、講演開始前の既にセッティングが終わっていたステージに立ちながら、講演ファイルのパワーポイントを編集して作成したスライドが下記である。
終末期における医師の役割り
医師という立場の方が、終末期にこのような温かくかかわってくれるのであれば、これほど安心できることはないと思う。

上で紹介した金谷先生のフェイスブックには昨日も、『死亡診断をするのは確かに医師ですが、医師は「死の専門家」ではありません。〜ただその方のいのちの灯火が小さくなった時、或いは消えた時にどのように在るべきかを真摯に考えることが「人の終わりらしさ」かもしれません。』という言葉が書かれている。

まさに金言といえるが、金谷先生はこの金言を、実践の中で自然に発しているところにある種の『凄味』があるといえるのではないだろうか。

北海道には、こうした素晴らしい医師の方々がたくさんおられる。医師以外にも素晴らしい活動をしている多くの仲間たちがいてくれる。だから僕は北海道が好きである。

11/3(土:文化の日)は、札幌の道特会館で、10:00〜16:00まで『看取り介護セミナー』を行う予定になっており、今回紹介した内容なども含めて、看取り介護は、日常的ケアとは異なる特別なケアではないことを伝えられると思う。

まだ参加申し込みは間に合うので、「お申込みはこちらから」をクリックして、申し込んでいただければ幸いである。

対象者が最期まで尊厳ある個人としてその人らしく生きることができる看取り介護の実践論を是非学んでください。

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早起きの旅


今朝僕はは早朝4時に起きた。そんなに早い時間に起きなければならなかったのは、今日午後から品川で行われるセミナーで講演するためである。

自宅から歩いて5分のバス停を5:55に発車する高速バスに乗って新千歳空港に移動なければならなかったので、早起きが必要となったわけである。その後、新千歳空港9:15発の便で羽田空港に飛んで、京急線を利用して先ほど品川に着いたところだ。

東京で午後からの講演の場合は、新千歳空港まで2時間弱かかる登別からでも、こんなふうにして当日移動は可能なのだ。ただしそれはこの時期までの話で、冬に向かって交通機関の乱れが多くなるので、このような移動は困難になりつつある。万が一のために早朝移動は今週の品川講演でいったん終了し、今後は基本前日移動を心がけることにしようと思う。バスや列車、飛行機が遅れたらどうしようもないからである。

さて僕は今、もうすぐ始まるセミナー会場の品川クリスタルスクエアの片隅で、あわただしくこの記事を更新しているところだ。

このあと13:00〜「C-MAS 介護事業経営研究会・全国大会2018」が行われ、ここで講師とシンポジストを務める予定になっている。この全国大会に講師として招待を受けるのは3年連続になる。ありがたいことだ。

それにしても今回の登壇メンバーは濃いメンバーだ。

株式会社CARE PETS CEOの藤田 英明氏、株式会社はっぴーライフ代表の辻川 泰史氏、 株式会社やさしい手代表取締役社長の香取 幹氏、進行役でC-MAS 介護事業経営研究会顧問の小濱 道博氏・・・。皆かねてよりの顔見知りではあるが、それぞれ業界では知らぬ人がいない有名人・・・。そんな中に入っていてよいのだろうかと少し腰が引けている。

小濱代表のFBでは、今回のセミナーについて次のように紹介している。

マスコミ騒然の顔合わせとなった今年のC−MAS全国大会。なぜマスコミ騒然なのか。それは、美辞麗句が最も苦手なスピーカーが集まっているからです。しかし、最も介護業界を愛しているスピーカーでもあります。心が震える一日になります。是非、職員の方々と一緒にご参加下さい。そして、職員研修で振り返ってください。この日の内容を一緒に討論してください。それが明日に繋がります。

ちなみに予定の200席はすべて埋まり、開催日を待たずして申込受付終了となっている。満員の中でどのような議論展開になるだろうか。僕本人が予測不能である。

ところでこのセミナーは17:00に終了し、そのあと会場近くで立食の懇親会が予定されているが、僕はそこに参加した後、すぐにいわき市まで移動しなければならない。品川からいわき市までは、JRで2時間30分かかるので、懇親会終了後移動して現地到着は夜11時近くになる予定だ。

明日はいわき市で、福島県介護支援専門員協会の研修会で講演を行なうことになっている。同協会の研修にご招待いただくのは2度目である。以前にも書いたが、最初にオファーをいただき予定していた講演は、3.11の1週間後の予定であったため、当然のことながら中止となった。その後、震災から約1年経って改めてご招待を受け、郡山市で講演を行なったことがある。

その時は大震災のなかで、それぞれの活動領域で頑張り続けた介護支援専門員の皆さんにエールをおkる言葉をかけながら、僕の目頭も熱くなったのを覚えている。僕の話を聴きながら、涙を流してくれていた受講者の方も多かった。

その後、福島県では何度か講演機会いただいているが、福島県介護支援専門員協会のお招きは、それ以来なので懐かしく、かつ喜びに満ちた気持ちで現地に向かおうと思う。

それにしても今朝は4時起きで、最終目的地に到着するのは夜11時・・・。ずいぶん長い一日になったものである。

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対人援助におけるサービスマナー確立の課題3


対人援助におけるサービスマナー確立の課題2より続く)
介護事業者におけるサービスマナーの確立は、今後の事業経営におけるリスクマネージメントとしても求められている。そのことは昨日の記事で詳しく解説したつもりだ。

しかし東社協以外の職能団体で、サービスマナーに特化した研修を定期的に実施しているという話は聞かないし、サービスマナーに特化していなくとも、介護事業におけるサービスマナーをメインにした研修会を開催している都道府県や職能団体があるという話は聞こえてこない。それだけこの問題に鈍感な関係者が多いのではないだろうか。

これでは介護業界全体のマナー向上は不可能であると思ったので、東京に次ぐ第2の都市である大阪市でこの研修を行なえないかと画策した結果、大阪市老連さんのご協力でそのことが実現する。

来年2月14日に大阪で初めて「介護事業者におけるサービスマナー研修」が実施されることについては、先週木曜日の記事でお知らせしたところである。

ところでこの計画を立てた段階で、サービスマナー研修を実施する時期がどうなのかという話があった。本来サービスマナーとは、経験の浅い職員が学ぶべきテーマで、2月という年度末より、年度が替わった4月以降の新入社員が多い時期の方が有効ではないかという声もあった。

しかし介護事業に限って言えば、新人教育として「サービスマナー研修」を行うのは、ほとんど意味がないといえる。

新人教育としてサービスマナー教育が有効になる唯一無二の条件とは、新人以外の従業員のサービスマナーが確立されているということである。そういう環境下において、新人は入社した時点で座学においてその基本的考え方と実践方法を学んで、そのうえで実地教育として、サービスの現場で先輩職員の言動を手本にして、座学で学んだサービスマナーを、OJTを通じて実践法として身に着けることができる。

しかし残念なことに、多くの介護サービス事業者では手本となる先輩職員がいないというのが現状だ。サービスマナーとは何か、なぜそれが必要かを理解していない集団の中に、サービスマナーを学んだ新人を放り込んでも、座学で学んだサービスマナーを実践に活かせるわけがない。汚らしい「ため口」が飛び交っている現場に、丁寧語を基本としなさいと教えた職員を放り出しても、1日もかからず先輩職員の汚いため口に侵されて、新人職員の言葉遣いも汚いものとなり、礼儀に欠ける顧客対応に終始する職員に成り下がるだけである。

よって新入社員より先に、新人の教育係となる今いる職員にサービスマナーが何たるかを教え、サービスマナーに沿った対応を、介護サービスの場で実践できるように教育せねばならないのである。特に介護サービスの場でリーダーの立場にある従業員に、サービスマナーを徹底させる教育訓練が求められるのだ。

そういう意味で来年2月14日の大阪市内での「サービスマネー研修」には、大阪周辺の介護事業者の中で、実践リーダーとなっている人たちにたくさん参加してもらいたい。僕からのバレンタインデーの贈り物は、清々し礼儀のある清々しいによって引き出せる従業員のホスピタリティの精神と、それによって生まれる利用者の方々の心からの笑顔である。

想像してみてほしい。

忙し業務の中でナースコールに対応するのが遅れそうなときに、「少々お待ちください」といえることが当たり前の職場を。そして改めてコール対応する際に、ごく自然に利用者に対し「お待たせいたしました」と声をかけることができることが当たり前である職場を。

利用者から何かを要求されたとき、ごく自然にすべての職員が「かしこまりました」といえる職場を。

利用者に対して適切性に欠ける対応があった時、「失礼しました」、「申し訳ございません」という言葉が自然に発することができることが、職員として当然の対応であると考え実践されている職場を・・・。

しかしこれらの言葉は、「8大接客用語」と言われており、一般的なサービス業においては、ごく自然に従業員が使いこなしている言葉である。コンビニではアルバイトの学生がごく自然に使いこなしている言葉なのだ。言葉遣いを知らないなどと揶揄される若者が、小遣い稼ぎの場で普通に使いこなしている言葉にすごない。それと同じ言葉遣いで顧客である利用者に接することができないことの恥ずかしさを知るべきだ。

そういう言葉で接することができるのが「理想」などと言っている職場は、現実レベルが低すぎるだけなのである。

しかるに介護事業者では、「ちょっと待ってね」・「待った?」・「わかったよ」・「ごめんごめん」なんて言葉が、利用者に対し頻繁に発せられている。このことが不適切極まりないということにさえ気が付かないデリカシーに欠ける職員がわんさかいるわけだ。

そんな言葉しかつかえない職員も、そんな言葉遣いを放置している管理職にも、恥を知れと言いたい。

サービスマナーを身に着けるということは、こうしたレベルの低い現実を直すということにほかならず、無礼で醜い対応を介護事業の場からなくしていくということに過ぎないのである。

さほど難しいことを学べと言っているわけではなく、それもできないというのなら介護給付費を挙げるなどという主張はおこがましいとしか言えず、安かろう悪かろうサービスにとどまっていても仕方がないと言われてしまう。

そもそも人を幸福にしないサービス、おもてなしの精神のないサービスは対人援助であるといえないし、そんなものを社会福祉と呼ぶのは笑止千万なのである。

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対人援助におけるサービスマナー確立の課題2


対人援助におけるサービスマナー確立の課題1より続く)
サービスマナーの基本は正しい言葉遣いである。お客様に対して適切な言葉遣いで対応することが、礼儀としてまずは求められるのである。そこからサービスは始まるのだ。

相手に不快感を与えず、かつお客様に好ましいと思ってもらえる言動の作法は、対人援助のプロとして持つべき最低限のスキルである。我々には介護のプロとしてコミュニケーション能力が問われることを自覚すべきだ。

しかしその基本ができていない介護事業者が多すぎるのだ。それもこれも「言葉遣い」をはじめとした、顧客に対応する正しいサービスマナー教育がされていないことが唯一無二の原因である。この部分の経営者の意識は低すぎるといってよい。今まではそのことは介護事業経営に影響がなかったのかもしれないが、今後は決してそうではないことを強調しておきたい。

社会情勢を鑑みると、事業者全体のサービスマナーの構築は経営に直結する問題であると気づかねばならない。

なぜなら財源事情から給付は制限されるとは言えど、介護保険サービス受給者が増え、給付費用は現在の10兆円から2028年には20兆円になるのだから、10年間で10兆円増加する給付費をターゲットにして、この業界に参入する企業は増えることになる。競争相手が今以上に増えるのだ。

しかし現在より顧客単価は抑えらる中で競争が激化するという意味は、その中で売り上げを伸ばそうとすれば顧客数をいかに伸ばしていくのかが経営戦略として最重要課題となるということだ。介護事業に参入事業者が増える中で、顧客確保競争が激化し、すべてのサービス種別において顧客確保に困らない売り手市場という状況ではなくなっていくのは必然の結果である。

