2015年09月14日

オーパス・ワン OpusOne 特別セミナー!キャドビー康子さん講演

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オーパスワンOpusOne 日本担当輸出マネージャーのキャドビー康子様に来札して頂きオーパスの魅力と可能性、そして今後の展開など垂直試飲をしながら勉強会を行いました。会場は札幌ワインスクールです。人気blogランキング
康子キャドビー
講師は、オーパスワン日本事務局代表のキュアドビー康子さんです。
アメリカ在住期間が長く、アメリカ人とご結婚。
ワイン専門誌「WANDS(ウォンズ)」アメリカ駐在ライターなどをこなしながら、アメリカ人のご主人との間に2人のお子さんを立派に育て上げました。
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オーパスワンの成り立ちから講義スタート!
シャトー・ムートン・ロートシルトのワインメーカーであったルシアン・シオノーとロバート・モンダヴィの息子、ティモシーはパートナーを組み、1979年にロバートモンダヴィ・ワイナリーで初ヴィンテージを造りました。翌年、創立者たちは、公式にジョイントベンチャーを発表しました。

1982年、ロバート・モンダヴィとフィリップ・ド・ロートシルト男爵は、ラベルのデザインにも取り組みました。二人は、ジョイントベンチャーの表記に英語圏とフランス語圏のどちらでもわかりやすいラテン語を選びました。フィリップ男爵は、音楽用語で作曲者の第一番の偉大な作品という意味を込めて、オーパスという名前を発表しましたが、2日後、もう一つ言葉を加えて、“オーパスワン”という名前が提案されました。
 初リリースの1979を試飲する関係者
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ルシアン・シオノーやマイケル・モンダビも居ます。

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1990年代にワインメーカー達が苦戦奮闘したのは、タンニンのマネージメントであった。
カリフォルニアの気候では、葡萄果の風味が成熟するのを待っているとどうしても糖が高くなってしまう。しかしマイケルは、それを醸造の技術によってカバーするのではなく、畑の管理によって、バランスがとれ熟したタンニンを備えた葡萄を得ることが大切だと考えている。
そのためには、背の低い、等間隔のスパー(支柱)に仕立て、葡萄樹が均一に形成されるようにしなければならない。いったん新梢が伸び始めると、葡萄の成育状況に常に目を配る。サッカー(補梢)が出てきたら、作業員を送り込み、サッカーが葡萄から余分なエネルギーを吸い取らないように即座に取り除き、対処する。あらゆる成育段階で、葡萄樹がコントロールを失わないようにすることが必要だ。
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 葡萄の葉の量も光合成による糖分の生成具合に関連してくるため、1本の新梢あたり15枚になるとヘッジング(新梢を一定の高さで切り落とす作業)を行う。こういった作業を怠ると葡萄樹は勢いがついて葉が茂りすぎ、蒼みのある葡萄となる。

オーパス・ワンのブドウ畑はカリフォルニアの一般的な畑に比べて5〜6 倍の密度で植樹されています。栽培密度が高いことによって、ブドウの樹の根は地中で競い合うように強く根を張り、小粒で果汁に対して果皮の比率が高い、より風味とアロマが凝縮したブドウを収穫できるのです。
そしてオーパス・ワンでは毎年ナイト・ハーヴェストを実施。それは温暖なカリフォルニアでは特に有効な手段であり、夜間の涼しい時間帯はブドウの果実の糖度が抑えられ、最高のコンディションの果実を収穫できます。暑い日中に収穫すると、糖度が高すぎ、全体のバランスを崩してしまうのです。手摘みで収穫されたブドウは最大容量16キロの小さな箱に入れられてワイナリーへ搬入。特製のマシンによって優しい動作で100%除茎を行い、さらに未熟や腐敗のある果実を一粒ずつ、オプテイカルマシンで選別します。名称未設定-3
平均20日前後のスキンコンタクトをゆっくりと行った後、フリーランとプレスワインに分け、それぞれ樽熟成に入ります。驚くべきことにこの工程に至るまで、全部で30を超える畑の区画ごとに別々に管理され、一次発酵中は一日一度、各キュヴェを全てテイスティングします。
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そうすることでそれぞれのワインの出来と、トラブルがないかをきめ細やかにチェックすることが出来るのです。100%フレンチオークの新樽で約18カ月の熟成を経て、最終的なブレンドで瓶詰め、さらに18カ月程度の熟成を経てリリースされます。

