この夏は文字通り屍と化していた僕ですが、暑さも一段落し気温も下がってきたことで身体もだいぶ回復してきましたので、ついに9月の3週目にして高校野球観戦に復帰しました。正確には2週目には復帰してたのですが、両日とも雨で流れましたのでね…

というわけで、この日は9月15日の豊中ローズに行ってまいりました。この日は以下の3試合が組まれました。

第一試合 大阪桐蔭×堺工科

第二試合 千里青雲×汎愛

第三試合 大教大池田×福井

この日はこの夏の春夏連覇の大阪桐蔭の新チームの初戦ということもあり、豊中ローズには大勢のお客さんが訪れてましたね。天気が悪かったのと、藤原や根尾といった旧チームからの注目選手がいなかったのもあってか、去年よりは出足が鈍かったかな。他の二試合も注目の公立勢が登場と無事に三試合に見れるのかどうか。まだまだ、病み上がりだったのでその辺を心配してたのですが、どうなるやら…

あと、例によって、秋の序盤はスコアボードに選手名などの表記がないため、一部を除いて選手の紹介は背番号や打順、ポジションなどで表記してます。名前に関しては間違いもあるかもしれません。ご了承ください。

というわけで、今年の秋の一発目は大阪桐蔭と堺工科の試合から。

004

一塁側ベンチにドカッと座り込む様子の西谷監督。バットやヘルメットなどの道具のチェックの様子を見守る。こうして見ると、普通の高校野球の監督って感じなんだけど、春夏連覇を二度果たした平成の名将。

003

新チームの主将となったのは背番号8の中野波来。この夏もベンチ入りしていたが、旧チームに比べるとレギュラーとして出ていたメンバーは少なく、まだまだ力は未知数といったところだ。

009

一方の堺工科はいきなり、そんな大阪桐蔭と当たることになった。人数も少なめで厳しいかなという面も見える。ただ、堺工科に限らず、近年は工業高校は一部を除くと部員が少ないとこが目立つ。就職には強いんだけどねぇ…

034

そして、皆さんお楽しみの大阪桐蔭のシートノック。レベルの高いシートノックが展開されるが…さすがに秋の新チームということもあるが、例年に比べるとやや精彩欠いてたかな?という印象。それでも、個人の技術は素晴らしく、まだまだチームとしての準備不足が連携面で仕上がってないかなという感じだ。

046

堺工科のエースナンバーがブルペンで投球練習を行う。山なりのボールを投げており、大阪桐蔭戦への秘策となる球か?

063

さあ、新チームとなって初めての公式戦。旧チームに比べて公式戦に初めてベンチ入りするという選手も多く、不安や緊張でいっぱいではないかと思う。

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1回戦となるので堺工科も新チームとなって初の公式戦。こちらは夏もベンチ入りした選手も多くいるが、相手が大阪桐蔭ということでこちらも緊張や不安も多いことだろう。

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一方の西谷監督は不安の中にも楽しみな面もあるといったところか。笑顔も見える。あ、ちなみに堺工科の監督も西谷監督です(笑)

072

大阪桐蔭の先発のマウンドに上がったのは背番号9の新井。春にも登板の経験のあったエースナンバーの中田かと思いきや意外な先発起用だ。

073

堺工科の1番結城が入り、球審がプレイボールを宣告。それぞれの新チームの戦いが今から始まる。

077

大阪桐蔭の先発の新井だが、ノーワインドアップからゆったりしたフォームからスリークォーター気味の腕の振りから繰り出される投球は安定感抜群で堺工科の初回の攻撃を寄せ付けず、三者凡退に抑えるという最高の立ち上がりだ。特に真っ直ぐの伸びは抜群でフォームや投球スタイルなどは去年卒業した徳山を彷彿とさせる。一塁側の大阪桐蔭ベンチからの「入り!入り!」という声に見事に応えた。