そんな中で介護事業経営を続けていくためのは、他の事業者と差別化して顧客から選ばれていくことが最大の課題となることは間違いなく、顧客から選ばれるために、組織としてサービスマナーを確立し、それを基盤としてホスピタリティの精神を持つ職員を育成していくことは急務の課題である。

介護事業者におけるサービスマナーを確立するためには、組織全体でその啓蒙と教育に取り組んで、従業員の意識を改革せねばならない。本来のあるべき姿とは何かということに気づかせねばならない。そうであれば対人援助に携わる人間の美しさと、醜さの両方を気づかせねばならない。

介護事業者の若い職員が、自分の祖父母と同じくらいの年長者に、「〜だよ」・「〜でしょ」・「何やってるの」などと声をかけている姿は、端から見て決して微笑ましい姿ではなく、親しみやすさはみじんも感じられない。

その姿は無礼で不快で、醜い姿でしかない。若い人たちは自らのその醜い姿になぜ気が付かないのだろう。その恰好悪さになぜ気づかないのだろう。

介護事業者の中にも、先輩や同僚や後輩が顧客である利用者に、「ため口」で話しかける醜い姿を見て不快感を持っている人はいるはずだ。事業所内で従業員が人生の大先輩である利用者の方々にタメ口で話しかけている状態に問題意識を持つ職員も多いはずである。そうであるにもかかわらず、顧客に対する不適切な言葉遣いがなくならない一番の理由は、サービスマナーを個人の資質の問題として捉え、組織運営の問題と考えていないからである。

その状態を変えるために、組織全体で改革に取り組もうとする職場では、必ず抵抗勢力が頭をもたげるだろう。その中には、人手が不足してただでさえも忙しいのに、「言葉遣い」という些細なことに取り掛かっている暇はないなどというわけのわからない抵抗が生まれるかもしれない。

しかし顧客に対する言葉遣いは決して些細なことではないし、不適切な言葉遣いを放置しておく限り、礼儀やおもてなしの精神は生まれない。

そもそも言葉を丁寧にするということに、どれほど時間が削られるというのだろう。日常的に「丁寧語」で話しかける訓練のためには、それなりに時間は必要かもしれないが、その習慣を身に着けた瞬間から、言葉遣いや態度に気を付けることに時間は取られない。業務負担の増にはならないのである。

従業員に求めるものもたいして難しい内容ではない。別に言葉の達人になって、尊敬語と謙譲語、丁寧語と美化語を使いこなせと言っているわけではないのだ。最低限のお客様に対するマナーとして、「ため口」はやめて、お客様が不快になるリスクのない、「丁寧語」で会話しましょうということに過ぎない。

訓練の時間が必要だと書いたが、しかしサービスマナーの確立のために顧客である利用者の方々に「タメ口」で話しかけるのはやめようとすることに、どれだけの訓練を必要とするというのだろう。そんなものは注意された本人の自覚一つで、注意された瞬間から変えて実行できることだ。

それもできない従業員なら、対人援助のプロとして持つべき最低限のコミュニケーションスキルがないという意味だ。

そんな人間は介護事業に向かないと言わざるを得ない。さっさと退場いただこう。

そんな程度のこともできない輩は切るべきだ。介護事業経営者には、そのような覚悟も求められるのを忘れてはならない。
対人援助におけるサービスマナー確立の課題3に続く)

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対人援助におけるサービスマナー確立の課題1


先週金曜日(10/5)に、飯田坂で行われた東社協主催のサービスマナー研修講師を務め、介護事業者におけるサービスマナーの必要性と、マナーを意識したサービス提供の方法論を講義してきた。

東京都社会福祉協議会が、サービスマナー研修を始めたのは介護保険制度が始まった当初からである。

その動機と理由は、措置制度という、「行政が決めた施設に入所させる仕組み」の中で、サービスを提供する側と、サービスを受ける側との間に明らかな上下関係が生じ、サービスを提供する職員には「お世話をしてあげる」という感覚が生まれ、サービスを受ける利用者には、「お世話をしていただいている」という感覚が生まれ、その結果人生の大先輩である高齢者に対して、幼児言葉での叱り、友達感覚での話し方が横行し、やがてそれが指示的・威圧的な口調につながって、虐待と見まごうような不適切な対応が目についたからであるとのことだ。

そのため武蔵野大学の岩本操准教授が講師を務めるサービスマナー研修を続け、同時に岩本准教授が執筆した「サービスマナー実践テキスト」などを発刊している。(参照:サービスマナーの実践は専門的行為である  ・ サービスマナーの軽視がもたらす人権侵害

僕も東京都社会福祉協議会さんからは何度か講師として招かれており、その中で「介護サービスの割れ窓理論」を提唱する立場から何度かお話をさせていただいていたところ、岩本准教授が僕の講演を聴いてくださる機会があり、その後のオフ会でもご一緒して、「今度是非一緒にサービスマナーについてのコラボ講演を行ないましょう」という話をしたのが一昨年のことであった。

そのことがきっかけで、今回岩本准教授の定例講座の露払い的な内容で、僕が講演を行なうことになったわけである。

ところで介護事業者を対象にしたサービスマナーの研修の難しいところは、対人援助サービスを利用する方々は、施しを受ける人ではないし、単なる利用者でもなく、「顧客」であるという説明から入らねばならないことだ。

介護関係者の中には、利用者が顧客であるという理解ができておらず、その定義に疑問を投げかける人さえいる。

しかし介護を職業として、そこで生活の糧を得ている限り、そのサービスを利用する人は間違いなく、「顧客=お客様」なのである。

そもそも「顧客」とは、自社の商品・サービスを販売する対象であり、すでに購入(あるいはサービス利用)してくれている顧客だけでなく、購入の可能性のある範囲までを含めてとらえる必要がある。そのことは他産業では常識とされているのに、介護関係者(医療関係者も同様だが)で、この意味を理解していない人が多すぎるのだ。

利用者は顧客ではないだろうと考えるオツムのレベルが疑われる人もいることが最大の問題だ。

顧客が「買う」と考え、「買う」決断し、「買う」行動をとり、「買う」ためのお金を支払うのだ。介護サービス事業も、サービスを利用してくれる人がいないと経営できないという常識が分かっていないのかと疑いたくなる。

サービスマナー研修は、保健・医療・福祉・介護分野以外の営利産業・サービス業でも行われる機会が多いが、そこでは「お客様に対して、ため口で接してはならない」と教えることはない。それはあり得ないのが常識だからだ。

ところが保健・医療・福祉・介護分野のサービスマネー研修では、そのことを教えなければならない。そこから始めなければならないくらい、礼儀という面ではレベルが低いのだ。

他産業では顧客に対してため口で接してよいかどうかなど議論にさえならないのに、保健・医療・福祉・介護分野ではいまだに、ため口で接することが「親しみやすさ」の表現であると勘違いしている輩が多すぎるのである。その結果、親しみやすい職員どころか、馴れ合いを日常とする無礼で失礼な対応に終始する職員を生んでいるのだ。

利用者は顧客であり、顧客に対しては好ましい言動の作法が必要不可欠で、なおかつ他の事業者より多くサービスを利用していただくためには、真のおもてなしの心が求められるというところから話を始めなければならない。そして丁寧語で会話しても「親しみ」は十分伝わるというを説明し、顧客にため口で接するのは礼儀を欠く失礼な行為でしかないところから話を始めなければならない。

この状態こそ現在の対人援助サービス、介護業界のサービスマナー意識のレベルの低さを表しているといっても過言ではないだろう。それはスキルの低さであるといっても過言ではない。なぜなら介護とは、コミュニケーションースキルが求められる職業なのだから、丁寧な言葉遣いで対応し、コミュニケーションを交わすことができないというのは、介護を職業とするプロフェッショナルとしての技術を持っていないという意味になるからだ。

この意識レベルの低さを変えて、ホスピタリティの基盤となる「サービスマナー」の確立を急がないと、介護という職業は、無意識に人の心を傷つけ、人の心を壊しながら、無礼を押し付ける状態がなくならないまま、安かろう悪かろうサービスとして存在し続けることになりかねないのである。
対人援助におけるサービスマナー確立の課題2に続く)

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masaの日本酒道23〜神杉酒造・無銘・特別純米生酒


台風25号は温帯低気圧となって北海道を昨日通り過ぎて行った。強い雨風に見舞われた時間もあったが、幸いに被害はなく、今日は体育の日にふさわしい青空が広がっている。

そんな秋晴れの連休最終日であっても、介護関係者は暦に関係なく働いている人も多いのだろう。僕もゆっくり休日を楽しむという状態ではない。

今週末、僕は品川といわき市で講演を予定しているが、その準備は万端整っている。しかし来週は、大分県日田市〜鹿児島〜東京と3地域で5講演、その直後は札幌〜東京〜大阪の3地域で6講演の予定が入っており、その講演スライドの一部が未作成のままなので、今日もスライドづくりに集中してできるだけ早く完成させなければならない。講演事務局に配布資料としてPPTスライドを事前に送らねばならないからである。

そんなわけで今日も朝からPCと向かい合ってデスクワークを続けているわけであるが、連休の祝日はこのところ「masaの日本酒道」を書くのが恒例化しているので、今日もおいしいお酒の話を書こうと思う。

今日紹介するお酒は、愛知県安城市のお酒である。

このお酒は、9/25に行われた一宮講演の際に、主催者の方からお土産にいただいたものだ。

一宮講演を主催してくれたのは、社会福祉法人 愛知慈恵会さんで、一宮市を中心に事業展開しているが、同県安城市の特養・小川の里も同法人が経営母体となっている。
小川の里・櫻井施設長
その小川の里の櫻井施設長さんは、僕と嗜好がとても似通っていて、とりあえずビールの必要がなく、最初から日本酒で乾杯で良いという方である。
※写真の方です!!背がすらっと高くてキュートな施設長さんです。

お酒の好みも僕と同じで、フルーティーなそれでいて甘すぎのべったり感がないお酒が好きな方であろうと思われる。※なぜなら僕がそうだからである。

その櫻井施設長が推薦してくれるお酒にはずれはないのであるが、一宮講演の際に櫻井施設長さんから頂いたお酒は、小川の里のある地域、「安城市」の酒蔵が造ったお酒である。何しろ安城市は昔から地下水が豊富な地域として有名である。ということは「水」が良い土地柄と言ことになる。そういう土地に、良い酒蔵があるのは当然と言えば当然かもしれない。

というわけで神杉酒造は、たまたま安城市に存在していたわけではなく、もともとは別の場所で酒造りをしていたのだが、酒造りに適した良い水を求めて安城市にたどり着き、銘酒づくりをしている蔵だそうである。現在も敷地内の井戸から湧き出る天然水を仕込みにしているが、この水は定期的に水質検査をしているそうであるが、ほとんどその質に変化がない安定した良い水であるそうだ。

その蔵が今年造った無銘の特別純米生酒である。
神杉酒造・特別純米生酒
これ、「びっくりうまうま」である。思わず「いいぞいいぞ」と言いたくなった。

フルーティーで、かつ酸味もあり、切れが良いという3拍子揃ったお酒である。バランスの良さ、うまさは今年呑んだお酒で一番かもしれない。

神杉酒造で使用する酒米のほとんどが、奥三河でつくられている「夢山水」、安城市産の「若水」だそうである。玄米の状態で仕入れ、酒造専用の精米機で100%自家精米すろという、まさに『愛知の地酒 神杉』の名の通り、風土に根ざした旨い酒造りを目指しているとのことで、そのこだわりが感じられる味わいと言えよう。 

