というわけで、今年も始まった。100回目の夏が。僕にとっては本格的に大阪の高校野球を見るようになって10年目の節目となる大会に。

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今年の世代のチームの集大成の戦いを見れるわくわく感ともう終わってしまう寂しさが同居するような心境が毎年強くなっていくのがわかります。きっと、それだけ僕の見る高校野球のチーム、選手が多くなってきたんだと思います。今年だけでも、僕個人が注目するチームや球児が数多くいます。そんな彼らの戦いはどんなドラマを生み出すのでしょうか?

まずは開会式の模様でも。

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先頭を歩くのは前年優勝校の大阪桐蔭と第100回大会の記念の幕を持つ大阪桐蔭の野球部の皆さん。ライトの方で入場行進に備えて座って待ってます。

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記念大会ということで、今年も淀工吹奏楽部の皆さんの演奏に加えて、甲子園でおなじみの応援歌メドレーに加えて、急に歌いだしたよ。

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淀工の吹奏楽部を見てると、吹奏楽部って体育会系とほとんど変わらないなっていつも思う。

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デモンストレーションみたいなのが終わったら、今度はいつも通りの入場行進の演奏。あれだけの演奏行った後にまた30分ぐらい吹き続けるんだもんなぁ…本当にいつも、すごいなって感じるよ。

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「ありがとう、これからも」と書かれた横断幕を大阪桐蔭の選手たちが入場行進の間、ずっと座って持ってました。

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前年優勝校の大阪桐蔭の主将の中川卓也による優勝旗返還。今年は北大阪と南大阪と二つ用意されるんだっけ?大阪桐蔭は再び優勝旗を持っていくことができるか?また、南大阪で優勝旗をつかむのはどこになるのか…

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役員のお偉いさんのありがたいお言葉()の後に堺西の川村俊輔主将による選手宣誓。「先輩方の努力や新年で築き上げられた高校野球という伝統」という言葉を入れた宣誓文も素晴らしかった。手を挙げずに読み上げたのは昨夏の甲子園で選手宣誓を行った滝川西の主将の動画を参考にしたんだとか。

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ちょうど、横に大阪桐蔭がいるんですよね。何年か前の開会式でも大阪桐蔭の主将が選手宣誓をする子に「がんばれよ」って声をかけたことあったよね。中川ともなんかやり取りあったのかな。

というわけで、開会式が終了した後は北大阪大会の開幕試合に。

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今年から母校である大産大付に就任した元ソフトバンクの田上秀則監督のシートノック。夏の初陣が開会式直後の開幕試合で、その場所もおそらく、プロ野球の現役時代でも何度もプレーしている京セラドーム大阪というのも、なんたる因果か。

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一方、こちらは高槻北。実は春先に対外試合禁止の処分があり、処分が明けたのはつい最近で、ほとんど練習試合もできずにぶっつけ本番でこの初戦に臨むことになる。ただ、つい先日、起きた大阪北部地震では学校の施設も被災し、生活そのものにも影響が出る事態の中でこの日を迎えたが、試合、野球をできる喜びを感じてプレーして欲しい。

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ベンチ最前で仁王立ちの姿を見せる田上監督。ただ、立ち上がりピンチを迎えて、野選と四死球などが絡み、いきなり1点を先制されるという厳しい展開に。

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さらに6番木下のタイムリーヒットが飛び出し、1回表に高槻北は2点を入れる先制攻撃でいい形で試合に入ることができた。

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1回裏、大産大付は同じような形でチャンスを作り、押し出しで1点を返すが、まさかのトリプルプレーで反撃は1点止まり。高槻北とは対照的に嫌な形で初回の攻防を終えた大産大付だが、2回裏にも高槻北の1年生左腕の黒田の制球難を突いてチャンスを作り、二番手の小田を攻めて逆転に成功し、3回裏にも追加点を入れ7得点と一気に高槻北を突き放す。

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ただ、2番手で登板した小田も球威ある直球を投げ込んで4回以降は無失点に抑えて、試合を立て直す。

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一方の大産大付のエースの先発の小和野も初回に2点を失ってからは段々と制球も落ち着いてきて、尻上がりに調子を上げて、快調な投球を取り戻す。

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7回表に高槻北は代打にエースナンバーを付けた主将の小林を起用。本来は彼の投球次第というチームだったようだが、なにか怪我かなにかで登板できないというところだろうか…

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ただ、そんな小林にヒットが飛び出し、俄然、三塁側の高槻北のスタンドは大盛り上がり。この回は得点には繋がらなかったが、8回表には1点を返す。初回以来、得点できていなかったが、ついに反撃開始で三塁側スタンドが揺れるぐらいの大盛り上がり。いや、本当に揺れた…

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しかし、8回裏、大産大付が1アウト1・3塁のチャンスで4番濱屋のセンター前タイムリーヒットで1点を入れると、続く5番奥野がレフトオーバーの当たりを放つ。

