というわけで、残りの北大阪の方の決勝の方の模様も。こちらは大味な決勝戦となってしまいましたね。

第19日 7月30日

【北大阪】

決勝

・シティ信金スタ

大阪桐蔭 23-2 大阪学院大


なんというか、想像以上に大阪桐蔭が決勝で圧倒しちゃいましたね。正直、僕も大阪学院大は厳しいだろうと踏んでて、序盤の攻勢で15点ぐらいは取るかなーとは思ってたんですよね。それを軽く越えてきましたな。

というわけで、少し試合を振り返りましょうか。

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シートノック前の大阪桐蔭の選手とコーチが集まってミーティング。

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主将の中川が声を張り上げる。

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内野ではおなじみのシートノックを行う西谷監督。少し痩せた?

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華麗な大阪桐蔭のシートノックを終えた後の大阪学院大のシートノックだが、所々ではこちらも守備力は負けていない。ただ、ちょっと、この日は硬さがあったか、二遊間の足があまり動けてなかったかもしれない…

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初の夏の大阪の決勝の舞台で指揮を執るのは椎江監督。

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そして、選手たちも初の決勝の舞台。気合十分で挑む。

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この日も始球式のボールを空からヘリで投下するという演出。この日は青空も見えて快晴。

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ただ、風は強烈で南大阪の時よりもライトの方へと流されて落ちた。

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この日も小学生による始球式。南大阪の時は大石が真顔で見ていたのに対し、柿木は投球に対してグラブをぽんぽんと叩いて讃える。

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先攻・大阪学院大、後攻・大阪桐蔭で試合開始。先に守る大阪桐蔭の先発はエースナンバーを取り戻した柿木。準決勝・根尾、決勝・柿木という、予想通りの先発起用かな。エラーで先頭打者の出塁を許し、4番岩波にいい当たりを打たれるもレフトライナーに抑えて上々の立ち上がり。

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大阪学院大の先発はエースナンバーの山崎。緩急を駆使した投球とできる限りボールを低めに集めてゴロを打たせる投球をしていきたいところだが…

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1番宮崎に初球を右中間へと運ばれスリーベース。その後、青地の犠牲フライでわずか3球で大阪桐蔭が1点を先制。この先制パンチが効いたのか、これで大阪桐蔭が勢いづいたか、ここから大阪桐蔭の猛攻が早くも始まる。

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その後、3番中川からの4連打で大阪桐蔭が4点目、2回裏にもチャンスで4番藤原がレフトライン際へレフトが打球を見失ったか?のポテンヒット、6番石川の2点タイムリーとなるショートへの内野安打などで打撃、走塁にと隙を見せず大阪桐蔭が2回で早くも8点目。

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ここまで、山崎、岡の2年生投手のリレーで勝ち上がってきた大阪学院大は2回途中で岡を早くも投入。3回にも失点するが、なんとか試合を持ち直すような投球で大阪学院大の守りも中盤にかけて落ち着いてくる。

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3回表、チャンスでまたも4番岩波に回ってきて。この打席でもいい当たりの打球を放つが…

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今度はショート根尾の好守備に阻まれ、得点はならず。上位打線は決して柿木の直球に振り負けていないだけにあと一本が出ないのはもどかしいところ。

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5回裏に大阪桐蔭はさらに1点を追加し10点目。藤原が根尾のヒットで一塁から三塁へと回って激しく滑り込んだ際に泥が目に入り、タイムがかかると、すかさず大阪学院大の選手が濡れタオルか何かを持ってきて、それを使用した藤原が一言お礼。

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ちょっと、前半で勝負が決まってしまった感のある試合になってしまったが、大阪学院大の見せ場は6回表。2アウト走者なしから、6番大野がちょっと大げさなアクションの死球をもらうと、7番天川が左中間へと運ぶ。

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これがツーベースとなり、2アウトながら2・3塁のチャンス。

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8番小松が振り抜いた打球はライトの頭の上を越えていくタイムリーツーベースで大阪学院大が2点を返す。

