遠い昔のように感じられる試合の記事なんですが、まだ1ヶ月も経ってない話なんですよね。というのも、僕がこの週の平日に休みいただいて、2日間ほど群馬の方へ遠征に行ってたのもあって、かなり濃い2週間を過ごしている間に滞ってしまったなという感じです。

では、どんどん行きましょう。続いては4月22日に大商大堺のグラウンドで行われた2試合の記事になります。組まれていたカードはこちら。

第一試合 大阪電通大×大商大堺(1回戦)

第二試合 大阪×大塚(2回戦)

雨の影響で第一試合は未だに1回戦という…

一冬を越えてからの大商大堺と奇しくも秋の2回戦と同じカードとなった第二試合に注目していました。誰かさんの母校の様子とかね(笑)今回も例によって、一部の選手以外は背番号や打順、ポジションなどで表記しますのでご了承ください。

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第一試合は大阪電通大高校と大商大堺との私立対決。最近、少し強化してきてたなっていう印象のある誰かさんの母校なんですけど、熱心な監督さんが退任されてからは低迷気味で2年前の春の大会では上級生が6人しかいない状況になったことも。

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そんな中で入ってきた1年生が新たな伝統を築くと春の大会から躍動。その時の1年生が今年の3年生で、もちろん昨夏も戦っており経験は豊富だ。昨年の工業高校大会では優勝したとか。

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そして、そんな電通に対して、大商大堺は昨秋も8強入りし安定した強さを誇る府内の強豪私学の一角。今年も悲願の甲子園を目指す夏への戦いが始まるが、北と南に分かれる今年は大チャンスといっていい。ただ、春からあまり調子が上がっていない選手が多いのか背番号2桁の選手も目立つ。この日の先発はエースの田中心平ではなく、公式戦初登板初先発どころか初のベンチ入りという背番号11の投手だ。

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電通にとっては先制点をあげるチャンス。緊張してるであろう相手投手の立ち上がりを突いていきたい。

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果たして、その立ち上がり。1番打者が追い込まれながらもファウルで粘った末に四球を選んで出塁すると、1球目、2球目とそれぞれ盗塁を決めて、足で揺さぶって攻めていく。

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ところが大商大堺の先発投手は三塁に進ませてからが圧巻だった。2番打者を空振り三振、3番打者をファーストファウルフライ、4番打者を見逃し三振に切って取り、問題の立ち上がりを無失点で切り抜ける最高の立ち上がり。一方の電通は初回のノーアウト3塁という絶好のチャンスを無得点で終えてしまう。

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電通大はエースナンバーを付けた右腕が先発。武田純という1年生からエースナンバーをつけている投手がいるはずだが、投法といい見た目といい、この投手は別の選手のようだ。昨年も春は怪我をしていたと聞くし、この春は投手としての起用はなしか。

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1回裏、大商大堺は先頭の1番打者が相手のエラーで出塁すると、送りバント失敗から2アウトとなり嫌な攻撃の形で4番の三好を迎える。

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2ボール1ストライクとバッティングカウントから振り抜いた当たりは打った瞬間、それとわかるグラウンド右翼方向のネットを越えていくツーランホームラン!送りバント失敗で嫌な空気が漂っていた初回の攻撃だったが、4番の一振りで見事に吹き飛ばし、2点を先制する。

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2点を先制されてしまった電通だが、2回表は先頭の5番打者がレフトが目測を誤ったのもありツーベースで出塁。

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さらに次打者の2球目のワイルドピッチで三塁を陥れる。電通は2回表もノーアウト3塁のチャンスを得る。

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だが、ここからのホームが遠い。6番打者が空振り三振、7番打者のところでスクイズを仕掛けるも空振り、三塁走者が挟まれタッチアウト。この後、2つの四球をもらって作り直すが、得点には至らず。一方で大商大堺もタイムリーこそないが、2回裏には1番打者にソロホームランが飛び出し追加点を挙げていく。

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3回表にも先頭打者をエラーで出塁させた電通。ここまで、3イニング連続で先頭打者が出ているのだが…

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二度あることは三度あるとばかりに、またしても走者を背負ってから大商大堺の先発右腕が1アウト2塁から3番、4番を連続三振に切って取り、無失点を継続。

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3回裏、1アウトランナーなしから先ほど先制ツーランの4番三好に回ってくる。先ほどの打撃を見せられると、この打席もと期待してしまうところだ。

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1ボール1ストライクからの3球目を振り抜いた当たりはまたしてもライト方向へ大きな当たりが飛んでいく!