091

堺工科の先発はエースナンバーを付けた荒川。常にセットポジションから腕を押し出すようなリリースから投げ込む右腕で球速はそれほどなく遅い球を中心に投げ込む軟投派。

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先頭の1番柳本を遅い球で打ち取りピッチャーゴロに。

095

比較的ストライク先行の投球ができているが、2番宮本には粘られて四球を与えて出塁を許す。ここで1年生の3番西野を迎える。

096

西野が1ボールからの2球目を振り抜いた打球はあっという間にレフトフェンスオーバー!強烈な打球を見せた西野のツーランホームランで大阪桐蔭が2点を先制する。

103

その後、4番船曳を四球で出塁させるものの、5番中野を6→4→3のゲッツーが鮮やかに決まり、これ以上の追加点は許さず。

106

早速、先制点を与えることになった堺工科。例年、パンチ力のある打撃の選手が揃うチーム作りをしてくる印象があるが、今年はどうか。2回表は4番の儀間からの打順で、早々に追い込まれるもファウルなどで粘りフルカウントまで持ち込んでからの7球目をセンターに弾き返す。

110

センター前ヒットで儀間が出塁。しかも、ノーアウトからの走者だ。この出塁を生かして、1点でも返していきたいところだ。

112

先頭打者を出塁させ、6番安田には粘られるも、ここから新井は崩れることなく三者連続三振で切り抜ける。

120

先ほどの攻撃で先頭打者の出塁を生かすことができなかった堺工科だが、2回裏は大阪桐蔭の攻撃を三者凡退。フライアウトを重ねてテンポよく守る。

135

ここから、食らいついていきたい堺工科だが、3回裏に9番新井がエラーで出塁すると、1番柳本に四球。ここで堺工科は捕手がマウンドのもとへいく。2回裏はいい形で守れただけに、ここはこれ以上、ピンチを広げて大量失点というパターンは避けたい。

136

一塁側のベンチでは西谷浩一監督が立ち上がった。2回裏には淡白に打ち上げて三人で攻撃を終えているだけにこのチャンスでは一気に突き放すようなビッグイニングにしていきたいところ。大阪桐蔭にとっても、堺工科にとっても正念場となる場面だ。

139

2番宮本も四球を選んで、ノーアウト満塁で打席に向かうのは先ほど先制ツーランの西野。

140

この場面で堺工科は守備のタイムを取る。慎重さと大胆さが求められる場面、ここを最少失点で切り抜けられるか。

144

タイムの後の初球を振り抜いた!!

146

これも強烈な打球が高々と伸びていく!!

そのまま打球はフェンス上のネットに突き刺さる!!

149

1年生とは思えない体格から相手投手のボールを叩き潰すかのような凄まじいスイングで2打席連続のホームラン。しかも、今度は満塁弾で既に6打点の活躍。

153

今、2本目を放った西野に西谷浩一監督が一声かける。かなりがむしゃらにスイングして、ダイヤモンドを回っていたので、特に頭をリセットさせるにはいいのでは?

157

堺工科は西野の満塁ホームランの後に投手交代。榎勢かな?背番号4の選手がマウンドへ。右のサイドハンドで球速は荒川よりもありそうだが、4番船曳にレフトへのヒットを許すと連続四球で押し出しまで出して、さらなる追加点を与えてしまう。大阪桐蔭としてはこれぐらいの球速の方がかえってタイミングを合わせやすいか?攻撃が止まる気配がなくなってきた。

180

さらにセンターがタッチアップに備えて捕球しようとして、落球するというミスも重なり、2番宮本のタイムリーツーベースへと続いていき大阪桐蔭の得点は早くも大台の11点目が入り堺工科の守りの時間が終わらない。しかし、この時も大阪桐蔭の走者はよく練習しているのか、オールセーフと各走者の素早い走塁の判断が光る。

