2006年08月14日

文化財保護事業用地に係わる住民監査請求再度却下に

文化財保護事業用地に係わる住民監査請求について、法に基づき再度住民監査請求をしていましたが、今般これを却下する通知が監査員からありました。
この問題は大阪府に代わって和泉市が文化財保護事業用地として、弥生博物館横の用地を和泉市土地開発公社に先行取得させたもので、大阪府はこの用地を買い戻すつもりは無く、所謂塩漬け土地として6億円にものぼる評価損を抱えている土地です。
私はこの土地は大阪府の事業の為の先行取得であり、且つ大阪府と買い戻しの確認書がある以上、早期に大阪府に買上を求めるべきとして住民監査請求を起こしたものです。
それを和泉市監査委員は適法な住民監査請求でないとして却下しました。
却下とは実質の監査を行わない所謂門前払いの事です。

この様な却下が許されるのは松本英昭著逐条地方自治法 P913 によれば
7 監査の手続及び監査に基づく措置は、次のとおりである。
(1)第一項の規定による監査請求があつた場合においては、監査委員は、当該請求に係る事項について監査を行わなけれぱならない。監査請求があつた場合、監査委員は、常に請求を受理しなければならないかどうかということについては、行政実例によれば、請求書に法定の要件に係るような不備な点がある場合は受理すべきでないとしている。監査請求の手続が明瞭に違法である場合(たとえば、事実を証明する書面を添えていないとか、明らかに請求提起期間を経過しており、かつ、それについて正当な理由があることを主張していない場合等)その他請求の暇疵が客観的に明白である場合(たとえば、当該地方公共団体の住民でない者からの請求である場合、あるいは当該地方公共団体の機関又は職員でない者の行為についての請求である場合等)には、監査委員は、受理を拒む
ことができると解すべきであろう。
もつとも、これらはむしろ例外に属するもので、通常の場合は請求書を受理し、監査を行うべきものである。また、請求の撤回については、監査委員の監査の終了前においては、できるものと解せられる(行実昭二四、一二、二八)。

とされており、私の監査請求は何れも却下理由に該当しなく、却下は不当な処分であります。
この処分を受けて、適法な監査を不適法として却下したときは再監査の請求が出来るとした最高裁の判例をもとに再監査請求を起こしたものです。
それに対し監査委員は今回も却下の判断をしたものです。
今回も却下の場合に当たらないのは明白ですが、更に今回却下の理由としてあげている事項はとても却下の理由とはならないものです。
1点目は「同一人より同一事件について同一内容の再監査を請求できない」という理由です。
ここでの再監査を請求できないとしたのは、監査の結果が出たものについては再度の監査請求が出来ないとしたもので、今回は監査の結果が出ない却下であり、この理由は成立し得ない。
2点目は「現時点において、和泉市に本件の評価損による損害は発生しておらず、客観的諸事情からも、公社の損害が市の損害につながることが具体的の相当な確実さをもって予想されるという蓋然性も認められない」を却下の理由としている。ところでその様な蓋然性が認められるか否かは実態的監査を通じて初めて明らかになる事項で、監査も行わないでこれを決めつけるのは不当である。

以上の理由から、この却下の通知は不当なものであり、住民訴訟に訴えるべく準備を進めます。
本来住民監査請求は市民から監査委員に監査の端緒を与えることを一つの目的として設置されたもので、請求があれば出来うる限りこれを俎上に載せて監査を行い、自治体の財務会計行為に関する不当・違法を自治体内部としてこれを予防・是正する為に設けられたものであります。
ところが監査委員は住民監査が提起されることを快く思っていない節があり、これを認めることは行政を含め自らの監査を否定されていると判断しているのはないでしょうか。
今回の問題は新聞でも大きく取り上げられ、多くの市民の方がこれを知ることになりました。市に説明責任があるのは当然ですが、監査委員においても監査を通じて市民にその実態を明らかにすることが求められています。
今回の却下は市民の期待を裏切ると同時に、自らの監査責任を放擲したものです。
先般の訃報に関する監査結果に他に自治体の監査結果をそのままコピーしたこととあわせ、和泉市の監査制度に対する市民の目は極めて厳しいものがあります。

文化財保護事業用地朝日記事クリックすると大きく見れます



masako_hiroba at 20:54コメント(0)トラックバック(0) 

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和泉市の環境市民派女性議員です。
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