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これで二者が生還し、大産大付に10点目が入り、この時点で7点差が付き9回を待たずにサヨナラで8回コールドゲームに。

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最後は地力の差が出てしまったか。8回表に1点返したが、それ以上に大きく突き放して勝負を決めた大産大付が開幕試合を制した。ただ、田上監督は初回の攻防はヒヤリとして、夏の初戦の難しさを知ったのでは?あと、夏はこういった整列後の握手とかのやり取りがいいね。

その次は南大阪の開幕試合。

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山本高校は春に続いて夏も初日の試合を引いてしまった。というか、部員増えたね。春の時はもうちょい少なかったような気がするんだけど。

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個人的に花園で注目しているのは真ん中の大型の選手である沖永憲司。本来は4番に座るパワーヒッターであるが、この日は2番の打順での出場で攻撃的なオーダーを組んできたか?

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試合は1回裏に花園が5番佐藤のタイムリーで1点を先制するが、そこからは山本の先発の2年生右腕の石原が再三走者を背負いながらもクセのある球で花園の打者のタイミングをずらす投球でアウトを重ねていく。

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花園は先発のエースの足立がキレのあるボールを武器に山本の打線を封じる5回無失点の投球。

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今年の花園は継投のチーム。6回からは足立に変わってセンターから左腕の山崎がマウンドに上がり、7回表に下位打線からチャンスを作られるが、3イニングを無失点とこちらも踏ん張る。

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石原が粘っていた山本だが、5回裏、6回裏と1点ずつを奪われて、エースナンバーを付けた竹本へと交代。秋、春と主戦投手として投げ続けた右腕に託すが、8回裏にダメ押しとなる4点目を入れられてしまう。

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花園の9回表のマウンドにはクローザーとばかりにライトから沖永がマウンドへ。打つ方では自慢のパワーを発揮できなかったが、外野守備でも威力を発揮する強肩はマウンドに立てば本格派右腕へ。その威力のある真っ直ぐでねじ伏せるようにゴロ二つで早くも2アウトとするが…

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9番の中谷に四球を与えてしまうと、打順は1番に帰って、この日、右中間へのツーベースを放っている建山。ここで繋げば、上位打線は油断はできない選手が並ぶ。

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初球を打ち返す!

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ただ、打球はセンターフライ!粘った山本だが、ホームが遠かった。花園は3投手の継投で完封リレー。

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山本と花園の公立校同士の対決は花園に軍配。花園は昨夏の東大阪大柏原撃破に続き、今年も南大阪の開幕試合を制する好発進。攻撃面は少し物足りなかったが、ここから上げていきたい。

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花園の校歌が流れる。この日は30年ぶりぐらいに見るという古参のOBの方も訪れてました。京セラドーム大阪の試合では校歌の歌詞と校章が表示される仕様になってるので、記念にカメラ向けてる人なんかもいましたね。

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山本の先発の石原と捕手で主将の森本がダウンを終えて、石原からのボールを受け取る前に石原の抱擁へと手を回す。春に見たとき、この捕手がチームの支柱だったんだろうというぐらいに少人数のチームの中でも一際、存在感があった。この森本、実は高校では野球をやるつもりはなかったそうで、1年秋に当時の女子マネージャーに誘われて入部したそう。僕はたまたま、春、そして、この夏とプレーを見させてもらって、結果はいいものではなかったかもしれないけど、とてもいいキャプテンだったなと思います。チームのみんなにとっては日本一のキャプテンだったのではないかと。約2年間になるんですかね?一番、早く夏を終えてしまったけど、お疲れ様でした。

さて、初日の結果をおさらいしましょう。

・京セラドーム大阪

1回戦

・北大阪

大産大付 10×-3 高槻北(8回コールド)

・南大阪

花園 4-0 山本


開幕試合って、京セラドーム大阪っていうプロで使用される球場でやれるし、開会式直後で観客も多いので、他の会場に比べると華やかなんですけど、一方でここで負けるということは一番早く夏を終えるということになってしまうわけですよ。この辺は山本の真島監督も「南大阪大会で最初に負けた学校にしてしまって申し訳ない。最初に校歌を歌う学校になりたかった」という言葉にも表れているかと思います。また、当たり前のことなんですけど、ベンチ枠20人に満たない少人数の高校もあれば、100人近くの大所帯の高校もあります。その大所帯の高校では残りの80人はスタンドで応援かボールボーイなどの手伝いをしています。年々、そういう面があることを知っていくと、高校野球って単なるグラウンドで戦っている選手や試合の結果だけではないっていうことを感じるようになってきました。毎年、色々と考えるような試合やプレーがあります。今年は終わった後にどんなことを思っているのかなぁ…というわけで、僕も節目の夏が始まりました。