185

そして、この回、二度目の3番西野の打席。今度も大きな打球が飛んでいくが…

186

今度はセンターが背走して上手くキャッチ。犠牲フライにはなってしまったが、貴重なアウトをもぎとる。

193

しかし、この後、5番で主将の中野にもレフトへのツーランホームランが飛び出す。

201

主将の待望の一発というところだが、西谷浩一監督の反応は少し芳しくない。点差が開いての一発だったからか、打撃内容に物足りなさがあったか。

207

一挙13得点を奪った大阪桐蔭の長い3回裏の攻撃が終わり、9番新井のところに代打が出た関係で4回表の大阪桐蔭のマウンドには背番号5の山田が上がる。本職は野手のはずだが、投手もこなす。根尾という例外はいたものの最近の大阪桐蔭にしては珍しい起用。笑顔があふれるマウンド上の宮本、三者凡退で1イニングをピシャリ。

218

4回裏、堺工科も投手を代える。ショートを守っていた儀間がマウンドへと上がる。正直、シートノックの段階から肘が上がってない投げ方してて、スローイングに影響があるぐらいの怪我でもしてんじゃないかと思ってたから、マウンドに上がった時はびっくりした。大阪桐蔭のベンチからは「準備できてないぞ」という声。一度もブルペンに入った様子はなかったが、試合に出ていて体はあったまってるか。

220

こちらもマウンド上では笑顔を見せる。バットの方ではヒットも放っている儀間。この大阪桐蔭を相手にして楽しんでいる様子も取れる。

231

ただ、それだけでは大阪桐蔭打線は抑えられない。1アウト1・2塁で1番柳本に代打の西浦が起用に応えるセンター前へのタイムリーヒット。スタメンを外れている選手からしてみれば、大量リードであろうが気を緩める暇はない。1打席、ワンプレーが勝負だ。

237

さらに、相手の守備ミスもあって17点目が入り、この日、2本のホームランを放っている3番西野。一発が出れば20点にものるが…

239

だが、ここは浅いライトフライ。さらに後続も続かず、3回裏に続いてのビッグイニングとはならず。

245

大勢が決した中での三番手として登板になるのは背番号10の縄田。こちらは夏はメンバー入りはしていなかったものの今年の愛知での招待試合でも好投しており、高い評価を聞いていた投手だ。

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先ほど、マウンドに上がっていた山田がサードに戻り、大きな声を出して自分とナインを鼓舞。点差は十分、ひとつひとつのアウトを取って、ここで勝負を決めたい。

260

1年時に選抜優勝投手の影響を受けたか、この縄田も徳山と似たようなフォームだ。一つ追い込んでからの死球を与えてしまったのがもったいなかったが、淡々と投げ込みアウトは全て三振で取り試合を締めた。

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大きく代替わりし、旧チームに比べてスター選手も少ないといわれる中で始まった大阪桐蔭の初戦は終わってみれば、西野の2本のホームランなど新たにスター選手が誕生しそうな予感を漂わせる圧勝劇だった。まだまだ、守備の連携面、走塁時の判断などプレーする選手、指揮する側も手探りといった感は受けた。スター選手だけでなく、今年の中川、去年の福井のようなチームをまとめる存在、またはプレーで軸となる選手の存在が待ち遠しい。堺工科は大阪桐蔭を相手にして2回裏の無失点の守りや儀間のヒットなど果敢に立ち向かったが、点差が開いた時の立て直し、勝負を急ぎすぎた結果、傷口を広げてしまった。先発の荒川は6失点とはいえ、まともに打たれたのは西野の2本のホームランのみで、それ以外はバットの芯に当たっていなかったと思う。もう少し我慢してもよかったのでは。とはいえ、ボールをじっくり待たれていたのも事実、各投手は緩いボールに頼ることなくボールに力を付けていけるようにこの冬の練習を取り組んで欲しい。

それでは第二試合に移ります。汎愛と千里青雲の公立校同士の対決。

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白を基調としたユニホームに青が入った色合いが爽やかな千里青雲。ただ、夏のベンチ入りメンバーはそこそこ残る。その経験値を生かした戦いができるか。

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今や公立の雄として名を上げてきた汎愛を率いる井上大輔監督。今年もほぼ3年生主体のメンバーだったが、毎年、代替わりしても充実した戦力のチームを作り上げてくるだけにこの代も期待がかかる。

