写真整理してたら、たぶん、一緒は無理だろうなということで、今回は3位決定戦の試合だけで。というわけで、10月14日に行われた近畿大会の残り1枠を賭けた秋の府大会の3位決定戦の組み合わせは以下の通り。

3位決定戦 大商大堺×大阪偕星学園

前日の準決勝に敗れた者同士の対決なので、目新しさはありませんが、こちらはなかなか熱い勝負になったのではないかと。とにかく、試合の方を振り返りましょうか。

この2校って、けっこう練習試合とかもやるみたいなんだよね。大阪桐蔭と履正社みたいに府内の有力校同士で練習試合やることってあんまり聞かないけど、大商大堺は対外試合一発目にする大阪桐蔭含めて府内の高校と試合組むこと多い気がする。浪商ともやるって聞いたことあるし。

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3位決定戦とはいえ、勝てば近畿大会出場がかかるという戦いなだけあって、シートノックから気合十分の大商大堺。

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こちらも気合十分。円陣の声出しの締めはみんなで一本指。

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近畿大会出場の切符の最後の1枚をかけた3位決定戦の試合が始まる。

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偕星の先発は前日に続き背番号18の坪井。この日に備えての早期降板だったか。

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ただ、投球練習の段階から2球ぐらいボールが高めに抜けるなど、この日も前日同様、立ち上がりは乱調気味。いきなり、1番奈須に四球、2番馬場に死球を与えてピンチを招く。

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さらに3番田渕にもファウルの判定にはなったが、バント時に手に当たるなど抜けたボールが目立つ。

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その後、田渕はなんとか送りバントを決めて1アウト2・3塁となり、前日の準決勝で一矢報いるホームランを放った4番の三好へと回す。

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その初球、捕手がショートバウンドの投球を後ろへ弾いてしまう!

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三塁走者の奈須がホームへ!思わぬ形で大商大堺が1点を先制する。

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4番三好は四球を選び、さらに1アウト1・3塁としたところで続く5番東はレフトへと打ち上げる。

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なかなかいい当たりに思えたが打球は抜けずレフトフライに。ただ、飛距離は十分で三塁走者の馬場がホームインし犠牲フライで大商大堺に2点目が入る。相手先発の坪井の乱調につけ込み、幸先よく大商大堺が先制することができた。

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後に守る大商大堺の先発も前日に続き中島。こちらも準決勝では初回に打ち崩されて早々に降板という形にはなったが、この日の登板はどうか。

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投球練習中に三塁側の偕星ベンチから「データ通り~、データ通り」という声が飛んでいるが…

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まず、1番辻野がセンター前ヒットを放ち、この日も中島は出端を挫かれる。送りバントで中軸の攻撃で反撃に転じることができるか。

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セカンドゴロの間に三塁へ進塁、4番坪井が死球で2アウト1・3塁とすると、5番福田慈己の2球目で二盗を仕掛け、その間に三塁走者の辻野がホームを狙うもホームは間一髪でアウト。偕星が奇襲を仕掛けるも大商大堺がここは冷静に処理してピンチを切り抜ける。

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初回に乱調気味で失点を喫した坪井だが、2回は三者凡退、3回はポテンヒットを許すものの淡々と打ち取り、自分の投球を取り戻したか。

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一方、大商大堺の中島は走者を出しながらも無失点で切り抜けた1回と2回だが、3回裏は2番米良をボテボテの内野安打で出塁させると、3番松山に四球、4番坪井に死球を与えて1アウト満塁というピンチを迎える。

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偕星は一打同点というチャンスだが、ここはフォースプレーという状況ながら初球スクイズ!

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ホームは間に合わない。投手の中島が打球を処理して一塁へ送球。少し手堅くいきすぎたが、後続は続かず偕星の反撃はこの1点止まり。とはいえ、序盤であれば1点返しただけでも十分。この後の守りが重要になってくる。

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逆に1点を返された大商大堺としては再び突き放したい。4回表、5番東が一二塁間を抜けるヒットで出塁し、二盗と相手のワイルドピッチで2アウト3塁までいくが、得点とはならず。

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坪井の投球がのってきて、大商大堺は攻撃のきっかけがなかなかつかめず、各打者が果敢に打っていくが…

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坪井の投球のテンポがよくなったからか、偕星の守備の方もリズムが出てきたか堅実さが出てくる。初回以降は大商大堺も得点が奪えない。

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問題となる立ち上がりを抜けて、3回裏の大ピンチも最少失点で切り抜けるなど、中島も粘りの投球を続ける。

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5回裏は2アウトから4番坪井がライトへのヒットで出塁。やはり、この選手、打撃に関しても非凡なセンスの持ち主だ。

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次打者の福田慈己はショートゴロ。大商大堺も守備の堅実さという点では鍛え抜かれている。

前半5回を終了して、大商大堺2-1大阪偕星と試合展開としては大商大堺が1点リードもほぼ互角といっていいだろう。初回に2点こそ先制したが、それ以降は単発で走者を出したりするものの坪井の投球の前に抑え込まれている印象のある大商大堺に対して、偕星は3回裏に1アウト満塁からスクイズのみの1点だけと拙攻のイメージはあるものの再三得点圏や複数の走者を出してる分、こちらの方が押している感はある。それだけに大商大堺としてはそろそろ追加点が欲しいところだ。

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6回表、先頭の4番三好がセンター前ヒットで出塁し、ノーアウトの走者が出た。これを足がかりにしていきたいが…

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走者を出しても坪井の投球が冴え渡る。5番東を空振り三振、6番古川をセンターフライに打ち取り、2アウト1塁と次の一手を取らせない。