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だが、ここからが大阪学院大にとっては悪夢のような時間と大阪桐蔭の底力というか徹底力を見せていく。先頭の7番山田がレフト線へのツーベースでまずチャンスを作ると、8番、9番凡退の後に1番宮崎がサードの岩波の打球が下を抜けていくレフトへのタイムリーヒットが飛び出すと、青地が四球、3番中川が粘った末にライト線へのタイムリーツーベースも飛び出す。

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そして、4番藤原のツーランホームランも飛び出し、2点を返された後のすぐの攻撃で大阪桐蔭がさらに突き放す。

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藤原のホームランの後も大阪桐蔭の攻撃は止まらない。マウンド上の岡も三巡目に入って、打者が対応してきたか、それとも疲れか歯止めが効かず、5番根尾のスリーベースの後に9連打、3番中川から数えると11連打で23点という異次元じみた点数が刻まれる。

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中盤にかけて比較的安定した投球を見せていた岡だが、ここでたまらず大阪学院大は投手交代。他に任せることのできる投手はいるのだろうかと心配になるのだが…

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あまりにも攻撃が長引いたので、ここで守ってる大阪学院大に給水の時間が設けられる。

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中林、岩とリレーしてようやく長い攻撃を終える。この岩は力強い投球で大阪桐蔭の打線を押し込んでいき、7回、8回はきっちりと抑える。確か今大会、初登板のはずだけど、やっぱ、データにない投手は大阪桐蔭は弱いの?

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9回表は早々に2アウトとなり、1番宝川がセンターへ大きな飛球を放つが…

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センターの藤原が後ろ向きながらのスライディングキャッチでセンターフライ。ゲームセット!

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先にマウンド上で歓喜の輪を作って待っている大阪桐蔭のベンチ入り19人。

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ウイニングボールを掴んだ藤原を迎え入れて、改めて歓喜の輪を作り、みんなで一本指。

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試合は大敗という結果になったものの、決勝まで導いたリーダーシップを発揮し4番としてもチームを引っ張った岩波と中川が健闘を讃えて握手。

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高校野球ファンの間ではもはや母校の校歌よりも聞いたかもしれない大阪桐蔭の校歌。この校歌、今年の甲子園では何度聞けるだろうか。

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攻守に圧倒した大阪桐蔭。だが、その内容は一球に対する集中力が積み重なったもの。6回の猛攻、最後の藤原の好守備などはその典型といっていい。

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大阪桐蔭の中川主将が北大阪大会の優勝旗を受け取る。

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今年も春夏連覇の挑戦権を得た。ようやく、中川が去年の夏にした忘れ物を取り返すところまで来た。初戦の四條畷から、スタンドのエール交換では「大阪桐蔭の春夏連覇を願って」というエールが送られており、大阪学院大も同様のエールを送っていた。北大阪の代表として、願うのはそれだけだ。


決勝の結果なんですが、大体の人は数字だけで判断してるから、履正社との準決勝が事実上の決勝って思ってる人も多いかもしれないですけど、準決勝の濱内の起用も序盤で勝負が決まってしまうというリスクのあった作戦なので同じような試合になった可能性だってあるわけですよ。ちゃんと、大阪桐蔭が相手の投手を分析して、打者がちゃんと準備して落ち着いて打席に入って自分のパフォーマンスを発揮したからこその得点なんですよね。大阪学院大の山崎、岡の投手陣もこの打線を抑えるには実力不足だった面もあるけど、準々決勝、準決勝と湿っていた打線が台風の影響で空いた2日間でしっかり修正してきたってことじゃないですかね。この打撃の感触を忘れなければ、春夏連覇も見えるんじゃないですかね。去年と違って、打撃面が上昇気配なのと、柿木の球威が復調、根尾と共に投球回が少ないのも頼もしいですね。選手の質もそうですが、その点が近大付よりも期待できるかなというところです。初戦が作新学院なのは不気味ですけど。

僕は散々、今年の世代の大阪桐蔭というチームは勝って当然と思うって言ってきたのですが、夏は別物で、この時期になると他に完成されてくるチームも出てくるので、普通に力負けする相手も出てくるかもしれません。ここで春夏連覇を達成すれば、第100回という歴史の中で伝説になると思いますし、それを目の当たりにできると思うとわくわくしますね。甲子園でも大阪桐蔭の強さというのを見せて、是非とも春夏連覇を達成して欲しいと思いますというところで、今回は締めたいと思います。