305

試合は汎愛の先攻めで試合がスタート。千里青雲の先発投手は海谷と書いてかいやと呼ぶらしい。その海谷の立ち上がりを汎愛が攻めて、内野安打とライトへのヒットで1・3塁のチャンスを作る。

310

二盗、3番打者の空振り三振を挟んで四球で1アウト満塁とさらにチャンスを広げる。

318

5番打者は痛烈な当たりもサードがライナーを落として、ホーム封殺。

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6番打者もサードへと流し打ちも、サードがガッチリとキャッチし自らベースを踏んでアウト。

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1アウト満塁という先制の大ピンチを切り抜けて、千里青雲の一塁側ベンチは試合開始から大盛り上がり。

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一方の先制のチャンスを逃した汎愛だが、先ほど凡退の6番打者がそのままマウンドへと向かう。

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この背番号11の左腕が汎愛は先発。常時セットから投げ込むオーバーハンドの左腕で小気味のいい投球が持ち味といったところか。なんだか、3年前のエースだった阿久根を彷彿とさせる。

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こちらも立ち上がりはヒットとエラーなどでピンチを招くが、ショートの好守備もあり、ダブルプレーで無失点で切り抜ける。そういえば、3年前の夏も汎愛は左腕エースの阿久根、千里青雲も本格派右腕の後藤の息詰まる投手戦でお互い0行進のまま延長戦までもつれるという試合だったなぁ…この試合ももつれそうだ。なんか、そんな予感がした。

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あの夏と違って、試合は思いのほか早く動いた。3回表に汎愛が先頭の2番打者のセンター前ヒットで出塁すると、3番打者がセカンドフライに倒れた後に4番打者への2球目に二盗を成功させ、1アウト2塁と結果送りバントのような形で得点圏の場面を作る。

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そして、4番打者がすぐさまセンター前へと運ぶ。

363

これで、二塁走者が生還し、まずは汎愛が1点を先制する。

371

しかし、千里青雲もその裏に2アウトにしてでも走者を二塁に送ると、3番打者のタイムリーヒットですぐさま同点に追いつくことに成功。

372

さらに内野安打、四球で2アウトながら満塁と一気に逆転のチャンスも出来上がる。

373

少々、先発の左腕の雲行きが怪しくなってきたことで、汎愛の三塁側ブルペンが慌しくなってくる。できれば、肩が仕上がる間に持ちこたえてくれるといいのだが…

382

6番の海谷にフルカウントから死球を与えてしまい、千里青雲が勝ち越し。当たった海谷は大丈夫そうで元気に一塁へと向かっていく。

383

ここで汎愛はたまらず投手交代。背番号16の右腕がマウンドへ。満塁という厳しい状況での登板となったが、1アウトをきっちり取って、これ以上の追加点は許さず。

393

逆転の後の4回表のマウンド、1アウトから死球とエラーで1・2塁というピンチを迎えて、汎愛の1、2番と上位打線を迎える。1番打者はキャッチャーファウルフライに打ち取ったものの、続く2番打者はここまで2打席は2安打とマウンド上の海谷にタイミングが合っており、厳しく行きたいところ。

395

その2番打者を空振り三振に仕留める。やはり、ここが勝負どころとわかっていたか、マウンド上で吠えながら握り拳を作ってガッツポーズでベンチへと帰っていく。

400

どうにも波に乗れない汎愛は守る方でも4回裏に簡単に2アウトを取るものの、その後に2つの四球を与えて、またも2アウトから得点圏の場面を作られる。ここで汎愛は投手を交代、早くも3人目の投手をマウンドへと送り出す。