日本酒の奥の深さを感じさせてくれるお酒である。

来年2月には、小川の里さんの職員研修講師として、安城市に行く予定が入っており、その時に時間があれば、神杉酒造さんを訪ねてみたいなと思ったりしている。

さてそんなおいしいお酒の話を書いたところだが、少しだけ話題を変えたてセミナーの案内もしておきたい。先日もアナウンスしたが、11/3(土)に札幌市の道特会館で予定されている看取り介護セミナーは、あと数人の申し込みで最低開催人数に達するので、ぜひお近くの方とお誘いあわせの植え、お申込みいただきたい。

3年後の報酬改定でも看取り介護・ターミナルケアに関する加算は拡大することが予測されている。それに備えて、今からしっかりと看取り介護・ターミナルケアの実践の土台作りをしていただきたい。

看取り介護とは決して特別なケアではなく、日常介護の延長線上にあるものであり、日頃の介護の質を高める努力と、高齢者の最晩年期の暮らしを護るという理念が求められる。そして看取り介護とは死の援助ではなく、人生の最終ステージを「生きる」ことをいかに支えるかが問われるものである。本セミナーでは、そのために何をすべきなのか、看取り期の判断基準や本人および家族の同意、職員教育の実際等についてわかりやすく解説するので、必ず役に立つとお約束する。

しかもそのことは看取り介護の実践に役立つだけではなく、日常介護の品質向上につながるものでもある。

北海道の介護関係者の方にぜひ受講していただきたセミナーなので、この機会をお見逃しなく。よろしくお願いします。

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看取り介護講演を受講した方の感想


6/15に閣議決定された「骨太の方針2018」では、人生の節目で、人生の最終段階における医療・ケアの在り方等について本人・家族・ 医療者等が十分話し合うプロセスを全国展開するため、関係団体を巻き込んだ取組や周知を行うとともに、本人の意思を関係者が随時確認できる仕組みの構築を推進するとしている。要するに今医療の場で盛んに言われているACPを推進しようというものだ。
※ACPとは、Advance Care Planning(アドバンスケアプランニング)の略。

また、住み慣れた場所での在宅看取りの先進・優良事例を分析し、その横展開を図るともされている。ということであらゆる介護サービスの場で、看取り介護の推進は次期制度改正・介護報酬改定に向けても進捗されていくのである。

その流れに乗ってきちんと看取り介護・ターミナルケアの実践が可能になる職場づくりが、すべてのサービス種別で求められていく。看取り介護の実践リーダーの育成も急務である。

そのため僕は全国各地で「看取り介護セミナー」を行っているが、先日も愛知県一宮市で「生きるを支える看取り介護〜〜最期まで自分らしく生き抜くためのサポート〜」という3時間講演を行なった。
一宮看取り介護講演
講演会場は一宮駅直結のビル最上階で、収容人数が400人という大ホールであった。事前申し込みなしに来場するセミナーだったので、3連休直後の最初の出勤日となる火曜日の午後に、どれだけの人が集まってくれるか心配したが、セミナー開始が近づくにつれ続々と人が集まり、その中には以前僕を講師として招待してくださった愛知県内の顔見知りの方もおられた。
一宮シビックホール
遠くは長野県から足を運ばれた方もいて、画像の通り大ホールも8割がた埋まった状態である。大変大勢の方にお集まりいただき感謝であるが、それだけ「看取り介護・ターミナルケア」というものが重要なテーマになってきているという意味だろうと思う。

その講演を受講してくれた方が、表の掲示板の関連スレッドに次のようなコメントを書いてくださっている。

掲示板より転載1
私は特養の介護福祉士ですが、普段の職場は先生の話の中にあった介護の世界とは程遠く、職員の都合で仕事をする施設、入居者に興味も示さない職員ばかりでなぜ同じ特養なのにこんなにも不幸な最後の人生を過ごさなければいけないのかと毎日モヤモヤしながら仕事をしていました。最後の人生をこの施設で良かったと思ってもらえるように頑張ろうと言ったところ、他の職員にリーダーの言っている事は理想論だと言われ、何を言っても心に響かないのかなと落ち込んでの参加でした。今日の三時間はとても短く、最後には泣きそうになりました。私も諦めず、施設の中で赤い花になれるように頑張ります。ありがとうございました。

僕の看取り介護講演で紹介するケースは、以前僕が勤めていた特養での実践事例がほとんどであるが、同じ特養でも環境は様々で、職員のスキルや考え方も様々である。よってこの方のように、やる気のある方の思いがなかなか受け入れられない職場も少なくないのだろうと思う。

しかし僕が総合施設長として勤務していた特養も、最初からスキルの高い職員が大勢いたわけではないし、様残なバリアが存在し、看取り介護どころか日常のケアのレベルもかなり低い時代があったのである。その状態に慣れることなく、その状態をあきらめることなく、様々なバリアや偏見と闘って、ケアサービスの在り方を変えていった結果が、講演の中でお話しした様々な実践ケースにつながっていったのである。是非、そこを目指して頑張ってほしい。

幸いなことに、「私も諦めず、施設の中で赤い花になれるように頑張ります。」という言葉で、コメントが締めくくられているので一安心である。陰ながら応援したいと思うので、何かあったら掲示板で相談したり、場合によっては直接連絡してきてほしいと思う。できるだけの手助けはさせていただく所存である。

さてもう御一方コメントを書いてくださった方がいるので、その方のご意見も紹介したい。
掲示板より転載2
講演ありがとうございました。また講演を無料で公開された社会福祉法人・愛知県慈恵会にも大変感謝しております。講演を拝聴して
・普通の介護の延長線上に看取りがあり看取りは特別なことではない
・看取りの始まりは看取り計画が始まってからではなく利用者様が入所されたときから始まっている
・どのように死ぬかではなくどのように最後を生きるのかという視点が正しい
・利用者様自身が主役。そのうえでご家族様がグリーフケアにつなぐ必要がない程の看取りを行える環境を作ることが必要
看取り介護について当たり前のことを理解していなかったと反省しています。


僕の伝えたいことを、このように理解していただけると本当にありがたい。これを機会に、新たなステージでの看取り介護の実践を期待したいと思う。

愛知慈恵会の皆さんと
コメントくださった方が書いているように、このような機会を作ってくれた社会福祉法人・愛知県慈恵会さんには、僕が感謝せねばならないだろう。(画像は、セミナー終了後に社会福祉法人・愛知県慈恵会さんの皆さんと記念撮影したもの。)

看取り介護セミナーは、今後もいろいろな形で、いろいろな場所で行う予定があるが、2時間とか3時間では伝えきれない内容もある。そのため全国7カ所で、1回5時間の看取り介護セミナーを行う予定になっている。(参照:日総研出版社主催看取り介護セミナー・すべての関係者に求められる生きるを支える介護

その幕開けは、11月3日(土:文化の日)に道特会館で行うセミナーだが、まだ開催が決定する最低人数に達していないそうだ。せっかくの機会であるのに、僕の地元の北海道だけ開催できないというのも悔しい。道内の皆様、ぜひ文化の日は札幌で、「本物の看取り介護」を学んでみませんか。

なお北海道以外の同セミナーの予定は下記の通りである。
仙 台地区:2019年1月26日(土)ショーケー本館ビル
東 京地区:2019年1月27日(日)LMJ東京センター
名古屋地区:2019年2月2日(土)日総研ビル
大 阪地区:2019年2月3日(日)田村駒ビル
福 岡地区:2019年3月16日(土)福岡商工会議所
岡 山地区:2019年3月17日(日)福武ジュリービル

いずれも10:00〜16:00(昼休み休憩1時間)の予定である。是非お近くの会場にお越しいただきたい。

また看取り介護講演に関連して、そこでお話しする内容につながるデータを集めている。「アンケートへの協力をお願いします。」にご協力いただけると大変ありがたい。こちらへの投票も、よろしくお願いします。

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混合介護のルール明確化4・今後の事業経営に及ぼす影響


混合介護のルール明確化3・道路運送法上の取扱い、より続く)
介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供できる事例とルールが新たに示されたことで、いわゆる混合介護が従前より広く多様に展開できることになった。

訪問介護では保険給付サービス前後及びサービスを途中で中断して、保険外サービスを別に提供することが可とされ、その中では家族に対する保険外サービスも実施できるようになった。

従前の通所介護では、サービスを一旦中断して行える行為が理美容と併設医療機関への急病による受診だけであったものが、今回の通知以後、通所介護を中断して行うことができる保険外サービスが、健康診断、予防接種若しくは採血などに拡大されたほか、通所介護の途中で中向けして、個人の希望による外出サービスを行なったり、物販・移動販売やレンタルサービス行うこともできるようになった。サービス提供と同時進行で、通所介護の職員が買い物等代行サービスをすることも可能となった。

これらは訪問介護と通所介護に限定された取り扱いではなく、他の訪問サービス事業と通所サービス事業にも適用される。それは事業者にとってどのような意味があるのだろうか。保険外収入を得る方法が増えたということは、そのまま事業者の利益につながり、事業経営にプラスとなるのだろうか。

・・・僕はどうもそうは思えないのである。

例えば訪問介護について、「利用者本人分の料理と同居家族分の料理を同時に調理するといった、訪問介護と保険外サービスを同時一体的に提供することは認めない。」と釘を刺されている。しかしこれは訪問介護事業者が一番求めていた混合介護の形ではなかったのではないだろうか。

なぜなら利用者の食事と家族の食事を同時に作るという行為は、料理を作る量が増えるだけで、手間がさほど増えるわけではないのである。いつもの料理作りの量を増やすだけで、保険給付と一体的に保険外収入を得られるのであれば、訪問介護員の就業時間も長くならず、それはそのまま事業者の収入増加につながるだろう。しかし今回これは認められなかった。

認められた保険外サービスとは、あくまで訪問介護の前後の時間や、訪問介護をいったん中断する時間帯において、保険給付としては認められていないサービスを別に行うことである。

そうであれば訪問介護員が行わねばならない業務は確実に増えるわけであり、保険給付としてのサービス提供時間は変わらなくとも(※保険外サービスを提供している時間は、保険給付のサービス提供時間から除かれる)、保険外サービスに携わる分の就業時間は確実に増えるわけだから、保険サービスと保険外サービスを組み合わせてサービス提供する場合、一人でこのサービスに関わる従業員の勤務時間は長くならざるを得ない。

さらにサービスが多様化する分、様々なサービスに対応できるようなスキルが求められるかもしれない。そうすると人件費や教育費は確実に増加するわけである。

通所介護についても、保険外サービスに携わる職員は、保険給付である通所介護の配置規準から外れるために、保険外サービスが提供するためには、それなりの人員配置が必要になる。

例えば受診同行については、「個別に行うものであり、利用者個人のニーズにかかわらず、複数の利用者を一律 にまとめて同行支援をするようなサービスを提供することは、適当ではない。」として、職員は利用者にマンツーマンで対応せねばならないのだから、複数の受診対応者を一人の職員で対応して保険外費用を得るという効率化は図れないわけである。

送迎のための運転専門の職員がいる場合に、サービス提供時間の配置職員ではないその職員が、買い物等代行サービスを行って保険外収入を別途得ることができるのはプラスと考えられるが、そもそも今までその運転専門職員がサービス提供時間中に何をしていたかということが問題となる。まさか遊ばせていたわけではないのだろうから、併設施設等の別の仕事に携わっていたのかもしれない。その業務はしなくてよいのかということも考えねばならない。

また通所サービスの場合、道路運送法に基づく許可又は登録を行っているところはほとんどないと思うが、通所介護と組み合わせることができる保険外サービスの運送部分を有償化した場合は、この許可又は登録が求められ、登録車両による対応が必須になる。それも手間といえば手間である。

保険外サービスを実施するために、会計や運営基準を別にすることや、保険外サービスの説明をしたり、請求を別にしたりすることは事務処理上の問題だから、サービス現場の職員の業務負担増にはならないと思われるが、保険外サービスの記録も必要とされているのだから、この部分の手間は確実に増える。