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これも、フェンスオーバー!4番三好、早くもこの日だけでなく今大会2本目!大商大堺が一発攻勢で点差を広げていく。

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守りに入る前の外野手へのキャッチボールに向かうのはエースナンバーを付ける田中心平。保護者さんからは状態を心配するような声があり、この日は相手がどうこうというよりも状態を考慮しての先発回避の模様。ただ、ブルペンで投球練習は行っており、こうやって投げれるぐらいには回復している模様。

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点差を広げられつつも、毎回走者を出している電通。4回表は5番打者からの攻撃。先ほどはレフトを襲うツーベースを放っているが…

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ここは見逃し三振!逆に大商大堺としては問題の先頭打者を抑えることができた。

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こうなると、投球のペースも乗ってくる。4回表、5回表と三者凡退に抑える快調な投球。

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5回裏は3番杉村の犠牲フライが飛び出し、さらに1点追加。ちなみに、4番三好は第3打席はライトへのヒットで出塁。

5回を終了して大阪電通大0-5大商大堺と点差はまだまだわからないといったところだが、中盤に入ったところで投打共に大商大堺がペースを掴みつつあるといったところだ。ホームランでしか得点がなかったが、5回裏に走者を出してからの犠牲フライで得点できたのが大きい。あとはタイムリーでも出れば理想的だ。

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6回表も電通は無得点。6回裏、電通は投手を背番号3へと交代。

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常時、セットから投げ込ろす左腕。特に左の4番三好にやられていることからも左腕投入で勢いを止めたいといったところか。

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だが、投手が代わったことで俄然勢いづいたのは大商大堺。1アウトから7番田中健太が左中間へと運んだあたりがセンターとレフトが交錯するプレーとなり、これがスリーベースに。このヒットを皮切りに8番代打の東がタイムリーヒットで追加点。

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さらに、9番から3番打者まで実に6連打で大商大堺が9点目を挙げていき、2点とって次の守りを0で抑えれば十分といったところから、あと1点でコールドゲームが決めれる展開まで持ってくることができた。

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そして、ここで回ってくるのはここまで3安打で2ホーマーの4番三好。

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状況は1アウト1・3塁(初球、一塁走者で2・3塁に)。満塁になってしまうとはいえ、塁は一つ空いているので歩かせてもいい場面だが、バッテリーはボール先行ながらも勝負を選択。

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ボールツーから弾き返した当たりはレフト前へと運ぶ!

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タイムリーヒットでサヨナラ!大商大堺、6回裏、サヨナラでコールドゲームを決めて快勝発進!ただ、一塁ベースに到達した三好は状況がわからないといった表情だったが(笑)

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昨秋8強の大商大堺は4番三好の4打数4安打2ホーマーの活躍と6回裏には6連打と繋がりのある打線も見せて幸先のいいスタート。あとはエースの田中心平など投手陣の活躍も出てくれば南地区の本命に躍り出ることだろう。

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一方の敗れた大阪電通大高校はエースの武田の復活が待たれるか。攻撃陣は3回までは先頭打者を出塁させ、機動力を使用していきチャンスを広げるなど見せ場を作った。昨夏のメンバーがほとんど残る経験豊富なチームなだけに、この夏は2013年、2014年と金光大阪相手に接戦を演じたような熱い戦いで集大成を。

続いて、第二試合の大阪と大塚の対決。昨秋の2回戦もあったこのカード、その際は大塚が6回コールドで勝利しているが、両チーム共にそのイメージがあるので、お互いやりにくい面があるのでは?と踏んでいた。