402

代わり端の初球を千里青雲の3番打者がスイング。打球はつまるが、つまったのが幸いしライト前へポテン。

405

2アウトでスタートを切っていた二塁走者はホームイン。千里青雲に貴重な追加点となる3点目が入る。

408

追加点が入った後のマウンドへと向かう。

409

毎回のように走者は出すものの、早いクイックで走者を気にするような投球にはならずペースを乱すことなく淡々と投げ込む。乾いたキャッチャーミットの音も鳴り響き、いい回転をした真っ直ぐを軸に落差のあるボールで三振とフライアウトが多い、海谷のここまでの内容だ。そんな海谷の好投もあり、前半5回を終了して、汎愛1-3千里青雲と近年の実績を考えると汎愛優位と思われたが、ここまでは攻守において千里青雲が試合の主導権を握っている。

418

だが、汎愛もこのままでは終われない。先頭の7番打者がレフトが目測を誤りツーベースで出塁し、後続が凡退し2アウトとなるも、1番打者が引っ張った打球はサードを強襲し、この打球をサードがつかむことができず打球は外野へと抜けていく。

420

二塁走者がホームへと帰って、汎愛が1点差に詰め寄る。

421

記録はヒットかもしれないが、守備のミスとも取れるプレーで失点した千里青雲はここで内野陣が集まる。先ほどエラーとも取れる守備を見せてしまったサードに切り替えるようなやり取りをしているか。

429

その後、2番打者、3番打者と連続四球。2アウトながら満塁のピンチでもう一つ四球を与えれば同点、一本出れば一気に逆転もよぎる場面となり、ベンチから監督の「頑張れ~!ここ頑張れ~!」という声が響き正念場。

435

4番打者は空振り三振!汎愛は一気に逆転とならず、反撃は1点止まりに。

439

一方、大ピンチを抑えた千里青雲。味方の守備の乱れにも動じず、ここも海谷が粘りきった。

444

前半はなかなかリズムに乗れない戦いといった感じだったが、三番手の投手と共に守りも俄然動きがよくなってきた。

446

千里青雲は先ほどまずい守備のあったサードを交代。7回表、先頭打者が初球を打つと、このサードのところへと飛んでいき、しっかりと処理。しかし、野球の迷信のような話だが、代わったところに飛ぶとはよく言ったものだ。

450

試合も終盤に入って、千里青雲は海谷が好投を続けているが、そろそろボールに疲れも見え始めており、一塁側のブルペンが慌しくなってくる。

458

前半はバタついた汎愛だが、三番手で登板の背番号10の右腕が5回裏以降は安定した投球で千里青雲に追加点を与えない。この間に仲間の反撃を待つ。

462

8回表のマウンドへと向かう。リードはわずかに1点、残りの2イニング守りきれるか?下位打線から始まるこのイニングの投球次第で行方が変わってきそうだ。

465

先頭の8番打者がレフト線へのヒットで出塁。二塁も狙おうとするが、慌てて戻り一塁で止まる。

466

しかし、この後はバントがフライとなり失敗し送れず。1アウト1塁で1番打者へと帰る。この日、ネクストで控える2番打者は海谷にタイミングが合っている打者なだけに、どのような状況で回せるかが両チームにとって重要な場面となる。

470

1番打者が繋いでライトへのヒット。さらにスタートを切っていた一塁走者が三塁まで進み、1アウト1・3塁というチャンスで当たっている2番打者へと回っていく。

472

2球目を打った当たりはボテボテ。

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だが、それが幸い。打球を見てホームを狙った三塁走者を殺すのは無理と判断し、打者をアウトにしょうとするも打球を処理したファーストがベースカバーに入った海谷にトスするも、このトスが高く浮いてしまい内野安打に。同点になってしまったばかりか、汎愛は一気に勝ち越しとなるチャンスが出来上がる。

474

一方で追いつかれてしまった千里青雲は1アウト1・2塁とさらに勝ち越しの走者も背負ってしまい、後半へ来て守備の方も乱れがち。できれば、同点のままで断ち切りたいが、ここからは汎愛のクリーンナップという厳しい状況だ。

