コミックナタリー - 村枝「新 仮面ライダーSPIRITS」3巻特装版にカラー別冊
特装版に付く別冊には「仮面ライダーSPIRITS」の第1話「摩天楼の疾風」のオールカラー版を収録。

その別冊誌だけの単品販売があればSPIRITS布教に大きく貢献するだろうにッ……!!!! 読んでない知人全員に送るよッ!!!! ※勢いだけで言っていますが、そうしたいと思っているのは本当です

摩天楼の疾風(かぜ)あらすじ

ニューヨークで相次ぐ謎の「連続吸血殺人事件」。かつて仮面ライダーと共に戦ったが故に「知りすぎて」閑職へと追いやられてしまったFBI捜査官・滝和也はこれを怪人の仕業と推測するが、誰も耳を貸さない。
「いいんですかね、そんな悠長な事やってて。この国に仮面(マスクド)ライダーはいないんだぜ」
悪を打ち倒す仮面の戦士……そんな話を信じるのは、スラムの幼い子供たちだけだった。
敵はグールにヴァンパイア、半獣半人の怪物たち。岩をも砕くライダーパンチ、とどめの必殺ライダーキック。その身でライダーの活躍を再現してみせる滝に、ひとりの少年が言う。
「バイクに乗って現れる所といい、そのスンゲエ空手といい……仮面ライダーってさ、滝さんの事じゃねえの?」
そいつあいい、と笑う滝。
正義の味方、仮面ライダーのいない国。やがて悲劇が起こり、人間・滝和也は「少年の言葉」を胸に立つ!


極力ネタバレを避けつつ燃えトリガーになりそうな部分を抜き出しましたッ!
初見時から現在に至るまで「この漫画の真の主人公は滝さん」という気持ちに揺らぎはありません。

この作品は「往年のライダーファンへの最高の贈り物」であり、「仮面ライダーを知らない人間に用意された最高の入り口」でもある。素材や切り口、描き方こそ異なるが、本質は大ヒットした「仮面ライダーW」と非常に近い。仮面ライダーという単語をただの記号とせず大きな意味合いを持って扱い、「昭和仮面ライダー」へのリスペクト、オマージュを多分に含み、何より素直に「仮面ライダーって、カッコいいんだ!」と思わせてくれる。W48話「永遠の相棒」において生身でユートピアと戦い、若菜を救出した翔太郎の「たとえお前らがどんなに巨大な悪でも、体ひとつになってでも食らいついて倒す。その心そのものが仮面ライダーなんだ。この街には仮面ライダーが居る事を忘れんな!」で、SPIRITSのあんな台詞こんな台詞を思い出した人も多いはず。
えーとつまりスゲエ面白いんだ! だからみんなSPIRITS読もうよ! 

仮面ライダーSPIRITS(1) (マガジンZKC (0054))
仮面ライダーSPIRITS(1) (マガジンZKC (0054))
初めて連載誌上で見たときは、目が点になった。
心の中で美化フィルターがかかったままの姿の、彼らがそこにいたのだから。


新 仮面ライダーSPIRITS(3)特装版 (プレミアムKC)
新 仮面ライダーSPIRITS(3)特装版 (プレミアムKC)

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