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この日は左肩の怪我の影響で1回戦を欠場していた上野颯太がシートノックに参加。昨秋は高い出塁力を誇ったリードオフマンが復帰。

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大阪は昨秋は決定打に欠けたものの、所々で動きのいい内野守備を見せていた。一冬でどこまで底上げできているか?また、大所帯の私立ゆえ新たな戦力の台頭も気になるところだ。

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大塚の先発は1回戦に続き背番号1を背負う永島。腰の痛みで秋は1回戦以外は投げられなかったが、この春は状態も大丈夫そうで、球威でねじ伏せる投球がこの2回戦でもできるかどうか。

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昨秋のコールド敗退の雪辱に燃える大阪高校。大塚にとっては昨秋、コールドで勝った印象とそのリベンジを迎え撃つことになり、やりにくい相手だ。大阪の選手たちの中にあるのは苦手意識か、それとも雪辱への負けん気か。

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第二試合がスタート。気温も23度と高くなってきたが、やや風が強い。そして、大阪高校側の一塁ベンチ横にサングラスをかけたある男の姿が見えるが、この人は一体、誰なんだ…?心なしか、三塁側、大塚の室谷監督にプレッシャーをかけているようにも見えるぞ。

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先攻は大阪で後攻は大塚、先頭の1番打者がショートフライを打ち上げたところで試合がスタート。

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2番打者はいい当たりもレフトフライ。風は左から右に吹いているが、この方向は現在はやや逆風か?立ち上がり、永島がポンポンとテンポよく2アウトを取っていくが…

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2アウトから3番打者が三塁線を破るツーベースで出塁すると、

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続く4番打者もライトオーバーのツーベースと2アウトから連続長打で大阪高校がまずは1点を先制する。できれば先制点はやりたくなかった大塚に対し、大阪高校は秋にあと一本が出なかった攻撃を初回から行うことができた。

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大阪高校の先発は左のサイドハンドがエースナンバー。先ほどの背番号18をつけた右の4番打者もそうだが、秋は1番を背負っていたのは右の本格派タイプだったはず。やはり、秋とはメンバーがガラリと変わったように見受けられる。

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1回裏、大塚は今春は2番に座る上野が四球で出塁、3番小原のヒットでチャンスを作ると、2アウトとなってから5番早瀬がレフトへと運ぶ。

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これがタイムリーヒットとなり上野が帰って同点に。先制されて嫌な試合の入り方をされた大塚だったが、初回の攻防はそれぞれが1点を取り合う形に。

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ここから試合は振り出しになり、どちらが試合の主導権を握るかというところで、大阪高校が大塚先発の真っ向勝負にぶつかっていく。6番、7番の連打でチャンスメイクすると…

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続く8番打者の送りバントで打球を処理した永島が一塁へ悪送球。その送球がライト方向へ転々と転がっていき、それぞれ三つ進塁。一気に二人がホームインして2点追加。さらに9番打者にはレフトオーバーのタイムリーツーベースが飛び出し、送りバントとエラーを挟んで三連打。永島の直球に対し、振り負けることなく弾き返していくというここまでの大阪高校の打者陣。この一冬で相当、バットを振り込んできたことがわかる。

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4点を失い、なおもノーアウトで打順が二回り目に入るところで小原がマウンドへと向かって永島に言葉をかける。すると、直球に狙い球を絞っている大阪高校の打線に対して、立ち上がりから直球主体の組み立てから変化球から入っていく組み立てに変えていった。一本ヒットを許したものの、それ以降の失点は許さず4点だけで留める。

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だが、試合はまだ序盤の2回だ。ここから少しでも点差を縮めて粘り強くいきたいのは大塚。2回裏、先頭の7番久宗がヒットで出塁すると、8番近藤の当たりはセンターへのライナー性の当たり、これをセンターが目測を見誤って前に出てしまいセンターオーバーに。近藤は三塁へと進み、タイムリースリーベースになり、まずは1点を返す。

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この後、すぐに2アウトになるが、2番上野が四球、3番小原が死球をそれぞれもらうと、満塁のチャンスでこちらも帰ってきた4番石橋に回る。