479

汎愛の3、4番はここから二者連続でレフトフライで一気に逆転とはならなかった。

484

一方で同点のままで踏ん張った千里青雲は俄然盛り上がりを見せる。追いつかれた直後の攻撃で再び勝ち越しを目指す。

487

先頭の7番打者がつまりながらもレフト前ヒットで出塁。

489

次打者が送りバントを決めて、得点圏に走者を進める。

494

今度は汎愛が勝ち越しの走者を得点圏に置くというピンチに。ここで伝令を送り守備のタイム。追いついた後の守りなだけに、なんとしてでも無失点で切り抜けたいところ。

496

一方で再び勝ち越しを狙った千里青雲だが、9番打者がショートゴロ、1番打者が空振り三振と後続が続かず無得点に。

498

同点のまま、試合は9回の攻防へ。9回表、汎愛は先頭の5番打者がレフトへのヒットで出塁。

499

次打者は送りバントも小フライを打ち上げてしまう。

500

これを千里青雲のファーストがダイビングキャッチ!汎愛、8回表に続いてバントで送れない。全体的にフライアウトが多くスピンの効いた真っ直ぐを持つ海谷の球質ゆえか。

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この後、エラーで1アウト1・2塁となり、8番打者のところで走者を動かすも打ち上げてしまいショートフライに。際どかったが、スタートを切っていた二塁走者はなんとか戻る。

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2アウトになり、9番打者が振り抜いた打球はサードへと転がっていく。

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だが、この打球をサードが弾いてレフトへと抜けてしまう。2アウトでスタートを切っていた二塁走者は勝ち越しのホームイン。さらに次の1番打者にもタイムリーヒットが飛び出し、2点を追加。汎愛が9回表に一気に3点を勝ち越し。

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3点のリードをもらっての守りになる汎愛。着実にアウトを重ねて、試合を締めたい。

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先頭打者、次打者もセカンドゴロ。シートノックから動きの良かった守備がここへきて安定感が増している。

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最後はライトががっちりとキャッチしゲームセット。前半までの苦しんだ展開がウソのように最後はあっさりと三者凡退で試合を締めた。

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終わってみれば、最後は汎愛の地力勝ちといったところか。前半は千里青雲のペースだったが、後半になってからの汎愛の立て直し、終盤での集中力の差がひっくり返す要因だったか。千里青雲は要所での守備ミスなどが後半は目立った。6回の失点、9回の勝ち越し打も守備ミスから出たもので、攻撃面では送りバントなどで走者を進めて少ないチャンスをものにした点数を守り抜くといったスタイルだろうから、このようなチームが守備ミスが目立つと命取りだ。攻撃面も大事だが、守備面の強化がこの冬の課題となるか?だが、この日は海谷の投球が光った。本来はブルペンでも投げていた投手との継投で勝っていくチームなのかもしれない。彼一人に頼らない投手陣の底上げに加えて、海谷本人の投手としてのパワーアップ、特にいい回転の真っ直ぐの球威アップで空振りが取れるようになれば、変化球もさらに生きてくるだろう。海谷以外にも大化けする可能性も秘めているチームで一冬越えた姿に期待したい。

さて、第三試合は大教大池田と福井の試合。福井って福井県の福井じゃなくて茨木市に福井って地名あるのですよ。

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福井はここ数年は少人数の年が目立ち、グラウンドなども含めて練習環境もそれほどよくないとは聞く。ただ、選手数が少ないながらもこの夏を戦ったメンバーは多く残る。

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大教大池田は久しぶりに見る。こちらもかなりの進学校ゆえにほぼ毎日のように部活のある野球部は部員が集まりにくく少人数での戦いを強いられる。

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少人数の野球部同士の対決となるが、ここ最近では強豪私立を破る戦いぶりを見せる大教大池田が有利だと思っていたが…

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福井の先発は松井って言ってたかな?ちょっと緊張をほぐすように、マウンド上で肩を使うようにして深呼吸。

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先攻の大教大池田は2番阿部のセンター前ヒットで出塁。次打者が空振り三振に倒れた後の初球にランエンドヒットだったか二盗を決めて、2アウトながら2塁と得点圏のチャンスを作る。ちなみに、大教大池田のスタメンは野球部のアカウントにて速報してくださったおかげで選手の情報を仕入れることができました。

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さらにワイルドピッチで3塁まで進まれて、先制のピンチとなる。右腕を折りたたむようなリリースで投げ下ろす力押しの投球スタイル。ねじ伏せるか?

