先日啓林館の数学参考書 FOCUS GOLDについてちらっと書きましたが、私が感じている数学の参考書事情(笑)について書こうと思います。

私が灘校生だったころ、教科書傍用問題集の他に参考書として「青チャート」が配られていました(もっとも、「やれ」とも何とも指示もなく、勝手に進度に合わせてやっていましたが)。
いまの灘高校のある学年も参考書として「青チャート」が渡されているようです。言ってみれば「青チャート」は一番定番の参考書になるのかもしれません。

私が受験生だった当時は、チャート式の他にはあまり数学の定番参考書がなかったと記憶しています(解法のテクニックとかでしたね)が、今はそれこそあふれかえらんばかりの数学参考書があります。(その分個別指導などでは、いろんな学校の参考書の選択に応じて、こちらも参考書をそろえるのが大変なのですが…)

 

現在、私自身の感覚ではあまたある参考書の中でも、啓林館の「FOCUS GOLD」は最高峰に位置すると思います。

よく、詳しく書かれていることを「1から10まで」書かれている、などと表現しますが、FOCUS GOLDの場合、「1から15まで」書かれています(笑)。それくらい、内容が充実しているのです。
というかこれを自分でしっかりやれたら学校も塾も予備校もいらんだろう、というくらいの内容です。
(私もお世話になったことのあるO・T先生が執筆陣の一人としておられますし、おそらくFOCUS GOLDの中の最終章にある、超発展的内容はO先生がお書きになったのであろう、と推測します。)
 

ですので、灘とか甲陽とかの、いわゆる「超進学校」の生徒さんの数学好きにはたまらない内容だと思うのですが(実際、灘でも採用されている学年もあるようです)、逆に言うと、内容が濃すぎて、普通の公立高校ではついていけなくなる生徒さんがかなり続出する恐れがあるんじゃないか?と思っています。
発展・超発展的な内容は充実しているのですが、本当の基礎問題レベルが若干少ない。

 

思考研に来ている生徒さんでも数学の苦手な生徒さんが学校でFOCUS GOLDが配布されていて、さっぱりわからない、と言っているのですが、その生徒さんには別のとある参考書をお勧めしました。
その参考書であれば数学の苦手な生徒さんでも何とか解答を読んで自分で解答の筋をたどっていくこともできるのではないか?と思っています。
やはり、1学年何百人もいる学校では、入学試験で一定の選別がされているとはいっても、数学などは学力に相当の開きがあると思いますので、個々の生徒さんの現在の実力に応じて適切な参考書を選んであげる、ということも指導者の役割なのではないかと思います。

 

高校で一番ヤマになる科目は数学ですし、数学的なものの考え方は将来、知的な仕事に就くためには必須ですので、それぞれの参考書の特性を知り、文系理系にかかわらずなんとしても数学ができるようになってほしいと思います。

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         私が使用していた昔の青チャートと、今のFOCUS GOLD

 
 

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