訪問・通所サービス事業者が保険外収入を得る方法は多様化し、保険給付事業と連続してそれを行なえるという意味での効率化は図られたといってよい。しかしそのための運営コストは従前以上にかかってくるということになる。少なくとも従前までと同様の運営コストで混合介護が可能になることはない。まかり間違って、運営コストの方が収益を上回ることがないようにしなければならないことは当然であるが、それにもまして心配されることがある。

それは混合介護の弾力化によって、介護事業者が保険外収入を得やすくなったことを理由に、今後の報酬改定で保険給付額が引き下げられるのではないかという懸念がぬぐえないことである。

さらに言えば今回示された混合介護は、「行わない」という選択肢がほとんどないということだ。なぜならそれをしない事業者を、利用者や計画担当者である介護支援専門員が選択しなくなるのは必然だからである。何かあれば保険外サービスも利用できるという事業者が選ばれていくのは、ごく自然な流れなので、事業経営のためには混合介護を提供できる事業者にならねばならず、ほとんどの事業者がそれを行うことにならざるを得なくなる。

その結果、多くの介護事業者が混合介護を実施するようになれば、混合介護が提供できる事業者であるという差別化は不可能となり、それは看板にはならないという意味でもある。

どちらにしても訪問サービス事業者及び通所サービス事業者は、混合介護を提供できるように体制整備が求められ、その体制の中で保険外収入を得るための営業努力が求められるということになる。なぜなら混合介護を提供できない事業者は、事業経営に必要な収益を挙げられずに倒産の危機に直面する可能性が高いと言えるからである。

しかし人手不足が深刻な問題となっている今日、保険給付の前後及び途中で保険外サービスを提供できる人員配置はできるのか、そうした人員配置をしないまま、保険外サービスを提供する方向に舵を切った時、訪問介護員や通所介護の職員は疲弊して辞めてしまう恐れもある。

そしてそうした人材を確保・配置するためのコストが収入以上の負担とならないのかが大きな課題となる。

しかも保険外サービスは、全額自己負担なのだから、さほど高い費用を設定できないということにもなる。ほとんどの訪問・通所サービス事業者が、このサービスを行い、保険外費用を設定するのだから、顧客確保競争を勝ち抜くためには、この費用設定も他の事業者より高くならないように設定する必要があり、場合によっては顧客確保のための値引き競争が行われる地域が出てくるかもしれない。介護事業者間で、「牛丼戦争」と同じ様態が生ずる可能性があるのだ。

従前より多くの保険外収入を確保する方策を得ることができたわけであるからといって、それは事業経営を大きく支える財源とはなりえず、保険給付の単価が削られた分を補う程度しか期待できないのかもしれない。だからと言ってそれをしないでいては、利用者確保はままならず、事業撤退しなければならなくなるのだ。

ということで弾力化された混合介護は、事業者にとって決しておいしいサービスではないが、取り組まなければならないサービスとなり、事業経営者の手腕が益々問われるという結果をもたらすだろう。

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混合介護のルール明確化3・道路運送法上の取扱い


混合介護のルール明確化2・通所介護編より続く)
通所介護の送迎については、その費用が基本サービス費に包括されるという形で有償となっているが、それは「自家輸送」であるとして、道路運送法に基づく許可又は登録の必要はないとされている。

そこで問題となるのは、今回認められた通所介護(保険給付サービス)と組み合わせで保険外サービスを行う場合の「運送」はどうなるのかという問題である。

そのため今回発出された「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて」には、「通所介護等に係る送迎に関する道路運送法上の取扱いについて」(国土交通省自動車局旅客課長)が添付されている。

結論を簡単に言えば保険給付サービスと組み合わせて行われる保険外サービスの運送が「有償」で行われる場合は、道路運送法に基づく許可又は登録が必要となり、運送の対価が含まれない場合はその許可又は登録は不必要ということだ。

その具体的内容を見てみよう。

1.通所介護事業者等が、通所介護等の利用を目的とする送迎に併せて、利用者からの依頼に応じてスーパーや病院における支援(以下「買物等支援」という。)を保険外サービスとして行う場合は、以下ゝ擇哭△乏催することにより、買物等支援の利用者負担に運送の対価が含まれないことが明らかである場合には、道路運送法の許可又は登録を要しない

〜迎の途中で、送迎の一環として、商店等へ立ち寄る場合であること(商店等へ立ち寄らない送迎の場合に通常選択されると考えられる一般的な経路を逸脱しない範囲で行われるもの)
以下のすべてに該当することにより、買物等支援が送迎とは独立したサービスであると認められる場合
・買物等支援における利用者負担は、当該支援を利用する場合のみに発生すること
・買物等支援を利用するか否かは、利用者が選択するものであること
・買物等支援の利用者負担について、移動する距離や時間等で差を設けていな いこと

2.上記を踏まえ、事例ごとに整理すると、以下のとおりである。

(1)送迎の途中で買物等支援を行わない場合(以下「通常の送迎」という。)
介護報酬とは別に送迎の対価を得ている場合 ・送迎が独立した1つの事業とみなされ、許可又は登録が必要である。
介護報酬とは別に送迎の対価を得ていない場合(送迎の対価が介護報酬に包括されている場合)
・送迎は自己の生業と密接不可分な輸送と解され、許可又は登録を要しない

↑2(1)の Ν△禄樵阿泙任硫鮗瓩鮑導稜Г靴燭世韻任△襦2宍から新たな考え方となる。

(2)送迎の途中で買物等支援を行う場合
…名錣料迎の場合に通常選択されると考えられる一般的な経路を逸脱しない場合
ア .買物等支援を無償で行う(対価を得ていない)場合
・送迎は自己の生業と密接不可分な輸送と解され、許可又は登録を要しない

イ .買物等支援の対価を得ている場合
a) 買物等支援が送迎とは独立しており、送迎の対価を得ていない場合(上 記1.△乏催する場合)
・送迎は自己の生業と密接不可分な輸送と解され、許可又は登録を要しない
b) 買物等支援が送迎とは独立しているとは言えない場合(上記1.△ 該当しない場合)
・介護報酬とは別に送迎の対価を得ているとみなされ、許可又は登録が必要である。

↑買い物支援という行為のみが有償で、それに伴う移送の費用が発生していない場合は許可又は登録はいらないという意味だ。そうであればサービス提供中に「保険外の買い物等代行サービス 」を行う場合も、買い物代行という行為のみに費用発生して、それに伴う移動費(ガソリン代など)を徴収しないのであれば、それに伴う移送許可又は登録は必要ないということだろう。今まで白タク行為に当たるとして、認められていないと思っていた行為も移送許可又は登録がなくとも可とされているので、やや驚きの感がある。

通常の送迎の場合に通常選択されると考えられる一般的な経路を逸脱する場合
・送迎が独立した1つの事業とみなされ、許可又は登録が必要である。

(3)通所介護等を提供中の利用者に対し、外出支援のサービスを提供する場合
ゝ’酬盈の一環として通所介護計画に位置づけられた外出支援の場合
・自己の生業と密接不可分な輸送と解され、許可又は登録を要しない
⇒用者個人の希望により、保険外サービスとして、個別に通所介護事業所からの外出を支援する場合
保険外サービスを無償で行う場合 ・送迎は無償による運送と解され、許可又は登録を要しない
保険外サービスの対価を得ている場合 ・送迎が独立した1つの事業とみなされ、許可又は登録が必要である。

ちなみに介護事業者の移送に関して、表の掲示板でしばしば的確な情報と鋭いご意見を書いてくださるmさんという方が、この問題に関してもスレ立てしている。『「通所介護等に係る送迎に関する道路運送法上の取扱いについて」を普段の行為で言い換えてみた 』も参照してみる価値があるだろ。

さて次回はいよいよ総合評価だ。混合介護の弾力運用とその明確化が、今後の事業経営にどのように影響してくるかを論評するとしよう。今後の介護事業経営に直結する内容とならざるを得ない問題なので、明日の更新記事は関係者にとって必見である。
混合介護のルール明確化4・今後の事業経営に及ぼす影響、に続く)

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混合介護のルール明確化2・通所介護編


混合介護のルール明確化1・訪問介護編より続く)
通所介護を提供中の利用者に対し、保険外サービスを提供することについては、従前まで通所介護としての内容と保険外サービスとしての内容を区分することは、基本的には困難であるという立場から原則として認めていなかった。

ただし理美容サービスについては、通所介護と明確に区分可能であることから、 「通所サービス利用時の理美容サービスの利用について」 (平成 14 年5月 14 日付 事務連絡)において、通所介護の途中でその時間をサービス提供時間から除くことを条件に、利用者の自己負担により理美容サービスを受けることは可能である旨を示してい るところである。

また併設医療機関の受診については、緊急やむを得ない場合に限り認められることとしている。この場合も受診に要した時間はサービス提供時間に含めないとされている。

今回の通知でも、「通所介護としての内容と保険外サービスとしての内容を区分することが基本的には困難であることから、保険外サービスとして利用者から保険 給付とは別に費用を徴収することは、基本的には適当でなく、仮に特別な器具や外部事業者等を活用する場合であっても、あくまで通所介護として実施し、必要に応じて実費等を追加徴収することが適当である。 」としている。この部分は老企54号通知の解釈の通り取り扱うという意味だろう。

ただし混合介護の弾力的運用という意味であろうと思えるが、以下の 銑い諒欷嘘哀機璽咼垢砲弔い討蓮通所介護と明確に区分することが可能であり、事業者が(後述)の事項を遵守している場合には、通所介護を提供 中の利用者に対し、通所介護を一旦中断したうえで保険外サービスを提供し、その後引き続いて通所介護を提供することが可能であるとしている。

事業所内において、理美容サービス又は健康診断、予防接種若しくは採血 (以下「巡回健診等」という。 )を行うこと
利用者個人の希望により通所介護事業所から外出する際に、保険外サービ スとして個別に同行支援を行うこと
※ 機能訓練の一環として通所介護計画に位置づけられた外出以外に、利用者個人の希望により、保険外サービスとして、個別に通所介護事業所から の外出を支援するものである。外出中には、利用者の希望に応じた多様な 分野の活動に参加することが可能である。
物販・移動販売やレンタルサービス
買い物等代行サービス

理美容と急病によるやむを得ない通院以外に、ずいぶんと「可能となる保険外サービス」の範囲は広がったと言えよう。次のその条件である。(※適用ルールのため、通知文の内容そのままを転載する部分がほとんどであることをご了承いただきたい。)

(1)共通事項
通所介護と保険外サービスを明確に区分する方法
・ 保険外サービスの事業の目的、運営方針、利用料等を、指定通所介護事業 所の運営規程とは別に定めること
・ 利用者に対して上記の概要その他の利用者のサービスの選択に資すると認められる重要事項を記した文書をもって丁寧に説明を行い、保険外サー ビスの内容、提供時間、利用料等について、利用者の同意を得ること
・ 契約の締結前後に、利用者の担当の介護支援専門員に対し、サービスの 内容や提供時間等を報告すること。その際、当該介護支援専門員は、必要に応じて事業者から提供されたサービスの内容や提供時間等の保険外サービ スに関する情報を居宅サービス計画(週間サービス計画表)に記載するこ と
・ 通所介護の利用料とは別に費用請求すること。また、通所介護の事業の会計と保険外サービスの会計を区分すること
・ 通所介護の提供時間の算定に当たっては、通所介護の提供時間には保険外サービスの提供時間を含めず、かつ、その前後に提供した通所介護の提供時間を合算し、1回の通所介護の提供として取り扱うこと

