2007年05月17日

愛知県蒲郡市民病院を視察

厚生文教委員会の委員会視察で蒲郡市民病院を視察しました。
吹き抜けの明るい受付を備えた病院は平成9年約235億円を投じて建設されました。
本館は8階建てで他に地下1階地上1階のエネルギー棟があります。
蒲郡市は人口約8万人、面積56.81Km2です。
今回は伊藤健一院長が直接対応してくださいました。事務局長は以前病院に勤務した経験のある方がこの4月にカムバックされ、本庁から志願して病院に来られた方も一人おられるそうです。
事前に資料として頂いた病院改革委員会の議事録を読む限り、和泉市民病院の経営委員会とは少し違うと判断していましたが院長のお話で納得しました。
院長の言では改革委員会の設置は「47才で院長となり10年が経った。自分としては病院の状況を外部にも説明してきたつもりだったが、十分に果たせず外部の評価を受けたいとの思いを持っていた。経営だけでやるのかそうでないのか、スタンディングをはっきりしたかった」こんな思いが根底にあり、総務省、厚労省に委員会設置の了解をとった。
院長は地域依存率90%の土地柄から経営だけではなく、社会資本を維持する観点からリーダーシップを発揮されてきたようです。
「国の動向を良く見極めてトップランナーではなくても2番目のトップにはなりたい」という言葉にその思いを強く感じました。院長の視点は厚労省の動向だけではなく、私の質問に対しても「診療情報管理士」のアメリカにおける位置付けもはっきり説明され、その必要性も認識される等相当に広い視野をお持ちのようです。
改革委員会の提言で人材育成の方針が示され「診療情報管理師」や「認定看護士」等について、後押しをする提言を受けたので、これから取り組みたいとの事でした。
一方、改革委員会からは電子カルテの導入には疑問を投げかけられましたが、大学が電子カルテ化を図っているので、医師確保に有利であることや規制緩和委員会が2013年までに電子レセプト化をしたい方針持っていること、更にH9年から始めたオーダリングシステムの変更時期を迎えていたため、それとの比較では5000万円から6000万円の経費の上積みですむこともあって、電子カルテの導入を判断したとの事です。
導入の結果患者さんの待ち時間が若干長くなり、H18年10月より受診抑制を行っているようで、医師には不必要な治療や入院は必要ないと告げている。目下は「医師を増やすことが最優先」とのことでした。
長年の念願であった臨床研修医病院の認定もうけ、魅力ある研修制度も構築されて行かれることと思います。
公設民営化や医療分化について院長の私見も伺うことが出来ました。新たな情報も入手でき有意義な視察となりました。

頂いた資料から和泉市民病院と比較しますと(前が和泉市、後が蒲郡市)
外来患者(一日当たり) 677人、965人
入院患者  200人、330人
ベット利用率  61.2%、86.4%
入院患者収入 39,206円、36,191円
外来患者収入 7,603円、7,689円
医師  52人、46人
看護師 225人、311人
となり、入院・外来とも患者数が和泉市民病院が大幅に少なく、ベット利用率では20%以上も差があり、和泉市は人口規模で2倍以上もあることからみても基幹病院としての位置付けに問題があると考える。
病院収支面では蒲郡市民病院も赤字の体質であるが、その額は和泉市民病院に比べ約半分である。
赤字額 和泉市民病院 14.7億円、蒲郡市民病院 7.6億円 

経営改革委員会答申

病院収支比較

蒲郡市民病院1クリックすると大きくみられます




蒲郡市民病院2


masako_hiroba at 12:09コメント(1)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by 電子カルテ   2011年04月29日 04:20
それらはいくつかの素晴らしい統計情報です。共有していただきありがとうございます。どのように電子カルテ技術は、患者ケアの改善に役立たせていただきますだと思いますか?

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和泉市の環境市民派女性議員です。
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