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4番安藤が引っ張った打球は痛烈!

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だが、これはサードライナーに。大教大池田は先制ならず。

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そして、後攻の福井は1番打者は先ほど投げていた投手が打席に向かう。投打において重要な戦力の一人か。

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大教大池田の先発は伊藤。ワインドアップから少し角ばった印象のあるフォームから投げ下ろす右腕。イメージとしては2015年、2016年にエースを務めた同校OBの磯部のようなフォームだ。

ちなみに、その磯部ですが、一浪してから今年京大に入学したようです。京大では野球部のエースを…と思いきや…

磯部 アメフト

アメフト部でクォーターバックにてプレー中です。なんか新入生の歓迎試合かなんかでMVPとったとか(笑)もちろん、野球部からも勧誘はされたそうですが、国立大で180cmある体格は貴重ですし、足も肩もあるので、けっこうアメフト部含めて他の運動部からの勧誘も高校時代からあるっていうのは進学校の野球部ではよくあるケースのようです。

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さて、試合に戻ろう。福井も大教大池田同様に2番打者が四球で出塁すると、3番打者がエンドランがかかっていたかスイングした際に守備妨害が適応されてアウトに。二盗を成功させていたが、結果、この二盗は取り消しに。

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だが、2アウトになったところでワイルドピッチで一気に三塁へと進んで2アウト3塁と1回表と似たような状況に。そして、4番打者が2ボール1ストライクから放った打球は高く舞い上がってレフトフェンス直撃!

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タイムリースリーベース!福井が2アウト3塁からのチャンスを生かして4番の一打で1点先制!

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さらに2回表の守備ではショートが一塁送球エラーもしっかりとカバーし二塁を狙った打者走者を刺し、大教大池田の反撃のチャンスを潰す。先ほどの先制タイムリーで守りの方でものってきたか?

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そして、福井は2回裏に2アウトから四球とヒットでチャンスを作ると、2番打者がセンター前へと弾き返す。

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これがタイムリーとなり福井に2点目。センターが処理にもたついてる間にそれぞれ二進し、2アウト2・3塁となるが、これ以上の追加点はならなかったが、2アウトから得点が入ったのは大きい。逆に大教大池田としては簡単に2アウトを取ったところからきっちりと下位打線を抑えられなかったのは痛い。

595

こうなると、試合の主導権は福井が握ったか。3回表に先頭打者にヒットで出塁を許す守りとなったが…

598

野手陣がきっちりと守り、リズムよく無失点で凌ぐ。4回表も打たせて取る投球で三者凡退に抑えてペースを掴む。

610

すると、攻撃の方ものってきたか、4回裏に8番打者が四球を選ぶと、9番打者のところでエンドランを仕掛けると、これがポテンヒットになり1アウト1・3塁とさらなる追加点のチャンス。

611

ここで一塁走者をスタートさせて、1アウト2・3塁となると、もう1点もやれない大教大池田は内野はバックホーム体制に。

614

打順は1番に帰るところだが、1番打者は空振り三振に。あと、アウト一つ、ここを無失点で切り抜けられるか。

620

だが、2アウトから2番打者がシュアな打撃でセンター前へと運び、これが2点タイムリーに。福井に非常に大きな4点目が入った。

631

もう本当にこれ以上の失点は許されない大教大池田は5回裏も得点圏に走者を背負うも捕手の平山が二盗を刺すなど強肩を披露。

要所では大教大池田も光ったプレーが出る反面、四球やエラーなどの守備ミスも出てそれが失点に繋がった。これが前半5回を終えて、大教大池田0-4福井というスコアに表れているか。やはり、4回裏の2得点が大きい。大教大池田はあまり大きいのを狙う打撃はしないだけに4点ビハインドの間にどれだけ点差を詰めて終盤勝負へと持ち込めるか。