利用者保護の観点からの留意事項 ・ 通所介護事業所の職員以外が保険外サービスを提供する場合には、利用者の安全を確保する観点から、当該提供主体との間で、事故発生時における対応方法を明確にすること
・ 提供した保険外サービスに関する利用者等からの苦情に対応するため、苦情を受け付ける窓口の設置等必要な措置を講じること。なお、指定通所 介護事業者は、通所介護を提供する事業者の責務として、通所介護に係る 苦情に対応するための措置を既に講じていることから、当該措置を保険外サービスに活用することが考えられる。
・ 通所介護事業者は、利用者に対して特定の事業者によるサービスを利用 させることの対償として、当該事業者から金品その他の財産上の収益を収受してはならないこと

(2)事業所内において、巡回健診等の保険外サービスを行う場合医療法(昭和 23 年法律第 205 号)等の関係法規を遵守すること。 なお、通所介護事業所内において巡回健診等を行う場合は「医療機関外の場所で行う健康診断の取扱いについて」 (平成 27 年3月 31 日医政発 0331 第 11 号)を遵守すること。 また、鍼灸や柔道整復等の施術を行うことはできず、無資格者によるマッサージの提供は禁止されている

(3)利用者個人の希望により通所介護事業所から外出する際に、保険外サービス として個別に同行支援を行う場合 通所介護事業所の職員が同行支援等の保険外サービスを提供する場合には、 当該保険外サービスの提供に要した時間を当該職員が通所介護に従事する時 間には含めないこととした上で、通所介護事業所の人員配置基準を満たすこと。 道路運送法(昭和 26 年法律第 183 号)や医療法等の関係法規を遵守するこ と。例えば、

・ 医療機関への受診同行については、健康保険法(大正 11 年法律第 70 号)及び保険医療機関及び保険医療養担当規則(昭和 32 年厚生省令第 15 号)の趣旨を踏まえると、あくまでも利用者個人の希望により、個別に行うものであり、利用者個人のニーズにかかわらず、複数の利用者を一律にまとめて同行支援をするようなサービスを提供することは、適当では ない
・ 通所介護事業所の保有する車両を利用して行う送迎については、通所介護の一環として行う、機能訓練等として提供するサービスではなく、利用者個人の希望により有償で提供するサービスに付随して送迎を行う場合には、道路運送法に基づく許可・登録が必要である。

(4)物販・移動販売やレンタルサービスを行う場合
利用者にとって不要なサービスが提供されることを防ぐ観点から、利用者の日常生活に必要な日用品や食料品・食材ではなく、例えば高額な商品を販売しようとする場合には、あらかじめその旨を利用者の家族や介護支援専門員に対して連絡すること。認知機能が低下している利用者に対しては、高額 な商品等の販売は行わないこと。

また、食品衛生法(昭和 22 年法律第 233 号)等の関係法規を遵守すること。

※ なお、2.及び3.(1)から(4)までの取扱いは(介護予防)通所リハビリ テーション、地域密着型通所介護、 (介護予防)認知症対応型通所介護についても 同様であるとされている。

訪問介護は混合介護の場合も、保健給付サービスは1対1の関係で行われるが、通所介護の場合、定員があり、利用者人数に対する職員配置規準や設備基準があるので、その部分のルールが示されている。文章の量は多いが、その内容は極めて単純であり、理解困難ということはないだろう。以下確認しておく必要がある。

第四 通所介護を提供していない休日や夜間等に、事業所の人員や設備を活用して、保険外サービスを提供する場合について
1.通所介護を提供していない休日や夜間等に、事業所の人員や設備を活用して、保険外サービスを提供する場合の取扱い 指定居宅サービス等基準第 95 条第3項において、通所介護事業所の設備は、専ら当該指定通所介護の事業の用に供するものでなければならないが、利用者に対し支障がない場合は、この限りでないとしている。また、通所介護を提供していな い休日や夜間等に、事業所の人員や設備を活用して、保険外サービスを提供する場 合においても、第三の場合と同様、通所介護と保険外サービスを明確に区分する必 要がある。 さらに、夜間及び深夜に宿泊サービスを提供することについては、利用者保護や、 サービスの質を担保する観点から、 指定居宅サービス等基準第 95 条第4号及び 「指定通所介護事業所等の設備を利用し夜間及び深夜に指定通所介護等以外のサービスを提供する場合の事業の人員、設備及び運営に関する指針について」 (平成 27 年 4月 30 日老振発 0430 第1号・老老発 0430 第1号・老推発 0430 第1号)におい て、その基準を定めている。
※ 上記においては、例えば以下のような内容を定めている。

・ 通所介護事業者は、宿泊サービスの内容を当該宿泊サービスの提供開始前に当該指定通所介護事業者に係る指定を行った都道府県知事、指定都市又は中核市の市長に届け出ること
・ 通所介護事業者は宿泊サービスの届出内容に係る介護サービス情報を都道府県に報告し、都道府県は介護サービス情報公表制度を活用し当該宿泊サービスの内容を公表すること
・ 宿泊サービスの提供時間帯を通じて、夜勤職員として介護職員又は看護職員を常時1人以上確保すること
・ 宿泊室の床面積は、1室当たり 7.43 岼幣紊箸垢襪海
・ 消防法その他の法令等に規定された設備を確実に設置しなければならな いこと 等

上記に加え、通所介護を提供していない休日や夜間等に、通所介護以外の目的で 通所介護事業所の人員・設備を活用する場合は、通所介護と保険外サービスを明確に区分する観点から、保険外サービスに関する情報(当該保険外サービスを提供す る事業者名、サービス提供時間等)を記録すること。 なお、この取扱いは(介護予防)通所リハビリテーション、地域密着型通所介護、(介護予防)認知症対応型通所介護についても同様である。

2.通所介護を提供していない休日や夜間等に、事業所の人員や設備を活用して、保険外サービスを提供する場合として、例えば以下のようなサービスの提供が可能である。
通所介護事業所の設備を、通所介護サービスを提供していない時間帯に、地域 交流会や住民向け説明会等に活用すること。
通所介護事業所の人員・設備を、通所介護サービスを提供していない夜間及び 深夜に、宿泊サービスに活用すること。

第五 通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の双方に対してサービスを提供する場合について 1.これまでの取扱い 指定居宅サービス等基準第 95 条第3項において、通所介護事業所の設備は、専ら当該指定通所介護の事業の用に供するものでなければならないが、利用者に対し支障がない場合は、この限りでないとしている。また、第三及び第四の場合と同様、通所介護と保険外サービスを明確に区分する必要がある。

2.通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の双方に対してサービスを提供する 場合の例 通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の双方に対してサービスを提供する場合として、例えば以下のようなサービスの提供が可能である。
両サービスの利用者が混在する場合通所介護事業所において、通所介護の利用者とそれ以外の地域住民が混在している状況下で、体操教室等を実施すること
通所介護と保険外サービスの利用者が混在せず、通所介護とは別の時間帯や、 別の場所・人員により、保険外サービスを提供する場合 通所介護事業所において、通所介護とは別室で、通所介護に従事する職員とは別の人員が、地域住民向けのサービスを提供すること

3.通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の双方に対してサービスを提供する 場合の取扱い (1)共通事項通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の双方に対してサービスを提供する場合は、通所介護と保険外サービスを明確に区分するため、保険外サービス に関する情報(当該保険外サービスを提供する事業者名、サービス提供時間等) を記録すること。

(2)通所介護の利用者と保険外サービスの利用者に対して一体的にサービスを提供する場合 通所介護事業所において、通所介護の利用者と保険外サービスの利用者が混在する状態で通所介護と保険外サービスを提供することについては、通所介護の利用者に対し支障がない場合に可能であるところ、具体的には、通所介護事業所の人員・設備の基準を担保する観点から、
同時一体的に利用する通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の合計数に対し、通所介護事業所の人員基準を満たすように職員が配置されて おり、かつ、
通所介護の利用者と保険外サービスの利用者の合計数が、通所介護事業所の利用定員を超えない場合には、通所介護の利用者と保険外サービスの利用者が混在する状態で通所介護と保険外サービスと提供することが可能である。
なお、通所介護事業者は、地域住民が通所介護事業所において行われる行事に参加する等の場合、ゝ擇哭△砲茲蕕此△△までも通所介護の利用者数を基に、通所介護事業所の人員基準や定員を遵守すること。

(3)通所介護と保険外サービスの利用者が混在せず、通所介護とは別の時間帯や、別の場所・人員により、保険外サービスを提供する場合 通所介護事業所において通所介護と保険外サービスの利用者が混在せず、通所介護とは別の時間帯や、別の場所・人員により保険外サービスを提供するこ とについては、基本的に通所介護の利用者に対し支障がないと考えられること から、(2)ゝ擇哭△暴召ι要はない。

なお本通知は、区分支給限度額を超えた全額自己負担利用についても触れており、そこでは「その価格については、サービス内容が介護保険サービスと同等であることを踏 まえ、介護保険サービスにおいて事業者に支払われる費用額と同水準とすることが望ましい。ただし、利用者等に対し、介護保険サービスと保険外サービスの違いを文書によって丁寧に説明し、同意を得ることにより、介護保険サービスにおいて事業者に支払われる費用額とは別の価格設定が可能である。 」としているところであるが、このことについて小濱介護経営事務所の小濱道博代表は、僕のFBに「この通知の中で、限度超過の場合の料金は10割負担が原則であるが、事前に利用者に承諾を得た場合は独自の料金が可能とされました。しかし、不当値引きの原則があるので、基本的に10割負担より高い設定の場合と考えるべきですね。」というコメントを寄せてくださっていることも紹介しておきたい。

次に保険外サービスに伴い、移送が伴う場合の道路運送法上の取扱いについて(明日の更新記事)と、今回のルールにおける混合介護の提供が、介護事業経営に及ぼす影響について(明後日の更新記事)それぞれ考えてみたい。
混合介護のルール明確化3・道路運送法上の取扱い、に続く)

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混合介護のルール明確化1・訪問介護編


9月28日付で厚労省から「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて 」が発出された。

これはいわゆる混合介護のルールを明確化にしたものであるが、このことを「混合介護の解禁」と表現するのは間違っている。なぜなら現在でも、介護保険の指定事業所が保険外サービスの提供により、契約で定めた料金を徴収することは認められているからだ。

今回はこの保険外サービスの提供の運用をさらに弾力的に推し進め、そのルールを明確にしたものであり、かつ利用者送迎等、「運送」に伴う部分については、厚厚生労働省と国土交通省との考えのすり合わせを行ったうえで、定められたルールについても明示されている。

そこで今日から本通知について、「訪問サービス」・「通所サービス」・「道路運送法上の取扱いと今後の事業経営に及ぼす影響」という風に3回に分けて、この通知内容を検証してみようと思う。

訪問介護を中心とした「訪問サービス」の共通事項として、過去に示されているルールを確認する内容が示されており、それは以下の通りである。

第一 共通事項:保険外サービスについては、「指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に 関する基準について」 (平成 11 年9月 17 日老企第 25 号。以下「基準解釈通知」という。 )等において、介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合 の取扱いを示しており、例えば訪問介護については以下のとおりである。 「介護保険給付の対象となる指定訪問介護のサービスと明確に区分されるサービスについては、次のような方法により別の料金設定をして差し支えない。

イ .利用者に、当該事業が指定訪問介護の事業とは別事業であり、当該サービスが 介護保険給付の対象とならないサービスであることを説明し、理解を得ること。
ロ .当該事業の目的、運営方針、利用料等が、指定訪問介護事業所の運営規程とは 別に定められていること。
ハ. 会計が指定訪問介護の事業の会計と区分されていること。