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その石橋がセンター前へと運びタイムリーヒットで二者生還し大塚がすぐさま同点に追いつく。続く先ほど先制タイムリーの5番早瀬にもタイムリーが飛び出し、3点を勝ち越されたすぐの攻撃で追いつくどころか逆転を果たした。

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3回裏、1アウトからまたしても8番近藤が左中間へと運んでツーベース。これほど長打が出る選手ではなかったのだが、一冬で振る力が身についたのは大阪高校の選手だけではない。

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1番津島が左中間へと運んでいくタイムリーヒットで近藤が帰り、大塚がさらに1点を追加して6点目。ここから、さらにリードを広げられるか?

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4回裏から大阪高校は背番号11の右腕をマウンドに送る。おそらく、秋に1番を付けていた投手ではないだろうか。ノーワインドアップから投げ込む本格派右腕で真っ直ぐにも勢いがある。

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その勢いのある真っ直ぐで4回裏、5回裏と三者凡退に抑えて、序盤の点の取り合いを抜けた大塚に主導権を完全には握らせない。

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また、秋にもいい守備を見せていたショートの軽快な守備もこの春は健在。バットのほうでもシャープな振りの中に力強さが増している。大阪高校は5回表にノーアウト1塁からサードゴロの間に一気に三塁を陥れる走塁から1アウト3塁の場面を作ってから永島のワイルドピッチで1点差に詰め寄るという攻撃を見せている。前半は点の取り合いと感じだが、中盤に入ってからは大塚バッテリーが配球の組み立てを変えて、大阪高校は背番号11の投手に交代したことで試合は落ち着きを見せているが、後半へ来て大阪高校の打者が変化球主体の組み立てに対して、大塚は背番号11の投手に代わってから二巡目になってどう対応していくのかが焦点と思われた。

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6回裏、リリーフしてから2イニングを三者凡退に抑えていた大阪高校の二番手投手だが、1番津島に四球、2番上野のヒットなどで1アウト1・2塁のピンチを招く。

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ここで大塚は3番小原からのクリーンナップへ。5回表に1点差に詰め寄られてるだけに再び突き放すチャンスだ。

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振り抜いた当たりは快音を残していくも、当たりが良すぎた。レフトフライに。

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4番石橋もセンターへ打ち上げてしまい、大塚は追加点とはならず。

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ピンチを凌いだ大阪高校はここぞと攻めていきたい7回表の攻撃。配球の組み立てを変えてから、快音を残す場面も少なくなっているが、2アウトから2番打者が四球を選んで出塁。決めにいった永島だが、抑えられず。

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初回は2アウトからの連打で大阪高校が得点を入れている。3番打者は第一打席で三塁線を破るツーベースを打っており、セカンドの津島をはじめ三塁線行ってると声を掛け合う。

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だが、ここは永島が空振り三振に切って取り、同点のピンチを切り抜けて、一声吠えてマウンドを降りていく。

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ところが、同点のピンチを切り抜けたのも束の間。8回表、先頭の背番号18の4番打者が甘く入った真っ直ぐを狭い左翼フェンスを越えるソロホームランでついに大阪高校が同点に。聞くところによると、まだ2年生とのこと。

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3回以降はビハインドの展開だった大阪高校。当然、4回から登板している二番手の背番号11の右腕も初めてビハインドを背負わない状況での投球となる。投球も8回裏で5イニング目になり、ここまで直球主体の力投をしていることもあり、そろそろ球威や制球が甘くなってくると考えられる。ましてや、同点に追いついた後のすぐの投球だ。力も入ってしまうことだろう。大塚としては追いつかれたとはいえ、そこを突いていきたい。

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先頭の8番近藤が四球を選んで出塁。この日は近藤の出塁が下位打線から切れ目のない攻撃を形作っている。

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9番永島のところで代打に背番号19の堀尾が打席に向かう。パワーヒッターの井上や加納などもいるが…

