2009年05月04日
憲法キャラバンに参加しました
13回目を迎えた憲法キャラバンに今年も参加してきました。この取り組みは憲法が制定されて50年を迎えたのを契機に、無所属市民派の女性議員の呼びかけでスタートしました。
午前中は大阪府内の各地をリレートークし、午後3時半に大阪駅陸橋に集まりました。
今年のテーマは生存権を保障した「25条」です。年末から年始にかけて派遣業界で働く人たちの窮状がマスコミで報道され、労働界の底の浅さに驚きましたが、今はそれが改善された訳ではありません。単に報道が減っただけです。
25条はGHQの草案にあったものではなく、後に文相になった森戸辰男が強く主張して盛り込まれたそうです。
しかし憲法が制定されて以来今ほどこの25条が身近に感じられることはないのではないでしょうか。
健康で文化的な最低限度の生活を保障されない多くの方が出現しています。特に若年層にその傾向は一段と強まっています。
今朝の新聞に私にとって衝撃的な言葉が掲載されていました。その内容は39歳の専門学校を卒業し、派遣業界で働き解雇された青年のことです。
両親が他界し、今は雇用促進住宅に入り、国の緊急融資制度で120万円を借りてハローワークに通っているそうです。年をとったらどうなるのか。「ホームレスとして死ぬ覚悟は出来ています」 明日の暮らしも見えない。「半年先が見えるようになったら、憲法に守られていると感じられるかも知れない」
希望という灯りを見出せず、ホームレスとして死ぬ覚悟を持たざるを得ない三十代の存在は決して見過ごすわけにはいきません。
戦後の経済成長の繁栄の波に乗って、右肩上がりの生活が出来た団塊世代こそ、次の世代のために一肌も二肌も脱がなくてはならないと感じました。
そして今年の訴えの中で強く言いたかったことは「国民投票法」のことです。
2007年5月14日に成立(18日公布)し、2010年施行予定で今年は47億円予算を計上しています。和泉市でも選挙システム構築費として約600万円予算計上されています。憲法改正に向けて着々と準備は進められています。
今朝の新聞報道では9条維持 根強い声とありましたが,改憲を必要とする人たちも53パーセントいるとの結果です。
これからは戦争を経験した人たちがどんどん少なくなっていきます。このアンケートの結果もあと数年で変わると予測されますが、私は9条を守りたいと願う一人です。
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辻本議員も参加