この部分はすでに大多数の事業者が理解しているところであり、新しいルールではない。

次に訪問介護における混合介護の提供方法を確認してみたい。本通知では、「保険給付の範囲外のサービスについて、利用者と事業者の間の契約に基づき、保険外のサービスとして、保険給付対象サービスと明確に区分し、利用者の自己負担によっ てサービスを提供することは、当然、可能である」というのは新たなルールではなく、これまでの取り扱いであることを示したうえで、「訪問介護と保険外サービスを組み合わせて提供する場合の例 」として、「訪問介護の前後に連続して保険外サービスを提供する場合と、訪問介護の提供中に、一旦、訪問介護の提供を中断した上で保険外サービスを提供し、その後に訪問介護を提供 する場合がある」として、具体的例示を下記の通り示している。

訪問介護の対象とはならないサービスを利用者本人に提供 ・ 訪問介護の提供の前後や提供時間の合間に、草むしり、ペットの世話の サービスを提供すること ・ 訪問介護として外出支援をした後、引き続き、利用者が趣味や娯楽のために立ち寄る場所に同行すること ・ 訪問介護の通院等乗降介助として受診等の手続を提供した後に、引き続き、介護報酬の算定対象とならない院内介助を提供すること
※ 介護報酬の算定対象となる、訪問介護における院内介助の範囲については、 「訪問介護における院内介助の取扱いについて」 (平成 22 年4月 28 日付事務連絡)を参照すること

同居家族に対するサービスの提供 ・ 訪問介護の提供の前後や提供時間の合間に、同居家族の部屋の掃除、同 居家族のための買い物のサービスを提供すること

ただしここでは「※ 利用者本人分の料理と同居家族分の料理を同時に調理するといった、訪問介護と保険外サービスを同時一体的に提供することは認めない。 」と釘を刺している。

そして「訪問介護と保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱い 」ためには、保険外サービスを訪問介護と明確に区分する必要があるとして、以下のルールが示され、事業者はそれを遵守しなければならないとされている。

保険外サービスの事業の目的、運営方針、利用料等を、指定訪問介護事業所の運営規程とは別に定めること
契約の締結に当たり、利用者に対し、上記,粒詰廚修梁召陵用者のサービスの選択に資すると認められる重要事項を記した文書をもって丁寧に説明を行い、保険外サービスの内容、提供時間、利用料等について、利用者の同意を 得ること。なお、保険外サービスの提供時間は、訪問介護の提供時間には含めないこと
契約の締結前後に、利用者の担当の介護支援専門員に対し、サービスの内容や提供時間等を報告すること。その際、当該介護支援専門員は、必要に応じて事業者から提供されたサービスの内容や提供時間等の保険外サービスに関する情報を居宅サービス計画(週間サービス計画表)に記載すること
利用者の認知機能が低下しているおそれがあることを十分に踏まえ、保険外サービスの提供時に、利用者の状況に応じ、別サービスであることを理解しやすくなるような配慮を行うこと。例えば、訪問介護と保険外サービスを切り替えるタイミングを丁寧に説明する等、利用者が別サービスであることを認 識できるような工夫を行うこと
訪問介護の利用料とは別に費用請求すること。また、訪問介護の事業の会計と保険外サービスの会計を区分すること

また、提供した保険外サービスに関する利用者等からの 苦情に対応するため、苦情を受け付ける窓口の設置等必要な措置を講じる義務を事業者に課していが、この窓口は保険給付の苦情受付窓口を活用しても差し支えないとしている。

※(介護予防)訪問入浴介護、 (介護予防)訪問看護、 (介護予防)訪問リハ ビリテーション、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護をペッ トの世話など保険外サービスと組み合わせて提供する場合も同様の取扱いであるとしている。

なおサービス提供責任者については、業務に支障がない範囲で保険外サービスにも従事することは可能で、その場合でも保険給付サービスの専従規定から外れないとされている。
混合介護のルール明確化2・通所介護編に続く)

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アンケートへの協力をお願いします。


僕が実施する看取り介護講演のためのデータとして、8年ほど前にインターネットを通じて、皆さんの意見を集めさせていただいたことがあります。

その時に投票していただいた意見については、現在でも講演で紹介させていただいておりますが、8年という時間の流れを考えると、意識の変化ということも無視できなくなってきました。そのため改めて意識調査を行って、最新の数値データを集めてみたいと思いました。

そこで当時と同じ内容でアンケート投票フォームを作成しましたので、下記のフォームに投票し、ご意見があればそのフォームのコメント欄に記入していただきたくお願い申し上げます。

アンケートは2種類で、10/14までの受付とさせていただきます。結果については、後日このブログ記事にて分析・報告させていただきますが、すべての方が「結果を見る」をクリックしていただくと、リアルタイムで投票結果を確認することができます。

すべての人が安心と安楽の終末期を過ごすことができるために、終末期支援として何が必要かを知りうえで必要不可欠なデータとなりますので、どうぞご協力をお願いします。

皆さんのご協力をお願い致します。

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世界遺産ひだ白川郷の旅


全国各地の方々からご招待いただいて講演を行なっており、日本の都道府県でまだ講演を行なったことのない県は、山梨県と鳥取県そして香川県だけになった。(※このうち香川県は、12月に講演予定が入っている。)

そのため各地の名所めぐりもよく行っているのだろうと思われがちだが、講演はあくまで仕事なので、私的な旅行とセットで行うことはまずなくて、講演会場と隣接空港もしくは駅と宿泊ホテルの間を移動するだけであることが多い。観光するにしても講演の合間を縫って半日充てるということにとどまる場合が多い。

そんな講演の旅ではあるが、今週水曜日に行った「一宮市看取り介護セミナー」については、異例の日程を組んだ。同セミナーを主催された「社会福祉法人・愛知慈恵会」は、一宮市を拠点にしているが、事業地域は三河安城・飛騨白川郷・南信州根羽村と広範囲に上っている。そんな関係もあり、愛知慈恵会さんのご厚意で、講演後世界遺産の白川郷と、白川村のどぶろく祭りを見学する機会をいただき、講演翌日はたっぷり観光を堪能させていただいた。

25日の講演は、一宮駅ビルで13:00〜16:00まで講演を行なったが、そのあと白川に移動し、19:00過ぎに宿に到着した。

御母衣旅館
御母衣旅館
御母衣の風情のある旅館。歴史を感じさせる建物であるが、中は掃除が行き届いており、とても綺麗で快適だった。なお当日の夕食については、「masaの血と骨と肉〜肩を揉んでもらった。ほう楽、になった。」を参照していただきたい。

翌26日(水)の午前中は合掌造りで有名なひだ白川郷の見学。
白川郷
コスモスの花越しに見える白川郷。その場所は観光地であると同時に、住民の方々が実際に住んでいる場所でもある。

であい橋
合掌づくりの郷につながる、「であい橋」。この橋結構揺れて面白い。わざと揺らして近くの外国人さんが、「waoh!!」と驚くのを楽しんでしまった。
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近くを流れる川は、前日の雨のため青く澄んではいなかったが、それでもこのエメラルドグリーンである。美しい。

白川郷合掌造りの家
案山子と並んで外国の人が記念写真を撮っている。平日なのに観光客がたくさんいる人気の場所である。

白川郷の茅葺屋根
ふき替えて間もない茅葺屋根。片面を拭き替えるだけで1.500万円はかかるそうだ・・・。
白川郷の茅葺屋根
少し年数がたつと萱も伸びている。

稲干しと合掌造りの家
干した稲が合掌造りの家の風景に溶け込んでいる。日本の風情である。

茅葺き屋根の釣り鐘
ススキ越しに見えるのは、茅葺き屋根の下の釣り鐘。大みそかの「ゆく年くる年」によく映されるそうである。

白川村瀬音さくら山荘・竹中荘長と一緒に
この日、白川郷を案内してくださった、白川村瀬音さくら山荘・竹中荘長とツーショット。素晴らしい解説でいろいろと得るものが多かった。

飛騨牛御膳
お昼は「飛騨牛御膳」をごちそうになった。朴葉みそが絶品である。焼いた味噌だけでご飯が3杯食べられるが、これと柔らかい飛騨牛をマッチさせてしまう贅沢を味わった。ニジマスや山菜料理・蕎麦も絶品である。

さてこの日のメインは、白川郷の見学ではなく、白川郷の「どぶろく祭り」に参加すること。神社の区域ごとに行われるお祭りは、10月まで地域ごとに開催日が異なるそうで、どぶろくの味も各地で異なるそうである。
獅子舞
その始まりが白川村の平瀬八幡神社の「どぶろく祭り」で、神事のあと獅子舞も行われていた。

どぶろく祭り会場づくり
その間に、氏子さんたちが境内にござを敷いて会場づくりをしていた。

平瀬八幡神社
僕も手と口を浄水で清めてどぶろくのふるまいを待っていた。

平瀬八幡神社・どぶろく
赤い杯は400円で購入できるが、これを買うとどぶろくが振舞われるということになるそうだ。

白川村婦人会の皆さん
平瀬八幡神社どぶろく祭り
どぶろくを振舞ってくれるのは婦人会の皆さん。観光客も地元の人も分け隔てなく杯を満たしてくれる。飲み干す前にどんどん振舞われるので、酒の強くない方は腰が抜けるのに注意が必要だということ。食べ物は各自でいろいろなものを持ち寄って、近くに座った知らない人同士で、肴の交換が行われたりしている。

小川の里・櫻井施設長
愛知慈恵会さんに招待されたのは2度目であるが、それもこの方の推薦があるからに他ならない。安城市の特養・小川の郷の櫻井 日佐代施設長は、究極の「晴れ女」。この日の白川郷は曇りのち雨の予報であったが、午前中の白川郷の見学の際は、これ以上ないというほどの秋晴れ。雨が心配された「どぶろく祭り会場」も曇ってはいたが、祭りが終わるまで天気はもった。祭りが終わり、車に乗った途端に、雨が降り始めたのだから、櫻井施設長の神通力にただただ驚くばかりである。

櫻井施設長は、聞けば聞くほど僕と似たところが多く。食べ物飲み物、好きなスポーツも一緒である。(※当然のことながらお酒も強い・・・。)
神杉酒造&どぶろく
当日お土産にいただいたお酒は、白川郷のどぶろくのほか、安城市の神杉酒造のお酒。前回講演でもいただいたがこれが絶品だった。今回は純米生酒もあり、呑むのが楽しみである。その感想は「masaの日本酒道」に後日書くとしよう。

飛騨の御福さるぼぼ
飛騨の御福さるぼぼもお土産にいただいた。これで仕事運がさらにアップ。嬉しい。ありがたや!ありがたや!である。

どぶろく祭りが終わった後は、一宮に戻り翌日北海道に帰るというゆったりとした旅であった。このような機会を持てたのも、ひとえに社会福祉法人・愛知慈恵会さんのおかげである。

愛知慈恵会お皆さん、ありがとうございます。またお愛しましょう。

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広がってほしいサービスマナー研修。


対人援助の場で、しばしば虐待事件が発生してマスメディアを賑わしている。

人によってはそのような虐待行為は、「氷山の一角」でしかなく、報道される以上に多くの虐待行為が行われ、介護事業者の多くが職員の虐待行為に目をつぶりながら、それを隠して事業経営しているのではないかと疑いの目を向ける人もいる。

しかし僕らはそんな氷山に乗ってはいないし、虐待とは無縁のサービス提供を行っている。だが一部とはいえ、虐待行為や不適切行為がなくならない現状は、そうした世間の疑いの目を生まざるを得ない状況といえるし、そのことは変えなければならない最大の問題といえる。

虐待と言わないまでも、介護事業における不適切対応はそこかしこにみられる。例えば自分より年上であり、介護事業からすれば「お客様」であるはずの利用者に、馴れ馴れしい無礼な言葉遣いをすることを恥じない従業者は数知れなく存在する。そのような素人対応をなくしていかないと、介護の仕事は体さえ丈夫なら誰でもできるスキルの必要ない仕事と思われ、いつまでも待遇は良くならない。