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ここは送りバント要員としての起用。しかし、きっちりと送って仕事を終えた。本来は永島同様、下級生時から公式戦の登板経験のある投手なのだが、実は3月に投げられない状態となり、まだ試合前のキャッチボールにも参加していないという状態の堀尾。それでも、投げられないながらも自分がベンチにいる意味を自覚して試合に臨んでいる。

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そんな堀尾が送って使ったチャンスで1番からの上位打線に戻る。津島は警戒されたか、死球をもらってしまうが痛がる素振りどころか一つ大きな声を出して一塁へと歩いていく。

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ここで大阪高校は守備のタイム。やはり、疲れが見えているか、制球が甘くなっており抑えの効かない球も出てきている。同点に追いついた終盤、早くも正念場の場面だ。

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さらに2番上野にも死球を与えてしまい、1アウト満塁となったところで3番小原に回ってくる。

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追い込まれてからの4球目を打ち返し低い弾道で飛んでいくが、これも当たりが良すぎてレフトライナー!これでは、三塁走者も帰れない。

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4番石橋は空振り三振に倒れて、大塚は無得点!同点に追いつかれた後すぐの突き放すチャンスだっただけにこの残塁の攻撃は痛いか。

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逆に大ピンチを抑えた大阪高校。このまま一気に試合をひっくり返したいところ。

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先ほどの攻撃で永島に代打が出た関係で大塚は2年生右腕の森田直樹に交代。

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先頭こそ三振に取るが、9番打者にヒット、1番打者(代打)は三遊間への深いショートゴロに打ち取るが、動きと判断のいい守備の近藤が二塁へ送球しフィルダースチョイスでオールセーフとなり、1アウト1・2塁に。ここで大塚は守備のタイムを取って間を取る。

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この日、いい当たりを見せている2番、3番と続いていくが、2番打者は空振り三振に。

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3番打者は第一打席同様に三塁方向へと打ち返すが、今度は上野の守備範囲。サードゴロに仕留めて今度は大塚がピンチを切り抜ける。

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同点で9回裏の攻撃、こうなれば後攻の大塚の方が有利な展開。あと、1点さえ取れればいいので、何よりも先頭打者の出塁がカギだ。

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狙い通り、先頭の5番早瀬が四球を選んで出塁。この後、6番辻岡の送りバントで二塁へと進む。

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大塚は下位打線へと入っていくが、7番久宗の後に控えてるのはこの日2本の長打を放っている近藤だ。できれば、2アウトにしたところで回したいところだが…

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久宗が振り抜いた打球は三遊間!

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ショートの横を抜けていく!ただ、球足は速く、外野も前寄りで早瀬はホームには帰れず、1アウト1・3塁。

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まだ、負けてはいない大阪高校。一旦、守備のタイムを取って間を取る。

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大阪高校の内野陣はバックホーム態勢。一塁走者の久宗は二塁へと走っていく(おそらく盗塁は記録されない)。

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一塁が空いたことで近藤には敬遠気味の四球で大塚は8回に続き1アウト満塁に。満塁策を選んだ大阪高校だが、投手には非常にプレッシャーのかかる場面。特に8回裏には津島と上野にそれぞれ死球を与えているだけにそこが気になるところだが…

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大塚は9番森田のところをどうするかというところで、延長戦を睨んでかそのまま打席に向かわせるようだ。小原が伝令を伝えにいく。とにかく、この場面で絶対やってはいけないのはダブルプレーなので、フライか三振ぐらいの気持ちで行ってほしいところだ。

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その森田は空振りの三振に倒れる。だが、大塚としては2アウトにはなったが、満塁のチャンス継続で1番津島へと帰っていく。

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一方でこちらも2アウトまで漕ぎ着けたのは大阪高校。三塁走者をなんらかの形で返してしまえば、サヨナラのピンチという厳しい状況には変わりないが、あとアウト一つ取れれば試合が続いて延長戦に持ち込める。

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津島は初球から振っていきファウル。

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大阪高校の内野陣はバックホーム態勢から定位置のポジションに戻して、ニアベースの陣形を取る。こういう状況なので、二塁走者の久宗はリードを広く取るつもりはないんじゃないかなと見てたんだけど。

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先に追い込まれたのは津島だが、そこからファウルで粘っていく。

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根競べの状況が続いている9回裏2アウト満塁という場面。もう、キャッチャーのミット目がけて投げ込むだけ。あとは自分の球が勝つか、バットが勝つかと二人の対決になった。

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カウント2-2で津島に投じた8球目だった。その球を振り抜いた当たりは三遊間へ!