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7番田中はフルカウントでファウルで粘り、最後は際どい球を見送って一塁へ向かおうとするも球審の手は上がり見逃し三振に。打てないなら粘って後ろへ繋いでいこうという気概が見えた大商大堺の田中だが、坪井が根競べでも負けずに抑える。

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試合は終盤へと入っていき、偕星1点ビハインドの7回裏、9番福田一成の代打で出た先頭の竹内がレフトへのヒットで出塁。ついでに代走に保明が送られ、偕星も終盤のこの場面で勝負をかけにいく。

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1番辻野が凡退の後に2番米良が送りバント。2アウトにしてでも得点圏で中軸に回していく。

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ここで3番松山へと回る。ここまではノーヒットだが、そろそろ一本は欲しいところ。3番を任されてるだけあって雰囲気はある打者だ。

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ここで捕手の馬場がマウンドの中島のところへ向かう。次に控えるのが4番の好打者・坪井ということもあり、ここは勝負でいくしかない。

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2ボールからの3球目、松山が打ち返した!

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打球の行方はセンターフライ!抑えた中島、ガッツポーズを作ってベンチへと戻っていく。

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ピンチの後にチャンスありか、8回表も坪井をなかなか打ち崩せない大商大堺の打者たちだが、2アウトから5番東の打球がサードのエラーで出塁。坪井が調子をあげてきて連打が難しくなってきた中で、こういったミスが攻略の糸口になっていくこともあるが…

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続く6番古川が初球を打った当たりはショートゴロ。古川が一塁へ果敢にヘッドスライディングも間に合わず。試合は終盤、次の1点を巡る攻防が激しくなってくる。

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8回裏、偕星は先頭の4番坪井が初球を叩きセンター前ヒットで出塁する。

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さらに送りバントとライトへのフライでタッチアップし、2アウトにはなったが坪井は三塁へと進む。

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8イニング目に入った中島はここまで再三、得点圏に走者を出しながらも粘りの投球。2アウト3塁という状況で投球にも力が入る。

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ここで迎えるは7番富山に代打の吉村。早々に追い込まれるが、2ボール2ストライクと平行カウントまで持ち直す。

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一方、追い込んでいた中島が投じた5球目を吉村が弾き返し、その当たりがレフトへ抜ける!

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代打・吉村の同点タイムリーヒットで偕星が終盤の8回で試合を振り出しに戻した。

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同点で9回の攻防に入ったが、追いついた後のすぐの9回表は坪井が大商大堺の下位打線をきっちりと三者凡退に抑える圧巻の投球を見せる。

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最高のムードで9回裏の攻撃に入れる偕星、ここへ来てチームも一丸になる。

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1点でも入れられればサヨナラ負けという状況で9回裏のマウンドにも上る大商大堺の中島。ここまでの粘りの投球でここを無失点に抑えて延長戦へと持ち込みたい。

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1アウトから1番辻野が四球を選んで出塁。偕星はサヨナラの走者が出た。

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2番米良には送りバント。ただ、この場面でのバントは非常に重要かつプレッシャーがかかる。当然、大商大堺側も簡単にはバントはさせないようにチャージして来る。2球目を見逃しストライク、3球目は当てるもファウルに。

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スリーバントを敢行するも、これもファウルとなりスリーバント失敗で2アウト1塁に。

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もう打つしかない偕星は中軸のバットにかけるしかない。まずは3番松山から、ここまではノーヒットだが、だんだんと中島のボールに対応できている。

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すると、初球を弾き返してレフトへのヒットでチャンスを広げる。サヨナラの走者が二塁へと進み、ここで大商大堺は守備のタイムを取る。

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ここで回ってくるのは4番の坪井。ここまで2死球マルチヒットと投球だけでなくバットのほうも好調だ。

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1ボールからの2球目、打ち返した!打球がレフトへ伸びる!

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レフトの田中が目測を誤りながら背走して追いかけるが、やや追いつきすぎたか打球がグラブに入らない!

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ボールをこぼしてしまう!2アウトでスタートしていた走者は三塁を回っている!

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辻野がホームイン!偕星、サヨナラ!

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喜びを爆発させて選手たちがベンチから飛び出してくる。おーっと、米良が勢い余ってバランスを崩しているぞ。

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初の近畿大会出場を決めて歓喜に沸く偕星の選手たちを横目に大商大堺のナインは守備位置でうずくまったまま動けず。

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立ち上がれないレフトの田中、追いかけていたショートの古川、追いついていたはずだったが、初動で打球の行方を見誤ったかスタートが遅れ、落下地点を通り過ぎてしまい打球はグラブには収まらず。無念のプレーとなり、審判の呼びかけにもなかなか立ち上がれない。

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試合はどっちに転ぶかわからないロースコアの接戦。ただ、じわりじわりと攻めていた偕星が最後に勝利をもぎ取った。

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大阪偕星学園の重厚なメロディーの校歌を大声で全力で歌う選手たち。

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近畿大会出場を決めてのスタンドへの挨拶に向かう選手たちの背中からもその喜びが伝わる。きっと、その表情が見えていたスタンドの保護者からは暖かな拍手が送られる。

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一方で痛恨のサヨナラ負けで3年ぶりの近畿大会出場を逃し、またも甲子園は悲願のままとなった大商大堺。静監督になっても惜しいところまではいくもあと一歩という戦いが続く。ただ、逆に言えば上位を常に狙える位置をキープする戦いも続いており、チャンスはないわけではない。戦力の底上げ、層を厚くするチームに仕上げる冬とし、この秋の雪辱を図りたい。


というわけで、3位決定戦の戦いは以上です。なかなか、秋の大会の総括については次回の決勝にて語ろうかと。