638

そして、前半で伊藤が失点を重ねているだけに後半は大教大池田としては継投も視野に入ってくる。その代え時も重要になってくる。

644

試合は後半に入って6回はそれぞれ無失点でいって、スコアは大教大池田0-4福井と変わらず終盤の7回へと入っていく。

647

大教大池田は7回表は3番から始まるクリーンナップにまるまる回るという打順だ。特に4番の安藤はここまで2打席ノーヒットではあるが、凡打の内容は悪くないだけに期待がかかる。

653

すると、4番安藤、5番植田に連続四球を与える。中盤ぐらいから打たせて取るリズムのいい投球を続けていたが、ボール先行の投球とこれまではあまり見られなかった場面だ。ここで捕手がいいタイミングで間を取りにマウンドへと向かう。福井としてはここは踏ん張りどころ。

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一方の攻める大教大池田もここは勝負どころだ。あまり一発は狙わないように打撃を徹底しているチームと聞くので、送って2アウトにしてでも一打で2点という場面を作るのか、それとも強攻策でいくか。立ち上がった三谷監督、どう動く?

664

6番の伊藤には打たせていく。右へ流し打ちした打球はセカンドライナーもセカンドが落球し、セカンドゴロに。それぞれ、走者は進塁し結果的には送りバントと一緒の形に。

668

そして、次打者をファーストゴロに打ち取り1アウト1・2塁のピンチを無失点で凌いだ!勝利へ大きく近付く守りとなったか。

669

7回裏の攻撃へ入ったところで、先ほどまでマウンドにいた松井が捕手の防具を着けてブルペンへ。実はこの夏は捕手としてベンチ入りしており、ある意味、こちらの方が本職と言ったところか。次の回から継投に入っていくのかもしれない。

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先ほどの守りで勢いに乗る福井は一気に試合を決めたい。7回裏、先頭の3番打者がフルカウントまでもつれるも四球を選んで出塁。さらに続く4番打者にも四球でノーアウト1・2塁と絶好のチャンスを得る。

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ここで大教大池田は投手を右腕の伊藤から背番号11の左腕・植田へとスイッチ。テークバックを深く取って投げ下ろす投げっぷりのいいフォームの左腕だが、立ち上がりかつ得点圏に走者を背負う厳しい状況でのマウンドに制球が定まらず、二者連続の四球で押し出しで1点を与えてしまう。

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さらにノーアウト満塁で7番打者にはセンター前へと運ばれ、二塁走者にも帰られて福井に7点目が入る。

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打球の行方を呆然と眺めて立ち尽くす植田、この間にコールドゲームが成立しゲームが終わってしまった。

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少人数の野球部同士の対決を制したのは福井高校。人数は大教大池田よりも少ないながらも夏の経験値を残している選手も多く、今年の春は2勝を挙げている。その経験を生かすことができたか。

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一方の敗れた大教大池田は攻守に要所で攻めきれず、守りきれずでチグハグな戦いで最後はコールド負けに。2アウトから貴重な得点を挙げた福井に対して、2回裏の2アウト走者なしからの失点などもったいない守りや攻撃が多かった。単純にまだまだ選手としての実力不足な面もあるだろうが、チームとしてのスタイルは従来のチームとあまり変化はないように思う。選手の意識、技量に変化があれば来年の春以降は十分戦えるチームになるだろう。進学校や少人数ゆえの苦労もある国立校だが、逆にそのメリットを生かした効率と質のいい練習で大きく伸びる選手が出てくるのも、この高校の特徴だ。是非、そんな選手の出現を期待したい。


というわけで、無事に三試合を観戦してきました。この日、前日がけっこう肌寒かったこともあり、割と寒さ対策してきたんですけど、途中で晴れ間が見えるぐらいに天気が回復したのもあって、暑かったぐらいで困りましたわ…それでも、真夏のような変な暑さじゃなかったので、なんとかなりました。こりゃ、翌日もなんとかなるな、と。それでは、次回にて。