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これが抜けるー!レフト前!

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三塁走者帰って、大塚がサヨナラ勝利で3回戦進出!決めたのはこの男、津島良丞!

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大柄の2年生岩田がサヨナラ打の津島と熱い抱擁を交わして迎える。

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秋のコールドゲームから一転。序盤の点の取り合い、終盤の息詰まる攻防と手に汗握る苦しい試合。それを制したのは、またしても大塚。

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序盤は先制され、一時はリードも許したがすぐに追いつき、また逆転、再び追いつかれるもサヨナラと秋よりも粘り強さが増してきた。また、1回戦では低調と見ていた打撃陣も段々と上向きつつあり、この勢いのまま、3回戦の金光大阪との戦いに駒を進めることに。

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この試合、攻撃面以外では小原のリードが光った。2回表、4点を奪われる守りで相手が直球狙いと見るや、変化球主体の組み立てに変えて相手の勢いを封じて、後半は5回表と8回表の各1失点ずつに抑えた。1年生の時にはリードは勉強中だったという小原だが、確かな成長を見せて投手陣を引っ張っている。ただ、それでも本人は打たれた序盤のリードは反省とのこと。

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一方で秋から大きな成長を見せた大阪高校。最後まで直球狙いは崩さず、変化球には対応できていなかったが、この長い冬で直球対策に加えて、バットを相当振り込んできたのだろう。秋の4番打者を6番に下ろすほどに台頭してきた2年生など打線自体も厚みを増した。二番手で好投した背番号11の右腕も本格派右腕として球威が格段に上がり、中盤までは大塚の打線を封じ込めた。先発した左サイドの投手もこの日は打ち込まれたが、変則的な投法なので他の強豪私学相手だと意外と手玉に取る投球ができるかもしれない。結果的に2回戦敗退となったが、投打でバランスのいいチームに仕上がり、夏はおもしろい存在だ。また、大阪高校の山原監督はこの春の大会限りで退任だという話を聞き、後任には一塁側ベンチでサングラスをかけて試合を見ていた人が就任されるそうだ。なんでも、今まで公立の監督として打倒私学に燃えていた方だったが、この度私学の大阪高校に転任するという運びになり、大塚の室谷監督も「うちは今年は当たらないけど、北地区の私学は嫌でしょうね」と語るほどの手腕に加え、中学の硬式チームともパイプがあるので大所帯で人数などの制約のない大阪高校はチーム作りがしやすいとのことだ。一体、この人物、何者なんだ…?夏が楽しみでならない。特に大阪桐蔭、汎愛と当たるとおもしろそうだ。履正社とかじゃなく、汎愛ってところがミソです()

一方、勝利した大塚の室谷監督に挨拶しに行くと、苦しい試合を制して「秋に対決した印象から、永島の球威で押し切れると思っていた。負け試合でしたね」という大阪高校が2回戦からの登場で初めて見る成長した打者たちの攻撃に試合前のイメージを崩される形となった。だが、小原が配球の組み立てを変えた点については「普段はそれで(配球パターンを変えて)、かえって打ち込まれるパターンが多いんですが、永島もそれをわかってたから、今回は抑えることができた。同点ホームランを打たれたことに関しては完投するにはまだまだな部分」と語っていた。とはいえ、いい形で3回戦に入ることができる戦いで、どんな試合を見せてくれるのか。はたまた、選抜出場校にも続々と勝利した金光大阪の力の前には通用しないのか、不安と楽しみが入り混じる、試金石となる3回戦の戦いに駒を進めて、この春、どこまで?



というわけで、今回の試合記事は2試合だけですが、以上です。どこまで?って書いてますが、もう結果出てるんですけどね。次回はその3回戦の試合を記事にする予定です。それでは。