虐待や不適切行為は、サイコパスのように特別な性質によって引き起こされるものもあるし、人員不足の中で、向き・不向きのチェックが不十分であることが要因となって、介護の仕事に不向きな人物によって引き起こされる場合も考えられるが、多くの虐待は、行為を行っている本人さえ気が付かずに、感覚麻痺から不適切行為に及び、虐待へと発展するケースが多い。

また対人援助の場における従業者の横柄な態度、無礼な言葉遣いは、しばしば人権侵害につながる問題を引き起こしている。その時、「そんなつもりはなかった。」という言い訳は、人権侵害という結果をもたらした後では、なんの免罪符にもならないのである。

そうした行為が繰り返し行われる原因は、介護事業者において、接遇教育がほとんど行われていないからではないのだろうか。接客と接遇の違いさえ理解していない職員が多いという事実が、そのことを証明している。

そうした状態をいつまでも放置していると、今後の介護事業はますます劣悪なものになりかねない。なぜなら今よりずっと人材・人員不足が深刻化する中で、文化や習慣が異なる外国人も含めた多様な人員が介護事業に携わっていく中で、接遇教育をしないで業務だけをこなす状態は、日本で生まれ育ち、老いていった人々の気持ちを無視した対応にならざるを得ないからだ。そこには受容の精神のかけらも存在しなくなる。

そのような状態で行われる介護とは、行為を支援するのではなく、単に動作支援の業務に終わってしまう。介護ではなく単なる介助でしかないといえよう。

そうしないため、相手から誤解されない対応の基盤となるのが、「サービスマナー」である。

そのことをきちんと教育しなければならない。それも何かの講義の一部としてマナーも教えるのではなく、サービスマナーに特化した教育訓練が必要不可欠になってきている。そうしないことにはその重要性が理解されないからだ。

コミュニケーション技術は特に重要になるだろう。ため口が親しみやすい言葉ではないと学ばせる必要がある。なれなれしい言葉は、年上の人にとっては無礼な言葉にしか聴こえないことがあることを学ばせる必要がある。

そもそもサービスとは奉仕することであり、その性質は、いつでも・どこでも・誰にでも奉仕の心を持つことだ。それは相手を大切に思うことが基本となるものである。

マナーとは、行儀作法のことである。その性質は、人間が生きていくうえで、好ましい言動の作法ということになる。それは人に不快感を与えないことなのである。

ということは、サービスもマナーも、それは対人援助の基本ともいえるものだし、対人援助を「生活の糧」としているものにとっては、基盤としなければならないもので、サービスマナーを身に着けることはプロとしての基本姿勢であるとさえいえるのである。

接遇とは相手を心から想う態度や行動、言葉に乗せて、接客以上に愛のこもったおもてなしをすることである。接遇の「遇」の文字は「おもてなしの心」を意味し、それはホスピタリティの精神を介護受持者が持たねばならないという意味にも通じていく。

これからの介護事業は、顧客確保という面でも事業戦略が必要になる。接客のみならず接遇意識を持った事業者が勝ち組になっていくのである。

この間、大阪市老連の川西理事にお会いする機会があり、「大阪でもサービスマナー研修をしましょう。」と提案すると、即決でやりましょうと言われた。さすがに優れた介護経営者は、感性が鋭く、その必要性を感じ取ってくれるものだと感心した。おかげ様で年度内の来年2月に大阪でのサービスマナー研修の開催が決まった。現在の予定では来年2月14日の午後からサービスマナー研修in大阪を実施する予定になっている。

こんな風にして介護事業所の職員がサービスマナーを身に着けるための専門研修が、全国各地で行われるようになってほしい。すべての地域で介護事業者従業員向けサービスマナー研修を定例実施しないと、介護崩壊が現実しかねないほど、「世間の常識」が通用しないスキルの低い職員が増えているからだ。

研修企画に携わっている方々は、そのことをぜひ考えていただきたい。

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白川郷どぶろく祭り


僕は今、飛騨白川郷に来ている。昨日の一宮講演を終えた後、一宮を出て夜19時過ぎに白川郷の宿に到着した。

その目的は、白川郷のどぶろく祭りを見て、振舞われるどぶろくを飲むためである。守り神の「晴れ女」さんが案内してくれているため、見事に晴れ上がった良い天気で祭りを楽しむことができる。

もともと今回の一宮講演は、主催者の方がこの神事を見学できる日程で組んでくれたものである。そのため今回は1講演のために、3泊4日の日程を組んできたものだ。ありがたいことである。

北海道には明日帰る予定にしている。

ということで移動の最中にあわただしく記事更新しているが、長い記事を書いている時間はない。

白川郷のどぶろく神事については、北海道に帰ってから改めてまとめて皆様に紹介したい。金曜日にアップしたいと思うので記事の更新を楽しみにしていただきたい。

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ニセモノの看取り介護は許されない


昨日から愛知県一宮市に滞在している。今日の一宮は朝から曇り空で、先ほどから小雨が降ってきた。少し心配な天気だが、気温は高すぎず過ごしやすい日になっている。

これからホテルをチェックアウトし、一宮駅直結のiビルに向かう。ビルの最上階シビックホールで講演を行う予定である。そのためブログ記事の更新時間もいつもより早くなっている。
一宮iビル
この白い建物がiビルである。ここにJR尾張一宮駅と名鉄一宮駅も入っており、6階は一宮市立図書館となっている。そのほか各種商業施設が入った複合ビルとなっている。とても立派なビルである。

昨日は3連休の最終日で天気も良かったこともあるのか、このビル内の休憩スペースに、たくさんの市民の方々が憩っている姿が見られた。このような素晴らしい場所で講演を行わせていただくことになり非常に光栄である。

僕が一宮市で講演を行うのは、今年2月以来2度目のことである。

2月の講演は、社会福祉法人・愛知慈恵会さんの職員研修ということで、「萩の里」という特養で講演を行った。

今回は介護関係者のほか一般市民も対象にしたオープン講演ではあるが、主催は前回と同じく愛知慈恵会さんである。参加料が無料という太っ腹の講演会で、13:00〜16:00まで「生きるを支える看取り介護〜最期まで自分らしく生き抜くためのサポート〜」をテーマにお話をさえていただく。途中休憩をはさんで170分の講演となる予定だ。

事前申し込みは必要なく、駆け込みでも無料で受講できるセミナーなので、急に時間ができた近くの方、ぜひ一宮駅までおいでいただきたい。

死者数が増え続ける中で、高齢者夫婦世帯や独居世帯が増えるわが国では、2030年には約160万人の死亡者のうち、47万人ほどが死に場所の定まらない「みとり難民」になる危険性がある。

そんなことがないようにするためには、暮らしの場で看取り介護ができる仕組みを創り、人生の最終ステージをどこで過ごそうと、最期の瞬間まで安心・安楽の支援ができる社会を実現する必要がある。

しかし実際には独居世帯が増える中で、「特殊清掃」が必要になるほど、長い時間遺体が放置されて発見されない「孤独死・孤立死」が増え続けている。医療機関や介護施設等では、「ターミナルケア」・「看取り介護」と称した「見捨て死」のような状態も存在している。

そこでは「痛いよ!!苦しいよ!!悲しいよ!!つらいよ!!」という声なき声が無視されるような悲惨な死に方をしている人が存在しているのだ。

全国の特養の8割以上が、「看取り介護」を実施できるとされているが、そこでも単に看取り介護加算を算定できるだけの「ニセモノ看取り介護」が横行している。

そこでは安心と安楽もなければ、看取り介護対象者本人の意思とは程遠い形での終末期の過ごし方が強要されていたりする。看取る人と看取られる人の間の心のつながりも存在せず、心に残るエピソードも生まれない放置死も見受けられる。それはまさに「死」を待つだけの放置であり、生きることを少しも支えていない状態といえる。

それは看取り介護ではないのだ。看取り介護とは、「死」というゴールがあるとしても、その本質は、「生きるを支えること」なのだということを忘れてはならない。

この世に人として生まれ、生き抜いてきた人たちの、「人生の最終ステージ」を心安らかなものにし、「いろいろあったけど、よい人生だった」、「生まれてきてよかった」と思うことができる時間を過ごせるようにしたい。長い人生を振り返って、残される愛する人に思いを伝えることができる時間を創りたい。そのために僕たちには何ができるのだろうか。

そのことをしっかり伝えたいと思う。

なお11月以降は、5時間の「看取り介護セミナー」を全国7カ所で実施する予定である。張り付いたリンク先から詳細をご覧いただき、お近くの会場で「生きるを支える介護」をじっくり学んでいただきたい。

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masaの日本酒道22〜開運・純米ひやおろし


秋分の日の振り替え休日となっている今日、僕は今、機上の人である。

明日の尾張一宮講演に向けて、今日は移動日。セントレア(中部国際空港)経由し、名古屋〜尾張一宮という旅の途中である。

今朝は朝7:30発の高速バスに乗って新千歳空港に9時少し前に着いた。地震の影響で、新千歳空港の飲食フロアはフードコートと一部店舗のみしか営業していないが、明日からほぼ全店が営業するようである。北海道は確実に復旧に向かっている。秋は天候もよく食べ物も一番惜しい時期なので、ぜひ多くの方に北海道観光に訪れてもらいたいものだ。

さて秋といえば、日本酒もこの時期にしか飲めないものが出荷される。一般的には「ひやおろし」と呼ばれるお酒で、蔵によっては、「秋あがり」などと呼ばせているところもある。

「ひやおろし」とは、寒造りの新種に火入れした後、夏季の貯蔵を経て香味が整い、円熟味が一段と増す秋に出荷される酒のことである。瓶詰の際に火入れをしていないため、爽やかさと円やかさが同居する、この時期だけにしか味わえないお酒である。

新酒のフレッシュさもよいが、約1年寝かせることで若さが取れた味わいを楽しむことができる。

今日紹介するのは、「masaの日本酒道7〜開運・純米吟醸。」でも紹介したことがある、静岡の土井酒造の銘酒、「開運・純米ひやおろし」である。

開運・純米ひやおろし
開運・純米ひやおろし
「能登杜氏四天王」のひとりといわれた、故・波瀬正吉杜氏の精神を受け継ぐ、相変わらずの丁寧な造りである。

純米とされているが、吟醸香も十分感じられる。精米も55%だから純米吟醸を名乗ってもよいのに、そうしないのはこの蔵のプライドだろう。

今年の造りは、フレッシュさ7割・熟成マイルドさ3割といったイメージである。そのバランスがとても良い感じで角の取れた、「まあるいお酒」といえるのではないだろうか。山田錦の旨味が十分生きたお酒である。1.8L・2.950円。

このお酒に合う肴。

厚揚げ焼き
お豆腐屋さんの手作りのふっくらとした「厚揚げ」をあぶって、山ワサビのしょうゆ漬けをネギとオカカで合えてトッピングして頬張りながら、このお酒で流し込むと最高に合う。幸せである。

今回呑んだひやおろしは、山田錦の造りだが、この蔵では雄町造りの「純米ひやおろし」も出荷している。そちらは7月に行われた「第10回雄町サミット」の純米部門で金賞を獲得しているそうだから、次はそちらを試してみたい。

それにしても今日は気流が悪いのか、飛び立ってからずっと揺れっぱなし!ブルブル震えてます。参ったなあ‼︎

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人生に死あり、という真理。


この国では毎日たくさんの人が亡くなっている。その死のほとんどは、ニュースになることさえなく、社会の片隅でひっそりと失われていく命である。

そんな中で、今週は大きく報道された二つの死があった。

数年前から「全身癌」であることを告白していた、女優の樹木希林さんは15日、75歳で旅立たれた。癌を抱えながら女優として仕事を続ける傍ら、「ものを残さない」として、終活にも努めてきた晩年だったようだ。