約65%のオーガニックぶどうと、残りは全てビオデナミです。

ロマネコンティ、ルフレーヴ、ルロワなどと同じように、ラベルにはBIOだのオーガニックだのという文字は踊りません。
区画毎にすべて分けて醸造を行ったり、よりソフトな抽出ができる設備を整えたり、とても多くの細かな仕事の結果です。

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現在栽培と醸造の責任者であるマイケル・シラーチ氏は2001年からワインメーカーを務めています。
「マイケルはとても細かいことにこだわる人」。ボスが微に入り細に入り気がつく人なので、スタッフも自ずと几帳面になるのでしょうか。畑も醸造所内もいつもとても綺麗に保たれているようです。例えば畑の管理を任されているホアン・マルティネス氏は、畑を歩きながら話していても、パチパチと剪定バサミで枝を切り揃えていくのだとか。ブドウは1メートル55センチに仕立ててあり、ちょっと一部が伸びているとすぐに目につくので、即剪定。栄養分が枝や葉ではなく実にいくようにと、ブドウに命令するのです。
 オーパス・ワン 2010と2011 垂直試飲
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オーパス・ワン Opus One 生産年 2010
カベルネ・ソーヴィニヨン84%、カベルネ・フラン5.5%、メルロ5.5%、プティ・ヴェルド4%、マルベック1%

夏が冷涼で、とても困難な年だった2010年から、選果用にVistalysを導入すると共に、「熟した果実からフレッシュな果実へと、果実のプロファイルの見直しを行った」
味わいは非常にスムースでシルキー、緻密で、ボリューム感もタップリと有ります。
酸もソフトに感じられるほどバランスがよく、タンニンは豊かながら細やかです。
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オーパス・ワン Opus One 生産年2011年
カベルネ・ソーヴィニヨン71%、メルロ11%、プティ・ヴェルド9%、カベルネ・フラン8%、マルベック1%

開花時期の多雨と低い気温に悩まされた2011年でした。
オーパス・ワンでは、地中の水分を減らすため、ブドウの樹の葉と新鞘を多めに残し、樹冠中央の通気をよくするために副梢を取り除く作業を行いました。
これによって、各房の実は小さく、例年よりその数も減りましたが、凝縮度は上がりました。
収穫は、フレッシュさを残した状態で9月末に開始。これは、収穫直前に猛暑にみまわれた2009年と2010年の体験に基づく判断でした。この決断が功を奏し、10月始めの大雨で収穫が1週間後ろ送りになるところ、その前に収穫の45%を終えることができました。
他の生産者はオーパス・ワンよりも遅めに収穫を開始したため、この雨の影響を多大に受けました。最終的に、開始から約1か月後の10月25日に無事収穫を完了しました。
康子さんはエィスティングに置いてのベリー系の違いについても分かりやく説明して頂きました。


2011は凝縮感のあるカシス、ブラックベリー、ショコラなどが複雑に香ります。
非常になめらかな食感で、果実味と酸のバランスが極めてよく、しなやかで木目細やか。熟度と繊細さを兼ね備えている。
 偽造判定スケーラー オーパスワン
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近年、中国から偽物ワインが大挙して市場を席巻しています。
オーパスワンでは、偽造防止対策も行われており、キャップシールにスイス銀行の造幣局などで使用される特許の特殊インクが施されています。
専用のフィルムをキャップシールにかざすと、本物かどうか判別できるそうです。
最新のオーパス・ワンにはICチップも装着されており、偽造品を防ぎ、世界中どこでもボトルを追跡できます。
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非常にためになったオーパスワンのセミナーでした。
カリフォルニアのこれからも垣間見ました。
「オーパス・ワン」がこれから、どのような歴史を刻んでいくのか、楽しみです。

名称未設定-2次回はソムリエ職限定の勉強会を開催したいと思います。
オーパス・ワン日本事務所代表のキャドビー康子さん、有難うございました。
また、オーパス・ワンに働きかけてくれたJeremie Roumegouxルメグ・ジェレミさんに、感謝いたします。

セミナー終了後、カーヴ・ド・ブリックで販売している、オーヴァーチャーを空けてみんなで試飲しました。
「やっぱり美味しいね」と受講生の笑みがこぼれていました。人気blogランキング

Posted by masahitovolvo at 12:55│Comments(0)