18日に胃がんのため、41歳という若さで旅立った山本KIDさんは、死とは最も遠いところにいると思えるようなファイターだった。リングに復帰を目指して闘病していたようであるが、願いかなわず旅立たれたことは無念であったろう。

お二人のご冥福を心から祈りたい。

しかしスポットライトが当たらない多くの「死」にも、様々なエピソードがあり、そこには旅立っていった人を、唯一無二の人と思う人々の深い悲しみや慟哭が伴う思いが存在する。

北海道を襲った震度7強の胆振中部地震でも、41名もの尊い命が失われた。そのことも決して忘れてはならない。

年々死者数が増え続けるこの国では、死に場所や死に方がますます多様化せざるを得ない。それはある意味、死ぬ瞬間までどう生きるのかが問われてくる問題とも言え、高齢者介護に関わる関係者には、やがて訪れるであろう、サービス利用者の「死」と「死に向かう過程」にどうかかわるのかということが問われてくる。

それは直接死の場面で関わりを持つことに限定されず、リビングウイルの支援とか、孤独死をしないように日ごろ関わるとか、様々な場所や形で、「死」というものを意識した接点が求められるという意味である。

今僕は、この記事を仙台のホテルの中で書いている最中だ。仙台の空を眺めながら、「死」とは何かと考えついて、脈絡もなくこんな記事を書いている。

今回仙台に来ている理由は、ある社会福祉法人さんの職員研修講師をと止めるためである。7月から月1回行ってきたその研修も、昨日の3回目でいったん終了となった。最終回のテーマは、「看取り介護」であったため、こんなことを思い立ったのかもしれない。

次に仙台に来る予定は、来年1月26日(土)であるが、その時に行う講演は、日総研出版社主催の看取り介護セミナーである。

この看取り介護セミナーは2年ぶりに行われる。

日総研セミナー自体は、昨年度も行っていたのであるが、テーマを「虐待防止」として、同時にそれは「介護の誇り」出版記念セミナーとして実施した。そのセミナーが全国を一回りして終了したので、今年度は改めて「看取り介護セミナー」として全国7カ所を回る予定になっている。

11/3(土:文化の日)に道特会館(札幌市)をスタートにして行うこのセミナーでは、看取り介護・ターミナルケアに関する最新事情と情報を満載にして、すべての介護関係者が取り組まねばならない実践論を伝えるつもりなので、お近くの会場にぜひ参加いただきたい。

5時間という時間を感じさせない内容であると評価されているので、参加料金が高くて恐縮だが、皆さんの貴重な時間とお金を無駄にしないセミナーとすることをお約束するので、ぜひ多くの人に聴いていただきたい。
看取り介護セミナー
看取り介護セミナー2

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お酒の愉しみ方。


北海道も地震の後遺症から徐々に立ち直りつつあり、節電もしなくてよいようになって、JRもほぼ正常に動いている。

僕は今朝7:10東室蘭発のL特急に乗って新千歳空港に向かった。到着した空港は、地震の影響で一部の店舗が閉じたままで、特に3階の飲食店フロアは全面閉鎖のままである。しかし搭乗口内の店舗は、飲食コーナーも含めて開いているので、さほど不便は感じない。そもそも今日のお昼は、仙台で摂ろうと思っていたので、飲食店は素通りした。今日は天気も良く、フライトも順調だろうと思いながら、飛行機に乗り込んだ。

というわけで先ほど仙台に到着したところである。今日は午後から市内の社会福祉法人さんで、研修講師を務めた後、仙台駅近くのビジネスホテルに一泊し、明日北海道に帰る予定だ。次に仙台に来るのは来年1月になるので、今晩は仙台で美味しい酒を飲みながら、美味しいものを食べようと思う。

こんな風に旅の楽しみは、その地域の美味しいものを食べたり飲んだりすることだ。このブログに、「日本酒」というカテゴリーがあるように、僕はお酒が嫌いな方ではないので、地元のお酒も楽しみだ。

全国各地で行う講演の際も、主催者の方々とオフ会で飲みながら楽しく歓談するのを楽しみにしている。

ただし僕はビールが飲めないので、とりあえず乾杯の際には、「ハイボール」をいただくことが多い。そのままずっとハイボールでも、ウイスキーの水割りでも結構なのだが、おいしい地酒がある場合は、乾杯の後はその地酒を飲むことが多い。以前にはそのような好みはなかったのであるが、数年前の新潟講演の際のオフ会で、おいしい地酒をたくさん飲む機会をいただいた後、そんな嗜好になってしまった。最近の日本酒(各地域の地酒)はそれだけうまくなっているということだ。

だが僕の日本酒の好みには偏りがあって、少しでも醸造用アルコールが添加しているお酒は、地元で評判となっているものでも飲みたいとは思わない。飲み放題メニューにはアル添の日本酒しかないことが多いが、それはパスなので、その場合はハイボールを飲み続けている。そんな風に僕が好んで口にする日本酒とは、純米酒に限っているのだ。それもテレビで宣伝している大手メーカーではなく、丁寧にまじめに日本酒を造っている小さな蔵の純米酒が良い。

当然毎日の晩酌の際に、そのような純米酒をずっと飲み続けるわけにはいかない。それはある程度価格も高いものなので(僕が飲んでいるもので言えば、一升瓶で3.000円弱のものが多い)、家呑みの場合は、最初の一杯をその時の好みの地酒をワイングラスで愉しみ、その後は2リットルのペットボトルで売っている安いウイスキーに切り替えて、水割りで飲むことが多い。このように最初の一杯だけが日本酒というのが、家呑みの際の僕の習慣である。

そんな日本酒の中で、今一番気にっているのが「masaの日本酒道20〜鳴海・純米直詰め生」で紹介した千葉県・勝浦市の地酒である。

千葉県は千葉市・柏市・流山市・銚子市などで何度も講演を行なっているが、勝浦市はまだ行ったことがない。勝浦タンメンも食べたことがない。「鳴海を飲ませるから講演に来て。」と言われたら、すぐに駆け付けたいと思っているところである。

ところでお酒に関連しては面白い講演が予定されている。

10月21日(日)13:00〜17:30、日田商工会議所(大分県日田市)で行われる、「アローチャート天領会主催 講演会」で、僕は「看取り介護」をテーマにして、14:15〜17:30まで講演を行なうが、それに先駆けて第一部講演として「酒造り」について講演してくださるのが、日田市の井上酒造・井上百合専務取締役である。(下記のチラシ画像を参照願いたい。)
日田市看取り介護講演
井上社長については、「百合さんのお酒」で紹介しているが、小学校1年生で初めて、生家の蔵で造ったお酒を飲んでおいしいと感じたという人だ。まるで「夏子の酒」の主人公のようだが、その方の酒造りに対する思いを語ってもらうことになっている。

この研修はオープンであるが、受講定員は80名に限っている。参加料は2.000円で、その後の懇親会参加希望者は、懇親会費が3.300円となっている。お近くの方で参加希望されるは、アローチャート天領会(事務局0973-24-7748 居宅介護支援事業所・光洋 志谷さん)に詳細を問い合わせたうえで、ぜひ当日会場までお越しいただきたい。

申し込み締め切りは9/25となっているので、早めの対応がおすすめである。

介護と酒造りが融合した講演会は、他ではほとんど行われておらず注目に値すると思う。僕も非常に楽しみにしている。

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サービスマナーは利用者のために必要とされているわけではない


伝統的な日本の地域社会では、向こう三軒両隣の関係性が保たれ、そこではサービス業も常連客が顧客の中心で、客を迎えるためのマナーよりも馴染みの会話が求められる傾向が強かった。

しかし地域における住民間の人間関係の希薄化が進むにつれて、そこにおけるサービス業に求められるものにも変化がみられ、接客は馴染みや親しみより、一人一人のお客様への丁寧なもてなしが求められるようになった。

それとともに「馴染みと親しみやすさの接客法」は、個人の資質で左右され、場合によっては乱暴で馴れ馴れしく、ずうずうしい客対応に変化するという性質が明らかにされるようになった。そのため個人商店も、大手チェーン店の接客技術を取り入れるようになった。

今、介護サービスを利用する顧客の多くが、そうした接客に慣れ親しんだ人々なのである。

そのため僕は日ごろから、介護事業においてもサービスマナーが必要だと主張して、それに関する講演も行っている。僕が提唱する「介護サービスの割れ窓理論」も、サービスマナーの基盤となる、「言葉遣い」に関する理論である。

そんなこともあり、世間が3連休だった先週土曜日から昨日にかけて、僕は10/5に飯田橋レインボービルで実施される、「東京都社会福祉協議会主催 サービスマナー研修会」のための講演スライドづくりを行っていた。同会では武蔵野大学の岩本先生の「高齢者福祉施設におけるサービスマナー研修会」を毎年行っているが、10/5はそれにつなげる露払い役の研修会という位置づけで、マクロの視点から介護事業者におけるサービスマナーの必要性を説くものである。

しかし東京都社会福祉協議会のように、サービスマナーの研修を計画的・継続的に行っている団体は他にほとんどないといってよい。

それは介護事業の職能団体にも、介護事業経営者にも、サービスマネーを確立する動機づけがないか、その意識に欠けるという理由ではないかと思えるが、これは由々しきことである。

時代の変化は、介護サービス事業の事情も大きく変化させ、顧客確保に苦労しない介護事業はなくなりつつあり、待機者であふれていた特養でさえ、営業しないと空きベッドが生ずる状態になりつつある。

そんな中で、今後介護サービスの顧客となる中心層は、団塊の世代の方々となっていくが、それらの方々は高度成長期の日本経済を支えてきた世代である。その世代の方々が大きな塊であるからこそ、団塊の世代に売れる商品を開発すれば、ほかの世代に売れなくとも儲けることができたという意味では、あらゆる場面でニーズが最大限に配慮されてきた世代であり、顧客として手厚く遇されてきた世代なのである。

そういう世代の人々から、どうやって選ばれるのかということは、介護事業者にも求められる視点なのである。

別の角度から考えると、いつまでも介護事業者が利用者に対して「ため口」で接することが親しみやすさだと勘違いする場所では、サービス提供者の上位意識がなくならず、施し意識が抜けない状態の中で、感覚麻痺と不適切対応がはびこり、それが虐待につながっていく。そのことは大きな経営リスクなのである。

先日も熊本県のグループホーム「ゆうしん三丁目」で虐待事件が発生した。入所者の88歳の女性を殴って死亡させたとして、介護職員の男性(49歳)が傷害致死容疑で逮捕されているが、被害者は腹部を殴打されて腹部内で内出血を起こし、腹部内の出血性ショックで死亡したという信じがたい事件が起きている。こうした事件につながる行為も、サービスマナーのかけらもない対応に終始していることが根本原因である。

このような事件が起きると、その事業者は経営継続が困難になりかねない。今現在、経営状態が良好で、業績が順調に右上がりである事業者であっても、こうした事件が起きた途端、経営継続が難しくなることは、介護サービス大手のメッセージ(岡山市)の事例が証明している。

つまり介護事業者においてサービスマナーを確立することは、職業倫理や顧客に対する礼儀という意味合いを超え、事業戦略上必要不可欠な職員教育になりつつある。労務管理としてそれができない事業者は廃業への一途をたどり、サービスマナーを持たない職員は、業界で職を続けても底辺の収入しか得られないのである。

介護事業経営者は、そうした意識をしっかり持って、職能団体がサービスマナー研修を実施しているならば、積極的に職員を参加させるとともに、できれば事業者の内部研修として、全職員を対象に最低年1回程度は、サービスマナー研修を開催すべきである。

そうした研修には、声をかけていただければいつでもお手伝いしたいと思っている。

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